JP2005224278A - 物干具 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製筒状フレーム内でピンチの取付具が自在に回転することにより、洗濯物を短時間で万遍なく且つ均一に乾かすことができるとともに、高級感及び耐久性を備えた物干具を提供する。
【解決手段】金属製筒状フレーム5の下部には、周辺が平坦面6に成形されたピンチ取付孔7が穿設されている。このピンチ取付孔7は鋼線の取付具14を挿着するためのものであるが、取付具14は、中央の交叉部17より上方のピンチ取付孔係合部18と下方のリング状ピンチ取付部19とからなり、ピンチ取付孔係合部18は交叉部17を僅かに越えたところから上伸し、更に両側に且つ下方に折り曲げられ逆U字状部20からなるように成形されている。そして取付具14のリングピンチ取付部19には、吊り部材15を介してピンチ16が吊設される。取付具14が自在に回転し、これに吊設されたピンチも自在に回転するので洗濯物が短時間で万遍なく且つ均一に乾く。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高級感及び耐久性に優れるとともに、ピンチの取付具が金属製のフレーム内で自在に回転し、洗濯物を短時間で万遍なく且つ均一に乾かすことの可能な物干具に関し、更に詳しくは、複数個のピンチ(洗濯バサミ)を吊設する取付具の形状と、該取付具が吊り下げられる金属製のフレームの形状とを、ピンチが回転自在になるように形成した物干具に関する。
従来の物干具としては、洗濯物を挟むピンチと該ピンチを複数個吊り下げるフレーム(枠体)を有する物干具において、使用時にピンチが破損した場合に、使用者が容易に交換できる物干具(例えば、特許文献1参照)や、洗濯物の幅に合わせてピンチの取付幅を調節できる物干具(例えば、特許文献2参照)があり、さらに、金属製のフレームに、該フレームとは別体で、ピンチの取付孔が成形された合成樹脂製の吊り下げ体を嵌入して形成した物干具(例えば、特許文献3参照)等がある。
また、図4は市販されている物干具のピンチを吊設するフレームの断面図であるが、図に示したように、金属製円筒状のフレーム5の下部に穿設されたピンチ取付孔7に、弾性を有する金属線で成形された逆Ω(オメガ)状の取付具14Aを挿設し、該取付具14Aに吊り部材15を介してピンチ16が吊り下げられるように形成されている。
実用新案登録第3004897号公報 特開平10−80597号公報 特開2001−170394号公報
しかしながら、上記前段に示した如く、ピンチの交換を可能にした物干具、ピンチの取付幅の調節を可能にした物干具の上記二例のものにあっては、フレームをはじめ他の構成要素のほとんどは合成樹脂で形成されているため、物干し時に太陽光や風雨に曝されるという使用環境では、使用経過時間と共に次第に劣化し、変色したり変形したりしていわゆる耐候性の点で大きな弱点があり、また樹脂の特質からして劣化進行に伴い脆くなって強度が低下し耐久性に乏しく、また高級感に優れているとはいい難い。
また、金属製のフレームに合成樹脂製吊り下げ体を嵌着して一体的に形成した第三例に示す物干具にあっては、前記二例の抱える課題である耐久性と高級感については或る程度改善されるものの、吊り下げ体が合成樹脂からなるため、上記と同様、時間の経過とともに劣化し、耐候性、耐久性の問題は依然として解消されず、またフレームを金属と樹脂との二重構造にしたことによるトータルコストの増大は避けられない。
さらにまた、図4に示したように市販されている第四例の物干具は、金属製円筒状のフレーム5にピンチ取付孔7を穿設し、該ピンチ取付孔7に挿設した取付具14Aと更に吊り部材15を介してピンチ16を吊り下げる形態の物干具であるが、その構造上、取付具14Aの上部の金属製円筒状フレーム5の内面に接する逆U字状の先端部は自在に回転せず、特に洗濯物が吊設した状態では、取付具14Aの回転に対して抵抗が大きくなり、洗濯物に風等により回転トルクが加わって回転しようとしても、途中で円弧部に引っかかってスムーズに回転することは不可能である。
洗濯物は、風等により自由に回転して太陽光に当る方向を変えることにより短時間で万遍なく均一に乾くのである。従って、洗濯物が自由に回転しない物干具は万遍なく均一に乾かせることが困難で、短時間で万遍なく均一に乾かすためには途中で物干具の方向を変える必要があり、また、物干具の方向を変えない場合には、万遍なく均一に乾かせるためには長時間を要するという問題をはらんでいる。
また、使用中や在庫中、運搬中等において、取付具14Aが変形したり、リングの部分に左右から外力Pが加わった際には、取付具14Aがピンチ取付孔7から抜脱する虞れもある。
本発明は、上記実情に鑑み、耐候性、耐久性に優れると共に、高級感を有し、洗濯物が自由に回転して万遍なく且つ均一に乾くとともに、取付具がフレームから不用意に脱出することがなく、半永久的に使用可能な物干具を簡易な構成で実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、断面が円形又は楕円形の金属製筒状フレームに複数個のピンチ取付孔を穿設し、該ピンチ取付孔に取付具を介してピンチを吊設してなる物干具において、前記ピンチ取付孔を穿設した部分を平坦面としたことを特徴とする物干具を内容とする。
本発明の請求項2は、取付具が鋼線からなり、中央の交叉部より上方のピンチ取付孔係合部と下方のリング状ピンチ取付部とからなる請求項1記載の物干具である。
本発明の請求項3は、ピンチ取付孔係合部が交叉部を僅かに越えたところから上伸し、更に両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状部からなることを特徴とする請求項2記載の物干具である。
本発明の請求項4は、金属製筒状フレームの平坦面が、取付具の、両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の物干具である。
本発明の物干具は、ピンチを吊設する枠体として、金属製筒状フレームを備えたことにより、耐久性が向上すると共に金属特有の高級感を有し、またピンチ取付孔を穿設した部分のフレームの一部を平坦面としたことにより、取付具のスムーズな回転が可能となる。したがって、取付具に吊設されているピンチ(及び洗濯物)も自在に回転可能となり、例えば物干しの際において風が吹いた時には洗濯物がスムーズに回転し、その結果、洗濯物を短時間で万遍なく且つ均一に乾かせることができる。
また、取付具が上方のピンチ取付孔係合部と下方のリング状ピンチ取付部とが中央で交叉している構造とすることにより、物干具の使用中等において取付具下方のリング状ピンチ取付部にリングを潰す方向の外力が加えられても(使用中等において、リングを押し広げるような外力が加わることは通常考えられない)、上方のピンチ取付孔係合部の外形は広がる方向に変形するので、ピンチ取付孔から取付具が不用意に抜脱することを完全に防止することができる。
従って、上記取付具を備えた物干具においては、取付具がフレームから不用意に外れることがなく、半永久的に使用可能であるから、該取付具に吊るすピンチを取り替えることにより半永久的に使用することができるので、極めて経済的である。
更に、本発明の物干具は、フレームのみならず取付具も金属製とすることにより、高級感に富んだ物干具を提供することができる。
本発明の物干具は、断面が円形又は楕円形の金属製筒状フレームに複数個のピンチ取付孔を穿設し、該ピンチ取付孔に取付具を介してピンチを吊設してなる物干具であって、前記ピンチ取付孔を穿設した部分を平坦面にしたことを特徴とするものである。
本発明に使用される金属製筒状フレームの材質としては、耐蝕性や耐候性を中心に考慮すればステンレスやアルミニュームが望ましい。また、加工容易性の観点からは銅製のものでもよく、更に、鉄製のものに塗装・鍍金をほどこしたものでもよい。
金属製筒状フレームは断面が円形又は楕円形からなり、下面には複数個のピンチ取付孔が穿設されるが、本発明では、この部分を平坦面とする必要がある。平坦面は各ピンチ取付孔の周りを平坦化してもよいが、例えばアルミニウム等の場合は、押出成形の際に平坦面を帯状に形成するのが生産性の面で好ましい。
本発明に使用される取付具は特に制限されないが、鋼線からなり、且つピンチ取付孔の内部に係合するピンチ取付孔係合部と、ピンチが取り付けられるリング状ピンチ取付部とからなり、さらにこれら両者の略中央に交叉部を設けた取付具が特に好適である。またピンチ取付孔係合部内における鋼線は、交叉部を僅かに越えたところから上伸し、更に両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状に形成されているものが好ましい。
このように構成することにより、リング状ピンチ取付部のリングの部分に左右から押し潰すような外力が加わった際は、中央に交叉部を設けたことによって、ピンチ取付孔係合部の部分は拡大する方向に変形し、ピンチ取付孔からは一層抜脱しにくくなるので好都合である。
以下、本発明の物干具の一実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこれによって何等限定されるものではない。
実施例1
図1は、本発明の物干具の全体構成を示す斜視図、図2は物干具の金属製筒状フレームのA−A線断面図である。
図に示すように、本発明の物干具1は、洗濯竿や長寸釘やフック、又はなげし(長押)等に引っかける吊り挟み2の根元部が、中央支持部3によって回転自在に支承されている。またこの中央支持部3の下方の2箇所には水平方向に長孔4が穿設されている。
一方、金属製筒状フレーム5は、片側に平坦面6を有する特殊円形断面に形成され、その平坦面6には複数個のピンチ取付孔7が穿設されている。そして所定寸法でU字状に折曲げられた左右一対の金属製筒状フレーム5が、その開口部を対向させて配置され、その先端部を補助フレーム8と共に嵌入させたT字状固定部材9によって固着される。また、T字状固定部材9の他方の端部には貫通孔(図示せず)が設けられ、この左右のT字状固定部材9同士は対向して連結部材10と軸11によって軸着されフレーム本体12が完成する。
このようにしてフレーム本12体を完成させたあと、中央支持部3の左右2箇所の長孔4にそれぞれ山形状の吊り金具13を挿通させ、該吊り金具13の先端部4カ所によってフレーム本体12を遊動自在に軸支している。これによってフレーム本体12を構成する左右の金属製筒状フレーム5は、使用時の水平状態から格納時の下方方向に略90度折りたたんだ状態にすることもできる。そして金属製筒状フレーム5の下部に穿設された複数個のピンチ取付孔7には取付具14が装着され、吊り部材15を介して複数個のピンチ16が吊設される。
次に、本発明の特徴である金属製筒状フレーム5に穿設したピンチ取付孔7、このピンチ取付孔7の部分の平坦面6、ピンチ取付孔7に挿着する取付具14との関係を図2に基ずいて詳述する。
図2は金属製筒状フレーム5に穿設したピンチ取付孔7の中心線に沿ったフレームの断面図であるが、
図に示したように、金属製筒状フレーム5の下部にはピンチ取付孔7が穿設され、その周辺は平坦面6になるように成形されている。このピンチ取付孔7には鋼線の取付具14が挿着されるが、該取付具14は挿着される前にあらかじめ下記のような形状に成形されている。
すなわち、取付具14は、中央の交叉部17より上方のピンチ取付孔係合部18と下方のリング状ピンチ取付部19とからなり、ピンチ取付孔係合部18は交叉部17を僅かに越えたところから上伸し、更に両側に且つ下方に折り曲げられ逆U字状部20からなるように成形されている。
このようにして成形された取付具14を、孔径Dのピンチ取付孔7に、リング状ピンチ取付部19のリングの部分を内側から外側に僅かに押し広げるようにしてピンチ取付孔係合部18を縮めることにより容易に挿入でき、挿入されたピンチ取付孔係合部18は、押し広げられたリングの部分が元の状態に収縮復元することにより、フレーム内でピンチ取付孔係合部18が拡大して元の状態に復元する。図2はこの復元された状態を示し、このときの拡大寸法をW1としている。
また、金属製筒状フレーム5の平坦面6の水平方向の幅W2は、取付具14の両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状部20の外形寸法W1よりも大きく成形されている。そして取付具14の下方には吊り部材15を介してピンチ16が吊設される。
上記構成において、例えばピンチ16を手で持って取付具14に装着する際などにおいては、取付具14にその外側から内側に外力Pが作用するが、ピンチ取付孔係合部18はW1よりもさらに広がる方向に変位するので、直径Dのピンチ取付孔7から却って抜脱しない方向に変位する。その結果、不用意に取付具14がフレーム5から抜脱することがないのである。
また、ピンチ16の先端に洗濯物を吊り下げる際には、下向きの方向に力が作用するが、ピンチ取付孔係合部18はW1よりも広がる方向に変位するので、取付具14がフレーム5から抜脱することはない。尚、この作用を有効に発揮させるために、ピンチ取付孔係合部18の下方に折り曲げられる先端部21は、切断したままではなく、図2に示したように僅かに上方に折曲げておくか、切り端を円弧状に丸く成形しておき、外方に滑り易くしておくことが望ましい。
また、上記物干具に洗濯物を吊り下げ乾かしている最中に風が吹けば、取付具14のピンチ取付孔係合部18はフレーム5の平坦面6上をスムーズに回転し、その結果、洗濯物も自在に回転するので短時間で万遍なく且つ均一に乾燥する。
本例の物干具はフレームも取付具も金属からなり、しかも取付具が不用意にフレームから抜脱することがないため、ピンチを取り替えることにより、半永久的に使用でき、合成樹脂製の物干具よりも経済的である。しかも、金属特有の高級感を有する。
実施例2
取付具として、交叉部が設けられていない従来の取付具14Aを採用した他は実施例1と同様の構成からなる。
図3から明かのように、金属製筒状フレーム5のピンチ取付孔7を穿設した部分は平坦面6に形成されているので取付具14Aは自由に回転することができ、洗濯物も自在に回転し、短時間で万遍なく且つ均一に乾くのは実施例1と同じである。
しかし、ピンチ取付部22に前述と同質の外力Pが加わった場合には、取付孔係合部23の外形は縮小するので、使用中や在庫中又は運搬中等において、取付具14Aは直径D寸法のピンチ取付孔7から不用意に抜脱する場合がある点において実施例1の場合と異なる。従って、この場合には、外力Pにより容易に収縮しない材質からなる取付具14Aを用いることが好ましい。
叙上のとおり、本発明の物干具は、ピンチを吊設する枠体として、金属製筒状フレームを備えたことにより、耐久性が向上すると共に金属特有の高級感を有し、またピンチ取付孔を穿設した部分のフレームの一部を平坦面としたことにより、フレームにおいて取付具のスムーズな回転が可能となる。
したがって、取付具に吊設されているピンチ(及び洗濯物)も自在に回転可能となり、例えば物干しの際において風が吹いた時にも洗濯物がスムーズに回転し、その結果、洗濯物を短時間で万遍なく且つ均一に乾かせることができる。
また、取付具が上方のピンチ取付孔係合部と下方のリング状ピンチ取付部とが中央で交叉している構造とすることにより、物干具の使用中等において取付具下方のリング状ピンチ取付部にリングを潰す方向の外力が加えられても、上方のピンチ取付孔係合部の外形は広がる方向に変形し、ピンチ取付孔から取付具が不用意に抜脱することを完全に防止することができる。
従って、上記取付具を備えた物干具においては、取付具がフレームから不用意に外れることがなく、半永久的に使用可能であるから、該取付具に吊るすピンチを取り替えることにより半永久的に使用することができるので、極めて経済的である。
更に、フレームのみならず取付具も金属製とすれば、金属光沢を有する高級感のある物干具が提供される。
本発明の実施例を示す斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本発明の他の実施例を示す断面図である。 従来の物干具の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 物干具
2 吊り挟み
3 中央支持部
4 長孔
5 金属製筒状フレーム
6 平坦面
7 ピンチ取付孔
8 補助フレーム
9 T字状固定部材
10 連結部材
11 軸
12 フレーム本体
13 吊り金具
14 取付具
14A 取付具
15 吊り部材
16 ピンチ
17 交叉部
18 ピンチ取付孔係合部
19 リング状ピンチ取付部
20 逆U字状部
21 先端部
22 ピンチ取付部
23 取付孔係合部

Claims (4)

  1. 断面が円形又は楕円形の金属製筒状フレームに複数個のピンチ取付孔を穿設し、該ピンチ取付孔に取付具を介してピンチを吊設してなる物干具において、前記ピンチ取付孔を穿設した部分を平坦面としたことを特徴とする物干具。
  2. 取付具が鋼線からなり、中央の交叉部より上方のピンチ取付孔係合部と下方のリング状ピンチ取付部とからなる請求項1記載の物干具。
  3. ピンチ取付孔係合部が交叉部を僅かに越えたところから上伸し、更に両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状部からなることを特徴とする請求項2記載の物干具。
  4. 金属製筒状フレームの平坦面が、取付具の、両側に且つ下方に折り曲げられた逆U字状部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の物干具。
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CN107724002A (zh) * 2017-11-13 2018-02-23 天津中德应用技术大学 隐藏折叠式固定夹

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