JP2005221002A - 気体絞り層の形成方法 - Google Patents

気体絞り層の形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005221002A
JP2005221002A JP2004029690A JP2004029690A JP2005221002A JP 2005221002 A JP2005221002 A JP 2005221002A JP 2004029690 A JP2004029690 A JP 2004029690A JP 2004029690 A JP2004029690 A JP 2004029690A JP 2005221002 A JP2005221002 A JP 2005221002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous
layer
gas
bearing
gas bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004029690A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takahashi
淳 高橋
Toshinori Sato
俊徳 佐藤
Hiroshi Aizawa
浩志 相沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
NSK Precision Co Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
NSK Precision Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd, NSK Precision Co Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2004029690A priority Critical patent/JP2005221002A/ja
Publication of JP2005221002A publication Critical patent/JP2005221002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)

Abstract

【課題】コストアップ等を招くことなく多孔質静圧気体軸受の表層部に所定深さの気体絞り層を容易に形成することのできる気体絞り層の形成方法を提供する。
【解決手段】多孔質静圧気体軸受の表層部に気体絞り層を形成するに際して、空孔率の異なる二つの多孔質体14A,14Bを組合せて多孔質静圧気体軸受22を形成し、これらの多孔質体14A,14Bのうち空孔率の小さいほうの多孔質体14Bを所定厚さに機械加工して気体絞り層を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、多孔質静圧気体軸受の気体絞り層を形成する方法に関する。
回転あるいは直線運動する軸体を支持する軸受には、一般に、接触型と非接触型とがあり、非接触型の軸受としては、軸受素材としてカーボン、グラファイト等の多孔質材を使用した多孔質静圧気体軸受が知られている。この多孔質静圧気体軸受は、オリフィス型気体軸受のように、多数の気体噴出孔を軸受面に孔明け加工しないで済むため、比較的容易に製造可能で且つ比較的大きな負荷を支持可能であるが、軸受隙間に噴出される気体の圧縮性に起因して自励振動(ニューマティックハンマ現象)が発生しやすい。
多孔質静圧気体軸受の自励振動を抑制する対策としては、多孔質静圧気体軸受に樹脂等の封孔材を含浸させ、この封孔材で多孔質静圧気体軸受の表層部に所定深さの気体絞り層を形成して自励振動を抑制する方法が知られている(特許文献1参照)。
しかし、多孔質静圧気体軸受の表層部に所定の空孔率で所定深さの気体絞り層を樹脂等の封孔材によって形成するためには、熟練した技術を要することから、通常はテストピースで予備含浸を行い、予備含浸後のテストピースから封孔材の含浸状況などを調査してから本含浸を行っている。このため、下記文献1に開示された方法では、自励振動の発生を抑制できるものの封孔材の含浸作業に手間を要し、コストアップを招くなどの問題点を有していた。
特開平2−256915号公報
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、コストアップ等を招くことなく多孔質静圧気体軸受の表層部に所定深さの気体絞り層を容易に形成することのできる気体絞り層の形成方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る気体絞り層の形成方法は、多孔質静圧気体軸受の表層部に気体絞り層を形成するに際して、空孔率の異なる二つの多孔質体を組合せて前記多孔質静圧気体軸受を形成し、これらの多孔質体のうち空孔率の小さいほうの多孔質体を所定厚さに機械加工して前記気体絞り層を形成することを特徴とする。
本発明に係る気体絞り層の形成方法では、樹脂等の封孔材を使用せずに気体絞り層を形成することが可能となるので、コストアップ等を招くことなく多孔質静圧気体軸受の表層部に狙いとする気体絞り層を容易に形成することができる。
以下、図1及び図2を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1において、符号11はラジアル型の多孔質静圧気体軸受であり、この多孔質静圧気体軸受11の内周部には、自励振動を抑制するために、気体絞り層12が形成されている。なお、多孔質静圧気体軸受11の外周部には、凹状の給気ポケット13が多孔質静圧気体軸受11の全周に亘って形成されている。
多孔質静圧気体軸受11の内周部に気体絞り層12を形成する場合の手順としては、図2に示すように、先ず、空孔率が比較的大きい大径の円筒状多孔質体14Aと空孔率が比較的小さい小径の円筒状多孔質体14Bとを用意する。次に、多孔質体14Aの内径部に多孔質体14Bの外径部を圧入した後、多孔質体14Bの内周面を所定厚さまで機械加工(削り加工)することにより、多孔質静圧気体軸受11が形成される。なお、多孔質体14Aの内径部に多孔質体14Bの外径部を圧入した後は、給気ポケット13から流入した気体の漏洩を防ぐために、多孔質体14A,14Bの端面に樹脂等の封孔材を含浸させて目詰まりさせておくことが好ましい。
このように、空孔率が比較的大きい多孔質体14Aの内径部に空孔率が比較的小さい多孔質体14Bの外径部を圧入した後、多孔質体14Bの内周面を所定厚さまで機械加工すると、多孔質体14Bからなる気体絞り層12が多孔質静圧気体軸受11の内周部に形成される。これにより、樹脂等の封孔材を使用せずに気体絞り層12を形成することが可能となるので、コストアップ等を招くことなく多孔質静圧気体軸受の表層部に狙いとする気体絞り層を容易に且つ歩留りよく形成することができる。
これは、気体絞り層の空孔率を所望の値にすることは多孔質体14Bとしてその空孔率のものを用意すればよいこと、気体絞り層の深さを所望の値とすることは削り加工量を所定量とすればよいことであり、いずれも容易なことによる。
次に、図3及び図4を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図3において、符号21は軸受ケース、22は軸受ケース21内に収容されたスラスト型の多孔質静圧気体軸受であり、この多孔質静圧気体軸受22の図中上面部と側面部には、自励振動を抑制するために、所定厚さの気体絞り層23が形成されている。なお、多孔質静圧気体軸受22の図中下面部には、軸受ケース21の給気孔24と連通する給気ポケット(凹部)25が形成されている。
多孔質静圧気体軸受22の図中上面部と側面部に気体絞り層23を形成する場合は、図4に示すように、先ず、図4に示すように、先ず、空孔率が比較的大きい円柱状多孔質体26Aと空孔率が比較的小さいカップ状、すなわち断面コ字形の多孔質体26Bとを用意する。次に、多孔質体26Bの下面部に形成された凹部27に多孔質体26Aを嵌め入れた後、多孔質体26Bの上面部を所定厚さまで機械加工(削り加工)することにより、多孔質静圧気体軸受22が形成される。
このように、多孔質体26Bの下面部に形成された凹部27に多孔質体26Aを嵌め入れた後、多孔質体26Bの上面部を所定厚さまで機械加工すると、多孔質体26Bからなる気体絞り層23が多孔質静圧気体軸受22の上面部と側面部に形成される。これにより、樹脂等の封孔材を使用せずに気体絞り層23を形成することが可能となるので、コストアップ等を招くことなく多孔質静圧気体軸受の表層部に所定深さの気体絞り層を容易に形成することができる。但し、実際に軸受として機能するのは、このうち上面部のほうである。また、本実施の形態では軸受面が円形となるが、これに限定されるものではなく、軸受面の形状が例えばプレート状等の適宜の形状であってもよい。
なお、上述した各実施の形態においては、空孔率の異なる二部材(14Aと14B、26Aと26B)の嵌合時に、外側の部材(14A,26B)を加熱して熱膨張させたり、内側の部材(14B,26A)を冷却して収縮させたりすることによって、嵌合をスムーズに行なえるようにしてもよい。また、上述した各実施の形態においては、内側の部材(14B,26A)を外側の部材(14A,26B)に圧入して内側の部材と外側の部材とを固定するようにしたが、圧入に代えて接着剤による接着で内側の部材(14B,26A)と外側の部材(14A,26B)とを固定するようにしてもよい。この場合、接着剤としては、例えば二液混合型(エポキシ)等の接着剤が使用可能であり、接着後に焼成を行なうことにより、接着剤層がカーボン化し、通気可能となる。
また、上述した実施形態では多孔質静圧気体軸受22の上面部と側面部に気体絞り層23を形成したが、図5に示すように、多孔質静圧気体軸受22の上面部のみに気体絞り層23を形成する場合にも本発明を適用することができる。この場合、多孔質体26Aと多孔質体26Bとの接合は接着剤による接合となるので、接着剤の部分をカーボン化するために、必要に応じて焼成を施すことが好ましい。また、図5に示す多孔質静圧気体軸受22の側面は、封孔材により目詰まりが施されるのが好ましい。
さらに、上述した各実施形態においては、多孔質体としてカーボンやグラファイトを用いている。これは、カーボンやグラファイトからなる多孔質体を用いると加工による目詰まりがほとんど生じないので、気体絞り層の空孔率を所定の大きさに維持する上で好ましいからである。但し、本発明では多孔質体の素材がカーボンやグラファイトに限定されるものではなく、カーボンやグラファイト以外の材料を多孔質体の素材として用いてもよい。
ラジアル型多孔質静圧気体軸受の一例を示す断面図である。 図1の多孔質静圧気体軸受に本発明に係る気体絞り層の形成方法を適用した場合の実施形態を説明するための図である。 スラスト型多孔質静圧気体軸受の一例を示す断面図である。 図3の多孔質静圧気体軸受に本発明に係る気体絞り層の形成方法を適用した場合の実施形態を説明するための図である。 スラスト型多孔質静圧気体軸受の他の例を示す断面図である。
符号の説明
11 ラジアル型多孔質静圧気体軸受
12 気体絞り層
13 給気ポケット
14A,14B 円筒状多孔質体
21 軸受ケース
22 スラスト型多孔質静圧気体軸受
23 気体絞り層
24 給気孔
25 給気ポケット
26A,26B 多孔質体

Claims (1)

  1. 多孔質静圧気体軸受の表層部に気体絞り層を形成するに際して、空孔率の異なる二つの多孔質体を組合せて前記多孔質静圧気体軸受を形成し、これらの多孔質体のうち空孔率の小さいほうの多孔質体を所定厚さに機械加工して前記気体絞り層を形成することを特徴とする気体絞り層の形成方法。
JP2004029690A 2004-02-05 2004-02-05 気体絞り層の形成方法 Pending JP2005221002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029690A JP2005221002A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 気体絞り層の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029690A JP2005221002A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 気体絞り層の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005221002A true JP2005221002A (ja) 2005-08-18

Family

ID=34996801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004029690A Pending JP2005221002A (ja) 2004-02-05 2004-02-05 気体絞り層の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005221002A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054560A1 (en) * 2007-10-23 2009-04-30 Korea Institute Of Science And Technology Bearing seal for gas turbine
CN103047287A (zh) * 2012-12-31 2013-04-17 浙江工业大学 锥形无摩擦旋转供气装置
WO2014034368A1 (ja) * 2012-08-28 2014-03-06 オイレス工業株式会社 静圧気体ラジアル軸受

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054560A1 (en) * 2007-10-23 2009-04-30 Korea Institute Of Science And Technology Bearing seal for gas turbine
WO2014034368A1 (ja) * 2012-08-28 2014-03-06 オイレス工業株式会社 静圧気体ラジアル軸受
JP2014043918A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Oiles Ind Co Ltd 静圧気体ラジアル軸受
CN104520600A (zh) * 2012-08-28 2015-04-15 奥依列斯工业株式会社 静压气体径向轴承
CN103047287A (zh) * 2012-12-31 2013-04-17 浙江工业大学 锥形无摩擦旋转供气装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9903415B2 (en) Motor
EP1895181A3 (en) Tungsten carbide enhanced bearing
UA93345C2 (uk) Спосіб з'єднання двох деталей, з яких щонайменше одна виконана з композитного матеріалу, та вставка для здійснення цього способу
WO2009037134A3 (en) Thrust bearing and suspension for vehicle
WO2014024666A1 (ja) 静圧気体軸受ユニット
JPH11158511A (ja) 多孔質静圧気体軸受用の軸受素材及びこれを用いた多孔質静圧気体軸受
KR20150053922A (ko) 유체 동압 베어링 장치 및 이것을 구비하는 모터
JPH09296825A (ja) 静圧気体軸受
CN110081082A (zh) 一种静压气浮径向轴承
JP2005221002A (ja) 気体絞り層の形成方法
JP4899415B2 (ja) 多孔質気体軸受の製造方法
JP4798161B2 (ja) 多孔質静圧気体軸受用の軸受素材及びこれを用いた多孔質静圧気体軸受
JP2008163991A (ja) スラスト軸受用保持器
JP2006522292A (ja) 球面軸受装置
JP2008039109A (ja) 回転軸付き軸受装置
JP2810631B2 (ja) 静圧気体軸受装置
JP4627300B2 (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JP3620814B2 (ja) 多孔質複合軸受
JPS60104814A (ja) すべり軸受の自己潤滑構造
JP2005331039A (ja) 多孔質静圧ジャーナル軸受
JPH06337014A (ja) 静圧気体軸受
JPH08200371A (ja) 含油軸受
JP2013096419A (ja) すべり軸受
JP2006125461A (ja) 動圧軸受の製造方法
JP2002155943A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050708

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100309