JP2005221238A - 温度差の検出方法、温度センサおよびこれを用いた赤外線センサ - Google Patents

温度差の検出方法、温度センサおよびこれを用いた赤外線センサ Download PDF

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Abstract

【課題】単純な構造で、超小型、高速応答で、更に大量生産性があり、温度差だけをS/Nが大きい状態で検出し、熱起電力により熱電対に流れる電流が熱電対の構成材料だけに依存するようにし、電流検出型にすること、更に、高感度になる温度差の検出法、および、それによる温度センサ、更に、これを用いた赤外線センサを提供する
【解決手段】熱電対を用いて温度差を計測するのに、この熱電対を含む閉回路に流れる電流を、この熱電対の内部抵抗に比べて無視できるような小さな内部抵抗を有する演算増幅器などの電流検出手段を用いて、この熱電対に流れる電流を検出して、この電流を基にして、被検出温度差を知るようにする。また、この方法による温度センサと熱型の赤外線センサを作製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱電対を用いて温度差を検出するに当たり、熱起電力の大きさから求めるのではなく、熱電対を含む閉回路を構成して、そこを流れる電流から被検出温度差を求める方法と、この方法による温度センサと、この温度センサを用いた赤外線センサに関するものである。
従来、温度差を検出するのに、ある基準温度に対して被検出温度差を有する箇所に熱電対の接合部を設置し、熱電対の他端は、この基準温度になるように構成して、熱電対の他端における開放熱起電力を計測して、開放熱起電力から温度差を求めていた。
また、従来、半導体のp型か,n型かを判定するのに、ホットプローブ法またはサーモプローべテストと呼ばれ、半導体チップの一端に、過熱した電極を押し付けてその部分のみ加熱し、同一の半導体チップの冷たい端部付近に、もう一本の電極を押し付けて、これらの電極間に熱起電力を発生させ、半導体を通してこれらの電極間を流れる電流の向き、すなわち、熱起電力の向きを、ガルバノメータを用いて調べる方法があった。
また、従来、1個の熱電対の開放熱起電力や熱電対の直列接続により開放熱起電力をその分、増加するようにした熱電堆(サーモパイル)の開放熱起電力を利用して、温度差を検出する温度センサもあった。この小型のサーモパイルの構造は、高温側の領域と低温側の領域との間を沢山の熱電対をジグザグ状に往復させて直列接続するために、異なる材料から成る熱電対薄膜を極めて細いパターンに形成する必要があり、高度の技術と高価な設備を必要としていた。
また、従来、一本の熱電対よりも出力が大きい熱電堆(サーモパイル)を用いて、鼓膜などからの赤外線を受光して熱に変えて温度を計測する耳式体温計などがあった。
従来の方式である熱電対の開放熱起電力から温度差を検出する方式は、確かに、熱電対の開放熱起電力は、温接点と冷接点との温度差だけが検出でき、その内部抵抗に依らないこと、また、熱電対を構成する2つの導体の組み合わせにより、各導体の絶対熱電能と温度差から決まる開放熱起電力と被測定温度差とに一義的な関係があること、更に、熱電対の直列接続(サーモパイルにする)により、出力電圧が増加できることなどから、簡便で、高精度であり、これまで温度差検出に用いられてきた。
しかし、感度が低く、高感度で高精度の精密温度センサとしては、サーミスタなどの抵抗の温度係数を利用する感温抵抗体が用いられてきた。しかし、感温抵抗体は、絶対温度検出であり、耳式体温計のように、絶対温度検出のほかに、温度差検出方式を加えた方が、温度センサにおける経時変化のなどの影響が少なくて済み、有利であることから、感度が小さいながらもサーモパイルを用いて、赤外線型の耳式体温計が製造されるに至っている。
このように、温度差だけを検出し、S/Nが大きく、高感度になる温度差の検出法、および、それによる温度センサ、更に、これを用いた赤外線センサの出現が強く要望されていた。
また、ホットプローブ法では、高濃度不純物の半導体の方が、キャリア濃度が大きいので、ガルバノメータの触れは大きく、p型,n型の判定が楽であるが、ガルバノメータの内部抵抗が大きく、ガルバノメータに流れる電流は、被判定半導体の内部抵抗、ホットプローブに用いる両電極と被判定半導体との接触抵抗、および、ガルバノメータの内部抵抗の影響をそのまま受けること、更に、両電極と被判定半導体との接触抵抗は、ショットキ接合的になり、押し付け圧力により変動することなどから、流れる電流を温度センサとしての標準としては困難で、p型とn型を判定するだけに留まっていた。
特開2002−214046号公報 特開2000−201897号公報 特開2001−194228号公報 特開2003−282961号公報 菅義夫編「熱電半導体」槙書店 1966年 青木昌治著「熱電子物性工学」コロナ社 1966年 小間篤ほか共著「シリコンの物性と評価法」丸善 1966年
本発明は、単純な構造で、超小型、高速応答で、更に大量生産性があり、温度差だけをS/Nが大きい状態で検出し、熱起電力により熱電対に流れる電流が熱電対の構成材料だけに依存するようにし、電流検出型にすること、更に、高感度になる温度差の検出法、および、それによる温度センサ、更に、これを用いた赤外線センサを提供すること目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる温度差の検出方法は、熱電対を用いて温度差を計測する温度差の検出方法において、この熱電対を含む閉回路に流れる電流を、この熱電対の内部抵抗に比べて無視できるような小さな内部抵抗を有する電流検出手段を用いて、この熱電対に流れる電流を検出して、この電流を基にして、被検出温度差を知るようにしたものである。
熱電対は、一般には、異なる2つの導体、例えば、金属同士、半導体同士(p型とn型との組み合わせ)、半金属同士、または、金属と半導体との組み合わせなどを接合して、接合部を形成し、例えば、この接合部を温接点とし、異なる2つの導体の他端を基準温度としての冷接点として用い、この冷接点にあるこれら2個の導体間の開放熱起電力を計測して、温接点と冷接点との温度差に対応させて、計測するものである。また、冷接点は、ヒートシンクに形成されることが多い。
この場合、熱電対の開放熱起電力で計測するので、本質的に電流を流さなくて済むから、熱電対の内部抵抗に比べ、充分大きい内部抵抗の電圧計で開放熱起電力を測定するから、熱電対の内部抵抗の大きさは、問題にならず、それぞれの絶対熱電能、すなわち、ゼーベック係数の大きい導体材料で、しかも、その使用温度で安定な材料の組み合わせで構成することが多い。
また、このような従来の開放熱起電力を計測する方式の場合には、一般に、同一材料、例えば、半導体では、内部抵抗、すなわち、低不純物密度である高抵抗率の半導体の方が、温度によるフェルミ準位の変動が大きく、大きなゼーベック係数を有するので、低不純物密度である高抵抗率の半導体が、一般に用いられている。
これに対して、本発明の温度差の検出方法では、熱電対を電流検出型として用いようとしているために、熱電対の内部抵抗が問題になり、しかも、大きな電流が流れるように可能な限り内部抵抗が小さくなる導体材料の組み合わせとする必要がある。
従来の熱電対の開放熱起電力検出方式では、高感度にするためには、サーモパイルとして、沢山の熱電対を高温領域と低温領域との間をジグザグに往復配線しているために、極めて微細なパターン化が必要であったが、本発明の温度差の検出方法では、電流検出型であるから、そのような微細化パターンの必要が無く、むしろ、熱電対を並列接続したものに等価であるから、熱電対としての異なる2枚の薄膜状導体から形成すればよいので、単純な構成であり、低い技術で、しかも安価な設備で形成することができるという利点がある。
また、この電流を検出するのに、電流検出手段を用いるが、普通の電流計では、小さな電流を計測するものであればあるほど、内部抵抗が大きくならざるを得ない。このために、電流検出手段の測定器の内部抵抗が等価的に打ち消されてゼロになるような測定器にする方が良い。このように、本願発明の温度差の検出方法では、可能な限り内部抵抗が小さく安定で、熱起電力が大きい熱電対を用いてあり、しかも、この熱電対の小さな内部抵抗よりも更に無視できる程度に小さな内部抵抗の電流検出手段を用いて、温度差を検出するようにしたものである。
例えば、半導体を用いた熱電対で、p型半導体を用いた場合では、多数キャリアが正電荷の正孔であるから、温接点側では、多数キャリアの正孔が熱エネルギーを得て、低温側に熱拡散してゆく。これが測定される電流となる。この正孔による拡散電流密度jは、電荷をe、正孔密度をp、正孔の拡散係数をDとし、温度勾配をdT/dxとすれば、epDdT/dxの形で表現される。また、アインシュタインの関係から、正孔の拡散係数をD=kTμ/eで表現される。また、正孔密度pは、真性半導体のキャリア密度をni、フェルミエネルギーをEf、真性半導体のフェルミエネルギーをEiすれば、次の数式1で表される。
Figure 2005221238
ここで、kはボルツマン定数であり、ΔE=Ei−Efとして、表現した。p型の不純物密度を縮退するほど大きくすると、フェルミエネルギーEfは、少しの温度変化に対しては、ほとんど変化しないので、ΔEは、温度によらず一定と仮定すると、dp/dxは、数式2のように、表すことができる。
Figure 2005221238
したがって、温度勾配dT/dxをp型半導体に形成したときには、拡散電流密度jは、次の数式3のように表すことができる。
Figure 2005221238
このように、同一の温度勾配dT/dxを持つようにすると、正孔密度pと正孔の移動度μとの積が大きい方が大きな電流となるので、有利である。不純物密度を大きくすると、ほぼこの不純物密度が正孔密度pであるから大きくなるが移動度μは、低下してゆく。しかし、正孔密度pは桁違いの大きな変化として不純物添加により調整できるのに対して、移動度μは、それほどの急激な低下ではないこと、また、不純物添加量には限界があることなどを考えると、不純物密度を半導体が縮退する程度まで高密度で添加した方が有利であるが、総合的には、不純物添加量には、縮退するほど高不純物密度でありながら最適値が存在することになる。
電気抵抗率は電気伝導度の逆数であり、p型半導体の電気伝導度、epμで表されるから、熱電対の電気抵抗が小さくなるためには、pとμとの積が大きい必要がある。
上述では、正孔の移動方向と流れる電流方向とが一致するので、p型の半導体を例にして説明したが、n型半導体を用いた場合では、p型半導体の正孔の代わりに、負電荷の電子が多数キャリアであり、電気伝導は電子によって行われる。一般に、n型半導体の方が電子の移動度が正孔の移動度よりも大きく、しかも、例えば、シリコンでは、高不純物密度になり得るので、電子密度nも大きく、縮退したn型半導体を用いた方が有利である。
また、例えば、半導体を用いた熱電対で、p型半導体を用いた場合では、もともと電気的に中性である半導体で、熱せられた温接点では多数キャリアの正孔が低温側に移動するので、中性条件が破れ、負に帯電することになる。したがって、温接点は正孔が少なく負に、冷接点は正孔が集まるから正に帯電し、温度差が存在している間は電池として作用する。また、n型半導体を用いた場合では、p型とは逆で、温接点は電子が少なく正に、冷接点は電子が集まるから負に帯電する。これが熱起電力である。このように、半導体などに温度差をつけること、すなわち、数式3においては、dT/dxなる温度勾配を作ることが、熱起電力を発生させる原因になっていると考えることができる。しかし、ゼーベック係数に対応する熱起電力を大きくさせるには、フェルミエネルギーの温度変化も利用するが、一般に半導体では、抵抗率が大きい方がフェルミエネルギーの温度変化が大きく、ゼーベック係数が大きいので、本発明の電流検出型では、必ずしも、ゼーベック係数が大きければ良いとは限らない。
上述のように、本発明の温度差の検出方法では、熱電対としては、熱起電力が大きく、電気抵抗率が小さい半導体や半金属、すなわち電気伝導度が大きい半導体や半金属が有利である。もちろん、この他に、熱伝導率が小さい方が、同一の熱パワーを与えたときに温度差が大きくなることから、熱伝導率の小さな材料が望ましいことは当然である。また、同一の温度差に対して、2つの異なる導体の熱起電力が増加するように、温接点が正に帯電する材料と負に帯電する材料との組み合わせで、熱電対を構成する方がよい。
本発明の請求項2に係わる温度差の検出方法は、電流検出手段として演算増幅器を用いた場合であり、演算増幅器は、その差動入力端子が動作時にイマージナリショートとして作用するので、ここでの電圧降下が無視できるから、等価的に内部抵抗がゼロの電流検出手段となる。
本発明の請求項3に係わる温度センサは、熱電対を用いて温度差を計測する温度センサにおいて、この熱電対を含む閉回路に流れる電流を、この熱電対の内部抵抗に比べて無視できるような小さな内部抵抗を有する電流検出手段を備え、この電流検出手段により、この熱電対に流れる電流を検出して、この電流を基にして、温度差を求めるようにしたものである。この請求項は、上述の請求項1に記載の新しい熱電対の電流検出型の方法を、温度センサとしての物の発明についてである。
本発明の請求項4に係わる温度センサは、電流検出手段として、演算増幅器を用いた場合である。演算増幅器のイマージナリショートを利用すれば、等価的に内部抵抗をゼロにした電流検出手段が達成されること、熱電対を流れる電流が、そのまま演算増幅器の帰還抵抗を流れるようにすることもできること、演算増幅器の入力側には、極めて小さな内部抵抗の熱電対が接続されるので、S/Nの大きな高感度の増幅器として用いることができることなど、利点が多い。
また、半導体基板に熱電対を形成した場合には、この演算増幅器も同一の半導体基板に形成すると、演算増幅器と熱電対とを結ぶリード線の抵抗も無視できるので、好都合である。
本発明の請求項5に係わる温度センサは、異なる2点間の温度差を2個の熱電対を用いて計測するのに、これらの熱電対を流れる電流の和または差を求めるように構成した場合である。
従来の熱電対の開放熱起電力検出方式では、2つの熱電対のうち、同一材料の導体同士を接続して直列接続になるようにすると、それぞれの熱起電力の符号も含めた形の差が開放端に現れるので、それぞれの熱電対の接合部のうち、一方を高温部に接し、他方を低温部に接しさせると、熱電対の開放端に接続する電圧計の温度に無関係に、高温部と低温部との差の温度に基づく熱起電力が計測できることが分かっている。もちろん、電圧計の温度よりも、高温部の方が高く、低温部の方が低い時には、2つの熱電対の出力の差は、一方の符号が逆転しているので、絶対値出力としては、それらの和になり、大きくなる。同様にして、本発明の温度センサでは、電流検出型として動作させるので、2つの熱電対を流れる電流の符号も含めた形の差になるようにすることにより、電流検出手段のあるところの温度に無関係に、2つの熱電対の接合部が経験するそれぞれの温度の差を計測することができる。
また、2つの熱電対を流れる電流の符号も含めた形の和になるようにすることにより、電流検出手段を基準にした平均温度を求めることなどにも利用できる。
本発明の請求項6に係わる温度センサは、熱電対を構成する導体のうち、少なくとも一方の導体を、縮退する程度に高い密度の不純物を添加して、低抵抗化した半導体を用いた場合である。本発明の温度センサは、上述のように電流検出型なので、数式3にあるように、如何に低抵抗(p型半導体の抵抗率ρは、ρ=1/epμで表される)で,且つ、温度勾配が大きいかが、流れる電流を大きくするから、可能な限り低抵抗になる材料を用い、温度差がつきやすいように、熱伝導率が小さい材料を薄くする必要がある。もちろん、熱電対を構成する材料以外に、基板から熱分離した薄膜の材料を用いているならば、同一の熱源で大きな温度差を得るために、これらの薄膜の熱伝導率や厚みなどの寸法を考慮する必要がある。
熱電対を構成する導体は、p型とn型の縮退した半導体同士でも良いし、一方を金属や半金属でも良い。もちろん、上述したように、熱電対を構成する導体の組み合わせは、温接点で、一方が正に帯電するならば、他方は負に帯電するような組み合わせが良い。
熱電対を構成する導体のうち、一方を例えば、シリコン(Si)などの半導体を用いると、半導体の集積化技術を用いて、温度センサの動作に必要な電流検出手段としての演算増幅回路やそれらの駆動、信号処理回路などのIC回路も集積化できるという利点がある。
本発明の請求項7に係わる温度センサは、熱電対の接合部を基板から熱分離した薄膜に形成し、熱電対の他端をヒートシンクとしての基板上に形成した場合である。カンチレバ型の薄膜の自由端付近に熱電対の接合部を形成したり、橋架構造の中心付近に熱電対の接合部に形成したり、更には、ダイアフラム構造の中央付近に熱電対の接合部を形成したりして、熱電対の接合部が形成される薄膜の熱容量と熱コンダクタンスを小さくすることにより、熱源からの微量の熱も高速に高感度に計測できるようになる。
本発明の請求項8に係わる温度センサは、基板から熱分離した薄膜の下部に位置する基板領域に、温度センサの電流検出手段などの演算増幅器や信号処理回路などのIC周辺回路の少なくとも一部を形成したもので、特に、温度センサのセンシング部(熱感応部)をアレー化したときに、センシング部毎に必要な周辺回路を基板から熱分離した薄膜の下部の半導体などの基板に形成できるので、コンパクトな温度センサが提供できる。
本発明の請求項9に係わる赤外線センサは、上述の請求7もしくは8のいずれかに記載した温度センサで、少なくとも熱電対の接合部付近に、赤外線吸収部を設けてあり、被検出赤外線を受光して熱に変えて、そのときの温度を検出して赤外線の量を知るようにした熱型の赤外線センサである。
従来の熱型赤外線センサでは、熱電対を沢山直列接続したサーモパイルを用いて、基板から熱分離した薄膜の中央部付近に温接点領域を形成し、冷接点領域をヒートシンクとしての基板上に形成しており、それらの温度差を検出するようにしていたが、赤外線受光部となる温接点領域は、狭いので、感度を決めるサーモパイルを構成する熱電対の本数が多く形成できないこと、各熱電対毎に電気絶縁分離しなければならず、極めて細い導体パターンを形成する高度な技術と設備が必要であること、サーモパイルを構成する熱電対を微細なパターン化で多くすると、内部抵抗がその分大きくなり、S/Nが悪くなるということ、更に、熱電対を構成する導体同士の電気的な分離するために必要な細い導線と導線との間隔があり、この間隔の存在がサーモパイルの熱電対本数を多く形成できない原因にもなっていること、などの問題があった。
しかし、本発明の熱型の赤外線センサでは、電流検出型であるから、温接点領域と冷接点領域とを例えば、電気的絶縁薄膜を介して2枚の熱電対構成薄膜を重ねて形成すればよく、微細な細線にパターン化する必要が無いので、高度な技術や設備が必要でない。したがって、安価な熱型の赤外線センサが提供できる。
また、本発明の熱型の赤外線センサをイメージセンサのように、受光部が2次元配列したピクセルの場合には、ピクセル毎の信号処理回路を、例えば、カンチレバ型ピクセルの下部の半導体基板表面付近に形成しておくことにより、コンパクトな赤外線イメージセンサが提供できる。
従来の温度差の検出方法では、熱電対の開放熱起電力を検出するタイプであり、極めて微細なパターン化が必要であったが、本発明の温度差の検出方法では、電流検出型であるから、そのような微細化パターンの必要が無く、熱電対としての異なる2枚の薄膜状導体から形成すればよいので、単純な構成であり、安価な設備で形成することができるという利点がある。
本発明の温度差の検出方法では、演算増幅器の差動入力端子のイマジナリーショート作用が利用できるので、回路構成が容易で、熱電対に流れる電流を、熱電対の内部抵抗だけで決まるようにすることができるという利点がある。
本発明の温度センサは、熱電対の内部抵抗をできるだけ小さくなるように構成するので、S/Nが大きくなるという利点がある。特に、演算増幅器を用いた時には、演算増幅器の入力側である熱電対が極めて内部抵抗が小さく(増幅器の入力端のインピーダンスを極めて小さくできる)、ここに流れる被検出電流が、演算増幅器の外部に接続する帰還抵抗を流れるので、S/Nを大きい状態で信号増幅ができるという利点がある。
本発明の温度センサは、2つの熱電対を用いた電流の差動増幅により、2つの熱電対の各接合部における温度差のみを容易に検出できるという利点がある。
本発明の温度センサの熱感応部は、シリコン単結晶基板に形成できるので、同一チップ上に信号処理などの周辺回路を集積化できるという利点がある。
本発明の温度センサは、縮退した半導体を熱電対の少なくとも一方の導体として用いることができるので、内部抵抗が小さく、かつ、その温度係数が小さくて、安定な特性が得られるという利点がある。
本発明の温度センサは、熱電対の接合部を基板から熱分離した薄膜に形成できるので、熱容量が小さく、熱コンダクタンスも小さくできるので、これを赤外線センサとして用いた場合には、基板から熱分離した薄膜に形成した受光部が高速で高温になるから、温度傾斜も大きく、高感度で高精度の温度センサが提供できると共に、MEMS技術を利用した大量生産性があり、小型で低コストの高感度、高精度の熱型の赤外線センサが提供できる。
SOI基板の薄いSOI層(例えば、厚み2μm)を細長いカンチレバとして残して、MEMS技術でその下部に空洞を形成してあり、このカンチレバにはリン不純物を1021cm−3程度の高密度に添加した縮退したn型半導体にしてあり、この上に形成してある薄いSiO膜を介して、その上には温接点が負に帯電するNi(ニッケル)薄膜を形成しておく。したがって、熱電対として、Siの縮退したn型半導体薄膜とNi薄膜とから成り立っており、カンチレバの主材料にもなっている。SOI基板のBOX層であるSiO膜のうち、カンチレバの下部の空洞部分に対応する箇所は、むしろ、一度エッチング除去して、その後、保護膜として、薄いSiO膜を形成しておいた方が、熱伝導と熱容量を可能な限り小さくする観点から好ましい。熱電対の接合部は、カンチレバの先端付近に形成しておく。熱電対の他端は、Si基板(ヒートシンクとしての役目もする)上に形成したアルミニウム(Al)電極などを利用し、必要に応じ、演算増幅器などの周辺回路の一部をSi基板上に形成して、信号処理、増幅や温度センサとしての駆動などが行えるようにすると良い。熱型の赤外線センサとして実施するには、カンチレバの先端付近にある熱電対の接合部(温接点に対応)をカバーする領域に赤外線を吸収する赤外線吸収膜を薄膜状に形成して、受光部とする。もちろん、これらの熱電対と赤外線受光部を有するカンチレバアレーにして、イメージセンサとして利用しても良い。
また、熱電対の一方の導体として、上述のように金属(例えば、Ni)薄膜や半金属を用いた時には、金属や半金属の電気抵抗が、縮退した半導体薄膜に比べ、一般に極めて小さいので、縮退した半導体薄膜よりも薄く、且つ、細く形成しても良い。
図1は、本発明温度センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの一実施例の斜視概略図であって、縮退する程度に高密度のリンなどのn型不純物を添加したSOI層11を有する基板10(SOI基板)を用い、そのSOI層11を熱電対20の一方の導体20Aとし、他方の導体20Bを、例えば、ニッケル(Ni)にした場合で、SOI層11を主体してカンチレバ30状に熱電対20を形成したときの例を示している。なお、n型半導体とNiとは、それぞれ温接点が正と負に帯電するので、本実施例では、熱電対として、縮退したn型半導体薄膜と金属であるNi薄膜とで形成して、熱起電力が大きくなるようにしている。
MEMS技術を用いて、シリコン(Si)基板のSOI層11の下部を容易に、例えば、化学薬品により下地基板12のシリコンを部分的にエッチング除去して空洞40を形成できる。このとき、一般にはSOI基板のBOX層(厚み1μm程度)である絶縁薄膜51をエッチングストッパーとして利用する。
このように、熱電対20をカンチレバ30に形成して、その自由端に熱電対20の接合部25を形成し、熱電対20の他端は、基板10の熱容量の大きい部分(ヒートシンク)上に、熱電対20の導体20Aの電極60aと導体20Bの電極60bとして形成している。カンチレバ30の寸法は、例えば、長さ200μm、幅20μm、厚み3μm程度とすると良い。縮退したn型半導体薄膜のSOI層11(1x1021cm−3程度の電子密度とするとよい)は、その上の絶縁薄膜52が形成してあるので、コンタクトホール100bを形成しておき、アルミニウム(Al)などの電極60aを加熱して合金化させて、オーミック接触にする。
図2は、本発明温度センサの温度差のセンシング部に対応するチップの一実施例で、図1のX−Xにおける横断面図の概略図を示す。
本発明の温度センサとして機能させるには、図1および図2に示した温度差のセンシング部に対応するチップの電極60aと電極60bとに、演算増幅器などの電流検出手段を接続して、その熱電対20の接合部25と基板10上の電極60a、60bとの間の温度差に基づく熱起電力により流れる電流を電流検出手段で増幅することになる。その後、信号処理回路に入力される。本発明の温度センサを図3のブロック図に示してある。
図4は、本発明温度センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例の横断面概略図である。実施例1における図2に示したような温度差を検出するカンチレバ30に形成された熱電対20は、その周囲が基板10に囲まれており、例えば、点状の微小な領域の温度を検出するには不向きであるので、図4に示すように、そのカンチレバ30の先端部に熱電対20の接合部25を形成して、熱電対20の接合部25を基板10の外側に設けた構造にしてある。
図5に、本発明温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの一実施例の横断面概略図である。この熱型の赤外線センサは、実施例1における図1と図2に示した温度センサのカンチレバ30の先端付近に形成してある熱電対20の接合部25付近に赤外線吸収膜200を形成し、ここを赤外線受光部とした場合である。赤外線吸収膜200が、金黒のように電気伝導性に富んでいる場合は、図5では省略しているが、電気絶縁性の薄膜を介して赤外線吸収膜200を形成すると良い。
本実施例のように、本発明の温度センサを赤外線センサとしての利用する場合には、図3に示したブロック図にける信号処理回路では、赤外線受光による信号電流の赤外線の量や赤外線の放射源の温度に換算するように、信号処理すると良い。
図6に、本発明温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す平面概略図で、図7にはその横断面概略図を示している。 この熱型の赤外線センサは、温度センサの温度差のセンシング部を橋架構造35とした場合で、しかも、熱電対20の内部抵抗を小さくするために、構成する導体20Aと導体20Bとを、それぞれ縮退したn型とp型のSOI層11の半導体を用いてあり、熱電対20の接合部25を橋架構造35の中央部に形成してある。また、橋架構造35に形成した接合部25付近に、赤外線吸収膜200を形成して、赤外線の受光部としている例である。縮退したn型とp型のSOI層11は、高抵抗のSOI層11(例えば、2μm厚)を用いて、n型とp型の不純物を熱拡散して、n型拡散領域21とp型拡散領域22とを形成する。また、熱電対20の電極60として、アルミニウムの電極をn型拡散領域21とp型拡散領域22にそれぞれ、電極60aと電極60bとを形成する。
縮退した半導体のn型とp型とを熱電対20を構成する導体20A、20Bとする場合には、本実施例4のように、単結晶半導体の方が移動度が大きいので、一枚の薄膜を用いる観点から導体20A、20Bを互いに反対側に配置形成できる橋架構造35が好適である。もちろん、カンチレバ形状にすることもできる。
図8に、本発明温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す平面概略図を示し、図9には、そのX−Xにおける横断面概略図を示している。この熱型の赤外線センサでは、温度センサの温度差のセンシング部をダイアフラム38の構造(たとえば、ダイアフラム38の一辺を500μm程度とする)とした場合で、しかも、熱電対20として、n型拡散領域21を導体20Aとし、Niなどの金属を導体20Bとした場合である。金属である導体20Bは、半導体に比べ内部抵抗が小さいので、ダイアフラム38の中央部に接合部25を形成して、ダイアフラム38からずれた基板10上まで、薄膜で細く配線しても余り問題が無いが、縮退した高不純物密度のn型拡散領域21は、やはり、1−2μm厚程度と薄いため、抵抗が高いから、ダイアフラム38の周辺に導体20Aの金属とn型拡散領域21とのオーミック接触となる合金層61aを巡らしておくと内部抵抗の小さな熱電対20が達成できる。また、本実施例では、温度センサおよびこの温度センサを用いた熱型の赤外線センサの電流検出手段としての演算増幅回路や信号処理回路の周辺回路のうち、少なくとも一部のIC周辺回路300をも同一半導体の基板10に搭載してある場合を示している。
図10に、本発明温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す横断面概略図で、シリコン単結晶などの半導体の基板10に、温度センサとこれを用いた赤外線センサに必要なIC周辺回路300の少なくとも一部を形成し、その上に、基板10から熱分離した薄膜に温度差を検出する熱電対20からなる温度センサの受感部を形成し、これを赤外線センサとした場合である。その上に窒化シリコン膜などの犠牲層45を形成して、更にその上に、SiO膜などの絶縁薄膜52を形成して、その上に、例えば、高密度不純物のn型とp型のポリシリコン薄膜を熱電対20を構成する導体20Aと導体20Bとして形成する。また、電極60aと電極60bを耐薬品性の高い金(Au)電極などで形成し、更に赤外線吸収膜200も耐薬品性の高いクロム薄膜などで形成する。その後、犠牲層45の部分的エッチングにより、橋架構造35とその下部の空洞40とを形成し、空洞40の下にIC周辺回路とを持ち、橋架構造35の中央付近には、熱電対20の接合部25が形成されるようにしている。
このようにして、基板10から熱分離した薄膜としての薄膜状の橋架構造35が形成され、その下部には、IC周辺回路300が形成されることになるので、このセンサの受光部をアレー化したときなどには、スイッチ回路などを含むIC周辺回路300が各素子毎に形成できるので、コンパクトなイメージセンサなどが提供できる。
本発明の温度差の検出方法、温度センサおよびこれを用いた赤外線センサは、本実施例に限定されることはなく、本発明の主旨、作用および効果が同一でありながら、種々の変形がありうる。
熱型赤外線センサを用いた体温計である鼓膜温度センサや放射温度計では、被測定物体の温度を小型で安価に計測するために、チョッパ無しで測定したいという要望がある。この場合、熱電対は、基本的に温度差のみを検出できるので、赤外線量の検出には、好都合である。もちろん、温度センサの基準となる冷接点の絶対温度を知る必要があるが、これは、サーミスタを用いて検出しておき、この基準温度からの赤外線受光による温度上昇のみ(温度差のみ)を検出した方が、温度差のみを検出するのに補償素子を必要とするサーミスタだけで構成するより、各種の校正において有利であることは確かである。
従来、このために1本の熱電対では、感度が極めて小さいので、それぞれの開放熱起電力が足し算になり、出力電圧の増加が見込める熱電対を多数直列接続したサーモパイルを用いていた。しかし、サーモパイルは、極めて細い熱電対のパターンを形成する必要があり、そのラインとスペースの幅が精度を要求し、高度な技術と高価な設備を必要としていた。
これに対し、本願発明の温度差の検出方法では、熱電対を電流検出型として利用するので、可能な限り内部抵抗の小さい材料で構成された熱電対を用い、ゼーベック係数が大きく、熱伝導率が小さな材料の薄膜で熱電対を構成し、この熱電対に流れる電流の内部抵抗が無視できる電流検出手段を用いて計測するものであるから、小さな熱起電力でも大きな電流が流れるので、高感度になる。また、二枚の幅広な薄膜状の導体を接合すればよく、細分化する必要がないから単純な構造で熱電対が構成できるから、安価に製造できるばかりでなく、内部抵抗が小さいからS/Nが大きい状態で増幅させることができる。
また、この温度センサを基板から熱分離した薄膜に受光部を形成して、熱型赤外線センサとして用いると、高感度、高精度で、コンパクトで安価な赤外線センサが達成される。
温度センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの一実施例の斜視概略図である。(実施例1) 図1のX−Xにおける横断面図の概略図である。(実施例1) 温度センサの構成ブロック図である。(実施例1) 温度センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す横断面概略図である。(実施例2) 温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの一実施例を示す横断面概略図である。(実施例3) 温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す平面概略図である。(実施例4) 図6のX−Xにおける横断面図の概略図である。(実施例4) 本発明温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す平面概略図である。(実施例5) 図8のX−Xにおける横断面図の概略図である。(実施例5) 温度センサを用いた赤外線センサにおける温度差のセンシング部に対応するチップの他の一実施例を示す横断面概略図である。(実施例6)
符号の説明
10 基板
11 SOI層
12 下地基板
20 熱電対
20A,20B 導体
21 n型拡散領域
22 p型拡散領域
25 接合部
30 カンチレバ
35 橋架構造
38 ダイアフラム
40 空洞
45 犠牲層
51、52,53 絶縁薄膜
60、60a、60b 電極
61、61a、61b 合金層
70、70a、70b 電極パッド
100a、100b コンタクトホール
110 配線
200 赤外線吸収膜
300 IC周辺回路

Claims (9)

  1. 熱電対を用いて温度差を計測する温度差の検出方法において、この熱電対を含む閉回路に流れる電流を、この熱電対の内部抵抗に比べて無視できるような小さな内部抵抗を有する電流検出手段を用いて、この熱電対に流れる電流を検出して、この電流を基にして、前記被検出温度差を知るようにしたことを特徴とする温度差の検出方法。
  2. 電流検出手段として演算増幅器を用いた請求項1記載の温度差の検出方法。
  3. 熱電対を用いて温度差を計測する温度センサにおいて、この熱電対を含む閉回路に流れる電流を、この熱電対の内部抵抗に比べて無視できるような小さな内部抵抗を有する電流検出手段を備え、この電流検出手段により、この熱電対に流れる電流を検出して、この電流を基にして、前記温度差を求めるようにしたことを特徴とする温度センサ。
  4. 電流検出手段として演算増幅器を用いた請求項3記載の温度センサ。
  5. 異なる2点間の温度差を2個の熱電対を用いて計測するのに、これらの熱電対を流れる電流差を求めるように構成した請求項3または4のいずれかに記載の温度センサ。
  6. 熱電対を構成する導体のうち、少なくとも一方の導体を、縮退する程度に高い密度の不純物を添加して、低抵抗化した半導体を用いた請求項3から5のいずれかに記載の温度センサ。
  7. 熱電対の接合部を基板から熱分離した薄膜に形成し、熱電対の他端を基板上に形成した請求項3から6のいずれかに記載の温度センサ。
  8. 基板から熱分離した薄膜の下部に位置する基板領域に温度センサの周辺回路の少なくとも一部を形成した請求項7記載の温度センサ。
  9. 請求項7もしくは8のいずれかに記載の温度センサを用いた赤外線センサにおいて、少なくとも熱電対の接合部付近に、赤外線吸収膜を設けた赤外線センサ。
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