JP2011239901A - ハンガー及びハンガー用竿ピンチ - Google Patents
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Abstract
【課題】衣服用のハンガーについて、簡易な構成でコストを最小限に抑えながら屋内での通常使用と屋外の物干し竿での使用の両方に適したものとする。
【解決手段】1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなりハンガー本体3Aから延設された線状体が鈎状に屈曲して第1のフック41を形成しその先端部分からさらに延設して第1のフック41下側にその内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフック42を形成してなる形状のフック体4Aとし、第1のフック41は物干し竿100の外径よりも僅かに小さい内径でフック開放部の幅がその内径よりも小さく、フック内側部41aからフック内側部42aに続く部分に幅狭部41bを形成して、物干し竿100が第2のフック42頂部側で係止した状態から下に引いて幅狭部41bを広げることで第1のフック41内に収まり、弾性変形による反発力で固定力を発揮するものとした。
【選択図】図2
【解決手段】1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなりハンガー本体3Aから延設された線状体が鈎状に屈曲して第1のフック41を形成しその先端部分からさらに延設して第1のフック41下側にその内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフック42を形成してなる形状のフック体4Aとし、第1のフック41は物干し竿100の外径よりも僅かに小さい内径でフック開放部の幅がその内径よりも小さく、フック内側部41aからフック内側部42aに続く部分に幅狭部41bを形成して、物干し竿100が第2のフック42頂部側で係止した状態から下に引いて幅狭部41bを広げることで第1のフック41内に収まり、弾性変形による反発力で固定力を発揮するものとした。
【選択図】図2
Description
本発明は衣類用のハンガー及びハンガー用竿ピンチに関し、殊に、屋内での通常の使用に加え屋外で物干し竿に掛けた状態で固定することのできるハンガー、及び通常のハンガーを物干し竿上の所望位置に固定するためのハンガー用竿ピンチに関する。
図10に示すハンガー1Eは衣類用として広く普及しているが、ハンガー本体3Eの中央部上端から延設した鈎状のフック4Eをクローゼットのハンガー掛バー200等に掛けて衣類の収納・保管目的で使用される。また、このような屋内での通常の使用のほか、屋外で洗濯後のシャツ等を干す場合にも使用される。
この場合、フック4Eの内径及びそのフック開放部の幅が一般的な物干し竿100の外径よりも大きいため、風の力で物干し竿100上を長さ方向に滑り動いたり脱落したりすることがある。そこで、内径及びフック開放部71aの幅が物干し竿100の外径よりも僅かに小さく物干し竿100に掛けると弾性反発力で固定されるフック71を備えて、このフック71下端から垂設した掛けリング72にフック4Eを掛けて吊り下げることでハンガー1Eを物干し竿100上で固定可能とした樹脂製のハンガーフック70が使用されることがある。
このハンガーフック70を使用することで、屋内での使用を想定したハンガー1Eであっても、洗濯後の衣類を掛けて屋外で干す際に、物干し竿100上で固定されて風が吹いてもずれ動いたり落ちたりしないようにすることができる。しかしこのハンガーフック70は、物干し竿100に対しハンガーとは別に着脱するものであることからその分手間が増えることになる。そのため、物干し竿100上に固定したままにすることも多く、そのまま物干し竿100上を滑らして移動させにくいこともあってハンガーに掛けて干さない洗濯物の場合には邪魔になりやすい。また、ハンガーを物干し竿100に固定するための他の手段として、ハンガーのフックを掛ける孔を複数設けたフック掛け部材を物干し竿に固定して使用したり、フックを挿入孔に通した状態で物干し竿上にハンガーを固定するハンガーストッパーを使用したりすることもあるが、いずれも小さな孔にフック通したり引き抜いたりする作業が面倒である。
これに対し、実開平7−39795号公報には、図11に示すように屋内のハンガー掛バー200等に掛けるためのフック46の上端側に物干し竿100に固定するためのバネ開閉式でピンチ状のフック47を設けてなるフック体4Fを備えたフック二段式のハンガー1Fが提案されており、近年広く普及している。
このようなフック二段式のハンガー1Fを使用することで、クローゼットのハンガー掛バー200等に下側のフック46をそのまま掛けられることに加え、フック46の先端部を縮径方向に握ることで上側のフック47が開いて物干し竿100を挟み込んで固定することもできる。また、このようにフックを二段に延長した場合は、延長した分だけ丸首シャツの首孔に挿入しにくくなるところ、このフック体4Fは、図12に示すようにこれを支持する左右のフレーム37,38を弾性変形させながら傾倒させることができるため、首孔への挿入も比較的容易に行える。
しかしながら、このハンガー1Fは、フック体4Fにおける物干し竿100を挟む込むための構成が複雑であるため、ハンガーとしては高コストであることに加え、複雑な構造を備えていることでフック体4Fが短期間で破損しやすいという難点がある。また、これを物干し竿上で複数固定する場合、いったん下のフック46で掛けて適当な間隔に配置してから上のフック47で正式に固定するのが一般的であるが、その際にフック掛け替えの手間を要してしまう。さらに、フック体4Fを傾倒させる場合も、左右のフレーム37,38の弾性反発力が常に作用する関係で、傾倒させた状態のまま手で押さえながら丸首シャツの首孔に通す必要があり、作業がやや面倒なものとなる。
一方、特開2004−113589号公報には、フックの内周側にフック基端側から押さえアームを延設して、この押さえアームとフック先端側で物干し竿を挟み込んで固定する構成のハンガーが提案されており、屋内での通常の使用と屋外での物干し竿への固定の両方を可能としている。ところが、これを屋内のハンガー掛バーに掛けた場合、アーム先端側が弾性的に当接していることでハンガー掛バー上をその長さ方向に移動させる際に抵抗が生じて滑りにくくなるため、使い勝手を悪くしてしまう。
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、衣服用のハンガーについて、簡易な構成でコストを最小限に抑えながら屋内での通常使用と屋外の物干し竿での使用の両方に適した状態で使用できるようにすることを課題とする。
そこで、本発明は、ハンガー本体の中央上端側からハンガー本体を吊り下げるためのフック体が延設された衣服用のハンガーにおいて、そのフック体は、1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり、ハンガー本体から上向きに延設された線状体が鈎状に屈曲して第1のフックを形成するとともにそのフック開放部を形成した先端部分からさらに延設されて第1のフックの下側にその内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフックを形成してなる形状を有しており、その第1のフックは、その内径がハンガー本体を吊り下げる物干し竿の外径よりも僅かに小さいとともにそのフック開放部の幅がその内径よりも小さく形成されてそのフック内側部から第2のフックのフック内側部に続く部分に幅狭部を形成しており、物干し竿に吊り下げる際に、物干し竿が幅狭部を通過せずに第2のフックの頂部側で係止した状態から、さらに下向きに引いて第1のフックを弾性変形させながら幅狭部を広げて物干し竿を通過させることで第1のフックのフック内側部に収まるものとされ、弾性変形による反発力で第1のフックの内周面が物干し竿外周面に押圧・密着して物干し竿に対する固定力を発揮する、ことを特徴とするものとした。
このように、ハンガーのフック体を1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなるものとして物干し竿の外径よりも小さい内径とした第1のフックのフック開放部から続いてこれよりも大径の第2のフックを設けてその間に幅狭部を形成しただけの簡易な構成により、屋内で物干し竿よりも細いハンガー掛バー等に掛ける際には第1のフックでそのまま掛けて使用できることに加え、屋外の使用においては第2のフック頂部側の幅狭部で物干し竿に掛けた状態から、そのまま下に引くだけで物干し竿が幅狭部を通過して第1のフック内に収まり、手間を要することなく物干し竿に対しハンガーをしっかりと固定することができる。
また、このハンガーにおいて、そのフック体はハンガー本体に基端側が枢着されて傾倒・起立動作可能とされていることを特徴としたものとすれば、フック体が二段式とされて通常のものよりも高くなっても、これを傾倒させることで丸首シャツの首孔に挿入しやすいものとなる。
この場合、そのフック体はハンガー本体の正面側に密着した仮想の平面の延長面に対しその正面側が平行になるように線状体を二次元的に屈曲してなる形状を有しており、その仮想の平面に平行な平面に沿って先端側を傾倒・起立動作可能にハンガー本体に枢着されている、ことを特徴としたものとすれば、首孔に挿入する作業が容易なものとなる。
さらにまた、上述したハンガーにおいて、そのハンガー本体及びフック体は、厚さと幅が略均一な線状体を屈曲してなる形状の部材からなり、樹脂成形にて作成されたものであることを特徴としたものとすれば、簡易な構成で極めて低コストにて作成できるものとなる。
加えて、下端側にハンガーのフックを掛けて上端側で物干し竿に固定するためのハンガー用竿ピンチであって、1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり線状体の下端側にハンガーのフックを掛けて吊すための構造である掛止部を備えており、この掛止部から上方向に延びた線状体が鈎状に屈曲して第1のフックを形成するとともにそのフック開放部を形成した先端部分からさらに延設されて第1のフックの下側にその内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフックを形成してなる形状を有しており、その第1のフックは、その内径がハンガーを吊り下げる物干し竿の外径よりも僅かに小さいとともにそのフック開放部の幅がその内径よりも小さく形成されてそのフック内側部から第2のフックのフック内側部に続く部分に幅狭部を形成しており、物干し竿に掛けて吊り下げる際に、物干し竿が幅狭部を通過せずに第2のフックの頂部側で係止した状態から、さらに下向きに引いて第1のフックを弾性変形させながら幅狭部を広げて物干し竿を通過させることで第1のフックのフック内側部に収まるものとされ、弾性変形による反発力で第1のフックの内周面が物干し竿外周面に押圧・密着して物干し竿に対し竿ピンチとしての固定力を発揮する、ことを特徴としたものとする。
これにより、ハンガー用竿ピンチの掛止部に通常のハンガーのフックを掛けることで、竿ピンチとして機能する第1のフックでハンガーを物干し竿上の所望位置に固定することができ、ハンガーを吊り下げない場合は第2のフック頂部で掛けた状態で物干し竿上を自在にスライド移動させることができることに加え、通常の竿ピンチと同様にタオル等の洗濯物を物干し竿上に固定するのに用いることができる。
1本の線状体を屈曲して2つのフックを連続的に形成してなる形状のフック体を備えた本発明によると、簡易な構成でコストアップを最小限に抑えながら、屋内での通常使用と屋外の物干し竿での使用の両方に適した状態で使用できるものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明における第1の実施の形態のハンガー1Aを示すものであり、このハンガー1Aは衣類を掛けるのに使用するものであって、左右斜め下向きに延設されたフレーム31,32とその下端側を横向きに接続した吊りロッド7からなるハンガー本体3Aと、このハンガー本体3A中央上端側から上向きに延設された鈎状のフック体4Aとで構成され、全体として厚さと幅が均一な断面丸形の線状体を屈曲させてなる形状にして樹脂一体成形にて作成されたものである。
ハンガー本体3Aは従来例にも見られる一般的な構成を有しているが、その上端側から延設されたフック体4Aの構成に本発明の特徴部分がある。即ち、このフック体4Aは、1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり、ハンガー本体3Aから上向きに延設された線状体が鈎状に屈曲(湾曲)されてフック内側部(内側空間)41aを有した第1のフック41を形成しており、この第1のフック41の先端側でフック開放部である幅狭部41bを形成した部分からさらに延設されて、第1のフック41の下側に第1のフック41の内径よりも内径及びフック開放部42bの幅が大きいフック内側部42aを有した第2のフック42を形成している。
また、その第1のフック41は、鈎状に形成されてそのフック内側部41aによる内径が、ハンガー本体3Aを吊り下げる物干し竿100の外径よりも僅かに小さく(好ましくは90〜95%)形成されて、その下端側のフック開放部の幅がフック内側部41aの内径よりも小さいとともに、フック開放部から頂部までの奥行きが物干し竿100の外径の3分の2よりも深く形成されており、第1のフック41のフック内側部41aから第2のフック42のフック内側部42aに続く部分であるフック開放部で幅狭部41bを形成している。尚、物干し竿100の太さは通常30mm程度であるが、大量の洗濯物や布団を干すことを想定した35mm程度の耐重量タイプなど太さの異なる複数のものがあることから、固定する物干し竿100の太さに応じた内径の第1のフック41を各々備えたハンガー1Aを複数種類用意してもよい。
このフック体4Aを、物干し竿100に掛けてハンガー本体3Aを吊り下げて使用する場合、そのままでは図2(A)に示すようにその幅狭部41bの間隔よりも大きな外径の物干し竿100はこれを通過せずに、第2のフック42の頂部側で係止して掛かった状態となるが、この状態では風で物干し竿100上を滑り動いたり脱落したりする。
そこで、図2(B)に示すように、この状態からさらにハンガー1Aを下向きに引いて弧状に形成された第1のフック41の頂部側を弾性変形させながら幅狭部41bを広げることによりこの部分を物干し竿100が通過して、第1のフック41のフック内側部41a内に収まった状態となり、その弾性変形による反発力で第1のフック41の内周面側が物干し竿100の外周面に押圧・密着して、ハンガー1Aが物干し竿100に掛けた位置でしっかりと固定されるようになっている。
即ち、上述したように、1種類のハンガーで屋内のハンガー掛バー200等に掛ける通常の使用に加え、屋外で物干し竿100上の所定位置に固定して使用できるようにするためには、図11に記載したハンガー1Fでは、フック体4Fに複雑な機構を必要として過剰なコストアップを招くとともにフック体4Fが破損しやすいものとなり、且つ、物干し竿上で複数固定する場合にいったん下のフック46で掛けて適当な間隔に配置してから上のフック47で正式に固定するフックの掛け替える作業を要していた。さらに、孔にハンガーのフックを挿通して物干し竿100上で固定するタイプのものでは、小さな孔にフック通したり引き抜いたりする作業が面倒であった。
これに対し、本実施の形態のハンガー1Aは、そのフック体4Aが1本の線状体を屈曲してなる形状による極めて簡易な構成であるため、破損しにくいことに加えコストアップを最小限に抑えることができる。また、物干し竿100に第2のフック42を掛けた状態から下に強く引くだけで、簡単に第1のフック41で物干し竿100にしっかりと固定されるため、ハンガー1Fのようにフック46先端側を縮径方向に動かしてフック47を開く手間やフックの掛け替え作業を要さず、或いはフックを孔に挿通して固定するタイプのもののように小さな孔にフックを挿脱する面倒を要することなく、物干し竿100にしっかりと固定することができる。
図3は、上述したハンガー1Aの応用例としてのハンガー1Bを示すものであり、そのフック体4Bが、その基端側をハンガー本体3Bに枢着されて傾倒・起立動作可能とされている点を特徴としている。即ち、このフック体4Bは、同一平面上で屈曲してなる形状のハンガー本体3Bの正面側に密着する仮想の平面の延長面に、その正面側が密着するように二次元的(平面的)に屈曲してなる形状とされ、前記仮想の平面に沿う方向で傾倒・起立可能な状態に枢着部49で枢着されており、図中の矢印方向に先端側を俯仰動作できるようになっている。
したがって、フック体4Bを二段式に延長して高くしても、これを傾倒させることにより吊りロッド7中央部からの高さを低く抑えられるため、図4に示すように丸首シャツ70の首孔71に容易に挿入することができる。また、図のように、枢着部49を傾斜したフレーム32頂部付近に設けることで、フック体4Bが傾斜したフレーム32に当接するまで傾倒させることができ、吊りロッド7中央部からの高さをより低くすることを可能としている。
さらにこの応用例として、図5に示すようにフック体3Cをハンガー本体3Cの正面側に密着する仮想の平面に平行な平面上で先端側を回動可能な状態に枢着部50でハンガー本体3Cに枢着したものとすれば、フック体3Cの先端側をハンガー本体3Cのフレーム内側部まで納めることができるため、図6に示すように丸首シャツ70の首孔71により簡単に挿入できるものとなる。尚、上述したフック体4B,4Cは枢着部49,50を中心に回動動作が可能であるが、例えば凸部と凹部の係合等により、起立状態である程度係止力を発揮するようにすれば、使用時にフック体4B,4Cが揺動せずに安定すしやすいものとなる。
図7は、図1に示したハンガー1Aの他の応用例を示すものであり、樹脂成型品又は木製のハンガー本体3Dに、これとは別体の鋼線等からなる線状金属を屈曲させて作成したフック体4Dを設けてなるハンガー1Dを示している。このハンガー1Dにおいても、そのフック体4Dは、第1のフック44、第2のフック45を備えてそのフック内側部44aからフック内側部45aに繋がる部分に幅狭部44bを形成しており、上述したフック体4Aと同様に幅狭部44bが弾性的に広がって、物干し竿100を第1のフック44のフック内側部44a内に挟み込んで固定できるようになっている。尚、この応用例においてもハンガー1B,1Cと同様にフック体4Dを傾倒可能に枢着してもよいことは言うまでもない。
図8,9は、本発明における第2の実施の形態としてのハンガー用竿ピンチ5を示している。前述した実施の形態では、二段式のフック体を備えて種々の機能を発揮する新たなハンガーについて説明したが、本実施の形態は通常のハンガーと組み合わせることで前述した実施の形態のハンガーと同様の機能を発揮することに加え、ハンガーを掛けない場合は竿ピンチとしての機能を発揮することを特徴としたものである。
図8(A)は、本実施の形態のハンガー用竿ピンチ5の正面図を示しており、このハンガー用竿ピンチ5は、下端側に通常のハンガーを掛けて上端側で物干し竿に固定するためのものであって、金属又は樹脂による1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり、線状体の下端側にハンガーのフックを掛けて吊すための構造からなる掛止部として掛けリング56を備えており、この掛けリング56から上方向に延びた線状体が鈎状に屈曲して第1のフック54を形成するとともにそのフック開放部を形成した先端部分からさらに延設されて第1のフック54の下側にその内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフック55を形成してなる形状を有している。
また、その第1のフック54は、図8(C)に示すように、そのフック内側部54aの内径がハンガー1Eを吊り下げる物干し竿100の外径よりも僅かに小さい(好ましくは90〜95%)とともに、そのフック開放部の幅がその内径よりも小さく形成されてそのフック内側部54aから第2のフック55のフック内側部55aに続く部分に幅狭部54bを形成している。
そして、物干し竿100に掛けて吊り下げる際に、物干し竿100が幅狭部54bを通過せずに第2のフック55の頂部側で係止した状態から、さらに下向きに引いて第1のフック54を弾性変形させながら幅狭部54bを広げて物干し竿100を通過させることで第1のフック54のフック内側部54aに収まるものとされ、弾性変形による反発力で第1のフック54の内周面が物干し竿100外周面に押圧・密着して、物干し竿100に対し竿ピンチとしての固定力を発揮するようになっている。
したがって、このハンガー用竿ピンチ5があれば、通常のハンガー1Eのフック4Eを下端側の掛けリング56の孔56aに挿通して掛けるだけで、前述した第1の実施の形態の各ハンガーと同様の機能を発揮することができる。即ち、物干し竿100に対し第2のフック55で掛けた状態では、スライド移動をさせやすく位置決め作業が容易であり、位置が決まった状態で下に引くだけで第1のフック54で物干し竿100に容易に固定できるものとなる。しかも、複数のハンガー用竿ピンチ5を固定した後で複数のハンガー4Eをまとめて掛ければよいため、物干し作業の手順が極めて簡易なものとなる。
また、図9に示すように、ハンガー1Eを掛けない場合には、複数のハンガー用竿ピンチ5を物干し竿100の所定の箇所に纏めた状態で掛けておけば邪魔にならないことに加え、タオル80などのハンガーを用いずに物干し竿100に掛けて干す洗濯物の場合は、これを物干し竿100に掛けた部分の上から第1のフック54で挟み込むことで竿ピンチとして用いることもでき、洗濯物が風でめくれたり飛んだりすることを防止することができる。
尚、上述した総て実施の形態において、そのフック体又はハンガー用竿ピンチの形状は、下端側から上向きに延設されて第1のフックの基端側に至るまで、線状体が直線的に形成されている場合を説明したが、本発明はこの形状に限定されず、例えば、第1のフックの基端側に至る部分が外側に膨らんで第2のフックの先端側部分とともに弧状を形成するものであってもよい。また、この場合、線状体の基端側と、第2のフックのフック内側部の中心と、第1のフックのフック内側部の中心とが一直線に位置するようにして、物干し竿に第1のフックまたは第2のフックで掛けた場合に、これらが1本の鉛直線上に並んで傾かないようにしてもよい。
以上、述べたように、衣服用のハンガーについて、本発明により、簡易な構成でコストアップを最小限に抑えながら屋内での通常使用と屋外の物干し竿に掛けて固定する使用の両方に適した状態で使用できるようになった。
1A,1B,1C,1D ハンガー、3A,3B,3C,3D ハンガー本体、4A,4B,4C,4D フック体、5 ハンガー用竿ピンチ、31,32,33,34 フレーム、41,42,44,45,54,55 フック、41a,42a,44a,45a,54a,55a フック内側部、41b,44b,54b 幅狭部、42b,45b,55b フック開放部、49,50 枢着部、100 物干し竿、200 ハンガー掛バー
Claims (5)
- ハンガー本体の中央上端側から該ハンガー本体を吊り下げるためのフック体が延設された衣服用のハンガーにおいて、前記フック体は、1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり、前記ハンガー本体から上向きに延設された前記線状体が鈎状に屈曲して第1のフックを形成するとともにフック開放部を形成した先端部分からさらに延設されて前記第1のフックの下側に該第1のフックの内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフックを形成してなる形状を有しており、前記第1のフックは、内径が前記ハンガー本体を吊り下げる物干し竿の外径よりも僅かに小さいとともにフック開放部の幅が前記内径よりも小さく形成されて前記第1のフックのフック内側部から前記第2のフックのフック内側部に続く部分に幅狭部を形成しており、前記物干し竿に吊り下げる際に、該物干し竿が前記幅狭部を通過せずに前記第2のフックの頂部側で係止した状態から、さらに下向きに引いて前記第1のフックを弾性変形させながら前記幅狭部を広げて前記物干し竿を通過させることで前記第1のフックのフック内側部に収まるものとされ、弾性変形による反発力で前記第1のフックの内周面が前記物干し竿外周面に押圧・密着して該物干し竿に対する固定力を発揮する、ことを特徴とするハンガー。
- 前記フック体は、前記ハンガー本体に基端側が枢着されて傾倒・起立動作可能とされている、ことを特徴とする請求項1に記載したハンガー。
- 前記フック体は、前記ハンガー本体の正面側に密着した仮想の平面の延長面に対し正面側が平行になるように前記線状体を二次元的に屈曲してなる形状を有しており、前記仮想の平面に平行な平面に沿って先端側を傾倒・起立動作可能に前記ハンガー本体に枢着されている、ことを特徴とする請求項2に記載したハンガー。
- 前記ハンガー本体及び前記フック体は、厚さと幅が略均一な前記線状体を屈曲してなる形状の部材からなり、樹脂成形にて作成されたことを特徴とする請求項1,2または3に記載したハンガー。
- 下端側にハンガーを掛けて上端側で物干し竿に固定するためのハンガー用竿ピンチであって、1本の線状体を屈曲させた形状の部材からなり、該線状体の下端側に前記ハンガーのフックを掛けて吊すための構造である掛止部を備えており、該掛止部から上方向に延びた前記線状体が鈎状に屈曲して第1のフックを形成するとともにフック開放部を形成した先端部分からさらに延設されて前記第1のフックの下側に該第一のフックの内径よりも内径及びフック開放部の幅の大きな第2のフックを形成してなる形状を有しており、前記第1のフックは、内径が前記ハンガーを吊り下げる物干し竿の外径よりも僅かに小さいとともにフック開放部の幅が前記内径よりも小さく形成されてフック内側部から前記第2のフックのフック内側部に続く部分に幅狭部を形成しており、前記物干し竿に掛けて吊り下げる際に、該物干し竿が前記幅狭部を通過せずに前記第2のフックの頂部側で係止した状態から、さらに下向きに引いて前記第1のフックを弾性変形させながら前記幅狭部を広げて前記物干し竿を通過させることで前記第1のフックのフック内側部に収まるものとされ、弾性変形による反発力で前記第1のフックの内周面が前記物干し竿外周面に押圧・密着して該物干し竿に対し竿ピンチとしての固定力を発揮する、ことを特徴とするハンガー用竿ピンチ。
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Cited By (1)
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- 2010-05-18 JP JP2010113775A patent/JP2011239901A/ja active Pending
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