JP2005223535A - 移動体 - Google Patents

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

【課題】 長時間停止時にバッテリの消耗を抑制し、異常時に通報可能な移動体を提供する。
【解決手段】 燃料電池システム1は、水素タンク2から供給される水素を燃料とする発電装置である。バッテリ4は、燃料電池システム1が発電停止時に移動電話7及びコントローラ8に電源を供給する。電源制御器6は、コントローラ8の指示により移動電話7の電源をオン/オフする。コントローラ8は、車両の駐車時に、一旦移動電話7の電源をオフするとともに、水素リークセンサ13や水素圧力センサ12の検出値に基づいて水素漏れが生じたと判断されるとき、移動電話7の電源をオンして外部へ異常を通報する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動電話により異常を通報する移動体に関する。
公衆移動通信網の制御装置は、移動電話(自動車電話、携帯電話、PHS等を含むが以下、単に移動電話と総称する)へ着信させるために個々の移動電話の位置を追跡している。このため移動電話は、発信及び着信が無くても、基地局が制御用のチャンネルを使用して送信する位置情報を受信している。そして受信した位置情報が移動電話内部に記憶している位置情報と異なった場合に、前回登録した位置から移動したと判断して、新たな位置情報を内部に記憶するとともに、基地局に対して位置登録要求信号を送信する。この移動電話と位置登録要求通信を行った基地局は、移動通信網の制御装置に移動電話の新たな位置を登録する。この移動電話宛に呼出が生じた場合、移動通信網の制御装置は、位置登録情報に基づいて最寄りの基地局から当該移動電話へ着信を接続するようになっている。このような位置情報の受信及び位置登録要求の通信のために、移動電話は待ち受け状態でもバッテリ電力を消費している。
通勤電車内等で携帯電話の電源をオフする煩わしさを避けるために、携帯電話を自動的にオフする技術として、特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、ユーザが予め時間帯と場所を設定するメモリを備え、現在位置と時刻が設定された条件をみたせば、自動的に携帯電話の電源をオフしている。
また、設定時間毎に携帯電話の位置が通信圏内か圏外かを判断して、圏外の場合には、携帯電話の電源を自動的にオフして消費電力を節約する技術が知られている(特許文献2)。
特開2003−244764号公報(第3頁、図1) 特開平10−336093号公報(第2頁、図2)
しかしながら、上記従来の携帯電話の消費電力削減技術を移動電話を搭載した燃料電池車両等の移動体に適用しようとすれば、以下のような問題点が生じる。
燃料電池システムの発電を停止した場合、通信圏内に移動体があると判断されたとき、携帯電話の電源をオンとするため、長期停止の場合にはバッテリの電力を消費してしまい、燃料電池システムを再起動できなくなる可能性がある。
携帯電話の電源を周期的にオン/オフする場合、周期を短くすれば不必要なときにオンにすることにより無駄な電力を消費し、周期を長くして電力消費を削減すると、必要なときに異常事態を通報できず、燃料電池システムに凍結等の異常発生が予測される場合に、その防止に貢献できないという問題点が生じる。
請求項1記載の発明は、上記問題点を解決するため、移動電話と、水素を燃料とする発電装置と、該発電装置周囲の水素濃度を検出する水素濃度検出手段と、少なくとも前記移動電話に電力を供給するバッテリと、前記移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記移動電話の電源を一旦切断し、前記水素濃度検出手段が検出した水素濃度が所定値以上であるとき、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、を備えたことを要旨とする移動体である。
また請求項2記載の発明は、上記問題点を解決するため、移動電話と、水素を燃料とする発電装置と、該発電装置に供給する水素を貯蔵する水素タンクと、該水素タンクの圧力を検出する水素タンク圧力検出手段と、前記移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記移動電話の電源を一旦切断し、発電停止直後の水素タンク圧力と発電停止継続時のタンク圧力との差圧が所定値以上となったとき、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、を備えたことを要旨とする移動体である。
また請求項3記載の発明は、上記問題点を解決するため、移動電話と、発電装置と、該発電装置の起動用電力及び前記移動電話の電力を供給するバッテリと、該バッテリの残存容量を検出するバッテリ容量検出手段と、移動体周辺の温度を検出する周辺温度検出手段と、前記発電装置の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記バッテリ容量検出手段が検出したバッテリ残存容量と前記発電装置を起動するのに必要なバッテリ容量との差に基づいて前記移動電話の通電可能時間を算出する通電可能時間算出手段と、前記周辺温度検出手段が検出した移動体周辺温度と前記冷却水温度検出手段が検出した冷却水温度との温度差に基づいて、前記冷却水の温度が所定の下限温度まで到達する下限温度到達時間を算出する下限温度到達時間算出手段と、前記通電可能時間と前記下限温度到達時間との比較を行い、前記通電可能時間が前記下限温度到達時間より長い場合には前記移動電話の通電を継続し、前記下限温度到達時間の方が長い場合には前記移動電話の電源を切断し、電源切断から前記下限温度到達時間が経過した後、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、を備えたことを要旨とする移動体である。
また請求項4記載の発明は、上記問題点を解決するため、移動電話と、発電装置と、該発電装置の起動用電力及び前記移動電話の電力を供給するバッテリと、該バッテリの残存容量を検出するバッテリ容量検出手段と、最低気温を予測する最低気温予測手段と、前記発電装置の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、前記移動体及び前記発電装置が停止したときのバッテリ容量と前記発電装置の起動に必要なバッテリ容量との差に基づいて前記移動電話の通電可能時間を算出する通電可能時間算出手段と、予測された最低気温と前記冷却水温度との温度差に基づいて冷却水温度が所定の下限温度まで到達する時間を算出する下限温度到達時間算出手段と、前記通電可能時間と前記下限温度到達時間との比較を行い、前記通電可能時間が前記下限温度到達時間より長い場合には前記移動電話への通電を継続し、前記下限温度到達時間の方が長い場合には前記移動電話の電源を切断し、電源切断から前記下限温度到達時間が経過した後、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、を備えたことを要旨とする移動体である。
また請求項5記載の発明は、上記問題点を解決するため、請求項1乃至請求項4記載の発明において、前記発電装置は、水素を燃料とする燃料電池、または水素を燃料とする内燃機関で駆動される発電機であることを要旨とする移動体である。
請求項1の発明によれば、移動体の水素漏れを検出したときに移動電話の電源が自動的に投入されるため、適切に水素漏れを通知でき、より迅速な対応が可能となるという効果がある。
請求項2の発明によれば、水素タンクの圧力変化で水素漏れを検出しているため、水素濃度検出限界未満の微小な漏れが長時間継続した場合に水素漏れを検出して、それを通知することができる。
請求項3の発明によれば、移動体の長期放置時に移動体内の水凍結を事前に予測して、凍結予測通報をバッテリ切れなくできるため、移動体の故障を未然に防ぐことができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、移動体の置かれている位置の予想最低気温に対して凍結直前までの時間の見込みを得るため、請求項3より確実に凍結を防止することができるという効果がある。
請求項5の発明によれば、燃料電池車両や水素エンジンで駆動される発電機を搭載したハイブリッド車両等の水素漏れや凍結の可能性をバッテリ切れなく通報することができるという効果がある。
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。尚、以下の各実施例は、特に限定されないが、本発明を燃料電池車両に適用した例を示す。
図1は、本発明に係る移動体の実施例1の構成を説明するシステム構成図である。図1において、移動体としての燃料電池車両は、発電装置としての固体高分子型燃料電池または固体酸化物型燃料電池等を備えた燃料電池システム1と、燃料電池の燃料ガスである水素を高圧で貯蔵する水素タンク2と、燃料電池システム1が発電した直流電力を必要に応じて電圧変換又は直流交流変換してバッテリ4及び駆動用モータ5に分配するパワーマネジャ3と、パワーマネジャ3から余剰電力が充電されると共に燃料電池システム1の発電電力が不足するときパワーマネジャ3を介して放電するバッテリ4と、パワーマネジャ3から供給される電力を使用して車両を駆動する駆動用モータ5とを備えている。
パワーマネジャ3は、燃料電池車両の運転状況及び燃料電池システムの発電状況に基づいてバッテリ4の充放電を制御しながら、バッテリ4の充電量(SOC)を算出し、コントローラ8へ充電量を通知可能となっている。
また燃料電池車両は、パワーマネジャ3から移動電話7に供給する電源をオン/オフする電源制御器6と、燃料電池車両と外部との通信を行う移動電話7と、燃料電池システム1及び電源制御器6及び移動電話7を制御するコントローラ8を備えている。
電源制御器6は、コントローラ8からの制御信号により移動電話7に供給する電源のオン/オフを行うリレーまたは半導体スイッチ等を用いた電源制御器であり、移動電話7に内蔵されていてもよい。
移動電話7は、自動車電話、携帯電話、PHS等の公衆移動通信網に接続可能な移動電話であり、移動体としての燃料電池車両に設けられている。
また移動電話7には、ユーザが携帯する携帯電話や移動体のサービスセンタ等が予め非常通報先として登録されており、燃料電池車両に水素漏れ等の異常が生じた場合、或いは燃料電池内部の水分凍結等の異常が生じることが予測される場合に、コントローラ8からの制御信号により移動電話7を介して前記非常通報先に通報することができるようになっている。
水素タンク2には、バルブユニット11が設けられ、タンク内の水素を所望の圧力まで減圧して燃料電池システム1へ供給可能となっている。またバルブユニット11には、水素タンク内の圧力を検出する水素圧力センサ12が設けられ、その検出信号がコントローラ8へ入力されている。
また運転者が燃料電池システム1による発電/停止をオン/オフで指示するキースイッチ9が設けられ、その信号がコントローラ8に入力されている。さらに、外気温度を検出する外気温度センサ10,燃料電池システム周囲の水素濃度を検出する複数の水素リークセンサ13、燃料電池システム1の冷却水温度を検出する冷却水温度センサ14、水素タンク2の温度を検出する水素タンク温度センサ15が設けられ、これらのセンサの検出信号がコントローラ8に入力されている。
コントローラ8は、燃料電池システム1に備えられているアクチュエータやセンサと接続され、燃料電池システムの運転制御を行うと共に、電源制御器6を制御して移動電話7の電源オン/オフを制御する制御装置である。
尚、特に限定されないが、本実施例では、コントローラ8は、CPUとプログラムメモリと作業用メモリとI/Oインタフェースとを備えたマイクロプロセッサで構成され、プログラムメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、所望の制御内容を実現している。
車両の停止後、ユーザがキースイッチ9をオフにしたとき、燃料電池システム1は運転を停止する。燃料電池システム1の運転停止後の状態では、コントローラ8、移動電話7にはバッテリ4からパワーマネジャ3を介して電力が供給される。移動電話7に常時電源供給できれば、異常時に直ちに通報できるので好都合である。しかし、バッテリ4に蓄えられた有限の電力を消費することとなり、時間が長くなればバッテリ4があがってしまう。
そこで本実施例では、キースイッチ9のオフ後、コントローラ8から電源制御器6を制御して移動電話7の電源をオフとすることにより、バッテリ4の消費を抑制する。そして、燃料電池システム1に備えられた水素リークセンサ13の検出値が所定値(基準値)を超えたときに、移動電話7の電源を自動的にオンにして、異常を通報するようにしている。これにより長時間の駐車中もバッテリ上がりを起こすことなく、燃料電池車両の異常を監視し、異常発生時に移動電話により通報を行うことができる。
図2、図3は、本実施例1におけるコントローラの制御内容を説明するフローチャートである。実施例1は、移動体が有する発電装置周囲の水素濃度を水素リークセンサで検出して、水素濃度が所定値以上である場合、移動電話の電源を投入する実施例である。
図2において、まず、ステップ(以下、ステップをSと略す)10で、コントローラ8は、キースイッチ9の状態信号を読み込む。次いでS12で、コントローラ8は、前回読み込んだキースイッチ状態信号と今回のキースイッチ状態信号とを比較し、キースイッチ9の状態が変化したか否かを判定する。S12の判定で、キースイッチ9がターンオンであれば、燃料電池システム1の起動シーケンスへ移る。S12の判定が変化なしであれば、何もせずリターンする。
S12の判定がキースイッチ9のターンオフであれば、S14へ進み、コントローラ8は、燃料電池システム1の所定の停止シーケンスを実行する。次いで、S16で移動電話7の電源をオフするようにコントローラ8から電源制御器6へ制御信号を出力してリターンする。この状態では、移動電話7の電源はオフであり、移動電話7によるバッテリ4の消耗はなくなり、長時間の待機が可能となる。
次いで、図3のフローチャートが所定時間毎(例えば、数分毎)に呼び出されて、コントローラ8により実行される。図3において、まずS20でコントローラ8は、各水素リークセンサ13の検出値(水素濃度値)Lを読み込む。次いでS22で、コントローラ8は、何れかの水素リークセンサ13の検出値Lが設定値(水素漏れ判定値)を超えているか否かを判定し、全てのセンサの検出値Lが設定値を超えていなければ、何もせずに、言い換えれば移動電話7がオフの状態を継続して、リターンする。
S22の判定で、何れかの水素リークセンサ13の検出値Lが設定値を超えていれば、水素漏れと判定して、S24へ進む。S24では、コントローラ8は、移動電話7の電源をオンするように電源制御器6に制御信号を出力する。次いでS26で、コントローラ8は、移動電話7を介して予め登録された通報先へ、燃料電池車両に異常が発生した旨の通報、または発生した異常の内容(この場合は、水素漏れ)を通報してリターンする。
移動電話7から通報を受けたユーザまたはサービスセンタは、移動体の異常、または異常発生の予測に対して適当な処置をとることができる。
次に実施例2について説明する。本実施例における燃料電池車両の構成は、図1に示した燃料電池車両の構成と同様である。本実施例は、水素タンクの圧力に基づいて水素漏れを判断し、水素漏れと判断した場合、移動電話の電源を投入して通報する実施例である。
図4は、本実施例におけるコントローラ8の制御を説明するフローチャートである。まず、S30において、コントローラ8はキースイッチ9の状態を読み込む。次いでS32で、コントローラ8は、前回読み込んだキースイッチ状態信号と今回のキースイッチ状態信号とを比較し、キースイッチ9の状態が変化したか否かを判定する。S32の判定で、キースイッチ9がターンオンであれば、燃料電池システム1の起動シーケンスへ移る。S32の判定が変化なしであれば、何もせずリターンする。
S32の判定がキースイッチ9のターンオフであれば、S34へ進み、コントローラ8は、燃料電池システム1の所定の停止シーケンスを実行する。燃料電池停止シーケンスが終了すると、S36でコントローラ8は水素圧力センサ12から停止直後の水素タンク2の圧力値P0を読み込んで記憶する。次いで、S38で移動電話7の電源をオフするようにコントローラ8から電源制御器6へ制御信号を出力して、移動電話7の電源を切断する。
次いで、S40でコントローラ8は、それ自体をパワーセーブモードに設定し、タイマ機能を有効として、時間経過を測定する。コントローラ8は、大部分の機能を停止して消費電力を削減するパワーセーブモードと、全機能が有効なノーマルモードとを備えている。コントローラ8のパワーセーブモードでは、タイマ機能と、ノーマルモードへ遷移する機能と、キースイッチ9の状態変化を検出する機能が有効であり、他の機能は停止して、消費電力を削減している。
次いで、S42でコントローラ8は、所定時間(例えば数十分)経過したか否かを判断し、所定時間経過していなければ、後述するS56へ移る。
S42で所定時間経過していれば、タイマをリセットしてS44へ進み、コントローラ8は、自身をノーマルモードに設定し、S46で水素圧力センサ12により水素タンク2の圧力値PH2を検出して記憶する。
次いで、S48で、コントローラ8は、圧力値P0とPH2との差の絶対値(|P0−PH2|)が所定値ΔP(例えば数MPa)以上であるか否かを判定する。所定値ΔP以上であれば、水素漏れと判断して、S50へ進む。S50では、コントローラ8から電源制御器6に移動電話7の電源を投入する制御信号を出力し、移動電話7に電源を供給する。次いで、コントローラ8から移動電話7に異常を通報させる制御信号を出力し、予め登録された異常通報先へ水素漏れが生じたことを通報させる。次いで、コントローラ8は、自体をパワーセーブモードに設定して終了する。こうして、所定時間毎に水素タンク2の圧力を検出して、停止直後の圧力との差が所定値以上となった場合に、移動電話の電源をオンとして異常を通報することができる。
S48の判定で、圧力差(|P0−PH2|)が所定値ΔP未満であれば、水素漏れは無いとして、S56へ進み、コントローラ8はキースイッチ9の状態を読み込む。次いでS58で、コントローラ8は、前回読み込んだキースイッチ状態信号と今回のキースイッチ状態信号とを比較し、キースイッチ9の状態が変化したか否かを判定する。S58の判定で、キースイッチ9がターンオンであれば、燃料電池システム1の起動シーケンスへ移る。S58の判定で、ターンオン以外であれば、移動電話7の電源オフ及びコントローラ8のパワーセーブモードを継続して、S40へ戻る。
尚、水素タンクの圧力は、水素タンク内に貯蔵される水素量が一定でも温度によって変化する。このため水素漏れ判定用の所定値ΔPを小さくして、より高精度な水素漏れ検出を行うために、S36及びS46の水素タンク圧力検出時に、それぞれ水素タンク2の温度(T0、TH2)を水素タンク温度センサ15で検出して記憶しておき、S48では、それぞれの水素圧力P0 、PH2をT0及びTH2を用いて一定の基準温度における水素圧力に換算して圧力差を算出することが好ましい。
次に実施例3について説明する。本実施例における燃料電池車両の構成は、図1に示した燃料電池車両の構成と同様である。本実施例は、燃料電池車両が駐車時のバッテリ残量から移動電話への通電可能時間を算出し、周囲温度と冷却水温度から冷却水温度が所定の下限温度まで到達する下限温度到達時間を算出する。そして、通電可能時間より下限温度到達時間の方が長い場合には、一旦移動電話の電源を切断し、下限温度到達時間が経過してから移動電話の電源を投入する実施例である。
燃料電池システムは水素と酸素との反応により水を生成するため、0〔℃〕以下の状態が続いた場合、凍結する部分があり、部品が壊れ、車両の故障の原因となりうる。このため燃料電池システムの温度の代表として燃料電池冷却水の温度を用い、この温度が0〔℃〕以下となると予測されるとき、移動電話の電源を投入して異常発生が予測されることを通報する。
図5は、本実施例におけるコントローラ8の制御を説明するフローチャートである。まず、S60において、コントローラ8はキースイッチ9の状態を読み込む。次いでS62で、コントローラ8は、前回読み込んだキースイッチ状態信号と今回のキースイッチ状態信号とを比較し、キースイッチ9の状態が変化したか否かを判定する。S62の判定で、キースイッチ9がターンオンであれば、燃料電池システム1の起動シーケンスへ移る。S62の判定が変化なしであれば、何もせずリターンする。
S62の判定がキースイッチ9のターンオフであれば、S64へ進み、コントローラ8は、燃料電池システム1の所定の停止シーケンスを実行する。燃料電池停止シーケンスが終了すると、S66でコントローラ8はパワーマネジャ3からバッテリ4の充電量(SOC)Q0を読み込んで記憶する。次いで、S68でコントローラ8は、移動電話7の電源オンを継続すれば、バッテリ充電量が燃料電池システム1に起動に必要な最低充電量Qmin に到達する時間ΔT0を例えば、次の式(1)で算出する。
ΔT0=(Q0−Qmin )/Iwait …(1)
ここで、Iwaitは、待機時の移動電話7とコントローラ8との合計消費電流である。
式(1)の算出に代えて、図7に示すように移動電話7、コントローラ8を使ったときのバッテリ充電量の減少推定線をキースイッチ9オフ時のバッテリ充電量より決定してもよい。この推定線とシステム必要最低充電量との交点からΔT0を算出する。
次いで、S70で外気温センサ10による外気温度(車両周辺温度)と、冷却水温度センサ14による燃料電池冷却水の温度を検出する。次いでS72で、これらの値を用いて、時間に対する冷却水温度低下の推定を行なう。
この温度変化の推定は、燃料電池冷却水の温度を初期値として、単位時間当たりに冷却系から放出される熱量Δqは、冷却水温度Tw と外気温度Ta との温度差Δt(Tw −Ta )に比例し、冷却系の材質及び形状で定まる熱抵抗Rthに反比例するとした指数関数近似によって求めることができる。
この温度変化を図示すると、図6のように推定され、凍結防止のための設定温度を例えば5〔℃〕に設定した場合、キースイッチ9のオフの時点から冷却水温度が凍結防止設定温度まで到達する時間である下限温度到達時間ΔT1が算出される。
次いで、S74で、ΔT0よりΔT1が長いか否かを判定する。S74の判定で、ΔT0よりΔT1が長くなければ、何もせずに、即ち移動電話7及びコントローラ8の通電状態を維持したままリターンする。
S74の判定で、ΔT0<ΔT1となったときには、S76へ進み、移動電話7及びコントローラ8の電源をオフする。尚、コントローラ8は、電源オフでもそのタイマ機能は微少電流で作動しているものとする。
次いで、S78でΔT1の時間が経過するまで待機する。S78でT1の時間が経過すれば、S80で移動電話7とコントローラ8の電源をオンとし、S82で移動電話7を介して、燃料電池車両のサービスセンタやユーザの携帯電話へ、この車両は凍結の恐れがあることを通報する。
この通報を受けたサービスセンタは、車両所有者に連絡を入れ、凍結のための車両移動や、保温用外部電源等に接続することを促すことにより、凍結を防止することができる。
一方、S74の判定において、ΔT0≧ΔT1のときには、何もせずに、移動電話7とコントローラ8を電源オンのままでリターンする。あるいは移動電話7とコントローラ8の両方とも電源を切って、キースイッチオフからの経過時間がΔT1になったときに電源をオンにしてもよい。
次に実施例4について説明する。本実施例における燃料電池車両の構成は、図1に示した燃料電池車両の構成と同様である。本実施例は、燃料電池車両が駐車時のバッテリ残量から移動電話への通電可能時間を算出し、予測最低気温と冷却水温度から冷却水温度が所定の下限温度まで到達する下限温度到達時間を算出する。そして、通電可能時間より下限温度到達時間の方が長い場合には、一旦移動電話の電源を切断し、下限温度到達時間が経過してから移動電話の電源を投入する実施例である。
本実施例のフローチャートは、図5に示した実施例3とほぼ同様である。実施例3との相違は、実施例3ではS70で、外気温度と冷却水温度とを検出しているのに対して、本実施例では、S70で、コントローラ8が燃料電池車両の駐車位置の予測最低気温を取得すると共に、冷却水温度を検出する。予測最低気温の取得には、駐車位置を車載のナビゲーションシステムや、移動電話7の位置情報サービス機能により取得し、さらに駐車位置付近の予測最低気温を気象情報サービス会社や燃料電池車両のサービスセンタに問い合わせて取得する。そして、S72で、冷却水温度と予測最低気温から、冷却水凍結防止のための冷却水温度の設定温度到達時間ΔT2を算出する。ΔT2の算出方法も実施例3のΔT1算出方法と同様である。以下、図5のS74及びS78のΔT1をΔT2と読み替える。
本実施例では、冷却水温度が所定の下限温度温まで到達する時間の算出に駐車位置付近の予測最低気温を使用しているので、実施例3より正確に凍結可能性を判断することができる。
以上好ましい実施例について説明したが、これらは本発明を限定するものではない。実施例では、水素を燃料とする発電装置として燃料電池システムを用いたが、これに代えて水素を燃料とする内燃機関(水素エンジン)により駆動される発電機を用いてもよい。この場合、燃料電池と同様に、水素タンクから内燃機関までの水素供給系の周囲に水素リークセンサを配置し、水素リークセンサにより水素漏れを検出した場合、移動電話により通報できる。
また、実施例ではバッテリ4からパワーマネジャ3を介してコントローラ8及び移動電話7に電源を供給するように構成したが、バッテリ4から直接にコントローラ8及び移動電話7に電源を供給するようにしてもよい。またバッテリ4を、駆動用モータ5に電力を供給したり駆動モータの回生電力を受け入れる強電用のバッテリと、コントローラ8及び移動電話7に電源を供給する弱電用のバッテリとに分割してもよい。
本発明に係る移動体の構成を説明するシステム構成図である。 実施例1の制御フローチャートである。 実施例1の制御フローチャートである。 実施例2の制御フローチャートである。 実施例3の制御フローチャートである。 車両周囲温度と冷却水温度の時間変化の推定を説明する図である。 バッテリ充電量(SOC)の時間変化を説明する図である。 予測最低気温と冷却水温度の時間変化の推定を説明する図である。
符号の説明
1…燃料電池システム
2…水素タンク
3…パワーマネジャ
4…バッテリ
5…駆動用モータ
6…電源制御器
7…移動電話
8…コントローラ
9…キースイッチ
10…外気温度センサ
11…バルブユニット
12…水素圧力センサ
13…水素リークセンサ
14…冷却水温度センサ
15…水素タンク温度センサ

Claims (5)

  1. 移動電話と、
    水素を燃料とする発電装置と、
    該発電装置周囲の水素濃度を検出する水素濃度検出手段と、
    少なくとも前記移動電話に電力を供給するバッテリと、
    前記移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記移動電話の電源を一旦切断し、前記水素濃度検出手段が検出した水素濃度が所定値以上であるとき、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  2. 移動電話と、
    水素を燃料とする発電装置と、
    該発電装置に供給する水素を貯蔵する水素タンクと、
    該水素タンクの圧力を検出する水素タンク圧力検出手段と、
    前記移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記移動電話の電源を一旦切断し、発電停止直後の水素タンク圧力と発電停止継続時のタンク圧力との差圧が所定値以上となったとき、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  3. 移動電話と、
    発電装置と、
    該発電装置の起動用電力及び前記移動電話の電力を供給するバッテリと、
    該バッテリの残存容量を検出するバッテリ容量検出手段と、
    移動体周辺の温度を検出する周辺温度検出手段と、
    前記発電装置の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    移動体及び前記発電装置が停止したとき、前記バッテリ容量検出手段が検出したバッテリ残存容量と前記発電装置を起動するのに必要なバッテリ容量との差に基づいて前記移動電話の通電可能時間を算出する通電可能時間算出手段と、
    前記周辺温度検出手段が検出した移動体周辺温度と前記冷却水温度検出手段が検出した冷却水温度との温度差に基づいて、前記冷却水の温度が所定の下限温度まで到達する下限温度到達時間を算出する下限温度到達時間算出手段と、
    前記通電可能時間と前記下限温度到達時間との比較を行い、前記通電可能時間が前記下限温度到達時間より長い場合には前記移動電話の通電を継続し、前記下限温度到達時間の方が長い場合には前記移動電話の電源を切断し、電源切断から前記下限温度到達時間が経過した後、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  4. 移動電話と、
    発電装置と、
    前記発電装置の起動用電力及び前記移動電話の電力を供給するバッテリと、
    該バッテリの残存容量を検出するバッテリ容量検出手段と、
    最低気温を予測する最低気温予測手段と、
    前記発電装置の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    移動体及び前記発電装置が停止したときのバッテリ容量と前記発電装置の起動に必要なバッテリ容量との差に基づいて前記移動電話の通電可能時間を算出する通電可能時間算出手段と、
    予測された最低気温と前記冷却水温度との温度差に基づいて冷却水温度が所定の下限温度まで到達する時間を算出する下限温度到達時間算出手段と、
    前記通電可能時間と前記下限温度到達時間との比較を行い、前記通電可能時間が前記下限温度到達時間より長い場合には前記移動電話への通電を継続し、前記下限温度到達時間の方が長い場合には前記移動電話の電源を切断し、電源切断から前記下限温度到達時間が経過した後、前記移動電話の電源を投入する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする移動体。
  5. 前記発電装置は、水素を燃料とする燃料電池、または水素を燃料とする内燃機関で駆動される発電機であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の移動体。
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