JP2005221069A - シリンダーリーク検出構造及び同検出方法 - Google Patents

シリンダーリーク検出構造及び同検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリンダの端部に取付けたロッドキャップとピストンロッドとの間をシールするシール材のシール異常を早期に検出でき、上記シール材を複数用いた場合には、それぞれのシール材の異常を検出でき、更には、シリンダーリーク検出構造の小型化を図ることにある。
【解決手段】 ロッド穴(50)の内周部に、シール材(8,9)をそれぞれ装着する複数のシール溝(52a,52b)及びこれらのシール溝(52a,52b)間に設けた環状溝(5)を形成し、この環状溝(5)と、ロッドキャップ(2)をシリンダーチューブ(4)に固定するためのフランジ(3)に開けてリーク検出用エアを供給するフランジ穴(10)と、を貫通穴(6)で連通させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、工作機械に於いて各部を作動させる為の油圧シリンダー又は空圧シリンダーのリーク検出構造及び同検出方法に関するものである。
従来のシリンダーを以下の図7〜図9で説明する。
図7は従来のシリンダーの断面図(第1従来例)であり、シリンダー100は、シリンダーチューブ101内に移動自在にピストン102を挿入し、このピストン102にシリンダーロッド103を取付け、シリンダーチューブ101の一端をフランジ底104で塞ぎ、シリンダーチューブ101の他端をロッドキャップ106で塞ぐとともにこのロッドキャップ106にシリンダーロッド103を貫通させ、ロッドキャップ106をフランジ107でシリンダーチューブ101に押し付け、これらのフランジ底104及びフランジ107を複数のスタッドボルト108で連結することでシリンダーチューブ101にフランジ底104及びフランジ107を固定したものである。
シリンダーチューブ101は、作動油又は空気を外部から供給する、あるいは作動油又は空気を外部へ排出する2つの供給排出口111,112を備える。
ロッドキャップ106は、シリンダーロッド103を貫通させるためのロッド穴115と、このロッド穴115の内周面に形成したシール溝116,117と、シリンダーチューブ101に嵌合させた外周面に形成したシール溝118とを備え、シール溝116,117にそれぞれシール材121,122を嵌めることでシリンダーロッド103とロッドキャップ106との間をシールし、シール溝118にシール材123を嵌めることでロッドキャップ106とシリンダーチューブ101との間をシールする。
図8は従来のシリンダーの断面図(第2従来例)であり、シリンダー130は、シリンダー100(図7参照)に対してロッドキャップ131のみ異なるものであり、ロッドキャップ131は、図7において、ロッドキャップ106からシール溝117及びシール材122を除いたものである。
図9は従来のシリンダーの断面図(第3従来例)であり、シリンダー140は、シリンダー100(図7参照)に対してロッドキャップ141のみ異なるものであり、ロッドキャップ141は、図7において、ロッドキャップ106とフランジ107とを一体にしたものである。
以上に説明したのと同様なシリンダーのリークを検出するシリンダーリーク検出構造及び同検出方法として、(1)シリンダ内のピストンの両側にそれぞれ油室を設け、これらの油室の圧力差を求めてピストンに装着したパッキンの異常有無を判定するもの(例えば、特許文献1参照。)、(2)エアシリンダ内にエアを送り、時間経過に伴うエアシリンダ内の圧力変化によりエア洩れを検出し、パッキング摩耗等を判断するもの(例えば、特許文献2参照。)、(3)ダンパ装置の端部にバキュームヘッドを取付け、ダンパ装置からバキュームヘッド内へ漏れ出たヘリウムのリーク量を測定してダンパ装置のシール部の異常有無を判定するもの(例えば、特許文献3参照。)が知られている。
特開昭61−55405号公報 特開2002−139400公報 特開平11−264780号公報
特許文献1を説明する。符号については、同公報に記載されているものを使用した。
同公報の第1図及び第3図に示される通り、油圧シリンダ2は、ピストン2aを移動可能に挿入することで、ピストン2aの両側にヘッド側室2hとロッド側室2rとを形成したものであり、ヘッド側室2h及びロッド側室2rにそれぞれ圧力検出器5h,5rが接続される。ピストン2aに取付けたピストンロッド2bで負荷3を支持した状態で、圧力検出器5h,5rで検出された圧力から圧力差を求め、この圧力差と所定値とを比較してピストン2aに装着したパッキン2cの異常有無を判定する。
特許文献2を説明する。符号については、同公報に記載されているものを使用した。
同公報の図1に示される通り、エアシリンダ30は、エア供給路16を介して手動ポンプ12に接続したものであり、エア供給路16に第1開閉弁17を設けるとともに圧力測定器23を接続する。
手動ポンプ12でエアシリンダ30内にエアを供給して第1開閉弁17を閉じ、その後の圧力とそれから所定時間経過後の圧力とを比較して、その圧力差が一定値以上のときにパッキン摩耗などのエア洩れがあると判断する。
特許文献3を説明する。符号については、同公報に記載されているものを使用した。
同公報の図1及び図2に示される通り、シール異常検出装置20は、ダンパ装置10のアウタチューブ11から突出するピストンロッド13周りに装着されるバキュームヘッド25を有する。
バキュームヘッド25は、真空吸引配管35を介してヘリウムリークテスタ36に接続され、ピストンロッド13を作動させた状態で、ダンパ装置10からバキュームヘッド25に漏れ出たヘリウムの量をヘリウムリークテスタ36で測定し、ヘリウムのリーク量によりピストンロッドシール部(オイルシール)18の異常有無を判定する。
特許文献1の技術では、ピストン2aに装着したパッキン2cの異常の有無は判断できるが、例えば、油圧シリンダ2のピストンロッド2bが摺動する部分のパッキンの異常は判断できない。更に、上記したピストンロッド2bが摺動する部分のパッキンは複数個(2個)備えてあるが、それぞれのパッキンの異常を早期に発見するためには、それぞれのパッキンの異常の有無を別々に判断できることが望ましい。
特許文献2の技術では、エア供給路16を後退用流入口35に接続した場合、ピストンパッキング36又はロッドパッキング37のエア洩れを判断できるが、エア洩れがピストンパッキング36からなのか、ロッドパッキング37からなのかを判断することは困難である。
特許文献3の技術では、組立の最終段階でオイルシール18の異常を検出するために、例えば、バキュームヘッド25を上下動させるヘッド上下シリンダ29等を備えた大掛かりなシール異常検出装置20を使用するため、設備に要するコストが多く掛かる。
また、バキュームヘッド25をダンパ装置10の端部に装着するため、例えば、オイルシール18等のシール材を複数設けたダンパ装置のシール異常を検出する場合は、シール材の全部に洩れが発生しないと、シール異常を検出できない。個々のシール材の異常が検出できれば、シール異常を早期に発見でき、迅速に対応することが可能になる。
本発明の課題は、シリンダーリーク検出構造及び同検出方法において、特に、シリンダの端部に取付けたロッドキャップとピストンロッドとの間をシールするシール材のシール異常を早期に検出でき、上記シール材を複数用いた場合には、それぞれのシール材の異常を検出でき、更には、シリンダーリーク検出構造の小型化を図ることにある。
請求項1に係る発明は、シリンダーチューブ内に移動自在にピストンを挿入し、このピストンにピストンロッドを取付け、シリンダーチューブの端部にロッドキャップを取付け、このロッドキャップにロッド穴を開け、このロッド穴に摺動自在にピストンロッドを貫通させたシリンダーにおいて、ロッド穴の内周部に、シール材をそれぞれ装着する複数のシール溝及びこれらのシール溝間に設けた環状溝を形成し、この環状溝と、ロッドキャップをシリンダーチューブに固定するためのフランジに開けてリーク検出用エアを供給するフランジ穴と、を貫通穴で連通させたことを特徴とする。
一つのフランジ穴にリーク検出用エアを供給して、リーク検出用エアの圧力をフランジ穴及び貫通穴を介して測定する。このときに、圧力が所定値より下がれば、環状溝よりもピストンから遠い側にあるシール溝に設けたシール材の劣化によるリークを検出することができ、圧力が所定値より上がれば、環状溝よりもピストンに近い側にあるシール溝に設けたシール材の劣化によるリークを検出することができる。このように、本発明のシリンダーリーク検出構造では、シール材の劣化状態を把握することができ、測定した圧力の大小によって複数のシール材のどれが劣化したかをも把握することができる。
また、リークを検出するための構造をロッドキャップに設けたので、リーク検出構造を小型にすることができる。
請求項2に係る発明は、貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ1ヶ所設けたことを特徴とする。
貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ1ヶ所設けたことで、ロッドキャップを容易に加工することができる。
請求項3に係る発明は、貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたことを特徴とする。
貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたことで、リーク検出用エアの供給源に接続されていない貫通穴及びフランジ穴の側でエアの流量を絞ってリーク検出用エアーを所定圧力に容易に調整することができる。
請求項4に係る発明は、シリンダーチューブ内に移動自在にピストンを挿入し、このピストンにピストンロッドを取付け、シリンダーチューブの端部にロッドキャップを取付け、このロッドキャップにロッド穴を開け、このロッド穴に摺動自在にピストンロッドを貫通させたシリンダーにおいて、このシリンダーに、ロッドキャップに取付けた外部ロッドキャップを備え、この外部ロッドキャップを、ピストンロッドを貫通させるロッド穴部を開け、このロッド穴部の内周部にシール溝と、このシール溝よりもロッドキャップ側に位置する環状溝とを形成し、この環状溝から外周部に向かって、貫通穴と、この貫通穴に連通させてリーク検出用エアを供給するための大径穴と、を順に設け、シール溝にシール材を装着した部材としたことを特徴とする。
ロッドキャップとは別の外部ロッドキャップを設け、この外部ロッドキャップにリークを検出する構造を設けたので、一般のシリンダーに小変更でリーク検出構造を付加することができる。
請求項5に係る発明は、貫通穴及び大径穴をそれぞれ1ヶ所設けたことを特徴とする。
貫通穴及び大径穴をそれぞれ1ヶ所設けたことで、外部ロッドキャップを容易に加工することができる。
請求項6に係る発明は、貫通穴及び大径穴をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたことを特徴とする。
貫通穴及び大径穴を少なくとも2ヶ所設けたことで、リーク検出用エアの供給源に接続されていない貫通穴及び大径穴の側でエアの流量を絞ってリーク検出用エアーを所定圧力に容易に調整することができる。
請求項7に係る発明は、シリンダーチューブ内に移動自在にピストンを挿入し、このピストンにピストンロッドを取付け、シリンダーチューブの端部にロッドキャップを取付け、このロッドキャップにロッド穴を開け、このロッド穴に摺動自在に前記ピストンロッドを貫通させたシリンダーにおいて、ロッドキャップを、ロッド穴の内周部に、シール材をそれぞれ装着する複数のシール溝及びこれらのシール溝間に設けた環状溝を形成し、この環状溝から外周部に向かって、貫通穴と、この貫通穴に連通するとともに外周部に開口させてリーク検出用エアを供給するための大径穴と、を開けた部材とし、ロッドキャップにシリンダーチューブに固定するためのフランジを一体に備えることを特徴とする。
ロッドキャップにフランジを一体に備えることで、フランジをロッドキャップとは別にしたものに比べて部品数を少なくすることができる。
請求項8に係る発明は、シリンダーチューブの端部にロッドキャップを設け、このロッドキャップにピストンロッド挿通穴を開け、このピストンロッド挿通穴にシール溝を形成し、このシール溝にシール材を装着したシリンダーのリーク検出方法であって、シール溝に隣接させてピストンロッド挿通穴に環状溝を形成し、この環状溝からロッドキャップ外周面まで開けた貫通穴に圧力検出装置を接続し、この圧力検出装置の圧力変化により、シール材の破損状態を検出することを特徴とする。
貫通穴に接続した圧力検出装置の圧力変化によりシール材の破損状態を検出することで、シリンダーの作動中でも、ロッドキャップとピストンロッドとの間からのリークを検出することができる。
請求項1に係る発明では、一つのフランジ穴にリーク検出用エアを供給して、リーク検出用エアの圧力をフランジ穴及び貫通穴を介して測定することで、シール材の劣化状態を把握することができ、測定した圧力の大小によって複数のシール材のどれが劣化したかをも把握することができる。従って、全てのシール材が劣化しないうちに劣化したシール材のみを交換することができ、早期対応ができる。
また、リークを検出するための構造をロッドキャップに設けたので、リーク検出構造を小型にすることができ、シリンダーのコストを低減することができる。
請求項2に係る発明では、貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ1ヶ所設けたので、ロッドキャップを容易に加工することができ、ロッドキャップのコスト、ひいてはシリンダーのコストを低減することができる。
請求項3に係る発明では、貫通穴及びフランジ穴をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたので、リーク検出用エアの供給源に接続されていない貫通穴及びフランジ穴の側でエアの流量を絞ってリーク検出用エアを所定圧力に容易に調整することができる。
請求項4に係る発明では、ロッドキャップとは別の外部ロッドキャップを設け、この外部ロッドキャップにリークを検出する構造を設けたので、一般のシリンダーに小変更でリーク検出構造を付加することができ、リーク検出構造の汎用性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、貫通穴及び大径穴をそれぞれ1ヶ所設けたので、外部ロッドキャップを容易に加工することができ、外部ロッドキャップのコスト、ひいてはシリンダーのコストを低減することができる。
請求項6に係る発明では、貫通穴及び大径穴を少なくとも2ヶ所設けたので、リーク検出用エアの供給源に接続されていない貫通穴及び大径穴の側でエアの流量を絞ってリーク検出用エアを所定圧力に容易に調整することができる。
請求項7に係る発明では、ロッドキャップにフランジを一体に備えるので、フランジをロッドキャップとは別にしたものに比べて部品数を少なくすることができ、ロッドキャップ、ひいてはシリンダーのコストを低減することができる。
請求項8に係る発明では、貫通穴に接続した圧力検出装置の圧力変化によりシール材の破損状態を検出するので、シリンダーの作動中でも、ロッドキャップとピストンロッドとの間からのリークを検出することができ、リーク検出を迅速に行うことができて早期対応ができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第1実施形態)の断面図であり、シリンダー60は、油圧式、あるいは空圧式のものであり、シリンダ本体61と、このシリンダ本体61内の作動油又は空気の洩れを検出するためにシリンダ本体61に設けたリーク検出部62とからなる。なお、63は作動油又は空気の洩れを検出するためにリーク検出部62に接続する検出装置である。
シリンダ本体61は、シリンダーチューブ4と、このシリンダーチューブ4内に移動自在に挿入したピストン7と、このピストン7に取付けたピストンロッドとしてのシリンダーロッド1と、シリンダーチューブ4の一端を塞ぐフランジ底12と、シリンダーチューブ4の他端を塞ぐとともにシリンダーロッド1を貫通させたロッドキャップ2と、このロッドキャップ2をシリンダーチューブ4に押し付けるフランジ3と、これらのフランジ3及びフランジ底12を連結することでシリンダーチューブ4にフランジ3及びフランジ底12を固定する複数のスタッドボルト11とからなる。
シリンダーチューブ4は、作動油又は空気を外部から供給する、あるいは作動油又は空気を外部へ排出する2つの供給排出口64,65を備える。
ロッドキャップ2は、シリンダーロッド1を貫通させるためのロッド穴50と、このロッド穴50の内周面に形成したシール溝52a,52bと、シリンダーチューブ4に嵌合させた外周面に形成したシール溝66を備え、シール溝52a,52bにそれぞれシール材8,9を嵌めることでシリンダーロッド1とロッドキャップ2との間をシールし、シール溝66にシール材67を嵌めることでロッドキャップ2とシリンダーチューブ4との間をシールする。
リーク検出部62は、ロッドキャップ2内のロッド穴50の内周面に形成した環状溝5と、この環状溝5から半径方向に延ばした複数の貫通穴6と、これらの貫通穴6にそれぞれ一端を連通させるとともに外周面に他端を開口させるようにフランジ3に開けたフランジ穴10とからなる。
検出装置63は、リーク検出部62のフランジ穴10に接続したホース13,68と、これらのホース13,68のそれぞれの途中に設けたストップバルブ15,69と、ホース13に取付けた圧力スイッチ14とからなり、ホース13に図示せぬ空気供給源を接続する。
以上に述べたシリンダー60及び検出装置63から構成したシリンダーリーク検出構造の作用を次に説明する。
図2(a),(b)は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第1実施形態)によるリーク検出方法を示す作用図であり、上記したように、ロッドキャップ2内に、オイル溝5と貫通穴6を設ける事により、シール8とシール9の間の圧力を検知する事ができる。
即ち、(a)において、エア供給源からホース13にリーク検出用エアを供給する。ストップバルブ15,69を開けると、エアはホース13から一方のフランジ穴10、一方の貫通穴6、環状溝5を通り、他方の貫通穴6、他方のフランジ穴10を通って、ホース68内に流れる。
このとき、一方のフランジ穴10からシリンダーチューブ4の内部圧力より低い圧力を加える事により、シール材8が破損(ここでは、破損したシール材8を黒く塗りつぶした。)した場合は、環状溝5内からシール材8側にリーク検出用エアが洩れるため、リーク検出用エアの圧力、即ち、ホース13内の圧力が下がるため、その圧力変化を圧力スイッチ14で感知でき、シール破損状態を把握する事ができる。
また、(b)において、シール材9が破損(ここでは、破損したシール材9を黒く塗りつぶした。)した場合、シリンダーチューブ4の内部圧力が高い為、圧力が一方の貫通穴6を介して圧力スイッチ14に伝わり、圧力スイッチ14にて感知する。従って、シール破損状態を把握する事ができる。
図3は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第2実施形態)の第1断面図であり、第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
シリンダー70は、油圧式、あるいは空圧式のものであり、シリンダ本体71と、シリンダ本体71内の作動油又は空気の洩れを検出するためにシリンダ本体71に付設したリーク検出部72とからなる。
シリンダ本体71は、シリンダーチューブ4と、ピストン7と、シリンダーロッド1と、フランジ底12と、シリンダーチューブ4の他端を塞ぐとともにシリンダーロッド1を貫通させたロッドキャップ73と、このロッドキャップ73をシリンダーチューブ4に押し付けるフランジ74と、複数のスタッドボルト11とからなる。
即ち、シリンダ本体71は、シリンダ本体61(図1参照)に対してロッドキャップ73及びフランジ74が異なる。
ロッドキャップ73は、シリンダーロッド1を貫通させるためのロッド穴50と、このロッド穴50の内周面に形成したシール溝52aと、シリンダーチューブ4に嵌合させた外周面に形成したシール溝66を備え、シール溝52aにシール材8を嵌めることでシリンダーロッド1とロッドキャップ73との間をシールし、シール溝66にシール材67を嵌めることでロッドキャップ73とシリンダーチューブ4との間をシールする。
リーク検出部72は、ロッドキャップ73に取付けたロッドキャップ2aと、シリンダロッド1を貫通させるためにロッドキャップ2aに開けたロッド穴部50aと、このロッド穴部50aの内周面に形成したシール溝52c及び環状溝5aと、環状溝5aから半径方向に延ばした複数の貫通穴6aと、これらの貫通穴6に一端をそれぞれ連通させるとともにロッドキャップ2aの外周面に他端を開口させた大径穴55と、シール溝52cに嵌めたシール材8aとからなり、シール溝52cにシール材8aを嵌めることでシリンダーロッド1とロッドキャップ2aとの間をシールする。
大径穴55は、図1に示した検出装置63のホース13を接続する部分である。
このように、ロッドキャップ73の上部にロッドキャップ2aを取付ける事により図1で説明したのと同様の効果が得られる。
図4は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第3実施形態)の断面図であり、第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
シリンダー80は、油圧式、あるいは空圧式のものであり、シリンダ本体81と、シリンダ本体81内の作動油又は空気の洩れを検出するためにシリンダ本体81に設けたリーク検出部62とからなる。なお、83は作動油又は空気の洩れを検出するためにリーク検出部62に接続する検出装置である。
シリンダ本体81は、シリンダーチューブ4と、ピストン7と、シリンダーロッド1と、フランジ底12と、シリンダーチューブ4の他端を塞ぐとともにシリンダーロッド1を貫通させたロッドキャップ84と、このロッドキャップ84をシリンダーチューブ4に押し付けるフランジ3と、複数のスタッドボルト11とからなる。
即ち、シリンダ本体81は、シリンダ本体61(図1参照)に対してロッドキャップ84のみ異なる。
ロッドキャップ84は、シリンダーロッド1を貫通させるためのロッド穴50と、このロッド穴50の内周面に形成したシール溝52a,52b,85と、シリンダーチューブ4に嵌合させた外周面に形成したシール溝66を備え、シール溝52a,52b,85にそれぞれシール材8,9,86を嵌めることでシリンダーロッド1とロッドキャップ84との間をシールし、シール溝66にシール材67を嵌めることでロッドキャップ84とシリンダーチューブ4との間をシールする。
検出装置83は、リーク検出部62のフランジ穴10に接続したジョイント87,88と、これらのジョイント87,88にそれぞれ接続したホース13,68と、ストップバルブ15,69と、圧力スイッチ14とからなる。
以上に述べたシリンダー80及び検出装置83から構成したシリンダーリーク検出構造の作用を次に説明する。
シリンダーチューブ4は、内部圧力が高い為、シール材9が破損してリークした場合、貫通穴6及びフランジ穴10内の圧力が上昇し、この圧力変化を圧力スイッチ14が感知する。又、シール8,86が破損してリークした場合は、ホース13から一定のエア圧をかけている為、シール材8,86部分で圧力が下がるため、この圧力変化を圧力スイッチ14にて感知できる。
シール材9が破損してリークした場合、ストップバルブ15,69を閉にする事により、シリンダー内部圧力が外に逃げるのを抑える為、シリンダー80は使用可能である。
貫通穴6が2ヶ所あるため、他のシリンダーを連結する事により圧力スイッチ14にて他のシリンダーのリーク状態を把握する事が出来る。
図5は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第2実施形態)の第2断面図であり、図3に示したシリンダー70のリーク検出部72に検出装置63を接続したことを示す。
このように、従来の型の油圧シリンダー又は空圧シリンダーの上部に着脱可能のロッドキャップ2aを設ける事によりシリンダー60(図1参照)同様の作用をする。
図6は本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第4実施形態)の断面図であり、第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
シリンダー90は、油圧式、あるいは空圧式のものであり、シリンダ本体91と、シリンダ本体91内の作動油又は空気の洩れを検出するためにシリンダ本体91に設けたリーク検出部92とからなる。
シリンダ本体91は、シリンダーチューブ4と、ピストン7と、シリンダーロッド1と、フランジ底12と、シリンダーチューブ4の他端を塞ぐとともにシリンダーロッド1を貫通させたロッドキャップ93と、これらのロッドキャップ93及びフランジ底12を連結することでシリンダーチューブ4にロッドキャップ93及びフランジ底12を固定する複数のスタッドボルト11とからなる。
即ち、シリンダ本体91のロッドキャップ93は、図1において、シリンダ本体61のロッドキャップ2とフランジ3とを一体成形したものである。
図6において、リーク検出部92は、ロッドキャップ93に開けたロッド穴50の内周面に形成した環状溝5と、この環状溝5から半径方向に延ばした複数の貫通穴6と、これらの貫通穴6のそれぞれの一端に連通させるとともに外周面に他端を開口させるように開けた大径穴94とからなる。
大径穴94は、図1に示した検出装置63のホース13を接続する部分である。
尚、本実施形態では貫通穴及びフランジ穴(又は大径穴)をそれぞれ2ヶ所設けたが、これに限らず、それぞれ1ヶ所設けてもよいし、それぞれ3ヶ所以上設けてもよい。
本発明のシリンダーリーク検出構造及び同検出方法は、油圧・空圧シリンダーに好適である。
本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第1実施形態)の断面図である。 本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第1実施形態)によるリーク検出方法を示す作用図である。 本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第2実施形態)の第1断面図である。 本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第3実施形態)の断面図である。 本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第2実施形態)の第2断面図である。 本発明に係るシリンダーリーク検出構造(第4実施形態)の断面図である。 従来のシリンダーの断面図(第1従来例)である。 従来のシリンダーの断面図(第2従来例)である。 従来のシリンダーの断面図(第3従来例)である。
符号の説明
1…ピストンロッド(シリンダーロッド)、2,73,84,93…ロッドキャップ、2a…外部ロッドキャップ、3…フランジ、4…シリンダーチューブ、5,5a…環状溝、6,6a…貫通穴、7…ピストン、8,8a,9,86…シール材、10…フランジ穴、14…圧力検出装置(圧力スイッチ)、50…ロッド穴、50a…ロッド穴部、52a,52b,52c,85…シール溝、55,94…大径穴、60,70,80,90…シリンダー。

Claims (8)

  1. シリンダーチューブ(4)内に移動自在にピストン(7)を挿入し、このピストン(7)にピストンロッド(1)を取付け、前記シリンダーチューブ(4)の端部にロッドキャップ(2)を取付け、このロッドキャップ(2)にロッド穴(50)を開け、このロッド穴(50)に摺動自在に前記ピストンロッド(1)を貫通させたシリンダー(60)において、
    前記ロッド穴(50)の内周部に、シール材(8,9)をそれぞれ装着する複数のシール溝(52a,52b)及びこれらのシール溝(52a,52b)間に設けた環状溝(5)を形成し、この環状溝(5)と、前記ロッドキャップ(2)をシリンダーチューブ(4)に固定するためのフランジ(3)に開けてリーク検出用エアを供給するフランジ穴(10)と、を貫通穴(6)で連通させたことを特徴とするシリンダーリーク検出構造。
  2. 前記貫通穴(6)及びフランジ穴(10)をそれぞれ1ヶ所設けたことを特徴とする請求項1記載のシリンダーリーク検出構造。
  3. 前記貫通穴(6)及びフランジ穴(10)をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたことを特徴とする請求項1記載のシリンダーリーク検出構造。
  4. シリンダーチューブ(4)内に移動自在にピストン(7)を挿入し、このピストン(7)にピストンロッド(1)を取付け、前記シリンダーチューブ(4)の端部にロッドキャップ(73)を取付け、このロッドキャップ(73)にロッド穴(50)を開け、このロッド穴(50)に摺動自在に前記ピストンロッド(1)を貫通させたシリンダー(70)において、
    このシリンダー(70)は、前記ロッドキャップ(73)に取付けた外部ロッドキャップ(2a)を備え、
    この外部ロッドキャップ(2a)は、前記ピストンロッド(1)を貫通させるロッド穴部(50a)を開け、このロッド穴部(50a)の内周部に、シール溝(52c)と、このシール溝(52c)よりも前記ロッドキャップ(73)側に位置する環状溝(5a)とを形成し、この環状溝(5a)から外周部に向かって、貫通穴(6a)と、この貫通穴(6a)に連通させてリーク検出用エアを供給するための大径穴(55)と、を順に設け、前記シール溝(52c)にシール材(8a)を装着した部材であることを特徴とするシリンダリーク検出構造。
  5. 前記貫通穴(6a)及び大径穴(55)をそれぞれ1ヶ所設けたことを特徴とする請求項4記載のシリンダーリーク検出構造。
  6. 前記貫通穴(6a)及び大径穴(55)をそれぞれ少なくとも2ヶ所設けたことを特徴とする請求項4記載のシリンダーリーク検出構造。
  7. シリンダーチューブ(4)内に移動自在にピストン(7)を挿入し、このピストン(7)にピストンロッド(1)を取付け、前記シリンダーチューブ(4)の端部にロッドキャップ(93)を取付け、このロッドキャップ(93)にロッド穴(50)を開け、このロッド穴(50)に摺動自在に前記ピストンロッド(1)を貫通させたシリンダー(90)において、
    前記ロッドキャップ(93)は、前記ロッド穴(50)の内周部に、シール材(8,9)をそれぞれ装着するシール溝(52a,52b)及びこれらのシール溝(52a,52b)間に設けた環状溝(5)を形成し、この環状溝(5)から外周部に向かって、貫通穴(6)と、この貫通穴(6)に連通するとともに外周部に開口させてリーク検出用エアを供給するための大径穴(94)と、を開けた部材であり、シリンダーチューブに固定するためのフランジを一体に備えることを特徴とするシリンダーリーク検出構造。
  8. シリンダーチューブ(1)の端部にロッドキャップ(2,73,84,93)を設け、このロッドキャップ(2,73,84,93)にピストンロッド挿通穴(50,50a)を開け、このピストンロッド挿通穴(50,50a)にシール溝(52a、52b,85)を形成し、このシール溝(52a、52b,85)にシール材(8,9,86)を装着したシリンダー(60,70,80,90)のリーク検出方法であって、
    前記シール溝(52a、52b,85)に隣接させて前記ピストンロッド挿通穴(50,50a)に環状溝(5,5a)を形成し、この環状溝(5,5a)からロッドキャップ(2,73,84,93)外周面まで開けた貫通穴(6,6a)に圧力検出装置(14)を接続し、この圧力検出装置(14)の圧力変化により、前記シール材(8,9,86)の破損状態を検出することを特徴とするシリンダーリーク検出方法。
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