JP2005222468A - 著作物管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 著作物を流通できる形態にするための支援を行なうことのできる著作物管理システムを提供する。
【解決手段】 電子ブックは、主に、タイトル、カテゴリ、および、本文から構成される。カテゴリとは、当該電子ブックを分類するための情報である。各電子ブックには、編集長が存在し、カテゴリは、編集長によって決定される。各電子ブックの本文は、「編集長」「2」「3」「4」…「N」とあるように、編集長および他のユーザから、リレー形式で投稿された内容で構成される。ユーザは、電子ブックへの投稿を希望する場合、希望するカテゴリを入力することにより、対応するカテゴリの電子ブックを検索結果として与えられる。これにより、ユーザは、投稿する電子ブックを選択できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子ブックは、主に、タイトル、カテゴリ、および、本文から構成される。カテゴリとは、当該電子ブックを分類するための情報である。各電子ブックには、編集長が存在し、カテゴリは、編集長によって決定される。各電子ブックの本文は、「編集長」「2」「3」「4」…「N」とあるように、編集長および他のユーザから、リレー形式で投稿された内容で構成される。ユーザは、電子ブックへの投稿を希望する場合、希望するカテゴリを入力することにより、対応するカテゴリの電子ブックを検索結果として与えられる。これにより、ユーザは、投稿する電子ブックを選択できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、著作物管理システムに関し、特に、ネットワークサーバ上で著作物を構築および販売するための著作物管理システムに関する。
近年の通信技術の発達に伴い、ネットワークを介して著作物の販売等を行なう技術が種々開示されている。たとえば、特許文献1には、通信ネットワークを介して商品であるデジタル著作物を販売する際に、商品の販売数の増加に応じて当該商品の価格を決定する技術が開示されている。
特開2003−263545号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、もともと本やコンパクトディスク(以下「CD」と略す)等のハードウェアに情報を入力されて販売されていた著作物がネットワークを介して販売されるだけであった。
つまり、上記のような従来技術には、従来、流通経路に乗せられることのなかった著作物を流通経路に乗せるための支援を行なうような技術に関しては、何ら開示がなされていなかった。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたものであり、その目的は、著作物を流通できる形態にするための支援を行なうことができる著作物管理システムを提供することである。
本発明に従った著作物管理システムは、複数の著作物のデータを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々について、その内容に関する情報情報である著作物内容情報、および、その完成のための条件についての情報である完成条件情報を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第2の記憶手段と、著作物の内容についての情報の入力を受付ける第1の受付手段と、前記第2の記憶手段に記憶された前記著作物内容情報を参照することにより、前記第1の記憶手段にデータを記憶された著作物から、前記第1の受付手段によって入力を受付けられた前記著作物の内容についての情報に適合する前記分類情報に関連付けられている著作物を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された著作物について、追加するデータの入力を受付ける第2の受付手段と、前記第2の受付手段によって入力を受付けられたデータを、前記第1の記憶手段に、前記選択手段によって選択された著作物のデータに追加して記憶させる第1の記憶制御手段と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記完成条件情報を参照することにより、前記第1の記憶手段に記憶されている著作物が完成したか否かを判断する判断手段と、前記第1の記憶手段にデータを記憶された著作物の中で、前記判断手段によって完成したと判断された著作物について、記憶場所を、前記第1の記憶手段とは異なる記憶手段であって外部からの要求に応じて前記完成したと判断された著作物を閲覧させることが可能な記憶手段へと移動させる第2の記憶制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に従った著作物管理システムは、前記第2の記憶制御手段によって前記完成したと判断された著作物の記憶場所とされる前記第1の記憶手段とは異なる記憶手段として第3の記憶手段をさらに備え、前記管理装置は、端末装置に接続され、前記端末装置からの、提示を要求する著作物についての内容を指定する情報である内容指定情報の入力を受付ける第3の受付手段と、前記第2の記憶手段に記憶された前記分類情報を参照することにより、前記第3の記憶手段にデータを記憶されている著作物の中から、前記第3の受付手段によって入力を受付けられた前記内容指定情報に適合する著作物を検索する検索手段と、前記検索手段によって適合するとされた著作物のデータの少なくとも一部を、前記端末装置に対して送信する、送信手段とをさらに備えることが好ましい。
また、本発明に従った著作物管理システムは、前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、前記送信手段によるデータの送信回数を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第4の記憶手段と、前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、最初に、前記第1の記憶手段において対応する著作物のデータの記憶を要求した者を特定する情報である要求者特定情報を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第5の記憶手段と、前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、前記データの送信回数に基づいて、前記要求者特定情報によって特定される者に与えるべき対価を算出する対価算出手段とをさらに備えることが好ましい。
また、本発明に従った著作物管理システムは、前記第1の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々の前記端末装置に対する送信回数に基づく属性を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第6の記憶手段と、著作物について、その属性と価格とを関連付けて記憶する第7の記憶手段と、前記検索手段によって前記内容指定情報に適合するとされた著作物について、前記第6の記憶手段に記憶された属性に基づき、前記第7の記憶手段の記憶内容を参照することにより、価格を決定する価格決定手段と、前記価格決定手段によって決定された価格について、前記端末装置との間で決済を行なう決済手段とをさらに備え、前記送信手段は、前記決済手段によって決済が行なわれたことを条件として、著作物のデータを送信することが好ましい。
また、本発明に従った著作物管理システムでは、前記第7の記憶手段は、前記第6の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々の前記属性に基づいて前記著作物を複数のランクに分類し、前記複数のランクの各々について価格を記憶することにより、著作物について、属性と価格とを関連付けて記憶することが好ましい。
本発明によれば、第1の記憶手段に未完成の状態で記憶された著作物のデータは、記憶制御手段によってデータを追加されることにより、完成した状態とされることが可能となる。したがって、従来、著作物を完成させることのできなかったユーザであっても、著作物を未完成の状態で第1の記憶手段に記憶させておけば、他のユーザにデータを追加させることにより、著作物を完成させることができる。つまり、本発明に従った電子ブック管理装置は、従来、単一のユーザによっては完成されず流通できる形態にすることが困難であった著作物を、完成させ、流通できる形態にするための支援を行なうことができる。
さらに、著作物についてのデータの追加は、選択手段によって、第1の受付手段に入力された著作物の内容についての情報に適合するとして選択された著作物に対して、行なわれる。したがって、著作物は、上記のように他のユーザにデータを追加されることによって完成した状態とされても、その内容について、或る程度の一貫性を備えることができ、かつ、当該他のユーザは、自らが入力した情報に適合する著作物に、データを追加できる。
さらに、上記のような他のユーザによるデータの追加が、当該他のユーザ自身が第1および第2の受付手段に入力した情報に応じて行なわれるため、第1の記憶手段に未完成の状態で記憶された著作物について、データを追加する者を容易に得ることができる。
さらに、上記のような他のユーザによるデータの追加が、第1および第2の受付手段に情報を入力する、不特定のユーザによってなされるため、完成した著作物の内容を、単一の、または、顔見知りのユーザのみによって完成した状態とされた場合よりも、意外性に富んだものとすることができる。
また、本発明によれば、完成した著作物のデータを、端末装置からの要望に応じて、当該端末装置に送信することができる。
さらに、端末装置側のユーザは、第3の受付手段に内容指定情報を入力することにより、所望の内容の著作物のデータを、著作物管理システムに、当該端末装置へと送信させることができる。
また、本発明によれば、各著作物について、第1の記憶手段に最初に当該著作物の記憶を要求した者は、著作物管理システムが当該著作物のデータを端末装置に配信した回数に基づいて算出された対価を受けることが可能となる。
また、本発明によれば、完成した状態とされた著作物のデータの端末装置への送信を、価格決定手段によって決定された価格の支払いと引換えに、行なうことができる。
また、本発明によれば、著作物管理システムは、複数の著作物を、その属性に基づいてランク付けすることができ、かつ、当該ランクに応じて、価格を設定することができる。これにより、著作物のデータを送信させようとする、端末装置のユーザは、ランクという尺度を与えられることにより、著作物の価値を容易に推定できるようになる。
以下、本発明の著作物管理システムの一実施の形態として、ネットワークを介して電子ブックの制作(構築)と、閲覧(無料の閲覧およびダウンロード、ならびに、有料の閲覧およびダウンロード(つまり、販売)を含む)と、価格決定とが可能である電子ブック管理システムについて、図面を参照しつつ説明する。なお、各図を通して、同じ構成要素には同じ符号が付され、それについての説明は繰り返されない。
図1は、本実施の形態の電子ブック管理システムにおいて取扱われる電子ブックの構成を模式的に示す図である。
電子ブックは、主に、タイトル、カテゴリ、および、本文から構成される。本実施の形態で取り扱われる各電子ブックには、編集長が存在する。各電子ブックのタイトルは、各編集長によって設定されるものである。カテゴリとは、当該電子ブックを分類するための情報である。なお、本実施の形態では、電子ブックは、図2に示すようにな態様で、カテゴリによって分類されている。
なお、本実施の形態では、著作物の一例として電子ブックが採用されているが、本発明はこれに限らず、著作物としては、音声、写真集等の画像集、または、テキストデータ、音声、画像、および、動画等のデータが混合されることによって構成されるマルチメディアデータであっても良い。また、当該著作物は、その本文に、ネットワーク上で閲覧可能なデータを参照するためのリンク情報であるURL(Uniform Resource Locator)を含むものであっても良い。さらに、本実施の形態の取扱いの対象となる著作物は、テキストデータを含む場合、当該テキストデータが読み上げられる等により当該テキストデータの内容を音声によって理解されるような音声データが添付され、目が不自由なユーザに対しても当該テキストデータの内容を理解させることのできるものも含む。
図2は、本実施の形態における電子ブックの分類の態様を説明するための図である。
図2を参照して、電子ブックは、第1カテゴリ、第2カテゴリ、および、第3カテゴリの3段階で分類される。具体的には、第1カテゴリとして、「雑誌」「アート、エンターテイメント」…「文学、小説」「漫画、コミック」という15項目が挙げられ、第2カテゴリとして、第1カテゴリのそれぞれの項目について細分化された項目が挙げられ、さらに、第3カテゴリとして、第2カテゴリのそれぞれについて細分化された項目が挙げられる。そして、各電子ブックのカテゴリには、第1カテゴリ、第2カテゴリ、および、第3カテゴリがそれぞれ1つずつ含まれる。
なお、図2では、例として、第1カテゴリの中の「文学、小説」のみについて、第2カテゴリが示されている。「文学、小説」についての第2カテゴリとしては、「小説一般」「SF(science fiction)」…「短歌、俳句」「洋書、外国語書籍」という18項目が挙げられている。さらに図2では、例として、第2カテゴリの中の「エッセイ、随筆」のみについて、第3カテゴリが示されている。「エッセイ、随筆」についての第3カテゴリとしては、「恋愛エッセイ」および「料理エッセイ」の2項目が挙げられている。
本実施の形態の各電子ブックの本文は、図1中に「編集長」「2」「3」「4」…「N」とあるように、編集長および他の者から投稿された内容によって構成される。具体的には、電子ブックの本文は、編集長の投稿する第1話から始まり、その次に他の者から投稿される第2話が続き、その次にさらに他の者から投稿される第3話が続き、その後、次々と異なる者からの投稿によって続けられていき、最後に第N話で終わる。つまり、電子ブックの本文は、編集長を含めたN人によってリレー形式で投稿された内容から構成される。なお、電子ブックに含まれる投稿の数は、後述するように、当該電子ブックの編集長によって設定される。また、編集長は、当該編集長の投稿(第1話)のみで電子ブックを構成するように設定することもできる。
図3は、本実施の形態の電子ブック管理システムによって提供される電子ブック管理サイトの構成を模式的に示す図である。
電子ブック管理サイト70には、電子ブックを制作するための制作サイト10、電子ブックの価値を決定するための価値決定サイト20、電子ブックを閲覧するための閲覧サイト30、および、電子ブック管理システムの各サイトにおけるポイントの授受を管理するポイント管理サイト40が含まれる。制作サイト10、価値決定サイト20、および、閲覧サイト30には、それぞれ、サイト管理者11,21,31が存在する。図3では、サイト間の電子ブックの扱いが太い破線の矢印で示されている。電子ブックは、まず、制作サイト10で制作され、完成すると、価値決定サイト20で、価値および価格を決定された後、閲覧サイト30で、閲覧に供される。なお、閲覧サイト30で一度閲覧に供された後でも、電子ブックは、たとえば定期的に、価値決定サイト20でその価値および価格を変更されつつ、閲覧サイト30で閲覧に供される。
制作サイト10について説明する。制作サイト10では、電子ブックを新規に開設する者が編集長12とされる。開設とは、当該電子ブックを新規に定義し、さらに、当該電子ブックに対してタイトル等の設定を行なうことである。編集長12は、サイト管理者11に、開設代金を支払うことにより、電子ブックを開設する。制作サイト10では、制作途中の電子ブックが公開され、投稿ユーザ13は、自らが選択した電子ブックに投稿する。なお、投稿ユーザ13は、投稿の際、サイト管理者11に投稿代金を支払う。
なお、本実施の形態の電子ブック管理システムでは、代金の授受は、当該システムにおいて有効なポイントの授受によって行なわれる。当該ポイントの授受は、上記したようにポイント管理サイト400において管理され、また、当該ポイントは、周知の技術を適用されることにより、実生活で利用できる金銭や、他のシステムにおけるショッピング等において利用できるポイントと変換可能である。ただし、本実施の形態における代金の授受は、ポイントの授受に限定されない。周知の技術を適用することにより、クレジットカード決済等、他の態様によって行なわれても良い。
制作サイト10において制作され、完成した電子ブックは、そのデータを、価値決定サイト20に送られる。
次に、価値決定サイト20について説明する。価値決定サイト20では、サイト管理者21によって予め定められた条件に従って、各電子ブックの価値を決定する。なお、価値決定サイト20では、電子ブックの価値と関連付けられて、電子ブックの閲覧の際の価格が記憶されている。これにより、価値決定サイト20では、各電子ブックについて、価値と閲覧の際の価格とが決定される。価値決定サイト20において価値および価格を決定された電子ブックのデータは、閲覧サイト30へと送られ、閲覧に供される。なお、或る電子ブックのデータが価値決定サイト20から閲覧サイト30へと送られ、閲覧サイト30における当該或る電子ブックの閲覧が開始される際には、サイト管理者21から当該或る電子ブックの編集長12に対して、出版代金が支払われる。
次に、閲覧サイト30について説明する。閲覧サイト30では、電子ブックは、閲覧可能な状態にされ、閲覧ユーザ32は、サイト管理者31に、閲覧の際の価格を閲覧代金として支払うことにより、電子ブックを閲覧できる。なお、閲覧ユーザ32は、価値決定サイト20において閲覧の際の価格を無料とされた電子ブックについては、閲覧代金を支払うことなく、閲覧できる。
閲覧サイト30において或る電子ブックが閲覧されると、それに応じて、サイト管理者31から当該或る電子ブックの編集長12に、閲覧代金が分配される。また、サイト管理者31から或る電子ブックの閲覧代金の分配を受けた編集長12は、当該或る電子ブックの投稿ユーザ13に対して印税を支払う。
図4は、図3に示した電子ブック管理サイトの構成の変形例を示す図である。
本実施の形態の電子ブック管理システムの制作サイト10では、図3に示されたように、投稿ユーザ13が投稿代金を支払って投稿する場合もあれば、図4に示されるように、編集長12からギャランティの支払いを受けて投稿する場合も考えられる。
なお、図4に示されるように、投稿ユーザ13が編集長12からのギャランティの支払いを受けて投稿するような場合、閲覧サイト30における電子ブックの閲覧が開始される際に価値決定サイト20のサイト管理者21から編集長12への出版代金の支払いは省略されても良い。
図5は、価値決定サイト20において各電子ブックに対して価値および価格が決定される基本的な条件を説明するための図である。
図5を参照して、本実施の形態では、電子ブックの価値は、A〜Eの5段階のランクとして表される。そして、各電子ブックの価値は、各電子ブックの売上部数に応じて決定される。ここで言う売上部数とは、閲覧ユーザ32によって閲覧された回数を言い、閲覧ユーザ32が閲覧代金を支払って閲覧した回数だけではなく、電子ブックの価格が「無料」とされているときに代金を支払われることなく閲覧された回数も含められるものとする。そして、電子ブックは、その売上部数が100部(つまり、閲覧回数が100回)未満であればEランクとされ、その売上部数が100部以上200部未満であればDランクとされ、その売上部数が200部以上500部未満であればCランクとされ、その売上部数が500部以上1000部未満であればBランクとされ、その売上部数が1000部以上であればAランクとされる。
電子ブックの閲覧の際の価格は、Aランクで1000ポイント、Bランクで500ポイント、Cランクで200ポイント、Dランクで100ポイント、Eランクで無料とされる。ここで言うポイントとは、上記した、本実施の形態の電子ブック管理システムにおいて有効なポイントである。
なお、図5に示された価値および価格を決定する条件は、一例であって、定義されるランクの数や価格はこれに限定されない。また、Eランクに対応している「無料」という設定価格は必ずしも含まれなくても良い。つまり、すべての電子ブックについて閲覧を有料とされても良い。
完成した電子ブックが初めて閲覧サイト30で閲覧可能な状態にされる際には、基本的には、Eランクにランク付けされる。その後、電子ブックの価値は、閲覧サイト30における売上部数に応じて変更され、それに応じて閲覧の際の価格も変更される。なお、全ての電子ブックが、必ずしも、まずEランクにランク付けされる必要はない。後述するように、たとえば、編集長12が有名人等である場合には、完成当初からCランクやDランクにランク付けされても良い。
図6は、本実施の形態の電子ブック管理システムの構成を模式的に示す図である。
電子ブック管理システムは、制作サイト10を管理するための制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト20を管理するための価値決定サイト管理サーバ200、閲覧サイト30を管理するための閲覧サイト管理サーバ300、ポイント管理サイト40において各ユーザのポイント情報を管理するためのポイント情報管理サーバ400、ならびに、編集長12、投稿ユーザ13、および、閲覧ユーザ32によって操作されるユーザ端末500を含む。これらのサーバおよび端末は、それぞれ、ネットワーク1000に接続可能に構成され、当該ネットワーク1000を介して互いに通信可能に構成されている。
また、ネットワーク1000には、電子ブック管理システムとは別個に運営されており、ポイント情報管理サーバ400の金銭取引の相手となる、金融機関の取引用サーバ600が接続されている。ここでいう金融機関には、クレジットカード会社、銀行等が含まれる。
図6には、ユーザ端末500の構成が示されている。
再度図4を参照して、ユーザ端末500は、当該ユーザ端末500の動作を全体的に制御する制御部501、当該ユーザ端末500がネットワーク1000を介して他の端末との間で情報の送受信を行なうためのインターフェイス(I/F)502、ディスプレイ等からなるモニタ503、音声を入力するためのマイク504、テキストデータ等の情報を入力するためのキーボードやマウス等からなる入力部505、音声を出力するスピーカ506、画像データを生成するためのスキャナ507、画像データを紙上に出力するためのプリンタ508、制御部501が実行するプログラムのデータ等を記憶する主記憶部509、および、画像データを生成するカメラ510を備えている。
本実施の形態で取扱われる電子ブックの本文を構成するデータは、テキストデータに限定されず、マイク504等から入力される音声データやカメラ510またはスキャナ507等を介して入力される画像データであっても良いし、複数種類のデータが混合されていても良い。さらに、本実施の形態で取扱われる電子ブックの本文を構成するデータは、閲覧サイト管理サーバ300以外の、ネットワーク1000を介してユーザ端末500等が閲覧可能な他のサーバに記憶されている著作物のデータの記憶場所を示す情報(たとえばURL(Uniform Resource Locator)等のリンク情報)であっても良い。
図7は制作サイト管理サーバ100について、図8は価値決定サイト管理サーバ200について、図9は閲覧サイト管理サーバ300について、図10はポイント情報管理サーバ400について、それぞれの構成を模式的に示す図である。
図7〜図10を参照して、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、閲覧サイト管理サーバ300、および、ポイント情報管理サーバ400は、それぞれ、当該サーバの動作を全体的に制御する制御部101,201,301,401、各制御部が実行するプログラムや当該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する主記憶部109,209,309,409、ネットワーク1000を介して他の端末との間で情報の送受信を行なうためのインターフェイス(I/F)102,202,302,402、ディスプレイ等からなるモニタ103,203,303,403、および、キーボードやマウス等からなる入力部105,205,305,405を備えている。
また、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300は、それぞれ、電子ブックの本文のデータを記憶する電子ブック記憶部110,210,310、および、電子ブックや各サイト等を管理するための情報を記憶する管理情報記憶部120,220,320を備えている。管理情報記憶部120,220,320には、それぞれ、各サイトを運営するための情報(以下、サイト運営情報という)を記憶するサイト運営情報記憶部121,221,321、電子ブック管理システムの会員の個人情報(以下、会員情報という)を記憶する会員情報記憶部122,222,322、および、各電子ブック記憶部に記憶された電子ブックを管理するための情報(以下、電子ブック情報という)を記憶する電子ブック情報記憶部123,223,323を含む。
また、ポイント情報管理サーバ400は、ポイントを管理するための情報を記憶する管理情報記憶部410を備える。管理情報記憶部410は、電子ブック管理システム外との金銭の取引についての情報を記憶する取引管理情報記憶部411と、電子ブック管理システム内の各会員(ユーザ)のポイント等個人情報(会員情報)を記憶する会員情報記憶部412とを含む。
次に、図7に示した管理情報記憶部120内で記憶される情報の内容を説明する。
図11は、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300のそれぞれのサイト運営サイト運営情報記憶部121,221,321に記憶されるサイト運営情報の内容を示す図である。図11では、項目、設定者および内容という欄が示されている。設定者とあるのは、制作サイト10、価値決定サイト20、および、閲覧サイト30の中のどのサイトの管理者によって設定されるかを示す情報である。なお、サイト管理者11,21,31のいずれかがサイト運営情報の内容を変更(または、追加)する情報を入力した場合、当該変更する情報を入力されたサイトの制御部によって、サイト運営サイト運営情報記憶部121,221,321のそれぞれに記憶されたサイト運営情報の内容が同様に更新される。
図11に示されたサイト運営情報には、制作サイト10、価値決定サイト20および閲覧サイト30に共通するルールである、「公序良俗に反する投稿を無断で削除する場合がある」「最終のポイント使用時からの、ポイント消滅までの期限」等のサイトルールが含まれる。サイトルールは、制作サイト10、価値決定サイト20および閲覧サイト30のサイト管理者11,21,31が設定者となる。なお、「最終のポイント使用時」とは、本実施の形態の電子ブック管理システム上の各ユーザを当該システム上で使用(ポイントの支払い、または、金融機関における金銭に変換)した時である。つまり、「最終のポイント使用時からの、ポイント消滅までの期限」とは、当該システムにおけるポイントの有効期限を規定するルールである。
また、図11に示されたサイト運営情報には、上記した開設代金(電子ブック開設用ポイント数)が含まれる。電子ブック開設用ポイント数の内容(ポイント数)は、制作サイト10のサイト管理者11によって設定される項目である。
また、図11に示されたサイト運営情報には、図5を用いて説明した電子ブックのランクについての各ランクの決定条件(ランク付け条件)、図5を用いて説明した各ランクの電子ブックについての閲覧の際の価格(閲覧価格)、電子ブックに付けられたランクが変更される周期(変動周期)、完成して価値決定サイト20に送られた電子ブックが初めて閲覧サイト30へと送られる時期的条件(新刊の出版日)、価値決定サイト20における電子ブックの価値の決定についての例外的な条件(編集長の経歴に基づいたランク付けの条件)、および、完成した電子ブックが価値決定サイト20から閲覧サイト30へ初めて送られる際に編集長に支払われる出版代金のポイント数が含まれる。以上説明した、ランク付け条件、閲覧価格、変動周期、新刊の出版日、編集長の経歴に基づいたランク付けの条件、および、出版代金は、価値決定サイト20のサイト管理者21によって設定される項目である。
また、図11に示されたサイト運営情報には、電子ブックが閲覧された際にサイト管理者31から編集長12に分配されるポイント数の閲覧代金として支払われたポイント数に対する割合(分配率)の各項目が含まれる。分配率は、閲覧サイト30のサイト管理者31によって設定される項目である。
図11に示されたサイト運営情報の項目は、サイト管理者11,21,31が、それぞれの管理サーバの入力部105,205,305を介して、または、ネットワーク1000を介して、サイト運営情報記憶部121,221,321に情報を入力することにより、設定される。なお、当該サイト運営情報は、編集長12、投稿ユーザ13、および/または、閲覧ユーザ32に対して、その一部または全部が公開される。当該サイト運営情報には、当該サイト運営情報の中でどの情報を公開するかについての情報が含まれても良い。また、制作サイト10と閲覧サイト30の各サイトでどの情報が公開されるかについては、各サイトのサイト管理者11,31が設定できるようにされることが好ましい。
また、図11に示されたサイト運営情報において、変動周期が「1ヶ月」であるということは、閲覧サイト30で閲覧可能とされた電子ブックについて、1ヶ月に一度、各電子ブックの売上部数がチェックされてランク付けが変更されることを意味する。また、新刊の出版日が「毎月5日」であるということは、完成して価値決定サイト20で蓄積された電子ブックが、毎月5日に、一括して、閲覧サイト30において閲覧可能な状態とされることを意味する。
また、図11に示されたサイト運営情報では、編集長の経歴に基づいたランク付け条件として、次の4つの条件が例示されている。
1つ目の「今回の編集長が、過去にAランクにランク付けされたことのある電子ブックの編集長である場合には、Cランクからスタート」というこの条件は、或る電子ブックが初めてランク付けされる際に、当該或る電子ブックの編集長が過去に編集長を務めた電子ブックのランクがチェックされ、その中にAランクが含まれていれば、当該或る電子ブックがCランクにランク付けされるということを意味する。なお、本実施の形態では、基本的には、電子ブックは、初めてランク付けされる際には、Eランクにランク付けされるものとする。
2つ目の「今回の編集長が、前回編集長となった電子ブックがAランクにランク付けされたことがある場合、Bランクからスタート」という条件は、或る電子ブックが初めてランク付けされる際に、当該或る電子ブックの編集長が前回編集長を務めた電子ブックのランクがチェックされ、その中にAランクが含まれていれば、当該或る電子ブックがBランクにランク付けされるということを意味する。
3つ目の「今回の編集長が、前回編集長となった電子ブックがBランク以上に位置したことがある場合、Dランクからスタート」という条件は、或る電子ブックが初めてランク付けされる際に、当該或る電子ブックの編集長が前回編集長を務めた電子ブックのランクがチェックされ、その中にAランクまたはBランクが含まれていれば、当該或る電子ブックがDランクにランク付けらえるということを意味する。
4つ目の「編集長が○○(人名)、△△(人名)、または、××(会社名)である場合、Aランクからスタート」という条件は、或る電子ブックが初めてランク付けされる際に、当該或る電子ブックの編集長を特定する情報がチェックされ、当該編集長が○○(人名)、△△(人名)、または、××(会社名)であれば、当該或る電子ブックがAランクにランク付けされるということを意味する。
なお、編集長の経歴に基づいたランク付け条件は、適宜、各条件間で、優先順位を付される場合がある。たとえば、以上のように例示した4つの条件の中であれば、今回の編集長が過去に編集長を務めた電子ブックについて、1つ目の条件は、過去に1度でもAランクにランク付けされたものがあれば当該条件にあてはまるのに対し、2つ目の条件は、過去に1度以上Aランクにランク付けされたものがあっても前回のものがAランクになっていなければ当該条件に当てはまらない。このようなことから、2つ目の条件は、1つ目の条件よりも優先して用いられるようにすることが好ましい。ただし、各条件間で優先順位を付す・付さないということについても、価値決定サイト20のサイト管理者21が決定することができる。
図11に示されたサイト運営情報は、常時、種々の変更が可能である。たとえば、分配率については、電子ブックがそのときに付けられているランクに応じて変化させることもできる。また、完成した電子ブックは、新刊の出版日を待たずに、順次、閲覧サイト30に送られて、閲覧可能な状態とされても良い。
図12は、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300の会員情報記憶部122,222,322に記憶される会員情報の内容を示す図である。なお、会員情報記憶部122,222,322は、電子ブック管理サイト70のすべての会員のそれぞれに対応する会員情報を記憶可能であり、図12には、その中の一人に対応する会員情報のみが示されている。会員情報の内容は、制作サイト10、価値決定サイト20、および、閲覧サイト30のいずれのサイトの管理者によっても更新可能である。そして、サイト管理者11,21,31のいずれかによって会員情報の内容が変更(または、追加)された場合、それに応じて、当該変更する情報を入力されたサイトの制御部によって、会員情報記憶部122,222,322のそれぞれに記憶されたサイト運営情報の内容が同様に更新される。
会員情報には、会員ごとに定められ各会員を特定するためのユーザID、各会員自身によって設定されるパスワード、各会員自身によって設定され当該会員の投稿内容と共に表示されるペンネーム、各会員の氏名、各会員自身によって設定される性別、各会員の生年月日、各会員のメールアドレス、各会員の現在の確定ポイント数、各会員が支払ったポイントについての情報である支払ポイント情報、各会員が取得したポイントについての情報である取得ポイント情報、各会員の電子ブック管理システムにおける経歴、および、各会員の電子ブック管理システムにおける現状を示す情報(現状情報)が含まれる。なお、ペンネーム、性別、および、生年月日については、設定されない状態とすることもできる。
本実施の形態の電子ブック管理システムでは、毎月一回等、所定の周期に一回、清算のための処理が行なわれる。つまり、或る時点で或るユーザから他のユーザにポイントが支払われた場合、当該或る時点では、ポイントの授受の予告がなされるだけである。そして、清算のための処理が実行されることにより、当該或るユーザのポイントが支払い分だけ差し引かれて確定され、当該他のユーザのポイントが支払い分だけ増加して確定される。
そして、上記の「現在の確定ポイント数」とは、すでに清算のための処理が行なわれたことにより確定しているポイント数を意味する。
また、「支払いポイント情報」の中の「総支払ポイント数」とは、電子ブック管理システムを利用してから現在までに支払いが確定しているポイント数を意味し、「支払処理待ちポイント数」とは、支払いの予告がなされているポイント数を意味する。また、「取得ポイント情報」の中の「総取得ポイント」とは電子ブック管理システムを利用してから現在までに取得が確定しているポイント数を意味し、「取得処理待ちポイント数」とは、取得の予告がなされているポイント数を意味し、「印税による取得処理待ちポイント数」とは、前記「取得処理待ちポイント数」の中の印税(図3参照)によって取得されたポイント数を意味する。なお、ポイントについて有効期限が定められている場合には、総取得ポイントとは、有効期限の切れていないポイント数ということになる。
なお、図12に示された例では、総支払ポイント数が3000ポイントであり、総取得ポイント数8000ポイントである。このため、現在の確定ポイント数が5000ポイントとなるのである。
また、図12に示された例では、支払処理待ちポイント数が500ポイントであり、取得処理待ちポイント数が700ポイントであるため、このまま、次回の清算のための処理が行なわれると、支払処理待ちポイント数および取得処理待ちポイント数が0ポイントとされ、総支払ポイント数が3500ポイントとされ、総取得ポイント数8700ポイントとされ、そして、現在の確定ポイント数が5200ポイントとされる。
上記したように、本実施の形態では、各ユーザ(会員)のポイントは、ポイント情報管理サーバ400で管理される。そして、会員情報における各会員のポイント情報は、すべて、ポイント情報管理サーバ400における記憶内容と連動している。
また、図12に示された経歴を構成する情報には、各会員について、これまで編集長となった電子ブックのタイトルおよびそのランクの変遷、ならびに、これまで投稿した電子ブックのタイトルおよびそのランクの変遷が含まれる。
また、図12に示された現状情報を構成する情報には、各会員について、現在編集長となっている電子ブックのタイトルおよび現在投稿している電子ブックのタイトルが含まれる。なお、ここで言う「現在」とは、関係する電子ブックが制作途中であることを意味する。つまり、或る会員が、「W」というタイトルの電子ブックの編集長である場合、タイトルWの電子ブックが制作途中(まだ、そのデータが閲覧サイト30に送られていない)場合には、タイトル「W」は現状情報の欄に登録され、当該タイトルWの電子ブックが完成する(一度でも閲覧サイト30に送られる)と、タイトル「W」は現状情報の欄から経歴の欄に移動されて登録される。
図13は、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300の電子ブック情報記憶部123,223,323に記憶される電子ブック情報の内容を示す図である。なお、電子ブック情報記憶部123,223,323は、電子ブック管理サイト70におけるすべての電子ブックのそれぞれに対応する電子ブック情報を記憶可能であり、図13には、その中の一つの電子ブックに対応する電子ブック情報のみが示されている。また、電子ブック情報記憶部123,223,323のいずれかで電子ブック情報が更新されると、それに応じて、当該更新を行なったサイトの制御部によって、電子ブック情報記憶部123,223,323のすべてに記憶された電子ブック情報が更新される。
図13に示された電子ブック情報には、当該電子ブックのタイトル、当該電子ブックの編集長のユーザID(図12参照)である編集長ID、当該電子ブックを分類するためのカテゴリとして第1カテゴリ〜第3カテゴリ、電子ブックルール、当該電子ブックの第1話から第N話までのそれぞれの電子ブック記憶部110における保存場所を示すアドレス(第1話保存アドレス、第2話保存アドレス、…第N話保存アドレス)、および、第2話から第N話までのそれぞれの投稿ユーザのユーザID(第2話投稿者ID、第3話投稿者ID、…第N話投稿者ID)が含まれる。
各電子ブック情報において、タイトル、カテゴリ、および、電子ブックルールは、各電子ブックの編集長によって設定される。図13では、第1カテゴリの一例として「文学、小説」が、第2カテゴリの一例として「エッセイ、随筆」が、第3カテゴリの一例として「料理エッセイ」が、それぞれ示されている。
電子ブックルールとは、各電子ブックごとに編集長によって定められるルールであり、たとえば、投稿可能な条件、投稿に必要なポイント、完成の条件、、キャンセル条件、作成中の投稿番号表示、印税率等が含まれる。投稿可能な条件としては、たとえば、投稿者の年齢や年齢層についての条件や、性別についての条件が考えられる。投稿に必要なポイントとは、図3を用いて説明した「投稿代金」に対応するポイント数である。完成の条件とは、各電子ブックが完成したと判断するための条件であり、たとえば、投稿人数が所定の人数集まったかどうか、投稿された電子ブックの本文の合計文字数が所定の文字数に達したかどうか、等が考えられる。キャンセル条件とは、編集長以外の会員の投稿した内容が何らかの理由で電子ブックに追加されない場合にすでに投稿代金として支払われたポイントを投稿者である会員に返却するか否かについての条件である。作成中の投稿番号表示とは、編集長以外の会員であって投稿しようとする会員に対して、現在投稿することによりその電子ブックにおいて何番目(何話目)の投稿者となるかを表示するか否かについてのルールである。印税率とは、図3を用いて説明したように編集長12から投稿ユーザ13へ払われる印税の閲覧代金に対する割合である。
電子ブック情報の中では、編集長ID、第1話保存アドレス〜第N話保存アドレス、および、第2話投稿者ID〜第N話投稿者IDが、サイト管理者11によって入力され、それ以外の情報(タイトル、カテゴリ、および、電子ブックルール)は、編集長12によって入力される。
また、価値決定サイト管理サーバ200および閲覧サイト管理サーバ300のそれぞれの電子ブック情報記憶部223,323には、さらに、図14に示すような、各電子ブックの売上部数を管理する情報である、電子ブック売上情報が記憶されている。
図14を参照して、電子ブック売上情報では、各電子ブックについて、そのタイトル、現在のランク、現在の価格、今月の売上部数、および、売上部数の総量(総売上部数)が、互いに関連付けられて記憶されている。現在のランクおよび現在の価格は、価値決定サイト20において決定され、記憶される。今月の売上部数および総売上部数は、閲覧サイト30において、対応する電子ブックが1回閲覧されるごとに、それぞれ1ずつ加算更新される。
図15は、取引管理情報記憶部411に記憶された取引管理情報の内容を示す図である。取引管理情報には、各ユーザについて、金融機関との間で完了していない取引についての、金融機関情報、ユーザの氏名、ユーザID、および、取引金額が記憶されている。本実施の形態の電子ブック管理システムでは、通常、代金の支払いはポイントによって行なわれる。そして、ポイント情報管理サーバ400は、定期的に、ユーザの希望に応じて、当該ポイントを金融機関における金銭へと変換したり、金融機関における金銭を当該ポイントへと変換したりする。金融機関情報とは、当該金銭のやり取りをする際に必要とされる情報である。
金融機関における金銭が上記ポイントに変換される場合には、金融機関情報は、たとえば、クレジットカード番号とされる。このような場合、ポイント管理サイト40の管理者は、当該クレジットカード番号に基づいて、金融機関における対応するユーザの金銭を自らの銀行口座等に振込み、これに応じて、振込んだ金銭に応じた数のポイントを当該ユーザに与える。
一方、上記ポイントが金融機関における金銭に変換される場合には、金融機関情報は、たとえば、銀行の口座番号とされる。このような場合、ポイント管理サイト40の管理者は、当該銀行の口座番号で特定されるユーザの口座に金銭を振込み、振込んだ金額に応じた数のポイントを当該ユーザから差引く。
図15中の取引金額において「+」が付されている数字は、上記ポイントが金融機関における金銭に変換される場合の取引金額である。また、「−」が付されている数字は、金融機関における金銭が上記ポイントに変換される場合の取引金額である。
図16は、会員情報記憶部412に記憶された会員情報の内容を示す図である。図16に示された会員情報には、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス、現在の確定ポイント、支払ポイント情報、および、取得ポイント情報が含まれ、これらは、図12に示された会員情報に含まれる同じ名称の項目とそれぞれ同じ意味をなす。つまり、会員情報記憶部412のこれらの項目に対応する情報は、会員情報記憶部122,222,322のいずれかに記憶された情報が更新されれば、それに対応して更新され、逆に、会員情報記憶部412のこれらの項目に対応する情報が更新されれば、それに対応して、会員情報記憶部122,222,322に記憶された情報が更新される。
また、図16に示された会員情報には、さらに、支払用情報、支払処理待ち金額、引出用情報、および、引出処理待ち金額が含まれる。
支払用情報とは、図15を用いて説明したような、ユーザの所有する金銭であって金融機関にある金銭が、ポイントへと変換される際に利用される情報であって、たとえば、当該ユーザの所有するクレジットカード番号とされる。
本実施の形態の電子ブック管理システムでは、ポイント情報管理サーバ400は、たとえば一ヶ月に一度等、定期的に、金融機関に対して、金銭の授受を行なう。そして、支払処理待ち金額とは、そのようなポイント情報管理サーバ400による定期的な金融機関に対しての金銭の授受が完了していない金額であって、ポイント情報管理サイト40の管理者がユーザから払ってもらう予定となっている金額である。
引出用情報とは、図15を用いて説明したような、ポイントを、金銭に変換し、ユーザの所有する銀行口座に振込む際に利用される情報であって、銀行の口座番号とされる。
そして、引出処理待ち金額とは、上記したような、ポイント情報管理サーバ400による定期的な金融機関に対しての金銭の授受が完了していない金額であって、ユーザがポイント情報管理サイト40の管理者から払ってもらう予定となっている金額である。
次に、図17〜図19を参照して、制作サイト管理サーバ100の制御部101が、制作サイト10を運営するために実行する処理について説明する。図17〜図19は、当該制御部101が電子ブック制作の際に実行する電子ブック制作処理のフローチャートである。
電子ブック制作処理では、制御部101は、まずSA100で、制作サイト10のサイト管理者11からの、サイト運営情報(図11参照)を変更するための情報の入力を受付け、当該サイト運営情報の記憶内容を更新する。なお、サイト運営情報の中で、制作サイト10のサイト管理者11から変更する情報を入力されるのは、サイトルールおよび電子ブック開設用ポイント数である。
次に、制御部101は、SA101で、ネットワーク1000にアクセスしたユーザ端末500から、制作サイト10にアクセスする旨の情報が出力されたか否かを判断する。そのような情報の出力が有ったと判断するとSA102に処理を進め、そのような情報の出力が無かったと判断するとSA100に処理を戻す。なお、図17〜図19についての以降の説明では、当該情報を出力したユーザ端末500を、処理対象のユーザ端末500とする。また、SA101において、そのような情報の出力があっと判断した場合、制御部101は、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に制作サイト10のトップページを表示させるための処理を行なう。なお、当該トップページに表示される内容には、図11に示されたサイト運営情報に含まれる各項目を示す情報が含まれる。
そして、SA102で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、SA101の処理に基づいてモニタ503に表示されたサイト運営情報を確認する情報を入力されたか否かを判断し、そのような情報が入力されたと判断するとSA103に処理を進め、逆に、サイト運営情報に賛同できない旨の情報が入力されたと判断するとSA100に処理を戻す。
SA103では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、新たに会員情報を登録することを要求する会員登録要求があったか否かを判断する。そして、制御部101は、会員登録要求があったと判断するとSA106に処理を進め、会員登録要求がなかったと判断するとSA104に処理を進める。
SA106では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、会員登録情報(図12および図16中のパスワード、氏名、および、メールアドレス、ならびに、図16中の支払い用情報および引出用情報)の入力を受付ける。なお、制御部101は、入力を受付けた会員登録情報に対して新たにユーザIDを付与して会員情報記憶部122に記憶し、さらに、入力を受付けた会員登録情報を、ユーザIDとともに、価値決定サイト管理サーバ200、閲覧サイト管理サーバ300、および、ポイント情報管理サーバ400へ送信する。これにより、会員情報記憶部122,222,322,412に、新たなユーザについての会員情報が記憶されるようになる。会員情報記憶部122に新たな会員情報が記憶された際には、当該新たな会員情報のユーザIDおよびパスワードが、会員情報として記憶されたメールアドレスを宛先とした電子メールで、ユーザに提示されることが好ましい。SA106の処理の後、制御部101は、SA107に処理を進める。
一方、SA104で、制御部101は、会員情報(図12のユーザIDとパスワード)の入力を受付け、そして、SA105で、SA104で入力を受付けた会員情報が正しいかどうかを判断する。具体的には、SA105では、制御部101は、会員情報記憶部132に記憶された複数の会員情報の中で、SA104で入力を受付けたユーザIDとパスワードの組合せを持つ会員情報を検索し、そのような組合せを持つ会員情報を発見できれば、入力を受付けた会員情報を正しいと判断し、そのような組合せを持つ会員情報を発見できなければ、入力を受付けた会員情報が正しくないと判断する。そして、制御部101は、入力を受付けた会員情報が正しいと判断するとSA107に処理を進め、正しくないと判断するとSA103に処理を戻す。
以上、SA103〜SA106の処理により、制御部101は、処理対象のユーザ端末500を操作している会員についてのユーザID等を認識することができる。
また、制御部101は、SA105で会員情報が正しいと判断した場合、または、SA106で会員登録情報の入力を受付けた場合、対応する会員情報の「最終ログイン」の欄の日付を、現在の日付に更新する。
そして、SA107では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に、投稿しようとする電子ブックのタイトルを入力するための画面を表示させる。
次に、SA108で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500からのタイトルの入力を受付ける。
次に、SA109で、制御部101は、制作サイト管理サーバ100の電子ブック情報記憶部123に記憶された全電子ブック情報のタイトルを検索することにより、SA108で入力を受付けたタイトルと同じタイトルの電子ブックがあるか否かを判断する。そして、制御部101は、判断結果を処理対象のユーザ端末500のモニタ503に表示させると共に、そのような電子ブックが有ると判断するとSA111へ、無いと判断するとSA110へ、それぞれ処理を進める。
SA110では、制御部101は、ユーザに対して、再度タイトルを入力して検索するか、または、新規に電子ブックを作成するかの選択をさせ、入力を待つ。そして、制御部101は、再度検索する旨の情報を入力されればS107に処理を戻し、新規に電子ブックを作成する旨の情報を入力されればS112に処理を進める。
SA111では、制御部101は、ユーザに対して、再度タイトルを入力して検索するか、自らが入力したタイトルと同じタイトルの電子ブックを選択し当該電子ブックに投稿するか、または、新規に電子ブックを作成するかの選択をさせ、入力を待つ。そして、制御部101は、再度検索する旨の情報を入力されればSA107に処理を戻し、電子ブックを選択して投稿する旨の情報を入力されればSA125に処理を進め、新規に電子ブックを作成する旨の情報を入力されればS112に処理を進める。
つまり、本実施の形態の制作サイト10では、まず、ユーザに、電子ブックのタイトルとして情報を入力させ、制作途中の電子ブックの中に、当該タイトルと同じタイトルの電子ブックがあれば、ユーザには、再度タイトルを入れ直して検索し直す、その電子ブックに投稿する、または、別のタイトルを指定して新たに電子ブックを作成する、という選択肢が与えられる。また、制作途中の電子ブックの中にユーザの入力したタイトルと同じタイトルの電子ブックが無ければ、ユーザには、再度タイトルを入れ直して検索し直す、または、別のタイトルを指定して新たに電子ブックを作成する、という選択肢が与えられる。ここで、「タイトルが同じ」とは、一文字一句違わず完全に一致するものとしても良いし、ユーザが入力したタイトルを少なくとも一部分として含むものとすることもできる。
また、本実施の形態では、ユーザが電子ブックのタイトルを入力し、当該入力されたタイトルに基づいて、電子ブック情報に含まれるタイトルの検索が行なわれ、検索結果としてユーザが投稿対象とする電子ブックが特定される。つまり、このときユーザから入力される電子ブックのタイトルによって、「著作物の内容についての情報」が構成され、電子ブック情報に含まれるタイトルによって、「著作物の内容に関する情報」が構成されることになる。なお、電子ブックについての検索が、ユーザにカテゴリ(第1カテゴリ〜第3カテゴリ)を入力させ、そして、電子ブック情報に含まれるカテゴリ(第1カテゴリ〜第3カテゴリ)の検索によって行なわれても良い。このような場合には、カテゴリ(第1カテゴリ〜第3カテゴリ)によって、「著作物の内容についての情報」および「著作物の内容に関する情報」が構成されることになる。
SA112では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、新規に作成しようとする電子ブックについての、カテゴリ(第1カテゴリ〜第3カテゴリ)、および、電子ブックルールの入力を受付ける。また、SA111において新規の電子ブックを作成する旨の情報を入力された場合には、SA112では、さらに、電子ブックのタイトルの入力が受付けられる。ただし、この場合、制御部101は、入力された電子ブックのタイトルが、すでに作成中の電子ブックのタイトルと同一か否かを判断し、同一の場合には、入力を受付けず、タイトルの再入力を要請する。ここで言うタイトルの同一とは、完全同一を言う。具体的には、たとえば、「ギャグ百連発」と「ギャグ百連発2」とは、SA112では同一ではないと判断される。なお、SA110において新規の電子ブックを作成する旨の情報を入力された場合には、SA108で入力を受付けたタイトルが、新規に作成される電子ブックのタイトルとされる。
次に、SA113で、制御部101は、SA112で入力を受付けた内容を、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に表示させる。
そして、SA114で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、SA113で表示した内容を確認する旨の情報が入力されたか否かを判断し、そのような情報が入力されたと判断するとSA115に処理を進める。一方、ユーザ端末500から、SA113で表示した内容について変更等を希望する旨の情報が入力された場合には、制御部101は、処理をSA112に戻す。
SA115では、制御部101は、ポイント情報管理サーバ400に対して、処理対象のユーザ端末500を操作するユーザについて、上記した開設代金の支払いのポイント決済を依頼する情報(ポイント決済依頼情報)を送信する。後述するように、ポイント情報管理サーバ400では、制御部101からポイント決済依頼情報を送信されると、それに応じて、当該処理対象のユーザ端末500を操作するユーザに関する、サイト運営情報(図11参照)の電子ブック開設用ポイント数において記憶されているポイント数だけポイントを差し引く旨の予告と、制作サイト10のサイト管理者11に関する、当該ポイント数だけポイントを増加させる旨の予告とが行なわれた後、当該予告の処理が終了した旨の情報(決済完了情報)が制作サイト管理サーバ100へと送信される。
そして、SA116で、制御部101は、上記の決済完了情報を受信したか否かを判断し、受信したと判断すると、SA117へ処理を進める。
SA117では、電子ブック情報記憶部123に、新規の電子ブック情報を作成するとともに、電子ブック記憶部110に、新規の電子ブックの本文用の記憶領域を作成する。ここで作成される電子ブック情報では、タイトル、カテゴリ、および、電子ブックルールは、SA112(および、SA108)で入力を受付け、かつ、SA114で確認されたものとされ、また、編集長IDは、処理対象のユーザ端末500を操作している会員のユーザIDとされる。
そして、SA118で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、電子ブックの第1話の投稿内容の入力を受付け、SA119で、入力を受付けた投稿内容をモニタ503に表示させる。
そして、SA120で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、SA119で表示させた投稿内容を確認する情報が入力されたか否かを判断し、入力されたと判断するとSA121に処理を進める。一方、SA120で、SA119で表示させた投稿内容の変更等を希望する情報が入力されたと判断すると、制御部101は、SA118に処理を戻す。
SA121では、制御部101は、SA118で入力を受付け、SA120で確認された投稿内容を、電子ブックの第1話の本文として、電子ブック記憶部110に記憶させ、そして、SA122で、新規に作成された電子ブック情報において、第1話保存アドレスを更新する。ここで言う第1話保存アドレスは、SA121で、電子ブック記憶部110において第1の話の本文を記憶したアドレスである。
次に、制御部101は、SA123で、完成の条件を満足しているか否かを判断する。たとえば、完成の条件として、第1話の投稿が終了したことによって電子ブックが完成するというものであれば、この時点で、電子ブックは完成の条件を満たしていることになる。そして、制御部101は、完成の条件を満たしていると判断すると、SA124で、電子ブックの本文のデータと電子ブック情報を価値決定サイト管理サーバ200へと送信した後、SA100へ処理を戻す。また、完成の条件がまだ満たされていないと判断すると、制御部101は、そのままSA100へ処理を戻す。
一方、SA125では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500を操作する会員が、電子ブックルールの中の投稿可能な条件に合致しているか否かを判断する。この判断は、具体的には、処理対象のユーザ端末500を操作する会員のユーザIDに基づき、当該会員の会員情報(図12参照)に登録されている内容が利用されることにより、行なわれる。なお、SA125における判断は、投稿可能な条件として「女性のみ」とされている場合に会員情報における性別が男性でなければ(つまり、「女性」か「設定せず」であれば)条件に合致すると判断する等、「合致しない」という確証が得られない場合には合致すると判断される程度のものであっても良い。そして、合致すると判断すると、S126以降に処理が進められ、合致しないと判断されると、SA135に処理が進められる。
SA126では、制御部101は、SA111で選択されたと判断した電子ブックの電子ブックルールを処理対象のユーザ端末500のモニタ503に表示させる。
次に、SA127で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、SA126で表示させた電子ブックルールに同意する旨の情報が入力されたか否かを判断し、同意する旨の情報が入力されたと判断するとSA128に処理を進め、逆に同意しない旨の情報が入力されたと判断するとそのまま処理をSA100に戻す。
SA128では、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から投稿内容の入力を受付け、そして、SA129で、受付けた投稿内容を当該ユーザ端末500のモニタ503に表示させる。
そして、SA130で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から投稿内容を確認する旨の情報が入力されたか否かを判断し、そのような情報が入力されたと判断するとSA131に処理を進め、修正等を希望する情報が入力されたと判断するとSA128に処理を戻す。
SA131では、制御部101は、ポイント情報管理サーバ400に対して、処理対象のユーザ端末500を操作するユーザについて、上記した投稿代金の支払いのポイント決済を依頼する情報(ポイント決済依頼情報)を送信する。後述するように、ポイント情報管理サーバ400では、制御部101からポイント決済依頼情報を送信されると、それに応じて、当該処理対象のユーザ端末500を操作するユーザに関する、サイト運営情報(図13参照)の電子ブックルールの中の投稿に必要なポイントにおいて記憶されているポイント数だけポイントを差し引く旨の予告と、制作サイト10のサイト管理者11に関する、当該ポイント数だけポイントを増加させる旨の予告とが行なわれた後、当該予告の処理が終了した旨の情報(決済完了情報)が制作サイト管理サーバ100へと送信される。
そして、SA132で、制御部101は、上記の決済完了情報を受信したか否かを判断し、受信したと判断すると、SA133へ処理を進める。
SA133では、制御部101は、現在処理対象となっている電子ブックの編集長に対して、SA130で確認する旨の情報を入力された投稿内容を、たとえば電子メールで送信することにより、通知する。
そして、SA134で、制御部101は、編集長から、SA133で通知した投稿内容を確認する旨の情報の入力があったか否かを判断する。そして、制御部101は、確認(つまり、当該投稿内容を電子ブックへ追加することを許可)する旨の情報の入力があったと判断すると、SA136に処理を進める。逆に、編集長から、当該投稿内容の電子ブックへの追加を許可しない旨の情報の入力があったと判断すると、制御部101は、SA135に処理を進める。
SA135では、制御部101は、当該投稿内容の投稿者に対して電子メール等で投稿内容が許可されなかった旨の通知を行なって、SA100に処理を戻す。
一方、SA136では、制御部101は、SA128で受付けSA130で確認された投稿内容を電子ブック記憶部110に記憶させ、また、SA137で、処理対象となっている電子ブック情報を更新して、SA138に処理を進める。なお、SA137における電子ブック情報の更新は、SA135で新たに記憶させた投稿者Pによる投稿内容を第X話の本文としたとき、当該第X話の本文の電子ブック記憶部110における保存アドレスを新たに登録し、かつ、第X話投稿者IDとして投稿者PのユーザIDを登録することである。
SA138では、制御部101は、新たな投稿内容が記憶されたことにより電子ブックの完成の条件(図13参照)が満足されたか否かを判断し、満足されたと判断すると、SA139で、電子ブックの本体のデータと電子ブック情報を価値決定サイト管理サーバ200へと送信した後、SA100へ処理を戻す。一方、完成の条件がまだ満たされていないと判断すると、制御部101は、そのままSA100へ処理を戻す。
以上説明した電子ブック制作処理では、電子ブックの完成の条件が満足されたと判断されると、電子ブックの本文および電子ブック情報は、価値決定サイト管理サーバ200へと送信される(SA124,SA139)。価値決定サイト管理サーバ200では、後述するSB101の処理において、制作サイト管理サーバ100から送信された電子ブックの本文および電子ブック情報が受信される。そして、制作サイト管理サーバ100は、価値決定サイト管理サーバ200において電子ブックの本文および電子ブック情報が正常に受信されたことを条件として、これらのデータが削除されるように構成されている。これにより、制作サイト管理サーバ100では、未完成の電子ブックのみについての本文および電子ブック情報が記憶されていることになる。
また、価値決定サイト管理サーバ200には、電子ブックの本文は記憶されないように構成することもできる。このような場合には、SA124,SA139の処理では、電子ブック情報のみが価値決定サイト管理サーバ200へと送信され、さらに、閲覧サイト管理サーバ300へ、電子ブック本文と電子ブック管理情報が送信される。閲覧サイト管理サーバ300では、これに応じて、適宜、電子ブック本文および電子ブック情報が受信される。そして、さらに、閲覧サイト管理サーバ300において当該受信が正常に行なわれたことを条件として、制作サイト管理サーバ100におけるこれらのデータが消去される。
また、以上説明した電子ブック制作処理では、処理対象となる電子ブックについての電子ブックルール(図13参照)の内容によって、処理内容が変更される。
たとえば、「作成中の投稿番号表示」が「表示有り」と設定されている場合には、SA126において電子ブックルールが表示される際に、これから投稿される内容が第何話の投稿となるかが表示される。第何話の投稿となるかの表示は、具体例としては、制御部101が、電子ブック情報において何人の投稿者IDが記憶されているかをチェックし、第2話投稿者IDから第M話投稿者IDまで記憶されていることを確認した場合、これから投稿される内容が第(M+1)話の投稿となると判断して、その旨を表示させる。
また、「キャンセル条件」が「投稿代金の返却有り」と設定されている場合には、制御部101は、SA134で投稿内容の電子ブックへの追加を許可しない旨の情報の入力があったと判断すると、投稿者に対して投稿内容が許可されなかった旨の通知を行なうと共に、ポイント情報管理サーバ400に対して、処理対象のユーザ端末500を操作するユーザについて、投稿代金を返却するためのポイント決済を依頼する情報(ポイント決済依頼情報)を送信して、SA100に処理を戻す。
次に、図20を参照して、価値決定サイト管理サーバ200の制御部201が、価値決定サイト20を運営するために実行する処理について説明する。図20は、当該制御部201が電子ブックの価値および価格を決定する際に実行する価値・価格決定処理のフローチャートである。
価値・価格決定処理では、制御部201は、まずSB100で、価値決定サイト20のサイト管理者21からの、サイト運営情報(図11参照)を変更するための情報の入力を受付け、当該サイト運営情報の記憶内容を更新する。なお、サイト運営情報の中で、価値決定サイト20のサイト管理者21から変更する情報を入力されるのは、サイトルール、ランク付け条件、閲覧価格、変動周期、新刊の出版日、編集長の経歴に基づいたランク付け条件、および、出版代金である。
次に、制御部201は、SB101で、制作サイト管理サーバ100が、SA124またはSA139の処理に基づいて、電子ブック(の本文)および電子ブック情報を送信してきたか否かを判断し、送信してきたと判断すればSB102でそれらを電子ブック記憶部210および電子ブック情報記憶部223に記憶してSB103に処理を進め、送信してきていないと判断すればそのままSB103に処理を進める。なお、SB102では、各電子ブックの本文の記憶位置が変更されることに基づいて、各電子ブック情報における第1話保存アドレス〜第N話保存アドレスが変更される。
SB103では、制御部201は、新刊の出版日であるか否かを判断する。新刊の出版日とは、サイト運営情報(図11参照)として示される条件を満たす日であることを意味する。たとえば、新刊の出版日が本実施の形態の図11に示される「毎月5日」である場合には、SB103では、当該SB103の処理を実行している日が一ヶ月の中の第5日目であるかどうかが判断される。そして、SB103において、新刊の出版日であると判断されるとSB104に処理が進められ、そうではないと判断されるとSB111に処理が進められる。
SB104では、制御部201は、未発表の電子ブックについて、ランク付け条件をチェックする。未発表の電子ブックとは、本実施の形態では、電子ブックの本文のデータが価値決定サイト管理サーバ200の電子ブック記憶部210に記憶されている電子ブックとする。また、ランク付け条件とは、電子ブックのランク付けについての例外的な条件であり、本実施の形態では、図11に示された「編集長の経歴に基づいたランク付け条件」である。なお、本実施の形態では、電子ブックの本文のデータは、制作時は、制作サイト管理サーバ100の電子ブック記憶部110に記憶され、完成すると、一時的に、価値決定サイト管理サーバ200の電子ブック記憶部210に記憶され、当該電子ブックについて一度価値および価格を決定されると、閲覧サイト管理サーバ300の電子ブック記憶部310へと移動され、その後、当該電子ブック記憶部310に記憶された状態で閲覧の対象とされる。
次に、制御部201は、SB105で、開始ランクの決定を行なう。開始ランクとは、電子ブックに最初に付けられるランクである。上記したように、本実施の形態では、基本的には、電子ブックの開始ランクはEランクとされる。ただし、SB104でチェックされた「編集長の経歴に基づいたランク付け条件」に従って、一部の電子ブックの開始ランクをEランク以外のものとされる場合がある。
次に、SB106で、制御部201は、電子ブック売上情報を、直前のSB105で開始ランクを決定した電子ブックについての情報(電子ブックタイトル)を追加し、また、閲覧価格(図11参照)に基づいて開始ランクに従った価格の情報を追加し、さらに、追加した電子ブックについて直前のSB105で決定した開始ランクを現在のランクとして記憶させるように、更新する。
また、SB106では、制御部201は、会員情報を、SB105での開始ランクの決定に基づいた情報を追加するように、更新する。具体的には、SB106では、会員情報の中で、「現状情報」の欄に記憶されている情報の中でSB105で開始ランクを決定された電子ブックについての情報が「経歴」の欄に移動され、さらに、移動された情報に対応する「これまで編集長となった電子ブックのランクの変遷」および/または「これまで投稿した電子ブックのランクの変遷」の欄に、SB105で決定された開始ランクが追加されるような、更新がなされる。
次に、SB107で、制御部201は、サイト運営情報(図11参照)の出版代金を参照することにより、SB104〜SB106で処理対象とされた各電子ブックの編集長に対して、出版代金として支払う額(ポイント数)を算出する。各電子ブックの編集長は、各電子ブックの電子ブック情報の中の編集長IDが参照されることにより、特定される。
そして、SB108で、制御部201は、ポイント情報管理サーバ400に対して、SB104〜SB106で処理対象とされた各電子ブックの編集長について、価値決定サイト20のサイト管理者21から、SB107で算出された分だけ、ポイントの支払いを受けるようなポイント決済を依頼する情報(ポイント決済依頼情報)を送信する。後述するように、ポイント情報管理サーバ400は、制御部201からポイント決済依頼情報を送信されると、それに応じて、会員(ユーザ)のポイント数を増加させる予告のための処理を実行し、そして、当該予告のための処理が終了した旨の情報(決済完了情報)を価値決定サイト管理サーバ200へと送信する。
そして、SB109で、制御部201は、上記の決済完了情報を受信したか否かを判断し、受信したと判断すると、SB110へ処理を進める。SB110では、制御部201は、閲覧サイト管理サーバ300に、SB104〜SB105で処理対象としていた電子ブックについての本文のデータ、および、SB106で更新した電子ブック売上情報を送信し、SB111へ処理を進める。
SB111では、制御部201は、変動周期が経過したか否かを判断する。「変動周期」とは、サイト運営情報(図11参照)の中の変動周期であり、「経過した」とは、前回SB104以降の処理を実行してから上記の変動周期が経過したということを意味する。そして、制御部201は、変動周期が経過したと判断すると、SB112に処理を進め、まだ経過していないと判断すると、SB100に処理を戻す。
SB112では、制御部201は、電子ブック情報記憶部223に記憶されている電子ブック売上情報を、閲覧サイト管理サーバ300の電子ブック情報記憶部323に記憶されている電子ブック売上情報に更新する。なお、この更新は、逐次行なわれるものであるが、制御部201の実行するSB113以降の処理が、確実に、最新の電子ブック売上情報に基づいて行なわれるように、SB112でもあえて行なわれる。
そして、制御部201は、SB113で、電子ブック売上情報に基づいて、各電子ブックの今月の売上部数をチェックし、そして、SB114で、SB113でチェックした売上部数とサイト運営情報(図11参照)のランク付け条件とを参照することにより、各電子ブックに対して、今月の売上部数に応じたランクを決定する。
そして、SB115で、制御部201は、電子ブック売上情報を、各電子ブックの現在のランクを直前のSB114で決定したランクに変更し、各電子ブックの現在の価格を決定されたランクと閲覧価格(図11参照)に基づいて変更し、かつ、今月の売上部数を0に変更する。
次に、制御部201は、SB116で、各会員情報を更新する。具体的には、SB116では、SB114においてランクを決定された電子ブックの編集長または投稿ユーザの会員情報において、当該決定されたランクを、「これまで編集長となった電子ブックのランクの変遷」および/または「これまで投稿した電子ブックのランクの変遷」の欄を追加するような更新がなされる。
そして、制御部201は、SB117で、電子ブック売上情報および会員情報を閲覧サイト管理サーバ300に送信し、SB100に処理を戻す。
次に、図21〜図22を参照して、閲覧サイト管理サーバ300の制御部301が、閲覧サイト30を運営するために実行する処理について説明する。図21〜図22は、当該制御部301が電子ブックの閲覧の際に実行する電子ブック閲覧処理のフローチャートである。
電子ブック閲覧処理では、制御部301は、まずSC100で、価値決定サイト管理サーバ200から送信された、電子ブックの本文、電子ブック売上情報、および/または、会員情報(SB110またはSB117参照)を受信したか否かを判断する。そして、受信したと判断すると、SC101で受信した情報を電子ブック記憶部310および/または管理情報記憶部320の適切な場所に記憶して処理をSC102に進め、受信していないと判断すると、直接、SC102に進める。
SC102では、制御部301は、閲覧サイト30のサイト管理者31からの、サイト運営情報(図11参照)を変更するための情報の入力を受付け、当該サイト運営情報の記憶内容を更新する。なお、サイト運営情報の中で、閲覧サイト30のサイト管理者31から変更する情報を入力されるのは、サイトルールおよび分配率である。
次に、制御部301は、SC103で、ネットワーク1000にアクセスしたユーザ端末500から、閲覧サイト30にアクセスする旨の情報が出力されたか否かを判断する。そのような情報の出力が有ったと判断するとSC104に処理を進め、そうのような情報の出力が無かったと判断するとSC100に処理を戻す。なお、図21〜図22についての以降の説明では、当該情報を出力したユーザ端末500を、処理対象のユーザ端末500とする。また、SC103において、そのような情報の出力があっと判断した場合、制御部101は、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に制作サイト10のトップページを表示させるための処理を行なう。なお、当該トップページに表示される内容には、図11に示されたサイト運営情報に含まれる各項目を示す情報が含まれる。
そして、SC104で、制御部301は、処理対象のユーザ端末500から、SC103の処理に基づいてモニタ503に表示されたサイト運営情報を確認する情報を入力されたか否かを判断し、そのような情報が入力されたと判断するとSC105に処理を進め、逆に、サイト運営情報に賛同できない旨の情報が入力されたと判断するとSC100に処理を戻す。
SC105では、制御部301は、処理対象のユーザ端末500から、新たに会員情報を登録することを要求する会員登録要求があったか否かを判断する。そして、制御部301は、会員登録要求があったと判断するとSC108に処理を進め、会員登録要求がなかったと判断するとSC106に処理を進める。
SC108では、制御部301は、処理対象のユーザ端末500から、会員登録情報(図12および図16中のパスワード、氏名、および、メールアドレス、ならびに、図16中の支払い用情報および引出用情報)の入力を受付ける。なお、制御部101は、入力を受付けた会員登録情報に対して新たにユーザIDを付与して会員情報記憶部322に記憶し、さらに、入力を受付けた会員登録情報を、ユーザIDとともに、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、ポイント情報管理サーバ400へ送信する。これにより、会員情報記憶部122,222,322,412に、新たなユーザについての会員情報が記憶されるようになる。会員情報記憶部322に新たな会員情報が記憶された際には、当該新たな会員情報のユーザIDおよびパスワードが、会員情報として記憶されたメールアドレスを宛先とした電子メールで、ユーザに提示されることが好ましい。SC108の処理の後、制御部301は、SC109に処理を進める。
一方、SC106で、制御部301は、会員情報(図12のユーザIDとパスワード)の入力を受付け、そして、SC107で、SC106で入力を受付けた会員情報が正しいかどうかを判断する。具体的には、SC107では、制御部301は、会員情報記憶部332に記憶された複数の会員情報の中で、SC106で入力を受付けたユーザIDとパスワードの組合せを持つ会員情報を検索し、そのような組合せを持つ会員情報を発見できれば、入力を受付けた会員情報を正しいと判断し、そのような組合せを持つ会員情報を発見できなければ、入力を受付けた会員情報が正しくないと判断する。そして、制御部301は、入力を受付けた会員情報が正しいと判断するとSC109に処理を進め、正しくないと判断するとSC105に処理を戻す。
以上、SC105〜SC108の処理により、制御部301は、処理対象のユーザ端末500を操作している会員についてのユーザID等を認識することができる。
また、制御部301は、SC107で会員情報が正しいと判断した場合、または、SC108で会員登録情報の入力を受付けた場合、対応する会員情報の「最終ログイン」の欄の日付を、現在の日付に更新する。
SC109では、制御部301は、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に、電子ブックを検索するための画面(電子ブック検索画面)を表示させる。ここで表示される電子ブック検索画面には、任意の文字列を入力するための文字入力欄および第1〜第3カテゴリを選択するための情報を入力するカテゴリ選択情報入力欄が含まれる。
次に、SC110で、制御部101は、処理対象のユーザ端末500から、電子ブックを検索するための条件の入力を受付け、SC111で、SC110で入力された条件に基づいて、電子ブック情報記憶部323の記憶内容を検索する。
なお、SC110で入力を受付けられる条件は、SC109で表示させた電子ブック検索画面の内容に従う。つまり、SC110では、文字入力欄に対して入力される文字列、および/または、カテゴリ選択情報入力欄に入力されるカテゴリを選択するための情報が、電子ブックを検索するための条件として受付けられる。そして、SC111では、制御部301は、文字入力欄に対して入力された文字列と同じ文字列を含むタイトルを備えた電子ブック、および、カテゴリ選択情報入力欄に入力されたカテゴリと同じカテゴリを設定された電子ブックを、電子ブック情報記憶部323において検索する。
次に、制御部301は、SC112で、検索結果として挙げられた電子ブックを処理対象のユーザ端末500のモニタ503に表示させ、そして、SC113で、処理対象のユーザ端末500から入力された内容をチェックする。この結果、制御部301は、再度検索を希望する情報が入力されたと判断するとSC110に処理を戻し、閲覧の終了を希望する情報が入力されたと判断するとSC100に処理を戻し、検索結果の中から1つの電子ブックを指定する情報が入力されたと判断するとSC114に処理を進める。
SC114では、制御部301は、電子ブック売上情報(図14参照)を参照することにより、SC113で指定されたと判断した電子ブックの閲覧価格(現在の価格)が有料であるか否かを判断する。そして、有料であると判断すると、SC115に処理を進め、有料ではない(つまり無料である)と判断するとSC117に処理を進める。
SC115では、制御部301は、ポイント情報管理サーバ400に対して、処理対象のユーザ端末500のユーザについて、SC114で有料と判断した閲覧価格分だけ閲覧サイト30のサイト管理者31へとポイントを支払う予告を依頼する情報、サイト管理者31について、閲覧価格に対して分配率(図11参照)に基づいた割合のポイントを編集長12へと支払う予告を依頼する情報、および、編集長12について、印税率(図13参照)に応じたポイントを各投稿者(投稿ユーザ)に支払う予告を依頼する情報であるポイント決済依頼情報を送信する。後述するように、ポイント情報管理サーバ400は、制御部301からポイント決済依頼情報を送信されると、それに応じて、会員(ユーザ)のポイント数を減少させる予告のための処理を実行し、そして、当該予告のための処理が終了した旨の情報(決済完了情報)を価値決定サイト管理サーバ300へと送信する。
そして、SC116で、制御部301は、上記の決済完了情報を受信したか否かを判断し、受信したと判断すると、SC117へ処理を進める。
SC117では、制御部301は、SC113で指定された電子ブックについて、電子ブック売上情報(図14参照)の今月の売上部数および総売上部数を1加算更新させ、そして、SC118で、処理対象のユーザ端末500のモニタ503に当該電子ブックを表示させて、SC100に処理を戻す。
次に、図23を参照して、ポイント情報管理サーバ400の制御部401が、電子ブック管理サイト70におけるポイントの授受等を管理するための処理について説明する。図23は、当該制御部401がポイントの授受等を管理する際に実行するポイント管理処理のフローチャートである。
ポイント管理処理では、制御部401は、まずS101で、ポイント決済依頼情報を受信したか否かを判断する。ポイント決済依頼情報とは、上記したSA115またはSA131で制作サイト管理サーバ100から、SB108で価値決定サイト管理サーバ200から、および、SC115で閲覧サイト管理サーバ300から出力される、ポイント数の増減の予告を依頼するための情報である。そして、制御部401は、受信したと判断するとS102へ、受信していないと判断するとS104へ、それぞれ処理を進める。
S102では、制御部401は、会員情報を更新する。具体的には、制御部401は、ポイント決済依頼情報に含まれる情報に従い、ポイントを支払う側の会員については、支払うべき数のポイントだけ、会員情報における支払い処理待ちポイント数の欄を加算更新し、また、ポイントを受取る側の会員については、受取るべき数のポイントだけ、会員情報における取得処理待ちポイント数の欄を加算更新することにより、ポイント数の増減の予告を行なう。また、制御部401は、ポイントを支払う側の会員について、会員情報の中の最終ポイント使用日の欄の日付を現在の日付に更新する。
そして、制御部401は、S103で、S102におけるポイントの加算更新によるポイント数の増減の予告が完了すると、ポイント決済依頼情報の送信元のサーバに対して、ポイント決済の予告が完了した旨の情報(決済完了情報)を送信する。
次に、制御部401は、S104で、ユーザ端末500から送信された取引要求情報を受信したか否かを判断する。取引要求情報とは、ユーザ端末500を操作するユーザが、当該ユーザのポイントを金融機関における当該ユーザの金銭へと変換したり、金融機関における当該ユーザの金銭を当該ユーザのポイントへと変換したりすることを要求する情報である。そして、制御部401は、そのような情報を受信したと判断すると、S105に処理を進め、受信していないと判断すると、S106に処理を進める。
S105では、受信した取引要求情報に基づいて、取引管理情報(図15参照)および会員情報(図12および図16参照)を更新した後、S106に処理を進める。なお、S105では、具体的には、たとえば、取引要求情報が、ポイントを金融機関における金銭へと変換するものである場合、制御部401は、当該取引要求情報において指定されるポイント数だけ会員情報の中の支払い処理待ちポイント数を加算更新し、そして、当該ポイント数に対応する金額を振込むための情報として金額に「+」の符号を付された情報を取引管理情報に追加する。一方、取引要求情報が、金融機関における当該ユーザの金銭を当該ユーザのポイントへと変換するものである場合、制御部401は、当該取引要求情報において指定されるポイント数だけ会員情報の中の取得待ちポイント数を加算更新し、そして、当該ポイント数に対応する金額を引き落とすための情報として金額に「−」の符号を付された情報を取引管理情報に追加する。
S106では、制御部401は、決済日であるか否かを判断する。決済日とは、ポイント管理サイト40のサーバ管理者によって定められるものであり、たとえば、「毎月20日」とされる。そして、制御部401は、S106の処理が実行された日が決済日であると判断すると、S107に処理を進め、決済日ではないと判断すると、S101に処理を戻す。
そして、制御部401は、S107では、取引管理情報(図15参照)として記憶された情報に従って、各金融機関との間で取引(金銭の授受についての電子取引)を行ない、S108で、S107において取引が完了した内容について取引管理情報から削除するよう、取引管理情報を更新し、そして、S109で、会員情報を更新して、S101に処理を戻す。なお、S109における会員情報の更新とは、主に、ポイント数についての情報の更新を意味する。具体的には、S109では、制御部401は、総支払ポイント数を支払処理待ちポイント数として記憶されたポイント数だけ加算更新し、支払処理待ちポイント数を0とし(つまり、値をクリアし)、総取得ポイント数を取得処理待ちポイント数として記憶されたポイント数だけ加算更新し、取得処理待ちポイント数を0とし(つまり、値をクリアし)、そして、現在の確定ポイント数を総取得ポイント数から総支払ポイント数を差引いた値に更新する。
なお、制御部401は、S107における金融機関との取引において、金融機関におけるユーザの残高不足等から取引が完了しなかった場合、当該ユーザに対して、電子メール等で、その旨を知らせることが好ましい。
以上説明した本実施の形態では、著作物の一例として電子ブックを採用しているが、本発明はこれに限らず、著作物としては、音声、写真集等の画像集、または、テキストデータ、音声、および、画像等のデータが混合されることによって構成されるマルチメディアデータであっても良い。
図3および図4を用いて説明した本実施の形態では、ユーザは、制作サイト10、価値決定サイト20、および、閲覧サイト30のいずれにアクセスしても、ユーザ端末500を介して、各サイトを管理するサーバ(制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300)の制御部に対して会員情報を検索させる処理を実行することにより、図12に示したような会員情報を参照することができる。
また、本実施の形態の閲覧サイト30における著作物の閲覧は、有料で、つまり、閲覧を希望する者からの代金の支払いを条件として、行なわれる場合がある。すなわち、著作物を閲覧する権利が販売される場合がある。また、当該著作物の閲覧に関する代金(つまり、著作物の価値および価格)の決定は、価値決定サイト20において行なわれる。そして、本実施の形態における、価値決定サイト20における価値や価格の決定に関する技術、および、閲覧サイト30における販売に関する技術は、それぞれ単体で、ネットワークを介した、本や雑貨、車両等の有形物の販売に適用することができる。
また、図12に示された会員情報は、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、および、閲覧サイト管理サーバ300において記憶されている。したがって、本実施の形態の電子ブック管理システムでは、制作サイト10、価値決定サイト20、および、閲覧サイト30のいずれにおいても、ユーザは、ユーザ端末500を用い、ネットワーク1000を介して、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、または、閲覧サイト管理サーバ300にアクセスし、自らの会員情報を確認することができる。
このような確認の具体例としては、たとえば、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、または、閲覧サイト管理サーバ300の制御部101,201,301は、ユーザ端末500から、正しいユーザIDとパスワードを入力され、かつ、会員情報を表示させる要求をなされると、当該ユーザ端末500のモニタ503に、図24に示すような画面900を表示させることができる。
画面900には、操作されることにより、制作サイト10および/または閲覧サイト30のトップページにアクセスできる会員ページボタン901が含まれる。
また、画面900には、残高照会画面ボタン902が含まれる。残高照会画面ボタン902が操作されることにより、ユーザ端末500のモニタ503には、電子ブック管理システムにおける当該ユーザのポイント残高に関する情報を提示する、図25に示されるような画面が表示される。
図25に示された画面では、「あなたの残高は、○○○○です。」というように、当該ユーザについての、現在の確定ポイント数(図12参照)が表示される。また、当該画面では、「電子ブックを新規作成する場合、残高が不足しています。」というように、当該ユーザの現在の確定ポイント数と、電子ブック開設用ポイント数(図11参照)とが比較され、その結果が表示される。また、当該画面では、「電子ブックへは、○○箇所投稿できます。」というように、当該ユーザの現在の確定ポイント数と、投稿に必要な一般的なポイント数とが比較され、その結果が表示される。また、当該画面には、「あなたの現在までの印税は、△△△円です。」というように、当該ユーザの、印税による取得処理待ちポイント数が、当該ポイント数だけのポイントを金融機関における金銭へと変換された際の金額が算出されて、表示される。さらに、当該画面には、「ご自分の口座に振込みますか?」というように、上記した印税による取得処理待ちポイント数に相当する金額を、金融機関における当該ユーザの口座に振込むことを希望するか否かを問合せる旨の情報が表示される。この問合せに対して、振込みを希望する旨の操作がなされると、その旨がポイント情報管理サーバ400へと送られ、これに応じて、ポイント情報管理サーバ400によって、取引管理情報(図15参照)に、対応する数量のポイントを金融機関における金銭へと変換するための処理が実行される。
再度、図24を参照して、画面900には、図16に示された引出用情報を変更するためのボタン903が表示されている。
また、画面900には、操作されることにより、対応する会員の会員情報の中の「最終ログイン」の年月日に基づいて、前回ログイン動作を行なった日を表示させるためのボタン904が表示されている。また、画面900には、操作されることにより、対応する会員の会員情報の中の「経歴」に基づいて、これまで投稿した電子ブックのタイトルの一覧を表示させるためのボタン905が表示されている。また、画面900には、操作されることにより、対応する会員の会員情報の中の「取得ポイント情報」に基づいて、印税による取得処理待ちポイント数を表示させるボタン906が表示されている。
また、閲覧サイト管理サーバ300は、各ユーザがどの電子ブックを閲覧したかを記憶することができる。そして、ユーザは、画面900上のボタン907を操作することにより、それまでに閲覧した電子ブックのタイトルの一覧を表示させることができる。
また、閲覧サイト管理サーバ300は、各ユーザが電子ブックの閲覧のために支払った代金(ポイント数)を記憶することができる。そして、ユーザは、画面900上のボタン908を操作することにより、それまで電子ブックの閲覧のために支払ったポイント数を表示させることができる。
さらに、画面900には、操作されることにより取得処理待ちポイント数(図12参照)を表示させるボタン909、および、操作されることにより総取得ポイント数(図12参照)を表示させるボタン910が表示されている。
また、画面900には、図16に示された支払用情報の変更および確認を行なうためのボタン911が表示されている。
また、画面900には、ポイント管理サーバ400による、当該ユーザに関する金融機関との取引(S107)の履歴を表示させるボタン912、電子ブック管理システム上で、他のユーザにポイントを送るためのボタン913、および、当該ユーザのポイントの支払いに関する明細(どの電子ブックを閲覧するためにポイントを支払ったか等を示す情報)を表示させるためのボタン914が表示されている。
以上説明した本実施の形態において、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト管理サーバ200、閲覧サイト管理サーバ300、および、ポイント情報管理サーバ400は、それぞれ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の、各サーバと離間して構成される記録媒体に記憶されたプログラムに従って動作することも可能である。したがって、各サーバを以上説明した本実施の形態に従って動作させるプログラムは、各サーバの主記憶部に記憶されていても良いし、各サーバから離間した記録媒体に記憶されていても良い。
また、以上説明した本実施の形態では、電子ブック管理システムは、図6に示したように、提供するサイト等の役割ごとに、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト200、閲覧サイト管理サーバ300、および、ポイント情報管理サーバ400というように、異なるサーバに管理動作を行なわせる形態を採用しているが、本発明はこれに限定されない。つまり、電子ブック管理システムは、図26に示すように、単一のサーバ(管理サーバ700)に、制作サイト管理サーバ100、価値決定サイト200、閲覧サイト管理サーバ300、および、ポイント情報管理サーバ400の動作をすべて実行させることもできる。なお、このような管理サーバ700の構成は、図27に、模式的に示される。
図27を参照して、管理サーバ700は、当該サーバの動作を全体的に制御する制御部701、制御部701が実行するプログラムや当該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する主記憶部709、ネットワーク1000を介して他の端末との間で情報の送受信を行なうためのインターフェイス(I/F)702、ディスプレイ等からなるモニタ703、および、キーボードやマウス等からなる入力部705を備えている。
また、管理サーバ700は、電子ブック記憶部110,210,310のすべての内容を記憶する電子ブック記憶部710、管理情報記憶部120,220,320のすべての内容を記憶する管理情報記憶部720、および、管理情報記憶部410と同じ内容を記憶する管理情報記憶部730を備えている。管理情報記憶部720は、サイト運営情報記憶部121,221,321が記憶するようなサイト運営情報を記憶するサイト運営情報記憶部721、会員情報記憶部122,222,322が記憶するような会員情報を記憶する会員情報記憶部722、および、電子ブック情報記憶部123,223,323が記憶するような電子ブック情報を記憶する電子ブック情報記憶部723を含む。また、管理情報記憶部730は、取引管理情報記憶部411に対応する取引管理情報記憶部731と、会員情報記憶部412に対応すると会員情報記憶部732を含む。
また、以上説明した本実施の形態では、電子ブックの価格は、図5等を用いて説明したように、電子ブックの売上部数に応じて決定されるが、価格決定のファクタとして、売上部数以外のものも考えられる。たとえば、SC112では、電子ブックの閲覧の際の検索結果の電子ブックがユーザ端末500のモニタ503に表示されるが、このように、検索結果としてモニタ503に表示される回数を、価格決定のファクタとすることができる。さらに、SC112において、検索結果である電子ブックのタイトルを、各電子ブックのサンプルを表示する画面にリンクさせて、表示させ、当該サンプルを表示するために、タイトルをクリックされた回数を、価格決定のファクタとすることができる。なお、サンプルを表示する画面に表示される内容は、電子ブックの全部または一部とすることができる。具体的には、サンプルとして、各電子ブックの、ランク(閲覧価格)に応じた量だけ、表示させることができる。さらに具体的には、Eランク(無料)の電子ブックについては全部、Dランクの電子ブックについては全体の20%を、Cランクの電子ブックについて全体の10%を、Bランクの電子ブックについては全体の5%を、Aランクの電子ブックについては全体の1%を、サンプルとして表示させることができる。
また、以上説明した本実施の形態では、図5等を用いて説明したように、電子ブックの売上部数が多くなると、当該電子ブックのランクが変更され、当該電子ブックの価格が高くなるように、価格設定が行なわれる。このように、電子ブックに対して売上部数という属性に応じてランク付けが行なわれるため、各電子ブックの価値の推定が容易になり、閲覧する電子ブックを選択するユーザにとっても、電子ブックに対して価格を設定しなければならない者にとっても、有益である。なお、各電子ブックのランクは、SC112で検索結果として電子ブックを表示させる際に、各電子ブックのタイトルと共に、表示されても良い。SC110で入力を受付けられる検索条件に、「Cランク以上」等、電子ブックのランクについての検索条件を含ませることもできる。
また、以上説明した本実施の形態では、電子ブックの売上部数が多くなると当該電子ブックの価格が高くなるように、価格設定が行なわれているが、逆に、電子ブックの売上部数が多くなると電子ブックの価格が低くなるように、価格設定を行なうこともできる。このような価格設定は、特に、本実施の形態の電子ブック管理システムにおける閲覧サイト30の部分が、有形物の販売に応用されるときに、有効であると考えられる。つまり、ネットワーク上のサイトにおいて、有形物の売買がなされる際に、有形物の売上数が多くなるほど、当該有形物の価格が低くなるように、価格設定を行なうことが考えられる。
また、以上説明した本実施の形態の制作サイト10では、電子ブックの本文は、複数のユーザによって、リレー形式で投稿された内容が順に並べられることによって構成されている。このような複数のユーザについて、紹介制とすることもできる。
つまり、編集長から紹介を受けたユーザのみが第2話を投稿できるようにしても良い。
また、編集長から紹介を受けたユーザのみが、それぞれ、第2話から第N話を投稿できるようにしても良い。
また、或る電子ブックにおいて、当該電子ブックに投稿をしたユーザから紹介受けたユーザのみが、その次に投稿できるようにしても良い。さらに、このように紹介されたユーザであって、そのうえ、編集長によって許可されたユーザのみが、その次に投稿できるようにしても良い。
また、他のユーザまたは編集長による紹介によって投稿を行なうユーザは、投稿の際に、紹介者であるユーザまたは編集長に、紹介料を支払うようにしても良い。
また、或るユーザが別のユーザに或る電子ブックを紹介した場合、予め定められた段階まで、紹介されたユーザが電子ブックに投稿するごとに、当該或るユーザに紹介料が支払われるようにしても良い。たとえば、第3段階の紹介まで紹介料が支払われると定められている場合には、第1段階として、ユーザaがユーザbに或る電子ブックを紹介することによりユーザbが当該或る電子ブックに投稿し、また、第2段階として、ユーザbがユーザcおよびユーザdに当該或る電子ブックを紹介することによってユーザcおよびユーザdが当該或る電子ブックに投稿した場合には、ユーザcおよびユーザdは、第2段階の紹介に基づいてユーザbに紹介料を支払い、さらに、第1段階の紹介に基づいてユーザbに当該或る電子ブックを紹介したユーザaに紹介料を支払う。そして、さらに、第3段階として、ユーザcがユーザeに当該或る電子ブックを紹介し、ユーザeが当該或る電子ブックに投稿した場合には、ユーザeは、第3段階の紹介に基づいてユーザcに紹介料を支払い、第2の紹介に基づいてユーザbに紹介料を支払い、そして、第1段階の紹介に基づいてユーザaに紹介料を支払う。なお、このような段階的な紹介料が発生するようなシステムでは、どの段階まで紹介料が発生するか、および、現在、どの段階の紹介までが進んでいるかが、サイト上で明示されている。これにより、ユーザは、早い段階で紹介を受け投稿を行なえば自らが有利であることを自覚できるため、電子ブックに、より早く、多くの投稿が集められるようになる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制作サイト、11,21,31 サイト管理者、12 編集長、13 投稿ユーザ、20 価値決定サイト、30 閲覧サイト、32 閲覧ユーザ、40 ポイント管理サイト、70 電子ブック管理サイト、100 制作サイト管理サーバ、101,201,301,401,501 制御部、102,202,302,402,502 インターフェイス、103,203,303,403,503 モニタ、105,205,305,405,505 入力部、109,209,309,409,509 主記憶部、110,210,310 電子ブック記憶部、120,220,320,410 管理情報記憶部、121,221,321 サイト運営情報記憶部、122,222,322,412 会員情報記憶部、123,223,323 電子ブック情報記憶部、411 取引管理情報記憶部、500 ユーザ端末、504 マイク、506 スピーカ、507 スキャナ、508 プリンタ、510 カメラ、600 金融機関の取引用サーバ、700 管理サーバ、900 画面、1000 ネットワーク。
Claims (5)
- 複数の著作物のデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々について、その内容に関する情報情報である著作物内容情報、および、その完成のための条件についての情報である完成条件情報を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第2の記憶手段と、
著作物の内容についての情報の入力を受付ける第1の受付手段と、
前記第2の記憶手段に記憶された前記著作物内容情報を参照することにより、前記第1の記憶手段にデータを記憶された著作物から、前記第1の受付手段によって入力を受付けられた前記著作物の内容についての情報に適合する前記分類情報に関連付けられている著作物を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された著作物について、追加するデータの入力を受付ける第2の受付手段と、
前記第2の受付手段によって入力を受付けられたデータを、前記第1の記憶手段に、前記選択手段によって選択された著作物のデータに追加して記憶させる第1の記憶制御手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記完成条件情報を参照することにより、前記第1の記憶手段に記憶されている著作物が完成したか否かを判断する判断手段と、
前記第1の記憶手段にデータを記憶された著作物の中で、前記判断手段によって完成したと判断された著作物について、記憶場所を、前記第1の記憶手段とは異なる記憶手段であって外部からの要求に応じて前記完成したと判断された著作物を閲覧させることが可能な記憶手段へと移動させる第2の記憶制御手段とを備える、著作物管理システム。 - 前記第2の記憶制御手段によって前記完成したと判断された著作物の記憶場所とされる前記第1の記憶手段とは異なる記憶手段として第3の記憶手段をさらに備え、
前記管理装置は、端末装置に接続され、
前記端末装置からの、提示を要求する著作物についての内容を指定する情報である内容指定情報の入力を受付ける第3の受付手段と、
前記第2の記憶手段に記憶された前記分類情報を参照することにより、前記第3の記憶手段にデータを記憶されている著作物の中から、前記第3の受付手段によって入力を受付けられた前記内容指定情報に適合する著作物を検索する検索手段と、
前記検索手段によって適合するとされた著作物のデータの少なくとも一部を、前記端末装置に対して送信する、送信手段とをさらに備える、請求項1に記載の著作物管理システム。 - 前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、前記送信手段によるデータの送信回数を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第4の記憶手段と、
前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、最初に、前記第1の記憶手段において対応する著作物のデータの記憶を要求した者を特定する情報である要求者特定情報を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第5の記憶手段と、
前記第3の記憶手段にデータを記憶された複数の著作物の各々について、前記データの送信回数に基づいて、前記要求者特定情報によって特定される者に与えるべき対価を算出する対価算出手段とをさらに備える、請求項2に記載の著作物管理システム。 - 前記第1の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々の前記端末装置に対する送信回数に基づく属性を、前記複数の著作物の各々に関連付けて記憶する第6の記憶手段と、
著作物について、その属性と価格とを関連付けて記憶する第7の記憶手段と、
前記検索手段によって前記内容指定情報に適合するとされた著作物について、前記第6の記憶手段に記憶された属性に基づき、前記第7の記憶手段の記憶内容を参照することにより、価格を決定する価格決定手段と、
前記価格決定手段によって決定された価格について、前記端末装置との間で決済を行なう決済手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記決済手段によって決済が行なわれたことを条件として、著作物のデータを送信する、請求項2または請求項3に記載の著作物管理システム。 - 前記第7の記憶手段は、前記第6の記憶手段に記憶された複数の著作物の各々の前記属性に基づいて前記著作物を複数のランクに分類し、前記複数のランクの各々について価格を記憶することにより、著作物について、属性と価格とを関連付けて記憶する、請求項4に記載の著作物管理システム。
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