JP2005219447A - ベルト固定装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

ベルト固定装置、記録装置、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 キャリッジの位置決め精度に影響を与えることなく無端ベルトと駆動プーリとの噛み合い部から発生する振動を効果的に吸収することのできるベルト固定装置を得る。
【解決手段】 キャリッジ25を駆動する無端ベルト24をキャリッジ25に固定するベルト固定装置は、無端ベルト24の一部に湾曲部24aを形成するとともに湾曲部24aをキャリッジ25に保持する保持手段を備えている。この保持手段は、湾曲部24aの外側に設けられ、湾曲部24aの外側曲面を形成する様に凹形状43aを有するガイド部43と、湾曲部24aの内側に配置され、湾曲部24aの内側曲面を形成する様に凸形状を有するとともに無端ベルト24のテンション方向と直交する方向に変位可能に設けられる変位部材41と、変位部材41を湾曲部24aに向けて押圧するダンパ部材42とを備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトを、前記キャリッジに固定するベルト固定装置及びこれを備えた記録装置に関する。また、本発明は液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
Fax、プリンタ等に代表される記録装置或いは液体噴射装置においては、被記録媒体としての用紙に記録を行う記録ヘッドをキャリッジに備えている。このキャリッジは主走査方向に延びるガイド手段にガイドされながら主走査方向に往復動可能に設けられるとともに、駆動プーリと従動プーリとに係回される無端ベルトの一部に固定され、当該無端ベルトに牽引されることで主走査方向に往復動する様に構成されている。
この様な構成においては、無端ベルト(歯付きベルト)と駆動プーリとの噛み合い時に生じる振動がキャリッジに伝播することにより、例えばインクジェット記録装置の場合では前記振動によってインクの着弾精度が低下し、印刷ムラ等を招く場合がある。そこでこの様な問題を解決する為に、下記特許文献1には、キャリッジに伝達される振動を減衰するダンパ手段を備えた記録装置が開示されている。
特開2003−80786号公報
しかし、上述した特許文献1記載のダンパ手段は、キャリッジの移動方向と平行でない方向、より具体的にはキャリッジの移動方向に直角な方向で減衰効果が大きくなる様に構成されているものの、キャリッジの牽引方向即ちキャリッジの移動方向にも減衰効果が発生する様な構成となっている。従ってこれによりキャリッジ駆動時の応答性能や位置決め精度の低下を招き、印刷品質が低下する虞がある。また、部品形状が複雑であり、低コスト化を図ることが困難であるといった問題もあった。
そこで本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、その課題は、キャリッジの応答性能や位置決め精度に影響を与えることなく、無端ベルトと駆動プーリ或いは従動プーリとの噛み合い部から発生する振動を効果的に吸収することのできるベルト固定装置を得ることにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様に係るベルト固定装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトの一部に湾曲部を形成するとともに、当該湾曲部を前記キャリッジに保持する保持手段を備え、前記保持手段が、前記湾曲部の外側に設けられ、前記湾曲部の外側曲面を形成する凹部を備えたガイド部と、前記湾曲部の内側に配置され、前記湾曲部の内側曲面を形成する凸部を備えるとともに前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向に変位可能に設けられる変位部材と、前記変位部材を前記湾曲部に向けて押圧するダンパ部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記無端ベルトの一部に湾曲部を形成するとともに当該湾曲部をキャリッジに保持する保持手段は、当該湾曲部の内側に配置され、前記湾曲部の内側曲面を形成する凸部を備えるとともに前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向に変位可能な変位部材と、当該変位部材を前記湾曲部に向けて押圧するダンパ部材と、を備えていることから、前記無端ベルトに伝播した振動は前記ダンパ部材によって吸収される。
ここで、前記無端ベルトにはテンションが掛かっていることから、前記湾曲部には元の真っ直ぐな状態に戻ろうとする習性が付与された状態となっている。従って前記湾曲部は、内側の構成要素、即ち上記変位部材に強く接する状態となり、これによって前記無端ベルトに伝播した振動の殆どは上記変位部材に伝わることになる。そして、この様にベルトテンションによって前記無端ベルトと強く接することとなる前記湾曲部の内側構成要素を変位可能に設け、上記ダンパ部材によって振動を吸収する様に構成したことから、効率的に振動を吸収することができる。
そして更に、前記湾曲部の内側に設けられた変位部材は、前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向、即ち振動が発生する方向に変位可能となっているので、振動を確実に吸収することができるとともに、前記無端ベルトのテンション方向即ちキャリッジの移動方向には前記ダンパ部材によるダンパ効果が殆ど作用しないので、これによって前記キャリッジの応答性能及び位置決め精度を低下させることなく、良好な記録結果を得ることができる。
本発明の第2の態様に係るベルト固定装置は、上記第1の態様において、前記変位部材が前記無端ベルトのテンション方向と直交する方向に変位する様に設けられていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記変位部材が前記無端ベルトのテンション方向と直交する方向、即ち振動発生方向に変位する様に前記変位部材が設けられていることから、振動を効果的に吸収できるとともに、前記変位部材は前記無端ベルトのテンション方向即ちキャリッジの移動方向には変位しないので、前記キャリッジの応答性能及び位置決め精度の低下をより一層確実に防止でき、より一層良好な記録結果を得ることができる。
本発明の第3の態様に係るベルト固定装置は、上記第1のまたは第2の態様において、前記無端ベルトが歯付きベルトであるとともに、前記変位部材において前記凸部に前記無端ベルトの歯と噛合する歯部が形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記無端ベルトが歯付きベルトであるとともに、前記変位部材において前記凸部(即ち前記無端ベルトと接する面)に前記無端ベルトの歯と噛合する歯部が形成されていることから、前記無端ベルトと前記変位部材との間でスリップが発生さず、前記キャリッジの応答性能及び位置決め精度の低下を確実に防止できる。
本発明の第4の態様に係るベルト固定装置は、上記第1から第3の態様において、前記変位部材に、前記ダンパ部材を保持する爪部が形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記変位部材に、前記ダンパ部材を保持する爪部が形成されているので、前記変位部材によって前記ダンパが保持され、組み立て時の作業性が向上する。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備え、主走査方向に往復駆動されるキャリッジと、前記キャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトと、前記無端ベルトを前記キャリッジに固定する、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記ベルト固定装置とを備えていることを特徴とする。
上記態様によれば、被記録媒体に記録を行う記録装置において、上述した第1から第4の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドを備えたキャリッジと、前記キャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトと、前記無端ベルトを前記キャリッジに固定するベルト固定装置と、を備え、前記ベルト固定装置は、前記無端ベルトの一部に湾曲部を形成するとともに、当該湾曲部を前記キャリッジに保持する保持手段を前記キャリッジに備え、前記保持手段が、前記湾曲部の外側に設けられ、前記湾曲部の外側曲面を形成する凹部を備えたガイド部と、前記湾曲部の内側に配置され、前記湾曲部の内側曲面を形成する凸部を備えるとともに前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向に変位可能に設けられる変位部材と、前記変位部材を前記湾曲部に向けて押圧するダンパ部材と、を備えて構成されていることを特徴とする。
以下、図1乃至図8を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。ここで、図1は本発明に係る「記録装置」「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の外観斜視図、図2はプリンタ1の側断面概略図、図3はプリンタ1の装置本体の斜視図、図4(A)はプラテン28の斜視図、図4(B)は(A)の部分拡大図、図5(A)はキャリッジ25をキャリッジガイド板27に押圧する押圧部材32の斜視図、図5(B)は押圧部材32による押圧状態を示す斜視図、図6はベルト固定装置45の斜視図、図7はベルト固定装置45の平面図、図8はベルト固定装置45の分解斜視図である。
尚、以下では、用紙搬送(給送)経路の上流側(図2の右側)を単に「上流側」と言い、用紙搬送(給送)経路の下流側(図2の左側)を単に「下流側」と言うこととする。
先ず、図1乃至図5を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、「被記録媒体」「被噴射媒体」の一例としての、比較的サイズの小さいハガキ、L判サイズ等の記録用紙(以下「記録用紙P」と言う)への記録に適した小型サイズに構成されたものである。
図1において、プリンタ1はハウジング3によって外観が構成され、A4サイズの記録に好適であるインクジェットプリンタと同様に、装置後部に記録用紙Pを傾斜姿勢で複数枚セット可能な給送装置2を備え、装置前部には記録の行われた記録用紙Pをスタックするスタッカ6を備えている。
プリンタ1の装置上面中央には図1に示す様に電源ボタン、印刷設定ボタン等によって構成された操作部5と、印刷設定内容や現在の動作ステータス等を表示する表示部4が配置され、装置前方右上には、画像データ等が記憶された半導体メモリ媒体を装着可能なカードスロット(図示せず)を覆う開閉自在なカバー3aが設けられている。即ち、プリンタ1は、外部のホスト・コンピュータと接続して印刷データを受信するのみならず、画像データを記憶した半導体メモリから直接画像データを読み込み、そして印刷用のデータを生成して自ら印刷実行可能に構成されている。
次に、プリンタ1の内部構成について説明する。図2において、給送装置2は、ホッパ10と、可動ガイド9と、給送ローラ11と、アイドルローラ14と、摩擦分離材13と、戻しレバー12と、更に例示したこれら以外の種々の構成要素を備えている。ホッパ10は記録用紙Pを傾斜姿勢に支持するとともに、揺動支点10aを中心にカム機構(図示せず)によって揺動駆動され、給送ローラ11に記録用紙Pを圧接させる姿勢と、離間させる姿勢とを切換可能となっている。ホッパ10に設けられた可動ガイド9は、記録用紙Pの各サイズに対応する様に、記録用紙Pの幅方向にスライド可能に設けられ、記録用紙Pの側端をガイドする。
給送ローラ11は側面視略D形の形状を成し、給送ローラ軸11aと一体的に形成されたローラ本体部11b(鍔部を備えたドラム形状を成している)に、ゴム材11cが巻回されることによって構成されている。尚、ローラ本体部11bとゴム材11cの関係が、円弧部においてはゴム材11cが記録用紙Pと接触し、平坦部においてはローラ本体部11bが記録用紙Pと接触する様に成されている。そして、当該給送ローラ11(給送ローラ軸11a)は、図示しない駆動モータ及びクラッチ機構によって用紙給送時にのみ選択的に回転駆動される。用紙給送時には、給送ローラ11はその円弧部分によって給送ローラ11に圧接した記録用紙Pの最上位のものを下流側へ給送し、用紙給送が終了すると、下流側の搬送駆動ローラ21による用紙搬送動作の際に搬送負荷を生じさせない様、図2に示す様に側面視略D形の形状における平坦部が摩擦分離材13と対向する様に駆動制御される。
ここで、下流側の搬送駆動ローラ21による用紙搬送中に、給送ローラ11に接触すると搬送負荷が生じる他、記録面に搬送方向に延びる様な接触痕が形成されてしまう虞がある。従ってこれを防止する為に、本実施形態では符号14で示す自由回転可能なアイドルローラを設け、これによって用紙搬送中における給送ローラ11への接触を防止して、搬送負荷や接触痕の発生を防止している。また、アイドルローラ14は用紙幅方向においてほぼ均等に配置されていることから、これによって用紙幅方向における姿勢を均一化することができ、用紙搬送中(印刷中)におけるスキュー等の発生を防止することが可能となっている。
続いて、給送ローラ11と対向する位置には、分離手段としての摩擦分離材13が設けられている。摩擦分離材13は用紙給送時に給送ローラ11の円弧部分と圧接して圧接点を形成し、これにより、給送されるべき最上位の記録用紙Pと、重送されようとする次位以降の記録用紙Pとを分離する。
更に、給送ローラ11と対向する位置には戻しレバー12が設けられている。戻しレバー12は、その回動範囲が給送ローラ11と摩擦分離材13との圧接点とオーバーラップする様に、回動軸12aを中心に回動可能に設けられ、そして後述するカム機構によって駆動制御される。この戻しレバー12は、給送ローラ11の1回転動作中に、図2に示す待機状態から用紙給送経路から退避する様に一旦倒れ、そして再び図2に示す様に起き上がることにより、重送されようとした次位以降の記録用紙Pを上流側に戻す。
以上のように構成された給送装置2は、その基体となるフレーム40に上述したホッパ10、戻しレバー12等の各構成要素が組み付けられてユニットを形成するとともに、フレーム40は給送ローラ軸11aを中心に用紙給送経路を側視して回動可能に設けられ、これにより、給送装置2(前記ユニット)は符号2’及び仮想線で示す様な収納状態と、実線で示す様な使用状態とを切り換えることができる様になっている。従って、収納状態においては、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、用紙をセットする開口が塞がれるので塵埃等の侵入が防止される。
以上が給送装置2であり、給送装置2の下流側には、給送ローラ11と搬送駆動ローラ21との間に、レバー15と検出部16とを備えて成る紙検出器17が設けられている。レバー15は揺動軸15aを中心に揺動可能に設けられ、且つ、揺動軸15aから上側部分が、給送される記録用紙Pと接触可能に構成されている。検出部16は光学センサであり、レバー15の揺動軸15aから下側部分が図示する様に検出部16に入り込むことにより、発光部から受光部へ向かう光が遮断され、記録用紙Pの未通過状態が検出される。そして、レバー15が、記録用紙Pの通過に伴って揺動すると、レバー15の揺動軸15aから下側部分が検出部16から外れ、これにより、記録用紙P先端の通過を検出することができる様になっている。また、記録用紙P後端が通過すると、再びレバー15の下端部が検出部16に入り込み、これにより、記録用紙P後端の通過を検出可能となる。
次に、紙検出器17の下流側には、搬送駆動ローラ21と搬送従動ローラ22とが設けられている(以下当該ローラ対を適宜「搬送ローラ」と言う)。搬送駆動ローラ21は図示しない駆動モータによって回転駆動され、搬送従動ローラ22は、搬送駆動ローラ21に圧接して従動回転する。搬送駆動ローラ21は回転軸芯線方向に長い金属棒体の外周に塗装膜が付着されることによって成され、搬送従動ローラ22は、搬送駆動ローラ21の軸方向に、所定の間隔で複数個設けられる。そして、給送ローラ11によって給送された記録用紙Pは搬送ローラにニップされ、記録ヘッド26の下へと搬送される。
搬送従動ローラ22を軸支する搬送従動ローラホルダ20の下流側端部には、自由回転可能なガイドローラ23が設けられている。ガイドローラ23は、記録用紙Pのプラテン28からの浮き上がりを防止する為のローラであり、これにより、記録用紙Pと記録ヘッド14との距離が一定に保たれ、記録品質の低下やヘッド擦れを防止する。
次に、搬送ローラの下流側には、記録ヘッド26とプラテン28とが対向する様に設けられている。記録ヘッド26はキャリッジ25の底部に設けられ、インク滴を記録用紙Pに向けて吐出することにより、記録(印刷)を実行する。尚、本実施形態では、キャリッジ25はインクカートリッジを搭載せず、プリンタ1の装置本体底部に固設されるインクカートリッジ(図示せず)から、図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド26へとインクが供給される様に構成されている。
次に、キャリッジ25は主走査方向に延びるキャリッジガイド板27によってガイドされながら主走査方向に往復動可能に設けられている。キャリッジガイド板27は図2に示す様にL字形状を成し、図5(B)に示す様に下方に折り曲げられた折り曲げ部27aが、側面視略コの字形の形状を成す様に形成された摺動部25f、25gに入り込む様になっていて、これにより、キャリッジ25のキャリッジガイド板27に対する副走査方向(図2の左右方向)の位置が規定される様になっている。
ここで、摺動部25f、25gの内部で折り曲げ部25aがガタつかない様に、即ちキャリッジ25とキャリッジガイド板27との間のがたつきを除去する為に、押圧部材32が設けられている。押圧部材32は、略T字形の形状を成す様に弾性を有する板材によって形成されているとともに、両側に突出する弾性変形可能な弾性片32a、32aに、樹脂材料によって形成されたスライダ33、33が取り付けられている。中央部には取付穴32b、32bが形成されていて、当該取付穴32b、32bに、キャリッジ25の底面に形成された突起25a、25aが嵌入することで押圧部材32がキャリッジ25に取り付けられる。そしてスライダ33、33は、図示する様に折り曲げ部25bに弾接し、これによってキャリッジ25とキャリッジガイド板27とのガタつきが除去されて、安定してキャリッジ25が主走査方向に案内される。
次に、図3に戻ってプリンタ1の基体を構成するフレームの左右側壁には、主走査方向に延びるリニアスケール35が掛架されている。このリニアスケール35には、主走査方向に透光部(図示せず)と遮光部(図示せず)とが交互に多数形成されていて、当該リニアスケール35は、図6に示す様に当該リニアスケール35に対して発光する発光部と前記透光部を通過した光を受光する受光部とを備えたセンサ36に入り込み、前記透光部を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、これによってプリンタ1の制御部(図示せず)が、キャリッジ25の主走査方向における絶対位置を検出する様になっている。
続いてキャリッジ25は、その後部において、図3に示す様に無端ベルト24の一部にベルト固定装置45によって固定されている。無端ベルト24は、図示を省略する駆動モータの回動軸に設けられた駆動プーリ38と、従動プーリ39とに係回されて、前記駆動モータの回動によってキャリッジ25を主走査方向に牽引する。尚、ベルト固定装置45の詳細な構成については後に説明する。
図2に戻って、プラテン28は、記録用紙Pを下から支持することにより、記録用紙Pと記録ヘッド25との間のギャップを規定するが、記録ヘッド25と対向する面には、図4にも示す様に凹部28aが形成されている。これは、記録用紙Pに余白無く印刷を行う為のものであり、記録用紙Pの端部にインク滴を吐出する際に、記録用紙P端部から外れた部分にもインク滴を吐出し、そして凹部28aへと打ち捨てることにより、所謂縁無し印刷が実行される。
ここで、プラテン28において記録ヘッド26と対向する面には、副走査方向に延びるリブ28b、28c、28dが、図4(A)にも示す様に主走査方向に所定の間隔を置いて複数形成されているが、図4(B)に詳しく示す様にリブ28bの両側には、溝28e、28eが形成されている。これは、以下の様な理由による。即ち、縁無し印刷実行時にはインクを用紙端部から打ち捨てることによってインクミストが発生するが、このインクミストがプラテン28に付着すると、表面張力の作用によってリブ28bの両側に集まり、滞留することになる。すると、この状態において用紙が通過すると用紙裏面にインクが付着し、用紙を汚損するといった問題が生じる。その為、リブ28bの両側に、凹部28aに向かって傾斜する様な底面を成す溝28eを形成することで、リブ28bの両側に集まるインクを凹部28a(当該凹部28aに配設された図示しないインク吸収材)へと案内し、これによって用紙の汚損を防止する様になっている。また、溝28eの底面を角にすることによって、インクのメニスカスを崩す様にもなっている。
尚、拡大図示は省略するが、リブ28dの両側にも、溝28e、28eと同様な溝が形成されている。
続いて、凹部28aには、インク滴を吸収するインク吸収材(図示せず)が配設されている。そして凹部28aに打ち捨てられたインク滴は図示しない排出孔から下部へ排出され、そしてプラテン28の下部には、この排出されたインク滴を受ける廃液トレイ31が設けられている。廃液トレイ31の内部には廃液吸収材34が設けられ、廃液トレイ31内のインク廃液を確実に保持する。
次に、記録ヘッド26の下流側には、排出駆動ローラ29と、排出従動ローラ30とが設けられている(以下当該ローラ対を適宜「排出ローラ」と言う)。排出駆動ローラ29は図示しない駆動モータによって回転駆動され、排出従動ローラ30は、排出駆動ローラ29に接して従動回転する。そして、記録が行われた記録用紙Pは、これらローラにニップされることにより、図示しないスタッカへ向けて排出される。尚、排出駆動ローラ29の下流側には、排出補助ローラ37が設けられている。排出補助ローラ37は、排出駆動ローラ29及び排出従動ローラ30にニップされて排出される記録用紙Pの後端を、スタッカに向けて確実に落とす機能を果たすものである。
以上がプリンタ1の概略であり、以下、図6乃至図8を参照しながら無端ベルト24をキャリッジ25に固定するベルト固定装置45について詳説する。図7に示す様に、ベルト固定装置45は、無端ベルト24の一部に湾曲部24aを形成するとともに、当該湾曲部24aをキャリッジ25に保持する保持手段を備えている。
この保持手段は、湾曲部24aの外側に設けられ、湾曲部24aの外側曲面を形成する凹部43aを有するガイド部43と、湾曲部24aの内側に配置され、湾曲部24aの内側曲面を形成する凸部を有するとともに無端ベルト24のテンション方向(図7では左右方向)と交差する方向(本実施形態では直交する方向:図7の上下方向)に変位可能に設けられる変位部材41と、当該変位部材41を湾曲部24aに向けて押圧するダンパ部材42とを備えて構成されている。
より詳しくは、ガイド部43は、図6および図8にも示す様にキャリッジ25の後部において突出する様に、キャリッジ25と一体的に形成されている。キャリッジ25において凹部43aと対向する側には図8に示す様に変位部材41を嵌め入れる凹部25cが形成されていて、変位部材41は、凹部25cの側壁25d、25dに沿って、図7の上下方向即ち無端ベルト24のテンション方向と直交する方向に変位可能に嵌め入れられる。
変位部材41は湾曲部24aの内側曲面を形成する凸部において無端ベルト24と接する面に歯部41cを複数備え、当該歯部41cが、歯付きベルトとしての無端ベルト24に形成された歯と噛合する様になっている。また、変位部材41にはその上下部分に、変位方向に突出する爪部41a、41bが形成されていて、当該爪部41a、41bによってダンパ部材42が保持される様になっている。また同時に、変位部材41が凹部25cに嵌め入れられた際に、上部の爪部41aが図6に示す様にキャリッジ25の後部上面(符号25bで示す場所)に係止する様になっており、これによって、変位部材41が脱落しない様に凹部25cに嵌め入れられる。
次に、ダンパ部材42は振動吸収性を有する弾性材料によって形成され、変位部材41に保持された状態で凹部25c内に配設され、変位部材41を湾曲部24aに向けて押圧することで、図7に示す様に無端ベルト24の一部に湾曲部24aを形成するとともに、当該湾曲部24aをキャリッジ25に保持する。
ここで、本実施形態においては、ダンパ部材42はEPDM(エチレンプロピレンゴム)によって形成され、JIS−A硬度で30°の硬度を有している。このダンパ部材42は変位部材41に伝達された振動を吸収可能なものであればどの様なものでも良いが、硬度が低い程、或いは、厚み寸法(図7の上下方向寸法)が大きい程、優れた振動吸収性を得ることができる。
以上の様な構成において、駆動プーリ38或いは従動プーリ39との噛み合いによって無端ベルト24に発生する振動は、その殆どが変位部材41に伝達される。これは、無端ベルト24のテンションによって湾曲部24aは元の真っ直ぐな状態に復帰しようとする習性を有していることから、無端ベルト24は、外側の凹部43a(ガイド部43)よりも内側の変位部材41に強く圧接する為である。従ってこの様に強く圧接する側を、変位可能な変位部材41によって構成するとともに、ダンパ部材42によって振動を吸収する様に構成したので、より効率的に振動を吸収することができ、更に部品構造が単純化できるとともに部品点数も少なくなり、低コストに振動吸収手段を構成することができる。
そして、湾曲部24aの内側に設けられた変位部材41は、無端ベルト24のテンション方向と交差する方向に変位可能となっており、特に本実施形態では振動が発生する方向であるテンション方向と直交する方向に変位可能となっているので、上記振動を確実に吸収することができる。そして更に、これによって無端ベルト24のテンション方向には図7から明らかな様にダンパ部材42によるダンパ効果が殆ど作用しないので、キャリッジ25の応答性能及び位置決め精度を低下させることなく、良好な記録結果を得ることができる。
本発明に係るプリンタの外観斜視図。 本発明に係るプリンタの側断面概略図。 本発明に係るプリンタの装置本体の斜視図。 (A)はプラテンの斜視図、(B)は部分拡大図。 (A)は押圧部材の斜視図、(B)は押圧状態を示す斜視図。 本発明に係るベルト固定装置の斜視図。 本発明に係るベルト固定装置の平面図。 本発明に係るベルト固定装置の分解斜視図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給紙装置、3 ハウジング、4 表示部、5 操作部、6 スタッカ、9 可動ガイド、10 ホッパ、11 給送ローラ、12 紙戻しレバー、13 摩擦分離材、14 アイドルローラ、15 レバー、16 検出部、17 紙検出器、18 紙案内部材、20 搬送従動ローラホルダ、21 搬送駆動ローラ、22 搬送従動ローラ、23 ガイドローラ、24 無端ベルト、25 キャリッジ、26 記録ヘッド、27 キャリッジガイド板、28 プラテン、29 排出駆動ローラ、30 排出従動ローラ、31 廃液トレイ、32 押圧部材、33 スライダ、34 廃液吸収材、35 リニアスケール、36 センサ、37 排出補助ローラ、38 駆動プーリ、39 従動プーリ、40 フレーム、41 変位部材、42 ダンパ部材、43 ガイド部、43a 凹部、45 ベルト固定装置、P 記録用紙

Claims (6)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えたキャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトの一部に湾曲部を形成するとともに、当該湾曲部を前記キャリッジに保持する保持手段を備え、
    前記保持手段が、前記湾曲部の外側に設けられ、前記湾曲部の外側曲面を形成する凹部を備えたガイド部と、
    前記湾曲部の内側に配置され、前記湾曲部の内側曲面を形成する凸部を備えるとともに前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向に変位可能に設けられる変位部材と、
    前記変位部材を前記湾曲部に向けて押圧するダンパ部材と、を備えて構成されている、
    ことを特徴とするベルト固定装置。
  2. 請求項1において、前記変位部材が、前記無端ベルトのテンション方向と直交する方向に変位する様に設けられている、
    ことを特徴とするベルト固定装置。
  3. 請求項1または2において、前記無端ベルトが歯付きベルトであるとともに、前記変位部材において前記凸部に前記無端ベルトの歯と噛合する歯部が形成されている、
    ことを特徴とするベルト固定装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記変位部材に、前記ダンパ部材を保持する爪部が形成されている、
    ことを特徴とするベルト固定装置。
  5. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備え、主走査方向に往復駆動されるキャリッジと、
    前記キャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトと、
    前記無端ベルトを前記キャリッジに固定する、請求項1から4のいずれか1項に記載された前記ベルト固定装置と、
    を備えていることを特徴とする記録装置。
  6. 被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドを備えたキャリッジと、
    前記キャリッジを主走査方向に牽引する無端ベルトと、
    前記無端ベルトを前記キャリッジに固定するベルト固定装置と、を備え、
    前記ベルト固定装置は、前記無端ベルトの一部に湾曲部を形成するとともに、当該湾曲部を前記キャリッジに保持する保持手段を前記キャリッジに備え、
    前記保持手段が、前記湾曲部の外側に設けられ、前記湾曲部の外側曲面を形成する凹部を備えたガイド部と、
    前記湾曲部の内側に配置され、前記湾曲部の内側曲面を形成する凸部を備えるとともに前記無端ベルトのテンション方向と交差する方向に変位可能に設けられる変位部材と、
    前記変位部材を前記湾曲部に向けて押圧するダンパ部材と、を備えて構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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