JP2005224234A - コケ植物を固定した表面 - Google Patents

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Abstract

【課題】コケ植物が自在に固定された表面、及び、当該表面を有する対象物を提供することを目的とする。
【解決手段】コケ植物が、下記のa)及びb)に接触して固定されている、コケ植物を固定した表面を提供し、さらに、この表面を有する対象物を提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見いだした。
a)硬化した状態の、「常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な接着性素材」。
b)粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物を含有する組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、コケ植物が固定された表面、及び、当該表面を有する対象物に関する発明である。
近年は、コケ植物に関するイメージも向上しつつあり、様々なアート作品において、コケ植物を用いる試みがなされている。
しかしながら、自然の風合いを醸し出して、コケ植物を自在に固定することは、簡単ではない。
本発明に関連する先行文献は、以下の通りである。
国際公開第WO02/41688A1号パンフレット
本発明は、容易に製造し得る、コケ植物が自在に固定された表面、及び、当該表面を有する対象物を提供することを目的とする発明である。
本発明者は、以下の発明を提供することにより、この課題を解決し得ることを見いだした。
第1に、本発明は、コケ植物が、下記のa)及びb)に接触して固定されている、コケ植物を固定した表面(以下、本固定表面ともいう)を提供する発明である。
a)硬化した状態の、常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な、接着性素材(以下、特に断らない限り、この種類の接着性素材を、「接着性素材」という)。
b)粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物を含有する組成物(以下、固定用組
成物ともいう)。
本固定表面の構築の仕方は、特に限定されないが、典型的には、下記の工程(1)〜(4)により構築することができる。
第2に、本発明は、下記の工程(1)〜(4)により構築される、コケ植物を固定した、本固定表面を提供する発明でもある。
(1)コケ植物を固定する予定箇所に、常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な、接着性素材を塗布し、その上に、コケ植物を載置した後、前記接着性素材を硬化させる工程。
(2)粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物と水を含有する組成物、を上記の表面構築予定箇所に上層する工程。
(3)上層した上記組成物のうち余剰の組成物を除去して、上記コケ植物を露出させる工程。
(4)表面構築予定箇所を乾燥する工程。
本固定表面においては、コケ植物が生育可能な状態で固定されており、かつ、本固定表面を設ける対象物におけるデザインを、自然の風合い醸し出しつつ、自在に構成することが可能である。
第3に、本発明は、このような、本固定表面を有する対象物を提供する発明である。
上述したように、本固定表面においては、コケ植物が、接着性素材、及び、固定用組成物に接触して固定されている。
「接着性素材」、すなわち、常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な素材としては、このような性質を有する限りで特に限定されず、例えば、シリコーン系接着剤を例示できる。
シリコーン系接着剤は、比較的安価であり、かつ、コケ植物が生命活動を継続することに対して悪影響を与えることが少ないので好適であるが、固化に際して、加熱を行うものは、固化の時点でコケ植物にダメージを与えてしまうので、本発明においては好適ではない。また、一剤型であっても、二剤以上の多剤型であってもよいが、表面作成の容易性を考慮すると、一剤型が好適である。
また、水性の塗料、例えば、アクリル塗料、弾性アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコーン塗料、シリーコンウレタン塗料、フッ素塗料等を、接着性素材として用いることが可能であり、これらの中ではアクリル塗料が好適である。
また、グルーガン用のグルー素材(エチレン塩化ビニールと酢酸塩アセテート樹脂の混合物:例えば、株式会社高儀製のEARTE MANシリーズ)、その他のプラスチック系の熱溶融素材が挙げられる。また、水飴、ガラス、蝋類、ワックス類、固形油脂類、寒天やゼラチン等の天然のゲル化剤、合成のゲル化剤、低融点金属等を用いることも可能である。
「固定用組成物」、すなわち、粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物を含有する組成物は、固化前は、さらに水を含有する、水性組成物である。
粉砕紙、または、紙前駆物により、固定用組成物は、紙繊維を含有する。粉砕紙とは、文字通り、粉砕した紙であり、紙の種類は、特に限定されない。例えば、新聞紙、衛生用紙、雑誌類、チラシ、コピー用紙等を、紙として使用することが可能であり、また、ケナフ紙(ケナフの植物繊維により普通紙の製造工程に準じて製造され得る紙)を紙として用いることもできる。粉砕とは、基となる紙の一部または全部が紙繊維単位まで細かくなっている状態をいう。粉砕手段は、特に限定されないが、水中における剪断刃による剪断、同やすり刃による削り出し、さらには、同手もみ等により、所望の粉砕紙を調製することができる。
紙前駆物とは、パルプから精製した、紙の直接的な原料となる水を含んだ植物繊維である。
土質細物とは、砂利、砂、土、陶器粉、ガラス粉、灰類、軽量骨材、粘土、ピートモス、パーライト等である。また、例えば、植物繊維(紙繊維は除く)、乾燥ミズゴケ、植物の種子等を含有させることができる。
固定用組成物における、粉砕紙等(粉砕紙及び/又は紙前駆物)および土質細物の含有比率は、特に限定されないが、概ね質量比で、粉砕紙等:土質細物=10:1〜1:10程度(乾燥質量)が好適である。粉砕紙等の比率が多くなると、色合いにおいて、紙の色が全面に出てしまい、色彩意匠的にも適切性を欠く場合がある。また、土質細物の比率が多くなりすぎると、固定用組成物自体の固着性が低下し、乾燥しても、安定して対象物上に定着しづらくなるばかりか、この組成物の単位体積あたりのコストが上昇する傾向が強くなる。
なお、固定用組成物において用いる土質細物として、粘土を含有させることも可能である。かかる粘土の含有量は、特に限定されず、これらの組成物の土質細物全部を、粘土とすること、あるいは、粘土を全く用いないことも可能であるが、一般的には、質量比で、粘土:粘土以外の土質細物=1:10〜10:1(乾燥質量)程度が好ましい。
また、水を含有する固定用組成物における粉砕紙等、土質細物と、水の比率は、特に限定されず、また、固定用組成物を用いる態様に応じて自由に選択し得る。すなわち、後述するように、水を含有する固定用組成物全量に対して1〜99質量%程度、好適には80〜99質量%の範囲で、自由に選択することが可能である。一般的には、水の含有量が少なすぎると、粉砕紙を用いる場合の紙の粉砕作業が難しくなり、粉砕紙と土質細物との十分な混練も困難となる。水の含有量が多過ぎると、水を含有する固定用組成物の重量が重くなりすぎ、組成物の調製作業に過度の負担を与えるばかりか、水資源の浪費となってしまう可能性がある。
なお、固定用組成物には、上記の必須の要素の他に、必要に応じて他の要素、例えば、植物繊維(例えば、植物の根部等)、わら、生ゴミ粉砕物、炭片、鉱石類、植物の種子、乾燥ミズゴケ等、を含有させることができる。
また、固定用組成物は、必要に応じて、組成物を構成する含有成分の粒径を細かくすることが可能である。この場合は、例えば、水を含有する固定用組成物を混練装置(プロペラミキサー、ディスパー、ニーダー、ローラー、擂潰機等)で処理することで、所望する細粒径の固定用組成物を得ることができる。
本固定表面において固定する、「コケ植物」は、自然界に自生しているコケ植物をそのまま用いることも可能であり、栽培法で得たコケ植物を用いることも可能である。また、いわゆる培養法〔例えば、「植物バイオテクノロジーII」,東京化学同人:現代化学・増刊20の第39頁「蘚苔類の培養」(小野著)等参照のこと〕を用いた「培養ゴケ」を用いることも可能であるが、通常は、栽培法で得たコケ植物を用いることが好ましい。
この栽培されたコケ植物は、通常の栽培法で得たコケ植物を用いることができるが、特に、本発明においては、以下の方法で得られる、コケ植物断片群を用いることが好ましい。
すなわち、生長したコケ植物の群落の頂部近傍を切断し、切断したコケ植物断片を収穫物として用い、切断されたコケ植物の群落の養生を継続して行い、かつ、この養生と収穫のサイクルを繰りかえし行う、コケ植物の栽培方法において得られる、上記コケ植物の断片群を、本発明において用いることができる。
ここで、生長したコケ植物の群落は、天然のコケ植物の群落であっても、通常のパレット栽培で得られるコケ植物の群落であっても、コケ植物を固定した人工基盤を養生して得られるコケ植物の群落であってもよい。また、本固定表面におけるコケ植物を養生して得られるコケ植物の群落であってもよい。コケ植物の群落は、平置きの状態で養生したものであっても、壁面や法面等において養生したものであってもよい。頂部付近の切断を行う時期は、上記の生長したコケ植物におけるコケ植物が、概ね2〜3cm程度に達した時点が好適である。コケ植物の群落の頂部近傍の切断は、コケ植物の群落の上部(緑が多い部分)を、種々の切断器具、たとえば、ハサミ、バリカン、サンダー等を用いて行うことができる。また、ほうきや刷毛等で、コケ植物の群落の上部をなでつけることによっても、コケ植物の頂部近傍は容易に切断され、所望するコケ植物の断片を得ることができる。
上述した切断工程の後、切断して得たコケ植物の断片は、「収穫物」として、種々の用途、例えば、本固定表面において固定されるコケ植物として用いることができる。また、切断された後のコケ植物の群落は、養生を継続して行いコケ植物を再び生長させることができる。この再生長させたコケ植物の群落に対して、再び切断工程を行うことで、コケ植物の断片群を再度得ることができる。この養生と収穫のサイクルを繰りかえし行うことにより、効率的にコケ植物を「収穫物」として得ることができる。
上述のように「コケ植物からの収穫物」として得られるコケ植物の断片群における、個々の断片の大きさにはバラツキが認められるが、特に、本発明において当該断片群を用いる場合には、コケ植物の断片の大きさを一定範囲に揃えて、大きさ別の断片群とすることが好適である。この大きさの分類は、特に限定されず、例えば、最大の断片群を3〜4mm程度の長さのコケ植物の断片群とし、2番目の断片群を2〜3mm程度の断片群とし、3番目の断片群を1〜2mm程度の断片群とすることができる。このコケ植物の断片の大きさの分別方法は特に限定されず、例えば、所望する大きさの網の目を有する篩でコケ植物を分別することで行うことができる。
このようにして得られる、断片の大きさ別のコケ植物の断片群は、後述するように、それぞれの大きさの断片群を段階的に一固定面に用いることも可能であり、特定の大きさの断片群のみを選択して一固定面に用いることもできる。なお、分別作業で得られる最も細かい1mm以下の大きさのコケ植物の断片は、再生芽をほとんど含んでおらず、養生して再び生長させる対象としては好ましくない場合が多い。
本発明において用い得るコケ植物の種類は特に限定されない。
例えば、Atrichum undulatum(Hedw.)P.Beauv(Namigata-Tachigoke)等のAtrichum P.Beauv.(Tachigoke-zoku) ;Pogonatum inflexum(Lindb.)Lac.(Ko-sugigoke) 等のPogonatum P.Beauv(Niwa-sugigoke-zoku);Polytrichastrum formosum(Hedw.)G.L.Smith等のPolytrichastrum G.L.Smith(Miyama-sugigoke-zoku);Polytrichum commune Hedw.(Uma-sugigoke) 等のPolytrichum Hedw.(Sugigoke-zoku);Ceratodon purpureus (Hedw.) Bird.(Yanoueno-akagoke)等のCeratodon Bird.(Yanouenoaka-goke-zoku);Dicranum japonicum Mitt.(Shippogoke) 、Dicranum nipponense Besch(O-shippogoke) 、Dicranum scoparium Hedw.(Kamojigoke)、Dicranum polysetum Sw.(Nami-shippogke)等のDicranum Hedw.(Shippogoke-zoku);Leucobryum scabrum Lac.(O-shiragagoke)、Leucobryum juniperoideum(Brid.) C.Mull.(Hosoba-okinagoke) 等のLeucobryum Hampe(Shiragagoke-zoku);Bryum argenteum Hedw.(Gingoke) 等のBryum Hedw.(Hariganegoke-zoku);Rhodobryum giganteum(schwaegr.)Par.(O-kasagoke)等のRhodobryum(Schimp.)Hampe(Kasagoke-zoku) 、Plagiomnium acutum(Lindb.)T.Kop.(Kotsubogoke) 等のPlagiomnium T.Kop.(Tsuru-chochingoke-zoku);Trachycystis microphylla(Dozy et Molk.)Lindb.(Kobano-chochingoke)等のTrachycystis Lindb.(Kobano-chochingoke-zoku);Pyrrhobryum dozyanum(Lac.) Manuel(Hinokigoke)等のPyrrhobryum Mitt.(Hinokigoke-zoku);Bartramia pomiformis Hedw.(O-tamagoke) 等のBartramia Hedw.(tamagoke-zoku);Climacium dendroides(Hedw.)Web.et Mohr(Furoso) 、Climacium japonicium Lindb.(Koyano-mannengusa)等のClimacium Web.et Mohr(Koyano-mannengusa-zoku);Racomitrium ericoides(Web.et Brid) Brid(Hai-sunagoke) 、Racomitrium japonicium Dozy et Molk.(Ezo-sunagoke)、Racomitrium canescens(Hedw.) Brid.ssp.latifolium(Sunagoke)、Racomitrium barbuloides Card.(Kobanosunagoke) 等のRacomitrium Brid.(Shimofurigoke-zoku) ;Hypnum plumaeforme Wils.(Haigoke) 等のHypnum Hedw.,nom.cons.(Haigoke-zoku);Thuidium Kanedae Sak.(Toyama-shinobugoke)等のThuidium Bruch et Schimp.in B.S.G.(Shinobugoke-zoku)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
これらのコケ植物は、単独種類のコケ植物を用いることは勿論のこと、2種以上を組み合わせて用いることも可能である。特に、強い日照を好むコケ植物(例えば、スナゴケ等)と、日陰を好むコケ植物(例えば、ハイゴケ等)を組み合わせて用いることにより、本固定用表面が用いられる日照環境に依存せずに、コケ植物の生育を維持することが可能となる。
本固定表面は、コケ植物を固定する対象物上に設ける表面である。この対象物上において、コケ植物が、接着性素材と固定用組成物に接触することによって固定され、本固定表面を形成する。特に、対象物上に接着性素材層が設けられ、この接着性素材層上にコケ植物が載置されており、さらに、この載置されたコケ植物に固定用組成物が付着している状態であることが好適である。
なお、接着性素材のみを用い、固定用組成物を用いないと、コケ植物の定着性が十分ではなく、経時的にコケ植物が脱落する傾向が強い。また、固定用組成物のみを用い、接着性素材を用いないと、固定用組成物自体が対象物と接着するものではなく、コケ植物を表面上に固定することが困難である。また、本固定表面において用いる接着性素材と、コケ植物と、固定用組成物の量と比率は、特に限定されず、必要に応じて自由に選択することができる。具体的には、対象物上の接着性素材上に、所望する量のコケ植物を載置して、このコケ植物の固定に適切な量の固定用組成物を付着させることで、結果として、これらの3要素を適切な量と比率で用いることができる。
本固定表面の典型的な構築方法
上述したように、本固定表面を、典型的には、上記(1)〜(4)の工程により構築することができる。
第1工程[上記(1)]
コケ植物を固定する予定箇所は、接着性素材が付着する、対象物の表面であり、例えば、素材としては、ガラス、金属、石材、セラミック、素焼き物、木材、プラスチック類、発泡スチロール、発泡ガラス、ゴム、コンクリート(特に、ポーラスコンクリートが好適である)等を例示することができるが、特に限定されない。また、当該表面を有する対象物も、線状部材、小さな器物(瓦、コンクリートブロック、インターロッキングブロック等を含む)から、大きな構造物の法面や壁等から自由に選択が可能であり、特に限定されない。また、対象物を板状部材とすることで、新たなコケ植物を用いた環境改善用基板を製造することができる。また、例えば、柱状物の表面を本固定表面として、多数の当該柱状物を、所望する場所、例えば、屋上に起立固定することにより、単位面積当たりのコケ植物の固定表面を増加させて、より効率的な環境改善を図ることができる。対象物を、実質的に接着性素材自体とすることも可能である(「実質的に」とは、例えば、糸や針金のような線状部材に沿って接着性素材を付着させる場合や、小さな核のまわりに接着性素材を多層化して分厚く付着させる場合のように、厳密には、他の部材を介在させているが、塗布する接着性素材に対する他の部材の占める割合が極端に少ない場合のことを意味する)。
また、対象物をシート状素材、例えば、紙、ビニールシート、織布、不織布、フェルトシート等とすることにより、壁紙等として応用可能な素材が提供され得る。
接着性素材は、例えば、下書きに沿って、チューブで対象物上に載せて、さらに、小手等で対象物上において馴染ませることで、対象物表面における塗布を行うことができる。さらに、このように接着性素材を、対象物上で馴染ませた後に、刷毛等で、当該接着性素材の付着面を軽くたたいて、当該接着性素材を毛羽立たせることで、後述するコケ植物や固定用組成物が食い込む、細かい空隙を、多数、接着性素材の塗布面に設けることが可能となり、好適である。
次に、このようにして形成される接着性素材が塗布された表面の上から、コケ植物を載置する。この載置の際、コケ植物を、シリコーン系接着剤の塗布面に向けて、軽く押し込むことが、コケ植物の当該塗布面における定着性を向上させる上で好適である。この際に用いるコケ植物は、十分な水を含んだ状態ではなく、乾燥している状態であることが好適である。特に、巻縮している状態のコケ植物を用いることが好適である。
また、このコケ植物の載置が、大きなコケ植物断片(このコケ植物の断片については前述した)の載置から、小さなコケ植物断片への載置へと段階的に行われることが好適である場合が多い。様々な大きさのコケ植物の断片やコケ植物の植物体をそのまま載置すると、コケ植物を載置した下面が隠れるようにすることが困難であり、審美上好ましくないと考えられる傾向も認められる。これに対して、コケ植物の載置を大きな断片群から小さな断片群に段階的に行うことで、大きなコケ植物同士の隙間をそれよりも小さなコケ植物の断片群で埋めることが可能であり、その結果、コケ植物の載置下面をむらなくコケ植物で覆うことができる(これらを同時に載置すると、大きなコケ植物の断片が優先的に付着して、載置むらが発生しやすい傾向が認められる)。
前述したように具体的には、例えば、3〜4mm程度の長さの断片群を最初に載置して、次に、その上から、2〜3mm程度の長さの断片群を載置して、最後に、その上から、1〜2mm程度の長さの断片群を載置することが好適である。この態様のコケ植物の載置は、特に、載置面(コケ植物固定の予定箇所)の面積が、自然な目視で実質的な平面と認められる程度に広い場合に好適である。
例えば、対象物の表面の1カ所以上に溝構造が設けられ、当該溝構造の中の一部又は全部に、コケ植物の載置を行う場合には、このような段階的載置を行わなくても、容易に載置面(溝の中)をコケ植物で覆うことが可能である。また、対象物が、実質的に接着性素材自体からなる態様の場合には、中程度の大きさのコケ植物の断片群(具体的には、2〜3mm程度の長さのコケ植物の断片群)のみを選択して用いることが好適である。
また、コケ植物の載置は、好適には乾燥したコケ植物をそのまま載置することが可能であるが、例えば、網状体でコケ植物を予め板状に固定して、このコケ植物付きの網状体を、接着性素材上に載置して、ここにいう「コケ植物の載置」とすることも可能である。
これに次いで行われる、接着性素材の硬化は、用いた接着性素材の性質に応じて選択して行われる。例えば、乾燥により硬化する接着性素材を用いた場合は、自然乾燥又はコケ植物がダメージを受けない程度の強制乾燥等を選択して行うことができる。また、特定の硬化剤により硬化する接着性素材を用いた場合には、対応する硬化剤を反応させる。ただし、当該硬化剤は、コケ植物の生育や生命活動の維持に対するダメージを与えないものであることが必要である。
第2工程[上記(2)]
水を含有する固定用組成物は、第1工程において、接着性素材が塗布され、さらにコケ植物が載置された表面上に上層される。上層の方法は、特に限定されず、対象箇所に、よく混合した水を含有する固定用組成物をかけ流すこと等により行われる。
第3工程[上記(3)]
上層した上記組成物のうち余剰の組成物を除去する方法は、特に限定されないが、最も好適には、水流による除去を挙げることができる。これにより、対象物表面の余剰の上記組成物が流し取られると同時に、硬化した接着性素材により形成された隙間に、当該組成物を沈降させることができる。
この水流による、余剰の水を含有する固定用組成物の除去は、対象物上に上層した水を含有する固定用組成物における水分が失われる前に、その表面を、水流と接触させること、等により行うことができる。
この除去手段は、効率的に水を含有する固定用組成物を、硬化した接着性素材において設けられた隙間に沈降させることが可能であり、かつ、余分な水を含有する固定用組成物を洗い流すことができるという点において、極めて好適である。なお、この水流の強さの程度は、日本国において、通常の状態(給水制限時のように、極端に水圧が下がっている場合は、水圧が不足する可能性がある)で用いる家庭用の上水道から連結したノズル付きホースで実現される程度の水流で十分である。
第4工程[上記(4)]
最後に、第3工程で得られた表面を乾燥させることで、コケ植物が、接着性素材と固定用組成物により表面上に固定され、自然な風合いを有する本固定表面を得ることができる。一旦形成された本固定用表面は、耐水性を有し、降雨等による水ぬれに対しても頑強である。
なお、コケ植物を、継続して健全に生育するためには、一般的には、順化を行うことが必要であるが、上記の一連の製造工程(1)〜(4)は、室内で行い、順化段階になって、屋外に、完成した本固定表面を有する対象物を出して、コケ植物の順化を行うことが好適である。
また、特に、長期間の保存が必要である場合には、本固定表面を設けた対象物に対して、屋外又は室内でコケ植物の養生を行い、これを使用する前(使用時から2ヶ月程度以内前が好適である)に、養生を行ったコケ植物の上から、再び、水を含有する固定用組成物を上層して固化させることによりコケ植物を休眠状態として、これを所望する使用場所で用いることにより、本固定表面上のコケ植物を、その使用場所の環境に容易に順化可能な状態とすることができる。
すなわち、本発明は、保存対策として、本固定表面が設けられた対象物の表面のコケ植物の養生を行い、当該対象物の使用前に、前記表面に、水を含有する固定用組成物を上層して、前記コケ植物の露出部分と組成物が接触した状態で当該組成物を固化させてなる表面、を有する対象物をも提供する発明である。
本固定表面には、上記のようにコケ植物が固定された箇所の他、タイル等の構造を設け、当該部分には、自在に着色等を施すことができる。また、本固定表面におけるコケ植物の固定箇所は、接着性素材の塗布箇所となるので、接着性素材の塗布の仕方を工夫することで、自在にコケ植物からなる模様等を設けることが可能である。
対象物として用いる素材のうち、発泡スチロールは、所望の形状への加工が容易であり、かつ、軽量であり、取り扱い易いという長所がある。また、水に浮くので、対象物を水に浮かせる態様とする場合には、特に好適な素材である。ただし、その反面、発泡スチロールにおいて自然な風合いを出すことは非常に困難であり、例えば、発泡スチロールの表面にそのまま着色処理を施しても、人工的な雰囲気を抑えることは簡単ではない。
このような場合、以下のα)〜δ)の工程で、発泡スチロール等の素材の表面を自然な風合いとすることが可能である(この工程を行うことが可能な対象は、発泡スチロールに限らず、本固定表面を設ける対象物となり得るあらゆる素材を選択することが可能である)。
α)発泡スチロール等の表面に、事後的に硬化し、かつ、固化前は粘調な液体素材を塗布する。かかる事後的な硬化素材としては、接着剤、例えば、シリコーン系接着剤、ウレタン系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、セルロース系接着剤、合成ゴム系接着剤、紫外線硬化系接着剤、嫌気性接着剤、紫外線嫌気性接着剤等を挙げることができるが、シリコーン系接着剤が好適である。
この塗布の方法は、特に限定されず、例えば、上記液体素材を入れた射出用容器(射出用チューブ等)から、当該液体素材を対象物の表面に射出し、これを小手等で均すことも可能であり、薄く塗りたい場合は、刷毛等に当該液体素材を付着させて、これを対象物表面に塗布することも可能である。
β)次に、好適には対象物の表面に塗布された上記液体素材を毛羽立たせる。この工程を行う方法は、特に限定されないが、例えば、対象物表面の液体素材の表面に剛性を有する起毛性部材(例えば、針金の刷毛)でたたくことにより、上記液体素材を対象物表面上において毛羽立たせることができる。
γ)次に、対象物表面において毛羽立たせた液体素材の上から、土質細物(砂利、砂、土、陶器粉、ガラス粉、灰類、軽量骨材、粘土、ピートモス、乾燥ミズゴケ粉砕粒子、パーライト等)、顔料、色素等をふりかけた後、好適には、対象物表面に、通常の上水道口にシャワーノズルを付加して生成させた程度の水流を接触させて、余分なふりかけ物を洗い流す。次いで、上から対象物表面を軽くなでつけてならし、次いで、この液体素材を固化(乾燥、紫外線照射、嫌気等の事後的硬化素材の種類に応じた固化方法による)させることにより、土壁にも似た、自然な風合い表面を、対象物上に形成することができる。
ここで、この土質細物のふりかけ工程においては、前述したコケ植物の載置工程と同様に、土質細物を粒径別に集め、大きな粒径の土質細物群から小さな粒径の土質細物群へと段階的にふりかけることで、大きな粒径の土質細物粒子の間に小さな粒径の土質細物同士が入り込み、ふりかけ面における土質細物のふりかけむらが生ずるのを防ぐことができる。これらを同時にふりかけると、大きな粒径の土質細物が優先的にふりかけ面に付着して、ふりかけむらが発生しやすい傾向が認められる。
δ) 上記γ)の対象物の表面に、塗膜を設けることが、対象物の表面における微生物の栄養源が表面に露出するのを防ぐために好適である。塗膜は、対象物の表面上に所望するコーティング素材の塗布を行い、これを乾燥・固化させることで設けることができる。このコーティング素材としては、特に限定されず、現在、上薬として提供されている製品を用いることが可能であるが、可能な限り、透明性が保たれ、かつ、安全性の高いものを用いることが好適である。例えば、水性の下地安定剤として販売されているアクリル樹脂の水性剤(アトミクス株式会社製等)を、このコーティング素材として転用することが非常に好適である。さらに、必要に応じて、このコーティング素材の上面に防水処理、例えば、シリコーンコーティング剤の塗布処理を行うことにより、防水を行うことができる。
上記α)〜δ)の工程に従うことにより、発泡スチロール等の表面を、自然な風合いの表面とすることが可能である。
なお、上述した土質細物のうち、乾燥ミズゴケ粉砕粒子(ミズゴケの乾燥製品の粉砕物:市販の乾燥ミズゴケ又は生長ミズゴケの乾燥物を、粉砕器を用いて粉砕して製造し得る粉砕物)を用いることにより、ミズゴケの有する揚水力により、対象物が接触する水系や地面からの水分を、当該乾燥ミズゴケ粒子を介して上方向に向けて浸潤させることができる。すなわち、対象物における本固定表面以外の部分の全て又は一部に、粉砕した乾燥ミズゴケの粒子が定着されており、かつ、当該乾燥ミズゴケの粒子の定着部分が上記表面に接している状態とすることにより、コケが固定されている本固定表面に向けて、水を当該乾燥ミズゴケ粒子を介して、周囲の水系や地面からの供給が可能である。
本発明により、容易に製造し得る、コケ植物が自在のデザインで固定され得る表面と、これを設けた対象物が提供される。
図1は、本固定表面の一実施例の製造工程を示した図面(縦断面の概略図)である。
図1(1)において、装飾対象物11の表面の、コケ植物を固定することを予定する箇所に、接着性素材12をチューブ121から絞り出して載せ、これを、小手122で馴らして、さらに、刷毛123で、接着性素材12の塗布面を軽くたたいて、当該面を毛羽立たせる。
次いで、図1(2)に示すように、接着性素材12が固化する前に、コケ植物13を、当該接着剤の塗布面に載置して、小手等で軽く押し込んで、当該接着剤を硬化させる(第1工程)。
図1(3)において、水を含有する固定用組成物14を、コケ植物13が載置されている、固化された接着性素材12の塗布面の上から上層する(第2工程)。その後、シャワーノズル151から噴出される上水道水の水流15により、水を含有する固定用組成物14を、硬化した接着性素材12により形成された隙間に沈降させて、上記コケ植物13を露出させる(第3工程)。
図1(4)において、かるく、装飾対象物11の表面を押さえた後、自然乾燥させて、本固定表面10を完成することができる。完成後、製造工程において、はじめて、屋外に出して、コケ植物13を順化させる。
なお、図1(5)に示すように、装飾対象物11上には、任意に着色されたタイル16等で装飾して自在のデザインを作出することが可能である。
図2は、本固定表面を設ける対象物が、板状部材である態様を、その製造工程を追って示した図面である。
図2(1)は、板状部材として作出した本固定表面を設けた対象物20の全体概略図である。対象物20においては、凹構造を有する板状部材21の凹部に、コケ植物232が固定された本固定表面22が設けられている。また、対象物20のコケ植物が固定されていない表面には、土質細物232が固定されている。
図2(2)〜(5)は、対象物20を製造する製造工程を示している(縦断面I―I'による縦断面図)。図2(2)は、板状部材21を示している。板状部材21は、中
央部に凹構造211を有し、かつ、当該凹構造211の底部2111は、当該底部の中心部近傍を最高点とする盛り上がりを有する凸状構造となっている。また、好適には、凹構造211の一番低い部分に1カ所以上の、板状部材21を貫通する小孔2112を設け、これを対象物20における排水機構とすることができる(図2(3)〜(5)においては図示せず)。さらに、板状部材21の本固定表面を設ける部分以外の部分においては、事後的硬化素材221、土質細物222、及び、塗膜剤223を用いて、前述した表面の構築方法[α)〜δ)]が行われており、土質細物222が固定されている。
図2(3)では、接着性素材231が、底部2111の凸状構造の全部又は一部において、チューブ2311を用いて塗布される段階を図示している。次いで、図2(4)では、塗布された接着性素材231の上から、コケ植物232を載置する段階を図示している。このコケ植物232は、好適には乾燥している状態が保たれている。さらに、図2(5)において、(4)において載置したコケ植物232の上から、水を含有する固定用組成物233を上層して、さらに、この組成物233を、上水道からシャワーノズル234を介して発生させた水流235により、下方向へ押し込めている段階を示している。
この図2(5)の対象物を乾燥させることにより、図2(1)に示した対象物20が製造される。
例えば、対象物20を屋外に設置した場合に、固定されたコケ植物232は、降雨等による水と太陽光により養生される。また、余分な水は、排水機構2112により外部に排出され、対象物20における水はけが保たれている。
図3−1は、対象物が板状部材である場合の態様を例示した図面である。図3(1)は、多数の凹構造31が設けられ、個々の凹構造の底部に本固定表面32を設けた態様30の図面である。この対象物30の個々の凹構造は、上記図2に示した構造とすることが好適である。
図3−1(2)は、凹構造33の中央部に、傾斜の急な凸構造331を設け、本固定表面332を、凹構造33における凸構造331が占める部分以外の部分のみに設けた態様30'の図面である。このような態様の場合、凸構造331を、例えば、タイル状素材等と
することにより、積極的にデザインを付加することができる。また、本固定表面332が占める部分に、上述の態様と同様の排水機構を設けることも可能である。
図3−1(3)は、凹構造34を、板状部材上における複雑な模様として、当該凹構造の内部に、本固定表面35を設けた態様30''の図面である。
図3−1(4)は、態様30''における凹構造34の代わりに、溝構造34''を設けて、当該溝構造の内部に本固定表面を設ける態様である(30''−2)。また、基盤面の凸部35''には、必要に応じて、上述した手段[α)〜δ)] を用いて、土質細物を表面固定することが可能である。
図3−1(5)は、煉瓦状部材36の側面上部に、本固定表面38を設けて、上面37を、例えば、タイル状とする態様30−3を示している。態様30−3は、例えば、複数を、上面37を上向きにして、床や道路に各々を隣接させた状態で敷き詰めるインターロッキングブロック等として用いることにより、各々の隙間に本固定表面38におけるコケ植物が充填された状態とすることができる。
なお、図3−1(4)において記載したと同様に、図3−1(1)〜(3)の板状部材の本固定表面が設けられている部分以外の部分においては、必要に応じて、上述した手段[α)〜δ)]を用いて、土質細物を表面固定することが可能である。
図3−2も、図3−1に引き続き、対象物が板状部材である場合の態様を例示した図面である。
図3−2(1)、(2)は、板状部材410の上面の一部411に、本固定表面と土質細物を区分けして設けてなる態様41を示している。通常は、本固定表面となる箇所をビニールシート等で覆って保護して、非保護部分に上述した手段[α)〜δ)] を用いて土質細物を表面固定後、前記ビニールシート等を除去して、当該除去部分にシリコーン系接着剤等の接着性素材412を塗布し(図3−2(1))、好適にはこの接着性素材を毛羽立たせた後、当該塗布面にコケ植物を載置し、固定用組成物を上層して、水流等を用いて当該固定物を定着させ、乾燥することにより、本固定表面413として、態様41とすることができる(図3−2(2))。なお、上記411に土質細物の固定以外の処理を施すことも可能であり、板状部材410の素材によっては(例えば、大理石、御影石、コンクリートを露出させることが予定されているブロック等)、未処理とすることも好適な態様となり得る(411')。
図3−2(3)〜(6)は、板状部材420の上面に、凸状線として所望するデザインを設ける態様について記載した図面である。
図3(3)において、板状部材420の上面に、所望するデザインの線(本例では格子状線)421を描き、当該線に沿って、チューブ422からシリコーン系接着剤等の接着性素材4221を絞り出しつつ線状に載置して、線221に沿った凸状線とする。なお、例えば、当該上面に水溜穴423を設けることも好適である。次いで、好適にはこの接着性素材4221を毛羽立たせた後、当該塗布面にコケ植物424を載置し、固定用組成物を上層して、水流等を用いて当該固定物を定着させ、乾燥することにより、板状部材420上面に凸状線4222が本固定表面として設けられた態様42が作出される(図4(5))。勿論、板状部材420の上面は、必要に応じて、例えば、上述した手段[α)〜δ)] を用いて土質細物を固定することも可能であり、着色等を行うことも可能である。また、板状部材自体の素材も自由に選択可能である。図4(6)では、ポーラスコンクリート製の板状部材420'の上面に、凸状線として本固定表面4222'が設けられている態様42'を例示している。また、図4(7)のように、板状部材420の上面に、複数の小球状の接着性素材4221'を押しつけて定着させ、これに対して、上述したコケ植物の載置と固定用組成物の上層と定着の工程を行い、複数の半球状の本固定表面4222''が設けられた態様42''を作出することができる。
図4は、対象物をシート状部材である場合の態様を例示した図面である。シート状部材を対象物として用いる場合、図4(1)(縦断面図)のように、例えば、載置した枠511の上側にシート状部材510が引っ張られた状態で固定具を用いて固定した状態で、本固定表面をシート状部材510上に設けることが作業能率上、好適である。本固定表面の作出工程は、上述した板状部材の例に則って行うことができる。図4(2)は、図3−2(1)、(2)の例に則って、シート状部材510の片面に、複数の方形上の本固定表面512と、土質細物の固定表面513を作出した態様51を示している。図4(3)は、図3−2(3)〜(5)の例に則って、シート状部材510の片面に、格子状の凸状線512'を設けた例を示している。面513においては、土質細物を固定しても、そのままでも、着色を行ってもよい。
このような対象物をシート状部材にした態様は、例えば、本表面を壁面等において用いる場合に、壁紙に準じて扱うことが可能であり、好適である。
図5〜6は、対象物が、実質的に、接着性素材自体からなる態様を示した図面である。
図5(縦断面図)において、図5(1)は、コケ植物(2〜3mm程度の長さの断片群が好適である)が入った容器611の中に、球状の接着性素材6131(本例のように、チューブ613から接着性素材を絞り出して、これを容器内で転がして球状化することも可能であり、別個、丸めて、これを容器611内に入れて転がすことも可能である)を転がして、球状の接着性素材6131上にコケ植物を付着させて(手で付着させてもよい)、コケ植物が付着した球状の接着性素材6131'を作出する。次いで、コケが付着した球状の接着性素材に対して固定用組成物を接触させて、水流等を用いることにより、当該組成物をコケ植物付きの球状素材6131'表面に定着させて、当該球状素材表面に本固定表面を設けることができる。また、コケを付着させる工程と固定用組成物を接触させる工程の間に、付着させたコケ植物の間隙に土質細物(細砂が好適である)を入り込ませる工程を行うことが、コケ植物の生育上好適である(例えば、土質細物614が入った容器611'内に、コケ植物が付着した球状の接着性素材6131'を入れて転がすことで、コケ植物と土質細物が付着した球状の接着性素材61を調製して(図5(2))、これに対して前述した固定用組成物を用いる工程を行うことで、さらに好適な態様とすることができる)。
また、例えば、図5(1)において、チューブ613から絞り出す接着性素材613'を球状にせずに、そのまま棒状またはひも状の態様61'(図5(4))とすることも可能である(容器611に代えて611''、コケ植物612に代えて612':図5(3))。
図6は、核となる素材を用いた態様である実質的に接着性素材自体が対象物である場合の態様を例示した図面である。
図6(1)〜(2)(縦断面図)は、容器711中に、核となる粒状物714(例えば、砂粒、小石等)を載置し、その上から接着性素材7131をチューブ713から絞り出して上層して、容器711を揺すって、粒状物714の表面に接着性素材が被覆されている粒状対象物7141を調製する工程を示している。被覆層を分厚くするには、この接着性素材の上層→振盪→被覆の工程を複数回繰り返すことで実現することができる。この粒状対象物7141に対して、例えば、容器711'中に入れたコケ植物712(2〜3mm程度の長さの断片群が好適である)を接触させて付着させ(コケが付着した粒状対象物71)(図6(2))、これを、図5(1)〜(2)に示した工程に準じて処理を行い、核粒子を内包する本固定表面を有する球状の対象物が作出される。
図6(3)〜(4)は、線状物、例えば、糸、針金等を核とした、実質的に接着性素材自体が対象物である場合の態様の製造工程の例を示している。
図6(3)において、先端7131が閉じた状態の接着性素材が充填されたチューブの当該先端に貫通孔7132を設け、当該貫通孔に線状物714'を矢印の方向に向けて通すことにより、線状物714'の一部または全部に効率よく接着性素材7133を付着させることができる。これに対して、図5(3)〜(4)に示した工程を行い、線状物を核とした、実質的に接着性素材自体が対象物である場合の本固定表面の態様71'を作出することができる(線状物7133にコケ植物7134が付着し、かつ、固定用組成物が定着している)(図6(4))。
図2と図6に示した態様の、板状の本固定表面を設けた対象物は、いわゆる一品生産品として、様々な意匠を施して観賞用として用いることも可能である。さらに、例えば、画一的な生産品として、これを、屋上、壁面等に、通常は、多数を設置し、コケ植物を養生することで設置部分近傍の環境を改善する、環境改善用基板として用いることが可能である。
図7は、ポーラスコンクリートを用いた表面の構築方法の例を示している。
図7(1)は、ポーラスコンクリート81の一面に、水を含有する固定用組成物82(ミキサー等による細粒化処理が行われていることが好適である)を上層している段階を示している。次いで、水流83により当該組成物82をポーラスコンクリート81の小孔中に沈降させる(図7(2))。最後に、コケ植物を組成物のコケ植物以外の含有物の0.1倍量〜2倍量(質量比)程度(水を除く)含有する、水を含有する固定用組成物を上層して(図7(3))、これを乾燥することにより、ポーラスコンクリート表面にコケ植物が定着した態様が作出される。また、図7(4)に示すように、ポーラスコンクリート81'の一面を、予め、水を含有する固定用組成物で処理することなく、ポーラスコンクリートの小孔の表面近傍にコケ植物(長さ2〜3mm程度のコケ植物の断片群が好適である)を押し込んで、その上から、水を含有する固定用組成物を上層して定着させて乾燥させることによっても、ポーラスコンクリート表面にコケ植物が定着した態様が作出される。
本固定表面の構築1
水6L中に、裁断した新聞紙38枚(乾燥質量740g)を入れて、これを混練器を用いて十分に混練した、この混練物6740gのうち、1776g(新聞紙乾燥質量195g相当)を、別の容器に取り出し、これと、土粒子(水稲育苗専用粒状培養土を、ミキサーで、市販の非粒状培養土程度、又は、粘土程度の粒径に細粒化したもの)240gを混合して、混練器を用いて十分に混練して、混練物を調製した。次に、この混練物を15Lの水に溶解し、これを固定用組成物とした。
これとは別個に、厚さ2cmの方形の発泡スチロール板1m2(任意に排水口として径8mm程度の貫通穴を、焼きごてを用いて複数設けられている)の上面一面に、シリコーン系接着剤を薄く塗りつけ、刷毛でたたいて毛羽立たせた。この毛羽立たせたシリコーン系接着剤上に、コケ植物150g(乾燥質量)[スナゴケ:ハイゴケ=7:3(質量比)]を、シリコーン系接着剤の硬化前に配置した。
この発泡スチロール板上のコケ植物を配置したシリコーン系接着剤の硬化後、その上に、上記の固定用組成物を小手で均等に上層し、上水道のシャワーノズル水流を接触させて固定用組成物をシリコーン系接着剤上に形成された凹凸面に押し込むと同時に、余分な当該組成物を洗い流した。
これを乾燥させて、本固定用表面を有する対象物を製造した。
この発泡スチロール製の対象物を池に浮かべたところ、安定して浮上し、かつ、板全体が湿潤化し、一定量の池の水が、コケ植物に供給され、コケ植物の生育も順調であった。
本固定表面の構築
上記の「構築1」の発泡スチロール板の厚みを3cmにして、上記と同様の本固定表面を構築し、池の水に浮かべたが、発泡スチロール板自体の厚みが厚すぎて、池の水が十分にコケ植物に供給されなかった。
そこで、この厚さ3cmの発泡スチロール板の上面と側面に、水性アクリル系接着剤を塗り、その上から、粉砕した乾燥ミズゴケの粒子を、3段階に分けてふりかけて(1回目は、大きさが3〜4mm程度、2回目は2〜3mm程度、3回目は1〜2mm程度の乾燥ミズゴケ粒子)、乾燥ミズゴケ粒子が、稠密に接着固定されている発泡スチロール板を製造した。
次いで、当該発泡スチロール板の上面中央部(0.8m2相当)に、上述した「構築1」の工程に従い、本固定表面を構築した。これにより、当該発泡スチロール板に接着固定された乾燥ミズゴケ粉砕粒子と接触するコケ植物の固定表面を有する対象物が製造された。
この発泡スチロール製の基盤状の対象物を池に浮かべたところ、池の水が基盤側面と上面外周の乾燥ミズゴケの粉砕粒子群が湿潤状態となって、本固定表面のコケ植物に水が供給されていることが確認された。この結果より、対象物表面に乾燥ミズゴケの粉砕粒子を接着固定することにより、当該ミズゴケ粒子の揚水力により、外部の水を本固定表面に効率的に供給し得ることが明らかになった。なお、乾燥ミズゴケの粉砕物は、ごく自然な色合いのうす茶色であり、自然の色合いを対象物に付与することが可能であるという点においても、これを対象物に接着固定することは好適な態様の一つとして挙げられる。
本固定表面の一実施例の製造工程を示した図面である。 本固定表面を設ける対象物が、板状部材である態様を、その製造工程を追って示した図面である。 対象物が板状部材である場合の態様を例示した図面である。 対象物が板状部材である場合の態様を例示した図面である。 対象物をシート状部材である場合の態様を例示した図面である。 接着性素材自体が対象物である場合の態様を例示した図面である。 核となる素材を用いた、実質的に接着性素材自体が対象物である場合の態様を例示した図面である。 ポーラスコンクリートを用いた表面の構築方法の例を示した図面である。

Claims (21)

  1. コケ植物が、下記のa)及びb)に接触して固定されている、コケ植物を固定した表面。
    a)硬化した状態の、「常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な接着性素材」。
    b)粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物を含有する組成物。
  2. 下記の工程(1)〜(4)により構築される、コケ植物を固定した、請求項1又は2記載の表面。
    (1)コケ植物を固定する予定箇所に、「常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な接着性素材」を塗布し、その上に、コケ植物を載置した後、前記接着性素材を硬化させる工程。
    (2)粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物と水を含有する組成物、を上記の表面構築予定箇所に上層する工程。
    (3)上層した上記組成物のうち余剰の組成物を除去して、上記コケ植物を露出させる工程。
    (4)表面構築予定箇所を乾燥する工程。
  3. 工程(1)において、コケ植物の載置が、大きなコケ植物断片の載置から、小さなコケ植物断片への載置へと段階的に行われる、請求項2記載のコケ植物を固定した表面。
  4. 工程(1)において、塗布した接着性素材を毛羽立たせた後に、その上に、コケ植物を載置し、請求項2又は3記載のコケ植物を固定した表面。
  5. 工程(1)において、載置するコケ植物が、乾燥した状態のコケ植物である、請求項2〜4のいずれかに記載のコケ植物を固定した表面。
  6. 工程(3)において、「粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物と水を含有する組成物」を、水圧により、硬化した接着性素材により形成された隙間に沈降させる、請求項2〜5のいずれかに記載のコケ植物を固定した表面。
  7. 「常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な接着性素材」が、常温で硬化するシリコーン系接着剤及び/又はアクリル系水性塗料である、請求項1〜8のいずれかに記載の表面。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の表面を有する対象物。
  9. 対象物が器物である、請求項8記載の対象物。
  10. 対象物が板状部材である、請求項8記載の対象物。
  11. 対象物の表面の1カ所以上に凹構造が設けられ、かつ、各々の凹構造の底部が凸状となっており、当該凸状部分の一部又は全部に、請求項1〜7のいずれかに記載の表面を有する、請求項8〜10のいずれかに記載の対象物。
  12. 対象物の表面の1カ所以上に溝構造が設けられ、当該溝構造の中の一部又は全部に、請求項1〜7のいずれかに記載の表面を有する、請求項8〜11のいずれかに記載の対象物。
  13. 凹構造の底部若しくは溝構造の中に、排水機構が設けられている、請求項11又は12記載の対象物。
  14. 対象物の素材が、発泡スチロールである、請求項8〜13のいずれかに記載の対象物。
  15. 対象物がシート状部材である、請求項8記載の対象物。
  16. 対象物における上記表面以外の部分の全て又は一部に、粉砕した乾燥ミズゴケの粒子が定着されており、かつ、当該乾燥ミズゴケの粒子の定着部分が上記表面に接している、請求項8記載の対象物。
  17. 前記対象物において、乾燥ミズゴケの粒子の定着が、大きなミズゴケ粒子の定着から、小さなミズゴケ粒子の定着へと段階的に行われる、請求項16記載の対象物。
  18. 対象物が、実質的に「常温で硬化し、かつ、接触したコケ植物が生育可能な接着性素材」自体からなる、請求項8記載の対象物。
  19. 請求項8〜18のいずれかに記載の対象物の表面のコケ植物の養生を行い、当該対象物の使用前に、前記表面に、粉砕紙及び/又は紙前駆物、並びに、土質細物と水を含有する組成物を上層して、前記コケ植物の露出部分と組成物が接触した状態で当該組成物を固化させてなる表面、を有する対象物。
  20. 生長したコケ植物の群落の頂部近傍を切断し、切断したコケ植物断片を収穫物として用い、切断されたコケ植物の群落の養生を継続して行い、かつ、この養生と収穫のサイクルを繰りかえし行う、コケ植物の栽培方法。
  21. 請求項20記載のコケ植物の栽培方法で得られたコケ植物の断片の大きさを一定範囲に揃えてなるコケ植物断片群。
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