JP2005224674A - 最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法 - Google Patents

最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法 Download PDF

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Yuichi Furuya
祐一 古矢
Yasuo Horii
安雄 堀井
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【課題】 最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでの期間を短縮し、酸化剤の総注入量を減らすことが可能な廃止時期短縮方法を提供する。
【解決手段】 廃棄物層に空気を送り込んで、微生物による易分解性有機物の分解を促進させ、BODとCODとが廃止基準Aに達するまで、酸化剤を複数回に分けて廃棄物層に注入するに際して、酸化剤注入の指標となるBODの所定値b1〜b3を、多段的に漸次に低下させ且つCODを下回る値として複数設定し、BODが各ピークP1〜P3を経てCODを下回り各所定値b1〜b3に達する毎に、酸化剤を注入して、廃棄物層中に残留する難分解性有機物を易分解性有機物に分解する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、廃棄物を埋立てて最終処分する最終処分場埋立地の廃止時期を短縮する方法に関する。
従来、最終処分場埋立地を閉鎖(埋立終了)した後に、「一般廃棄物の最終処分及び産業廃棄物の最終処分に係る技術上の基準を定める命令」で定められた最終処分場埋立地の廃止基準を満たすことによって上記最終処分場埋立地を廃止することができる。しかしながら、この中で特に浸出水についての廃止基準は、維持管理計画に定められた排水基準となっており、これは、浸出水処理の高度化傾向にある昨今としては極めて厳しい基準となっている。このため、最終処分場埋立地の閉鎖から廃止までに要する期間が長期に渡る場合が多く、その期間の維持管理費の増大や跡地利用の制限等の問題が顕在化しているばかりでなく、一部の最終処分場埋立地については半永久的に廃止できないといった状況も生じている。
図6に示すように、近年、採用事例の多い準好気性の最終処分場埋立地40の構造は、埋立てられた廃棄物層41の底部に栗石と有孔管とから成る浸出水集排水管42と、この集排水管42に接続する立渠43(空気抜き)とを設け、浸出水を速やかに埋立系外にある水処理施設へ排出し、廃棄物層41に浸出水を滞水(内部貯留)させないことにより、上記集排水管42から埋立地の内部へ空気44を取り込んで廃棄物層41内を準好気的に保っている。
これによると、廃棄物層41内の微生物が易分解性有機物を分解する。この際、浸出水は集排水管42を通って速やかに水処理施設へ排出され、廃棄物層41の温度と外気温との差により自然に空気44が集排水管42から廃棄物層41内へ取り込まれるため、廃棄物層41内の好気的領域が拡大し、好気性微生物の働きが活発になる。
図7に示すグラフは、準好気性の最終処分場埋立地における浸出水質の経時変化を示しており、埋立開始Sから廃棄物の投入量が増大するにつれて、浸出水中の易分解性有機物の濃度の指標となるBOD(一点鎖線)と、浸出水中の難分解性有機物の濃度の指標となるCOD(実線)とが、共に上昇する。その後、最終処分場埋立地が廃棄物で満たされると、廃棄物の投入を停止し、最終処分場埋立地を閉鎖する。これにより、BODは上記微生物による易分解性有機物の分解の進行に伴って次第に低下するとともに、CODもBODより緩やかに低下する。そして、BODとCODとが共に廃止基準Aよりも低下した時点で、最終処分場埋立地を廃止している。尚、最終処分場埋立地を廃止した場合、埋立構造を破壊しない範囲において、最終処分場埋立地の敷地を別途有効利用することができる。
しかしながら上記の従来形式では、最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでに要する廃止期間Lが長く、この廃止期間Lを短縮することは困難であるといった問題があった。
また、廃棄物の埋立処理方法として、例えば、埋立地のピットの底部に設けられた排水管に鉛直な排出ダクトを接続し、排出ダクトの上部に排気扇を設けたものがある(特許文献1参照)。
これによると、排気扇を作動させることにより、廃棄物層内のガスおよび浸出水を効率良く収集することができる。また、廃棄物層内が負圧になることで、地表から廃棄物層内に空気が入り、廃棄物層内が準好気的に保たれるため、好気性微生物の働きが活発になり、好気性微生物による易分解性有機物の分解が促進される。
しかしながら上記の従来形式では、微生物の分解のみでは有機物(特に難分解性有機物)の分解速度に限界があり、廃止基準を満たすのに長期間を要し、廃止期間を短縮する効果はほとんど得られないといった問題がある。
また、有機物汚染土壌の修復法として、汚染土壌に酸化剤を注入し、油等の高分子有機物を低分子化した後、空気を強制的に送り込むことで微生物の活性を高め、汚染土壌を原位置で浄化するものがある(特許文献2参照)。
しかしながら上記の従来形式では、酸化剤をどのような時期に注入するのか不明であり、したがって、高分子有機物を効率良く低分子化するために多量の酸化剤を要し、コストアップするといった問題がある。
また、廃棄物埋立地盤の浄化方法として、空気や酸化剤といった浄化促進成分を高圧パルス状にして間欠的に廃棄物層内に注入することで、微生物の活性を高め、廃棄物層を原位置で浄化するものがある(特許文献3参照)。
しかしながら上記の従来形式では、酸化剤をどのような時期に注入するのか不明であり、したがって、上記と同様に、多量の酸化剤を要してコストアップするといった問題がある。
特開昭63−142111号公報 特開2002−254062号公報 特開2001−145872号公報
本発明は、最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでの期間を短縮することができるとともに、酸化剤の総注入量を減らすことが可能な最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明は、微生物により廃棄物層中の易分解性有機物が分解され、BODとCODとが低下して廃止基準に達するまで、酸化剤を複数回に分けて廃棄物層に注入する最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法であって、上記酸化剤を注入する指標となるBODの所定値を多段的に漸次に低下させて設定し、上記BODが指標となる所定値に達する毎に注入する酸化剤で、廃棄物層中に残留する難分解性有機物を易分解性有機物に分解するものである。
これによると、酸化剤を廃棄物層に注入することで、廃棄物層中に残留している難分解性有機物が低分子化されて易分解性有機物に変換され、この易分解性有機物が微生物により分解されるため、難分解性有機物も減少する。これにより、最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでの期間を短縮することができる。
また、BODが所定値まで低下すると、酸化剤を廃棄物層に注入し、その後、BODが前回注入時の所定値よりも低い次の所定値まで低下すると、酸化剤を廃棄物層に注入することを繰り返すことにより、酸化剤の総注入量を減らすことが可能となる。
また、本第2発明は、所定値は、微生物が易分解性有機物を分解することによりBODが低下してCODを下回る値とするものである。
これによると、BODが低下してCODを下回る所定値に達すると、酸化剤を廃棄物層に注入し、その後、再度、BODが低下してCODを下回り且つ前回注入時の所定値よりも低い次の所定値に達すると、酸化剤を廃棄物層に注入することを繰り返すことにより、酸化剤の総注入量を減らすことが可能となる。
また、本第3発明は、酸化剤を注入した後、洗浄水を廃棄物層に散水して有機物を洗い出すものである。
これによると、注入された酸化剤により、難分解性有機物が低分子化されるとともに親水性に変換されるため、散水された洗浄水に溶出する有機物の量が増加し、上記洗浄水によって廃棄物層から洗い出される有機物の量が増える。これにより、最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでの期間をさらに短縮することができる。
本発明によると、最終処分場埋立地を閉鎖してから廃止するまでの期間を短縮することができるため、最終処分場埋立地の敷地を早期に有効利用することができる。また、酸化剤の総注入量を減らすことができるため、コストダウンが図れる。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、1は準好気性埋立構造の最終処分場埋立地であり、埋立基礎地盤2に遮水工3が施工され、遮水工3の上方に廃棄物を埋立てる埋立領域が形成され、この領域に廃棄物層4が形成されている。上記遮水工3は粘度層や遮水シート等からなるもので、降水等に由来する浸出水が埋立基礎地盤2へ浸透することを防止するものである。この廃棄物を埋立てる埋立領域と非埋立領域との境には、双方の領域を隔てる堰堤5が設けられており、さらに、埋立領域は区画堤(図示省略)によって域内を複数に区画される場合もある。
また、上記遮水工3の上部には複数の集排水管6が配設されており、集排水管6の下流端は上記堰堤5に形成された集排水ピット7に連通している。上記集排水管6は浸出水を排出するためのものであり、様々な構造があるが、ここでは、有孔管8の周囲を栗石9で覆った構造を備えている。また、廃棄物層4の複数箇所には、廃棄物層4内で発生するガスを外部へ排出するための立渠10が形成されている。上記集排水ピット7内には排水ポンプ11が設置され、集排水ピット7内に流入した浸出水は排水ポンプ11で浸出水処理施設へ排水される。
上記最終処分場埋立地1の複数箇所には、廃棄物層4内に液体の酸化剤14を注入する酸化剤注入装置15と、廃棄物層4上から廃棄物層4内に空気18を注入する第1の空気注入装置16と、集排水管6の下流端から廃棄物層4内に空気18を注入する第2の空気注入装置17とが設けられている。上記酸化剤注入装置15は、廃棄物層4上に設置され且つ酸化剤14を貯留するタンク19と、タンク19から廃棄物層4内の上部に挿入された酸化剤注入管20と、酸化剤注入管20に設けられて酸化剤14を圧送する注入ポンプ21とで構成されている。また、第1の空気注入装置16は、ブロワ23と、ブロワ23から廃棄物層4内の下部まで挿入された空気注入管24とで構成されている。さらに、第2の空気注入装置17は、ブロワ26と、ブロワ26から集排水ピット7を通って集排水管6の下流端部内に挿入された空気注入管27とで構成されている。尚、上記酸化剤注入管20と空気注入管24とはほぼ同じ場所に並べて配設されている。
また、上記第1の空気注入装置16による空気18の注入箇所は立渠10から離れた箇所に設定されている。また、液体の酸化剤14としては、例えば、過マンガン酸塩(KMnOやNaMnO)、過硫酸塩(KやNa)、過酸化水素(H)等が用いられ、さらに、上記過酸化水素にFe2+を共存させて酸化力を高めたり、或いは、KMnOのpHを低くして酸化力を高めてもよい。
以下、上記構成における作用を説明する。
浸出水は、集排水管6内を流れて集排水ピット7内に集められ、排水ポンプ11で浸出水処理施設へ排水される。これにより、廃棄物層4に浸出水が滞水せず、廃棄物層4の温度と外気温との差によって、集排水管6から廃棄物層4内に空気が自然に取り込まれる。
また、第1および第2の空気注入装置16,17の各ブロワ23,26を作動させることにより、空気18が、強制的に、空気注入管24から廃棄物層4内に注入されるとともに、空気注入管27から集排水管6を通って廃棄物層4内に注入される。さらに、酸化剤注入装置15の注入ポンプ21を作動させることにより、酸化剤14がタンク19から酸化剤注入管20を通って廃棄物層4内に注入され、廃棄物層4内の上部から四方へ拡散しながら下降する。
次に、上記最終処分場埋立地1の廃止時期短縮方法を以下に説明する。
上記のように第1および第2の空気注入装置16,17で廃棄物層4内に空気18を注入して、微生物による易分解性有機物の分解を促進させながら、図2のグラフに示すように、酸化剤注入装置15を間欠的に作動させ、浸出水のBOD(一点鎖線)とCOD(実線)とが廃止基準Aに達するまで、酸化剤14を複数回(図2では3回)に分けて廃棄物層4内に注入する。この際、上記酸化剤14は、BODが各所定値b1〜b3に達する毎に、注入される。また、上記各所定値b1〜b3は、埋立開始Sからの経過時間に応じて、多段的に漸次に低下するように設定されている。
これによると、浸出水のBODの曲線は、易分解性有機物の濃度の指標となるものであり、埋立開始Sから次第に上昇して第1のピークP1に達した後、微生物による易分解性有機物の分解の進行に応じて次第に低下する。また、浸出水のCODの曲線は、難分解性有機物の濃度の指標となるものであり、埋立開始Sから次第に上昇し、最大値Mに達した後、BODよりも緩やかに低下していく。そして、上記BODが第1のピークP1を経てCODを下回り第1の所定値b1まで低下すると、第1回目の酸化剤14の注入T1を行う。
これにより、廃棄物層4中に残留している難分解性有機物(高分子有機物)が低分子化されて易分解性有機物(低分子有機物)に変換されるため、上記酸化剤注入T1の直後、CODが急激に低下するとともに、BODが上昇して第2のピークP2が発生する。その後、BODが第2のピークP2を経てCODを下回り且つ第1の所定値b1よりも低い第2の所定値b2まで低下すると、第2回目の酸化剤14の注入T2を行う。
これにより、再度、廃棄物層4中に残留している難分解性有機物が易分解性有機物に変換されるため、上記酸化剤注入T2の直後、CODが急激に低下するとともに、BODが上昇して第3のピークP3が発生する。その後、BODが第3のピークP3を経てCODを下回り第2の所定値b2よりも低い第3の所定値b3まで低下すると、第3回目の酸化剤14の注入T3を行う。
これにより、さらに、廃棄物層4中に残留している難分解性有機物が易分解性有機物に変換されるため、上記酸化剤注入T3の直後、CODが急激に低下するとともに、BODが上昇して第4のピークP4が発生する。その直後、BODとCODとが共に廃止基準A以下に低下して、最終処分場埋立地1が廃止される。
このように、廃棄物層4に空気18と酸化剤14とを注入することにより、微生物が活性化されるとともに、廃棄物層4中に残留している難分解性有機物が易分解性有機物に変換され、この易分解性有機物が微生物により分解されるため、難分解性有機物も減少する。これにより、最終処分場埋立地1を閉鎖してから廃止するまでの廃止期間Lを短縮することができる。
さらに、酸化剤14を3回に分けて注入する際、BODがピークを経てCODを下回り且つ前回注入時の所定値よりも低い所定値に達すると、酸化剤14を廃棄物層4に注入することを繰り返すことによって、酸化剤14の総注入量を減らすことが可能となる。
尚、参考として、図3に、酸化剤14を、複数回に分けて注入するのではなく、1回のみで総注入量分を全て注入した場合の浸出水質の経時変化のグラフを示す。図3のグラフによると、廃止期間Lは、酸化剤14を注入しない場合(図7参照)のものに比べて短縮されるが、酸化剤14を3回に分けて注入する場合(図2参照)のものに比べて長くなる。したがって、酸化剤14を複数回に分けて注入する方が廃止期間Lをより効果的に短縮し得る。
上記実施の形態では、酸化剤14を3回に分けて注入しているが、3回に限定されるものではなく、2回に分けて注入したり、或いは、4回以上に分けて注入してもよい。
上記実施の形態では、第1の空気注入装置16と第2の空気注入装置17とを設けているが、第1の空気注入装置16と第2の空気注入装置17とのいずれか片方のみを設けてもよい。
上記実施の形態では、空気18を第1の空気注入装置16と第2の空気注入装置17とから常時連続的に注入してもよいし、或いは、間欠的に注入してもよい。また、第1の空気注入装置16と第2の空気注入装置17とを交互に切換えて作動させてもよい。
上記実施の形態では、空気18を廃棄物層4内に注入することにより、微生物による易分解性有機物の分解が促進されるため、最終処分場埋立地1を閉鎖してから廃止するまでの廃止期間Lがさらに短縮されるが、空気18を注入せず、酸化剤14の注入だけでも、難分解性有機物が易分解性有機物に変換されるため、上記廃止期間Lを短縮する効果は十分に発揮される。
次に、本発明における第2の実施の形態を説明する。
図4に示すように、浸出水処理施設で浸出水を処理した後の処理水29(洗浄水の一例)を廃棄物層4に散水する散水装置30が設置されている。そして、図2のグラフに示すように、各酸化剤注入T1,T2,T3の後、上記散水装置30から処理水29を廃棄物層4に一定期間tだけ散水する。
これによると、各酸化剤注入T1,T2,T3により、難分解性有機物が低分子化されるとともに親水性に変換されるため、散水された処理水29に溶出する有機物の量が増加し、上記処理水29によって廃棄物層4から洗い出される有機物の量が増える。これにより、最終処分場埋立地1を閉鎖してから廃止するまでの廃止期間Lをより一層短縮することができる。
上記第2の実施の形態では、洗浄水の一例として浸出水の処理水29を散水しているが、洗浄水として、河川水又は浸出水を散水してもよい。また、上記散水装置30を用いて散水しているが、散水車等を用いてもよい。
上記第1の実施の形態では、液体の酸化剤14を用いたが、次に説明する第3の実施の形態では、図5に示すように、オゾン31等の気体の酸化剤を用いている。すなわち、酸化剤注入装置15は、廃棄物層4上に配置されたオゾン発生機32と、オゾン発生機32から廃棄物層4内に挿入され且つオゾン発生機32で発生したオゾン31を廃棄物層4内の底部に注入する酸化剤注入管20とで構成されている。
これによると、オゾン発生機32で発生したオゾン31は、酸化剤注入管20を通って廃棄物層4内の下部に注入され、四方に拡散しながら上昇する。
上記第3の実施の形態では、空気18を廃棄物層4内に注入しているが、空気18を注入せず、オゾン31の注入だけでも、難分解性有機物が易分解性有機物に変換されるため、上記廃止期間Lを短縮する効果は十分に発揮される。また、先述した第2の実施の形態の散水装置30(図4参照)を設置してもよい。
本発明の第1の実施の形態における最終処分場埋立地の構造を示す断面図である。 同、最終処分場埋立地の浸出水質の経時変化を示すグラフであり、酸化剤を3回に分けて注入した場合を示す。 同、最終処分場埋立地の浸出水質の経時変化を示すグラフであり、酸化剤を1回で全て注入した場合を示す。 本発明の第2の実施の形態における最終処分場埋立地の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態における最終処分場埋立地の構造を示す断面図である。 従来の最終処分場埋立地の構造を示す断面図である。 同、最終処分場埋立地の浸出水質の経時変化を示すグラフであり、酸化剤を注入しない場合を示す。
符号の説明
1 最終処分場埋立地
4 廃棄物層
14 酸化剤
18 空気
29 処理水(洗浄水)
31 オゾン(酸化剤)
A 廃止基準
b1〜b3 所定値
T1〜T4 酸化剤の注入

Claims (3)

  1. 微生物により廃棄物層中の易分解性有機物が分解され、BODとCODとが低下して廃止基準に達するまで、酸化剤を複数回に分けて廃棄物層に注入する最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法であって、上記酸化剤を注入する指標となるBODの所定値を多段的に漸次に低下させて設定し、上記BODが指標となる所定値に達する毎に注入する酸化剤で、廃棄物層中に残留する難分解性有機物を易分解性有機物に分解することを特徴とする最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法。
  2. 所定値は、微生物が易分解性有機物を分解することによりBODが低下してCODを下回る値とすることを特徴とする請求項1記載の最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法。
  3. 酸化剤を注入した後、洗浄水を廃棄物層に散水して有機物を洗い出すことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の最終処分場埋立地の廃止時期短縮方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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