JP2005226533A - エンジンのオイルストレーナと潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができる、エンジンのオイルストレーナを提供する。
【解決手段】 オイル出口管1を備え、このオイル出口管1からオイル中継管2を導出し、このオイル中継管2の導出端部からオイル入口管3を導出し、このオイル入口管3の導出端部にケース形のオイル吸込み部4を取り付けるに当たり、オイル吸込み部4の周壁にあけた入口管挿通用丸孔4aにオイル入口管3を内嵌し、オイル吸込み部4の底面をオイル吸込み面4bとした、エンジンのオイルストレーナにおいて、オイル出口管1の中心軸線1aと平行な向きに見て、オイル中継管2とオイル入口管3とを、各々の軸線2a・3aが交叉するよう方向付けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 オイル出口管1を備え、このオイル出口管1からオイル中継管2を導出し、このオイル中継管2の導出端部からオイル入口管3を導出し、このオイル入口管3の導出端部にケース形のオイル吸込み部4を取り付けるに当たり、オイル吸込み部4の周壁にあけた入口管挿通用丸孔4aにオイル入口管3を内嵌し、オイル吸込み部4の底面をオイル吸込み面4bとした、エンジンのオイルストレーナにおいて、オイル出口管1の中心軸線1aと平行な向きに見て、オイル中継管2とオイル入口管3とを、各々の軸線2a・3aが交叉するよう方向付けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エンジンのオイルストレーナと潤滑装置に関するものである。
従来のエンジンのオイルストレーナとして、図3(A)(B)に示すように、本発明と同様、オイル出口管(101)を備え、このオイル出口管(101)からオイル中継管(102)を導出し、このオイル中継管(102)の導出端部からオイル入口管(103)を導出し、このオイル入口管(103)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(104)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(104)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(104a)にオイル入口管(103)を内嵌し、オイル吸込み部(104)の底面をオイル吸込み面(104b)としたものがある。
このオイルストレーナと、このオイルストレーナを用いた潤滑装置は、本発明と次の点で相違する。
このオイルストレーナでは、図3(B)に示すように、オイル出口管(101)の中心軸線(101a)と平行な向きに見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とが一直線状に形成されている。
このオイルストレーナを用いた潤滑装置は、図4(A)に示すように、クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(105)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(105)の前端部の幅方向一側寄りに、その下面(105b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(105c)を形成し、ストレーナ取付孔(105c)にオイル出口管(101)を内嵌させている。このため、オイル吸込み部(104)をオイルパン(106)の中央部に配置すると、下から見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とがストレーナ取付孔(105c)からオイルパン(106)の中央部に向かって斜め向きに方向付けられる。
このオイルストレーナでは、図3(B)に示すように、オイル出口管(101)の中心軸線(101a)と平行な向きに見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とが一直線状に形成されている。
このオイルストレーナを用いた潤滑装置は、図4(A)に示すように、クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(105)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(105)の前端部の幅方向一側寄りに、その下面(105b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(105c)を形成し、ストレーナ取付孔(105c)にオイル出口管(101)を内嵌させている。このため、オイル吸込み部(104)をオイルパン(106)の中央部に配置すると、下から見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とがストレーナ取付孔(105c)からオイルパン(106)の中央部に向かって斜め向きに方向付けられる。
この従来技術では、次の問題がある。
《問題》 オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができない。
図4(A)に示すように、オイル吸込み部(104)をオイルパン(106)の中央部に配置すると、下から見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とがストレーナ取付孔(105c)からオイルパン(106)の中央部に向かって斜め向きに方向付けられるため、エンジンの搭載条件に応じて、オイル吸込み部(104)の姿勢を調節しておく場合でも、その姿勢はオイル入口管(103)の斜め向きの軸線(103a)を中心とする回動姿勢に限られる。
《問題》 オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができない。
図4(A)に示すように、オイル吸込み部(104)をオイルパン(106)の中央部に配置すると、下から見て、オイル中継管(102)とオイル入口管(103)とがストレーナ取付孔(105c)からオイルパン(106)の中央部に向かって斜め向きに方向付けられるため、エンジンの搭載条件に応じて、オイル吸込み部(104)の姿勢を調節しておく場合でも、その姿勢はオイル入口管(103)の斜め向きの軸線(103a)を中心とする回動姿勢に限られる。
このため、次のような場合には、問題が起こる。すなわち、図4(B)に示すように、エンジン(107)を前上がりの傾斜姿勢で機械に搭載した場合、オイル吸込み面(104b)がオイルパン(106)の底壁(106a)と平行な向きのままでは、オイル面(108)からオイル吸込み面(104b)の前端部(104d)までのオイル深さ(108a)が浅くなり、機械が運転中に前上がり傾斜すると、オイル吸込み面(104b)の前端部(104d)から空気を吸込みやすい状態となる。しかし、上記従来技術でのオイル吸込み部(104)の姿勢調節では、オイル面(108)からオイル吸込み面(104b)の前端部(104d)までのオイル深さ(108a)を大きく確保することができず、空気の吸込みを抑制することはできない。エンジン(107)を後上がりの傾斜姿勢で機械に搭載した場合も、機械が運転中に後上がり傾斜すると、オイル吸込み面(104b)の後端部(104e)から空気を吸込みやすい状態となるが、同様の理由により、オイル吸込み部(104)の姿勢調節では、空気の吸込みを抑制することはできない。このように、エンジンを前後傾斜姿勢で機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(104b)からの空気の吸込みを抑制することができない。
本発明は、上記問題点を解決することができる、エンジンのオイルストレーナと潤滑装置、すなわち、オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができる、エンジンのオイルストレーナと潤滑装置を提供することを課題とする。
(請求項1の発明)
図1(A)(B)に例示するように、オイル出口管(1)を備え、このオイル出口管(1)からオイル中継管(2)を導出し、このオイル中継管(2)の導出端部からオイル入口管(3)を導出し、このオイル入口管(3)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(4)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(4)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(4a)にオイル入口管(3)を内嵌し、オイル吸込み部(4)の底面をオイル吸込み面(4b)とした、エンジンのオイルストレーナにおいて、
図1(D)に例示するように、オイル出口管(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに見て、オイル中継管(2)とオイル入口管(3)とを、各々の軸線(2a)(3a)が交叉するよう方向付けた、ことを特徴とするエンジンのオイルストレーナ。
図1(A)(B)に例示するように、オイル出口管(1)を備え、このオイル出口管(1)からオイル中継管(2)を導出し、このオイル中継管(2)の導出端部からオイル入口管(3)を導出し、このオイル入口管(3)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(4)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(4)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(4a)にオイル入口管(3)を内嵌し、オイル吸込み部(4)の底面をオイル吸込み面(4b)とした、エンジンのオイルストレーナにおいて、
図1(D)に例示するように、オイル出口管(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに見て、オイル中継管(2)とオイル入口管(3)とを、各々の軸線(2a)(3a)が交叉するよう方向付けた、ことを特徴とするエンジンのオイルストレーナ。
(請求項2の発明)
図2(A)(B)に例示するように、請求項1に記載したオイルストレーナを用いるエンジンの潤滑装置であって、
クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(5)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(5)の前端部の左右一側寄りに、その下面(5b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(5c)を形成し、
ストレーナ取付孔(5c)にオイル出口管(1)を内嵌させ、オイル吸込み部(4)をオイルパンの中央部に配置するに当たり、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)を左右方向に向け、
エンジン(7)を水平にして機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面と平行な向きになるオイル吸込み部(4)の姿勢を標準姿勢(10)とし、
オイル吸込み部(4)を、標準姿勢(10)からオイル入口管(3)の軸線(3a)を中心として回動させた傾斜対応姿勢(11)にして、オイル入口管(3)に固定しておくことにより、
エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、標準姿勢(10)と比べて、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢に近づくようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
図2(A)(B)に例示するように、請求項1に記載したオイルストレーナを用いるエンジンの潤滑装置であって、
クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(5)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(5)の前端部の左右一側寄りに、その下面(5b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(5c)を形成し、
ストレーナ取付孔(5c)にオイル出口管(1)を内嵌させ、オイル吸込み部(4)をオイルパンの中央部に配置するに当たり、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)を左右方向に向け、
エンジン(7)を水平にして機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面と平行な向きになるオイル吸込み部(4)の姿勢を標準姿勢(10)とし、
オイル吸込み部(4)を、標準姿勢(10)からオイル入口管(3)の軸線(3a)を中心として回動させた傾斜対応姿勢(11)にして、オイル入口管(3)に固定しておくことにより、
エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、標準姿勢(10)と比べて、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢に近づくようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
(請求項3の発明)
図2(A)(B)に例示するように、請求項2に記載したエンジンの潤滑装置において、
傾斜対応姿勢(11)では、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢になるようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
図2(A)(B)に例示するように、請求項2に記載したエンジンの潤滑装置において、
傾斜対応姿勢(11)では、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢になるようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
(請求項1の発明)
《効果1》 このオイルストレーナは、請求項2または請求項3の発明を実現するための構成部品として用いることができる。
《効果1》 このオイルストレーナは、請求項2または請求項3の発明を実現するための構成部品として用いることができる。
(請求項2の発明)
《効果2》 オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができる。
図2(A)に例示するように、オイル吸込み部(4)をオイルパン(6)の中央部に配置しても、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)をオイルパン(6)の前後方向中央部から略真横に向けることができる。このため、図2(B)に示すように、エンジン(7)の搭載条件に応じて、オイル吸込み部(4)を姿勢調節しておく場合には、標準姿勢(10)から略真横の向きのオイル入口管(3)の中心軸線(3a)を中心として回動させた所定の傾斜対応姿勢(11)にすることができる。
《効果2》 オイル吸込み面からの空気の吸込みを抑制することができる。
図2(A)に例示するように、オイル吸込み部(4)をオイルパン(6)の中央部に配置しても、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)をオイルパン(6)の前後方向中央部から略真横に向けることができる。このため、図2(B)に示すように、エンジン(7)の搭載条件に応じて、オイル吸込み部(4)を姿勢調節しておく場合には、標準姿勢(10)から略真横の向きのオイル入口管(3)の中心軸線(3a)を中心として回動させた所定の傾斜対応姿勢(11)にすることができる。
その利点は、次の通りである。すなわち、図2(B)に示すように、エンジン(7)を前上がりの傾斜姿勢で機械に搭載した場合、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)の底壁(6a)と平行な面に沿う標準姿勢(鎖線で示す姿勢)では、オイル面(8)からオイル吸込み面の前端部までのオイル深さが浅くなり、機械が前上がり傾斜すると、オイル吸込み面の前端部から空気を吸込みやすい状態となる。このような場合に、本発明では、オイル入口管(3)の中心軸線(3a)を回転中心として回動させたオイル吸込み部(4)の姿勢調節により、オイル吸込み面(4b)の前端部(4d)を下げた所定の傾斜対応姿勢(11)(実線の姿勢)とすることにより、オイル面(8)からオイル吸込み面(4b)の前端部(4d)までのオイル深さ(8a)を大きく確保することができ、空気の吸込みを抑制することができる。エンジン(7)を後上がりの傾斜姿勢で機械に搭載した場合も、同様にしてオイル吸込み面(4b)の後端部(4e)を下げることにより、空気の吸込みを抑制することができる。
このように、本発明によれば、エンジン(7)を前後傾斜姿勢で機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)からの空気の吸込みを抑制することができる。
このように、本発明によれば、エンジン(7)を前後傾斜姿勢で機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)からの空気の吸込みを抑制することができる。
(請求項3の発明)
《効果3》 前後方向の傾斜に対し、空気の吸込みを抑制する機能をほぼ同等にすることができる。
図2(B)に例示するように、エンジン(7)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した際に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な面に沿うため、機械の前上がり傾斜と後ろ上がり傾斜に対し、オイル吸込み面(4b)からの空気の吸込みを抑制する性能をほぼ同等にすることができる。
《効果3》 前後方向の傾斜に対し、空気の吸込みを抑制する機能をほぼ同等にすることができる。
図2(B)に例示するように、エンジン(7)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した際に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な面に沿うため、機械の前上がり傾斜と後ろ上がり傾斜に対し、オイル吸込み面(4b)からの空気の吸込みを抑制する性能をほぼ同等にすることができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1と図2は本発明の実施形態を説明する図で、図1はエンジンのオイルストレーナ、図2はエンジンの潤滑装置を説明する図である。
図1と図2は本発明の実施形態を説明する図で、図1はエンジンのオイルストレーナ、図2はエンジンの潤滑装置を説明する図である。
オイルストレーナの概要は、次の通りである。
図1(A)(B)に例示するように、オイル出口管(1)を備え、このオイル出口管(1)からオイル中継管(2)を導出し、このオイル中継管(2)の導出端部からオイル入口管(3)を導出している。このオイル入口管(3)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(4)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(4)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(4a)にオイル入口管(3)を内嵌し、オイル吸込み部(4)の底面をオイル吸込み面(4b)としている。オイル出口管(1)とオイル中継管(2)とオイル入口管(3)とは、丸パイプを曲げ加工して一連に形成されている。オイル吸込み部(4)は、円錐台形のケースである。オイル吸込み面(4b)は、パンチングメタルで形成されている。オイル出口管(1)には取付フランジ(1b)を外嵌固定している。オイル出口管(1)とオイル吸込み部(4)との間には、支持板(9)を介設している。オイル入口管(3)と入口管挿通用丸孔(4a)との隙間は、ロウ付けで封止されている。
図1(A)(B)に例示するように、オイル出口管(1)を備え、このオイル出口管(1)からオイル中継管(2)を導出し、このオイル中継管(2)の導出端部からオイル入口管(3)を導出している。このオイル入口管(3)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(4)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(4)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(4a)にオイル入口管(3)を内嵌し、オイル吸込み部(4)の底面をオイル吸込み面(4b)としている。オイル出口管(1)とオイル中継管(2)とオイル入口管(3)とは、丸パイプを曲げ加工して一連に形成されている。オイル吸込み部(4)は、円錐台形のケースである。オイル吸込み面(4b)は、パンチングメタルで形成されている。オイル出口管(1)には取付フランジ(1b)を外嵌固定している。オイル出口管(1)とオイル吸込み部(4)との間には、支持板(9)を介設している。オイル入口管(3)と入口管挿通用丸孔(4a)との隙間は、ロウ付けで封止されている。
オイルストレーナの特徴は、次の通りである。
図1(D)に例示するように、オイル出口管(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに見て、オイル中継管(2)とオイル入口管(3)とを、各々の軸線(2a)(3a)が交叉するよう方向付けている。その交叉角度(α)は95°である。この交叉角度(α)は、オイルストレーナの取付姿勢、オイルパン(6)に対するオイル吸込み部(4)の位置関係、パイプの加工性等を考慮すれば、85°〜105°とするのが望ましく、90°〜100°とするのがより望ましい。図1(A)に示すように、パイプ部分の構造は、次の通りである。すなわち、オイル出口管(1)を前、オイル吸込み部(4)を後として、上下方向のオイル入口管(1)の下部を湾曲させてオイル中継管(2)を前向きに導出し、オイル中継管(2)の導出端部を湾曲させてオイル入口管(1)を横向きに導出している。
図1(D)に例示するように、オイル出口管(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに見て、オイル中継管(2)とオイル入口管(3)とを、各々の軸線(2a)(3a)が交叉するよう方向付けている。その交叉角度(α)は95°である。この交叉角度(α)は、オイルストレーナの取付姿勢、オイルパン(6)に対するオイル吸込み部(4)の位置関係、パイプの加工性等を考慮すれば、85°〜105°とするのが望ましく、90°〜100°とするのがより望ましい。図1(A)に示すように、パイプ部分の構造は、次の通りである。すなわち、オイル出口管(1)を前、オイル吸込み部(4)を後として、上下方向のオイル入口管(1)の下部を湾曲させてオイル中継管(2)を前向きに導出し、オイル中継管(2)の導出端部を湾曲させてオイル入口管(1)を横向きに導出している。
このオイルストレーナを用いた潤滑装置の概要は、次の通りである。
図2(A)(B)に例示するように、クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(5)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(5)の前端部の左右一側寄りに、その下面(5b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(5c)を形成している。ストレーナ取付孔(5c)にオイル出口管(1)を内嵌させ、オイル吸込み部(4)をオイルパンの中央部に配置するに当たり、図2(B)に示すように、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)を左右方向に向けている。オイル出口管(1)は、取付フランジ(1b)を介してシリンダブロック(5)の下面(5b)に固定されている。
図2(A)(B)に例示するように、クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(5)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(5)の前端部の左右一側寄りに、その下面(5b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(5c)を形成している。ストレーナ取付孔(5c)にオイル出口管(1)を内嵌させ、オイル吸込み部(4)をオイルパンの中央部に配置するに当たり、図2(B)に示すように、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)を左右方向に向けている。オイル出口管(1)は、取付フランジ(1b)を介してシリンダブロック(5)の下面(5b)に固定されている。
潤滑装置の特徴は、次の通りである。
図2(B)に示すように、エンジン(7)を水平にして機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面と平行な向きになるオイル吸込み部(4)の姿勢を標準姿勢(10)とし、オイル吸込み部(4)を、標準姿勢(10)からオイル入口管(3)の軸線(3a)を中心として回動させた傾斜対応姿勢(11)にして、オイル入口管(3)に固定しておくことにより、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、標準姿勢(10)と比べて、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢に近づくようにしている。この実施形態の場合、傾斜対応姿勢(11)では、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢になるようにしている。この発明で、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な面に沿う場合とは、平行な面と完全に一致する場合はもとより、完全に一致していなくても、製造誤差や取付後の経時的な変形等も考慮し、平行な面に対し、5°以内(より厳格には3°以内)のずれの範囲内にある場合をもいう。
図2(B)に示すように、エンジン(7)を水平にして機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面と平行な向きになるオイル吸込み部(4)の姿勢を標準姿勢(10)とし、オイル吸込み部(4)を、標準姿勢(10)からオイル入口管(3)の軸線(3a)を中心として回動させた傾斜対応姿勢(11)にして、オイル入口管(3)に固定しておくことにより、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、標準姿勢(10)と比べて、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢に近づくようにしている。この実施形態の場合、傾斜対応姿勢(11)では、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢になるようにしている。この発明で、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な面に沿う場合とは、平行な面と完全に一致する場合はもとより、完全に一致していなくても、製造誤差や取付後の経時的な変形等も考慮し、平行な面に対し、5°以内(より厳格には3°以内)のずれの範囲内にある場合をもいう。
(1)…オイル出口管、(1a)…中心軸線、(2)…オイル中継管、(2a)…軸線、(3)…オイル入口管、(3a)…軸線、(4)…オイル吸込み部、(4a)…入口管挿通用丸孔、(4b)…オイル吸込み面、(5)…シリンダブロック、(5b)…下面、(5c)…ストレーナ取付孔、(6)…オイルパン、(7)…エンジン、(8)…オイル面。
Claims (3)
- オイル出口管(1)を備え、このオイル出口管(1)からオイル中継管(2)を導出し、このオイル中継管(2)の導出端部からオイル入口管(3)を導出し、このオイル入口管(3)の導出端部にケース形のオイル吸込み部(4)を取り付けるに当たり、オイル吸込み部(4)の周壁にあけた入口管挿通用丸孔(4a)にオイル入口管(3)を内嵌し、オイル吸込み部(4)の底面をオイル吸込み面(4b)とした、エンジンのオイルストレーナにおいて、
オイル出口管(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに見て、オイル中継管(2)とオイル入口管(3)とを、各々の軸線(2a)(3a)が交叉するよう方向付けた、ことを特徴とするエンジンのオイルストレーナ。 - 請求項1に記載したオイルストレーナを用いるエンジンの潤滑装置であって、
クランク軸の架設方向を前後方向、その一端側を前、シリンダブロック(5)の幅方向を左右方向として、シリンダブロック(5)の前端部の左右一側寄りに、その下面(5b)から上向きに延びるストレーナ取付孔(5c)を形成し、
ストレーナ取付孔(5c)にオイル出口管(1)を内嵌させ、オイル吸込み部(4)をオイルパン(6)の中央部に配置するに当たり、下から見て、オイル中継管(2)を前後方向に向け、オイル入口管(3)を左右方向に向け、
エンジン(7)を水平にして機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面と平行な向きになるオイル吸込み部(4)の姿勢を標準姿勢(10)とし、
オイル吸込み部(4)を、標準姿勢(10)からオイル入口管(3)の軸線(3a)を中心として回動させた傾斜対応姿勢(11)にして、オイル入口管(3)に固定しておくことにより、
エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、標準姿勢(10)と比べて、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢に近づくようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。 - 請求項2に記載したエンジンの潤滑装置において、
傾斜対応姿勢(11)では、エンジン(4)を前後方向に傾斜させて機械に搭載した場合に、オイル吸込み面(4b)がオイルパン(6)内のオイル面(8)と平行な姿勢になるようにした、ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
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Publications (1)
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JP2005226533A true JP2005226533A (ja) | 2005-08-25 |
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ID=35001450
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-02-12 JP JP2004035570A patent/JP2005226533A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3073073A1 (en) | 2015-03-27 | 2016-09-28 | Kubota Corporation | Engine lubricating device |
JP2016186281A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 株式会社クボタ | エンジンの潤滑装置 |
US10132215B2 (en) | 2015-03-27 | 2018-11-20 | Kubota Corporation | Engine lubricating device |
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