JP4371758B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車載用エアコンや給湯機に用いられる圧縮機に関する。
従来より、車載用エアコンや給湯機は、熱交換器や圧縮機で構成された冷媒回路を備えている。ここで、圧縮機は、例えば、電動要素と、この電動要素に連結された第1圧縮要素および第2圧縮要素と、これら電動要素および圧縮要素を収納する密閉容器と、を備えている。この圧縮機は、電動要素で各圧縮要素を駆動させることにより、導入された低圧の冷媒を第1の圧縮要素で圧縮して密閉容器内に中間圧で送り、さらに、この密閉容器内の中間圧の冷媒を第2の圧縮要素で圧縮して高圧で吐出する。密閉容器には、複数の配管が接続される。すなわち、配管を通して冷媒が第1圧縮要素に導入されるほか、配管を通して冷媒が吐出される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述した配管は、例えば、円筒形状の配管本体と、この配管本体の先端に形成された鍔状のフランジ部とを備えており、配管のフランジ部と密閉容器の表面とをボルトで固定することにより、密閉容器に取り付けられる。しかし、上述したように、密閉容器内には、中間圧の冷媒が充填される。したがって、配管と密閉容器を連結するボルトの先端が密閉容器内に突出すると、つまり、ボルトが密閉容器を貫通すると、ボルトと密閉容器との螺合部分から中間圧の冷媒が外部にリークしてしまうという問題がある。
そこで、この問題を解決するため、密閉容器の配管に接続される部分(以降、配管接続部分と呼ぶ)を、切削加工や溶接により、他の部分に比べて肉厚に形成して、ボルトが密閉容器内に突出するのを防止している。
特開2003−120561号公報
しかしながら、切削加工により配管接続部分を形成しようとしても、密閉容器の形状が複雑になり、圧縮機の製造コストが増大する。また、別の部材を密閉容器に溶接して配管接続部分を形成しようとしても、溶接の熱で密閉容器の強度が低下する。
本発明は、密閉容器と配管との接続箇所から外部に冷媒ガスがリークするのを低コストかつ確実に防止することを目的とした圧縮機を提供する。
請求項1の発明の圧縮機は、冷媒の配管が接続された密閉容器と、この密閉容器内に収納され冷媒を密閉容器内に吐出する圧縮要素とを有する圧縮機であって、前記配管は、筒状の配管本体と、この配管本体の先端に形成された鍔状のフランジ部とを有し、前記配管と前記密閉容器との間に介装された連結スリーブ、この連結スリーブと前記密閉容器とを連結する第1接続具、および、前記連結スリーブと前記配管のフランジ部とを連結する第2接続具を備え、前記密閉容器と前記連結スリーブとの間、および、前記連結スリーブと前記配管との間に、ガスケットが介装されていると共に、前記配管のフランジ部は、前記第1接続具を隠蔽することを特徴とする。
請求項2の発明の圧縮機は、冷媒の配管が接続された密閉容器と、この密閉容器内に収納され冷媒を密閉容器内に吐出する圧縮要素とを有する圧縮機であって、前記配管は、筒状の配管本体と、この配管本体の先端に形成された鍔状のフランジ部とを有し、前記配管と前記密閉容器との間に介装された連結スリーブ、この連結スリーブと前記密閉容器とを連結する第1接続具、および、前記連結スリーブと前記配管のフランジ部とを連結する第2接続具を備え、前記配管のフランジ部は、前記第1接続具を隠蔽し、前記連結スリーブはアルミニウムで形成され、前記連結スリーブの端面を押し潰して、前記密閉容器と前記連結スリーブとの間、および、前記連結スリーブと前記配管との間を密着させることを特徴とする。
本発明の圧縮機によれば、次のような効果が得られる。冷媒が第1接続具側から外部にリークするのを確実に防止できる。また、密閉容器自体に肉厚部分を形成する必要がないから、密閉容器の形状を単純化でき、製造コストを低減できる。また、密閉容器に余計な溶接熱を加えないので、密閉容器の強度が低下するのを防止できる。



以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係る第1回転圧縮要素32および第2回転圧縮要素34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式の圧縮機としてのロータリコンプレッサ10の縦断面図である。
ロータリコンプレッサ10は、例えば電気自動車(HEVやPEV)などの車両のエンジンルームに搭載され、二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式のロータリコンプレッサである。このロータリコンプレッサ10は、アルミニウム製で円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に収納された電動要素14と、この密閉容器12の内部空間の下側に収納される圧縮要素としての回転圧縮機構部18と、で構成されている。
前記電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に形成されたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隙を介して回転可能に設けられたロータ24とを備える。このロータ24は、その回転中心を通り軸方向に延びる回転軸16を有する。
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板が積層された積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28と、を有している。また、ロータ24は、ステータ22と同様に電磁鋼板が積層された積層体30と、この積層体30内に配置された永久磁石MGとを備えている。
一方、回転圧縮機構部18は、電動要素14により駆動される第1圧縮要素としての第1回転圧縮要素32(1段目)および第2圧縮要素としての第2回転圧縮要素34(2段目)と、第2回転圧縮要素34の上側に配置された上部支持部材54および上部カバー66と、第1回転圧縮要素32と第2回転圧縮要素34との間に配置された中間仕切板36と、第1回転圧縮要素32の下側に配置されて回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材56および下部カバー68と、を備えている。ここで、第2回転圧縮要素34の排除容積は、第1回転圧縮要素32の排除容積よりも小さい。
第2回転圧縮要素34は、図2にも示すように、上シリンダ38と、この上シリンダ38内に配置されて回転軸16に固定された上偏心部42と、この上偏心部42に嵌合された上ローラ46と、この上ローラ46に当接して上シリンダ38内を低圧室側と高圧室側に区画する後述する上ベーン50と、を備えている。上シリンダ38には、上部支持部材54の後述する吸込通路と低圧室側とを連通する吸込ポート161が形成されている。また、上シリンダ38と上部支持部材54との間、および、上シリンダ38と中間仕切板36との間には、断熱プレート140、141が設けられている。
この第2回転圧縮要素34によれば、上シリンダ38の低圧側から冷媒ガスがシリンダ内に吸入される。この状態で、回転軸16が回転することにより、上偏心部42および上ローラ46が偏心回転して、シリンダ内の冷媒ガスが吸入された空間が縮小される。その結果、冷媒ガスが圧縮されて高圧となり、上シリンダ38の高圧側から吐出される。
上部支持部材54は、上シリンダ38の吸込ポート161に接続された吸込通路と、上側に凹陥して形成されて吐出ポート39(図2参照)を介して上シリンダ38の高圧室側に接続された吐出消音室62と、を備えている。なお上部支持部材54には、吐出ポート39を開閉する吐出弁が設けられている。
上部カバー66は、上部支持部材54の吐出消音室62を閉塞する。これにより、吐出消音室62は、密閉容器12内の電動要素14側と仕切られている。この上部カバー66は、上部支持部材54の軸受け54Aが貫通する孔が形成された略ドーナッツ状の円形鋼板で形成されている。また、上部カバー66は、密閉容器12の内周面に当接し、密閉容器12に溶接で固定されている。
第1回転圧縮要素32は、下シリンダ40と、この下シリンダ40内に上偏心部42に対して180度の位相差で回転軸16に固定された下偏心部44と、この下偏心部44に嵌合された下ローラ48と、この下ローラ48に当接して下シリンダ40内を低圧室側と高圧室側に区画する図示しない下ベーンと、を備えている。下シリンダ40には、下部支持部材56の後述する吸込通路60と低圧室側とを連通する吸込ポートが形成されている。
この第1回転圧縮要素32によれば、下シリンダ40の低圧側から冷媒ガスがシリンダ内に吸入される。この状態で、回転軸16が回転することにより、下偏心部44および下ローラ48が偏心回転して、シリンダ内の冷媒ガスが吸入された空間が縮小される。その結果、冷媒ガスが圧縮されて高圧となり、下シリンダ40の高圧側から吐出される。
下部支持部材56は、下シリンダ40の吸込ポートに接続された吸込通路60と、下側に凹陥して形成されて吐出ポートを介して下シリンダ40の高圧室側に接続された吐出消音室64と、を備えている。なお、下部支持部材56には、吐出ポートを開閉する吐出弁が設けられている。
下部カバー68は、下部支持部材56の吐出消音室64を閉塞する。下部カバー68は、ドーナッツ状の円形鋼板で形成されており、下部支持部材56に固定される。また、下部カバー68の内周縁は、下部支持部材56の軸受け56A内面より内方に突出しており、これによって、ブッシュ123の下端面は下部カバー68によって保持され、脱落が防止されている。
上下シリンダ38、40、中間仕切板36、上下部支持部材54、56、および上下部カバー66、68は、それぞれ4本の主ボルト128・・・と主ボルト129・・・にて上下から締結される。すなわち、主ボルト128・・・は、上部カバー66側から挿入されて、その先端は、下部支持部材56に螺合される。主ボルト129・・・は、下部カバー68側から挿入されて、その先端は、上部支持部材54に螺合される。
また、上下シリンダ38、40および中間仕切板36には、下部支持部材56の吐出消音室64と密閉容器12内の上部カバー66の上側とを連通する連通路が形成されている。連通路の上端には、中間吐出管が立設されており、この中間吐出管は、電動要素14のステータ22に巻装された互いに隣接するステータコイル28同士の隙間に向かって延びている。これにより、比較的温度の低い冷媒ガスを電動要素14に積極的に供給して、電動要素14の温度上昇を抑制できる。
回転軸16内には、軸方向に沿って延びるオイル孔80と、このオイル孔80から軸方向に交差方向に延びる給油孔82、84とが形成されている。この給油孔82、84は、回転圧縮要素32、34の上下偏心部42、44の外周面まで延びている。中間仕切板36の内周面側は、上下偏心部42、44の外周面に連通している。中間仕切板36内には、外周面と内周面とを連通する貫通孔131が穿設されており、この貫通孔131の外周面側には、封止材が圧入されて封止されている。また、この貫通孔131の途中には、上側に延びる連通孔が穿設されている。一方、上シリンダ38の吸込ポート161には、中間仕切板36の連通孔に接続される連通孔が穿設されている。
後述する如く、密閉容器12内は中間圧になり、上シリンダ38内よりも高圧になるため、上シリンダ38内にオイルを供給することは困難になる。しかしながら、以上のオイル供給機構によれば、オイルは、密閉容器12内底部のオイル溜から、オイルポンプ99により汲み上げられて、オイル孔80を上昇し、給油孔82、84、中間仕切板36の貫通孔131、連通孔を通って、上シリンダ38の吸込ポート161に供給される。
冷媒としては、可燃性および毒性等を考慮して、地球環境にやさしい自然冷媒である炭酸ガス、ここでは前記二酸化炭素(CO2)が用いられる。また、オイル(潤滑油)としては、既存のオイル、例えば、鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油が用いられる。
上述の如きロータリコンプレッサ10の密閉容器12は、アルミニウム製であり、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する円筒状の容器本体12Aと、この容器本体12Aの底部開口を閉塞するオイル溜となる底部と、容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成される。
エンドキャップ12Bには、座押成形により形成された所定曲率を有する環状の段差部と、その中心に形成された円形の取付孔12Dと、が設けられている。取付孔12Dには、電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。このターミナル20は、電気的端子139が貫通して固定された円形のガラス部20Aと、このガラス部20Aの周囲に形成され、かつ斜め外下方に鍔状に張り出した金属製の取付部20Bと、を備えている。
密閉容器12の容器本体12Aの外面には、配管としての冷媒導入管94および冷媒吐出管96が接続されている。冷媒導入管94は、連結スリーブ73を介して容器本体12Aに接続され、下部支持部材56の吸込通路60に連通している。冷媒吐出管96は、連結スリーブ74を介して容器本体12Aに接続され、上部支持部材54の吐出消音室62に連通している。連結スリーブ73は、連結スリーブ74の略対角線上に位置している。
また、密閉容器12の容器本体12Aには、冷媒導入部92が設けられている。この冷媒導入部92は、上下方向に延びており、連結スリーブ73の上に位置する。この冷媒導入部92は、上部支持部材54の吸込通路と密閉容器12内の電動要素14側とを連通する。
冷媒導入部92は、密閉容器12の容器本体12Aに一体成形された肉厚部13Bと、この肉厚部13Bの外側に取り付けられた蓋部材112とを有している。肉厚部13Bは、密閉容器12内の電動要素14側と外部とを連通する連通管93Aと、上部支持部材54の吸込通路と外部とを連通する連通管93Bと、これら連通管93A、93Bの間に形成された断面半円弧状の溝とを有している。一方、蓋部材112は、肉厚部13Bの溝に対向する面に断面半円弧状の溝を有している。これら肉厚部13Bおよび蓋部材112がパッキン114を介して互いに接合されることで、冷媒導入部92が形成される。
ここで、冷媒導入管94、連結スリーブ73、および容器本体12Aの接続構造について、図3および図4を参照しながら説明する。なお、冷媒吐出管96、連結スリーブ74、および容器本体12Aの接続構造も、同様の構造である。密閉容器12と連結スリーブ73とは、2本の第1接続具としての第1ボルト77で連結され、連結スリーブ73と冷媒導入管94とは、1本の第2接続具としての第2ボルト78で連結される。
具体的には、密閉容器12の容器本体12Aには、第1ボルト77が螺合される雌ねじが刻設された2つの容器雌ねじ部121が形成されている。また、冷媒導入管94は、円筒形状の配管本体71と、この配管本体71の先端に形成された鍔状の略三角形状のフランジ部72とを有する。このフランジ部72には、表裏面を貫通するフランジ挿通部721が形成されている。
連結スリーブ73は、冷媒導入のフランジ部72と同じ断面略三角形状であり、冷媒導入管94のフランジ部72と、密閉容器12の容器本体12Aとの間に介装される。連結スリーブ73の内面は、冷媒導入管94の配管から流入した冷媒が通過する貫通孔734とされている。この連結スリーブ73は、その冷媒導入管94側の端面に形成された2つのスリーブ穴部731と、スリーブ穴部731の底面と密閉容器12側の端面とを貫通するスリーブ挿通部732とを有している。また、連結スリーブ73は、冷媒導入管94側の端面のスリーブ穴部731と異なる位置に形成されてかつ第2ボルト78が螺合されるスリーブ雌ねじ部733を有している。
以上の2つのスリーブ穴部731は、貫通孔734を挟んで互いに反対側に配置されており、スリーブ雌ねじ部733は、2つのスリーブ穴部731と略三角形状を成すように配置されている。
密閉容器12の容器本体12Aと連結スリーブ73との間、および、連結スリーブ73と冷媒導入管94のフランジ部72との間には、それぞれ、ガスケット75、76が介装されている。ガスケット75は、連結スリーブ73の断面形状に対応した略三角形状であり、貫通孔734およびスリーブ挿通部732に対応した位置に開口が形成されている。ガスケット76は、連結スリーブ73の断面形状に対応した略三角形状であり、貫通孔734に対応した位置に開口が形成されている。
以上の冷媒導入管94、連結スリーブ73、および容器本体12Aは、次の手順で接続される。密閉容器12に連結スリーブ73を当接させた状態で、第1ボルト77を、スリーブ穴部731に挿入してスリーブ挿通部732に挿通し、容器雌ねじ部121に螺合させる。これにより、第1ボルト77で密閉容器12と連結スリーブ73とを連結する。
次に、冷媒導入管94のフランジ部72を連結スリーブ73に当接させて、連結スリーブ73のスリーブ穴部731を覆うことにより、第1ボルト77を隠蔽する。この状態で、第2ボルト78を、冷媒導入管94のフランジ部72側からフランジ挿通部721に挿通して、スリーブ雌ねじ部733に螺合させて、連結スリーブ73と冷媒導入管94のフランジ部72とを連結する。
したがって、第1ボルト77の先端が密閉容器12の容器本体12A内に突出して、第1ボルト77と容器本体12Aとの隙間を通って、中間圧の冷媒がスリーブ穴部731に漏出しても、冷媒導入管94のフランジ部72で第1ボルト77を隠蔽したので、冷媒がスリーブ穴部731から外部にリークするのを確実に防止できる。しかも、冷媒導入管94のフランジ部72でスリーブ穴部731を覆うだけでよいから、ロータリコンプレッサ10をさらに簡素な構造にできる。
また、容器本体12A自体に肉厚部分を形成する必要がないから、容器本体12Aの形状を単純化でき、製造コストを低減できる。また、容器本体12Aに余計な溶接熱を加えないので、容器本体12Aの強度が低下するのを防止できる。
また、容器本体12Aと連結スリーブ73との間にガスケット76を介装することにより、連結スリーブ73と容器本体12Aとの隙間から中間圧の冷媒が外部にリークするのを防止できる。また、連結スリーブ73と冷媒導入管94との間にガスケット75を介装することにより、中間圧の冷媒がスリーブ穴部731に漏出しても、この冷媒が連結スリーブ73と冷媒導入管94との隙間から外部にリークするのを防止できる。
上述したロータリコンプレッサ10は、略円筒形状の防音壁202を有する支持装置200に収容される。この支持装置200は、車両のエンジンルーム内に固定されており、ロータリコンプレッサ10の密閉容器12を所定間隔おいて覆うことにより、電動要素14の運転に伴って発生する騒音が外部に漏れるのを防止する。
防音壁202の上端には、略円形の孔206が形成されており、この孔206の内側には、密閉容器12のターミナル20を覆うターミナルカバー100と、このターミナルカバー100と孔206との間の隙間を塞ぐ円環形状の上部弾性支持部材207とが設けられている。
ターミナルカバー100は、密閉容器12のエンドキャップ12Bにボルト102で固定されている。上部弾性支持部材207は、硬質ゴムなどの弾性材にて構成されており、全周に渡って波打つように湾曲している。上部弾性支持部材207は、内側でターミナルカバー100に取り付けられ、外側で防音壁202の孔206の内側に取り付けられている。これにより、上部弾性支持部材207は、湾曲した部分でターミナルカバー100から伝達される振動を吸収して、ロータリコンプレッサ10から防音壁202に振動が伝わるのを防止する。
防音壁202の底面には、ロータリコンプレッサ10の密閉容器12下面に取り付けられる支持脚150と、この支持脚150を支持する弾性マウンティング204とが設けられている。弾性マウンティング204は、硬質ゴムなどの弾性材から構成され、下面で防音壁202に固定されている。支持脚150は、厚いアルミ板により形成されており、容器本体12A下面から外方に向けて拡がる形状であり、図示しないボルトで弾性マウンティング204に固定されている。
次に、ロータリコンプレッサ10の動作を説明する。まず、ターミナル20および図示されない配線を介して、電動要素14のステータコイル28を通電すると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。これにより、回転軸16および上下偏心部42、44を介して、回転圧縮要素32、34の上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
すると、冷媒導入管94内の低圧(1段目吸入圧LP:4MPaG)の冷媒ガスは、ロータリコンプレッサ10に吸入される。具体的には、冷媒ガスは、下部支持部材56の吸込通路60を経由して、吸込ポートから下シリンダ40の低圧室側に吸入される。この吸入された低圧の冷媒ガスは、第1回転圧縮要素32の下ローラ48およびベーンの動作により圧縮されて、中間圧(1段目吐出圧MP1:8MPaG)の冷媒ガスとなる。中間圧の冷媒ガスは、下シリンダ40の高圧室側より、吐出ポート、下部支持部材56の吐出消音室64、連通路、中間吐出管を経て、密閉容器12内に吐出される。
密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、冷媒導入部92、上部支持部材54の吸込通路、および吸込ポート161を経由して、上シリンダ38の低圧室側に吸入される(2段目吸入圧MP2:8MPaG)。この吸入された中間圧の冷媒ガスは、第2回転圧縮要素34の上ローラ46と上ベーン50の動作によりさらに圧縮されて、高温高圧(2段目吐出圧HP:12MPaG)の冷媒ガスとなる。この高圧の冷媒ガスは、上シリンダ38の高圧室側より、吐出ポート39、および上部支持部材54の吐出消音室62を経由して、冷媒吐出管96に吐出される。
〔第2実施形態〕図5は、本発明の第2実施形態に係る密閉容器12Aの冷媒導入管94との接続部分の拡大断面図である。なお、密閉容器12Aの冷媒吐出管96との接続部分も、同様の構造である。
本実施形態において、容器本体12Aと連結スリーブ73との間の構造、および連結スリーブ73と冷媒導入管94との間の構造が、第1実施形態と異なる。すなわち、本実施形態では、密閉容器12Aと同様に、連結スリーブ73Aもアルミニウムで形成されている。また、容器本体12Aと連結スリーブ73Aとの間には、ガスケットが介装されておらず、連結スリーブ73Aの密閉容器12A側の端面は、密閉容器12Aで押し潰されて、密閉容器12Aに密着している。また、連結スリーブ73と冷媒導入管94との間にも、ガスケットが介装されておらず、連結スリーブ73Aの冷媒導入管94側の端面は、冷媒導入管94のフランジ部72で押し潰されて、密閉容器12Aに密着している。
したがって、密閉容器12Aおよび連結スリーブ73Aをアルミニウムで形成したので、連結スリーブ73Aを密閉容器12Aに押し付けて、その一部を押し潰すことにより、連結スリーブ73Aと密閉容器12Aとを密着させて、連結スリーブ73Aと密閉容器12Aとの隙間から密閉容器12A内の冷媒が外部にリークするのを防止できる。また、冷媒導入管94を連結スリーブ73Aに押し付けて、連結スリーブ73Aの一部を押し潰すことにより、連結スリーブ73Aと冷媒導入管94とを密着させて、密閉容器12A内の冷媒がスリーブ穴部731に漏出した場合でも、この冷媒が連結スリーブ73Aと冷媒導入管94との隙間から外部にリークするのを防止できる。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前記第1実施形態では、容器本体12Aと連結スリーブ73との間にガスケット76を介装したが、これに限らない。すなわち、連結スリーブ73を容器本体12Aに密着できるのであれば、ガスケットを設けなくてもよい。同様に、前記実施形態では、連結スリーブ73と冷媒導入管94との間にガスケット75を介装したが、これに限らない。すなわち、冷媒導入管94を連結スリーブ73に密着できるのであれば、ガスケットを設けなくてもよい。
また、前記各実施形態では、ロータリコンプレッサ10を2段圧縮式としたが、これに限らない。すなわち、ロータリコンプレッサを単段(1段)圧縮式や3段以上の圧縮式としてもよい。単段圧縮式のロータリコンプレッサは、例えば、外部から冷媒を導入し、この導入した冷媒を圧縮要素で圧縮して密閉容器内に吐出し、この密閉容器から外部に冷媒を吐出する構成である。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機を示す縦断面図である。 前記実施形態に係る第2圧縮要素の横断面図である。 前記実施形態に係る密閉容器の配管との接続部分の拡大正面図である。 前記実施形態に係る密閉容器の配管との接続部分の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る密閉容器の配管との接続部分の拡大断面図である。
符号の説明
10 ロータリコンプレッサ(圧縮機)
12 密閉容器
14 電動要素
32 第1回転圧縮要素(第1圧縮要素)
34 第2回転圧縮要素(第2圧縮要素)
71 配管本体
72 フランジ部
73、73A、74 連結スリーブ
75、76 ガスケット
77 第1ボルト(第1接続具)
78 第2ボルト(第2接続具)
94 冷媒導入管(配管)
96 冷媒吐出管(配管)
731 スリーブ穴部
732 スリーブ挿通部
733 スリーブ雌ねじ部

Claims (2)

  1. 冷媒の配管が接続された密閉容器と、この密閉容器内に収納され冷媒を密閉容器内に吐出する圧縮要素とを有する圧縮機であって、
    前記配管は、筒状の配管本体と、この配管本体の先端に形成された鍔状のフランジ部とを有し、
    前記配管と前記密閉容器との間に介装された連結スリーブ、この連結スリーブと前記密閉容器とを連結する第1接続具、および、前記連結スリーブと前記配管のフランジ部とを連結する第2接続具を備え、
    前記密閉容器と前記連結スリーブとの間、および、前記連結スリーブと前記配管との間に、ガスケットが介装されていると共に、前記配管のフランジ部は、前記第1接続具を隠蔽することを特徴とする圧縮機。
  2. 冷媒の配管が接続された密閉容器と、この密閉容器内に収納され冷媒を密閉容器内に吐出する圧縮要素とを有する圧縮機であって、
    前記配管は、筒状の配管本体と、この配管本体の先端に形成された鍔状のフランジ部とを有し、
    前記配管と前記密閉容器との間に介装された連結スリーブ、この連結スリーブと前記密閉容器とを連結する第1接続具、および、前記連結スリーブと前記配管のフランジ部とを連結する第2接続具を備え、
    前記配管のフランジ部は、前記第1接続具を隠蔽し、
    前記連結スリーブはアルミニウムで形成され、前記連結スリーブの端面を押し潰して、前記密閉容器と前記連結スリーブとの間、および、前記連結スリーブと前記配管との間を密着させることを特徴とする圧縮機。
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