JP2005227558A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005227558A
JP2005227558A JP2004036484A JP2004036484A JP2005227558A JP 2005227558 A JP2005227558 A JP 2005227558A JP 2004036484 A JP2004036484 A JP 2004036484A JP 2004036484 A JP2004036484 A JP 2004036484A JP 2005227558 A JP2005227558 A JP 2005227558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature sensor
temperature
fixing device
filter
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004036484A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ueda
浩 上田
Masahiro Ishino
正浩 石野
Mikio Saiki
幹夫 斉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004036484A priority Critical patent/JP2005227558A/ja
Publication of JP2005227558A publication Critical patent/JP2005227558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 温度センサに水蒸気等の異物が付着するのを防止する定着装置、及び、この定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 温度センサ76がハウジング72と蓋部78で密閉された空間内に設置されることで、水蒸気を含む空気に温度センサ76が曝されることがない。これにより、温度センサ76に水滴が付着することを防止できる。また、定着装置16の周辺を漂う紙紛、トナー等の異物が温度センサ76に付着することもないので、加熱ロール56の表面温度を正確に検知することができる。フィルター82の表面が結露して水滴が付着しても、清掃部材84によって水滴は除去されるので、加熱ロール56の表面温度を常に正確に検知することができる。これにより、温度センサ76によって加熱ロール56の温度制御を正しく行うことができるので、記録用紙上のトナーを適切な温度で定着させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、加熱して定着させる方法により記録媒体へ画像を定着させる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、電子写真方式を利用した複写機やプリンター等において、記録用紙上に形成された未定着トナー像を定着する方法として加熱定着法が知られている。加熱定着法は、トナーを加熱溶融するための加熱部材と、トナーを記録用紙に圧着するための加圧部材の間を記録用紙を通過させ、加熱部材の熱と、加圧部材による圧力の作用によって記録用紙上の未定着トナー像を定着させるものである。
この加熱定着法では、記録用紙に安定した画像を形成するために、加熱部材の表面温度を検知して制御を行うようにしている。そこで、加熱部材の表面に温度センサを接触させることで、加熱部材の表面温度を検知することが行われている。しかし、温度センサを加熱部材に接触させることで、加熱部材の表面を傷つけてしまい、これによって画像欠陥が生じる恐れがある。
このため、加熱部材に接触させずに加熱部材の温度を検知する非接触式温度センサが用いられている。しかし、加熱定着法でトナーを定着する際に、記録用紙に含まれる水分が蒸発して水蒸気となり、温度センサのレンズ面に付着して、結露を引き起こしてしまう。レンズ面が結露することで、加熱部材の表面から放射された赤外線が、この結露(水滴)に吸収されてしまい、加熱部材の表面温度を正確に測定できなくなってしまう。
また、温度センサは基盤に装着されており、基盤は制御装置に接続されている。これにより、温度センサで検知した加熱部材の表面温度が制御装置へ送られると、制御装置から加熱部材を加熱する加熱源の温度制御が行われる。しかし、基盤が空気中に含まれる水蒸気によって結露してショートする恐れがある。
そこで、温度センサ及び基盤を略箱型状のハウジングに取り付けることで、温度センサに水滴が付着するのを防ぐ構成が開示されている(特許文献1参照)。しかし、特許文献1の構成では、ハウジングは略箱型状とされているが、ハウジング内に取り付けられた温度センサは外気から完全に遮断されていない。従って、ハウジングの開口部から、ハウジング内部に水蒸気や紙紛、トナー等の異物が入り込んで温度センサや基盤に付着することが考えられる。これによって、加熱ロールの表面の温度を正確に測定することができなくなる恐れがある。一方、ハウジングの開口部からの異物の侵入を防ぐため設置場所を限定すると、この定着装置を備える画像形成装置の小型化を妨げる要因となる。
特開2002−340682号公報
本発明は、温度センサに水蒸気等の異物が付着するのを防止する定着装置、及び、この定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、記録用紙を加熱して記録用紙上のトナーを定着させる定着手段と、前記定着手段に非接触で配置され、前記定着手段の表面温度を検知する非接触型温度センサと、前記非接触型温度センサを密閉する筐体と、前記筐体に形成された前記非接触型温度センサの赤外線透過用の開口部と、前記開口部を閉じるフィルターと、前記フィルターに付着した水滴気を除去する水滴除去手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、赤外線透過用の開口部が形成された筐体に非接触型温度センサが密閉されており、開口部にはフィルターが設けられている。そして、非接触型温度センサによって、フィルターを通して定着手段の表面温度が検知される。フィルターには、水滴除去手段が設けられており、この水滴除去手段によって、フィルターに付着した水滴(露)が除去される。
このように、非接触型温度センサが筐体によって密閉されることで、水蒸気、紙紛、トナー等の異物を含む空気に非接触型温度センサが曝されることがない。従って、非接触型温度センサに水滴、紙紛、トナー等の異物が付着するのを防止できるので、定着手段の表面温度を正確に検知することができる。
また、結露によってフィルターの表面に水滴が付着しても、水滴除去手段によって水滴は除去されるので、定着手段の表面温度を常に正確に検知することができ、定着手段の温度制御が正しく行われる。従って、記録用紙上のトナーを適切な温度で定着させることができる。
さらに、非接触型温度センサを筐体で密閉する構成とすることで、定着手段の表面温度を検知できれる位置であれば、どの場所に非接触型温度センサが取り付けられた筐体を設置しても良いので、空いたスペースを有効に活用でき、装置全体の小型化に繋がる。
請求項2に記載の発明は、前記水滴除去手段は、前記フィルターの表面を清掃する清掃部材からなることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、水滴除去手段として清掃部材でフィルターの表面を清掃することで、フィルターの表面に付着した水滴を除去することができる。これにより、フィルターを通して非接触型温度センサが定着手段の表面温度を検知するとき、定着手段の表面から放射される赤外線が水滴に吸収されることがないので、定着手段の表面温度を正確に検知することができる。
請求項3に記載の発明は、前記水滴除去手段は、前記フィルターを温める加熱ヒーターからなることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、フィルターを加熱ヒーターで温めることによってフィルターの温度が上昇するので、フィルター周辺の空気に含まれた水蒸気がフィルターの表面に触れたとき、フィルターは結露しにくくなり、フィルターの表面に水滴が付着するのを防止できる。
請求項4に記載の発明は、前記定着装置を備えた画像形成装置内部の温度又は湿度を検出する温湿度センサと、前記温湿度センサからの信号に基づき、前記水滴除去手段を駆動する制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、画像形成装置内部の温度又は湿度によって、水滴除去手段を駆動させることで、フィルターに水滴が付着していない時に、水滴除去手段を駆動させてフィルターの表面を傷つけてしまうことを防止する。
請求項5に記載の発明は、前記非接触型温度センサは基盤に取り付けられており、前記筐体は、前記非接触型温度センサと前記基盤とを密閉することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、非接触型温度センサは基盤に取り付けられており、この基盤と非接触型温度センサとが、筐体に収容されている。これにより、基盤も非接触型温度センサと同じように水蒸気を含む空気に曝されないので、水滴が付着するのを防止できる。従って、基盤に水滴が付着してショートを起こす恐れがなくなる。
本発明は上記構成としたので、温度センサに水蒸気等の異物が付着するのを防止することができる。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る定着装置16を備えた画像形成装置10の概略構成図が示されている。
(画像形成装置の概要)
図1には、本実施形態の画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、タンデム型フルカラープリンタであり、大きく分けて、画像形成部12、転写部14、及び定着部(定着装置)16により構成されている。
画像形成装置10は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像を形成する画像形成部24Y、24M、24C、24Kが、所定の間隔をおいて並列状に配置されている。なお、ここでは、画像形成部24Y、24M、24C、24Kはほぼ同構成とされているので、イエロー色に対応する画像形成部24Yを例にとって説明する。
画像形成部24Yは感光体ドラム28Yを備えており、感光体ドラム28Yは矢印Aの方向に図示しない駆動手段によって所定のスピードで回転駆動されるようになっている。
感光体ドラム28Yには、帯電ロール30Yが接触するように配置されている。この帯電ロール30Yによって、感光体ドラム28Yの表面は一様に帯電される。
また、感光体ドラム28Yの図中右側には、光走査装置26が配置されており、感光体ドラム28Yにレーザ光R(Y)を照射する。これによって、感光体ドラム28Yの表面に静電潜像が形成される。
レーザ光R(Y)の照射位置よりも感光体ドラム28Yの回転方向下流側には、現像器32Yが配置されている。この現像器32Yから感光体ドラム28Yにトナーが供給され、感光体ドラム28Yの表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化して、感光体ドラム28Yの表面にトナー像を形成する。
感光体ドラム28Yのトナー像は、転写部14の第1の一次中間転写ドラム36Aへ一次転写され、イエロー色とマゼンダ色のカラー像となる。そして、二次中間転写ドラム38へ二次転写されることで、第2の一次中間転写ドラム36Bから転写されたシアン色、ブラック色のトナー像と重なり、イエロー色、マゼンダ色、シアン色、ブラック色のフルカラートナー像となる。
ここで、用紙カセット42の用紙排出口近傍に設けられたピックアップロール44とリタードロール46とのロール対によって用紙カセット42から記録紙Sが取り出され、ピックアップロール44とリタードロール46の搬送方向下流側に配設された用紙搬送ロール48を経て、二次中間転写ドラム38と転写ロール40のニップ部に送り込まれる。そこで、記録紙Pの表面に、フルカラートナー像が静電転写される。このフルカラートナー像が転写した記録紙Sは、後述する定着部16で加熱加圧されることによって、記録紙Pの表面にトナー像が定着する。
定着部16の搬送方向下流側には排出トレイ52が設けられており、定着部16と排出トレイ52の間に配設された排出ロール50によって、トナー像が定着した記録紙Sが排出トレイ52に排出されるようになっている。以上が、画像形成プロセスである。
(定着装置)
次に、定着装置16について説明する。
図2に示すように、定着装置16は筐体54を備えており、筐体54の内部には、加熱ロール56及び加圧ロール58が設けられている。
加熱ロール56は、金属製で円筒形状のコア62を有しており、コア62の外側には耐熱性弾性体層61が設けられ、耐熱性弾性体層61の外側には離型層60が設けられている。コア62に使用される材料としては、鉄、アルミニウム、ステンレス等の熱伝導率の高い金属が挙げられる。また、耐熱性弾性体層61としては、耐熱性の高い弾性体であればどのような材料を使用することもできる。さらに、離型層60としては、耐熱性の樹脂であればどのような樹脂を用いてもよく、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等を使用することができる。
コア62の内部には、加熱源としてのハロゲンランプ63が設置されており、これによって、加熱ロール56の表面温度は所定の温度に加熱されるようになっている。また、加熱ロール56は、図示しない駆動源によって、時計回り(矢印X方向)に回転可能とされている。
一方、加圧ロール58は、加熱ロール56に圧着される位置に配置されている。加圧ロール58はエンドレスベルト64を有し、エンドレスベルト64の内側には圧力パッド65が設けられている。圧力パッド65には、加熱ロール56の外周面に沿った圧着部66が設けられており、圧着部66がエンドレスベルト64を介して加熱ロール56に圧着されている。
また、圧着部66の加熱ロール56と反対側には、圧力パッド支持部材67が取り付けられており、圧力パッド支持部材67にはベルト走行ガイド68が設けられている。ベルト走行ガイド68は断面が半円の筒状とされており、エンドレスベルト64の走行をガイドする構成となっている。
加圧ロール58は、加熱ロール56に従動して回転し、加熱ロール56との間(挟持部N)で記録用紙を挟持しながら、搬送経路Wの搬送方向下流側へ搬送する。このとき、加熱ロール56からの熱と、加圧ロール58からの圧力によって、記録用紙上のトナーが溶融し、トナー画像が記録用紙上に定着する。そして、加熱ロール56及び加圧ロール58の搬送方向下流側に配置された搬送ロール69によって、記録用紙は搬送経路Wに沿って搬送される。
(温度センサユニット)
画像形成装置10の筐体54の外側には、L字形のプレート55が取り付けられており、このプレート55には、加熱ロール56の表面の温度を検知する温度センサユニット70が設置されている。温度センサユニット70はハウジング72を有しており、後述するフィルター82が取り付けられた面を加熱ロール56に対向させて配置されている。
図3及び図4に示すように、ハウジング72は略矩形箱状とされており、ハウジング72の底面72Aには基盤74が設置されている。基盤74は、四隅をねじを用いて底面72Aから所定距離離間して設置されている。
基盤74には温度センサ76が設置されている。温度センサ76は赤外線方式のものが用いられ、加熱ロール56(図2参照)の表面から放射される赤外線エネルギーを検知することで、加熱ロール56の表面温度を検知する。
また、図2に示すように、基盤74は制御装置53に接続されており、温度センサ76で検知された加熱ロール56の表面温度が制御装置53へ送られる。そして、制御装置53はハロゲンランプ63へ供給する電流を調整して、加熱ロール56の表面温度を所定の温度範囲内に保持する。
図3に示すように、ハウジング72の底面72Aと反対側の開口面72Bには、蓋部78が取り付けられるようになっている。ハウジング72に蓋部78を取り付けることで、ハウジング72内は密閉された状態になる。従って、ハウジング72内に設置された基盤74と温度センサ76は、ハウジング72の外気に触れない構成となっている。
蓋部78には円形状の開口部80が形成されており、この開口部80には、フィルター82が取り付けられている。フィルター82は、赤外線を透過するガラス板で形成されており、加熱ロール56(図2参照)の表面から放射された赤外線エネルギーは、フィルター82を透過して温度センサ76に検知されるようになっている。
また、蓋部78の表面には清掃部材84が設けられている。清掃部材84は、長板状の板部86を供えており、板部86の一端はピン85で蓋部78に回転可能に取り付けられている。また、板部86のピン85が取り付けられた近傍には孔部86Aが形成されており、この孔部86Aには引っ張りばね88の一端が係止されている。引っ張りばね88の他端は、蓋部78に設置された凸部87に係止されている。これにより、この引っ張りばね88によって、板部86は図の反時計回りに付勢されている。
板部86の一端のピン85が取り付けられた位置よりも先端部分には、孔部86Bが形成されている。この孔部86Bには、ソレノイド90の可動鉄心92に固定されたピン92Aが挿入されている。ソレノイド90は図示しない制御装置に接続されており、制御装置からの信号によってソレノイド90に通電されると、可動鉄心92が突出してピン85を軸として板部86を回動させるようになっている。
板部86の裏面にはスポンジ94が取り付けられている。板部86がピン85を軸として回動すると、フィルター82の表面をスポンジ94が払拭する。これにより、フィルター82の表面に付着した水滴はスポンジ94に吸収、又は拭き取られる。
蓋部78には、板部86の他端を保持する位置にガイド部材96が設置されている。ガイド部材96は、板部86がピン85を軸として回動したとき、板部86の他端の移動軌跡に沿った円弧状とされている。また、ガイド部材96は、断面形状が略コ字状となっており、板部86の他端を挟み込むようになっている。
図4に示すように、ガイド部材96で板部86の他端を挟み込んだとき、板部86の下側の面に形成された凸部95が係合する溝93が、ガイド部材96に形成されている。これにより、板部86は、ソレノイド90へ通電されたとき、他端をガイド部材96に保持されながらピン85を軸として時計回りに回動し、ソレノイド90への通電が停止されたとき、他端をガイド部材96に保持されながら引っ張りばね88の付勢力によって反時計回りに回動して元の位置に戻るようになっている。また、ガイド部材96の両端には係止部97が形成されており、板部86の他端はこの係止部97で停止するようになっている。
一方、図1に示すように、画像形成装置10内には、画像形成装置10内の温度を検知する温度センサ51が設置されている。図2に示すように、温度センサ51は制御装置53に接続されており、画像形成装置10内の温度がフィルター82の表面が結露する温度、例えば50°以下になると、制御装置53によってソレノイド90が通電されるようになっている。これによって可動鉄心92が伸長し、フィルター82の表面は板部86に取り付けられたスポンジ94によって払拭され、フィルター82の表面に付着した水滴が除去されるようになっている。
このように、画像形成装置10内の温度を検知して、その温度に基づいて清掃部材84を駆動させる構成とすることで、フィルター82に水滴が付着していないときに清掃部材84を駆動させることがないので、フィルター82の表面を不必要に清掃部材84で擦ることがなく、フィルター82に傷がつくのを防止できる。
なお、本実施形態においては、画像形成装置10内の温度を検知して、清掃部材84を駆動させる構成としたが、画像形成装置10内の湿度を検知して、フィルター82の表面が結露する湿度になったときに清掃部材84を駆動させる構成としてもよい。また、画像形成装置10内の温度と湿度の両方を検知して、フィルター82の表面が結露する温度と湿度になったとき、清掃部材84を駆動させる構成とすることもできる。
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
図3に示すように、加熱ロール56の表面温度を検知する温度センサ76が、赤外線透過用の開口部80が形成されたハウジング72と蓋部78とで密閉されている。開口部80にはフィルター82で閉じられており、温度センサ76によってフィルター82を通して加熱ロール56の表面温度が検知される。また、清掃部材84によって、フィルター82に付着した水滴が除去される。
このように、温度センサ76がハウジング72と蓋部78で密閉された空間内に設置されることで、水蒸気を含む空気に温度センサ76が曝されることがない。これにより、温度センサ76に水滴が付着することを防止できる。また、定着装置16の周辺を漂う紙紛、トナー等の異物が温度センサ76に付着することもないので、加熱ロール56の表面温度を正確に検知することができる。
また、記録用紙が加熱ロール56と加圧ロール58の間を通過するとき、加熱ロール56に加熱されて記録用紙から水蒸気が発生する。この水蒸気が発生する位置に温度センサユニット70を設置したとき、フィルター82の表面が結露して水滴が付着しても、清掃部材84によって水滴は除去されるので、加熱ロール56の表面温度を常に正確に検知することができる。これにより、温度センサ76によって加熱ロール56の温度制御を正しく行うことができるので、記録用紙上のトナーを適切な温度で定着させることができる。
さらに、温度センサ76が取り付けられた基盤74も、ハウジング72と蓋部78によって密閉された空間内に設置されている。これにより、基盤74も温度センサ76と同じように水蒸気を含む空気に曝されないようにすることで、水滴が付着するのを防止できる。従って、基盤74に水滴が付着してショートを起こす恐れがなくなる。
また、温度センサ76及び基盤74をハウジング72と蓋部78で密閉された空間内に配置することで、加熱ロール56の表面温度を検知できる位置であればどの場所に温度センサユニット70を設置しても良い。従って、空いたスペースを有効に活用でき、画像形成装置10全体の小型化に繋がる。
なお、本実施形態の清掃部材を駆動させる方法としてソレノイド90を用いたが、例えば、図5に示すような移動機構を用いることもできる。この移動機構を簡単に説明すると、板部150の一端をピン152で蓋部78に回動可能に取り付け、ピン152の周囲には伝導ギア154を取り付ける。伝導ギア154はモータ156に接続された駆動ギア158に噛み合っており、モータ156の回転によって駆動ギア158が回転すると、伝導ギア154に回転力が伝わって、板部150がピン152を軸として回動する構成となっている。
また、図6に示すようなねじ送り機構を用いて清掃部材を移動させてもよい。このねじ送り機構について簡単に説明する。蓋部78には2個の支持部材160が設置されている。支持部材160には、ねじ軸162が回転自由に架け渡されている。ねじ軸162にはモータ166が接続されており、モータ166の回転によってねじ軸162が回転するようになっている。
清掃部材168の一方の端部には軸部163が設けられており、この軸部163に形成された雌ねじ部がねじ軸162に螺合している。また、清掃部材168の他方の端部は、蓋部78に設置された2個の支持部材164に支持されてねじ軸162と平行に設けられた軸部材165に、取り付けられている。これにより、モータ166が回転してねじ軸162が回転すると、清掃部材168はねじ軸162に沿って移動するようになっている。
このような構成としたとき、清掃部材168は上下方向に平行に移動するので、開口部80の面積を大きくすることができる。
さらに、図7に示すように、ベルト送り機構を用いて清掃部材178を移動させる構成としてもよい。
ベルト送り機構について簡単に説明する。開口部80を挟むようにして、蓋部78には4個の支持部材171が設けられている。この支持部材171には、支持軸170、172の両端が回転可能に支持されている。
また、支持軸170、172の両端には、それぞれプーリー173、175が設けられている。支持軸170の一方の端部のプーリー173と支持軸172の一方の端部のプーリー175、及び、支持軸170の他方の端部のプーリー173と支持軸172の他方の端部のプーリー175に無端ベルト174が架け渡されており、無端ベルト174には清掃部材178が取り付けられている。
支持軸170にはモータ176が接続されており、モータ176が駆動すると支持軸170が回転するようになっている。支持軸170が回転するとプーリー173も回転し、これに伴って無端ベルト174が回転して清掃部材178が移動するようになっている。
この他にも、清掃部材を移動させる移動手段として、カム機構で動力を伝達するよう連動させるカム送り機構などを用いても良く、種々の方法を用いることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る温度センサユニット180を備えた定着装置について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分についての説明は割愛する。
図8に示すように、蓋部78には、第1の実施形態の清掃部材84に替えて、2個の加熱ヒーター182が開口部80を挟むようにして設置されている。加熱ヒーター182は制御装置184に接続されており、画像形成装置内に設けられた温度センサ51からの信号を受けて、制御装置184によって温度の調整が行われるようになっている。
次に、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。
温度センサ51によって画像形成装置内の温度が測定され、例えば、50°以下になると、制御装置184は加熱ヒーター182へ電流を供給する。これにより、フィルター82は加熱ヒーター182によって温められる。従って、フィルター82周辺の空気に含まれた水蒸気がフィルター82の表面に触れたとき、フィルター82は結露しにくくなるので、フィルター82の表面に水滴が付着するのを防止できる。
なお、本実施形態においては、開口部80の形状を円形状としたが、開口部80の形状は特に限定されるものではない。
また、フィルター82に付着した水滴を除去する手段としては、清掃部材で水滴を除去する方法や、フィルター82近傍に加熱ヒーター182を設置してフィルター82を温める方法以外にも、フィルター82近傍に温風器を設置して、フィルター82に付着した水滴を吹き飛ばす方法もあり、上記方法に限定されるものではない。
本発明の第1の実施形態の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の温度センサユニットを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の温度センサユニットを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の温度センサユニットの変形例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の温度センサユニットの変形例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の定着装置の温度センサユニットの変形例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の定着装置の温度センサユニットを示す平面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
16 定着装置
51 温度センサ(温湿度センサ)
53 制御装置(制御手段)
56 加熱ロール(定着手段)
70 定着装置
72 ハウジング(筐体)
72B 開口面
72A 底面
74 基盤
76 温度センサ(非接触型温度センサ)
80 開口部
82 フィルター
84 清掃部材(水滴除去手段)
182 加熱ヒーター(水滴除去手段)
184 制御装置(制御手段)

Claims (6)

  1. 記録用紙を加熱して記録用紙上のトナーを定着させる定着手段と、
    前記定着手段に非接触で配置され、前記定着手段の表面温度を検知する非接触型温度センサと、
    前記非接触型温度センサを密閉する筐体と、
    前記筐体に形成された前記非接触型温度センサの赤外線透過用の開口部と、
    前記開口部を閉じるフィルターと、
    前記フィルターに付着した水滴を除去する水滴除去手段と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記水滴除去手段は、前記フィルターの表面を清掃する清掃部材からなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記水滴除去手段は、前記フィルターを温める加熱ヒーターからなることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記定着装置を備えた画像形成装置内部の温度又は湿度を検出する温湿度センサと、前記温湿度センサからの信号に基づき、前記水滴除去手段を駆動する制御手段と、を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記非接触型温度センサは基盤に取り付けられており、前記筐体は、前記非接触型温度センサと前記基盤とを密閉することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項の定着装置を備えた画像形成装置。
JP2004036484A 2004-02-13 2004-02-13 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2005227558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036484A JP2005227558A (ja) 2004-02-13 2004-02-13 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036484A JP2005227558A (ja) 2004-02-13 2004-02-13 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005227558A true JP2005227558A (ja) 2005-08-25

Family

ID=35002312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004036484A Pending JP2005227558A (ja) 2004-02-13 2004-02-13 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005227558A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440713B2 (en) * 2006-03-20 2008-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device of image forming apparatus and image forming apparatus
WO2010032684A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び定着装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7440713B2 (en) * 2006-03-20 2008-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device of image forming apparatus and image forming apparatus
WO2010032684A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び定着装置
JP2010072329A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び定着装置
JP4462375B2 (ja) * 2008-09-18 2010-05-12 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置及び定着装置
US8521050B2 (en) 2008-09-18 2013-08-27 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming device and fuser

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9715203B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
CN101551628B (zh) 图像形成设备
US8718502B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same having a tube which penetrates through a heater and passes infrared rays to a temperature detector
US8938194B2 (en) Image heating apparatus
JP2006251479A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP7229461B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
US7437112B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus
JP7268470B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5344295B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006243029A (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN107367917B (zh) 旋转检测机构、定影装置和图像形成装置
JP2005227558A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US7426357B2 (en) Fixing unit and image forming apparatus equipped with the fixing unit
JP3871198B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7161698B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2006243030A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006133318A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5026746B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および温度制御方法
JP4672516B2 (ja) 転写定着装置および画像形成装置
JP2006133319A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6085623B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5075643B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2008164669A (ja) 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2006133317A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2001194941A (ja) 画像形成装置