JP5280622B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関し、更に詳細には、複数の可動体を動作させて所要の遊技演出を行なわせ得るよう構成した遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に装飾部材が配設されて、該装飾部材の開口から液晶式やドラム式等の図柄表示装置を臨ませ、この図柄表示装置で図柄組み合わせゲームやリーチ演出等の遊技演出を行なうよう構成されている。また、前記図柄表示装置の上方位置に、所要の動作を行なう可動体を配設し、該可動体を前記図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を高めるようにしたパチンコ機も知られている。
ところで、近年は、遊技の興趣を増大すると共に、パチンコ機の魅力を向上するため、前記図柄表示装置を大型化して遊技演出の迫力を高める傾向がある。このように図柄表示装置を大型化すると、パチンコ機裏側に配設された球タンクと図柄表示装置との間の間隔が近づくことから、球タンクと図柄表示装置との間の隙間に、可動体用の駆動手段を設置するのは次第に困難となってきている。そこで、例えば特許文献1には、可動体から離間するパチンコ機の側方位置や下方位置に駆動手段を設置すると共に、可撓性を有する伝達手段を介して駆動手段の駆動力を可動体に伝達する構成が開示されている。すなわち、可撓性を有する伝達手段を採用することで、伝達手段として多段のギア列やリンク機構を利用する場合に較べて省スペース化が図られ、大型化した図柄表示装置と球タンクとの間の僅かな隙間を利用して駆動手段と可動体とを連繋接続し得るようになる。
特開2006−102137号公報
しかしながら、特許文献1に開示された伝達手段は、遊技盤の裏側に露出した形態で取り付けられていることから、前記球タンクから落下したパチンコ球や、中枠開閉時における各種部材との引っ掛かり等の外的要因により、該伝達手段を損傷するおそれがあり、可動体を適切に動作させ得なくなる可能性がある。また、特許文献1に係るパチンコ機では、前記可動体は装飾部材に配設される一方で、駆動手段は遊技盤の裏面等に配設されているため、装飾部材と駆動手段とを遊技盤に配設した後に、可動体と駆動手段とを伝達手段により連繋接続する必要があり、煩雑な作業を要求される問題がある。一般に、遊技店にパチンコ機が設置される際は一度に複数台設置されるため、作業性の低下は大きな問題となる。同様に、前記可動体を装飾部材に配設し、駆動手段を遊技盤の裏面等に配設することにより、各部品毎に順次取り外しを行なう必要があり、不具合が発生した場合等に迅速な復旧が図られない欠点を内在している。また、前記可動体と駆動手段とが異なる部位に設置されることで、両部材の相対的な位置関係が定まらず、駆動手段の駆動力を可動体に伝達するために各部材の取付位置の細かな調整を必要とする問題も指摘される。
そこで、本発明は、可動体と駆動手段とを連繋接続する部材を適切に保護し、外的要因による動作不良の発生を防止すると共に、着脱作業性の向上を図り得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、請求項1に係る遊技機は、
遊技球(P)が流下可能な遊技領域(21)を有し、該遊技領域(21)に開設された開口部(20a)を介して図柄を可変表示可能な図柄表示装置(30)が後方から臨む遊技盤(20)と、前記遊技盤(20)を着脱可能に収容する本体部(12)と、前記本体部(12)の裏側上部に設けられて遊技球(P)を貯留する球タンク(12a)と、前記遊技盤(20)の遊技領域(21)へ向けて遊技球(P)を発射する打球発射機構部とを備えた遊技機において、
前記遊技盤(20)の裏面に配設されると共に上下左右の枠部(92,93,94,95)から枠状に形成され、各枠部(92,93,94,95)に連接する平板部(96)に、前記図柄表示装置(30)の表示面(31)が臨む開口部(97)を開設した枠状ケース体(91)と、
前記枠状ケース体(91)の上部(92)に配設されて該枠状ケース体(91)の開口部(97)の左右何れかに偏倚して位置し、前記遊技盤(20)の開口部(20a)を介して表面に臨む複数の可動体(117,118)と、
前記枠状ケース体(91)に覆蓋保護され、該枠状ケース体(91)の左右縁部において前記複数の可動体(117,118)の偏り側とは反対側の縁部に位置する駆動手段(110,111)と、
前記枠状ケース体(91)の上枠部(92)により覆蓋保護されて前記図柄表示装置(30)および球タンク(12a)の間に位置し、前記駆動手段(110,111)の駆動に伴って進退動作する可撓性ワイヤ(123)と、
前記可撓性ワイヤ(123)を案内して一定軌跡で進退移動させるガイド部(125)と、
前記枠状ケース体(91)により覆蓋保護されて前記可撓性ワイヤ(123)に連繋接続し、該可撓性ワイヤ(123)の進退動作を直線運動または回転運動に変換して前記何れかの可動体(117)に伝達する変換手段(130)とを備え
前記ガイド部(125)は、前記枠状ケース体(91)における上枠部(92)の内側に形成されたチューブ保持部(127)と、該チューブ保持部(127)に固定されると共に前記可撓性ワイヤ(123)が摺動可能に挿通されたチューブ(126)とから構成されて、該チューブ保持部(127)に保持されたチューブ(126)により可撓性ワイヤ(123)の進退移動軌跡が規定されると共に、当該チューブ保持部(127)における前記可動体(117,118)側の端部に、前記チューブ(126)の前方開口端を枠状ケース体(91)における上枠部(92)内の定位置に固定する固定部材(124)が設けられたことを要旨とする。
すなわち、可動体と駆動手段とを枠状ケース体に配設すると共に、駆動力を伝達する可撓性ワイヤおよび変換手段を該枠状ケース体の上枠部で覆蓋保護するよう構成したから、外的要因による可動体の動作不良の発生を適切に防止できる。ここで、枠状ケース体における上枠部の内側に形成されたチューブ保持部およびチューブ保持部に固定されると共に可撓性ワイヤが摺動可能に挿通されたチューブにより構成されたガイド部により前記可撓性ワイヤを一定軌跡で進退動作するよう構成したから、駆動手段の駆動力を確実に伝達することができる。
また、駆動手段と可動体とを可撓性ワイヤにより連繋接続するよう構成したから、枠状ケース体における可動体の偏り側とは反対側の縁部に位置する駆動手段の駆動力を可動体に適切に伝達して、可動体を適切に動作させることができる。このとき、枠状ケース体の上部に沿って可撓性ワイヤを延在させるだけでよいから、図柄表示装置と球タンクとの間隔を極力小さくでき、該図柄表示装置の大型化による遊技演出の迫力向上を図り得る。可動体、駆動手段、可撓性ワイヤおよび変換手段の各部材を単一の枠状ケース体に配設することで、該枠状ケース体の着脱交換により遊技盤に対してこれらの部材が一度に着脱されるから作業性の向上を図り得ると共に、各部材の位置関係が一義的に決定され、煩わしい作業を要することなく駆動手段の駆動力を可動体に適切に伝達することが可能となる。
請求項2に係る遊技機は、前記変換手段(130)は、前記可撓性ワイヤ(123)に接続されて直線方向に往復移動するラック部材(131)と、該ラック部材(131)の往復移動に伴って回転する第1歯車(132)と、該第1歯車(132)と一体的に回転する第2歯車(133)と、前記可動体(117)に設けられて該第2歯車(133)に連繋接続し、前記上枠部(92)に形成された弧状ガイド(115a)に沿って可動体(117)を弧状に往復移動させる弧状ラック部材(134)とを備え、
前記ガイド部(125)は、前記チューブ保持部(127)に保持されたチューブ(126)の開口端から前記可撓性ワイヤ(123)が垂れ下がるよう突出して、前記変換手段(130)のラック部材(131)に接続するよう構成されると共に、前記ラック部材(131)は、前記チューブ(126)の開口端へ向けて傾斜する傾倒姿勢となるよう前記枠状ケース体(91)の上枠部(92)に配設され、該可撓性ワイヤ(123)の進退移動に伴いラック部材(131)が傾斜方向に沿って直線方向に往復移動することで、前記弧状ラック部材(134)が弧状ガイド(115a)に沿って弧状に往復移動するよう構成されたことを要旨とする。
このように、前記変換手段として、複数のラック部材や歯車を利用することで、可撓性ワイヤの進退動作範囲を小さくしても可動体の動作範囲を大きくすることができ、該可動体の動作演出を減殺することはない。また、前記ガイド部のチューブ保持部により、前記可撓性ワイヤを駆動手段の配置方向へ進退案内し、チューブ保持部により可撓性ワイヤをラック部材の移動方向へ進退案内することで、駆動手段の駆動力を適切にラック部材に伝達することができる。
請求項3に係る遊技機は、前記枠状ケース体(90)の左右縁部において前記複数の可動体(117,118)に近接する縁部に第2の駆動手段(111)と、前記枠状ケース体(90)により覆蓋保護されて前記図柄表示装置(30)および球タンク(12a)の間に位置し、前記可撓性ワイヤ(123)により作動する可動体(117)とは異なる可動体(118)に前記第2の駆動手段(111)を連繋接続する駆動伝達手段(140)とを備え、前記駆動伝達手段(140)は、前記第2の駆動手段(111)と可動体(118)とを連結杆(141)を介して連繋接続するよう構成されることを要旨とする。
このように、前記枠状ケース体の左右縁部において可動体に近接する縁部に設けた第2の駆動手段は、連結杆を備えた駆動伝達手段を介して他の可動体に連繋接続されるから、簡単な構成で駆動手段の駆動力を可動体に確実に伝達することができる。
すなわち、本発明によれば、可動体と駆動手段とを連繋接続する部材を適切に保護し、外的要因による動作不良の発生を防止すると共に、着脱作業性の向上を図り得る。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」・「後」、および「左」・「右」とは、図1に示すようにパチンコ機の遊技盤を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10の概略構成について、図1を参照して説明する。パチンコ機10は、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支された中枠12と、該中枠12に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域21が画成される遊技盤20と、中枠12の前面側に着脱および開閉可能に枢支され、中枠12に配設した遊技盤20を透視保護する透明板を備えた前枠13とを備えている。前記前枠13には、前記透明板の下方位置にパチンコ球Pを貯留可能な上球皿15が組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて該上球皿15が一体的に開閉するようになっている。また、前記中枠12の前側における前記前枠13の下方には、パチンコ球Pを貯留可能な下球皿16を形成した球皿部材17が着脱および開閉可能に組み付けられている。なお、前記中枠12における球皿部材17の右方位置には、操作ハンドル18が設けられており、該操作ハンドル18を操作することで、中枠12に配設した打球発射機構部(図示せず)が作動して上球皿15のパチンコ球Pを遊技盤20へ向けて打ち出すよう構成されている。また、前記中枠12の裏側には、遊技店の島設備に設けられた球供給手段(図示せず)から供給されるパチンコ球を貯留可能な球タンク12a(図7参照)が上部位置に設けられており、該中枠12に設けた球払出装置(図示せず)の作動により球タンク12a内のパチンコ球を前記上下の球皿15,16に賞球または貸球として供給するよう構成される。
(遊技盤について)
図2、図3または図6に示すように、前記遊技盤20は、略円形状に湾曲形成した案内レール20cにより遊技領域21が画成され、該遊技領域21の略中央に開設した第1開口部20a(図4参照)に枠状の装飾部材37が配設される。前記装飾部材37は、大部分が開口する枠状に形成されて前後に開口する第2開口部39を有しており、該第2開口部39の後側から種々の特別図柄を変動表示可能な特別図柄表示装置30の表示面31が臨むようになっている。また、前記遊技盤20の裏側には、該特別図柄表示装置30での表示演出に合わせた可動装飾部材115の動作による可動演出を行なうと共に、照明手段149の発光による発光演出を行なう遊技演出装置90(何れも後述)が取り付けられており、該遊技演出装置90に対して前記特別図柄表示装置30が着脱可能に配設される。ここで、図7に示すように、前記遊技演出装置90の上方には、前記中枠12に設けた球タンク12aが位置している。
前記第1開口部20aは、図4に示すように、前記案内レール20cの内側において右側に偏った位置に大きく開口して、該第1開口部20aに配設した装飾部材37の左方では多数のパチンコ球Pの流下を許容する一方、該装飾部材37の右方ではパチンコ球Pの流下数を制限している。すなわち、実施例の遊技盤20では、パチンコ球Pが流下可能な遊技領域21は実質的には装飾部材37の上方から左方および下方に略限定されている。なお、前記遊技盤20の下方には、始動入賞装置23や特別入賞装置28(いずれも後述)を取り付ける取付孔20b,20bが開設されている(図4参照)。
また、前記遊技盤20には、前記装飾部材37の下方位置に、パチンコ球Pが入賞可能な始動入賞装置23が配設され、該始動入賞装置23の下部には、前記特別図柄表示装置30での特別図柄変動ゲームの結果により発生する大当り時に開放する特別入賞装置28が配設されている。ここで、実施例の特別図柄変動ゲームでは、特別図柄を3列で変動表示し、最終的に停止した特別図柄が所定の組み合わせ(例えば同一の特別図柄の三つ揃)であれば大当りが生起するよう設定されている。前記始動入賞装置23は、内部に図示しない入賞スイッチが配設され、該入賞スイッチによるパチンコ球Pの検出に応じ、前記特別図柄表示装置30を1回ずつ変動表示させて特別図柄変動ゲームを開始させるものである。実施例の始動入賞装置23は、図1または図2に示すように、上部に位置する第1入賞口24と、該第1入賞口24の下方に位置する第2入賞口25とを備えており、第1入賞口24または第2入賞口25にパチンコ球Pが入賞することで前記特別図柄表示装置30での特別図柄変動ゲームが行なわれるようになっている。また、前記特別図柄表示装置30で特別図柄変動ゲームが行なわれている間に、前記第1または第2入賞口24,25にパチンコ球Pが入賞した場合には、パチンコ球Pの入賞時に得られる情報を最大4個まで保持して、この保持した情報数(以下保留数という)を後述する特別図柄保留数表示部47(図2参照)で報知するようになっている。
また、前記始動入賞装置23は、図1または図2に示すように、常には第2入賞口25を閉成する羽根状の開閉部材26,26を備えており、該開閉部材26,26が作動して第2入賞口25を開放することで、第2入賞口25へのパチンコ球Pの入賞が許容されるよう構成される。ここで、前記開閉部材26,26は、前記装飾部材37に設けられた普通図柄作動口52(後述)をパチンコ球Pが通過することにより普通図柄表示部46(後述)で行なわれる普通図柄変動ゲームの結果に応じて開放するよう設定されている。また、前記普通図柄表示部46で普通図柄変動ゲームが行なわれている間に、普通図柄作動口52をパチンコ球Pが通過した場合には、パチンコ球Pの通過時に得られる情報を最大4個まで保持して、この保持した情報数(以下保留数という)を後述する普通図柄保留数表示部48(図2参照)で報知するようになっている。
(特別図柄表示装置について)
前記特別図柄表示装置30は、横長の略矩形状に形成され、前記特別図柄変動ゲームを表示する表示面31を有する液晶ディスプレイであって、略矩形箱状に形成されたケース体32に収容されている(図8参照)。前記ケース体32には、前記特別図柄表示装置30での表示演出を制御する表示制御装置162が内蔵されており、該表示制御装置162の制御に基づいて前記特別図柄変動ゲームが表示面31に表示されるようになっている。また、前記ケース体32の裏側には、前記遊技演出装置90に設けられる後述の駆動モータ(駆動手段)110,111および位置検出センサ137,146の夫々に接続される駆動制御装置163と、該遊技演出装置90に設けられるLED153が接続される発光制御装置164とを備えた統括制御装置161が取り付けられている。そして、主制御装置160と統括制御装置161(駆動制御装置163、発光制御装置164)とを電気的に接続すると共に、統括制御装置161と表示制御装置162とを電気的に接続して、主制御装置160から統括制御装置161に対して制御信号が送られると、この制御信号に応じて各制御装置162,163,164が対応の部材を制御するよう構成される(図5参照)。そして、前記統括制御装置161は、前記遊技盤20の裏面において前記遊技演出装置90の下方に配設した制御用中継基板22(図3参照)に接続される。また、前記ケース体32は、透明な合成樹脂材で形成されており、前記特別図柄表示装置30において特別図柄を可変表示する表示面31をケース体32の前側から視認し得るよう構成してある。なお、前記主制御装置160は、パチンコ機10の全体を制御する制御装置である。
図8に示すように、前記ケース体32の左側面部(図8では右側に位置する側面)には、上下端部近傍および上下方向の略中央位置の3箇所に、前記遊技演出装置90への取付部として機能する係合片33,33,33が形成されている。また、前記ケース体32の右側面(図8では左側に位置する側面)には、上下方向の所要の幅に亘って外側へ延出する支持片34が形成されており、該支持片34における上下端部近傍に、前記遊技演出装置90への取付部として機能する回転式の固定具35,35が配設されると共に、位置決め孔34a,34aが前後に貫通するよう穿設してある。ここで、前記固定具35は、回動操作用の摘み部35aと、前記支持片34に当接する円錐吸盤状の係着盤35bと、該係着盤35bから適宜の間隔で略平行に所要幅で延出する一対の係着片35c,35cとからなり、該係着片35c,35cの前端部から係着盤35bの径方向に延出した係合部35d,35dが、後述する係合孔部101,101の縁部と係脱可能に係合するよう構成される(図21参照)。
(装飾部材について)
前記装飾部材37は、図2または図6に示すように、前記遊技盤20の大部分を占める大型部材であって、第1開口部20aに整合するよう前後に開口する第2開口部39が開設された枠状の環状体38と、該環状体38の外周部から外方へ延出して遊技盤20の表面に当接するフランジ部40と、遊技領域21を流下するパチンコ球Pが第2開口部39を横切るのを阻止する庇状部41とから基本的に構成されている。前記環状体38は、前記遊技盤20の第1開口部20aの内周面に沿って延在して該第1開口部20aの内周面を被覆する被覆部42を備えている。すなわち、前記第1開口部20aの前側から前記被覆部42を挿入した状態で、前記フランジ部40を遊技盤20にネジ止めすることにより装飾部材37の全体が固定される。ここで、前記庇状部41は、前記環状体38における上縁部から右側部に亘って曲面状に設けられており、遊技領域21の上部位置に打ち出されて庇状部41へ流下したパチンコ球Pを、該庇状部41に沿って環状体38(装飾部材37)の左側部または右側部へ流下案内するようになっている。
また、図2に示すように、前記装飾部材37の右下方位置には、前記普通図柄作動口52へのパチンコ球Pの通過により変動して普通図柄変動ゲームを行なう普通図柄表示部46と、特別図柄変動ゲームの保留数を表示する特別図柄保留数表示部47と、普通図柄変動ゲームの保留数を表示する普通図柄保留数表示部48とを備えた遊技情報表示装置45が設けられている。なお、実施例では、前記普通図柄表示部46は、「○」および「×」を表示可能な表示部からなり、「○」および「×」を交互に点灯して最終的に「○」が点灯することで当りが生起されて、前記開閉部材26,26が開放するよう設定してある。また、前記特別図柄保留数表示部47および普通図柄保留数表示部48は、夫々4個のLEDから構成されて、各対応の保留数だけLEDを点灯するようになっている。
また、図2、図6および図9〜図11に示すように、前記装飾部材37(環状体38)の左側部には、遊技領域21を流下するパチンコ球Pを受け入れて下方へ誘導する球誘導部50が設けられると共に、該装飾部材37(環状体38)の内周下面側(下縁部)には、該球誘導部50により誘導されたパチンコ球Pが到来して転動し、該パチンコ球Pを遊技領域21へ排出するステージ65が設けられている。
(球誘導部について)
前記球誘導部50は、図9〜図11に示すように、前記庇状部41の左側下方に位置して前記普通図柄作動口52および第1球入口54が設けられた複合ゲート部51と、該複合ゲート部51の下方に位置して前記遊技領域21に開口する第2球入口59を形成した球受け部58と、該球受け部58を前記ステージ65に連通する球案内通路61とから構成されている。ここで、前記庇状部41の左側と前記複合ゲート部51との間には、パチンコ球Pが進入可能な球受入口55が遊技領域21に開口するよう構成されており、該球受入口55を介して遊技領域21を流下するパチンコ球Pが複合ゲート部51に移動し得るようになっている。
前記普通図柄作動口52は、上下に開口するよう形成されて、内部にパチンコ球Pを検出する球検出センサ53を備えている。そして、前記球受入口55から進入したパチンコ球Pが上方から普通図柄作動口52に通過することにより、前記普通図柄表示部46での普通図柄変動ゲームを開始させるよう構成されている。また、前記複合ゲート部51には、前記普通図柄作動口52の下方位置に、該普通図柄作動口52を通過したパチンコ球Pを左方向(装飾部材37から離間する方向)へ誘導する誘導片51a(図9参照)が形成されている。そして、前記第1球入口54は、上下に開口するよう形成され、遊技領域21を流下するパチンコ球P(球受入口55に進入したパチンコ球P)が上方から通過可能で、該第1球入口54を通過したパチンコ球Pはそのまま鉛直方向へ落下するようになっている。
ここで、前記複合ゲート部51における普通図柄作動口52と第1球入口54との位置関係につき説明する。前記複合ゲート部51は、左側位置(すなわち装飾部材37の左端部側)に前記普通図柄作動口52が位置し、右側位置(すなわち普通図柄作動口52より前記第2開口部39側)に前記第1球入口54が位置して、該普通図柄作動口52と第1球入口54とが隣接するよう設けられる。また、前記普通図柄作動口52と第1球入口54との間隔は、パチンコ球Pが通過不能な距離に設定されて、普通図柄作動口52および第1球入口54を隣接して形成する必要最小限の左右幅寸法で複合ゲート部51が形成されている。すなわち、前記遊技領域21から球受入口55に進入したパチンコ球Pは、図10に示すように、前記普通図柄作動口52を通過するか、該普通図柄作動口52を通り越して第1球入口54を通過するようになっている。
また、前記球受け部58は、図9〜図11に示すように、前記複合ゲート部51の第1球入口54の直下方に位置するよう設けられて、該第1球入口54を通過したパチンコ球Pが球受け部58に直接落下する一方で、普通図柄作動口52を通過したパチンコ球Pが球受け部58に直接落下しないようになっている。更に、前記複合ゲート部51と球受け部58との間隔は、パチンコ球Pが通過不能な距離に設定されて、前記第1球入口54または第2球入口59を通過したパチンコ球Pだけが球受け部58に受け入れられるよう構成されている。ここで、前記第2球入口59は、前記球受け部58の左側部に開口するよう設けられて、遊技領域21を流下するパチンコ球Pが左方から通過するようになっている。なお、前記遊技盤20における普通図柄作動口52の出口下方には、遊技釘や風車等の流下方向変更部材(図示せず)が設けられており、普通図柄作動口52を通過したパチンコ球Pであっても、該流下方向変更部材で流下方向が変更されることで、前記第2球入口59へ進入し得るようになっている。
前記球案内通路61は、図11に示すように、前記球受け部58の右後端部(装飾部材37における第2開口部39の境界側)で前記球受け部58に連通して、該第2開口部39に沿って下方に延在するよう形成されている。すなわち、前記第1球入口54または第2球入口59を通過したパチンコ球Pを球受け部58で一旦受けた後に、前記球案内通路61を介して下方へ案内し、球案内通路61の下端に設けた球出口61aから前記ステージ65へ排出するようになっている。ここで、前記球受け部58は、右方へ向けて下方傾斜すると共に、右端部を前記球案内通路61へ向けて下方傾斜するよう形成され、該球受け部58が受けたパチンコ球Pをスムーズに球案内通路61へ誘導し得るよう形成されている。
(ステージについて)
前記ステージ65は、図1、図2、図6および図12〜図14に示すように、前記装飾部材37(環状体38)における下縁部の左側に位置する第1球転動ステージ部73と、該装飾部材37(環状体38)における下縁部の右側に位置する第2球転動ステージ部80とを備えており、前記球案内通路61を通過したパチンコ球Pが第1球転動ステージ部73および第2球転動ステージ部80を転動して遊技盤20の遊技領域21へ排出されるよう構成される。すなわち、前記第1球転動ステージ部73が前記球案内通路61の球出口61a側に位置し、前記第2球転動ステージ部80は第1球転動ステージ部73より球案内通路61の球出口61aから離間して位置するようになっている。ここで、前記環状体38の下縁部には、前記球案内通路61の球出口61aに連通する位置に、前記第1球転動ステージ部73から第2球転動ステージ部80に亘って延在する第1球転動通路66が設けられており、該球案内通路61の球出口61aを通出したパチンコ球Pが両球転動ステージ部73,80間を相互移動し得るようになっている。
前記第1球転動通路66は、図12〜図14に示すように、上下方向に緩やかに起伏する波形に形成され、第1球転動通路66に到来したパチンコ球Pは、上下方向に変位しながら左右に転動するよう構成されている。ここで、前記第1球転動通路66は、左右端部位置および左右方向の略中央位置(第1球転動ステージ部73と第2球転動ステージ部80との境界位置)で上方へ突出するよう湾曲し、該中央位置と左右端部との間で凹むよう湾曲している。そして、前記第1球転動通路66における左右2箇所の最下方位置に、前側へ向けて下方傾斜する凹所68,68が夫々形成されると共に、各凹所68,68に対応する位置を前後に開口するよう切り欠いた第1規制板67が、該第1球転動通路66の前端縁に上方へ向けて突出形成されており、該第1球転動通路66を転動するパチンコ球Pを何れかの凹所68,68から前方へ向けて排出し、凹所68,68以外の部位からパチンコ球Pが前方へ排出されるのを規制するようになっている。なお、以下の説明において、第1球転動通路66の左側に位置する凹所68に対応する排出部(第1球転動ステージ部73に対応する排出部)を第1球案内部69と指称し、第1球転動通路66の右側に位置する凹所68に対応する排出部(第2球転動ステージ部80に対応する排出部)を第2球案内部70と指称する。また、前記第1球転動通路66における中央位置の突出部分には、上方へ突出する突出部71が形成されており、該第1球転動通路66を転動するパチンコ球Pの停留を防止するようになっている。
(第1球転動ステージ部について)
前記第1球転動ステージ部73は、前記第1球転動通路66の左側領域(球案内通路61の球出口61aから前記突出部71までの領域)と、前記第1球転動通路66の前側に形成されて左右方向へ延在し、前記第1球案内部69からのパチンコ球Pが移動する第2球転動通路74とから構成されて、該第2球転動通路74に設けた第1球排出部77からパチンコ球Pを遊技領域21へ排出するよう構成される(図1、図2および図14参照)。前記第2球転動通路74は、前記装飾部材37の左端部から始動入賞装置23の配設位置より上方左側までの間に形成され、その全長に亘って下方へ凹むよう湾曲している。すなわち、前記第2球転動通路74は、前記始動入賞装置23の直上方に位置しない領域に設けられている。
そして、前述した第1球転動通路66と同様に、前記第2球転動通路74の最下方位置に、前側へ向けて下方傾斜する凹所75が形成されると共に、該第2球転動通路74の前端縁に、凹所75に対応する位置を前後に開口するよう切り欠いた第2規制板76が上方へ向けて突出形成されており、該第2球転動通路74を転動するパチンコ球Pを凹所75から前方へ向けて排出し、凹所75以外の部位からパチンコ球Pが前方へ排出されるのを規制するようになっている。すなわち、前記第2球転動通路74の凹所75に対応する排出部が前記第1球排出部77として機能する。ここで、前記第1球排出部77は、前記始動入賞装置23の配設位置より左側で遊技盤20の遊技領域21に開放しており(図2参照)、第2球転動通路74を転動するパチンコ球Pが前記始動入賞装置23とは異なる位置へ向けて排出されるよう第1球排出部77が形成されている。ここで、第2球転動通路74の第1球排出部77は、前記第1球転動通路66の第1球案内部69より右側に位置するよう設けられており、該第1球案内部69から移動したパチンコ球Pを第2球転動通路74で転動させた後に第1球排出部77から排出するようになっている。また、前記第2球転動通路74の右端部(第2球転動ステージ部80との境界位置)には、上方へ突出する立上がり壁78が設けられており、該第2球転動通路74から第2球転動ステージ部80へパチンコ球Pが移動するのを防止している。
(第2球転動ステージ部について)
前記第2球転動ステージ部80は、図12〜図14に示すように、前記第1球転動通路66の右側領域(前記突出部71から右端部までの領域)と、該第1球転動通路66の第2球案内部70に対応して設けられて、前方へ向けて下方傾斜する連絡通路81と、該連絡通路81の経路途中における左右縁部に設けられて連絡通路81を転動するパチンコ球Pが落下可能な落下口(落下部)82,82と、該落下口82,82から落下したパチンコ球Pを受け入れる球案内路83とを備えている。ここで、前記連絡通路81の前端部は、前記始動入賞装置23の配設位置より右側で遊技盤20の遊技領域21に開放しており(図2参照)、該連絡通路81を転動するパチンコ球Pを前端部から遊技領域21へ排出するようになっている。すなわち、前記連絡通路81の前端部が、パチンコ球Pを前記始動入賞装置23とは異なる位置へ向けて排出する第2球排出部84として機能する。なお、前記装飾部材37(環状体38)における前記第2球転動ステージ部80に対応する位置には、複数の突起部85a,85aを有する装飾体85が設けられており、突起部85a,85aの間に前記第2球排出部84が臨むようになっている。また、前記連絡通路81は、左右の側縁部が前記第1球転動通路66と装飾体85との間に開放するよう構成されており、該連絡通路81の左右縁部からパチンコ球Pが落下し得るようになっている。すなわち、前記連絡通路81の左右の側縁部が前記落下口82,82として機能する。
前記球案内路83は、前記落下口82,82の下方に位置して上方に開口し、該落下口82,82から落下するパチンコ球Pを受け入れる受入通路部86と、前記第1球転動通路66の下方に位置して左方向へ下方傾斜し、受入通路部86のパチンコ球Pが流入する誘導通路部87と、誘導通路部87の下端部に位置して前方へ下方傾斜し、前記始動入賞装置23の上方で開口する排出通路部88から構成され、落下口82,82から落下して受入通路部86に受け入れたパチンコ球Pを、誘導通路部87および排出通路部88を介して始動入賞装置23の上方まで誘導して遊技領域21内に排出するよう構成されている(図13〜図15参照)。すなわち、前記球案内路83における排出通路部88の開口部がパチンコ球Pを前記始動入賞装置23へ向けて排出する第3球排出部89として機能し、前記第1球排出部77および第2球排出部84の間に位置するようになっている。
(遊技演出装置について)
図2、図3、図6または図16〜図18に示すように、前記遊技演出装置90は、前記遊技盤20の裏面に着脱可能に配設される本体としての枠状ケース体91と、該枠状ケース体91の表面から突出して前記環状体38の第2開口部39内に臨んで遊技盤20の表面より前方へ突出する可動装飾部材115と、枠状ケース体91の表面から突出して環状体38の第2開口部39内に臨む照明手段149と、枠状ケース体91で覆蓋保護される第1駆動モータ(駆動手段)110および第2駆動モータ(駆動手段)111と、枠状ケース体91で覆蓋保護され、第1駆動モータ110の駆動力を可動装飾部材115の第1可動体117(後述)に伝達する第1駆動伝達手段(駆動伝達手段)120と、第2駆動モータ111の駆動力を可動装飾部材115の第2可動体118,118(後述)に伝達する第2駆動伝達手段140とを備えている。そして、前記枠状ケース体91の裏側に形成した設置部99(後述)に、前記特別図柄表示装置30が着脱可能に設置されるようになっている。なお、本実施例では前記第1および第2駆動モータ110,111として回転角度を制御可能なステッピングモータを用い、前記駆動制御装置163からの制御信号に基づいて夫々の駆動モータ110,111を所定角度だけ回転させ得るようになっている。また、前記各駆動モータ110,111の回転軸には、ピン112aを偏心して設けたカム板112が設けられている。
(枠状ケース体について)
前記枠状ケース体91は、図16または図17に示すように、上枠部92、下枠部93、左枠部94および右枠部95から枠状に形成されて、各枠部92,93,94,95の前側端部に連接する平板部96に、前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39より一回り小さな第3開口部97が前後に開口するよう形成されている。そして、前記第3開口部97に前記特別図柄表示装置30の表示面31が裏側から臨むようになっている。また、前記平板部96の前側には、前記第3開口部97に整合する開口を開設した平板枠状の第1装飾レンズ体148(後述)が設けられている(図16参照)。なお、実施例では、前記平板部96と第1装飾レンズ体148の開口を含めて第3開口部97と指称するものとする。また、前記枠状ケース体91は、所要箇所に形成した通孔91a,91aを介して、前記第2開口部39内に第3開口部97が開口するよう枠状ケース体91の表面が遊技盤20の裏面に当接する状態でネジ止めされる。なお、前記枠状ケース体91を遊技盤20に取り付けた状態では、遊技盤20の第1開口部20aに取り付けた装飾部材37の被覆部42が枠状ケース体91の第1装飾レンズ体148に当接して、該装飾部材37と枠状ケース体91との間の隙間を塞いでいる。
ここで、図6に示すように、前記装飾部材37(被覆部42の後端部)には、後方へ突出する位置決め突部37aが4箇所(図6に2箇所のみ示す)に形成されると共に、前記枠状ケース体91(第1装飾レンズ体148)の前面には、前方へ開口する位置決め孔91bが位置決め突部37aと対応する位置に形成されている。すなわち、前記位置決め突部37aが位置決め孔91bに挿入されることで前記装飾部材37に対して枠状ケース体91が置決めされ、この状態で枠状ケース体91を遊技盤20の裏面にネジ止めするようになっている。
また、前記遊技盤20に対して枠状ケース体91を取り付けた状態では、該枠状ケース体91の上枠部92および右枠部95の夫々が前記第2開口部39内に露出するよう構成され、該第2開口部39内に露出する上枠部92に前記可動装飾部材115が設けられると共に、第2開口部39内に露出する上枠部92および右枠部95に前記照明手段149,149が設けられている。また、前記枠状ケース体91の上枠部92は、前後方向には幅広で、上下方向には幅狭な扁平形状に形成されており、前記遊技盤20に枠状ケース体91を固定すると共に枠状ケース体91の設置部99に対して特別図柄表示装置30を設置した状態で、該上枠部92が球タンク12aと特別図柄表示装置30との間に位置するようになっている(図7参照)。更に、この状態で、前記特別図柄表示装置30の表示面31より前方に、前記可動装飾部材115および照明手段149の夫々が位置している。
そして、前記枠状ケース体91の左上部位置(上枠部92と左枠部94との交差部位)に、前記第1駆動モータ110が配設されると共に、該枠状ケース体91の右上部位置(上枠部92と右枠部95との交差部位)に、前記第2駆動モータ111が配設されている(図16参照)。換言すると、前記第1駆動モータ110および第2駆動モータ111の夫々は、前記装飾部材37の第2開口部39内に臨む前記可動装飾部材115や照明手段149と前後に重ならないよう位置している。すなわち、前記第1および第2駆動モータ110,111は、前記装飾部材37の第2開口部39より外方に位置するよう枠状ケース体91に配置されて、該第1および第2駆動モータ110,111の前側を遊技盤20の裏面で閉成するよう構成してある。また、前記第1駆動モータ110および第2駆動モータ111の夫々は、前記枠状ケース体91の裏側に配設される後述の駆動用中継基板(第1中継基板)106に配線接続される。
(設置部について)
前記設置部99は、図17に示すように、前記枠状ケース体91の各枠部92,93,94,95により囲まれた領域に設けられて、前記特別図柄表示装置30のケース体32に設ける係合片33,33,33および固定具35,35と、枠状ケース体91に設けられる係合受部100,100,100および係合孔部101,101とからなる係合手段により前記特別図柄表示装置30におけるケース体32の上下左右の移動を規制するよう構成されている。ここで、前記係合受部100は、前記左枠部94における枠状ケース体91の平板部96から後方へ突出する上下方向に離間した3箇所に設けられ、前記第3開口部97側に開口して前記ケース体32に形成した前記係合片33,33,33を挿脱可能に構成されている。また、前記係合孔部101は、前記右枠部95の上下に離間する2箇所に縦長形状に形成され、前記ケース体32の支持片34に設けた前記固定具35の係着片35c,35cを挿入可能に構成される。そして、前記固定具35を対応の係合孔部101に挿入した状態ですることにより、前記係着片35c,35cの係合部35d,35dが対応の係合孔部101の縁部に係合するようになっている(図21(b)参照)。すなわち、前記係合片33,33,33を前記係合受部100,100,100に挿入したもとで、前記ケース体32を枠状ケース体91に近接移動し、前記係合孔部101に係着片35c,35cを挿入した状態で前記固定具35を回転して係着片35c,35cの係合部35d,35dと係合孔部101とを係合することで、前記設置部99(枠状ケース体91の裏側)にケース体32を取り付けるようになっている(図21参照)。
また、図17に示すように、前記右枠部95の裏側には、上下方向に離間する2箇所に、前記ケース体32に形成した位置決め孔34a,34aと係合可能な位置決め突部102,102が突設されている。すなわち、前記位置決め孔34a,34aおよび位置決め突部102,102は、前記設置部99にケース体32を組み付ける際には、係合によりケース体32を位置決めする位置決め手段として機能し、該設置部99にケース体32を取り付けた後は、該ケース体32の移動を規制する移動規制手段として機能するものである。なお、前記設置部99に配設した前記ケース体32の前面は、前記枠状ケース体91の平板部96に当接してケース体32の前方移動を規制しており、該平板部96の第3開口部97に前記特別図柄表示装置30の表示面31が略整合して該表示面31を前方から視認し得るようになっている。
また、前記左枠部94の裏側には、前記各駆動モータ110,111からの配線および各位置検出センサ137,146からの配線を接続する駆動用中継基板(第1中継基板)106と、前記照明手段149からの配線を接続する照明用中継基板(第2中継基板)107とを設置する基板設置部105,105が設けられており、これらの中継基板106,107を、前記遊技盤20の裏面における前記遊技演出装置90の下方位置に設けた制御用中継基板(第3中継基板)22に配線接続するよう構成される(図3および図5参照)。すなわち、前記各駆動モータ110,111および各位置検出センサ137,146は、前記駆動用中継基板106と制御用中継基板22とを介して対応の駆動制御装置163に電気的に接続され、前記照明手段149は、前記照明用中継基板107と制御用中継基板22とを介して対応の発光制御装置164に電気的に接続される。なお、実施例では、前記左枠部94の上方位置に駆動用中継基板106が設置されて、枠状ケース体91の上部位置(上枠部92と、左右枠部95の上部)に配置される前記各駆動モータ110,111および各位置検出センサ137,146との接続距離が短くなるよう構成されている。
(可動装飾部材について)
前記枠状ケース体91の上枠部92に配設される前記可動装飾部材115は、図6、図16および図18に示すように、前方へ膨出して所要の装飾が施された装飾体116と、該装飾体116の前側で上下方向に揺動可能な第1可動体117と、当該装飾体116に左右方向に離間して開設した通孔116a,116aから露出し、左右方向に揺動可能な第2可動体118,118とから構成されて、該可動装飾部材115の全体が前記第3開口部97の右側に偏倚して位置している。ここで、前記第1可動体117には、後述する弧状ラック部材134が裏側に配設されており、該弧状ラック部材134の左右側部に形成された弧状突出片134aが前記上枠部92に形成された弧状ガイド115aを摺動することで、第1可動体117が上下方向に弧状に揺動し得るよう構成されている。ここで、前記第1可動体117および第2可動体118,118の夫々は、前記特別図柄表示装置30の表示面31より前方に位置するよう前記枠状ケース体91に設けられている(図7参照)。また、第1可動体117は、枠状ケース体91を遊技盤20の裏側に配設した状態で、該遊技盤20の表面より前方へ突出するよう構成される。また、前記第2可動体118,118は、目玉模様が表示された半球状の部材であって、前記上枠部92に上下方向に延在するよう支持された支軸118a,118a(図18参照)に枢支されて、左右方向に揺動し得るよう構成されている。また、前記第2可動体118,118は、光透過性の合成樹脂材により形成されており、第4発光体基板158のLED153(何れも後述)を点灯・点滅することで、目玉模様が光るようになっている。
(第1駆動伝達手段について)
前記第1駆動伝達手段120は、図18〜図20に示すように、前記上枠部92の左端側に設けられて左右方向にスライド移動可能で、前記第1駆動モータ110に連繋接続する第1スライド板121と、一方の端部が第1スライド板121に接続され、該第1スライド板121のスライド移動に伴って進退移動する可撓性ワイヤ123と、可撓性ワイヤ123を案内して一定軌跡で進退移動させるガイド部125と、該可撓性ワイヤ123の他方の端部が接続され、該可撓性ワイヤ123の進退動作を回転運動に変換して前記第1可動体117に伝達する変換手段130とを備えている。ここで、前記第1スライド板121の左端部には、前後に延在する第1長孔121aが形成されており、該第1長孔121aに、前記第1駆動モータ110の回転軸に設けた前記カム板112のピン112aを挿通して第1駆動モータ110の駆動により第1スライド板121が左右方向に往復移動するよう構成されている(図18参照)。
また、図18に示すように、前記ガイド部125は、前記可撓性ワイヤ123が摺動可能に挿通されたチューブ126と、前記上枠部92の内側に形成されてチューブ126を固定するチューブ保持部127とから構成され、該チューブ保持部127に保持されたチューブ126により、可撓性ワイヤ123が進退移動する軌跡が規定されている。ここで、前記チューブ保持部127は、前記第1駆動モータ110側の第1保持案内部128により前記チューブ126が左右方向に延在してチューブ126の開口端が左方を指向するよう保持すると共に、前記第1可動体117側の第2保持案内部129によりチューブ126の開口端が前方を指向するよう保持している。すなわち、前記第1スライド板121を左右方向にスライド移動することで、前記可撓性ワイヤ123の前記第1可動体117側の端部が前進または後退移動する(進退移動する)ようになっている。なお、前記第1スライド板121が往復スライド移動する状態において、前記可撓性ワイヤ123の両端部がチューブ126から常に突出するよう構成してある。また、前記第2保持案内部129の第1可動体117(変換手段130)側の端部には、前記チューブ126の前方開口端を枠状ケース体91の定位置に固定する固定部材124が設けられており、前記ワイヤ123を進退移動させた際に、該チューブ126の前方開口端の位置がズレるのを防止している。すなわち、図20に示すように、前記チューブ126の前方開口端から垂れ下がるように突出して前記変換手段130に接続された前記ワイヤ123の進退移動時に、該チューブ126の前方開口端に掛かる負荷を前記固定部材124で支持している。
なお、実施例において、「可撓性ワイヤ123の前進」とは、第1スライド板121の右方向への移動により、可撓性ワイヤ123の第1可動体117側の端部が前記チューブ126から突出する方向への動作をいい、「可撓性ワイヤ123の後退」とは、第1スライド板121が左方向へ移動して可撓性ワイヤ123の第1可動体117側の端部がチューブ126側に移動する方向への動作をいう。
前記変換手段130は、図19または図20に示すように、前記上枠部92に後方へ傾倒した姿勢で配設されて傾斜方向に沿って直線的に往復移動可能なラック部材131と、上枠部92に回転可能に枢支されて該ラック部材131と噛合する第1歯車132と、該第1歯車132と同一軸に設けられて一体的に回転する第2歯車133,133と、前記第1可動体117の裏側に固定されて上枠部92に形成した弧状ガイド115aに沿って移動可能で、該第2歯車133,133に噛合する弧状ラック部材134とから構成されて、前記可撓性ワイヤ123の第1可動体117側の端部がラック部材131に接続されている。すなわち、前記可撓性ワイヤ123が進退移動してラック部材131が往復移動することで前記第1歯車132および第2歯車133,133が回転し、該第2歯車133,133の回転により前記弧状ラック部材134が弧状ガイド115aに沿って移動することで前記第1可動体117が上下方向に揺動するようになっている。ここで、前記第1スライド板121が左側に移動して前記可撓性ワイヤ123が最も後退した状態では、前記第1可動体117は前記装飾体116を覆う初期位置(図16参照)に保持され、該1スライド板が右側に移動して可撓性ワイヤ123が最も前進した状態では、第1可動体117が下方へ揺動して装飾体116および第2可動体118,118を露出する終位置(図20参照)に保持されて、可撓性ワイヤ123の進退移動により初期位置および終位置の間で第1可動体117が揺動するよう構成されている。
このように、実施例では、前記第1可動体117を駆動する第1駆動モータ110は、可動装飾部材115が偏る側(すなわち枠状ケース体91の右側)とは反対側(すなわち枠状ケース体91の左側)の位置に設けられて、可撓性ワイヤ123を利用した第1駆動伝達手段120により第1駆動モータ110と第1可動体117とが連繋接続されている。
また、前記第1スライド板121の右端部には、下方へ延出する第1位置検出片121bが形成されると共に、前記上枠部92における第1スライド板121の下方位置には、該第1位置検出片121bを検出する第1位置検出センサ137を備えた第1位置検出基板138が設けられており、該第1位置検出センサ137が第1位置検出片121bを検出することで、前記第1可動体117が初期位置にあることが検出されるようになっている(図19参照)。また、前記第1検出センサは、前記枠状ケース体91に配設された前記駆動用中継基板106に接続される(図5参照)。
(第2駆動伝達手段について)
前記第2駆動伝達手段140は、図18に示すように、前記上枠部92の右端側に設けられて左右方向にスライド移動可能で、前記第2駆動モータ111に連繋接続する第2スライド板(連結杆)141と、該第2スライド板141の左右方向に離間する2箇所に設けられたラック部142,142とを備えている。そして、前記第2スライド板141の右端部には、前後に延在する第2長孔141aが形成されており、該第2長孔141aに前記第2駆動モータ111の回転軸に設けた前記カム板112のピン112aを挿通して第2駆動モータ111の駆動により第2スライド板141が左右方向に往復移動するよう構成されている。ここで、前記第2スライド板141は、前記第2駆動モータ111の配設位置から、前記可動装飾部材115の左端部まで延在する薄板状部材であって、装飾体116における前記第2可動体118,118の配設位置に対応する2箇所に前記ラック部142,142が形成されており、該ラック部142,142が前記第2可動体118,118の歯車部144,144に噛合するようになっている。すなわち、前記第2スライド板141を左右方向にスライド移動することで、初期位置と終位置との間で、2つの第2可動体118,118が一体的に左右方向に揺動するようになっている。
また、前記第2スライド板141の左端部には、左方へ延出する第2位置検出片141b(図18参照)が形成されると共に、前記上枠部92における第2スライド板141の左方位置には、該第2位置検出片141bを検出する第2位置検出センサ146を備えた第2位置検出基板147(図18参照)が設けられており、該第2位置検出センサ146が第2位置検出片141bを検出することで、前記各第2可動体118,118が初期位置にあることを検出し得るようになっている。また、前記第2位置検出センサ146は、前記枠状ケース体91に配設される駆動用中継基板106に接続される(図5参照)。
このように、実施例では、前記第2可動体118,118を駆動する第2駆動モータ111は、可動装飾部材115が偏る側(すなわち枠状ケース体91の右側)と同じ側(すなわち枠状ケース体91の右側)に設けられて、リンク機構を利用した第2駆動伝達手段140により第2駆動モータ111と第2可動体118,118とが連繋接続される。
(照明手段について)
前記照明手段149は、図16に示すように、前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39内に臨む第1照明部150,150と、該第2開口部39内に突出しない第2照明部151とを備えており、前記枠状ケース体91の平板部96前側に配設された前記第1装飾レンズ体148を共通のレンズカバーとして機能するよう構成される。また、前記第1照明部150,150および第2照明部151の夫々は、前記特別図柄表示装置30の表示面31より前方に位置するよう前記枠状ケース体91に設けられている(図7参照)。なお、前記第1装飾レンズ体148は、光透過性の合成樹脂材により形成された部材であって、光源から照射された光を拡散させる光拡散処理が施されている。
前記第1照明部150,150は、前記枠状ケース体91の右枠部95および上枠部92の前記可動装飾部材115の左側に設けられており、枠状ケース体91の平板部96および前記第1装飾レンズ体148の間に設けられて光源としてのLED153を配設した第1発光体基板154と、該第1装飾レンズ体148の前側に第1発光体基板154に対応して設けられた光透過性の合成樹脂材により形成された第2装飾レンズ体152とを有している。すなわち、前記第1発光体基板154のLED153を点灯・点滅させた光が第1装飾レンズ体148および第2装飾レンズ体152を介してパチンコ機10の正面に照射されるようになっている。ここで、前記各第1照明部150の第2装飾レンズ体152は、前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39を介して遊技盤20の表面より突出するよう形成される(図6および図7参照)。すなわち、前記枠状ケース体91の表面から前記装飾部材37の前端部(庇状部41の前端部)までの前後方向の奥行寸法を利用した立体的形状に、前記第2装飾レンズ体152が形成されている。ここで、前記各第1照明部150の第1発光体基板154は、前記枠状ケース体91に配設される照明用中継基板107に接続される(図5参照)。
また、前記第2照明部151は、前記左枠部94に設けられて枠状ケース体91の平板部96および前記第1装飾レンズ体148の間に位置する第2発光体基板156と、前記下枠部93に設けられて第1装飾レンズ体148の下方に位置する第3発光体基板157と、前記第2可動体118,118の裏側に対応して位置する第4発光体基板158とを有しており、各発光体基板156,157,158の夫々に光源としてのLED153が配設されている。すなわち、前記第2発光体基板156のLED153を点灯・点滅させた光は第1装飾レンズ体148を介してパチンコ機10の正面に照射され、第3発光体基板157のLED153を点灯・点滅させた光は第1装飾レンズ体148を介して第3開口部97の内側に照射されると共に、第4発光体基板158のLED153を点灯・点滅させた光は第2可動体118,118を介してパチンコ機10の正面に照射されるようになっている。ここで、前記第2照明部151の第2〜第4発光体基板156,157,158の夫々は、前記第1照明部150と同様に、前記枠状ケース体91に配設される照明用中継基板107に接続される(図5参照)。
(実施例の作用)
次に、実施例のパチンコ機10の作用につき説明する。
(遊技盤に対する装飾部材および遊技演出装置の組み付けについて)
前記装飾部材37は、前記遊技盤20に開設した第1開口部20aの前側から前記環状体38の被覆部42を挿入し、該装飾部材37のフランジ部40を遊技盤20にネジ止めすることで、装飾部材37の全体が固定される。また、前記遊技演出装置90は、前記枠状ケース体91の第3開口部97が前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39内に開口するように、該枠状ケース体91の表面が遊技盤20の裏面に当接した状態でネジ止めされる。そして、前記遊技盤20の裏側に枠状ケース体91をネジ止めした状態で、該枠状ケース体91の裏側に設けた前記各係合受部100に、前記ケース体32に形成した前記係合片33を挿入し、枠状ケース体91の右枠部95に向けてケース体32を近接させる(図21(a)参照)。そして、前記ケース体32の支持片34が前記右枠部95の裏側に当接すると、該支持片34に設けた前記回転式の各固定具35の係着片35c,35cが、右枠部95に形成した係合孔部101,101に挿入され、この状態で前記摘み部35aを把持して固定具35を回転することにより、固定具35(係着片35c,35c)の係合部35d,35dが係合孔部101,101の縁部に係合し(図21(b)参照)、ケース体32が枠状ケース体91に固定される。
ここで、前記装飾部材37は、前記普通図柄作動口52の球検出センサ53からの配線、および前記遊技情報表示装置45からの配線を有するだけの簡略な構成であることから、該装飾部材37を遊技盤20の第1開口部20aに配設するに際して、配線の噛み込みや引っ掛かりに対する注意負担が軽減され、作業性の向上が図られる。また、パチンコ機10の製造工程においては、遊技盤20の表面が上方を向くよう倒した状態で前記第1開口部20aに装飾部材37を配設し、その後に遊技盤20を裏返して前記遊技演出装置90が取り付けられる。ここで、前述のように前記装飾部材37には、衝撃に弱い可動装飾部材115(第1可動体117および第2可動体118,118)や照明手段149を設けていないから、遊技盤20を裏返すときの衝撃により可動体117,118や照明手段149が損傷したり、該可動装飾部材115や照明手段149に接続された配線が作業台に引っ掛かって断線等するのを防止でき、作業性向上が図られる。
また、前記遊技盤20の裏側に配設した遊技演出装置90に可動装飾部材115(第1可動体117および第2可動体118,118)用の第1および第2駆動モータ110,111を設け、枠状ケース体91における前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39より外方の位置に第1および第2駆動モータ110,111を配置したことで、該第2開口部39に可動装飾部材115(第1および第2可動体117,118,118)および照明手段149だけを位置させ得るから、該可動装飾部材115(第1および第2可動体117,118,118)および照明手段149の大型化による演出効果の向上が可能となる。更に、前記枠状ケース体91に駆動モータ110,111および駆動伝達手段120,140を設けることで、前記装飾部材37(環状体38)の第2開口部39の大きさに拘わらず駆動モータ110,111や複雑な駆動伝達手段120,140を用いることができ、可動体117,118,118に多彩な動きをさせ得る。
また、前記各可動体117,118,118、駆動モータ110,111および駆動伝達手段120,140の各部材を単一の枠状ケース体91に配設したから、該枠状ケース体91の着脱交換により遊技盤20に対してこれらの各部材が一度に着脱され、作業性の向上を図り得る。そして、前記各可動体117,118,118、駆動モータ110,111および駆動伝達手段120,140の位置関係が一義的に決定されるため、各部材を遊技盤20に対して個別に配設する場合に較べて、煩わしい作業を要することなく駆動手段110,111の駆動力を可動体117,118,118に適切に伝達することが可能となる。
また、実施例では、前記枠状ケース体91における左枠部94の裏側に、前記第1および第2駆動モータ110,111からの配線と、第1および第2位置検出センサ137,146からの配線とを接続する駆動用中継基板106を設けると共に、前記照明手段149(第1発光体基板154)やその他枠状ケース体91に配設される第2発光体基板156からの配線を接続する照明用中継基板107を設けたことで、これら配線を対応する接続位置に接続した状態で枠状ケース体91を遊技盤20に取り付けることができるから、取付時の配線の噛み込みや引っ掛かりを好適に防止できる。また、前記駆動用中継基板106および照明用中継基板107の夫々は、遊技盤20の裏面における枠状ケース体91の下方位置に設けた制御用中継基板22に配線接続すると共に制御用中継基板22と統括制御装置161を配線接続するだけで、対応の駆動制御装置163や発光制御装置164に対して電気的に接続できる。特に、実施例のように、枠状ケース体91の裏側に対して統括制御装置161(駆動制御装置163や発光制御装置164)を配設する構成では、駆動用中継基板106および照明用中継基板107と統括制御装置161とを接続する配線を制御用中継基板22で中継接続することで、ケース体32や制統括御装置161の取付時における配線の取り回しの簡略化を図り得る。
また、前記ケース体32(特別図柄表示装置30)を固定するに際し、ネジやビス等を使用することなく、固定具35を指先操作で回転させるだけでよいので、ケース体32を設置部99に簡単に取り付け得ると共に、ケース体32(特別図柄表示装置30)の組み付け作業性を向上でき、作業時間の短縮を図り得る。そして、前記遊技盤20に取り付けた枠状ケース体91の裏側に、前記ケース体32を直接取り付けるよう構成したことにより、従来のように遊技盤20の裏側に対して、特別図柄表示装置30の固定用の部材と遊技演出装置と特別図柄表示装置との3つの部材・装置を前後に重ねて取り付ける場合に較べ、パチンコ機10の前後方向の幅寸法を抑制し得るから、大型の特別図柄表示装置30および遊技演出装置90を配設し得るようになる。
また、前記ケース体32を前記設置部99に取り付けるに際し、前記ケース体32に形成した前記位置決め孔34a,34aが、前記枠状ケース体91に形成した前記位置決め突部102,102に係合して該ケース体32を位置決めするよう構成したので、組み付け作業をより容易に行ない得る。更に、前記設置部99にケース体32を取り付けた後は、ケース体32に形成した位置決め孔34a,34aが、枠状ケース体91に形成した位置決め突部102,102の夫々に係合することで、ケース体32の上下左右の動きを規制してガタツキを防止する効果がある。
また、前述のように、前記ケース体32の右側面に突設した前記係合片33,33,33を、前記枠状ケース体91の裏側に設けた前記係合受部100,100,100に挿入することで、該ケース体32の右側面を前記設置部99に固定できるから、組み付け作業の作業性がより向上される。更には、前記ケース体32をより小型化し得ると共に、その設置スペース(設置面積)を減少させることができる。より詳しくは、前記ケース体32の左側面に配設された前記固定具35を、前記各係合片33の代わりに該ケース体32の右側面にも配設するように構成した場合には、各固定具35を夫々(箇所)操作して組み付け作業を行なう必要がある。また、前記固定具35の構造は、前記係合片33よりも複雑であるので、その大きさは、該係合片33よりも大きくなり、該ケース体32も大きくなってしまう。これに対し、実施例では、前記固定具35を一度操作するだけで組み付け作業が完了するため、作業を簡略化し得ると共に、作業性が向上する利点を有する。更に、前記係合片33の構造は、前記固定具35の構造より簡易であり、更にはその大きさも該固定具35よりも小さなものである。従って、前記ケース体32を小型化し得ると共に、該ケース体32を設置するためのスペースを小さくすることが可能である。すなわち、前記係合片33を突設するよう構成したことで、ケース体32の左右両側面に前記回転式の固定具35を設けた場合と同等の左右方向の幅寸法に設定した場合には、該ケース体32自体の左右方向の幅寸法を大きくでき、より大型の特別図柄表示装置30を採用することが可能となる。
また、前記遊技演出装置90では、前記各可動体117,118,118と駆動モータ110,111とを枠状ケース体91に配設すると共に、駆動力を伝達する駆動伝達手段120,140(可撓性ワイヤ123、変換手段130および第2スライド板141)を該枠状ケース体91で覆蓋保護するよう構成したから、前記球タンク12aから落下したパチンコ球Pの接触等の外的要因により、各駆動伝達手段120,140に動作不良が生ずるのを好適に防止できる。
また、実施例では、前記枠状ケース体91における第3開口部97の右側に偏倚した位置に第1可動体117を配設すると共に、該枠状ケース体91において第1可動体117から離れた左上部位置に第1駆動モータ110を配設してある。そして、前記枠状ケース体91の上枠部92に設けた可撓性ワイヤ123を介して、前記第1駆動モータ110と第1可動体117の裏側に設けた変換手段130とが連繋接続されている。すなわち、前記枠状ケース体91の上枠部92に沿って可撓性ワイヤ123を延在させるだけで、前記第1駆動モータ110と第1可動体117とを連繋接続しているから、該上枠部92(特別図柄表示装置30と球タンク12aとの間隔)を極力小さくでき、該特別図柄表示装置30を大型化して遊技演出の迫力向上を図り得るようになる。また、前記可撓性ワイヤ123をチューブ126に摺動可能に挿通すると共に、該チューブ126をチューブ保持部127により保持することで、可撓性ワイヤ123を一定の軌跡で進退移動するよう構成したから、第1駆動モータ110の駆動力を第1可動体117に適切に伝達して、第1可動体117を正確に動作させることができる。
また、前記第1駆動モータ110の駆動により回転するカム板112のピン112aの移動範囲で前記第1スライド板121が左右方向にスライド移動し、この第1スライド板121の移動範囲で前記可撓性ワイヤ123が進退移動する。すなわち、前記可撓性ワイヤ123が進退移動する範囲は、限られた短い距離だけである。従って、該可撓性ワイヤ123の端部に第1可動体117を直接接続した場合には、第1可動体117を大きく動作させるためにカム板112のピン112aの移動範囲を大きくする(すなわちカム板112の直径を大きくする)必要が生じ、装置の大型化を招来することにも繋がる。そこで、実施例では、前記第1可動体117に設けた変換手段130として、複数のラック部材131,134や歯車132,133を利用してあるから、可撓性ワイヤ123の進退範囲が狭い場合でも第1可動体117を大きく動作させることができ、該第1可動体117の動作演出を減殺することはない。
更に、前記チューブ保持部127は、図18に示すように、第1保持案内部128により前記可撓性ワイヤ123を第1駆動モータ110の配置方向(左右方向)へ進退案内し、第2保持案内部129により可撓性ワイヤ123をラック部材131の移動方向(前後方向)へ進退案内しているから、第1駆動モータ110の駆動により前記第1スライド板121が左右方向にスライド移動することで可撓性ワイヤ123における第1可動体117側の端部がラック部材131の移動方向へ進退移動し、第1駆動モータ110の駆動力を適切にラック部材131に伝達することができる。
また、前記枠状ケース体91における第3開口部97の右側に偏倚した位置に配置された第2可動体118,118は、該枠状ケース体91において第2可動体118,118の配設位置側の右上部位置に配設した第2駆動モータ111に第2スライド板141を介して連繋接続されている。すなわち、前記第2可動体118,118と第2駆動モータ111とは、枠状ケース体91に近接する位置に設けられているから、第2スライド板141を含む単純な第2駆動伝達手段140により接続できる。従って、前記第2駆動伝達手段140の設置に際して前記上枠部92(特別図柄表示装置30と球タンク12aとの間隔)を大きくする必要がなく、該特別図柄表示装置30を大型化して遊技演出の迫力向上を図り得る。
また、実施例の可動装飾部材115のように、前記第1可動体117および第2可動体118,118を同じような位置(実施例では枠状ケース体91における第3開口部97の右上部位置)に配設し、更にこれら可動体117,118,118を別々の駆動モータ110,111を用いて異なる動作を行なわせる場合には、各可動体117,118,118と駆動モータ110,111とをスライド板121,141やギア等のみを利用したリンク機構で接続することは、スペース上、各可動体117,118,118に対応するリンク機構同士が干渉し困難である。そこで、実施例では、第1可動体117と第1駆動モータ110とを可撓性ワイヤ123を利用して接続するよう構成したことで、確実な駆動伝達を実現しつつ、第1可動体117と第1駆動モータ110とを接続する第1駆動伝達手段120に必要なスペースを最小限まで小さくし得る。また第2可動体118,118に対しては、第2スライド板141を利用した第2駆動伝達手段140を採用することで、複数の部材を一度に容易に動作させ得る。また第2駆動伝達手段140の構成を適宜変更することで、第2可動体118,118に対して複雑な動作を行なわせることもできる。すなわち、第1可動体117に対しては可撓性ワイヤ123を利用した第1駆動伝達手段120を利用し、第2可動体118に対してはスライド板141を利用した第2駆動伝達手段140を利用することで、異なる動作を行なう複数の可動体117,118,118を同じような位置に設置し得る。
(装飾部材について)
次に、前述のように組み付けたパチンコ機10での遊技に際しての装飾部材37の作用ついて説明する
前記遊技盤20の第1開口部20aは、前記案内レール20c内の右側に偏った位置に開設されていることから、該装飾部材37および遊技演出装置90の夫々を組み付けた遊技盤20の盤面に対して打ち出されたパチンコ球Pは、装飾部材37の上方位置から左方位置および下方位置に亘って画成される遊技領域21内を流下し、流下途中で始動入賞装置23の第1および第2入賞口24,25に入賞することにより、前記特別図柄表示装置30で特別図柄変動ゲームが開始される。ここで、前記装飾部材37の左側部に設けた複合ゲート部51に対応する位置に、前記遊技領域21に開口する球受入口55を開設してあるから、遊技領域21を流下するパチンコ球Pは球受入口55を介して装飾部材37の複合ゲート部51へ進入することができる。
前記球受入口55から複合ゲート部51に進入したパチンコ球Pは、(1)普通図柄表示部46で普通図柄変動ゲームを開始させる契機となる普通図柄作動口52を通過するルート、(2)装飾部材37の下部に設けたステージ65へパチンコ球Pを案内する第1球入口54を通過するルート、の何れかを通ることになる。換言すると、前記複合ゲート部51へ進入したパチンコ球Pは、前記始動入賞装置23の開閉部材26,26を開放させる契機となる普通図柄作動口52か、始動入賞装置23へ入賞する期待感の高いステージ65へパチンコ球Pを案内する第1球入口54の何れかを通過する可能性が生じ、パチンコ球Pの動きに対する興味を惹き付け、遊技の興趣の増大が図られる。
また、前記複合ゲート部51では、前記普通図柄作動口52と第1球入口54との間をパチンコ球Pが通過不能な間隔で両者を隣接させてあるから、装飾部材37における特別図柄表示装置30の表示面31が臨む第2開口部39を小さくすることなく装飾部材37自体の小型化を図り得る。従って、前記複合ゲート部51へ進入したパチンコ球Pの通過可能な前述した2つのルートを確保しつつ、遊技盤20においてパチンコ球Pが流下する遊技領域21を広くすることができるから、遊技釘や風車の取付位置の自由度が高くなり、遊技釘や風車により遊技領域21内を流下するパチンコ球Pを適切に誘導することが可能となる。
更に、実施例では、前記複合ゲート部51の下方位置に、左方へ開口してパチンコ球Pをステージ65へ案内する第2球入口59を形成した球受け部58を設けてある。すなわち、前記第2球入口59は、前記普通図柄作動口52の球出口61a側に開口するよう形成してあるから、普通図柄作動口52を通過して遊技領域21内に排出されたパチンコ球Pも第2球入口59を通過し得る。このように、前記普通図柄作動口52および第1球入口54の何れにも通過しなかったパチンコ球Pや、普通図柄作動口52を通過したパチンコ球Pであっても、前記第2球入口59を介してステージ65へ案内される可能性があり、パチンコ球Pの動きに対する期待感を持続することができる。
また、前述のように、前記装飾部材37を遊技盤20の右側に偏って配置したことで、パチンコ球Pが流下する遊技領域21を確保しつつ特別図柄表示装置30の更なる大型化を図り得る。このとき、前記複合ゲート部51(普通図柄作動口52および第1球入口54)と球受け部58(第2球入口59)の夫々を、該装飾部材37の左側部、すなわち遊技盤20における遊技領域21を広く確保した側に設けたことで、これら複合ゲート部51および球受け部58の機能を損なうことはない。
また、実施例では、前記球受け部58を第1球入口54の下方に配置して、該第1球入口54に通過したパチンコ球Pを球受け部58に受け入れるよう構成してある。すなわち、前記第1球入口54および第2球入口59を通過したパチンコ球Pの夫々は、該球受け部58に連通する球案内通路61を介して前記ステージ65に案内される。このように、前記第1球入口54および第2球入口59を通過したパチンコ球Pを球受け部58に一旦集合させたことで、球入口毎に球案内通路61を形成する構成に較べて前記装飾部材37の構成を簡略化し得ると共に、該装飾部材37に形成する第2開口部39を最大限まで大きくして大型の特別図柄表示装置30を用いることが可能となる。
また、前記ステージ65では、パチンコ球Pの転動パターンや、始動入賞装置23へパチンコ球Pが案内される期待感の異なる第1球転動ステージ部73と第2球転動ステージ部80とを左右幅方向に並設すると共に、前記球案内通路61の球出口61aに連通する第1球転動通路66を介して両球転動ステージ部73,80の間をパチンコ球Pが相互移動し得るよう構成したから、ステージ65の左右幅方向の全体を生かした演出が可能となる。
すなわち、第1球転動ステージ部73では、第1球転動通路66の第1球案内部69から第2球転動通路74に移動したパチンコ球Pは、第2球転動通路74を左右方向に揺れ動くよう転動して最終的に第1球排出部77から遊技領域21に排出される。ここで、前記第1球排出部77は、前記始動入賞装置23の配設位置より左側にズレた位置に形成してあるから、該第1球排出部77から排出されたパチンコ球Pが始動入賞装置23に入賞する可能性は低くなっている。一方で、前記第2球転動ステージ部80では、前記第1球転動通路66の第2球案内部70から連絡通路81に移動したパチンコ球Pは、そのまま連絡通路81の前端部まで転動して第2球排出口から遊技領域21に排出されるか、転動途中で落下口82,82から落下して球案内路83を介して第3球排出部89から遊技領域21に排出される。
ここで、前記第2球排出部84は、前記始動入賞装置23の配設位置より右側にズレた位置に形成されており、該第2球排出部84から排出されたパチンコ球Pが始動入賞装置23に入賞する可能性は低くなっているのに対し、前記第3球排出部89は、始動入賞装置23の配設位置の直上方に形成してあるから、該第3球排出部89から排出されたパチンコ球Pが始動入賞装置23に入賞する可能性は高くなっている。すなわち、前記球案内通路61からステージ65上に案内されたパチンコ球Pが、第1球転動ステージ部73を介して遊技領域21へ排出されるか、第2球転動ステージ部80を介して遊技領域21へ排出されるかにより、遊技者に与える利益が左右することから、ステージ65上を転動するパチンコ球Pに対する遊技者の興味を強く惹き付けることができる。
ここで、前記第2球転動ステージ部80では、前述のように、連絡通路81をそのまま通過して第2球排出部84から排出された場合にはパチンコ球Pが始動入賞装置23に入賞する可能性は低い一方で、連絡通路81から球案内通路61に落下して第3球排出部89から排出された場合にはパチンコ球Pが始動入賞装置23に入賞する可能性が高くなるようになっている。すなわち、従来のステージ65の構成では、特定の排出口や案内溝から直線的に遊技領域21に排出された場合に始動入賞装置23へ入賞し易く、移動途中で転動方向が逸れて落下した場合に始動入賞装置23へ入賞し難くなるよう構成されているのが一般的であり、実施例のステージ65の構成によれば従来とは異なった意外性のある演出が実現される。このとき、前記第1球転動ステージ部73および第2球転動ステージ部80から前記ステージ65を左右非対称に形成したことで、パチンコ球Pの転動する位置(第1球転動ステージ部73および第2球転動ステージ部80)によってステージ65上での異なるパチンコ球Pの動きを楽しませることができるから、遊技演出の多様化を図り得る利点がある。
また、実施例では、前記装飾部材37を遊技盤20の右側に偏って配置して、遊技領域21を遊技盤20の左側に偏って設けてあることで、該遊技領域21を流下するパチンコ球Pが遊技釘で弾かれてステージ65上に直接到来した場合には、該パチンコ球Pは前記第1球転動ステージ部73に進入する可能性が高くなる。すなわち、前記遊技領域21をから遊技釘で弾かれてステージ65へ到来したパチンコ球Pと、前記装飾部材37の第1および第2球入口54,59を通過してステージ65に到来した前記第2球転動ステージ部80への移動可能性のあるパチンコ球Pとの間に、前記始動入賞装置23への入賞に対する期待感の違いを明確に区分できる。従って、遊技領域21を流下する間に第1および第2球入口54,59をパチンコ球Pが通過するかに関して遊技者の興趣を強く惹き付けることができる。更に、前記第1球転動ステージ部73の第2球転動通路74の右端部(第2球転動ステージ部80のと境界位置)に上方へ突出する立上がり壁78を設けてあるから、該第2球転動通路74から第2球転動ステージ部80(すなわち前記球案内路83)へパチンコ球Pが直接移動するのを阻止できるから、第1球転動ステージ部73と第2球転動ステージ部80との遊技性を明確に区別したメリハリのある演出が可能となる。
(変更例)
なお、本発明に係る遊技機としては、実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
実施例では、枠状ケース体に開設した第3開口部の右側に偏倚した位置に第1および第2可動体を配置するよう構成したが、該第1および第2可動体を第3開口部の左側に偏倚した位置に設けるようにしてもよい。この場合には、前記第1および第2可動体の偏り側と反対側の右枠部に設けた駆動手段と可動体とを、可撓性ワイヤを有する駆動伝達手段に接続する。
実施例では、前記枠状ケース体に動作の異なる2種類の可動体を配設するよう構成したが、これに限られず、任意数および種類の可動体を枠状ケース体に配設するようにしてもよい。この場合に、枠状ケース体の左右縁部において対応の可動体の配置位置とは反対側の縁部に位置する駆動手段を接続する場合は、前記可撓性ワイヤで接続される。
実施例では、可撓性ワイヤを案内するガイド部として、可撓性ワイヤを摺動可能に挿通したチューブと、該チューブを保持するチューブ保持部とから構成したが、これに限られるものではなく、可撓性ワイヤが進退移動する軌跡に沿って延在するガイド溝を枠状ケース体に形成して、該ガイド溝内を可撓性ワイヤが摺動するよう構成することもできる。
また、前記可撓性ワイヤの進退動作を変換手段により回転運動に変換して可動体を揺動するよう構成したが、これに限られるものではなく、変換手段として従来公知の歯車やリンク機構等を組み合わせることで、可撓性ワイヤの進退動作を直線運動または回転運動に変換して可動体を動作させるよう構成することができる。
実施例では、装飾部材の左側部に遊技球をステージへ案内する球誘導部(複合ゲート部、球受け部および球案内通路)を設けるよう構成したが、これに限らず、該球誘導部を装飾部材の右側部に設けるようにしてもよい。特に、前記装飾部材を遊技盤における左右に偏った位置に配設した場合には、該装飾部材の偏り側とは反対側の側部に球誘導部を設けられる。
実施例のステージでは、枠状ケース体の左側に第1球転動ステージ部を設けると共に、該枠状ケース体の右側に第2球転動ステージ部を設けるよう構成したが、これに限らず、前記球案内通路の球出口側に第1球転動ステージ部が位置し、該第1球転動ステージ部より球案内通路の球出口から離間する位置に第2球転動ステージ部が位置する構成であれば、第1および第2球転動ステージ部を左右反対側に設けるようにしてもよい。また、第1球転動ステージ部としては、球案内通路の球出口に連通する第1球転動通路の遊技球を受け入れて、転動する遊技球を始動入賞装置とは異なる位置へ向けて排出する第1球排出部を有する第2球転動通路を備える構成であればよい。
また、第2球転動ステージ部としては、前記第1球転動通路を前記始動入賞装置とは異なる位置へ向けて排出する第2球排出部に連絡する連絡通路と、連絡通路の経路途中に設けられ、該連絡通路を転動する遊技球が落下可能な球落下部と、落下部から落下した遊技球を受け入れて、始動入賞装置へ向けて遊技球を排出する第3球排出部へ案内する球案内路とを設ける構成であれば、その他の構成は任意に変更することができる。
また、実施例では、遊技盤の前側に配設される環状体(装飾部材)に、電気部品としての普通図柄作動口の球検出センサおよび遊技状態表示装置を配設するよう構成したが、該球検出センサおよび遊技状態表示装置を遊技盤裏側に配設される枠状ケース体または他部材に設けるよう構成してもよい。すなわち、遊技盤の前側に配設される環状体に対して、一切の電気部品を配設しないよう構成すれば、遊技盤の製造時における作業性をより向上できる利点がある。
また、実施例では、遊技盤の裏側に配設した制御用中継基板(第3中継基板)を、枠状ケース体に配設される図柄表示装置に設けた制御装置に対して配線接続するよう構成したが、中枠等の遊技盤以外の部材に制御装置を配設して制御用中継基板と配線接続するようにしてもよい。
また、可動体や照明手段の枠状ケース体に対する配設位置は実施例のものに限られるものではなく、遊技盤の前側に配設される環状体(装飾部材)の開口部内に臨む可動体および照明手段の夫々が図柄表示装置の表示面より前方に位置するよう構成すれば、可動体や照明手段を枠状ケース体の任意位置に配設することができる。
なお、前記駆動手段としては、実施例のようにステッピングモータに限られるものではなく、従来公知の各種駆動手段を用いることが可能である。
なお、枠状ケース体に対する図柄表示装置のケース体の取付構造は、実施例の構成のものに限定されるものではなく、該枠状ケース体に対して図柄表示装置のケース体を着脱可能な構成であれば、種々の構成を採用し得る。例えば、図柄表示装置のケース体の左右両側面に回転式の固定具を配設し、枠状ケース体の対応位置に係合孔部を形成するよう構成することも可能である。また、実施例では、図柄表示装置のケース体を枠状ケース体に着脱するよう構成したが、該枠状ケース体に図柄表示装置を収容する構成であってもよい。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る各種部材を取り付けた状態で示す遊技盤の正面図である。 実施例に係る遊技演出装置を取り付けた状態を示す遊技盤の背面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る制御装置との関係を示す概略図である。 実施例に係る装飾部材と遊技演出装置とを遊技盤から取り外した状態で示す斜視図である。 実施例に係る遊技演出装置を示す左側面図である。 実施例に係る特別図柄表示装置を示す背面図である。 実施例に係る装飾部材を示す正面図であって、球誘導部およびステージの第1球転動ステージ部に対応する部位を拡大して示す。 実施例に係る装飾部材の球誘導部を拡大して示す斜視図である。 実施例に係る装飾部材と遊技演出装置とを組み付けた状態で、球誘導部を破断した状態を示す斜視図である。 実施例に係る装飾部と遊技演出装置とを組み付けた状態で、ステージ部分で横断した状態を示す斜視図である。 図12の平面図である。 実施例に係るステージを示す正面図であって、(a)は第1球転動ステージ部に対応する位置を拡大して示し、(b)は第2球転動ステージ部に対応する位置を拡大して示す。 図14(b)におけるA−A線断面図である。 実施例に係る遊技演出装置を示す正面図である。 実施例に係る遊技演出装置の枠状ケース体を示す背面図である。 実施例に係る遊技演出装置の枠状ケース体を示す平面図である。 実施例に係る第1可動体、第1駆動モータおよび第1駆動伝達手段の関係を背面から見た状態で示す概略図である。 実施例に係る第1可動体、第1駆動モータおよび第1駆動伝達手段の関係を側面から見た状態で示す概略図である。 実施例に係る枠状係合孔部の設置部に図柄表示装置のケース体を取り付ける状態を示す図17のB−B線断面図であり、(a)は枠状ケース体の係合受部にケース体の係合片を挿入した状態を示し、(b)は係合受部と係合片および係合孔と固定具の夫々を係合した状態を示す。
符号の説明
12 中枠(本体枠)
12a 球タンク
20 遊技盤
20a 第1開口部(遊技盤の開口部)
21 遊技領域
30 特別図柄表示装置(図柄表示装置)
31 表示面
91 枠状ケース体
92 上枠部
93 下枠部
94 左枠部
95 右枠部
96 平板部
97 第3開口部(枠状ケース体の開口部)
110 第1駆動モータ(駆動手段)
111 第2駆動モータ(駆動手段、第2の駆動手段)
115a 弧状ガイド
117 第1可動体(可動体)
118 第2可動体(可動体)
123 可撓性ワイヤ
124 固定部材
125 ガイド部
126 チューブ
127 チューブ保持部
130 変換手段
131 ラック部材
132 第1歯車
133 第2歯車
134 弧状ラック部材
141 第2スライド板(連結杆)
P パチンコ球(遊技球)

Claims (3)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を有し、該遊技領域に開設された開口部を介して図柄を可変表示可能な図柄表示装置が後方から臨む遊技盤と、前記遊技盤を着脱可能に収容する本体枠と、前記本体枠の裏側上部に設けられて遊技球を貯留する球タンクと、前記遊技盤の遊技領域へ向けて遊技球を発射する打球発射機構部とを備えた遊技機において、
    前記遊技盤の裏面に配設されると共に上下左右の枠部から枠状に形成され、各枠部に連接する平板部に、前記図柄表示装置の表示面が臨む開口部を開設した枠状ケース体と、
    前記枠状ケース体の上部に配設されて該枠状ケース体の開口部の左右何れかに偏倚して位置し、前記遊技盤の開口部を介して表面に臨む複数の可動体と、
    前記枠状ケース体に覆蓋保護され、該枠状ケース体の左右縁部において前記複数の可動体の偏り側とは反対側の縁部に位置する駆動手段と、
    前記枠状ケース体の上枠部により覆蓋保護されて前記図柄表示装置および球タンクの間に位置し、前記駆動手段の駆動に伴って進退動作する可撓性ワイヤと、
    前記可撓性ワイヤを案内して一定軌跡で進退移動させるガイド部と、
    前記枠状ケース体により覆蓋保護されて前記可撓性ワイヤに連繋接続し、該可撓性ワイヤの進退動作を直線運動または回転運動に変換して前記何れかの可動体に伝達する変換手段とを備え
    前記ガイド部は、前記枠状ケース体における上枠部の内側に形成されたチューブ保持部と、該チューブ保持部に固定されると共に前記可撓性ワイヤが摺動可能に挿通されたチューブとから構成されて、該チューブ保持部に保持されたチューブにより可撓性ワイヤの進退移動軌跡が規定されると共に、当該チューブ保持部における前記可動体側の端部に、前記チューブの前方開口端を枠状ケース体における上枠部内の定位置に固定する固定部材が設けられた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記変換手段は、前記可撓性ワイヤに接続されて直線方向に往復移動するラック部材と、該ラック部材の往復移動に伴って回転する第1歯車と、該第1歯車と一体的に回転する第2歯車と、前記可動体に設けられて該第2歯車に連繋接続し、前記上枠部に形成された弧状ガイドに沿って可動体を弧状に往復移動させる弧状ラック部材とを備え、
    前記ガイド部は、前記チューブ保持部に保持されたチューブの開口端から前記可撓性ワイヤが垂れ下がるよう突出して、前記変換手段のラック部材に接続するよう構成されると共に、前記ラック部材は、前記チューブの開口端へ向けて傾斜する傾倒姿勢となるよう前記枠状ケース体の上枠部に配設され、該可撓性ワイヤの進退移動に伴いラック部材が傾斜方向に沿って直線方向に往復移動することで、前記弧状ラック部材が弧状ガイドに沿って弧状に往復移動するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記枠状ケース体の左右縁部において前記複数の可動体に近接する縁部に第2の駆動手段と、前記枠状ケース体により覆蓋保護されて前記図柄表示装置および球タンクの間に位置し、前記可撓性ワイヤにより作動する可動体とは異なる可動体に前記第2の駆動手段を連繋接続する駆動伝達手段とを備え、前記駆動伝達手段は、前記第2の駆動手段と可動体とを連結杆を介して連繋接続するよう構成される請求項1または2記載の遊技機。
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