JP2005229896A - 蘇苔類植物担持体およびそれを用いた緑化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 建造物の屋上や壁面、法面等の緑化に好適に用いることができ、発育や生育を促した緑化用の蘇苔類植物担持体を提供する。
【解決手段】 本発明によれば、蘇苔類植物が繊維の集合体に保持されてシート状になっており、そのシートが通風性を有する支持体に取り付けられて、設置面より嵩上げされていることにより、下方からでも植物に十分な新鮮な空気が供給され、植物の生育が促進される。また、大雨などで大量の水分が供給された場合でも植物が浸水するのを防ぐことができ、また、余分な水分は下方へ流れ落ちて適切な水量が蘇苔類植物担持体に残るようになされており、蘇苔類植物の根腐れや枯渇を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建造物の屋上や壁面、道路構造物や道路周辺の法面等を蘇苔類植物により緑化するのに好適に用いることができる蘇苔類植物担持体に関するものである。
夏場において、とりわけ大都市においては、都心の温度が郊外と比べ4〜6度も高くなる、いわゆるヒートアイランド現象が問題視されており、例えば東京都においては、既に条例により建造物の占める面積に対し、一定の割合で緑化を義務づける条例が施工されている区も出てきている。
建造物において、緑化を行うのであれば、緑化が可能な部位は、屋上か壁面に限られる。これらの箇所に樹木や芝生等の土壌を必要とする植物を適用する場合、まず問題となるのがその重量であり、土壌の重量を建造物が支えることが出来ない場合には、それらを用いて緑化を行うことは困難である。また、壁面に緑化を施す場合においては植栽枡を設ける等、複雑な機構を必要とするものとなる。また、灌漑設備が必要である場合も多く、設備が複雑となるとともにメンテナンスが必要である。植物自体も定期的な手入れを行う必要もあり、壁面などは非常に手間がかかる作業となる。
これらの解決方法として、蘇苔類植物を用いて緑化を行う提案が近年なされてきている。蘇苔類植物を用いることで、従来用いられてきた例えば樹木や芝生、セダム等の多肉植物などとは異なり、殆ど土壌を必要とすることなく生育させて構造物の屋上や壁面等を緑地とすることができる、また、蘇苔類植物は、保水性が高く、自重の10〜20倍の水分を保水することができ、保持した水分や、その水分の蒸散により、建造物の温度を下げてヒートアイランド現象の軽減を好適に図ることができる。
また蘇苔類植物は乾燥状態が続いても仮死状態となるだけで枯死することがなく、降雨などにより再度水が与えられると再生することから潅水する必要がなく、従って潅水にかかわる設備も必要としない。さらには、光合成の効率も樹木や芝生と大差ないものであるから、炭酸ガスの固定化にも高いレベルで貢献できるものである。
これらの蘇苔類植物の特性を活用し、緑化に用いるべく種々の発明が提案されてきており、シート状やマット状に蘇苔類植物担持体を形成し、それらを屋上や壁面に取り付けたり、また蘇苔類植物を含有した塗物を、壁面や法面に吹き付けるといった方法が提案されてきている。
例えば、蘇苔類植物を紙繊維に固定した緑化用固定物(特許文献1)や、蘇苔類植物を基板平面状に縫製部によって固定した緑化用基板(特許文献2)、粘着シート状に蘇苔類植物を接着させたもの(特許文献3)が提案されている。これらのシート状の緑化用固定物や緑化用シートは、対象物に貼着等により固定しておくことで容易に緑化が可能なものであり、屋上や壁面、法面等に好適に用いることができるものである。
また、本出願人による特許文献4は、不織布や無機材料などの基板と水溶性シートとの間に蘇苔類植物を配置したもので、さらに、美観性の向上や蘇苔類植物の保護のために人工芝を取り付けた担持体を提案している。
また、例えば特許文献5に示されるように、ブロック状の支持体上に蘇苔類植物を生育させて、生育や緑化施工を容易にしたものもある。
特開平7―227142号公報 特開平7―227143号公報 特開平2001―234132号公報 特開2003―250335号公報 特開平9―308317号公報
前記文献に示されるシート状の蘇苔類植物担持体は緑化部位に配置するだけで簡単に緑化が可能である。しかしながら、それらのシート状の蘇苔類植物担持体を直接屋上やベランダ等の緑化部位に敷設すると、大量の雨が降った場合に流されたり浸水して根腐れをおこしてしまったりする危険性がある。また、シートを直接貼り付けているので、蘇苔類植物全体に十分な空気の循環が行われず発育に差が発生してしまったり、空気循環不足で常時ジメジメした状態が続くとカビや菌が発生、繁殖して、最悪の場合は蘇苔類植物が枯渇する可能性もある。また、屋上やベランダの熱が直接植物に伝導してしてしまい、生育に影響を及ぼしてしまったりする懸念があった。
特に、夏の夕立の時などに激しい雨が短時間で降って蘇苔類植物担持体が浸水し、さらに日光の熱などでその水たまりが温水となった場合や、屋上駆体に不陸があって水溜まりが発生し、不陸に溜まった水が日光で温められて温水となった場合などは、蘇苔類の生育に甚大な悪影響を及ぼし、最悪の事態では枯渇してしまう可能性もある。
また、シート状の蘇苔類植物担持体は、特に屋上や屋根などに設置した場合、負圧の影響をうけやすく、シートごと吹き飛ばされることがあった。
また、特許文献5に示されるブロック状の緑化体も、底部へ水分が容易に抜ける構造になっておらず、上記と同様に浸水の可能性や、水が溜まってそれが温水となって蘇苔類植物の生育に甚大な影響を及ぼしたりする可能性もあり、また、ブロック自身の熱が直接植物に伝導してしまうため、熱による悪影響も懸念される。
そこで本発明は上記の如き問題点に鑑みてなされたものであり、建造物の屋上や壁面、法面等の緑化に好適に用いることができ、発育や生育を促した緑化用の蘇苔類植物担持体を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち、繊維集合体に蘇苔類植物を保持させた蘇苔類植物保持シートが、上下に通風性を有する支持体の上面に取り付けられたことを特徴とするものである。
蘇苔類植物が繊維の集合体に保持されてシート状になっており、そのシートが通風性を有する支持体に取り付けられて、設置面より嵩上げされている。嵩上げされて通風できるスペースが生まれることで、担持体の上面からだけでなく、下方からでも植物に十分な新鮮な空気が供給され、植物の生育が促進される。また、大雨などで大量の水分が供給された場合でも、嵩上げしていることで、植物が浸水するのを防ぐことができる。また、余分な水分は下方へ流れ落ちて、担持体に溜まらないようになっており、適切な水量が蘇苔類植物担持体に残るようになされている。
また、通風性を有する支持体は、相互に連結可能となされたことを特徴とするものである。
蘇苔類植物担持体を複数連結できるように支持体の外周に連結用の部材を取り付けておくとよい。蘇苔類植物担持体一定形状のユニット状につくられて、使用者が自由に複数連結できるようにする。このようにしておくことで、現場までの持ち運びや、施工が非常に容易であり、さらに必要に応じて増設や張り替え、移し替えが容易である。またユニット状とすることで、屋上などに設置した場合に、シート状のものに比べ、負圧で蘇苔類植物担持体が吹き飛ばされるのを好適に防ぐことができる。
また、通風性を有する支持体は合成樹脂からなり、周囲の枠体と枠体内に間隔をおいて差し渡される複数の梁部材とを有し、支持体の上面に蘇苔類植物保持シートが取り付けられるようになされているとよい。蘇苔類植物保持シートを取り付けている支持体は、合成樹脂製のものが好適で、合成樹脂製であれば、腐敗する心配もなく、軽量であり、設置面への追随性もあるため、様々な場所で用いることができる。合成樹脂により枠体を形成し、さらにその強度を増すために枠体内に差し渡される複数の梁部材を設ける。このように骨組み構造にすることにより、より通風を良くすることができる。
また、蘇苔類植物保持シートは、2つ以上の繊維集合体の間に蘇苔類植物を挟み、機械的絡合手段により前記2つ以上の繊維集合体をその繊維同士を部分的に絡ませて積層一体化したことを特徴とするものである。
蘇苔類保持シートは、2つ以上の繊維集合体との間に蘇苔類植物を挟み込み、機械的絡合手段によって、繊維集合体の繊維同士を絡めて、その間に蘇苔類植物を固定することで、蘇苔類植物を積層一体化させて、積層体を形成させたものが良い。このようにすれば、接着剤や粘着剤などを用いる必要もなく、また糸を用いて縫製などにより固定することもなく、蘇苔類植物が均一に分散した積層体を形成することができる。接着剤などを用いる必要がないため、薬剤から出る成分が蘇苔類植物に悪影響を及ぼす心配もなく、接着剤自身が立体的障害となったり植物どうしが接着されたりして生育が阻害される懸念もない。また、繊維以外に植物を留める糸なども必要ないことから工程が簡略となる。
また、蘇苔類植物の保持に繊維集合体を用いていることから通気性が非常に良く、シートの下方の支持体側からでも植物に十分に新鮮な空気が供給できる。
機械的絡合手段としては、ニードルパンチや水流絡合等の手段が挙げられ、繊維同士を部分的に絡ませることができれば特に限定されるものではないが、乾燥工程を必要としないニードルパンチによる絡合が好適に用いられる。蘇苔類植物は、繊維集合体の細かい繊維が絡みながら緻密に固定されており、その脱落を良好に防ぐことができるとともに、植物の自由度も高いため、生育を阻害することがない。
また、このとき、少なくとも一方の繊維集合体を構成する繊維は0.1〜50デニールであるとともに平均繊維長が40〜100mmであり、目付け量は10〜50g/平方メートル程度とするのがよい。繊維の太さは、ニードルパンチなどの機械的絡合手段により蘇苔類植物や繊維集合体に入り込んで絡み合い、これらを一体化できる太さであれば、特に限定されるものではないが、0.1〜50デニール程度が好ましい。これ以上細いと、繊維は抜けやすくなりまた、接合強度が弱くなってしまい、逆にこれ以上太いと、繊維どうしや蘇苔類植物との絡み合い度合いが低下して、蘇苔類の担持力が落ちてしまったり、蘇苔類の生育を立体的に阻害する可能性もある。
また、繊維の長さは、平均で40〜100mm程度のものを用いるとよく、これ以上短いと繊維同士が絡合しにくく、十分な接合強度を発現することができない。また、逆に長すぎると、絡み合いが強すぎるため、固定化されている蘇苔類植物の自由度が低下してしまったり、絡み合いが大きく取り扱いにくくなる。
また、繊維の目付け量は、10〜50g/平方メートルがよく、さらに好ましくは、15〜30g/平方メートルがよい。これ以上少ないと、蘇苔類植物が風雨や踏み付けなどで脱落してしまう可能性があり、逆にこれ以上大きいと、太陽光や水分が十分にあたらないため蘇苔類植物の生育を阻害してしまう可能性がある。
また、2つ以上の繊維集合体をその繊維同士を部分的に絡ませて積層一体化した蘇苔類植物保持シートは、蘇苔類植物を挟み込む双方の繊維集合体の繊維を互いに他方の繊維集合体の表面より突出させないで絡ませた部分と、いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分とを混在させたことを特徴とするものである。
双方の繊維集合体の繊維を互いに他方の繊維集合体の表面より突出させないで絡ませた部分と、いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分とを混在させることにより、蘇苔類植物の生育を阻害せずに、十分な生育スペースを確保できるとともに強固に全体を一体化できる。
すなわち、双方の繊維集合体の繊維を互いに他方の繊維集合体の表面より突出させないで絡ませた部分は、繊維集合体同士を内部で適度に蘇苔類植物の自由度を保ちながら、蘇苔類植物を固定化する。また、いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分は、どちらか一方の繊維集合体を構成する繊維を他方側まで貫いて突出させるとともに繊維に絡ませているので、二つの繊維集合体と蘇苔類植物とを強固に一体化させている。ただし、繊維を他方側まで貫いているので、必然的にその部分には蘇苔類植物が生育するスペースがない。
これら双方の繊維集合体の繊維を互いに他方の繊維集合体の表面より突出させないで絡ませた部分と、いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分とが混在していることにより、蘇苔類植物が脱落しないようにしながら生育するスペースを確保し、さらに強固にシート状に一体化させることができる。
いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分は、繊維が表面より突出しているために蘇苔類植物を外部から保護する働きもあり、また、植物が植生されているかのように見えるため、外観も向上させることもできる。特に、蘇苔類植物担持体の施工初期においては、蘇苔類植物は、生育が十分でないため担持体の中に埋没している。ヒートアイランド現象の緩和や二酸化炭素の固定化という植物の作用は発揮されるものの、外観上の緑化が不足している。繊維が表面より突出していることによって、施工初期から外観上も植物様に見え、生き生きとした緑化資材を提供することができる。
また、本発明の蘇苔類植物担持体の設置場所によっては、風雨が非常に強い場所も想定される。たとえば、高層建築物の屋上や道路近傍の垂直壁面などは強い風や雨などが直接吹き付ける。この様な場所でも、繊維が表面より突出していることで、風雨などから保護する効果もあり、また踏み付けなどからの保護にもなる。さらに、表面層に繊維が林立しているので、表面層の空気を滞留させ、水分の蒸発を抑えて乾燥を遅くすることができたり、降雨による水を効率よく受け止めたり、水を保持することもでき、蘇苔類植物の生育を助ける効果もある。
いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分を形成するためのニードルパンチの針は、通常のニードルパンチ用の針でもよいが、先端がU字型に凹みを有する針を用いると、一度にニードルパンチで押し込むことのできる繊維数が増え、表面より突出させて絡ませた繊維であるパイルを太く、効率的に作成することができ、担持体を強く接合させることができる。また、このように一度のニードルの嵌入で、押し込む繊維の量を増やすことができるので、ニードルパンチの回数を減らすことができ、効率が良くなるとともに挟み込む物体へ与える損傷も少なくすることができる。
また、蘇苔類植物保持シートは、蘇苔類植物を2枚の繊維からなるシート間に介装したものであって、前記シートの少なくとも一方が水溶性物質を含んだ繊維シートであることを特徴とするものである。
少なくともどちらか一方が水溶性物質を含んだ2枚の繊維からなるシートの間に蘇苔類植物を挟み込むことにより蘇苔類植物保持シートを形成する。シートに含まれる水溶性物質が散水や降雨などにより適度に水分を含むと粘着性が発現する。この粘着性により、蘇苔類植物がしっかり根付いておらず脱落し易い配置初期において、蘇苔類植物がシートから脱落するのを防止することができる。また水溶性物質が雨等で漸進的に溶解して消失していき、蘇苔類植物の発育に合わせて、その繊維シートの密度が低下して、植物の生育を阻害しないようになされている。さらに、繊維シートを水溶性物質と非水溶性繊維との混合物としておけば、雨等で水溶性物質が完全に流されてしまっても、シート状に繊維が若干残り、苔植物の脱落を長期に渡り防ぐことが出来る。この時、繊維シートから水溶性繊維が消失しているので、繊維の目が適度に粗くなり、苔植物がシートの網目を通りやすくなっており、苔植物の生育を妨げない。
また、水溶性物質はポリビニルアルコール(PVA)が好適である。ポリビニルアルコールは、水溶したときに中性を示し、苔植物の生育に害与えることが無い。また、PVAが繊維状のものであれば、非水溶性繊維と容易に混合されて、シート化できる。ここで、非水溶性繊維は、特に限定されるものではなく、例えば、レーヨンなどの合成繊維でもよいし、天然繊維や、それらの混合繊維でもよい。
また、蘇苔類植物保持シートに、人工芝葉状体を植設したことを特徴とするものである。
蘇苔類植物保持シートに人工芝葉状体を植設し、外見を人工芝生のように見せることができる。人工芝葉状体はシートを貫くように植設してあり、蘇苔類植物を挟んだシートを強固に結合させておくことができる。また、人工芝が取り付けられていることによって、外観を植物様にすることができ、外観を向上させることができる。特に、蘇苔類植物担持体の施工初期においては、蘇苔類植物は、生育が十分でないためシートの中に埋没している。この状態でもヒートアイランド現象の緩和や二酸化炭素の固定化という植物の作用は発揮されるものの、外観上の緑化が不足している。人工芝を取り付けることによって、施工初期から外観上も生き生きとした緑化資材を提供することができる。
また、本発明の蘇苔類植物担持体の設置場所によっては、風雨が非常に強い場所も想定される。たとえば、高層建築物の屋上や道路近傍の垂直壁面などは強い風や雨などが直接吹き付ける。この様な場所でも、人工芝が表面にあることによって、あたかも防風林のように蘇苔類植物を風雨などから保護する効果もあり、また踏み付けなどからの保護にもなる。
また、表面層に林立している人工芝は、蘇苔類植物の生育を助ける役割も果たすことができる。林立した人工芝が表面層の空気を滞留させ、水分の蒸発を抑えて乾燥を遅くすることができたり、降雨による水を林立した人工芝で効率よく受け止めたり、水を保持することもできるため、蘇苔類植物の湿潤状態を長時間保持することができる。これにより、発芽率が向上し、また生育を促進することができる。
また、上記の蘇苔類植物担持体を緑化部位に配置することを特徴とする緑化方法である。
また、緑化部位は、屋上、ベランダ、屋根、法面、壁面の群から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とするものである。
本発明によれば、蘇苔類植物が繊維の集合体に保持されてシート状になっており、そのシートが通風性を有する支持体に取り付けられて、設置面より嵩上げされていることにより、下方からでも植物に十分な新鮮な空気が供給され、植物の生育が促進される。また、大雨などで大量の水分が供給された場合でも植物が浸水するのを防ぐことができ、また、余分な水分は下方へ流れ落ちて適切な水量が蘇苔類植物担持体に残るようになされている。
また、用いる蘇苔類植物保持シートは、2つの繊維集合体の間に蘇苔類植物を挟み込み、機械的絡合手段によって、繊維同士を絡め合わせて積層一体化させたものが好適である。このようにすることによって、接着剤や粘着剤などを用いる必要もなく、また糸を用いて縫製などにより固定することもなく、蘇苔類植物が均一に分散した積層体を形成することができる。接着剤などを用いる必要がないため、薬剤から出る成分が蘇苔類植物に悪影響を及ぼす心配もなく、接着剤自身が立体的障害となったり植物どうしが接着されたりして生育が阻害される懸念もない。また、繊維以外に植物を留める糸なども必要ないことから工程が簡略となる。
また、蘇苔類植物保持シートは、少なくともどちらか一方が水溶性物質を含んだ2枚の繊維からなるシートの間に蘇苔類植物を挟み込んだものでもよい。シートに含まれる水溶性物質が散水や降雨などにより適度に水分を含むと粘着性が発現し、蘇苔類植物がシートから脱落するのを防止することができる。また水溶性物質が雨等で漸進的に溶解して消失していき、蘇苔類植物の発育に合わせて、その繊維シートの密度が低下して、植物の生育を阻害しないようになされている。
また、人工芝葉状体を設けることによって、より強固に一体化することができ、かつ、蘇苔類植物を保護し外観を向上させることができる。
本発明に係わる実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。図1は、本発明の蘇苔類植物担持体の実施の一例を示した斜視図である。合成樹脂製の支持体1の上面に、蘇苔類植物を保持した繊維集合体からなる蘇苔類植物保持シート2が取り付けられて、一体化されている。蘇苔類植物保持シートには、人工芝葉状体21が植設されている。また、支持体の外周には、蘇苔類植物担持体を複数連結できるように、連結部材11が設けられている。
次に図2には、支持体と蘇苔類保持シートとを一体化する模式図が示されている。支持体1は、周囲に正方形の枠体12が設けられ、その枠体の内部に補強するように、梁部材13が複数本差し渡されている。この枠体と梁部材は、上面の高さが揃えられているため、支持体の上面には段差が無く、この上面に蘇苔類保持シートを取り付けやすくなされている。また、枠体には、下部に脚14となる突起が設けられており、接地面と支持体とは、この脚を介してて接している。この脚14により、支持体は通気のための隙間ができ、通気性を十分に確保することができる。また、内部も骨組み構造になっているので、通気は十分に行われる。また、前述したが、枠体の外周には、隣接する担持体とを連結するための連結部材11が設けられており、これにより複数の担持体を連結することができる。
本発明に用いる支持体は、図1、2に示されるものに限定されるものではなく、蘇苔類植物を安定に保持できるだけの十分な剛性と、傾斜面や若干の曲面でも設置可能であるように柔軟性のある支持体で、かつ、通気性のある構造であればよい。すなわち、より簡便な構造としては、図3に示すように、蘇苔類植物シートを通風性のある板材15に貼り付け、その板を支持して嵩上げするように脚16をとりつけてもよい。
次に、蘇苔類植物担持体に用いる蘇苔類植物保持シートの実施例の断面図を図4に示す。2つの繊維集合体21aと21bとの間に蘇苔類植物22が挟み込まれて、機械的絡合手段により繊維同士が絡まり合い積層一体化されてシート化されている。シート表面には、繊維を表面に突出させた部分cが平行に複数本設けられ、さらに、その繊維を表面に突出させた部分cと垂直に交わるように人工芝葉状体23が植設されている。この人工芝葉状体は、シートを貫くように植設されており、、人工芝葉状体23が抜け落ちないように裏面シート24が取り付けられている。また、このとき、21aの下側の繊維集合体のシートと蘇苔類植物との間に比較的伸縮の少ない繊維シート25を挟持しておくと、シートの寸法安定性が高くなる。
前記のこの蘇苔類保持シートは、次のように形成されている。まず、予め蘇苔類植物を5〜50mm程度の大きさに裁断しておき、繊維集合体21a上に均等になるように置く。その上から、もう一方の繊維集合体21bを載せて、2つの繊維集合体21aと21bとの両側からニードルパンチを行う。蘇苔類植物を繊維集合体上に均等に置く場合、裁断した蘇苔類植物をばら撒くようにしても良いし、予め蘇苔類植物をPVAなどの生育に影響のない材料で接着してシート化したものを繊維集合体上に置き、その上から別の繊維集合体を載せても良い。蘇苔類植物を予めシート化しておけば、均一に蘇苔類植物を挟み込むことができるとともに、ニードルパンチで不織布と一体化した後もコケの脱落を好適に防ぐことができる。そして、この蘇苔類保持シートを貫くように、人工芝葉状体を植設すればよい。
用いられる蘇苔類植物配偶体の種類は、設置場所によって選定することができる。蘇苔類には大きく分けて、好日性、半日陰性、日陰性のものがあり、それぞれ生育に太陽光が必要なもの、太陽光があまり必要でないもの、太陽光が不要なものがある。例えば、設置方向の関係で太陽光が当たらない場所や、当たりにくい場所には、日陰性、半日陰性の蘇苔類植物を用いると良い。例えば、スナゴケ、ハイスナゴケ、ハイゴケ等は、太陽光が当たるところで用いるとよく、シッポゴケ、カモジゴケ、トヤマシノブゴケ、ヒノキゴケ等は、日陰で用いるのがよい。
また、2つの繊維集合体に蘇苔類植物を挟み込むときに、蘇苔類植物とともに他の機能性材料を加えてもよく、例えば保水性を有する材料や、コケの成長を助ける材料などが挙げられる。この時加える材料は、シート状に一体化しやすいように、蘇苔類植物と絡み合いやすいものがよい。具体的には、例えばミズゴケを加熱して死滅させたものを加えてもよく、保水効果が高く、蘇苔類植物との絡み合いもしやすい。また、植物どうしであるので蘇苔類植物の生育に悪影響を及ぼすこともない。
また、繊維集合体の材質や形態は、繊維からなるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、アクリル、セルロース、ポリウレタン、芳香族ナイロン、ポリベンズイミダゾール、ノボロイド等の合成繊維やそれらの複合繊維、アセテート等の半合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、絹、綿、羊毛等の天然繊維、またはそれらの混合繊維等からなる織布や不織布等のシート状のもの、繊維ウェッブ状のものを組み合わせて用いることができる。例えば、下側の繊維集合体1aには不織布シートを用い、上側の繊維集合体1bには、繊維ウェブを用いるとよい。また、生分解性の樹脂繊維を用いてもよく、上記繊維に混合して用いても良い。
繊維ウェッブは、ワタ状の繊維のかたまりであって、繊維と繊維のすき間が多い。この繊維ウェッブをニードルパンチのような機械的絡合手段で押し込めば、繊維の一本一本が内部に侵入しやすく、また絡まりやすいため、比較的少ない量で好適に蘇苔類植物を固定することができる。また、すき間が大きく、繊維の使用量も比較的少ないので、蘇苔類植物の生育を阻害しにくいとともに、生育に必要な太陽光も内部の蘇苔類植物まで行き届く。
繊維集合体の繊維の太さは、機械的絡合手段により蘇苔類植物や繊維集合体に入り込んで一体化できる太さであれば、特に限定されるものではないが、0.1〜50デニール程度が好ましい。これ以上細いと、繊維は抜けやすくなりまた、接合強度が弱くなってしまう。また、絡合の密度は1平方センチメートルあたり10〜80回程度が好ましい。これ以上絡合点が多いと、接合の強度は大きくなるが、植物の自由度が下がり生育が阻害される可能性がある。また逆に絡合点が少ないと十分に固定されなく、蘇苔類植物や繊維が脱落する恐れがある。
また、繊維集合体の繊維には水溶性繊維と非水溶性繊維を混合して用いてもよい。その配合量は、繊維量の20〜90パーセント程度が好ましく、さらには、50〜80パーセントが好ましい。水溶性繊維の配合量が大きすぎると、水溶性繊維が溶解した後に、蘇苔類植物を担持する繊維が少なくなるため、蘇苔類植物が脱落しやすくなる。また、配合量が小さいと、溶解した後の繊維の間隙が少なく、蘇苔類植物が生育するスペースが限られ、生育を阻害する可能性がある。また、水溶性繊維の配合量が少ないとその粘着性が十分に発現しない。
水溶性繊維は特に限定されるものではないが、ポリビニルアルコール(PVA)が好適である。ポリビニルアルコールは、水溶したときに中性を示し、蘇苔類植物の生育に害を与えることが無いため、好適である。また、非水溶性繊維は、特に限定されるものではなく、前記の繊維集合体に用いることのできる繊維で示したものを用いればよい。繊維に水溶性繊維を混合する際は、上下両方の繊維集合体に入れてもよいが、上側の繊維集合体にのみ水溶性繊維を混合するだけでもよい。上側に水溶性繊維を添加していれば、蘇苔類植物は上方に向かって生育するので、繊維の溶解後、繊維密度が小さくなり植物の生育を阻害しない。また、粘着成分が蘇苔類植物の上部から覆い被さり、十分に粘着性を発現できる。
繊維集合体1b側の表面に突出させた繊維3の長さは、突出部分が3〜20mm程度が好適である。これ以上長すぎると太陽光の入射を妨げたり、蘇苔類植物の生育を立体的に阻害してしまう可能性があり、逆に短すぎると保湿性や保護性能が小さくなり、また抜けやすくなるため、上記の範囲が好ましい。
また、繊維を表面に突出させた部分のピッチは、10〜20mm程度が好ましい。この間隔以下になると蘇苔類植物の生育できる有効スペースが小さくなるため好ましくない。また逆に間隔が20mmより大きいと蘇苔類植物の保持性や保護性が低下し、生育を促進させる保水性や保湿性も低下するため、好ましくなく上記の範囲内とするのがよい。
また、植設する人工芝葉状を生分解性としてもよい。このようにすれば、蘇苔類植物が十分に発育したときに、人工芝が消滅するようにすることもできる。植物が十分に発育すれば、人工芝の役割である美観性の維持や植物の保護、担持などが不要になるため、このように生分解性を保持させておくとよい。
また、蘇苔類保持シートの、下側の繊維集合体(21a)と、蘇苔類植物との間に比較的伸縮の少ない繊維シート(25)を挟んでもよく、このシートとしてはスパンボンドを好適に用いることができる。また、このとき繊維集合体21aと比較的伸縮の少ない繊維シート25は予めニードルパンチ方で一体化しておくとよい。
また、蘇苔類植物担持体に用いる蘇苔類植物保持シートの別の実施例の断面図を図5に示す。非水溶性繊維の不織布の繊維シート26と水溶性物質と非水溶性繊維が混合された不織布繊維シート27との間に、5〜50mm程度の適度に裁断された蘇苔類植物22を介装する。その後、蘇苔類植物が介装されたシートを貫くように、人工芝葉状体23が植設されている。
シート27に含まれる水溶性物質は、ポリビニルアルコール(PVA)が好適であり、水をかけると粘接着性が発現し、蘇苔類植物を好適に担持できる。蘇苔類植物を二枚のシートに介装したあとに、少量の水をかけることによって、PVAの一部が溶解して粘接着性を示し、蘇苔類植物を強固にシートに担持することができる。
蘇苔類植物は、屋上や壁面、法面等へ配置された直後の設置初期段階において、シートから脱落し易いが、PVAを含んだシートを用いることによって、その粘着性により脱落を防止することができる。また、PVAは降雨等で漸進的に溶出し、消滅するので、蘇苔類植物の生育を妨げない。また、PVAは溶解しても中性を示すため、アルカリ成分などで蘇苔類植物の生育を妨げることもない。
水溶性物質と非水溶性繊維が混合された不織布繊維シート27は、非水溶性繊維の割合が5〜30%程度が好ましく、さらに言及すれば10%〜30%程度が好ましい。非水溶性繊維の割合が多いと、水溶性物質が溶解したあとに苔植物上部に残存する繊維が多くなり、苔植物を覆ってしまう。そのため苔植物の生育を妨げることもあり、また均一に成長しないため、美観上も好ましくない。逆に、非水溶性繊維の配合量が少ないと、水溶成分が溶出したあとに、苔植物を覆う繊維成分が少なく、苔植物が脱落し易くなる。
非水溶性繊維は特に限定されるものではなく、合成繊維や天然繊維、もしくはそれらの混合繊維が用いられる。また、非水溶性繊維の不織布シートに用いられる繊維と、水溶性物質と非水溶性繊維が混合された不織布に用いられる繊維は、異なっていてもよい。水溶性物質と非水溶性繊維が混合された不織布に用いられる非水溶性繊維としては、例えば合成繊維であるレーヨンなどが好適に用いられる。
また、蘇苔類植物を介装した2枚のシートを貫くように人工芝葉状体を植設している。このようにすることで、苔植物配偶体を介装しているシートどうしを強固に固定することもでき、シートが剥がれ落ちることがなく、蘇苔類植物の保護等にもなる。また、美観性も向上する。
また、上記のシートの裏面に保水性を有するシートを取り付けても良く、一定期間水分を溜め込んでおくことができ、降雨の無い期間でも、植物に水分を補給することことができ、生育を促進することができる。
上記のように作成したシート状の様々な形態の蘇苔類保持シートは、接着剤や両面テープなどで貼り付けたり、ビス止めなどの物理的結合手段を用いるなどの既存の方法により支持体に取り付けることができる。
また、このようにして形成された蘇苔類植物担持体は屋上やベランダ、バルコニー、壁面、道路に設置される防音壁や壁高欄、高架道路の橋脚、中央分離帯、歩車道分離帯、法面等、様々なところへ設置することができる。このとき、担持体は、複数が連結可能になっているので所望の面積を容易に施工でき、また、張り替えなども可能である。
本発明の蘇苔類植物担持体の実施の一形態を示す斜視図である。 本発明の蘇苔類植物担持体の実施の一形態を示す模式図である。 本発明の蘇苔類植物担持体の実施の一形態を示す斜視図である。 本発明に用いる蘇苔類植物保持シートの一形態を示す断面図である。 本発明に用いる蘇苔類植物保持シートの一形態を示す断面図である。
符号の説明
c 繊維を表面に突出させた部分
1 支持体
11 連結部材
12 枠体
13 梁部材
14 脚
15 通風性のある板材
16 脚
2 蘇苔類植物保持シート
21a 繊維集合体
21b 繊維集合体
22 蘇苔類植物
23 人工芝葉状体
24 裏面シート
25 伸縮の少ない繊維シート
26 非水溶性繊維の不織布の繊維シート
27 水溶性物質と非水溶性繊維が混合された不織布繊維シート

Claims (8)

  1. 繊維集合体に蘇苔類植物を保持させた蘇苔類植物保持シートが、上下に通風性を有する支持体の上面に取り付けられたことを特徴とする蘇苔類植物担持体。
  2. 通風性を有する支持体は、相互に連結可能となされたことを特徴とする請求項1に記載の蘇苔類植物担持体。
  3. 蘇苔類植物保持シートは、2つ以上の繊維集合体の間に蘇苔類植物を挟み、機械的絡合手段により前記2つ以上の繊維集合体をその繊維同士を部分的に絡ませて積層一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載の蘇苔類植物担持体。
  4. 2つ以上の繊維集合体をその繊維同士を部分的に絡ませて積層一体化した蘇苔類植物保持シートは、蘇苔類植物を挟み込む双方の繊維集合体の繊維を互いに他方の繊維集合体の表面より突出させないで絡ませた部分と、いずれか一方の繊維集合体の繊維を他方の繊維集合体の表面より突出させて絡ませた部分とを混在させたことを特徴とする請求項3に記載の蘇苔類植物担持体。
  5. 蘇苔類植物保持シートは、蘇苔類植物を2枚の繊維からなるシート間に介装したものであって、前記シートの少なくとも一方が水溶性物質を含んだ繊維シートであることを特徴とする請求項1または2に記載の蘇苔類植物担持体。
  6. 蘇苔類植物保持シートに、人工芝葉状体を植設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の緑化用蘇苔類植物担持体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の蘇苔類植物担持体を緑化部位に配置することを特徴とする緑化方法。
  8. 緑化部位は、屋上、ベランダ、バルコニー、屋根、法面、建造物壁面、道路中央分離帯、道路歩車道分離帯、道路構造物壁面の群から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の緑化方法。
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