JP2005226472A - 圧縮機 - Google Patents

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隆泰 斎藤
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Abstract

【課題】アルミニウム材で形成されている容器の開口端部に、アルミニウム材で形成されているエンドキャップの外周部を溶接し、しかも溶接部の強度が密閉容器として高圧力に充分耐え得る溶接条件を設定する。
【解決手段】アルミニウム材で形成されている容器2の開口端部2cに、アルミニウム材で形成されているエンドキャップ3を嵌めてその外周部3cをアーク溶接する。溶接部には断面略V字形の開先24が設けられており、溶接時に開先に肉盛りするビード25は、その断面積Sbを開先断面積Saの90〜170%に、開先上面から上の肉盛り部分の厚さ寸法を容器2の板厚tの20〜180%に、開先上面の幅寸法を容器2の板厚tの10〜400%にそれぞれ設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、圧縮機に係るもので、特にアルミニウム材で形成された容器にエンドキャップを溶接して密閉容器を形成する圧縮機に関する。
従来、密閉容器内に電動要素と圧縮要素とを収納した圧縮機が知られており、この種の圧縮機においては、密閉容器は鉄材のものを使用しているのが一般的である。鉄材の密閉容器を使用すると、圧縮機全体の重量が重くなるため使用目的によっては適さない場合がある。例えば、自動車に搭載してエアコンの冷凍サイクル用圧縮機として使用する場合には、重量の重い圧縮機では自動車の総重量を増大させ、燃費が嵩むことになるので好ましくない。このため、圧縮機の密閉容器をアルミニウム材のものに替えて軽量化を図ることが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
特開2002−174179号公報 特開2002−13475号公報
上記特許文献1に開示されている圧縮機は、アルミニウム材で形成されているハウジング(略円筒状の容器)と、このハウジングの軸方向端部を閉塞するアルミニウム材で形成されている蓋部材とを有し、蓋部材はハウジングに圧入した後にハウジングに溶接している。
このように溶接により形成される密閉容器は、容器内部の高圧力に耐え得るに充分な強度を備えていなければならない。特に、圧縮すべき冷媒ガスとしてCO冷媒ガスが用いられる場合には、フロン系の冷媒ガスよりも遥かに高圧力となるため、溶接部はその高圧力に充分耐え得る強度が要求されることになる。このため、適正な溶接条件を設定する問題が発生する。
上記特許文献2に開示されている圧縮機は、圧縮部容器とこの圧縮部容器の端部を閉塞する駆動機収納容器とを備え、圧縮部容器はアルミニウム材で形成され、駆動機収納容器はステンレス材で形成されており、これらは摩擦圧接により溶融接合されている。この場合、溶融接合とは、溶融現象を伴った連結方法をいい、連結すべき物の間又は周囲に溶融物が入り込んで両者を連結すると共に、両者間の隙間を封止する接合という意味であると定義されている。従って、アルミニウム−ステンレス鋼の溶融接合であってアルミニウム−アルミニウムの溶接ではない。
共にアルミニウム材で形成されている容器と蓋部材(以下、エンドキャップという)とを結合するにあたり、例えば図6に示すように略円筒状の容器Aと、略円盤状又は略椀状のエンドキャップBとを複数のボルトCで締め付け固定して密閉容器Dを形成する手段も従来採用されている。この場合には、エンドキャップBの外周部Eを容器Aの開口端部FにボルトCで締着しており、開口端部FはボルトCとの結合力を強化するため板厚が厚く形成されている。
このようなボルト締めによる結合構造によると、エンドキャップBの外周部EにはボルトCを通すための複数の挿通孔を、容器Aの開口端部FにはボルトCに螺合するための複数のネジ孔をそれぞれ設けなければならず、それらの加工及び位置決めが厄介で作業性の低下を招いている。又、複数のボルトCの締め付けトルクが一定でないと、エンドキャップBの取付状態が均一にならず、容器Aの内部から圧縮ガスがリークする恐れが生じる。このため、エンドキャップBと容器Aの開口端部Fとの接合部にOリング等のシール材Gを装着しなければならない。
本発明は、上記のような従来技術の難点を解消するためになされ、アルミニウム材で形成された容器の開口端部に、アルミニウム材で形成されたエンドキャップの外周部を溶接して密閉容器を形成する圧縮機において、溶接部分の強度がCO冷媒ガスの高圧力に対しても充分耐え得るように溶接条件を設定することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、本発明の請求項1は、アルミニウム材で略円筒状に形成された容器の開口端部に、アルミニウム材で略円盤状又は略椀状に形成されたエンドキャップの外周部を溶接して密閉容器を形成する圧縮機であって、前記容器の開口端部とエンドキャップの外周部との溶接部に設けた断面略V字形の開先に肉盛りするビードの断面積が、開先断面積の90〜170%となるように設定したことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1の圧縮機において、前記ビードの断面における開先上面から上の肉盛り部分の厚さ寸法が前記容器の板厚の20〜180%となるように設定したことを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1又は請求項2の圧縮機において、前記ビードの断面における開先上面の幅寸法が前記容器の板厚の10〜400%となるように設定したことを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、アルミニウム材で形成された容器の開口端部に、アルミニウム材で形成されたエンドキャップの外周部を溶接するにあたり、その溶接部の開先に肉盛りするビードの断面積を、開先断面積の90〜170%としたので溶接部の強度が強くなり、CO冷媒ガスを圧縮するための圧縮機として充分高圧力に耐え得る密閉容器を形成することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の圧縮機において、ビードの断面における開先上面から上の肉盛り部分の厚さ寸法を、前記容器の板厚の20〜180%としたので溶接部の強度を充分確保することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の圧縮機において、ビードの断面における開先上面の幅寸法を、前記容器の板厚の10〜400%としたので密閉容器としての耐圧設計を満足する溶接強度が得られる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。添付図面中、図1は本発明を内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用した実施形態を示す概略縦断面図である。図2は図1の2段回転圧縮機における溶接前の状態を示す概略断面図である。図3は図1の2段回転圧縮機における溶接部の開先に肉盛りする状態を示す概略断面図である。図4は図1の2段回転圧縮機における溶接部の開先に肉盛りするビードの厚さを説明する概略断面図である。図5は溶接部の開先に肉盛りする他の実施形態を示す概略断面図である。図6はエンドキャップの外周部をボルト止めした従来の圧縮機を示す部分断面図である。
図1において、1は密閉容器であり、アルミニウム材で略円筒状に形成されている容器2と、アルミニウム材で略円盤状又は略椀状に形成されているエンドキャップ3とから構成され、エンドキャップ3の外周部3cが容器2の開口端部2cに溶接Wされている。アルミニウム材としては、アルミニウム又はSi、Mg、Cuを含むアルミニウム合金を使用することができる。そして、容器2の内部には電動要素4と、この電動要素4により駆動される回転圧縮要素5とが配設されている。
上記電動要素4は、容器2の内面に固定された円環状のステータ4aと、このステータ4aの中心部に僅かな間隔をあけて挿入配置されているロータ4bとから構成され、ロータ4bの中心は回転軸6に固定され、この回転軸6の下部は鉛直下方に延伸している。
上記回転圧縮要素5は、第1の回転圧縮要素7と、その上に仕切板9を介して配設された第2の回転圧縮圧縮要素8とから構成され、第1の回転圧縮要素7は第1のシリンダ10と、前記回転軸6に設けられている第1の偏心部6aに嵌合して第1のシリンダ10の内部を偏心回転する第1のローラ11を備えている。第2の回転圧縮要素8は第2のシリンダ12と、前記回転軸6に設けられている第2の偏心部6bに嵌合して第2のシリンダ12の内部を偏心回転する第2のローラ13を備えている。又、第1のローラ11の外周面にはバネで付勢されているベーン(図略)が常時当接することにより、第1のシリンダ10の内部が低圧室と高圧室とに区画されている。これと同様に、第2のローラ13の外周面にはバネで付勢されているベーン(図略)が常時当接することにより、第2のシリンダ12の内部が低圧室と高圧室とに区画されている。尚、上記回転軸6に設けられている第1の偏心部6aと、第2の偏心部6bとは180°位相をずらせてある。
又、第1の回転圧縮要素7の下には第1の支持部材14が配設されると共に、第2の回転圧縮要素8の上には第2の支持部材15が配設され、この第1の支持部材14と第2の支持部材15とは、その間に前記第1の回転圧縮要素7、仕切板9、第2の回転圧縮要素8を挟着した状態で、前記容器2の内面に固定されているメインフレーム16に対して複数のボルト16aで締め付けることにより一体的に固定されている。
第1の支持部材14は中心に軸受け部14aを有し、この軸受け部14aの内側にスリーブを嵌装して前記回転軸6の下端部を軸受けしている。又、第1の支持部材14の下面側には軸受け部14aの外周部に沿って消音室14bが設けられ、この消音室14bは前記第1のシリンダ10における高圧室の出口に連通していると共に、第1の支持部材14に設けられている吐出ポート14cに連通している。消音室14bは第1の支持部材14の下面にボルト17aで固定されたカバー板17により開口面が被覆され、このカバー板17の中央には軸受け部14aに対応させて孔17bが設けられている。更に、第1の支持部材14には吸入ポート14dが設けられ、この吸入ポート14dは前記第1のシリンダ10に設けられている通路10aを介して第1のシリンダ10における低圧室の入口に連通している。尚、回転軸6には軸孔6cが設けられ、その下端部は拡径されて内部に潤滑油汲み上げ部材18が装着されている。
前記第2の支持部材15は中心に軸受け部15aを有し、この軸受け部15aは前記メインフレーム16の中心孔を貫通して上方に突出し、軸受け部15aの内側にスリーブを嵌装して前記回転軸6を軸受けしている。又、第2の支持部材15の上面側には軸受け部15aの外周部に沿って消音室15bが設けられ、この消音室15bは前記第2のシリンダ12における高圧室の出口に連通していると共に、第2の支持部材15に設けられている吐出ポート15cに連通している。更に、第2の支持部材15には吸入ポート15dが設けられ、この吸入ポート15dの上端は前記メインフレーム16に設けられている吸入用通路16bを介して前記容器2の内部に連通しており、吸入ポート15dの下端は前記第2のシリンダ12に設けられている通路12aを介して第2のシリンダ12における低圧室の入口に連通している。尚、メインフレーム16には吐出用通路16cが設けられ、この吐出用通路16cによって容器内部におけるメインフレーム16より下方領域と、メインフレーム16より上方領域とが連通されている。
前記容器2は、前記第1の支持部材14における吸入ポート14dに臨む側壁部分に吸入側の孔2aが設けられ、この吸入側の孔2aの位置にスリーブ19がボルト19aにより固定され、前記第2の支持部材15における吐出ポート14cに臨む側壁部分には吐出側の孔2bが設けられ、この吐出側の孔2bの位置にスリーブ20がボルト20aにより固定されている。
上記吸入側のスリーブ19は、孔19bの内側端部と前記吸入ポート14dの入口端部とが吸入用連通管21により接続され、気密保持のためにスリーブ19側では吸入用連通管21との接続部にOリングを嵌装し、吸入ポート14d側では吸入用連通管21との接続部にカラーを嵌装してある。この吸入側のスリーブ19には冷媒ガスの導入管(図略)が接続される。
上記吐出側のスリーブ20は、孔20bの内側端部と前記吐出ポート15cの出口端部とが吐出用連通管22により接続され、気密保持のためにスリーブ20側では吐出用連通管22との接続部にOリングを嵌装し、吐出ポート15c側では吐出用連通管22との接続部にカラーを嵌装してある。この吐出側のスリーブ20には冷媒ガスの導出管(図略)が接続される。
前記エンドキャップ3は中央に孔3aが設けられ、この孔3aの位置にターミナル23がボルト3bにより固定される。ターミナル23はエンドキャップ3への取付用の基盤23aと、この基盤23aにガラス又はエポキシ樹脂等の電気絶縁材23bを介して貫通固定された複数の接続用端子23cとから構成され、接続用端子23cの下端部は前記電動要素4のステータ4aに内部リード線(図略)を介して接続され、接続用端子23cの上端部は外部電源に外部リード線(図略)を介して接続される。
上記エンドキャップ3は、ターミナル23を取り付けてステータ4aに結線した後に前記容器2の開口端部2cにアーク溶接することにより固定して密閉容器1を構成する。
エンドキャップ3は、図2のように外周部3cの内側に裏板部3dが円周方向に沿って設けられ、外周部3cの下端には内側に傾斜するテーパ面3eが設けられ、このテーパ面3eと裏板部3d外周面との境界部分には段部面3fが円周方向沿って設けられている。
前記容器2の開口端部2cは肉厚に形成され、この開口端部2cの上端には図2のように内側に傾斜するテーパ面2dと、このテーパ面2dに続く段部面2eが円周方向に沿って設けられている。
前記エンドキャップ3の裏板部3dの外径は、容器2の開口端部2cの内径より若干大きく形成されており、裏板部3dを開口端部2cに圧入することでエンドキャップ3を容器2の開口端部2cに嵌め込む。これにより、図3に示すようにエンドキャップ3の段部面3fと容器2の段部面2eとが密着し、双方の段部面3f、2eと、前記エンドキャップ3のテーパ面3eと、容器2のテーパ面2dとにより断面略V字形の開先開先24(groove)が円周方向に沿って形成される。尚、双方の段部面3f、2eの密着状態において段差が生じないようにしてある。
この後、開先24に沿ってアーク溶接がなされる。アーク溶接としては、例えばミグ(MIG)溶接又はティグ(TIG)溶接が作業上適している。このアーク溶接において、開先24に芯線による溶融物を肉盛りしてビード25が形成されるが、本発明においてはその溶接条件を設定する。
本実施形態では、前記容器2の内径が109mmであって、密閉容器1の耐圧設計を27〜33MPaにしてある。容器2は素材の引っ張り応力が42kgf/mmのものを選定しており、耐圧設計に必要な最小肉厚は3.5mmであるが、この場合は安全率を高めるために容器2の最小肉厚tを4.5mmに設定してある。このような容器2の条件下において、前記開先24の断面積をSa、ビードの断面積をSbとすると、ビード25の断面積Sbは開先断面積Saの90〜170%(0.9Sa≦Sb≦1.7Sa)となるようにビード量を設定する。尚、本実施形態での開先断面積Saは25.4mmである。
ビード断面積Sbが開先断面積Saの90%未満であると、肉盛り不足となって溶接部の強度が弱くなり、170%を超えると肉盛り過剰となって芯線の無駄が生じる。本実施形態では133%に設定してある。ビード断面積Sbが開先断面積Saの90%であると、図3のようにビード25の頂点がほぼ開先24の開口先端に位置する大きさであり、耐圧試験の実測値は26.9MPaであった。この実測値は上記耐圧設計の最小値をほぼ満足するため、このレベルがビード量の最小値に相当するものと考えられる。又、ビード断面積Sbが開先断面積Saの170%であると、耐圧試験の実測値は33MPaであって、上記耐圧設計の最大値を満足するものである。これ以上ビード量を増大させてもビード25のダレを大きくするだけであり、ビード断面積Sbを大きくすることで応力低下を求めてもさほど有益ではなく、無用な熱劣化を伴なうためかえって溶接部の強度低下を招くことになる。
図4は溶接部におけるビード25の肉盛り厚さについて検討したものである。前記ビード25の断面における開先上面から上の肉盛り部分の厚さ寸法をTとすると、0.2t≦T≦1.8tとなるように設定した。上記実施形態では容器2の板厚tは4.5mmであるから、厚さTの下限Taは0.9mm、上限Tbは8.1mmである。ビード25の肉盛り部分の厚さTが0.9mm未満であると、肉盛り不足となって溶接部の強度が弱くなり、8.1mmを超えると肉盛り過剰となって芯線の無駄が生じる。肉盛り部分の厚さTが大きくなれば成る程ビード25のダレが大きくなり、開先24を挟んで対峙している容器2における開口端部2cの外周面、及びエンドキャップ3における外周部3cの外周面に熱劣化が生じてかえって溶接部の強度を低下させることになる。
図5は上記の開先と形状が異なる開先に肉盛りする場合であって、ビード25における略V字形の開先上面の幅寸法をdとすると、0.1t≦d≦4.0tとなるように設定した。
上記実施形態では容器2の板厚tは4.5mmであるから、幅dの下限daは0.45mm、上限dbは18mmである。幅dが0.45mm未満であると、前記耐圧設計に必要な強度の確保が困難となる。幅dが18mmであると、図5に仮想線で示す三角形の領域がすべて溶接により溶融金属を形成して溶接部となる場合、この断面積は前記ビード量の最大断面積にほぼ等しくなる。幅dをこれ以上大きくしても熱劣化による強度低下が懸念されるため18mm以下とすることが好ましい。
このように構成された本発明に係る2段回転圧縮機は、上記の溶接条件によるアーク溶接によりエンドキャップ3が容器2の開口端部2cに強固に固定されるため、CO冷媒ガスを圧縮する密閉容器1として充分高圧に耐え得る強度を備えることができる。又、溶接部は高いシール性を有するため、従来のボルト止めで用いていたOリング等のシール材を介在させる必要がなくなる。
次に、この2段回転圧縮機の作用について説明する。前記ターミナル23を介して電動要素4のステータ4aに通電するとロータ4bが回転し、このロータ4bの回転により回転軸6が回転して回転圧縮要素5を駆動させる。回転圧縮要素5が駆動すると、冷媒ガスが前記吸入側のスリー部19に接続される冷媒ガス導入管及び吸入用連通管21を介して第1の支持部材14の吸入ポート14dに吸入される。
第1の支持部材14の吸入ポート14dに吸入された冷媒ガスは、第1の回転圧縮要素7における第1のシリンダ10の通路10aを通って第1のシリンダ10の低圧室に吸入される。この第1のシリンダ10では、回転軸6の第1の偏心部6aに嵌合している第1のローラ11が偏心回転して冷媒ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは、第1のシリンダ10の高圧室から第1の支持部材14の消音室14bに吐出され、ここで消音された後に吐出ポート14cから容器内部の下方領域に吐出される。そして、この吐出された圧縮冷媒ガスは、メインフレーム16の吐出用通路16cを通って容器内部の上方領域に吐出される。
第1の回転圧縮要素7で圧縮されて容器内部の上方領域に吐出された冷媒ガスは中間圧力になっており、この中間圧力の冷媒ガスは、メインフレーム16の吸入用通路16bから第2の支持部材15の吸入ポート15dに吸入される。第2の支持部材15の吸入ポート15dに吸入された中間圧力の冷媒ガスは、第2の回転圧縮要素8における第2のシリンダ12の通路12aを通って第2のシリンダ12の低圧室に吸入される。この第2のシリンダ12では、回転軸6の第2の偏心部6bに嵌合している第2のローラ13が偏心回転して冷媒ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは、第2のシリンダ12の高圧室から第2の支持部材15の消音室15bに吐出され、ここで消音された後に吐出ポート15cから吐出されると共に、吐出用連通管22を通って吐出側のスリーブ20に接続される冷媒ガス導出管により容器外部に吐出される。容器外部に吐出される冷媒ガスは、第2の回転圧縮要素8で圧縮されて高圧力になっている。この高圧力の冷媒ガスは、例えば自動車エアコンの冷凍サイクル用冷媒ガスとして使用され、冷凍サイクルを一巡した後に低圧力の冷媒ガスとなって吸入側のスリーブ19から圧縮機に戻される。
本発明は、アルミニウム材で形成されている容器と、アルミニウム材で形成されているエンドキャップとをアーク溶接して密閉容器を形成する圧縮機に適用することができる。又、本発明は、内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用するだけでなく、3段以上の多段回転圧縮機、内部高圧型の単段回転圧縮機、その他の各種形式の圧縮機に適用することが可能である。更に、本発明に係る圧縮機は自動車エアコンに限らず、家庭用エアコン、業務用エアコン、その他冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機等に使用することができる。
本発明を内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用した実施形態を示す概略縦断面図である。 図1の2段回転圧縮機における溶接前の状態を示す概略断面図である。 図1の2段回転圧縮機における溶接部の開先に肉盛りする状態を示す概略断面図である。 図1の2段回転圧縮機における溶接部の開先に肉盛りするビードの厚さを説明する概略断面図である。 溶接部の開先に肉盛りする他の実施形態を示す概略断面図である。 エンドキャップの外周部をボルト止めした従来の圧縮機を示す部分断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 容器
2c 開口端部
3 エンドキャップ
3c 外周部
4 電動要素
5 回転圧縮要素
6 回転軸
7 第1の回転圧縮要素
8 第2の回転圧縮要素
9 仕切板
14 第1の支持部材
15 第2の支持部材
16 メインフレーム
23 ターミナル
24 開先
25 ビード

Claims (3)

  1. アルミニウム材で略円筒状に形成された容器の開口端部に、アルミニウム材で略円盤状又は略椀状に形成されたエンドキャップの外周部を溶接して密閉容器を形成する圧縮機であって、前記容器の開口端部とエンドキャップの外周部との溶接部における断面略V字形の開先に肉盛りするビードの断面積が、開先断面積の90〜170%となるように設定したことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記ビードの断面における開先上面から上の肉盛り部分の厚さ寸法が前記容器の板厚の20〜180%となるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ビードの断面における開先上面の幅寸法が前記容器の板厚の10〜400%となるように設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008309281A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Denso Corp 耐圧容器
DE102014224197A1 (de) * 2014-11-26 2016-06-02 Magna Powertrain Bad Homburg GmbH Vakuumpumpengehäuseanordnung und Verfahren zu deren Herstellung

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