JP2005226795A - 直動案内軸受装置 - Google Patents

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Hideyuki Tajimi
秀幸 多治見
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Abstract

【課題】 高速移動時での転動体の衝突の繰り返しによるタング部の破損を防止することができる直動案内軸受装置を提供する。
【解決手段】 エンドキャップ5の方向転換路6の外周側軌道の周方向の両転動体転動溝3,7間側の端部に突出形成されて両転動体転動溝3,7間を転動する転動体Bをすくい上げるタング部6aについて、該タング部6aの先端をR形状としてタング部6a先端の厚さを転動体Bの直径Daの8〜35%に設定する
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば工作機械等の産業機械分野に用いられる直動案内軸受装置に関する。
従来のこの種の直動案内軸受装置としては、例えば図5に示すものが知られている。
この直動案内軸受装置は、軸方向に延びる案内レール1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ2とを備える。
案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる転動体転動溝3が形成されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部4の内側面に、それぞれ転動体転動溝3に対向する転動体転動溝7が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝3,7の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ2が案内レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール1とスライダ2との間に介在するボールBは転動してスライダ2の端部に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体2Aの袖部4内に軸方向に貫通する転動体通路8を形成すると共に、スライダ本体2Aの両端にそれぞれ略コ字状のエンドキャップ5を例えばねじ12等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動溝3,7間と上記転動体通路8とを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路6(図6参照)を形成することにより、転動体無限循環軌道を形成している。なお、図5において、符号11はエンドキャップ5と共にスライダ本体2Aの端面にねじ12等を介して固定されるサイドシール、10はスライダ本体2Aの端面に形成されたねじ12のタップ穴、13は給脂用ニップル、14は案内レール1の固定用のボルト挿通穴である。
また、方向転換路6の外周側軌道の周方向の両転動体転動溝3,7間側の端部には、両転動体転動溝3,7間を転動するボールBをすくい上げて該方向転換路6に導くタング部6aが突出形成されているが、従来においては、両転動体転動溝3,7と方向転換路6との間を通過するボールBが無拘束状態となる距離を小さくすることで、作動性を悪化させることなく、運転騒音の低減等を実現させるため、図6に示すように、タング部6a先端と方向転換路6の曲率中心Oを結んだ直線と、スライダ本体2Aの移動方向端面とがなす角度αを5〜20°の範囲に設定したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−182745号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、エンドキャップ5のタング部6a先端の形状は薄く鋭く尖った形状であるため、特にスライダ2の送り速度が100m/min以上の高速移動時ではボールBの衝突の繰り返しにより、図7に示すように、耐久性(タング部が破損するまでのボールの衝突回数)が著しく低下し、タング部6aが破損するという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、転動体の衝突の繰り返しによるタング部の破損を防止することができる直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、
前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路が設けられたスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部に固定されたエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
前記エンドキャップの前記方向転換路の外周側軌道の周方向の前記両転動体転動溝間側の端部に突出形成されて両転動体転動溝間を転動する前記転動体をすくい上げるタング部について、該タング部の先端をR形状として前記タング部先端の厚さを前記転動体の直径Daの8〜35%に設定することを第1の設定条件とし、前記タング部と前記案内レールとのすき間δを前記転動体の直径Daの15%以下に設定することを第2の設定条件とし、前記タング部先端が前記転動体に接触する点と該接触時の該転動体の中心とを結んだ線と、前記スライダ本体の軸方向の端面とのなす角度θを30〜55°の範囲に設定することを第3の設定条件とした場合に、前記第1の設定条件、前記第2の設定条件及び前記第3の設定条件の内の少なくとも一つの設定条件を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の設定条件で、タング部の先端をR形状としてタング部先端の厚さを転動体の直径Daの8〜35%に設定することで、タング部先端の強度を向上させ、これにより、転動体の衝突の繰り返しによるタング部の破損を防止する。
また、第2の設定条件で、タング部と案内レールとのすき間δを転動体の直径Daの15%以下に設定するか、第3の設定条件で、タング部先端が転動体に接触する点と該接触時の該転動体の中心とを結んだ線と、スライダ本体の軸方向の端面とのなす角度θを30〜55°の範囲に設定することで、タング部先端への転動体の衝突角を小さくしてタング部先端に加わる転動体の衝突力を低減し、これにより、転動体の衝突の繰り返しによるタング部の破損を防止する。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態である直動案内軸受装置が第1の設定条件を備える場合を説明するための要部断面図、図2は耐久性とタング部先端厚さとの関係を示すグラフ図、図3は本発明の実施の形態である直動案内軸受装置が第2の設定条件、第3の設定条件を備える場合を説明するための要部断面図、図4はすき間δ(Da%)と耐久性との関係を示すグラフ図である。なお、この実施の形態では、既に図5及び図6で説明した従来の直動案内軸受装置と重複する部分については、各図に同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の実施の形態の一例である直動案内軸受装置は、図1及び図3を参照して、エンドキャップ5の方向転換路6の外周側軌道の周方向の両転動体転動溝3,7間側の端部に突出形成されて両転動体転動溝3,7間を転動するボールBをすくい上げるタング部6aについて、次の第1の設定条件、第2の設定条件及び第3の設定条件の内の少なくとも一つの設定条件を備える。
(第1の設定条件)
第1の設定条件では、図1に示すように、タング部6aの先端をR形状として該タング部6a先端の厚さをボールBの直径Daの8〜35%に設定することで、タング部6a先端の強度を向上させ、これにより、ボールBの衝突の繰り返しによるタング部6aの破損を防止する。
図2は、スライダ2の送り速度を100m/minとした場合に、タング部6の先端の厚さ(Da%)と耐久性(タング部が破損するまでのボールの衝突回数)との関係を従来例との比較で示した図である。なお、タング部6の先端の厚さ(Da%)が相違する以外は装置構成等の条件は同一としている。
図2から明らかなように、タング部6a先端の厚さがボールBの直径Daの8〜35%の範囲で、従来に比べて、耐久性が大幅に向上するのが判る。
(第2の設定条件、第3の設定条件)
まず、第2の設定条件は、図3に示すように、タング部6aと案内レール1の転動体転動溝3とのすき間δをボールBの直径Daの15%以下に設定することで、タング部6a先端へのボールBの衝突角θを小さくしてタング部6a先端に加わるボールBの衝突力を低減し、これにより、ボールBの衝突の繰り返しによるタング部6aの破損を防止する。図4にすき間δ(Da%)と耐久性(タング部が破損するまでのボールの衝突回数)との関係を示す。図からも明らかなように、すき間δが15%以下で良好な耐久性を示し、15%を超えると、耐久性が急激に低下し始めるのが判る。
また、前記衝突角θは、タング部6a先端がボールBに接触する点Pと該接触時の該ボールBの中心Oとを結んだ線と、スライダ本体2Aの軸方向の端面とのなす角度θに相当することから、前記すき間δを考慮せず、この角度θを30〜55°の範囲に設定(第3の設定条件)することよっても、同様の作用効果が得られる。なお、実験ではθ=56°でも耐久性に全く問題はなかったが、θ=29°でタング部が早期に破損して耐久性に問題が生じ、θ=32°では耐久性の問題は生じなかった。
このようにこの実施の形態では、第1の設定条件でタング部6a先端の強度を向上させること、及び/又は第2、第3の設定条件でタング部6a先端に加わるボールBの衝突力を低減することで、高速移動条件でのボールBの衝突の繰り返しによるタング部6aの破損を防止することができるので、長期に渡ってボールBの循環機能を良好に維持することができる。
なお、本発明の直動案内軸受装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、転動体としてボールを用いた直動案内軸受装置を例に採ったが、これに限定されず、転動体としてころを用いた直動案内軸受装置に本発明を適用できるのは勿論である。
また、上記実施の形態では、転動体の無限循環軌道の列数が片側二列の場合を例に採ったが、片側一例又は二列以上の直動案内軸受装置に本発明を適用してもよい。
本発明の実施の形態である直動案内軸受装置が第1の設定条件を備える場合を説明するための要部断面図である。 耐久性とタング部先端厚さとの関係を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態である直動案内軸受装置が第2の設定条件、第3の設定条件を備える場合を説明するための要部断面図である。 すき間δ(Da%)と耐久性との関係を示すグラフ図である。 従来の直動案内軸受装置の一例を説明するための一部を破断した斜視図である。 エンドキャップに設けられた方向転換路を説明するための断面図である。 スライダの送り速度と耐久性との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1 案内レール
2 スライダ
2A スライダ本体
3 転動体転動溝(案内レール側)
5 エンドキャップ
6 方向転換路
6a タング部
7 転動体転動溝(スライダ側)
8 転動体通路
B ボール(転動体)

Claims (1)

  1. 軸方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して軸方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備え、
    前記スライダは、前記転動体転動溝及び軸方向に貫通する転動体通路が設けられたスライダ本体と、前記両転動体転動溝間と前記転動体通路とを連通する湾曲状の方向転換路を有して前記スライダ本体の軸方向の端部に固定されたエンドキャップとを具備する直動案内軸受装置であって、
    前記エンドキャップの前記方向転換路の外周側軌道の周方向の前記両転動体転動溝間側の端部に突出形成されて両転動体転動溝間を転動する前記転動体をすくい上げるタング部について、該タング部の先端をR形状として前記タング部先端の厚さを前記転動体の直径Daの8〜35%に設定することを第1の設定条件とし、前記タング部と前記案内レールとのすき間δを前記転動体の直径Daの15%以下に設定することを第2の設定条件とし、前記タング部先端が前記転動体に接触する点と該接触時の該転動体の中心とを結んだ線と、前記スライダ本体の軸方向の端面とのなす角度θを30〜55°の範囲に設定することを第3の設定条件とした場合に、前記第1の設定条件、前記第2の設定条件及び前記第3の設定条件の内の少なくとも一つの設定条件を備えたことを特徴とする直動案内軸受装置。
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