JP2005222815A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 端子金具に対するリテーナの係止代が減少するのを回避する。
【解決手段】 電線接続部28のカシメ片30Fの前端部に接近しつつハウジング10に組み付けられたリテーナ40が係止部27に係止することで、挿入済みの端子金具20が抜け止めされる。カシメ付けの際にカシメ片30Fの変形に伴なって生じる拡径部33は、カシメ片30Fの後端部にのみ形成されている。カシメ片30Fの前端部には拡径部が存在しないので、カシメ片30Fの前端部に接近しつつ組み付けられるリテーナ40の組付け深さは、拡径部が存在しない分だけ深くすることができ、ひいては、端子金具20の係止部27に対するリテーナ40の係止代を十分に確保することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、端子金具及びコネクタに関するものである。
従来、電線の端末部に圧着により接続される端子金具を備えたコネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。端子金具の前端部には角筒状の端子本体が形成され、端子本体を構成する基板が後方に延長され、その基板の後端部には、その側縁からカシメ片を立ち上げることによってオープンバレル状の電線接続部が形成されている。
電線接続部においては、基板に載置された電線の端末部に対しカシメ片を巻き付けるようにカシメ付けることで、電線の端末部が圧着により端子金具に接続されている。また、端子本体における基板とは反対側の板部の後端縁は、圧着済みのカシメ片の立ち上がり高さよりも高い位置に配された係止部となっていて、この係止部にリテーナが当接するようになっている。
かかる端子金具は後方からハウジング内に挿入される。そして、ハウジングに対し端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられたリテーナが、挿入済みの端子金具の係止部に対して後方から当接し、もって、端子金具が抜け止めされる。
圧着により電線に接続された端子金具をリテーナによって抜け止めする手段については、特許文献1に記載されている。
特開2001−266991公報
近年、端子金具の小型化が希求されているが、小型化に伴って電線接続部のカシメ片の位置も端子本体に接近し、その結果、カシメ片のうちの少なくとも前端側部分がリテーナと対応するように位置することが考えられる。この場合、カシメ付けの際にカシメ片の前後両端に形成されるベルマウスと称される拡径部に対し、リテーナが干渉する虞がある。
そのため、リテーナと拡径部との干渉を回避する手段として、ハウジングに対するリテーナの組付け深さを浅くして、端子金具に係止した状態におけるリテーナの位置を拡径部から遠ざけなければならない。ところが、リテーナの組付け深さを浅くしてしまうと、端子金具の係止部に対するリテーナの係止代が小さくなるため、抜止め機能の信頼性低下が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具に対するリテーナの係止代が減少するのを回避することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングと、後方から前記ハウジングに挿入される端子金具と、前記ハウジングに対し前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナとを備え、前記端子金具は、その前端部に角筒状の端子本体が形成されているとともに、前記端子本体を構成する板部の後端縁が係止部となっており、前記端子本体における前記係止部とは反対側に位置する基板が後方に延長されて、その基板の後端部に電線をカシメ付けにより圧着するための電線接続部が形成された形態とされており、前記電線接続部が、前記基板の側縁からカシメ片を立ち上げたオープンバレル状をなし、前記基板に沿わせた前記電線に対して前記カシメ片を巻き付けるようにカシメ付けることで圧着が行われるようになっており、前記ハウジング内に挿入された端子金具の前記係止部に対し、前記カシメ片の前端部に接近しつつ前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナが後方から係止することで、前記挿入済みの端子金具が抜け止めされるようになっているコネクタにおいて、カシメ付けの際に前記カシメ片の変形に伴って生じる拡径部が、前記カシメ片の後端部にのみ形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、リテーナが組み付けられるハウジングに対し、前記リテーナの組付け方向と交差する方向である後方から挿入される端子金具であって、前端部には角筒状の端子本体が形成されているとともに、前記端子本体を構成する板部の後端縁が係止部となっており、前記端子本体における前記係止部とは反対側に位置する基板が後方に延長されて、その基板の後端部に電線をカシメ付けにより圧着するための電線接続部が形成された形態とされており、前記電線接続部が、前記基板の側縁からカシメ片を立ち上げたオープンバレル状をなし、前記基板に沿わせた前記電線に対して前記カシメ片を巻き付けるようにカシメ付けることで圧着が行われるようになっており、前記ハウジング内に挿入された状態において、前記係止部に対し、前記カシメ片の前端部に接近しつつ前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナが後方から係止することで、前記ハウジングからの抜けが規制されるようになっている端子金具において、カシメ付けの際に前記カシメ片の変形に伴って生じる拡径部が、前記カシメ片の後端部にのみ形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記基板における前記電線との対向面には、前記電線の軸線と略直角な溝が形成されており、この溝と前記カシメ片の前縁とが前後方向においてほぼ同位置に配されているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項2の発明>
カシメ片の前端部にはカシメ付けに伴って形成される拡径部が存在しないので、カシメ片の前端部に接近しつつ組み付けられるリテーナの組付け深さは、拡径部が存在しない分だけ深くすることができ、ひいては、端子金具の係止部に対するリテーナの係止代を十分に確保することが可能となる。
<請求項3の発明>
カシメ付けによって基板の溝に電線の外周部分が食い込むことにより、電線の電線接続部からの抜けが確実に規制される。また、この溝の延長線上にカシメ片の前縁が配されているので、カシメ付けの際にカシメ片の前縁から電線に付与される締付け力の締付け方向が溝を指向することになり、これにより、溝に対する電線の食い込み作用が深くなって、電線を抜止めする機能が向上する。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、ハウジング10と端子金具20とリテーナ40とを備えて構成されている。
ハウジング10、合成樹脂製であり、その内部には前後方向(キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と平行な方向)に貫通するキャビティ11が形成されている。キャビティ11の前端部は、ハウジング10の前端面において図示しない相手側端子のタブを挿入させるためのタブ挿入口12として開口され、キャビティ11の前端面におけるタブ挿入口12の開口縁部はストッパ13となっている。キャビティ11の後端部は、後方から端子金具20を挿入させるための端子挿入口14として開口されている。ハウジング10の下面には、キャビティ11の下面に連通する取付孔15が開口されている。
端子金具20は、図6に示す所定形状の金属製の板材20Mを曲げ加工したものであり、略前半部分が角筒状をなす端子本体21となっており、略後半部分が電線50の前端部(端末部)に端子金具20を接続するための電線接続部28となっている。
端子本体21は、前後方向に細長い基板22と、この基板22の左右両側縁から下方へ略直角に延出する左右両側板23と、この両側板23の下端縁から略直角内側へ延出して上下に重ね合わされた一対の下面板24とを有する。端子本体21の内部には、基板22の前端縁から後方へ折り返されるように延出した形態の弾性接触片25が収容されている。また、下側の下面板24には、その板部を切欠することによってランス孔26が形成されている。かかる端子本体21の下面板24の後端縁は、リテーナ40の係止面43と係止可能な係止部27となっている。
電線接続部28は、端子本体21の後端から後方へ延出する基板22の後端部に形成されており、基板22の左右両側縁から下方へカシメ片30F,30Rを延出させたオープンバレル状をなしている。電線接続部28は、前側(端子本体21に近い側)に位置するワイヤバレル部29Fと、このワイヤバレル部29Fよりも後方(端子金具20の後端)に位置するインシュレーションバレル部29Rとからなり、各バレル部29F,29Rに、夫々、左右一対ずつのカシメ片30F,30Rが形成されている。ワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fの前後両端縁は、いずれも、キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と略直角をなしている。
電線接続部28においては基板22はカシメ片30F,30Rと滑らかに連なるように略弧状をなしている。この略弧状の基板22のうち、ワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fと対応する領域には、左右方向(キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と直角な方向)に延びる複数(本実施形態では3本であるが、2本以下、又は4本以上としてもよい)の溝31が、前後に並列して形成されている。これらの溝31は、基板22の下面側、即ち電線50の外周と対向する側の面に形成されている。複数の溝31のうち、最も前に位置する溝31の前側の縁部31aと、ワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fの前端縁30Faとは、前後方向(キャビティ11に対する端子金具20の挿入方向と平行な方向)において同じ位置とされている。換言すると、最前端の溝31の前縁31aの延長線上にカシメ片30Fの前端縁30Faが位置している。
電線接続部28に電線50を接続する際には、電線50の前端部において絶縁被覆51を除去して芯線52を露出させておき、ワイヤバレル部29Fにおいて基板22に芯線52を沿わせるとともにインシュレーションバレル部29Rにおいて絶縁被覆51の前端部を沿わせ、かかる状態で芯線52及び絶縁被覆51の前端部に対して、夫々、カシメ片30F,30Rが巻き付けるようにカシメ付けられる。これにより、電線接続部28に電線50の端末部が圧着され、端子金具20の後端部から電線50が後方へ端子金具20の長さ方向とほぼ同方向に延出された状態となる。
この圧着の際のカシメ付けの工程においては、図示しない金型がカシメ片30F,30Rに対してその外周側から押圧されることにより、基板22とカシメ片30F,30Rとが略正六角形状に変形させられる。このとき、カシメ片30F,30Rのうち金型が当接しない部分(金型によって押圧されない部分)は、略円形をなすとともに、略正六角形状に変形させられる部分(以下、被カシメ部32という)よりも外径の大きい拡径部33(ベルマウスと称される)が生じる。従来の圧着構造では、金型がワイヤバレル部のカシメ片のうち前後両端部を除いた中央部分にのみ当接するようになっているため、カシメ片の前後両端部に拡径部が生じる形態とされていた。これに対し本実施形態では、ワイヤバレル部29F用の金型がカシメ片30Fにおける前端部と中央部分の双方に当接するようにして圧着(カシメ付け)が行われている。つまり、カシメ片30Fの後端部には金型が当接しない。したがって、カシメ付けに伴なって生じる拡径部33は、カシメ片30Fの後端部にのみ形成されており、カシメ片30Fの被カシメ部32(前端部と中央部分)は、後端の拡径部33よりも外径が小さくなっている。
また、ワイヤバレル部29Fは、端子本体21よりも後方であって係止部27に接近した位置にあり、前後方向においてはリテーナ40の取付孔15と対応する領域に配されている。また、ワイヤバレル部29Fにおけるカシメ片30Fの下面(下端)の位置は、端子本体21の下面(係止部27)よりも上方に位置しており、ワイヤバレル部29Fの下面と端子本体21の下面とは段差状を呈している。そして、この段差により、キャビティ11の内部には、端子金具20が正規挿入された状態のときに、端子本体21よりも後方であってワイヤバレル部29Fよりも下方に配されたスペースが形成される。このスペースは、リテーナ40を収容するための収容空間34となっており、端子金具20が正規挿入されたときにハウジング10の下面に開口する取付孔15と対応する。また、端子金具20が正規挿入された状態において、端子本体21の係止部27は収容空間34に臨むようになっている。
かかる端子金具20は、後方からキャビティ11内に挿入される。端子金具20がストッパ13に突き当たって前止まりされた状態となる正規位置まで挿入されると、キャビティ11の下面壁に沿って形成されているランス16が端子金具20のランス孔26に係止し、もって、端子金具20がランス16により抜止めされた状態となる。この正規挿入状態では、係止部27が取付孔15の前端よりも少し前方に位置し、ワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fが取付孔15と対応するように位置する。
リテーナ40は、ハウジング10に対して下方(キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と略直角な方向)から組み付けられるようになっており、図示しない周知の係止手段により、図3に示す仮係止位置と、仮係止位置よりも上方の図1及び図2に示す本係止位置に保持されるようになっている。
リテーナ40には、リテーナ40が仮係止位置にあるときに取付孔15の開口部に浅く進入する抜止部42が、リテーナ本体部41から上向きにブロック状に突出する形態で形成されている。抜止部42の前面は、キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と略直角な平坦状をなす係止面43となっている。また、抜止部42の上面のうち後端部は、後方へ向かって下り勾配となったテーパ面44となっている。また、抜止部42の上面のうちテーパ面44を除いた領域(抜止部42の前端からテーパ面44の前端までの領域)は、キャビティ11に対する端子金具20の挿抜方向と平行な平坦面45となっている。
リテーナ40が仮係止位置にある状態では、抜止部42の平坦面45がキャビティ11の下面とほぼ同じ高さ(キャビティ11の下面に対してほぼ面一となる高さ)となり、抜止部42がキャビティ11内における端子金具20の挿入経路(収容空間34)の外(下方)へ退避した状態となる。この仮係止状態では、キャビティ11に対する端子金具20の挿入及び抜取りが可能となる。
仮係止位置のリテーナ40を上方へ押し上げて本係止位置へ移動させると、抜止部42がワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fに接近していく。リテーナ40が本係止位置にある状態では、抜止部42が収容空間34内(キャビティ11内における端子金具20の挿入経路内)に進入し、抜止部42がキャビティ11内における端子金具20の挿入経路内へ進出する。そして、正規挿入された端子金具20の係止部27に対し、その後方から係止面43が対向する。これにより、挿入済みの端子金具20が後方へ変位しようとしたときには、係止部27が係止面43に対して前方から突き当たるので、端子金具20のそれ以上の後退移動が規制され、もって、端子金具20の抜止めが防止される。
また、リテーナ40が本係止位置にある状態では、ワイヤバレル部29Fのカシメ片30Fが、前後方向において抜止部42と対応するように位置する。即ち、抜止部42の平坦面45に対し、カシメ片30Fにおける拡径部33の形成されていない被カシメ部32(前端部及び中央部分)が対応し、その対応部分の上下方向の間隔は、カシメ片30Fの前端部に拡径部が存在しない分だけ狭くすることが実現されている。つまり、係止部27とそれよりも上方に位置する係止面43の上端縁(平坦面45)との高低差、換言すると係止面43と係止部27との係止代が大きく確保されている。
また、本実施形態では、上記のように抜止部42の平坦面45(上面)の位置を高くして係止面43と係止部27との係止代の増大を図った上で、更に、抜止部42とリテーナ本体部41との間で前後方向の剪断力が作用したとき(係止面43に係止部27が当接して抜止部42が端子金具20の後方への移動を規制するとき)に抜止部42の変形を回避する手段として、抜止部42の前後寸法を大きくして抜止部42の破壊強度を高めているのであるが、これに伴ない、ワイヤバレル部29Fの拡径部33が抜止部42とも対応する形態となっている。しかし、拡径部33との対応部分には、抜止部42の平坦面45を切欠した形態のテーパ面44が形成されているので、抜止部42と拡径部33との干渉が回避されている。
尚、このテーパ面44は、リテーナ40が仮係止位置よりも本係止位置側へずれて抜止部42がキャビティ11内における端子金具20の挿入経路内に進出した状態で端子金具20をキャビティ11に挿入したときに、端子金具20の挿入動作を円滑に行わせる機能も有する。即ち、端子金具20を挿入する過程で、端子本体21の下面板24の前端縁がテーパ面44に当接し、その後、端子金具20の挿入を進めると、前端縁がテーパ面44上を摺接するのに伴ない、テーパ面44の傾斜によってリテーナ40が下方(仮係止位置側)へ押し下げられ、抜止部42がキャビティ11内における端子金具20の挿入経路からその外方(下方)へ退避させられる。これにより、端子金具20の正規挿入位置への挿入動作が支障なく行われる。
上述のように本実施形態においては、カシメ付けの際にカシメ片30Fの変形に伴って生じる拡径部33が、カシメ片30Fの後端部にのみ形成されるようにしたので、カシメ片30Fの前端部にはカシメ付けに伴って形成される拡径部が存在しない。したがって、カシメ片30Fの前端部に接近しつつ組み付けられるリテーナ40の組付け深さは、拡径部33が存在しない分だけ深くすることができ、ひいては、端子金具20の係止部27に対するリテーナ40の係止代を十分に確保することが実現されている。
また、端子金具20に電線50を圧着する際には、基板22に沿わせた電線50の芯線52に対してカシメ片30Fが巻き付けられるのであるが、基板22における芯線52との対向面には、電線50の軸線と略直角な溝31が形成されているので、カシメ付けによって基板22の溝31に芯線52の外周部分が食い込むことにより、電線50の電線接続部28からの抜けが確実に規制されるようになっている。
しかも、この溝31とカシメ片30Fの前端縁30Faとが前後方向においてほぼ同位置に配されているので、溝31の延長線上にカシメ片30Fの前縁30Faが配された形態となっている。したがって、カシメ付けの際にカシメ片30Fの前縁30Faから電線50に付与される締付け力の締付け方向が溝31を指向することになり、これにより、溝31に対する電線50の食い込み作用が深くなって、電線50を抜止めする機能が高められてる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではリテーナの後端部が電線接続部の後端部と対応する形態としたが、本発明によれば、リテーナの後端部が電線接続部の後端よりも前方又は後方へ外れた位置となる形態としてもよい。
(2)上記実施形態では電線接続部の溝とカシメ片の前端とが前後方向においてほぼ同位置に配されるようにしたが、本発明によれば、カシメ片の前縁が溝よりも前方又は後方に外れて位置する形態としてもよい。
(3)上記実施形態では電線接続部に溝を形成したが、本発明によれば、電線接続部に溝を形成しない形態としてもよい。
(4)上記実施形態では最前端に位置する溝とカシメ片の前端縁とが対応するようにしたが、本発明によれば、最前端よりも後方に位置する溝とカシメ片の前端縁とが対応するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では溝の前縁とカシメ片の前端縁とが対応するようにしたが、本発明によれば、溝の後縁とカシメ片の前端縁とが対応するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では雌形の端子金具について説明したが、本発明は、前端にタブを有する雄形の端子金具にも適用できる。
端子金具がリテーナによって抜け止めされた状態をあわらす断面図 図1の部分拡大図 リテーナが仮係止位置にある状態をあらわす断面図 端子金具の底面図 電線に接続される前の状態をあらわす端子金具の底面図 端子金具の展開図
符号の説明
10…ハウジング
20…端子金具
21…端子本体
22…基板
27…係止部
28…電線接続部
31…溝
33…拡径部
40…リテーナ
50…電線

Claims (3)

  1. ハウジングと、後方から前記ハウジングに挿入される端子金具と、前記ハウジングに対し前記端子金具の挿入方向と交差する方向に組み付けられるリテーナとを備え、
    前記端子金具は、その前端部に角筒状の端子本体が形成されているとともに、前記端子本体を構成する板部の後端縁が係止部となっており、前記端子本体における前記係止部とは反対側に位置する基板が後方に延長されて、その基板の後端部に電線をカシメ付けにより圧着するための電線接続部が形成された形態とされており、
    前記電線接続部が、前記基板の側縁からカシメ片を立ち上げたオープンバレル状をなし、前記基板に沿わせた前記電線に対して前記カシメ片を巻き付けるようにカシメ付けることで圧着が行われるようになっており、
    前記ハウジング内に挿入された端子金具の前記係止部に対し、前記カシメ片の前端部に接近しつつ前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナが後方から係止することで、前記挿入済みの端子金具が抜け止めされるようになっているコネクタにおいて、
    カシメ付けの際に前記カシメ片の変形に伴って生じる拡径部が、前記カシメ片の後端部にのみ形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. リテーナが組み付けられるハウジングに対し、前記リテーナの組付け方向と交差する方向である後方から挿入される端子金具であって、
    前端部には角筒状の端子本体が形成されているとともに、前記端子本体を構成する板部の後端縁が係止部となっており、前記端子本体における前記係止部とは反対側に位置する基板が後方に延長されて、その基板の後端部に電線をカシメ付けにより圧着するための電線接続部が形成された形態とされており、
    前記電線接続部が、前記基板の側縁からカシメ片を立ち上げたオープンバレル状をなし、前記基板に沿わせた前記電線に対して前記カシメ片を巻き付けるようにカシメ付けることで圧着が行われるようになっており、
    前記ハウジング内に挿入された状態において、前記係止部に対し、前記カシメ片の前端部に接近しつつ前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナが後方から係止することで、前記ハウジングからの抜けが規制されるようになっている端子金具において、
    カシメ付けの際に前記カシメ片の変形に伴って生じる拡径部が、前記カシメ片の後端部にのみ形成されていることを特徴とする端子金具。
  3. 前記基板における前記電線との対向面には、前記電線の軸線と略直角な溝が形成されており、この溝と前記カシメ片の前縁とが前後方向においてほぼ同位置に配されていることを特徴とする請求項2記載の端子金具。
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