JP2005228444A - 薄膜磁気ヘッド、薄膜磁気ヘッドのウエハ、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリ、ヘッドスタックアセンブリ、およびハードディスク装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド、薄膜磁気ヘッドのウエハ、ヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリ、ヘッドスタックアセンブリ、およびハードディスク装置 Download PDF

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啓 平林
Kiyoshi Noguchi
潔 野口
Taro Oike
太郎 大池
Shin Narushima
伸 鳴島
Takamitsu Sakamoto
孝光 坂本
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Abstract

【課題】 十分な記録磁場を確保しながら漏れ磁場を抑えてATEの問題を軽減する。
【解決手段】 薄膜磁気ヘッドは、記録媒体と対向する媒体対向面において互いに対向する上部磁極先端部10aおよび下部磁極先端部8aと、上部磁極先端部10aと下部磁極先端部8aとの間に設けられた記録ギャップ層9と、上部磁極先端部10aに磁気的に連結された上部磁極層10bと、下部磁極先端部8aに磁気的に連結された下部磁極層8bと、媒体対向面から離れて設けられ、上部磁極層10bと下部磁極層8bとを磁気的に連結する接続部18と、薄膜コイル12とを有している。上部磁極層10bと下部磁極層8bの少なくともいずれかは、媒体対向面ABSに向かって、媒体対向面ABSと平行な面における断面積がいったん縮小し、かつ、媒体対向面ABSと接する先端部80で断面積が拡大されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、少なくとも誘導型電磁変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気ヘッドのウエハ、ならびに薄膜磁気ヘッドを含むヘッドジンバルアセンブリ、ヘッドアームアセンブリ、ヘッドスタックアセンブリ、およびハードディスク装置に関する。
ハードディスク装置の面記録密度は飛躍的な増大を続けており、近年では10ギガビット/平方インチが実用範囲に入っている。薄膜磁気ヘッドとしては、読み出し用の磁気抵抗効果素子(以下、MR(Magneto-resistive)素子とも記す。)を有する再生ヘッドと、書き込み用の誘導型電磁変換素子を有する記録ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。このような複合型薄膜磁気ヘッドにおいては、面記録密度の増加のために、再生、記録の両面における性能向上が必須である。このうち、再生機能の向上のために、MR素子として、異方性磁気抵抗硬化を用いたAMR(Anisotropic magneto Resistive)素子や、巨大磁気抵抗硬化を用いたGMR(Giant magneto Resistive)素子などが用いられている。
一方、記録媒体への記録動作は、記録データに応じて変化する電流がコイルに送られ、電磁誘導によって磁化された磁極から磁束が漏れ出し、その磁束が記録媒体を磁化することによって行われる。この原理を実現するため、図14に示すように、従来の薄膜磁気ヘッドは、記録媒体との対向面(エアベアリング面。以下、媒体対向面ABSという。)において互いに対向する2つの磁極部分(上部磁極先端部110a、下部磁極先端部108a)と、上部磁極先端部110aと接続する上部磁極層110bと、下部磁極先端部108aと接続する下部磁極層108bと、上部磁極先端部110aと下部磁極先端部108aとの間に設けられた記録ギャップ層109と、少なくとも一部が下部磁極先端部108aおよび上部磁極先端部110aに対して絶縁された状態で設けられた薄膜コイル112とを備えている。記録ギャップ層109は、磁束ができるだけ記録媒体に向けて漏れ出るように、非磁性層となっている。下部磁極層108bと上部磁極層110bは、接続部118を介して相互に接続され、全体としてU字型断面をなしている。これらの間には薄膜コイル112が挿入され、下部磁極層108bと上部磁極層110bに磁束が発生する。磁束は下部磁極先端部108aと上部磁極先端部110aとに伝わり、媒体対向面ABS側の端面から漏れ出て記録媒体に記録を行う。また、下部磁極層108bと上部磁極層110bは、一般に媒体対向面ABSに向かって断面積が縮小していく形状となっている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、下部磁極先端部108a、上部磁極先端部110a、および記録ギャップ層109の媒体対向面ABS側端面の幅(以下、磁極幅ということもある。)は記録媒体の記録トラック幅を規定する。したがって、記録密度の増加のためには、これらの狭幅化を進める必要がある。しかし、狭幅化によって記録媒体に作用する磁場が弱くなり、オーバーライト特性等の書き込み特性の劣化につながる。
このため、このような書き込み特性の劣化を防止するためには、磁極部分に十分な磁束を供給し、かつ、磁束が媒体対向面ABSに向けてロスなく流れるように磁束の流れを適切に制御することが重要である。このような磁束制御の方法として、磁極先端部の形状に工夫を設けた技術等が多数開示されている(例えば特許文献2参照。)。
特開2001−34911号公報 特開2001−118214号公報
しかしながら、従来の薄膜磁気ヘッドには以下のような問題があった。すなわち、図14において、薄膜磁気ヘッドが記録媒体面で発生する磁場には、下部磁極先端部108aおよび上部磁極先端部110aから記録媒体に伝えられ、記録媒体の記録を行う記録磁場のほか、上部磁極層110bおよび下部磁極層108bから常時漏れ出して、記録媒体に磁束の影響を及ぼす漏れ磁場が存在している。漏れ磁場は記録された磁気情報を消去してしまう、いわゆるATE(Adjacent Track Erase)の問題を招き、書き込み特性を悪化させる。漏れ磁場を少なくするためには、薄膜コイルで発生させる磁束を弱くすればよいが、そうすると、記録に必要な記録磁場までもが弱くなる。しかしながら、今後の狭トラック化に対応するためには、磁極先端部で十分な磁場を確保する必要性が益々高まっており、記録磁場の減少はできるだけ避けたい。
本発明は、以上の事情に鑑み、十分な記録磁場を確保しながら漏れ磁場を抑えてATEの問題を軽減し、製作性にも優れた薄膜磁気ヘッドおよび、薄膜磁気ヘッドを用いたヘッドジンバルアセンブリ等を提供することを目的とする。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、記録媒体と対向する媒体対向面において互いに対向する上部磁極先端部および下部磁極先端部と、上部磁極先端部と下部磁極先端部との間に設けられ、上部磁極先端部と下部磁極先端部とを磁気的に絶縁し、媒体対向面に、上部磁極先端部と下部磁極先端部とともに、記録媒体に記録を行う記録部を形成する記録ギャップ層と、上部磁極先端部に磁気的に連結された上部磁極層と、下部磁極先端部に磁気的に連結された下部磁極層と、媒体対向面から離れて設けられ、上部磁極層と下部磁極層とを磁気的に連結する接続部と、少なくとも一部が上部磁極層と下部磁極層との間に、かつ接続部と媒体対向面との間に設けられ、上部磁極先端部および下部磁極先端部に対して絶縁された薄膜コイルとを有している。そして、上部磁極層と下部磁極層の少なくともいずれかは、媒体対向面に向かって、媒体対向面と平行な面における断面積がいったん縮小し、かつ、媒体対向面と接する先端部で断面積が拡大されている。
このように構成された薄膜磁気ヘッドでは、上部、下部の少なくともいずれかの磁極層は、磁場が媒体対向面に向かっていったん絞られた後先端部で開放されるので、先端部の磁束密度を抑え、薄膜コイルで発生した磁束が磁極層先端部から記録媒体に漏れることを防止し、かつ、上部、下部の磁極先端部からは従来どおり記録媒体に十分な磁束が流れるように、磁束の流れをコントロールすることができる。この結果、十分な記録磁束を確保しながら、ATEなどの書き込み特性の改善を図ることができる。
また、先端部は、記録部から幅方向に離れた位置から幅方向に延びる突起状の拡幅部を有するように構成することができる。
本発明のウエハは、上記薄膜磁気ヘッドの製造に用いる、少なくとも1つの薄膜磁気変換素子が設けられたものである。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向して配置されるスライダと、スライダを弾性的に支持するサスペンションとを有する。
本発明のヘッドアームアセンブリは、上記のヘッドジンバルアセンブリと、ヘッドジンバルアセンブリが取り付けられたアームとを有する。
本発明のヘッドスタックアセンブリは、複数のアームを備えたキャリッジと、キャリッジの各アームにそれぞれ取り付けられた、上記のヘッドジンバルアセンブリとを有する。
本発明のハードディスク装置は、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向して配置されるスライダと、スライダを支持するとともに記録媒体に対して位置決めする位置決め装置とを有する。
以上説明したように、本発明の薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気ヘッドを用いたヘッドジンバルアセンブリ等は、上部、下部の少なくともいずれかの磁極層の先端部を拡幅して、薄膜コイルで発生した磁束が磁極層の先端部から記録媒体に漏れることを防止し、かつ、上部、下部の磁極先端部からは記録媒体に十分な磁束が流れるように、磁束の流れをコントロールすることができる。この結果、十分な記録磁場を確保しながら、ATEなどの書き込み特性の改善を図ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。はじめに、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明する。図1は本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの主要部の構成を示す断面図である。図2は、図1に示す薄膜磁気ヘッドの、媒体対向面ABS側の拡大断面図を示している。図1、2において、左側の媒体対向面ABSは、図面と垂直な面に広がる記録媒体(図示せず)の表面と薄膜磁気ヘッドとがわずかな距離を介して対向する面である。
本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドは、下方から順に、基板1、絶縁層2、下部シールド層3、下部シールドギャップ膜4、上部シールドギャップ膜7、下部磁極層8b、記録ギャップ層9、絶縁層11の順に積層され、下部磁極層8bの一部は非磁性層19に置換されている。絶縁層11の上部には、薄膜コイル12、絶縁層13が平面的に配置され、これらの上面は絶縁層15で覆われている。媒体対向面ABS側端部の記録ギャップ層9上には、上部磁極先端部10aが配置されている。上部磁極層10bがこれらを覆うように配置され、その一部は下部磁極層8bと上部磁極層10bとをつなぐ接続部18を形成している。また、薄膜コイル12の一部にはリード層16が接続している。上部磁極層10bおよびリード層16はオーバーコート層17で被覆されている。以下、これらの要素ごとに詳細に説明する。
基板1は、アルティック(Al23・TiC)等のセラミック材料が用いられる。基板1の上に形成される絶縁層2はアルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる。絶縁層2の上には磁性材料よりなる下部シールド層3と、下部シールドギャップ膜4が順次積層されている。下部シールド層3の材料としては、例えばパーマロイ(NiFe)が用いられる。下部シールドギャップ膜4の材料としては、例えばアルミナが用いられる。
下部シールドギャップ膜4上の媒体対向面ABS側端部には、再生用のMR素子5が備えられている。MR素子5の端部は、媒体対向面ABSに面している。MR素子5は、下部シールド層3および後述する下部磁極層8bとによってシールドされている。MR素子5には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。また、MR素子5には、一対のリード層(図示せず)が接続されている。
下部シールドギャップ膜4およびMR素子5の上には、上部シールドギャップ膜7と、磁性材料よりなる下部磁極層8bが順次積層されている。上部シールドギャップ膜7の材料としては、例えばアルミナが用いられる。下部磁極層8bの材料としては、例えば、パーマロイやCoNiFe等の、めっき法によって成膜可能な磁性材料が用いられる。なお、図1、2では、下部シールドギャップ膜4および上部シールドギャップ膜7を一体的に表わしている。下部磁極層8bは、記録ヘッドの下部磁極層8bとしての機能と、再生ヘッド(MR素子5)の上部シールド層としての機能を兼ねている。しかし、これらの機能を分離するよう構成することも可能であり、例えば、下部磁極層8bの代わりに、上部シールド層と磁極層とを分離設置し、これらの間を非磁性材料よりなる分離層で仕切る構造としてもよい。
下部磁極層8bの上面の一部は、掘り込まれ、その部分が非磁性層19によって置換されている。また、下部磁極層8bの先端部は、幅方向に張り出した拡幅部82を有している(後述)。非磁性層19の材料としては、例えばアルミナが用いられる。非磁性層19の上面は下部磁極層8bに合わせて平坦化されており、全体として一つの平坦面が形成されている。ここで、非磁性層19は、周辺への磁束の漏れを防止するためのものであり、これによって、小さい書込み電流で、書込み性能の向上を図ることができる。なお、非磁性層19を形成しない構成としてもよく、この場合は非磁性層19に相当する部位は下部磁極層8bのままである。
図3は、媒体対向面ABSから見た下部磁極層8bから上部磁極層10bにかけての斜視図を示す。本図は図中1点鎖線で表示した中心線の手前側のみを表示しているが、中心線の後方も中心線に沿って線対称に形成されている。図4は、上部磁極層10bから下の部分の薄膜磁気ヘッドの平面図である。なお、本明細書中では、「幅」、「高さ」、「前方」、「後方」は図3に示す方向の意味で使用される。
図3に示すように、下部磁極層8bの媒体対向面ABS側の基準面81の上に下部磁極先端部8a、記録ギャップ層9、上部磁極先端部10aがこの順に積層されている。図4に示すように、上部磁極先端部10aは媒体対向面ABSで最も幅が狭小化されて狭幅部10xを形成し、漸拡部10yを経て、広幅部10zに至る。広幅部10zの後端は媒体対向面ABSから後方に距離X(図4参照)だけ入った位置にある。記録ギャップ部9、下部磁極先端部8aも同様の狭幅部と漸拡部を有している。ただし、下部磁極先端部8aの漸拡部は途中から絶縁層19に置換され、下部磁極層8bと磁気的に絶縁されている。また、下部磁極先端部8a、記録ギャップ層9、上部磁極先端部10aの媒体対向面ABS側の端面は、記録媒体に磁気情報を書き込む記録部21を形成する。
上部磁極先端部10aおよび下部磁極先端部8aの材料としては、例えば、パーマロイやCoNiFe等のめっき法によって成膜可能な磁性材料が用いられ、特に、高飽和磁束密度材料を用いることが好ましい。記録ギャップ層9の材料としては、例えば、NiP等のめっき法によって成膜可能な非磁性金属材料が用いられる。
媒体対向面ABS側の下部磁極層8bは、記録部21の中心から幅方向に距離V(図4参照)離れた位置から幅方向に徐々に厚さが減り、記録部21の中心から幅方向に距離Z離れた位置で再び厚さが一定となる。距離Z離れた位置から幅方向に、媒体対向面ABSに沿って、拡幅部82が突き出ている。拡幅部82は記録部21の中心から幅方向に距離W離れた位置まで延びている。このように、下部磁極層8bの媒体対向面ABSに面する部分は、拡幅部82を有する先端部80を形成する。拡幅部82の後方は切欠部83となっている。切欠部83は媒体対向面ABSから高さ方向に距離Y離れた位置まで続いており、それより後方には拡幅部82と同じ厚さの薄層部84が形成されている。
ここで、距離Yは、距離Xの2倍以下とするのがよく、距離X以下とするのがさらによい。また、拡幅部84の端部P(図4参照)と記録面21の中心を結ぶ線と、積層面に平行な媒体対向面ABS内の線とがなす角θは10°以上(すなわち、Y/Zが0.18以上)とするのがよく、20°以上(すなわち、Y/Zが0.37以上)とするのがさらによい。
再び図1および2に戻って説明を続ける。下部磁極層8bの媒体対向面ABSから離れた部分および非磁性層19の上には、絶縁層11が積層されている。絶縁層11上には薄膜コイル12が形成され、後述する接続部18の周囲に巻回されている。絶縁層11の材料としては、例えばアルミナが用いられる。薄膜コイル12の材料としては、銅等の導電性材料が用いられる。
薄膜コイル12の巻線間および薄膜コイル12の内周側の端部および外周側の端部に接する空間部は絶縁層13で充填され、絶縁層13および薄膜コイル12の上部には絶縁層15が形成されている。また、上部磁極先端部10aと絶縁層13の間には絶縁層14が設けられている。これによって、上部磁極先端部10aおよび下部磁極先端部8aは薄膜コイル12に対して絶縁される。絶縁層13の材料としては、例えばフォトレジストが用いられる。絶縁層14、15の材料としては、例えばアルミナが用いられる。
上部磁極層10bは上部磁極先端部10aと絶縁層15の上面を覆っており、媒体対向面ABSから離れた位置に形成されている。また、上部磁極層10bは、接続部18によって下部磁極層8bと連結されている。この結果、上部磁極層10bと下部磁極層8bは、全体としてU字型の導体を形成し、その周囲を薄膜コイル12が巻回することによって、一つの電磁石が形成されている。上部磁極層10bの材料としては、例えば、パーマロイやCoNiFe等のめっき法によって成膜可能な磁性材料が用いられる。
薄膜コイル12の一部にはリード層16が接続されている。リード層16は導電性材料によって形成されている。リード層16の材料は、上部磁極層10bの材料と同じでもよい。
最後に、上部磁極層10b、リード層16を覆うように、オーバーコート層17が形成されている。オーバーコート層17の材料としては、例えばアルミナ等の絶縁材料が用いられる。
次に、このように構成された薄膜磁気ヘッドの記録媒体への書き込み時の作用を説明する。リード層16から薄膜コイル12に記録データに対応した書き込み電流が送られると、薄膜コイル12は書き込み電流に応じた磁束を発生する。この磁束は上部磁極層10bと下部磁極層8bとを通って、上部磁極先端部10aと下部磁極先端部8aとに伝えられる。このとき磁束は、非磁性層19には流れないため、非磁性層19の下方を回りこむように流れる。また、非磁性層19の側方は薄層部84となっており、図3に示すように、磁束の側方への通過面積が絞られるため、磁束の側方への漏れが抑制される。この結果、磁束は非磁性層19の下方を集中して流れる。このようにして周辺への漏れを防止しながら、下部磁極先端部8aまで有効に伝えられた磁束は、図3の矢印Aで示したように、下部磁極先端部8aから記録媒体側に漏れ出て、記録媒体の所定の磁区を磁化する。なお、このように下部磁極先端部8aおよび上部磁極先端部10aにより形成される磁場を記録磁場ということもある。
一方、一部の磁束は、矢印Bで示したように、下部磁極先端部8aへは流れずに、下部磁極層8bの先端部80に流れて、漏れ磁場を形成する。先端部80に形成された漏れ磁場は記録部21とは異なる位置で対向する記録媒体面に書かれた磁気情報を消去してしまう。しかしながら、本実施形態の薄膜磁気ヘッドにおいては、先端部80が幅方向に拡幅された拡幅部82を有しているため、先端部80に流れ込んだ磁束は、図中矢印Bで示したように、拡幅部82全体に広がり、先端部80の磁束密度が低下する。この結果、先端部80の漏れ磁場は、拡幅部82がない場合に比べて小さくなり、記録部21以外の位置で対向する記録媒体に及ぼす磁束の影響を抑えることが可能となる。
このようにして、下部磁極先端部8a、上部磁極先端部10aには十分な記録磁場が形成され、一方、下部磁極層8bに流入した磁束は拡幅された先端部80でいわば希釈されて、磁束密度が弱められ、記録媒体に作用する漏れ磁場は小さくなる。そして、この結果、ATEの問題が改善され、書き込み特性の改善を図ることができる。
なお、以上説明したところから明らかなように、媒体対抗面ABSに面しない(間隔があいている)上部磁極層10bにおいては、上部磁極層10bから記録媒体に及ぼす漏れ磁場の影響が小さいため、上部磁極層10bの先端部には下部磁極層8bで設けたような先端部は不要となる。
次に、本実施形態の薄膜磁気ヘッドの効果について説明する。用いた試料は図3、4に示す形状のもので、比較検討ケースとしては下部磁極層8bの形状のみ異なる試料を用いた。2つの試料の寸法を表1に示す。従来例による試料は、拡幅部82が設けられていない点と、媒体対向面ABSから薄層部84までの距離Yが異なる点以外はすべて同一である。また、各寸法は図3、4に示したとおりである。
Figure 2005228444
図5には、記録電流をパラメータとしたときの、2つの試料の記録磁場と漏れ磁場の比較を行った結果を示す。(a)は数値データを、(b)はグラフ化した結果を示す。これより、記録磁場の強さはほとんど同じ(すべての記録電流にて、低減率は1%未満)であるが、漏れ磁場の大きさは本実施形態による試料のほうが低減していることが確認された。低減率は記録電流によるが、約4%から6%である。
以上説明したように、本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁束ができるだけ下部磁極先端部および上部磁極先端部に流入するように構成され、下部磁極層の記録媒体面ABSと対向する先端部に向けて記録媒体面ABSと平行な面における断面積をいったん縮小して、その先の先端部で拡幅部を設けて断面積(体積)を増加させて磁束密度を減らし、磁場を開放することによって、下部磁極層に流れ込んだ磁束による漏れ磁場の影響をできるだけ抑えるように構成されたものである。したがって、このような作用を呈する構成であれば、上述の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下に、他の実施形態について説明する。
図6は本発明の薄膜磁気ヘッドの第2の実施形態を説明する斜視図である。本実施形態は、拡幅部282と切り込み部を有する薄層部284とが連続的な曲線で構成されている点が第1の実施形態と異なる。したがって、各部の明確な境界は存在しないが、薄層部284で磁束の周辺への漏れを防止し、拡幅部282で磁束密度を減らし、記録媒体に不要な磁束を及ぼさないように、磁束のコントロールが可能な形状に構成されており、第1の実施形態と同等の効果を奏することができる。
図7は本発明の薄膜磁気ヘッドの第3の実施形態を説明する斜視図である。本実施形態は、拡幅部382と薄層部384とが一体的に構成され、薄層部384を凹部で実現した点が第1の実施形態と異なる。しかし、第2の実施形態と同様、薄層部384で磁束密度を減らし、記録媒体に不要な磁束を及ぼさないように、磁束のコントロールが可能な形状に構成されており、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏する。なお、薄層部384は、穴を開けて非磁性材料で埋めるようにして形成してもよい。
さらに、第4の実施形態として、第1の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせた構成とすることもできる。図8にはその一例を示している。本実施形態では、下部磁極層の側方を薄膜化し、さらに凹部を形成し磁束の流れをコントロールするようにしている。上記各実施形態と同様、薄層部484で磁束密度を減らし、記録媒体に不要な磁束を及ぼさないように、磁束のコントロールが可能な形状に構成されており、第1、第2の実施形態と同様の効果を奏する。なお、薄層部484は、穴を開けて非磁性材料で埋めるようにして形成してもよい。
さらに、第1、2、4の実施形態では、拡幅部82、282、482は基準面81、281、481に対して薄く形成しているが、同じ膜厚とすることも可能である。すなわち、記録部21の中心から拡幅部82、282、482に向かうスロープはつかない形状となる。
以上説明したように、本発明の薄膜磁気ヘッドは、下部磁極層の媒体対向面側の端部を拡大して、磁束密度を抑えることによって、記録媒体の、下部磁極層と対向する面に及ぼす漏れ磁場の影響を低減するように、磁束の流れをコントロールすることができる。この結果、ATEなど書き込み特性に影響を与える問題の改善を図ることができる。
なお、以上の実施形態では下部磁極層を対象に説明したが、上部磁極層についても同様な構成が可能であることはいうまでもない。ただし、この場合、上部磁極層の媒体対向面側端部は媒体対向面と接するように形成されていることが前提となる。また、上部、下部磁極層の双方に以上説明した構成を適用することも可能である。
次に、主に図1、2を参照して、本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。以下、1つの薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明するが、本実施形態では、実際には1枚のウェハ(基板)を用いて複数の薄膜磁気ヘッドが同時に製造される。
本実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法では、まず、基板1の上に、例えばスパッタリング法によって絶縁層2を形成する。次に、絶縁層2の上に、例えばスパッタリング法またはめっき法によって下部シールド層3を形成する。
次に、下部シールド層3の上に、例えばスパッタリング法によって下部シールドギャップ膜4を形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上に、例えばスパッタリング法によってMR素子5を形成する。次に、下部シールドギャップ膜4の上に、例えばスパッタリング法によって、MR素子5に電気的に接続される一対のリード層(図示せず)を形成する。次に、下部シールドギャップ膜4、MR素子5およびリード層の上に、例えばスパッタリング法によって、上部シールドギャップ膜7を形成する。なお、上記のMR素子5を構成する各層は、パターン化されたレジスト層を用いた一般的なエッチング方法や、リフトオフ法や、これらを併用した方法によってパターニングされる。
次に、上部シールドギャップ膜7の上に、例えばスパッタリング法またはめっき法によって下部磁極層8bを形成する。このときに、切欠部をパターニングして作成する。
次に、下部磁極層8bの一部を非磁性層19に置換する。具体的には、まず、下部磁極層8bの非磁性層19を形成しようとする位置にフォトレジスト層を形成する。次に、イオンミリング法によって下部磁極層8bに台形断面状の切り欠きを形成する。次に、アルミナを切り欠きの上に積層し、アルミナ層を形成する。このとき、アルミナ層は周囲の下部磁極層8bより多少盛り上がる程度に余裕を持たせて積層する。次に、リフトオフ法によって、フォトレジスト層を、周囲に堆積したアルミナ層とともに除去する。最後に、化学機械研磨(CMP)によって研磨し、周囲の下部磁極層8bと一体の平坦面を持つ非磁性層19を形成する。
次に、下部磁極層8bおよび非磁性層19の上に、例えばスパッタリング法によって記録ギャップ層9を形成し、続いて、例えばスパッタリング法によって、めっき用の電極膜(図示せず)を形成する。そして、上記電極膜の上にフォトレジスト層を形成して、フォトレジスト層をフォトリソグラフィによってパターニングして、フレーム(図示せず)を形成する。フレームは、上部磁極先端部10aを形成すべき位置に開口部を有している。
次に、フレームを用い、フレームめっき法によって、上部磁極先端部10aを形成する。その後フレームを除去し、上部磁極先端部10aの下を除いためっき用の電極膜をエッチングによって除去する。
次に、ここまでの工程によって得られた積層体の上面全体の上に、例えばスパッタリング法によって絶縁層11を形成する。このとき、上部磁極先端部10aの側壁部にも絶縁層14が形成される。
次に、絶縁層11の上に、例えばフレームめっき法によって薄膜コイル12を形成する。このとき同時に、下部磁極層8bと上部磁極層10bとが連結される接続部18の形成位置において、絶縁層11の上にダミー層(図示せず)を形成しておく。
次に、薄膜コイル12を覆うように絶縁層13を形成する。このときの絶縁層13の厚さは、薄膜コイル12の厚さ以上とする。
次に、例えば化学機械研磨によって、薄膜コイル12およびダミー層が露出するまで、絶縁層13を研磨する。
次に、積層体の上面全体の上に絶縁層15を形成する。次に、絶縁層15のうち、上部磁極先端部10a、接続部18、リード層16の上の部分を選択的にエッチングする。更に、選択的なエッチングによって、接続部18の下の絶縁層11を除去する。
次に、例えばフレームめっき法によって、上部磁極層10b、接続部18、リード層16を形成する。最後に、積層体全体を覆うように、例えばスパッタリング法によってオーバーコート層17を形成する。そして、上記各層を含むスライダの機械加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドを含む薄膜磁気ヘッドの媒体対向面ABSを形成して、薄膜磁気ヘッドが完成する。この状態は図1に示したとおりである。
次に、上述した薄膜磁気ヘッドの製造に用いられるウエハについて説明する。図9はウエハの概念的な平面図である。ウエハ100は複数の薄膜磁気変換素子集合体101に区画される。薄膜磁気変換素子集合体101は、上述した基板1〜オーバーコート層17からなる層が積層された薄膜磁気変換素子102を含み、媒体対向面ABSを研磨加工する際の作業単位となる。薄膜磁気変換素子集合体101間および薄膜磁気変換素子102間には切断のための切り代(図示せず)が設けられている。
次に、本薄膜磁気ヘッドを用いたヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置について説明する。まず、図10を参照して、ヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダ210について説明する。ハードディスク装置において、スライダ210は、回転駆動される円盤状の記録媒体であるハードディスクに対向するように配置される。スライダ210は、主に図10における基板1およびオーバーコート層17からなる基体211を備えている。基体211は、ほぼ六面体形状をなしている。基体211の六面のうちの一面は、ハードディスクに対向するようになっている。この一面には、媒体対向面となるエアベアリング面20が形成されている。ハードディスクが図10におけるz方向に回転すると、ハードディスクとスライダ210との間を通過する空気流によって、スライダ210に、図9におけるy方向の下方に揚力が生じる。スライダ210は、この揚力によってハードディスクの表面から浮上するようになっている。なお、図10におけるx方向は、ハードディスクのトラック横断方向である。スライダ210の空気流出側の端部(図10における左下の端部)の近傍には、本発明の薄膜磁気ヘッド100が形成されている。
次に、図11を参照して、薄膜磁気ヘッドをヘッド素子として用いたヘッドジンバルアセンブリ220について説明する。ヘッドジンバルアセンブリ220は、スライダ210と、スライダ210を弾性的に支持するサスペンション221とを備えている。サスペンション221は、例えばステンレス鋼によって形成された板ばね状のロードビーム222と、ロードビーム222の一端部に設けられると共にスライダ210が接合され、スライダ210に適度な自由度を与えるフレクシャ223と、ロードビーム222の他端部に設けられたベースプレート224とを有している。ベースプレート224は、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向xに移動させるためのアクチュエータのアーム230に取り付けられるようになっている。アクチュエータは、アーム230と、アーム230を駆動するボイスコイルモータとを有している。フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部が設けられている。
ヘッドジンバルアセンブリ220は、アクチュエータのアーム230に取り付けられる。1つのアーム230にヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。また、複数のアームを有するキャリッジの各アームにヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドスタックアセンブリと呼ばれる。
図11は、ヘッドアームアセンブリの一例を示している。このヘッドアームアセンブリでは、アーム230の一端部にヘッドジンバルアセンブリ220が取り付けられている。アーム230の他端部には、ボイスコイルモータの一部となるコイル231が取り付けられている。アーム230の中間部には、アーム230を回動自在に支持するための軸234に取り付けられる軸受け部233が設けられている。
次に、図12および図13を参照して、薄膜磁気ヘッドをヘッド素子として用いたヘッドスタックアセンブリとハードディスク装置について説明する。図12はハードディスク装置の要部を示す説明図、図13はハードディスク装置の平面図である。ヘッドスタックアセンブリ250は、複数のアーム252を有するキャリッジ251を有している。複数のアーム252には、複数のヘッドジンバルアセンブリ220が、互いに間隔を開けて垂直方向に並ぶように取り付けられている。キャリッジ251においてアーム252の反対側には、ボイスコイルモータの一部となるコイル253が取り付けられている。ヘッドスタックアセンブリ250は、ハードディスク装置に組み込まれる。ハードディスク装置は、スピンドルモータ261に取り付けられた複数枚のハードディスク262を有している。ハードディスク262毎に、ハードディスク262を挟んで対向するように2つのスライダ210が配置される。また、ボイスコイルモータは、ヘッドスタックアセンブリ250のコイル253を挟んで対向する位置に配置された永久磁石263を有している。
スライダ210を除くヘッドスタックアセンブリ250およびアクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応し、スライダ210を支持すると共にハードディスク262に対して位置決めする。
本ハードディスク装置では、アクチュエータによって、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向に移動させて、スライダ210をハードディスク262に対して位置決めする。スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッドによって、ハードディスク262に情報を記録し、薄膜磁気ヘッドをヘッド素子として用いた再生ヘッドによって、ハードディスク262に記録されている情報を再生する。
本発明の第1の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの主要部の概略断面図である。 図1に示す薄膜磁気ヘッドの部分拡大断面図である。 図1に示す薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側から見た部分斜視図である。 図1に示す薄膜磁気ヘッドの主要部の平面図である。 図1に示す薄膜磁気ヘッドの書き込み特性の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側から見た部分斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側から見た部分斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る薄膜磁気ヘッドの媒体対向面側から見た部分斜視図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドの製造に係るウエハの平面図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドを組み込んだヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドを組み込んだヘッドジンバルアセンブリを含むヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドを組み込んだハードディスク装置の要部を示す説明図である。 本発明の薄膜磁気ヘッドを組み込んだハードディスク装置の平面図である。 従来の薄膜磁気ヘッドの一例を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 絶縁層
3 下部シールド層
4 下部シールドギャップ膜
5 MR素子
7 上部シールドギャップ膜
8a 下部磁極先端部
8b 下部磁極層
9 記録ギャップ層
10a 上部磁極先端部
10b 上部磁極層
11 絶縁層
12 薄膜コイル
13 絶縁層
14 絶縁層
15 絶縁層
16 リード層
17 オーバーコート層
18 接続部
19 非磁性層
83 切欠部
84 薄層部
ABS 媒体対向面
82 拡幅部
81 基準面

Claims (7)

  1. 記録媒体と対向する媒体対向面において互いに対向する上部磁極先端部および下部磁極先端部と、
    前記上部磁極先端部と前記下部磁極先端部との間に設けられ、該上部磁極先端部と該下部磁極先端部とを磁気的に絶縁し、前記媒体対向面に、該上部磁極先端部と該下部磁極先端部とともに、前記記録媒体に記録を行う記録部を形成する記録ギャップ層と、
    前記上部磁極先端部に磁気的に連結された上部磁極層と、
    前記下部磁極先端部に磁気的に連結された下部磁極層と、
    前記媒体対向面から離れて設けられ、該上部磁極層と該下部磁極層とを磁気的に連結する接続部と、
    少なくとも一部が前記上部磁極層と前記下部磁極層との間に、かつ前記接続部と前記媒体対向面との間に設けられ、前記上部磁極先端部および前記下部磁極先端部に対して絶縁された薄膜コイルとを有し、
    前記上部磁極層と前記下部磁極層の少なくともいずれかは、前記媒体対向面に向かって、該媒体対向面と平行な面における断面積がいったん縮小し、かつ、前記媒体対向面と接する先端部で断面積が拡大されている薄膜磁気ヘッド。
  2. 前記先端部は、前記記録部から幅方向に離れた位置から幅方向に延びる突起状の拡幅部を有する、請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 請求項1または2に記載された薄膜磁気ヘッドの製造に用いる、少なくとも1つの薄膜磁気変換素子が設けられたウエハ。
  4. 請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッドを含み、前記記録媒体に対向して配置されるスライダと、
    前記スライダを弾性的に支持するサスペンションとを有するヘッドジンバルアセンブリ。
  5. 請求項4に記載のヘッドジンバルアセンブリと、
    前記ヘッドジンバルアセンブリが取り付けられたアームとを有するヘッドアームアセンブリ。
  6. 複数のアームを備えたキャリッジと
    前記キャリッジの各アームにそれぞれ取り付けられた、請求項4に記載のヘッドジンバルアセンブリとを有するヘッドスタックアセンブリ。
  7. 請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向して配置されるスライダと、
    前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置とを有するハードディスク装置。
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