JP2005228367A - 記録パワー導出方法及び情報記録装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 記録媒体に対して多値記録方式により情報を記録する際に、複数の異なる記録パワーでテストデータをテスト記録し(S102)、それらテスト記録したテストデータを読み取って反射光強度を検出し(S103)、検出した最大反射光強度L1及び最小反射光強度L2からそれぞれ評価パラメータである変調度Mを算出し(S104)、その変調度Mを記録パワーの関数として2次近似してパワー近似関数M(Pw)を導出し(S108)し、導出したパワー近似関数M(Pw)から、評価パラメータの変調度Mが所定条件(M=0.9Ms)を満たすような記録パワーの値を最適記録パワー値として導出する(S110)。
【選択図】 図5
Description
また、特許文献2には、記録パワーを漸次変化させてテスト記録を行い、反射光量が飽和状態となった記録パワーを最適記録パワーとして決定する方法が開示されている。これによれば過度の記録パワーによる熱拡散の変化を感知しやすくできる。
まず、特許文献1に記載の方法では、試験用データを記録再生する手順と、理想波形と再生信号波形とを比較する手順と、この比較により収束しているかどうかを判定する手順(収束しているならば終了する)と、レーザ照射条件を補正する手順とを繰り返すループ処理によってテスト記録の補正を行っている。しかし、このような補正は、多くの試し書きの回数と膨大な演算手順が必要となり、テスト記録に必要な処理時間が長くなることから通常の記録開始までの待ち時間が長くなってしまうという問題があった。
M=(L1−L2)/L1 ・・・(式1)
この値は、反射光強度の最大振幅を最大反射光強度で規格化した値である。そして、記録パワーPwで記録したテストデータを読み取った場合の変調度をM(Pw)と記載する。また、Msは、記録パワーを増加させた場合の変調度の飽和値である。
SDR=(Σσk)/{m×(L1−L2)} ・・・(式2)
そして、このSDRの値が小さければ、反射光強度の偏差が小さいことになるため、多値データを正確に判定できることになる。したがってSDRは多値記録方式において再生信号品質を表す指標となる。
そこで、最適記録パワーは、SDRの値が最小になるような記録パワーに設定するのが望ましいが、上記特許文献2に記載の方法ではそのような最適記録パワーを導出することが困難であった。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、記録媒体に多値データを記録するための好適な記録パワーを導出できるようにすることを目的とする。
あるいは、上記テストデータを多値データのランダムパターンとし、上記評価パラメータを多値シンボルエラー率とし、上記所定条件を、多値シンボルエラー率が最小になる条件としてもよい。
またさらに、上記記録媒体を、少なくともGe、Sb、Teを含むSb−Te共晶系の材質を相変化記録膜に用いた相変化型光ディスクとするとよい。
〔情報記録装置の基本構成例:図1乃至図4〕
まず、この発明の記録パワー導出方法を実行するための情報記録装置の実施形態であり、またこの発明の情報記録装置の実施形態である光ディスク装置の構成について説明する。図1は、その光ディスク装置の構成を示すブロック図であり、図2はその光ディスク装置におけるピックアップのLD(レーザダイオード)光源と受光素子およびその出力信号検出部の構成例を示す図である。
ここで、長周期パターンにおいて検出される最大反射光強度L1と最小反射光強度L2は、それぞれ隣り合った同じ多値の値のセル同士で符号間干渉が生じることにより検出されるものである。なお、長周期パターンにおける同じ値の記録波形を連続して繰り返す数は3回以上であればよい。
また短周期パターンにおいては、7の値に対応してL1よりも小さいピーク反射光強度L3が得られ、0の値に対応してL2よりも大きいボトム反射光強度L4が得られる。
このようなパルス列の記録波形によると、トップパルスにおけるレーザ照射で光ディスクの記録膜が加熱されて記録層が融点を超えた後、オフパルス幅Toffの領域において急冷され、結晶相がアモルファス相に相変化することによって反射光量が低下する領域が形成される。さらに、オフパルスの直後に続く消去パルスにより記録層は徐冷され、結晶相になることで反射光量が高い領域が形成される。通常は、アモルファス相の領域を記録マーク、結晶相の領域を記録スペースと称する。
従って、光ディスクや光ディスク装置の個体差及び使用環境の変化により、ある装置では正確に多値データを再生できても、別の再生装置では再生できないという事態が発生する危険がある。
次に、上述のように記録媒体に多値データを記録するための記録パワーを決定する記録パワー決定処理の第1の実施例について説明する。この処理は、この発明の記録パワー導出方法の第1の実施形態に係る処理である。
この処理は、大まかには以下の3つのステップからなる。すなわち、光ディスクに上記のテストデータを異なる複数の記録パワーでテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み込んでそれぞれの反射光強度を検出する第1ステップ、それら検出された反射光強度からそれぞれ特定の評価パラメータ値を算出し、それら複数の評価パラメータ値を記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する第2ステップ、そして、評価パラメータが所定の条件を満たす場合の記録パワーをパワー近似関数から求めて最適記録パワーに設定する第3ステップである。第3ステップにおける所定の条件としては、予め確認してある評価パラメータとSDRの関係から、SDRが最小になるような評価パラメータの条件を定めればよい。
これらの処理において、まずステップ102では、その回の記録パワーPwiにより所定のテストデータを記録する。ここで使用するテストデータは、図3を用いて説明したような長周期パターンを有するデータである。そして、ステップ103でそのテスト記録したテストデータを読み取り、その読み取りで得た再生信号から最大反射光強度L1i及び最小反射光強度L2iを検出する。
その後、ステップ104で記録パワーPwiにおける変調度M(Pwi)を算出する。この変調度は、ステップ103で検出したL1i及びL2iから、上述の通り
M(Pwi)=(L1i−L2i)/L1i
により求めることができる。
ただし、ΔPwが一定値であることや、正の値であることは必須ではない。さらに言えば、記録パワーが小さい順または大きい順にテスト記録を行うことも必須ではない。
M(Pw)=aPw2+bPw+c ・・・(式3)
なる関数を導出する。
この関数が、評価パラメータである変調度M(Pw)についてのパワー近似関数であり、この関数は、光ディスクと光ディスク装置の組合せや各々の特性、そのときの使用状況に応じて異なるものが得られる。なお、具体的な導出方法については、M(Pw)とPwの値ペアが適当な数与えられれば、公知の手法を適用できるから、説明は省略する。
ステップ108の後は、ステップ109に進んで、変調度Mの飽和値Msを算出する。この飽和値Msは、例えばPwが増加してもM(Pw)が殆ど変化しなくなった場合の値とすることができる。
そして、光ディスク装置1において、ユーザデータの記録前にこのような処理によって最適記録パワーを求め、その記録パワーでユーザデータの記録を行うことにより、光ディスク、光ディスク装置の個体差及び使用環境の影響を受けることなく安定した記録ができ、再生マージンも十分に確保できる。また、この処理は、評価パラメータとして比較的簡易な変調度Mを用いているため、最適記録パワー算出のための処理時間が短くて済み、記録待ち時間を短縮できる。
図6及び図7に、このようなサンプルディスクに様々な記録パワーでテストデータを記録した場合の、記録パワーと記録特性との関係を示す。これらの図は、発明が解決しようとする課題の項で説明した図17と対応するものである。そして、図17,6,7に示したデータは、それぞれ異なる飽和値Msを有するサンプルディスクA,B,Cを作製して評価した結果である。
そこで、上述の処理により導出した最適記録パワー値でテスト記録したテストデータに係る変調度がこの範囲にならない場合には、正確な多値データの記録が行えないことが予想されるため、導出した最適記録パワー値を多値データの記録に使用しないようにすることが考えられる。情報記録装置においてユーザデータの記録前に導出した際にこのような事態が生じた場合には、エラー処理を行って情報記録装置の記録動作を中断することが考えられる。
次に、上述した第1実施例の第1変形例について説明する。この変形例においては、概略的な処理手順は上述した第1実施例とほぼ同じであるが、パワー近似関数を求めるにあたって採用する評価パラメータがアシンメトリである点が異なる。そして、それに伴って、使用するテストデータの内容や、評価パラメータが満たすべき所定条件も変更している。
α=(L1+L2−L3−L4)/{2×(L1−L2)} ・・・(式4)
で示される値である。これは、最大反射光強度とピーク反射光強度との差と、最小反射光強度とボトム反射光強度との差との間の差をとり、これを最大振幅で規格化した値をさらに半分とした値である。
つまり、最大反射光強度L1と最小反射光強度L2との間の大振幅に対し、ピーク反射光強度L3とボトム反射光強度L4との間の小振幅がどのくらいの非対称性で配置されているかを示す値である。このアシンメトリが0に近ければ小振幅は大振幅の中央付近に位置していることになり、それより大きいほど小振幅は反射光強度の増加側に偏って位置し、小さいほど減少側に偏って位置していることになる。α(Pw)は、記録パワーPwで記録したテストデータを読み取った場合の変調度の値である。
また、これらの図中の曲線67,69,71は、M(Pw)とPwとの関係を2次近似して得られた近似関数のグラフである。そして、これらの各曲線の式は、縦軸の値をy、横軸の値をxとすると、下記表2のようなものである。
これらの図を図17,5,6と比較するとわかるように、いずれのサンプルディスクにおいても、アシンメトリαが最小になる記録パワーPwは、SDRが最小になる記録パワーPwとほぼ一致している。従って、アシンメトリαを評価パラメータとし、評価パラメータが満たすべき所定条件としてアシンメトリαが最小になるという条件を採用することにより、図5に示した処理と概ね同様な処理により最適記録パワーを導出することができる。
本変形例の処理においては、ステップ103では、テストデータの読み取りで得た反射光強度から、最大反射光強度L1i及び最小反射光強度L2iの他に、アシンメトリαの算出に必要なピーク反射光強度L3i及びボトム反射光強度L4iも検出する。そして、ステップ104で記録パワーPwiにおけるアシンメトリαを算出するようにし、ステップ102〜107のループ処理によりk個のアシンメトリを得る。そしてステップ108において、k個のアシンメトリαを記録パワーPwの関数として2次近似して、
α(Pw)=a×Pw2+b×Pw+c ・・・(式5)
なるパワー近似関数を導出する。そして、ステップ109は省略して次にステップ110に進み、パワー近似関数を用いてα(Pw)が最小値となる記録パワーPwを導出し、この値を最適記録パワーとしてこの処理を終える。
なお、図10乃至図12に示したPopt′は、従来の技術の項で説明した特許文献2に記載の方法を用いて決定した最適記録パワーの値を、Poptは上記のようにアシンメトリαを評価パラメータとして導出した最適記録パワーの値を示す。
次に、上述した実施例の第2変形例について説明する。この変形例においても、概略的な処理手順は上述した第1実施例とほぼ同じであるが、パワー近似関数を求めるにあたってSDRそのものを評価パラメータに採用している点が異なる。そして、それに伴って、使用するテストデータの内容や、評価パラメータが満たすべき所定条件も変更している。
テストデータを読み取って得た再生信号からのSDRの算出法については発明が解決すべき課題の項に記載したのでここでは説明を省略するが、記録パワーPwで記録したテストデータを読み取った場合のSDRの値をSDR(Pw)と記載することにする。
本変形例の処理においては、ステップ103で、テストデータの読み取りによって得た再生信号から、最大反射光強度L1i及び最小反射光強度L2iの他に、SDRの算出に必要な、テストデータ中の各多値データと対応する反射光強度も検出する。そして、ステップ104で記録パワーPwiにおけるSDRを算出するようにし、ステップ102〜107のループ処理によりk個のSDRを得る。そしてステップ108において、k個のSDRを記録パワーPwの関数として2次近似して、
SDR(Pw)=a×Pw2+b×Pw+c ・・・(式6)
なるパワー近似関数を導出する。そして、ステップ109は省略して次にステップ110に進み、パワー近似関数を用いてSDR(Pw)が最小値となる記録パワーPwを導出し、この値を最適記録パワーとしてこの処理を終える。
次に、上述した実施例の第3変形例について説明する。この変形例においても、概略的な処理手順は上述した第1実施例とほぼ同じであるが、パワー近似関数を求めるにあたって上述したSERを評価パラメータに採用している点が異なる。そして、それに伴って、使用するテストデータの内容や、評価パラメータが満たすべき所定条件も変更している。
本変形例の処理においては、ステップ103で、テストデータの読み取りによって得た再生信号をデコードし、テストデータ中の各値をどの値として読み取ったかを判断する。そして、ステップ104でこの判断結果をもとに記録パワーPwiにおけるSERを算出するようにし、ステップ102〜107のループ処理によりk個のSERを得る。そしてステップ108において、k個のSERを記録パワーPwの関数として2次近似して、
SER(Pw)=a×Pw2+b×Pw+c ・・・(式7)
なるパワー近似関数を導出する。そして、ステップ109は省略して次にステップ110に進み、パワー近似関数を用いてSER(Pw)が最小値となる記録パワーPwを導出して、この値を最適記録パワーとしてこの処理を終える。
また、この変形例においては、評価パラメータとしてSERを用いているため、読み取り時のエラー率が低く、またSDRを最低にするような記録パワーを精度よく導出することができる。そして、このような記録パワーで多値データの記録を行うことにより、多値データを高い精度で記録できる。
次に、上述のように記録媒体に多値データを記録するための記録パワーを決定する記録パワー決定処理の第2の実施例について説明する。この処理は、この発明の記録パワー導出方法の第2の実施形態に係る処理である。
この実施例においても、概略的な処理手順は上述した第1実施例と同様な部分が多いので、重複する説明については省略する。すなわち、この実施例における記録パワー導出方法は、光ディスクにあらかじめ記録されているテストデータと、あらたにテスト記録したテストデータのそれぞれの反射光強度の誤差の2乗和を評価パラメータに用いて、それにより導出されるパワー近似関数と所定条件とからSDRを最小にする最適記録パワーを導出するものである。またこの実施例の処理は、この最適記録パワーを導出した後に、さらに同様の方法により最適記録パルス幅を導出する処理を含む。
この図からわかるように、誤差2乗和Eが最小になる記録パワーは、SDRが最小となる記録パワーとほぼ一致している。従って、誤差2乗和Eを評価パラメータとし、評価パラメータが満たすべき所定条件として誤差2乗和Eが最小になるという条件を採用することにより、上述した第1実施例の場合と同様に最適記録パワーを導出することができる。
次にステップ204に進んで、iを1にリセットし、記録パワーPwiを初期値P0に設定する。
E1(Pw)=aPw2+bPw+c ・・・(式10)
なる関数を導出する。この関数が、評価パラメータである誤差2乗和E1についてのパワー近似関数である。なお、具体的な導出方法については、E1iとPwの値ペアが適当な数与えられれば、公知の手法を適用できるから、説明は省略する。
ここまでの処理で最適記録パワー値を導出することができるので、最適記録パルス幅の導出が不要である場合には、ここで処理を終了してもよい。
次に、ステップ214〜ステップ219のループ処理で、テスト記録動作、読み込み動作及び第2評価パラメータの算出動作をk回行う。ステップ214では、その回の記録パルス幅Wtiによりテストデータを記録する。このテストデータは、光ディスクに予め記録されているテストデータと同じ値を有するものである。また、記録パワー値は、ステップ212で導出した最適記録パワー値を用いる。
次にステップ216で、ステップ203で記憶したプリ反射光強度群S(j)と第2テスト反射光強度群T2i(j)との誤差2乗和E2iを算出する。この算出は、上述した式8を利用し、具体的には下記式11のように行うことができる。
E2(Pw)=aPw2+bPw+c ・・・(式12)
なる関数を導出する。この関数が、評価パラメータである誤差2乗和E2についてのパルス幅近似関数である。なお、具体的な導出方法については、E2iとPwの値ペアが適当な数与えられれば、公知の手法を適用できるから、説明は省略する。
以上のステップ213乃至221の処理は、図14のステップ204乃至212の処理と対応するものである。
従って、記録媒体に高い品質で多値データを記録可能な情報記録装置を提供することができる。
3:受光素子 4:LD光源
5:ピックアップ 6:再生信号検出回路
7:サンプルホールド回路 8:AD変換回路
9:ウォブル検出回路 10:クロック検出回路
11:コントローラ 12:メモリ
13:LD駆動回路 14:コリメートレンズ
15:偏光ビームスプリッタ 16:ミラー
17:λ/4板 18:対物レンズ
19:検出レンズ 51:記録トラック
52:記録セル 53:記録マーク
54:再生光スポット L:レーザ光
Claims (12)
- 記録媒体に多値データを記録するための記録パワーを導出する記録パワー導出方法であって、
前記記録媒体に複数の異なる記録パワーでテストデータをテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み取って対応する反射光強度を検出する第1ステップと、
該第1ステップで検出した反射光強度からそれぞれ評価パラメータを算出し、該評価パラメータを記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する第2ステップと、
該第2ステップで導出したパワー近似関数から、前記評価パラメータが所定条件を満たすような記録パワーの値を最適記録パワー値として導出する第3ステップとを有することを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1記載の記録パワー導出方法であって、
前記テストデータは、反射光強度が最大になる多値データの値と反射光強度が最小になる多値データの値とをそれぞれ3回以上連続して繰り返した長周期パターンを有し、
前記評価パラメータMは、テスト記録したテストデータに係る最大反射光強度をL1とし、同じく最小反射光強度をL2とした場合のM=(L1−L2)/L1であり、
前記所定条件は、記録パワーを増加させた場合のMの飽和値をMsとして、0.75Ms<X<1.0Msなる所定値XについてM=Xとなる条件であることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1記載の記録パワー導出方法であって、
前記テストデータは、反射光強度が最大になる多値データの値と反射光強度が最小になる多値データの値とをそれぞれ3回以上連続して繰り返した長周期パターンと、反射光強度が最大になる多値データの値と反射光強度が最小になる多値データの値とを繰り返した短周期パターンとを有し、前記評価パラメータαは、テスト記録したテストデータに係る最大反射光強度をL1、同じく最小反射光強度をL2、前記短周期パターンのピーク反射光強度をL3、前記短周期パターンのボトム反射光強度をL4として、α=(L1+L2−L3−L4)/{2×(L1−L2)}であり、
前記所定条件は、前記評価パラメータαが最小になる条件であることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1記載の記録パワー導出方法であって、
前記テストデータは前記多値データのランダムパターンであり、
前記評価パラメータSDRは、前記ランダムパターンにおける最大反射光強度をL1、最小反射光強度をL2とし、多値データの値kにおける反射光強度の標準偏差をσkとし、多値データの取り得る値の数をmとして、SDR=(Σσk)/{m×(L1−L2)}であり、
前記所定条件は、前記評価パラメータSDRが最小になる条件であることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1記載の記録パワー導出方法であって、
前記テストデータは多値データのランダムパターンであり、
前記評価パラメータは多値シンボルエラー率であり、
前記所定条件は、多値シンボルエラー率が最小になる条件であることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 記録媒体に多値データを記録する記録パワー導出方法であって、
あらかじめ前記記録媒体に記録されているテストデータを読み取ってプリ反射光強度を検出する第1ステップと、
前記記録媒体に複数の異なる記録パワーで前記テストデータをテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み取って対応するテスト反射光強度を検出する第2ステップと、
前記第1ステップで検出したプリ反射光強度と前記第2ステップで検出した各記録パワーについての前記テスト反射光強度との誤差の2乗和をそれぞれ算出し、該誤差の2乗和を記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する第3ステップと、
該第3ステップで導出したパワー近似関数から、前記誤差の2乗和が最小になる記録パワーを最適記録パワー値として導出する第4ステップとを有することを特徴とする記録パワー導出方法。 - 記録媒体に多値データを記録する記録パワー導出方法であって、
あらかじめ前記記録媒体に記録されているテストデータを読み取ってプリ反射光強度を検出する第1ステップと、
前記記録媒体に複数の異なる記録パワーで前記テストデータをテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み取って対応する第1テスト反射光強度を検出する第2ステップと、
前記第1ステップで検出したプリ反射光強度と前記第2ステップで検出した各記録パワーについての前記第1テスト反射光強度との誤差の2乗和をそれぞれ第1評価パラメータとして算出し、該第1評価パラメータを記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する第3ステップと、
該第3ステップで導出したパワー近似関数から、前記第1評価パラメータが最小になる記録パワーを最適記録パワー値として導出する第4ステップと、
前記記録媒体に、前記最適記録パワー値により複数の異なる記録パルス幅で前記テストデータをテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み取って対応する第2テスト反射光強度を検出する第5ステップと、
前記第1ステップで検出したプリ反射光強度と前記第5ステップで検出した各記録パルス幅についての第2テスト反射光強度との誤差の2乗和をそれぞれ第2評価パラメータとして算出し、該第2評価パラメータを記録パルス幅の関数として近似してパルス幅近似関数を導出する第6ステップと、
該第6ステップで導出したパルス幅近似関数から、前記第2評価パラメータが最小になる記録パルス幅を最適記録パルス幅として導出する第7ステップとを有することを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項6又は7記載の記録パワー導出方法であって、
前記テストデータは多値データのランダムパターンであり、あらかじめ前記記録媒体に記録されているテストデータはプリピットで形成されていることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録パワー導出方法であって、
導出した最適記録パワー値でテスト記録したテストデータを読み取って得られる最大反射光強度をL1oとし、同じく最小反射光強度をL2oとして、(L1o−L2o)/L1o>0.60を満たさない場合には、前記最適記録パワー値を多値データの記録に使用しないようにすることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録パワー導出方法であって、
前記記録媒体は、少なくともGe、Sb、Teを含むSb−Te共晶系の材質を相変化記録膜に用いた相変化型光ディスクであることを特徴とする記録パワー導出方法。 - 記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、
前記記録媒体に複数の異なる記録パワーでテストデータをテスト記録する手段と、
それらテスト記録したテストデータを読み取って対応する反射光強度を検出する手段と、
該反射光強度からそれぞれ評価パラメータを算出する手段と、
該評価パラメータを記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する手段と、
該パワー近似関数から、前記評価パラメータが所定条件を満たすような記録パワーの値を最適記録パワーとして導出する手段とを設けたことを特徴とする情報記録装置。 - 記録媒体に多値データを記録する情報記録装置であって、
あらかじめ前記記録媒体に記録されているテストデータを読み取って対応するプリ反射光強度を検出する手段と、
前記記録媒体に複数の異なる記録パワーで前記テストデータをテスト記録し、それらテスト記録したテストデータを読み取って対応するテスト反射光強度を検出する手段と、
前記プリ反射光強度と各記録パワーについての前記テスト反射光強度との誤差の2乗和をそれぞれ算出する手段と、
該誤差の2乗和を記録パワーの関数として近似してパワー近似関数を導出する手段と、
該パワー近似関数から、前記誤差の2乗和が最小になる記録パワーを最適記録パワー値として導出する手段とを設けたことを特徴とする情報記録装置。
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CN115833941A (zh) * | 2023-01-10 | 2023-03-21 | 中天通信技术有限公司 | Dwdm光模块apd调试方法、电子设备及计算机可读存储介质 |
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