JP2005219229A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の小型化、液体の噴射状態の安定化等をより一層改善することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】所定の方向に往復動しながら被噴射物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッド20と、装置本体の静止部材に取り付けられた液体供給源23からの液体を液体噴射ヘッド20に供給する中継ユニット36とを含み、複数の中継ユニット36が液体噴射ヘッド20に対して直接的に接合されて構成された液体噴射ユニット83を備えている。このような構成により、液体噴射ヘッド20の上面部20aの範囲内に中継ユニット36配置することができて、コンパクトな液体噴射ユニット83となり、液体噴射装置全体が小型化できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体供給源が装置本体の静止部材に取り付けられ、この液体供給源からの液体を中継するユニットと被噴射物に液体を噴射する液体噴射ヘッドとを一体化した液体噴射装置に関するものである。
上記のように、液体供給源が装置本体の静止部材に取り付けられ、この液体供給源からの液体を液体噴射ヘッドに供給する形式の液体噴射装置は、種々な液体を対象にしたものが知られている。そのなかでも代表的なものとして、インクジェット式記録装置に装着されるインク噴射装置をあげることができる。そこで、従来の技術を上記インクジェット式記録装置を例にとって説明する。
図15に示すように、インクジェット式記録装置(以下、単に記録装置と表現する)11は、静止部材である本体ケース12,プラテン13,ガイド軸14,キャリッジ15,タイミングベルト16,キャリッジモータ17,液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド20を備えている。さらに、記録装置11は、圧力ダンパユニット21,液体供給源であるインクカートリッジ23,加圧ポンプ25,キャッピング装置26を備えている。上記圧力ダンパユニット21は、インクカートリッジ23から記録ヘッド20に至るインクの圧力変動を抑制する機能を果たしている。
本体ケース12は、略直方体形状の箱体であり、図15に示す右側端部にはカートリッジホルダ12aが形成されている。プラテン13は、本体ケース12内において、記録ヘッド20の往復動作方向である主走査方向に沿って架設されており、紙送り手段(図示していない)を介して送出されるターゲットとしての記録媒体(図示していない)を支持するための部材となっている。
ガイド軸14は棒状に形成され、上記プラテン13と平行、すなわち、主走査方向に沿って本体ケース12内に架設されている。キャリッジ15は、上記プラテン13と対向する位置において、上記ガイド軸14に対して相対移動可能に貫挿されており、主走査方向に往復移動可能となっている。
そして、キャリッジ15は、タイミングベルト16を介してキャリッジモータ17に接続されている。キャリッジモータ17は本体ケース12に支持されており、キャリッジモータ17が駆動されることにより、タイミングベルト16を介してキャリッジ15が駆動される。この結果、キャリッジ15がガイド軸14に沿って往復移動される。
上記記録ヘッド20は、キャリッジ15の上記プラテン13と対向する面に設けられており、プラテン13側に向って液体としてのインクを吐出させるための複数のノズル開口(後述する)を備えている。上記圧力ダンパユニット21は、キャリッジ15上に搭載されており、一時貯留したインクの圧力変動を抑制した状態で上記記録ヘッド20へ供給するようになっている。図示の場合は、圧力ダンパユニット21が2つキャリッジ15に搭載されているが、このユニット21は、インク色の数等に応じて設置個数を増加するようになっている。
上記インクカートリッジ23は、静止部材であるカートリッジホルダ12aに対して着脱可能に収容されており、上記インク色に対応して4個取り付けられている。そして、図15(B)には4個のインクカートリッジ23のうち、1つの断面を示しており、インクカートリッジ23は、インクケース31とインクパック32とを備えている。インクケース31は略直方体状に形成されている。また、インクパック32は、2枚の可撓性部材としてのフィルム32a,32bを重ね合わせて形成され、その内部にインクが封入されている。
そして、インクパック32は、インク排出口32cを備え、上記インクケース31内に収納されている。なお、このときインク排出口32cのみがインクケース31から露出した状態となり、それ以外の部分がインクケース31内に気密状態となるようにして収納される。したがって、インクケース31とインクパック32との間には隙間33が形成されている。
また、インクケース31には、上記隙間33に連通する連通穴(図示していない)が設けられており、この連通穴を介して空気を流入させることにより、隙間33における圧力を上昇させ、インクパック32を押し潰すような力を発生させることが可能となっている。そして、インクパック32のインク排出口32cは、図15(A)に示すように、インクの色毎に設けられているインク供給チューブ35を介して、上記圧力ダンパユニット21に対して接続されている。なお、インク供給チューブ35は、液体供給流路を構成する。したがって、インクケース31内の隙間33に空気を導入することにより、インクパック32内のインクは、インク供給チューブ35を介して圧力ダンパユニット21に対して供給される。
上記加圧ポンプ25は、インクカートリッジ23の上側に位置するようにして、本体ケース12に固定されている。加圧ポンプ25は、大気を吸引して加圧空気として排出することが可能であり、加圧された空気は、加圧チューブ37を介して圧力検出器38に供給される。
上記圧力検出器38では、加圧ポンプ25から供給された空気の圧力が検出される。そして、圧力検出器38において検出された圧力に基づいて、加圧ポンプ25の駆動が調整されるようになっている。したがって、加圧ポンプ25から供給された空気は、圧力検出器38によって所定範囲内の圧力となるように調整される。そして、圧力検出器38は、4本の空気供給チューブ39を介して上記インクカートリッジ23の連通穴に対して接続されており、インクカートリッジ23の上記隙間33に所定範囲内の圧力となるように調整された空気が導入される。
以上により、各インクカートリッジ23のインクパック32は、加圧ポンプ25から供給される加圧空気によって加圧され、インクパック32内のインクが上記圧力ダンパユニット21に対して供給される。そして、圧力ダンパユニット21において一時貯留されたインクは、圧力変動が抑制された状態で記録ヘッド20へ供給される。
このとき、画像データに基づいて、紙送り手段によって記録媒体を副走査方向に移動させながら、キャリッジ15を主走査方向に移動させ、記録ヘッド20からインク滴を吐出させることにより、記録媒体上に印刷を行う。
キャッピング装置26は、上記キャリッジ15の往復経路上における非印刷領域(ホームポジション)に設けられている。そして、キャッピンク装置26の上面には、上記記録ヘッド20のノズル形成面に密着して封止し得るエラストマ等の弾性材料により形成されたキャップ26aが配置されている。一方、キャッピング装置26には、キャップ26aの印字領域側に隣接するようにして、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成したワイピング部材26fが備えられている。
図16は、接続部材40を介して記録ヘッド20と複数の圧力ダンパユニット21とが一体化されている状態を示す断面図である。図15では、圧力ダンパユニット21が2つ搭載されている場合であるが、図16では圧力ダンパユニット21が各色毎に8つ配置されている場合である。なお、図16では、符号を記載するために、2つの圧力ダンパユニット21の外形が2点鎖線で図示してある。
上記圧力ダンパユニット21について説明する。厚板状の部材で形成されたユニット基部材21aの一側面を窪ませてダンパ室21bが設けられ、ユニット基部材21aの一側面に弾性シート21cを熱溶着等の方法で接合してある。図16には図示していないが、図15に示したインク供給チューブ35が圧力ダンパユニット21に接続され、ダンパ室21b内へ流入するようになっている。一端がダンパ室21bに開口し、他端がユニット基部材21aの下部に開口している流出路21dが設けられている。そして、ユニット基部材21aの下端部には、接続筒21eが下向きに形成されている。
上記接続部材40の上面には受入凹部65が設けられ、該受入凹部65の底部に膜状または板状のフィルタ66が略水平方向の姿勢で取り付けられ、上記フィルタ66の上側にインク供給針67が起立させてある。すなわち、フィルタ66は、接続部材40の上面の面方向に8枚配列されており、上記インク供給針67の軸心がフィルタ66に対して略垂直となるように、フィルタ66とインク供給針67の位置関係が設定されている。そして、フィルタ66のろ過面積を所定の大きさに設定するために、インク供給針67の下部はなだらかに拡開した大径部67aとされている。圧力ダンパユニット21は、接続筒21eを受入凹部65内に挿入し、インク供給針67と接続筒21eの内面との間に介在した弾性シールリング68によって、接続部材40に対する起立状態が維持されている。
上記接続部材40には、フィルタ66から記録ヘッド20のインク導入口69に向う流通路70が都合8本形成されている。これらの流通路70の長さは、各フィルタ66からインク導入口69までの距離が異なっているので、長短の差がある。
上記ヘッドケース5の上面に記録ヘッド20に動作信号を供給するための制御基板71が接合してあり、該制御基板71上にエラストマ材等で構成されたインクシール用のパッキン部材72が積層されている。上記接合部材40の流通路70からのインクは、図17に示すように、パッキン部材72に設けた通孔72aと制御基板71に設けた通孔71aを通ってインク導入口69に流入するようになっている。
図17は、上記接続部材40に結合された記録ヘッド20の内部構造を、簡素化した状態で示す断面図である。以下、同図にしたがって記録ヘッド20の内部構造を説明する。
この記録ヘッド(インク噴射ヘッド)20は、ノズル開口1と圧力発生室2が形成された流路ユニット3と、圧力発生手段である圧電振動子4が収容されたヘッドケース5とが接合されて構成されている。
上記流路ユニット3は、ノズル開口1が穿設されたノズル形成面6aを有するノズルプレート6と、圧力発生室2と共通のインク室7ならびにこれらを連通させるインク供給路8とに対応する空間が形成された流路形成板9と、上記圧力発生室2の開口を塞ぐ振動板10とが積層されて形成されている。そして、上記ノズル形成面6aは平面とされている。
上記圧電振動子4は、駆動信号の入力により、充電状態で長手方向に収縮し、充電状態から放電する過程で長手方向に伸長する、いわゆる縦振動モードの振動子である。上記圧電振動子4は、その先端が圧力発生室2の一部を形成する振動板10の島部10aに固着された状態で、他端が基台18に固定されている。
また、上記ヘッドケース5には、そのインク室7に対応する部分に、インク室7にインクカートリッジ23からのインクを導入するヘッド流路19が形成され、その入口部分が上記インク導入口69とされている。上記ヘッド流路19の開口縁には、環状突起22が形成されている。
上記記録ヘッド20では、上記圧電振動子4の収縮・伸長を受けて圧力発生室2が拡張・収縮し、圧力発生室2の圧力変動によりインクの吸引とインク滴の吐出とが行なわれるようになっている。24は圧電振動子4に駆動信号を入力するフレキシブルケーブルであり、上記制御基板71に接続されている。制御基板71の端部にコネクタ73が設けられ、記録装置11全体を制御するコンピュータ装置からの制御信号が上記コネクタ73に入力されるようになっている。
上記記録ヘッド20では、図17において紙面に垂直な方向に圧電振動子4,圧力発生室2,ノズル開口1が列設されており、ノズルプレート6には、2列のノズル列が形成されている。上記のノズル開口1は一直線上に列設され、このようなノズル列に符号1aが付してある。そして、図15に示した上記プラテン13により記録媒体(記録紙)が支持され、記録ヘッド20のノズル形成面6aが、記録紙との間に所定の間隔をおいて対面し
ている。
特開2001−232808号公報
上述の従来技術においては、上記接続部材40の受入凹部65の底部に配置した複数のフィルタ66が、接続部材40の上面の面方向に配列されている。また、フィルタ66は、上記のように所定のフィルタ機能を発揮させたり、インクの流通抵抗を低くしたりする等のために、そのろ過面積が流出路21dの開口面積を大幅に上回るような大きさとなっている。このようにろ過面積の大きなフィルタ66が配列されるので、図16に示すように、接続部材40の左右方向の長さ(主走査方向の長さ)が、記録ヘッド20の左右方向の長さよりも著しく長くなる。したがって、記録ヘッド20と接続部材40と圧力ダンパユニット21が一体化されたユニットをコンパクトにまとめることが困難となり、装置全体の小型化にとって好ましくない。
それに伴って、接続部材40に配置される流通路70を斜め方向にすることが必要となる。この流通路70は、接続部材40の端部に配置されたフィルタ66から記録ヘッド20のインク導入口69に至る流路が傾斜角度が大きくて最も長くなり、他方、接続部材40の中央部に配置されたフィルタ66から記録ヘッド20のインク導入口69に至るものが傾斜角度がほとんどなくて最も短くなる。このように流路に長短差があると、各フィルタ66から記録ヘッド20に向う流路の流路抵抗にばらつきが発生し、記録ヘッド20の上記各圧力発生室2におけるインクの圧力が不均一となり、安定したインク滴の吐出に支障を来すおそれがある。
また、インク供給針67は、大径部67aに滑らかに連なる管状の針部を有し、その内径を比較的大きく設定して、インク流を円滑に拡散させてフィルタ66の全面にわたってできるだけ均一に流通するようにしたり、インク供給針67に合体した圧力ダンパユニット21の支持剛性を高めたりするようになっている。そのような関係で、インク供給針67を受け入れる接続筒21eの内径も設計的に大きくせざるを得ない。このように接続筒21eの内径が大きくなると、圧力ダンパユニット21の厚さ方向の寸法を小さくすることが行いにくくなり、この点においてもユニットとしてのコンパクト化に支障を来している。
さらに、記録ヘッド20に主走査方向の往復運動を行わせるに当たっては、被動ユニットの質量を極力軽量化して、できるだけ短い移動区間で所定の運動速度に達するようにすることが、装置全体の小型化や消費電力等の面から重要である。上述のように、記録ヘッド20と接続部材40と圧力ダンパユニット21等の一体化ユニットが大型であると、その質量も著しく大きくなって、上記のような小型化や消費電力の低減等にとって極めて不都合である。上記のような問題は、印刷時間を短縮するために高速化された往復運動速度において、一層重要視される。
さらに、圧力ダンパユニット21は、1種類のインクだけが流通するものなので、圧力ダンパユニット21の個数を低減させることが不可能であり、各インク毎に圧力ダンパユニット21を配置しなければならない。また、圧力ダンパユニット21自体の構造にも改良を加えて圧力ダンパユニット21のコンパクト化が望まれるところである。さらには、圧力ダンパユニット21と記録ヘッド20との結合構造部においてもコンパクト化に必要な対応が施されるべきである。これらの諸点が要因になって、ユニットとしてのコンパクト化やインク滴吐出特性の適正化が行いにくいという問題がある。
本発明は、上記のような装置全体の小型化、液体の噴射状態の安定化等をより一層改善することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、所定の方向に往復動しながら被噴射物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、装置本体の静止部材に取り付けられた液体供給源からの液体を液体噴射ヘッドに供給する中継ユニットとを含み、複数の中継ユニットが液体噴射ヘッドに対して直接的に接合されて構成された液体噴射ユニットを備えていることを要旨とする。
複数の上記中継ユニットが液体噴射ヘッドに対して直接的に接合されて液体噴射ユニットが構成されているので、液体噴射ユニットが中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合体によって構成されている。したがって、往復動をする液体噴射ユニットを小型化することが可能となり、液体噴射ユニットが組み込まれる装置全体のコンパクト化が実現する。すなわち、複数の中継ユニットが液体噴射ヘッドに対して直接的に接合されているので、液体噴射ユニットを液体噴射方向に投影的に見ると、複数の中継ユニットが占める面積と、液体噴射ヘッドの面積が略同じ広さとなる。このため、液体噴射方向に対して直交する向きの液体噴射ユニットの外形寸法が短縮されて、液体噴射ユニットの小型化が図れる。さらに、上記中継ユニットを、例えば、液体の圧力制御ユニットとして存在させたり、液体のろ過ユニットとして存在させたり、あるいは、液体の圧力制御とろ過を同時におこなわせる複合ユニットとして存在させたり、さらには上記のように圧力ダンパユニットとして存在させたりして、液体噴射ユニットに求められる機能をより的確に発揮させて、すぐれた性能の液体噴射装置を形成することができる。
さらに、中継ユニットが液体噴射ヘッドに対して直接的に接合されているので、従来技術のような接続部材を介在させずに、中継ユニットの液体の流出箇所から液体噴射ヘッドの流入箇所までの流路長さが短くなり、また、中継ユニットが複数であっても各流路の長さが略均一に設定できる。したがって、液体の流路抵抗等が略均一となり、それにともなって液体噴射の噴射圧力も略均一化されて、噴射特性の安定化が実現する。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットの外形形状は偏平な略直方体の形状であり、各中継ユニットが起立した状態で液体噴射ヘッドのノズル形成面と反対側の面に接合されている場合には、中継ユニット自体の外形形状が偏平な略直方体の形状であるから、個々の中継ユニットに要する占有空間を小さくすることができる。このような占有空間の小さな各中継ユニットが、起立状態で液体噴射ヘッドのノズル形成面とは反対側の面に接合されているので、上記のように液体噴射ユニットを液体噴射方向に投影的に見た面積を小さくすることが可能となる。また、起立状態の各中継ユニット間の隙間を小さくすることによっても、上記のようなコンパクト化が一層促進される。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットの上下にそれぞれ液体の流入口と流出口が設けられ、上記流出口が、上記液体噴射ヘッドに設けられた液体導入口と略同軸の位置関係である場合には、中継ユニットの流出口が液体噴射ヘッドの各液体導入口に合致した位置関係となるので、中継ユニットは液体噴射ヘッドの上記面積と略同じ範囲またはそれ以下の範囲内に接合され、液体噴射ユニットの小型化に有効である。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットが、液体噴射ヘッドに供給する液体をろ過するフィルタを備えている場合には、上記フィルタを含めた状態でコンパクト化された液体噴射ユニットが形成できる。この種の液体噴射装置においては、フィルタに所定のろ過性能を求めるために、フィルタを中継ユニット以外の部材に配置することがなされているために、フィルタが取り付けられている部材が大型化しているのであるが、本発明のようにフィルタを中継ユニットに配置することにより、上記部材の大型化を回避して、フィルタ自体の配置もコンパクト化された状態となる。
本発明の液体噴射装置において、上記フィルタが、ユニット基部材の側面に沿って配置されている場合には、フィルタが、中継ユニットを形成するユニット基部材の側面方向に配置されていることにより、フィルタの配置に要するスペースがユニット基部材の側面から突出するようなことはない。したがって、ユニット基部材の外形形状を大きくすることなくフィルタの配置が可能となり、液体噴射ユニットのコンパクト化に有効である。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットが、液体供給源からの液体を所定圧力に制御しながら液体噴射ヘッドに供給する圧力制御弁を備えている場合には、液体が所定の圧力に設定された状態で液体噴射ヘッドに供給されるので、液体噴射ヘッドからの液体噴射状態、例えば、1噴射当たりの液体量等が均一に確保できる。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットに、上記圧力制御弁の上流側と下流側のそれぞれにフィルタが設けられている場合には、上記上流側のフィルタは液体中の不純物を除去して圧力制御弁の弁機能を正常に維持するのと同時に、液体噴射ヘッドへ不純物が流下するのを防止している。また、上記下流側のフィルタは、圧力制御弁から不純物が流出してきた場合に備えて機能するものであり、液体噴射ヘッドに達する不純物を確実に捕捉し液体噴射ヘッドの正常な液体噴射を確保することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットは、ユニット基部材の側面に、フィルタを収容するフィルタ収容室および/または弁体を収容する弁室ならびに流路が凹部の状態で形成され、上記凹部の開口がシート部材で封止されて構成されている場合には、ユニット基部材の側面に凹部形状で形成された上記フィルタ収容室および/または上記弁室ならびに流路がシート部材で封止されているので、ユニット基部材の側面に上記各凹部を形成してシート部材で封止する簡素化された構造とすることができる。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットは、ユニット基部材の一側面に、上記液体供給源からの液体を受け入れるとともに内部に開閉弁が設けられた弁室が形成され、上記ユニット基部材の他側面の上記弁室に対応した位置に、上記開閉弁を通過した液体を所定圧力に制御する圧力室が形成されている場合には、ユニット基部材の一側面に形成された弁室と他側面に形成された圧力室とが対応した位置関係で配置され、ユニット基部材の両側面を利用した状態で弁室と圧力室が形成できる。よって、圧力制御弁の構造が簡素化され、しかも、ユニット基部材の側面方向で見て少ないスペースで圧力制御弁をまとめることができ、中継ユニットの小型化ないしは液体噴射ユニットの小型化が実現する。
本発明の液体噴射装置において、上記中継ユニットは、上記弁室と上記流入口との間および/または上記圧力室と上記流出口との間にフィルタが介挿され、上記フィルタがユニット基部材の一側面側および他側面側に沿って配置されている場合には、弁室への液体をろ過するフィルタおよび/または圧力室からの液体をろ過するフィルタが、それぞれユニット基部材の両側面側に振り分けられた状態で配置されている。すなわち、一側面側の弁室に対するフィルタは、弁室と同じ側面側に配置され、他側面側の圧力室に対するフィルタは、圧力室と同じ側面側に配置されている。このため、各フィルタは、弁室および圧力室とともにユニット基部材の両側面を活用して配置され、中継ユニットの構造簡素化にとって好適である。
本発明の液体噴射装置において、上記液体噴射ヘッドのヘッドケースと中継ユニットとの間に、液体噴射ヘッドに動作信号を供給する制御基板と液体シール用のパッキン部材を介在させている場合には、厚さの薄い上記制御基板とパッキン部材が中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合部に介在させてあるので、中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合により液体噴射ユニットを構成するのと同時に、制御基板とパッキン部材との配置がなされて、必要最小限の部品点数で液体噴射ユニットが形成できる。また、上記のように、液体噴射方向で見た中継ユニットの配置面積が最小化されるので、それに伴って制御基板の小型化を図ることができる。
本発明の液体噴射装置において、上記液体噴射ヘッドのヘッドケースの外周が上記液体噴射ユニットの最大外周である場合には、液体噴射ヘッドに対する中継ユニットの接合面積が、上記のように小さく設定されるので、液体噴射ヘッドのヘッドケースの外周も小さくすることができる。このようにして小さく設定されたヘッドケースの外周が液体噴射ユニットの最大外周であるから、液体噴射ユニットの外形寸法が小さくおさまり、液体噴射ユニットの小型化にとって有効である。
本発明の液体噴射装置において、上記液体噴射ヘッドに、上記中継ユニットを覆うカバーボックスが取り付けられている場合には、液体噴射ユニットを装置本体に組み付ける工程等において何等かの外力が作用しても、中継ユニットがカバーボックスによって保護されているので、中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合状態に支障が生じたりしない。また、噴射された液体の一部が微細な液滴やミストになって中継ユニットに付着したりすることが防止できる。
本発明の液体噴射装置において、上記ユニット基部材から上方に突出するとともに上記流入口を形成する流入管が、上記液体噴射ヘッドに取り付けられたカバーボックスの上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されている場合には、上記流入管がカバーボックスを貫通することによって、中継ユニットの位置が確実に設定されるとともに、中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合状態が安定したものとなる。さらに、液体噴射ユニットの往復運動において、往方向運動から復方向運動に運動方向が変換されるときに、慣性力で中継ユニットに位置ずれが発生したりすることがない。
本発明の液体噴射装置において、上記制御基板に接続されたフレキシブルケーブルの一端が、上記液体噴射ヘッドに取り付けられたカバーボックスの上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されている場合には、上記フレキシブルケーブルがカバーボックスによって保護され、カバーボックスの上部に突き出たフレキシブルケーブルに結線コネクタを取り付けることができる。したがって、フレキシブルケーブルは外部に露出することなく、完全な保護状態となりフレキシブルケーブルの損傷等が回避できる。
本発明の液体噴射装置において、上記カバーボックス内に、中継ユニットがカバーボックス内に挿入された状態で、中継ユニットとカバーボックスとの相対位置を設定するガイド手段が設けられている場合には、中継ユニットがカバーボックス内に挿入されるときに、中継ユニットはガイドされながら挿入されてゆくので、中継ユニットと液体噴射ヘッドとの相対位置を狂わせることなく、円滑に挿入がなされる。また、カバーボックスが液体噴射ヘッドに取り付けられた後は、中継ユニットの位置が確実に設定されるとともに、中継ユニットと液体噴射ヘッドとの接合状態が安定したものとなる。さらに、カバーボックスで中継ユニットを覆うようにカバーボックス内に中継ユニットが相対的に進入するときの組みつけ作業が、ガイド手段のガイド機能により行い易くなる。そして、液体噴射ユニットの往復運動において、往方向運動から復方向運動に運動方向が変換されるときに、慣性力で中継ユニットに位置ずれが発生したりすることがない。
本発明の液体噴射装置において、複数の上記液体噴射ユニットが、上記液体噴射ヘッドのノズル形成面が同一面上に整列した状態で結合部材に取り付けられている場合には、個々の液体噴射ユニットが上述のようにコンパクトに形成されているので、各液体噴射ユニットを結合部材の所定位置に容易に配置することができる。そして、結合部材に複数の液体噴射ユニットが取り付けられたいわゆる複合型ユニット全体が小型化できる。また、複数のノズル形成面の所定の相対位置を的確に設定することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記結合部材に、上記ヘッドケースの本体部が挿入できる大きさの取付開口が設けられ、上記ヘッドケースに、上記結合部材の上面に対する衝合面を有するフランジが形成されている場合には、上記取付開口にヘッドケースの本体部を挿入して上記フランジを結合部材の上面に衝合させることにより、取付開口の開口面方向の位置決めとヘッドケースが結合部材から突出している長さの設定が同時になされ、各液体噴射ユニットと結合部材との組み立て精度が高いレベルで確保できる。
本発明の液体噴射装置において、上記フランジに、上記結合部材に設けられた位置決め穴にはめ込まれる位置決めピンが設けられている場合には、上記フランジに設けた位置決めピンが結合部材に設けた位置決め穴にはめ込まれることにより、液体噴射ユニットと結合部材との相対位置が正確に設定される。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の液体噴射装置は、上述のように種々な液体を対象にして機能させることができ、図示の実施例においてはその代表的な事例として、インクジェット式記録装置に採用されるインク噴射ユニットを実施例の対象にしている。
図1〜12は、本発明の液体噴射装置の第1の実施例を示す。この実施例では、図15〜17において上述のように説明した部分と同じ機能を果たす部分には、同一の符号が付されている。
本発明における中継ユニットとしては、例えば、インクの圧力制御を行う圧力制御弁ユニット,ろ過を行うフィルタユニット,圧力制御とろ過との複合作用を行う複合ユニット、さらには圧力ダンパユニット等として機能させることができるが、この実施例は、圧力制御とろ過との複合機能を行わせるものである。
まず、図2にしたがって中継ユニットすなわち圧力制御弁ユニット36を説明する。この圧力制御弁ユニット36の各部構造を成立させるために、厚板状の部材で構成されたユニット基部材41が採用され、該ユニット基部材41はその外形形状が略直方体状とされている。上記ユニット基部材41の一側面を窪ませて弁室42が設けられ、他方、上記ユニット基部材41の他面側を同様に窪ませて圧力室43が形成されている。図2,図3,図4等に示すように、上記弁室42と圧力室43は、ユニット基部材41の板厚方向から見て円形の形状とされ、両室42と43は同軸位置に配置されている。すなわち、弁室42の中心部と圧力室43の中心部とが一致した位置関係で配置されている。
上記弁室42と圧力室43はその中心部に設けた連通穴44によって連通されており、上記連通穴44に弁軸45を貫通し、上記弁軸45の端部に支持板46が結合され、この支持板46にエラストマのような弾性材料からなる環状の弁体47が固定されている。弁体47には隆起した環状の着座部48が設けられ、この着座部48が弁室42の底面に形成された着座面49すなわち弁座に着座するようになっている。上記着座部48の直径は連通穴44の直径よりも大きく設定されており、上記弁体47が着座面49に着座したりはなれたりすると、連通穴44が開閉されるようになっている。また、弁軸45の直径は連通穴44の内径よりも小さく設定されており、この径差によってインクの流通路が形成されている。弁軸45にはその軸方向にガイド凸条50が設けられ、このガイド凸条50の外周面が連通穴44の内面を摺動するようになっている。
上記のように、弁体47および着座面49等によって開閉弁51が構成され、この開閉弁51が弁室42内に収容されている。
他方、圧力室43内に位置する弁軸45の端部に円盤状の受け板52が固定され、この受け板52と圧力室43の底面53との間に圧縮コイルスプリング54が挿入され、そのばね力は上記弁体47が着座面49に着座する方向に作用している。なお、この実施例においては、弁室42内にも板ばね62が配置されている。この板ばね62は、インクが流通できる構造とされ、例えば、円形のばね板に渦巻き状のスリットを設けたり、S字型のスリット(図6,図7参照)を設けたりしたものであり、上記圧縮コイルスプリング54と同方向のばね力が開閉弁51に作用している。
上記ユニット基部材41の圧力室43が開口している側の側面に、ガスバリア性の高い可撓性のある弾性材料、例えば、ポリフェニレンサルファイドフィルムまたはポリイミドフィルム等の合成樹脂製フィルムで構成されたシート部材61が、熱溶着または接着剤で接合されている。上記シート部材61において圧力室43の開口部分を覆っている円形の部分が、後述の圧力制御弁77の一部を構成する弾性隔壁55とされている。この弾性隔壁55に作用する大気圧によって得られる押圧力で、後述の動作説明のように、開閉弁51を開閉させる駆動源の機能を果たしている。
上記ユニット基部材41の上部に、上記インク供給チューブ35から送られてきたインクを受け入れる流入管56が設けられ、この流入管56に流入口57が設けられている。上記弁室42と同じ側のユニット基部材41の側面を窪ませてフィルタ収容室58を形成し、このフィルタ収容室58に上記流入口57が開口している。そして、フィルタ収容室58内にシート状のフィルタ59が取り付けられている。上記フィルタ59は、ユニット基部材41の平坦な側面に沿った状態で配置されている。上記フィルタ収容室58と弁室42は連通溝60で連通させてある。上記のような構成により、フィルタ59は、弁室42の上流側に配置されている。
上記弁室42,連通溝60およびフィルタ収容室58を閉塞するために上記シート部材61が、ユニット基部材41の側面に熱溶着あるいは接着で接合されている。弁室42側に位置しているシート部材61は、上記圧力室43側に配置されているシート材61と同様なポリフェニレンサルファイドフィルムまたはポリイミドフィルム等の合成樹脂製フィルムが使用されている。
一方、上記ユニット基部材41の下部に、上記圧力室43から送出されたインクをろ過するためのフィルタを収容するフィルタ収容室63とその内部にフィルタ64が設けられている。このフィルタ収容室63は、上記圧力室43と同じ側のユニット基部材41の側面を窪ませて形成されている。そして、フィルタ64は上記フィルタ59と同様にシート状の形状で、ユニット基部材41の平坦な側面に沿った状態で配置されている。ユニット基部材41の下部に流出管74が設けられ、この流出管74に流出口75があけられている。上記フィルタ収容室63は流出口75を介して外部に連通している。なお、圧力室43とフィルタ収容室63は、ユニット基部材41の側面に形成した連通溝76によって連通している。上記のような構成位置により、フィルタ64は、圧力室43の下流側に配置されている。
上記のように、弁室42の上流側に配置されたフィルタ59が上流側フィルタであり、また、圧力室43の下流側に配置されたフィルタ64が下流側フィルタである。
上記圧力制御弁ユニット36の一部を構成する圧力制御弁77は、ユニット基部材41の一側面に形成されてインクカートリッジ23からのインクを受け入れる上記弁室42と、弁室42に対応したユニット基部材41の他側面に形成され上記開閉弁51を通過したインクを所定圧力に制御する圧力室43と、大気圧を受けて開閉弁51を開閉させる弾性隔壁55等によって構成されている。
また、上記圧力制御弁ユニット36を通過するインクは、流入口57,フィルタ収容室58,弁室42,開閉弁51,連通穴44,圧力室43,連通溝76,フィルタ収容室63,流出口75等を通過する。このような通過流路の途上に上記開閉弁51が介入された配置とされている。
なお、上記弁室42,圧力室43,連通穴44,フィルタ収容室58,63,流入管56,流出管74等は、合成樹脂材料のインジェクション成形で製作するのが好適である。
上記圧力制御弁ユニット36の動作は次のとおりである。
図2(A)に示した圧力制御弁ユニット36はインク消費がなされていない状態であり、圧縮コイルスプリング54および板ばね62の張力で弁体47の着座部48が着座面49に着座して連通穴44を閉じている。
この状態で印刷動作が開始されて、記録ヘッド20からインクが吐出されて行くと、このインク消費にしたがって圧力室43内のインクの圧力が低下する。この圧力低下が所定値以下になると、大気圧が弾性隔壁55に作用していることによって得られる押圧力が、圧縮コイルスプリング54や板ばね62の張力を上回り、圧縮コイルスプリング54が縮小されるとともに板ばね62も図2の右方に変形して、着座部48は着座面49から離れ、連通穴44が開通状態すなわち開閉弁51が開弁した状態になる(図2(B)参照)。
さらにインク消費が進行して圧力室43内の圧力が低下すると、図2(C)に示すように、開閉弁51は全開状態になる。この開弁により、加圧ポンプ25から圧送されてきたインクが弁室42から連通穴44を経て圧力室43内に流入し、それによって圧力室43内の圧力が上昇すると、圧縮コイルスプリング54や板ばね62の張力で着座部48が着座面49に着座して、再び閉弁状態となる。
上記の開閉弁51の開閉は、圧縮コイルスプリング54や板ばね62のばね定数や弾性隔壁55の受圧面積等の設定により、インク消費に伴う圧力室43の内圧の変化量が小幅な範囲内で反復されるようにしてある。したがって、記録ヘッド20に供給されるインクの圧力の変化量は、できるだけ小幅な範囲内の圧力制御とされ、インク滴の吐出状態が安定する。
弁室42の上流側に配置されている上記フィルタ59は、インクカートリッジ23から弁室42に至る流路中の不純物をろ過して、開閉弁51の着座性を正常に維持している。また、圧力室43の後流側に配置されている上記フィルタ64は、例えば、上記ガイド凸条50と連通穴44との摺動部で発生したユニット基部材41の素材片等の不純物をろ過して、記録ヘッド20の正常な動作を確保している。
上記の図2に基づいた説明は、圧力制御弁ユニット36に単一の圧力制御弁77が配置されているものであるが、図3〜図7に示した構造は、圧力制御弁77が1つのユニット基部材41に2つ設けられている。以下の説明において、圧力制御弁77自体およびその上流側と下流側のフィルタは、図2に示したものと同じであるが、1つの圧力制御弁77にはその各部の符号に「a」を付し、もう1つの圧力制御弁77にはその各部の符号に「b」を付してある。また、図3(B)は、両圧力制御弁77や各圧力制御弁77に付属するフィルタの配置や流路状態を、理解しやすくするために模式的に示したものである。
すなわち、圧力制御弁77aと77bは、ユニット基部材41の一側面に弁室42aが形成され、その反対側の他側面に弁室42bが形成されている。また、圧力室43aは、ユニット基部材41の上記他側面側に形成され、圧力室43bは上記一側面側に形成されている。このように、ユニット基部材41の両側面にそれぞれ弁室42a,42bと、圧力室43a,43bが形成されている。同様にフィルタ収容室58a,58bおよび63a,63bもユニット基部材41の両側面にそれぞれ設けられている。
圧力制御弁77aが77bよりも下側に位置するように、斜めにずらして配置されている。したがって、ユニット基部材41の一側面に設けられた弁室42aと、他側面に設けられた弁室42bとは、相互に斜めにずれた位置関係で配置されている。また、圧力室43aと43bとの外周円は、図3に示すように、重複した位置関係とされ、こうすることによって圧力制御弁77a,77bを接近させて配置し、圧力制御弁ユニット36のコンパクト化が可能となる。
上記開閉弁51a,51bが設けられた流路の下流側すなわち圧力室43a,43bの下流側には、それぞれ上記フィルタ64a,64bが下流側フィルタとして配置されている。各フィルタ(下流側フィルタ)64a,64bは、圧力制御弁ユニット36の下流端近傍に配置されている。そのために、ユニット基部材41の下部に図3(B)に示すように、フィルタ収容室63a,63bおよびフィルタ64a,64bが並べて配置されている。
上記の構成により、流入管56a,56bから流入したインクは、それぞれフィルタ(上流側フィルタ)59a,弁室42a,開閉弁51a,圧力室43a,フィルタ(下流側フィルタ)64a,流出口75a等からなる流路系統と、フィルタ(上流側フィルタ)59b,弁室42b,開閉弁51b,圧力室43b,フィルタ(下流側フィルタ)64b,流出口75b等からなる流路系統とを独立して流通するようになっている。なお、この実施例では、流路系統が2つであるが、それを3つ以上にすることも可能である。
図4および図5は、ユニット基部材41の両側面に弁室42a,42bや圧力室43a,43b等を配置することおよびインクの流路系統等は、上記図3に示したものと同じであるが、圧力制御弁77a,77bやフィルタ59a,59b等の配置箇所を変更したものである。
図4(A)は、圧力制御弁ユニット36を表側から見た側面図であり、同図(B)は裏側から見た側面図である。また、これらの側面図は、ユニット基部材41の表側と裏側ににそれぞれ接合されているシート部材61が透明もしくは半透明であると仮定し、各流路が見える状態で図示してある。したがって、各図においてハッチングが施されている部分がインクが存在している状態を示している。
同図(A)に示すように、流入管56aから入ったインクは、鎖線で図示された連通溝60aとハッチングが施された連通溝60aを流通して、貫通穴78aから同図(B)に示す裏面側のフィルタ収容室58a,フィルタ59aに流入し、さらに弁室42aに流入する。裏面側の弁室42aから開閉弁51(図4では図示していない)を通過して再び表面側の圧力室43aに流入し、その後、フィルタ収容室63a,フィルタ(下流側フィルタ)64aを経て流出管74aから圧力制御弁ユニット36外へ流出する。
図5(A)は、圧力制御弁ユニット36を表側から見た側面図であり、同図(B)は裏側から見た側面図である。また、これらの側面図は、ユニット基部材41の表側と裏側ににそれぞれ接合されているシート部材61が透明もしくは半透明であると仮定し、各流路が見える状態で図示してある。したがって、各図においてハッチングが施されている部分がインクが存在している状態を示している。
同図(B)に示すように、流入管56bから入ったインクは、ハッチングが施された裏面側の流路(上記流入口)57bから貫通穴78bを通って同図(A)に示す表面側のフィルタ収容室58b,フィルタ59bに流入し、さらに弁室42bに流入する。表面側の弁室42bから開閉弁51(図5では図示していない)を通過して再び裏面側の圧力室43bに流入し、その後、連通溝76bを経てフィルタ収容室63b,フィルタ(下流側フィルタ)64bを経て流出管74bから圧力制御弁ユニット36外へ流出する。
フィルタ収容室63a,63bおよびフィルタ(下流側フィルタ)64a,64bは、図3に示されたものと同様に、圧力制御弁ユニット36の下流端近傍に配置されている。そのために、ユニット基部材41の下部に図4および図5に示すように、フィルタ収容室63a,フィルタ(下流側フィルタ)64aおよびフィルタ収容室63b,フィルタ(下流側フィルタ)64bが並べて配置されている。両フィルタ収容室63a,63bは、それぞれユニット基部材41の表側と裏側に窪ませた状態で形成され、図4,図5の(A),(B)および(C)に示されているように、ユニット基部材41の表側あるいは裏側から見ると、フィルタ収容室63a,フィルタ(下流側フィルタ)64aおよびフィルタ収容室63b,フィルタ(下流側フィルタ)64bが重複した状態になっている。
このようにフィルタ収容室63a,フィルタ(下流側フィルタ)64aおよびフィルタ収容室63b,フィルタ(下流側フィルタ)64bが重複した状態になっていることにより、各下流側フィルタに連通している流出管74a,74bを接近させて配置することができ、記録ヘッド20のインク導入口との接続が行いやすくなる。
図4および図5に示された圧力制御弁77aと77bは、図3に示されたものと同様に
斜め方向にずれた位置関係とされている。したがって、ユニット基部材41の裏面側に設けられた弁室42aと、表面側に設けられた弁室42bとは、相互に斜めにずれた位置関係で配置されている。また、圧力室43aと43bとの外周円は、図4および図5に示すように、重複した位置関係とされ、こうすることによって圧力制御弁77a,77bを接近させて配置し、圧力制御弁ユニット36のコンパクト化が可能となる。
図6および図7は、図4および図5に側面図の状態で示した構造を立体的に分解図の状態で示したものであり、各部には同様の符号が記入してある。
つぎに、図8〜図12を参照して、上記圧力制御弁ユニット36が記録ヘッド20に対して直接的に接合されたインク噴射ユニットを説明する。このインク噴射ユニットは符号83で示されている。なお、図8は上記インク噴射ユニット83の断面図、図9はインク噴射ユニット83の斜視図、図10はインク噴射ユニット83をノズル形成面6a側から見た斜視図、図11はインク噴射ユニット83とカバーボックス79を分解して示した斜視図、図12は図11と同様な斜視図でノズル形成面6a側から見たものである。
上記記録ヘッド20の内部構造は、図17に示したものと同じである。また、各圧力制御弁ユニット36の内部構造も図2,図3等で説明したとおりであり、同じ機能を果たす部位には同一の符号が記載してある。
圧力制御弁ユニット36の外形形状は、偏平な略直方体の形状とされている。5つの上記圧力制御弁ユニット36が起立した状態で記録ヘッド20の上面部20aに接合されている。上記上面部20aは、記録ヘッド20のノズル形成面6aと反対側の面であり、図8(B)は接合箇所の詳細な構造を示している。すなわち、記録ヘッド20のヘッドケース5の上面部20aに制御基板71が接合され、ヘッドケース5から突出している導入管69aが制御基板71の通孔71aを貫通して制御基板71からわずかに突き出ている。導入管69aと流出管74a,74bとの間にインクをシールするパッキン部材72が挟み付けられている。
図8(B)に示されているように、圧力制御弁ユニット36が記録ヘッド20に直接的に接合された状態では、圧力制御弁ユニット36の流出口75a,75bとパッキン部材72の通孔72aとヘッド流路19のインク導入口69とが略同軸の位置関係となっている。そして、記録ヘッド20の上面部20aに起立している圧力制御弁ユニット36は、図8や図9に示すように、上記上面部20aの広さの範囲内に接合されている。したがって、ノズル形成面6aの縦横寸法によって決まる広さと実質的に同じ領域に、圧力制御弁ユニット36が起立した状態で配置されている。
圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合を安定した状態にする方法としては、圧力制御弁ユニット36とヘッドケース5との間に架設した結合金具等のように、種々な構造が採用できる。この実施例では、略直方体の外形形状をなすカバーボックス79をヘッドケース5に取り付けることによって、安定した上記接合を確保している。上記カバーボックス79は、下部が開放され上部に上板79aが設けられ、この上板79aをユニット基部材41の上部から突出している流入管56a,56bが貫通している。流入管56a,56bが貫通する穴79bは図11(A)に示されている。上記穴79bから突出している流入管56a,56bに上記インク供給チューブ35が接続されるようになっている。
カバーボックス79をヘッドケース5に結合する方法についても、カバーボックス79の開放部分の内側へヘッドケース5を強く嵌入させるなど種々なものが採用できる。この実施例では、図9および図12(B)に示すように、ヘッドケース5の上部に幅の狭いフランジ5aを設け、その上面に嵌入溝5bが枠状に形成され、この嵌入溝5bにカバーボックス79の開放縁をはめ込んでいる。上記フランジ5aの幅は、ヘッドケース5の最大外周寸法をできるだけ小さくするために、できるだけ狭く設定されている。
上記フレキシブルケーブル24は一端が制御基板71に接続され、カバーボックス79の内面に沿って上方に延び、同ケーブル24の他端は上板79aに設けたスリット穴79cから外部に突き出ている。この突き出たフレキシブルケーブル24に接続用の結線コネクタ80が接合される。
図11(B)に示すように、カバーボックス79内に圧力制御弁ユニット36が挿入された状態で、圧力制御弁ユニット36とカバーボックス79との相対位置が容易に狂わないようにするために、カバーボックス79内にガイド手段81が設けられている。このガイド手段81はカバーボックス79の内面に平行に設けたガイド溝であり、圧力制御弁ユニット36の端部がこの溝内を相対的に摺動しながらカバーボックス79の取付がなされる。
上記圧力制御弁ユニット36にはそれぞれ圧力制御弁77が2つ組み込まれ、圧力制御弁ユニット36は都合5つ記録ヘッド20に接合されている。したがって、10種類のインクを記録ヘッド20に供給することができるのであるが、本実施例では8種類のインクの場合なので、余りの2本の流入管56aまたは56bには、図8(A)や図11(A)に示すように、キャップ82を取り付けて圧力制御弁ユニット36内に塵埃等の不純物が入らないようにしている。
上記インク噴射ユニットは、複数の上記圧力制御弁ユニット36が記録ヘッド20に対して直接的に接合されてインク噴射ユニット83が構成されているので、インク噴射ユニット83が圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合体によって構成されている。したがって、往復動をするインク噴射ユニット83を小型化することが可能となり、インク噴射ユニット83が組み込まれる装置全体のコンパクト化が実現する。すなわち、複数の圧力制御弁ユニット36が記録ヘッド20に対して直接的に接合されているので、インク噴射ユニット83をインク滴の吐出方向に投影的に見ると、複数の圧力制御弁ユニット36が占める面積と、記録ヘッド20の面積が略同じ広さとなる。このため、インク滴の吐出方向に対して直交する向きのインク噴射ユニット83の外形寸法が短縮されて、インク噴射ユニット83の小型化が図れる。さらに、上記中継ユニット(36)を、例えば、インクの圧力制御ユニットとして存在させたり、インクのろ過ユニットとして存在させたり、あるいは、インクの圧力制御とろ過を同時におこなわせる複合ユニットとして存在させたり、さらには上記のように圧力ダンパユニットとして存在させたりして、インク噴射ユニット83に求められる機能をより的確に発揮させて、すぐれた性能の液体噴射装置を形成することができる。
さらに、圧力制御弁ユニット36が記録ヘッド20に対して直接的に接合されているので、従来技術のような接続部材(図16に示した接続部材40)を介在させずに、圧力制御弁ユニット36のインクの流出箇所すなわち流出口75a,75bから記録ヘッド20の流入箇所すなわちインク導入口69までの流路長さが短くなり、また、圧力制御弁ユニット36が複数であっても上記各流路の長さが略均一に設定できる。したがって、インクの流路抵抗等が略均一となり、それに伴ってインク滴吐出の吐出圧力も略均一化されて、吐出特性の安定化が実現する。
上記圧力制御弁ユニット36の外形形状は偏平な略直方体の形状であり、各圧力制御弁ユニット36が起立した状態で記録ヘッド20のノズル形成面6aと反対側の面に接合されている。このように圧力制御弁ユニット36自体の外形形状が偏平な略直方体の形状であるから、個々の圧力制御弁ユニット36に要する占有空間を小さくすることができる。このような占有空間の小さな各圧力制御弁ユニット36が、起立状態で記録ヘッド20のノズル形成面6aとは反対側の面に接合されているので、上記のようにインク噴射ユニット83をインク滴の吐出方向に投影的に見た面積を小さくすることが可能となる。また、起立状態の各圧力制御弁ユニット36間の隙間を小さくすることによっても、上記のようなコンパクト化が一層促進される。
上記圧力制御弁ユニット36の上下にそれぞれインクの流入口57a,57bと流出口75a,75bが設けられ、上記流出口75a,75bが、上記記録ヘッド20に設けられたインク導入口69と略同軸の位置関係であるから、圧力制御弁ユニット36の流出口75a,75bが記録ヘッド20の各インク導入口69に合致した位置関係となり、圧力制御弁ユニット36は記録ヘッド20の上記面積と略同じ範囲またはそれ以下の範囲内に接合され、インク噴射ユニット83の小型化に有効である。
上記圧力制御弁ユニット36が、記録ヘッド20に供給するインクをろ過するフィルタ59a,59bおよび64a,64bを備えていることにより、上記フィルタ59a,59bおよび64a,64bを含めた状態でコンパクト化されたインク噴射ユニット83が形成できる。この種のインク吐出装置においては、フィルタに所定のろ過性能を求めるために、フィルタを圧力制御弁ユニット36以外の部材に配置することがなされているために、フィルタが取り付けられている部材(図16に示した接続部材40)が大型化しているのであるが、本発明のようにフィルタ59a,59bおよび64a,64bを圧力制御弁ユニット36に配置することにより、上記部材の大型化を回避して、フィルタ自体の配置もコンパクト化された状態となり、インク噴射ユニットの小型化に有効である。
上記フィルタ59a,59bおよび64a,64bが、ユニット基部材41の側面に沿って配置されているので、フィルタ59a,59bおよび64a,64bが、圧力制御弁ユニット36を形成するユニット基部材41の側面方向に配置され、上記各フィルタの配置に要するスペースがユニット基部材41の側面から突出するようなことない。したがって、ユニット基部材41の外形形状を大きくすることなくフィルタ59a,59bおよび64a,64bの配置が可能となり、インク噴射ユニット83のコンパクト化に有効である。
上記圧力制御弁ユニット36が、インクカートリッジ23からのインクを所定圧力に制御しながら記録ヘッド20に供給する圧力制御弁77a,77bを備えていることにより、インクが所定の圧力に設定された状態で記録ヘッド20に供給されるので、記録ヘッド20からのインク滴の吐出状態、例えば、1吐出当たりのインク量等が均一に確保できる。
上記圧力制御弁ユニット36に、上記圧力制御弁77a,77bの上流側と下流側のそれぞれにフィルタ59a,59bおよび64a,64bが設けられていることにより、上記上流側のフィルタ59a,59bはインク中の不純物を除去して圧力制御弁77a,77bの弁機能を正常に維持するのと同時に、記録ヘッド20へ不純物が流下するのを防止している。また、上記下流側のフィルタ64a,64bは、圧力制御弁77a,77bから不純物が流出してきた場合に備えて機能するものであり、記録ヘッド20に達する不純物を確実に捕捉し記録ヘッド20の正常なインク滴吐出を確保することができる。
上記圧力制御弁ユニット36は、ユニット基部材41の側面に、フィルタ59a,59bを収容するフィルタ収容室58a,58bおよび/または弁体47を収容する弁室42a,42bならびに流路60a,60bが凹部の状態で形成され、上記凹部の開口をシート部材61で封止することにより構成されていることにより、ユニット基部材41の側面に凹部形状で形成された上記フィルタ収容室58a,58bおよび/または上記弁室42a,42bならびに流路60a,60bがシート部材61で封止されているので、ユニット基部材41の側面に上記各凹部を形成してシール部材61で封止する簡素化された構造とすることができる。
上記圧力制御弁ユニット36は、ユニット基部材41の両側面に、上記インクカートリッジ23からのインクを受け入れるとともに内部に開閉弁51a,51bが設けられた弁室42a,42bが形成され、上記ユニット基部材41の両側面の上記弁室42a,42bに対応した位置に、上記開閉弁51a,51bを通過したインクを所定圧力に制御する圧力室43a,43bが形成されている。このため、ユニット基部材41の両側面に形成された弁室42a,42bと反対側の両側面に形成された圧力室43a,43bとが対応した位置関係で配置され、ユニット基部材41の両側面を利用した状態で弁室42a,42bと圧力室43a,43bが形成できる。よって、圧力制御弁77a,77bの構造が簡素化され、しかも、ユニット基部材41の側面方向で見て少ないスペースで圧力制御弁77a,77bをまとめることができ、圧力制御弁ユニット36の小型化ないしはインク噴射ユニット83の小型化が実現する。
上記圧力制御弁ユニット36は、上記弁室42a,42bと上記流入口57a,57bとの間および/または上記圧力室43a,43bと上記流出口75a,75bとの間にフィルタ59a,59bおよび/または64a,64bが介挿され、上記フィルタ59a,59bおよび/または64a,64bがユニット基部材41の一側面側および他側面側に沿って配置されている。このため、弁室42a,42bへのインクをろ過するフィルタ59a,59bおよび/または圧力室43a,43bからのインクをろ過するフィルタ64a,64bが、それぞれユニット基部材41の両側面側に振り分けられた状態で配置される。すなわち、一側面側の弁室42aに対するフィルタ59aは、弁室42aと同じ側面側に配置され、他側面側の圧力室43aに対するフィルタ64aは、圧力室43aと同じ側面側に配置されている。このため、各フィルタ59a,59b,64a,64bは、弁室42a,42bおよび圧力室43a,43bとともにユニット基部材41の両側面を活用して配置され、圧力制御弁ユニット36の構造簡素化にとって好適である。
上記記録ヘッド20のヘッドケース5と圧力制御弁ユニット36との間に、記録ヘッド20に動作信号を供給する制御基板71とインクシール用のパッキン部材72を介在させている。このため、厚さの薄い上記制御基板71とパッキン部材72が圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合部に介在させてあるので、圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合によりインク噴射ユニット83を構成するのと同時に、制御基板71とパッキン部材72との配置がなされて、必要最小限の部品点数でインク噴射ユニット83が形成できる。また、上記のように、インク滴吐出方向で見た圧力制御弁ユニット36の配置面積が最小化されるので、それに伴って制御基板71の小型化を図ることができる。
上記記録ヘッド20のヘッドケース5の外周が上記インク噴射ユニット83の最大外周であるから、記録ヘッド20に対する圧力制御弁ユニット36の接合面積が、上記のように小さく設定され、記録ヘッド20のヘッドケース5の外周も小さくすることができる。このようにして小さく設定されたヘッドケース5の外周がインク噴射ユニット83の最大外周であるから、インク噴射ユニット83の外形寸法が小さくおさまり、インク噴射ユニット83の小型化にとって有効である。
上記記録ヘッド20に、上記圧力制御弁ユニット36を覆うカバーボックス79が取り付けられていることにより、インク噴射ユニット83を装置本体に組み付ける工程等において何等かの外力が作用しても、圧力制御弁ユニット36がカバーボックス79によって保護されているので、圧力制御弁ユニット36とインク噴射ユニット83との接合状態に支障が生じたりしない。また、吐出されたインクの一部が微細なインク滴やミストになって圧力制御弁ユニット36に付着したりすることが防止できる。
上記ユニット基部材41から上方に突出するとともに上記流入口57a,57bを形成する流入管56a,56bが、上記記録ヘッド20に取り付けられたカバーボックス79の上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されていることにより、上記流入管56a,56bがカバーボックス79を貫通して、圧力制御弁ユニット36の位置が確実に設定されるとともに、圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合状態が安定したものとなる。さらに、インク噴射ユニット83の往復運動において、往方向運動から復方向運動に運動方向が変換されるときに、慣性力で圧力制御弁ユニット36に位置ずれが発生したりすることがない。
上記制御基板71に接続されたフレキシブルケーブル24の一端が、上記記録ヘッド20に取り付けられたカバーボックス79の上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されていることにより、上記フレキシブルケーブル24がカバーボックス79によって保護され、カバーボックス79の上部に突き出たフレキシブルケーブル24に結線コネクタ73を取り付けることができる。したがって、フレキシブルケーブル24は外部に露出することなく、完全な保護状態となりフレキシブルケーブル24の損傷等が回避できる。
上記カバーボックス79内に、圧力制御弁ユニット36がカバーボックス79内に挿入された状態で、圧力制御弁ユニット36とカバーボックス79との相対位置を設定するガイド手段81が設けられている。このため、圧力制御弁ユニット36がカバーボックス79内に挿入されるときに、圧力制御弁ユニット36はガイドされながら挿入されてゆき、圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との相対位置を狂わせることなく、円滑に挿入がなされる。また、カバーボックス79が記録ヘッド20に取り付けられた後は、圧力制御弁ユニット36の位置が確実に設定されるとともに、圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20との接合状態が安定したものとなる。さらに、インク噴射ユニット83の往復運動において、往方向運動から復方向運動に運動方向が変換されるときに、慣性力で圧力制御弁ユニット36に位置ずれが発生したりすることがない。
図13および図14は、本発明の液体噴射装置の第2の実施例を示す。
この実施例は、上述のようにして形成された圧力制御弁ユニット36と記録ヘッド20の接合体からなるインク噴射ユニット83が、複数個組み合わされたものである。すなわち、平坦な略長方形の板部材84の周囲に壁板85が設けられた結合部材86を形成し、この結合部材86に図13(C)に示すように、ヘッドケース5の本体部がはめ込まれる取付開口87が4つあけられている。このように複数のインク噴射ユニット83を上記取付開口87にはめ込むと、ヘッドケース5に形成した上記フランジ5aの下面で構成されている衝合面が、結合部材86の上面に密接して、各ノズル形成面6aが図13(B)に示すように、同一面上に整列した状態になる。
さらに、上記フランジ5aには、図10,図12(A)に示すように、位置決めピン88が下向きに設けられており、このピン88を受け入れる位置決め穴89が結合部材86に設けられている。図13(C)に示すように、上記位置決めピン88が位置決め穴89にはめ込まれることにより、各ノズル形成面6aの相対位置が所定の位置関係となるようになっている。
すなわち、図14に示すように、各ノズル形成面6aに設けられているノズル列1aが途切れることなく連続した状態となり、こうすることによって矢印線90で示されている主走査方向に印刷動作がなされたときに、広い幅Lの範囲にわたって印刷が可能となる。
図13(A)や図14に示されている複数のインク噴射ユニット83の組み立てユニットを装置本体に搭載するために、図13(B)に示すような構造が採用されている。すなわち、結合部材86に固定されたアーム部材91の端部に頭部92を一体的に設け、この頭部92にガイド穴93があけられている。上記ガイド穴93を、図1に示した上記ガイド軸14が摺動自在な状態で貫通している。したがって、図1に示すように、4つの上記インク噴射ユニット83が結合部材86に組み付けられ、このような結合部材86が記録装置本体に組み付けられている。それ以外は、上記実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記インク噴射ユニットは、複数の上記インク噴射ユニット83が、上記記録ヘッド20のノズル形成面6aが同一面上に整列した状態で結合部材86に取り付けられていることにより、個々のインク噴射ユニット83が上述のようにコンパクトに形成されているので、各インク噴射ユニット83を結合部材86の所定位置に容易に配置することができる。そして、結合部材86に複数のインク噴射ユニット83が取り付けられたいわゆる複合型ユニット全体が小型化できる。また、複数のノズル形成面6aの所定の相対位置を的確に設定することができる。
上記結合部材86に、上記ヘッドケース5の本体部が挿入できる大きさの取付開口87が設けられ、上記ヘッドケース5に、上記結合部材86の上面に対する衝合面を有するフランジ5aが形成されている。このため、上記取付開口87にヘッドケース5の本体部を挿入して上記フランジ5aを結合部材86の上面に衝合させることにより、取付開口87の開口面方向の位置決めとヘッドケース5が結合部材86から突出している長さの設定が同時になされ、各インク噴射ユニット83と結合部材86との組み立て精度が高いレベルで確保できる。
上記フランジ5aに、上記結合部材86に設けられた位置決め穴89にはめ込まれる位置決めピン88が設けられていることから、上記フランジ5aに設けた位置決めピン88が結合部材86に設けた位置決め穴89にはめ込まれることにより、インク噴射ユニット83と結合部材86との相対位置が正確に設定される。それ以外は、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
上記の実施例においては、圧電振動子として縦振動モードのものを例示したが、これをたわみ振動モードの形式にすることも可能である。また、ヘッドケース5にフランジ5aが設けられているが、このフランジ5aをなくした構造とすることも可能である。さらに、中継ユニットに複数種類の液体を流通させるために、独立した流路を複数配置することも可能である。
上記各実施例は、インクジェット式記録装置を対象にしたものであるが、本発明によってえられた液体噴射装置は、インクジェット式記録装置用のインクだけを対象にするのではなく、グルー,マニキュア,導電性液体(液体金属)等を噴射することができる。さらに、上記実施例では、液体の一つであるインクを用いたインクジェット式記録ヘッドについて説明したが、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド,液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド,有機ELディスプレー,FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド,バイオチップ製造に用いられる生体有機噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッド全般に適用することも可能である。
上述のように、中継ユニットを直接的に液体噴射ヘッドに対して接合することにより、コンパクトな液体噴射ユニットが構成でき、このような液体噴射ユニットを備えた液体噴射装置を各種の装置に搭載することにより、装置自体のコンパクト化ないしは噴射性能の向上が実現し、広域な需要家の要望に的確に応えることができる。
インクジェット式記録装置全体の平面図とインクカートリッジの断面図である。 圧力制御弁ユニットの断面図である。 圧力制御弁ユニットの断面図と模式図である。 圧力制御弁ユニットの表裏を示す側面図と正面図である。 圧力制御弁ユニットの表裏を示す側面図と正面図である。 圧力制御弁ユニットの分解斜視図である。 圧力制御弁ユニットの分解斜視図である。 インク噴射ユニットと接合部の断面図である。 インク噴射ユニットの斜視図である。 インク噴射ユニットの斜視図である。 インク噴射ユニットの分解斜視図である。 インク噴射ユニットの分解斜視図である。 複数のインク噴射ユニットが一体化されたものの斜視図と側面図である。 複数のインク噴射ユニットが一体化されたものの斜視図である。 従来技術を示すインクジェット式記録装置全体の平面図とインクカートリッジの断面図である。 圧力ダンパユニットと記録ヘッドが一体化された従来例を示す断面図である。 記録ヘッドの内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 ノズル開口
1a ノズル列
2 圧力発生室
3 流路ユニット
4 圧電振動子
5 ヘッドケース
5a フランジ
5b 嵌入溝
6 ノズルプレート
6a ノズル形成面
7 インク室
8 インク供給路
9 流路形成板
10 振動板
10a 島部
11 インクジェット式記録装置
12 本体ケース
12a カートリッジホルダ
13 プラテン
14 ガイド軸
15 キャリッジ
16 タイミングベルト
17 キャリッジモータ
18 基台
19 ヘッド流路
20 記録ヘッド
20a 上面部
21 圧力ダンパユニット
21a ユニット基部材
21b ダンパ室
21c 弾性シート
21d 流出路
21e 接続筒
22 環状突起
23 インクカートリッジ
24 フレキシブルケーブル
25 加圧ポンプ
26 キャッピング装置
26a キャップ
26f ワイピング部材
31 インクケース
32 インクパック
32a フィルム
32b フィルム
32c インク排出口
33 隙間
35 インク供給チューブ
36 圧力制御弁ユニット,中継ユニット
37 加圧チューブ
38 圧力検出器
39 空気供給チューブ
40 接続部材
41 ユニット基部材
42 弁室
42a 弁室
42b 弁室
43 圧力室
43a 圧力室
43b 圧力室
44 連通穴
45 弁軸
46 支持板
47 弁体
48 着座部
49 着座面
50 ガイド凸条
51 開閉弁
51a 開閉弁
51b 開閉弁
52 受け板
53 底面
54 圧縮コイルスプリング
55 弾性隔壁
56 流入管
56a 流入管
56b 流入管
57 流入口
57a 流入口
57b 流入口
58 フィルタ収容室
58a フィルタ収容室
58b フィルタ収容室
59 フィルタ,上流側フィルタ
59a フィルタ,上流側フィルタ
59b フィルタ,上流側フィルタ
60 連通溝
60a 連通溝
60b 連通溝
61 シート部材
62 板ばね
63 フィルタ収容室
63a フィルタ収容室
63b フィルタ収容室
64 フィルタ,下流側フィルタ
64a フィルタ,下流側フィルタ
64b フィルタ,下流側フィルタ
65 受入凹部
66 フィルタ
67 インク供給針
67a 大径部
68 弾性シールリング
69 インク導入口
69a 導入管
70 流通路
71 制御基板
71a 通孔
72 パッキン部材
72a 通孔
73 コネクタ
74 流出管
74a 流出管
74b 流出管
75 流出口
75a 流出口
75b 流出口
76 連通溝
76a 連通溝
76b 連通溝
77 圧力制御弁
77a 圧力制御弁
77b 圧力制御弁
78a 貫通穴
78b 貫通穴
79 カバーボックス
79a 上板
79b 穴
79c スリット穴
80 結線コネクタ
81 ガイド手段,ガイド溝
82 キャップ
83 インク噴射ユニット,液体噴射ユニット
84 板部材
85 壁板
86 結合部材
87 取付開口
88 位置決めピン
89 位置決め穴
90 矢印線
91 アーム部材
92 頭部
93 ガイド穴

Claims (19)

  1. 所定の方向に往復動しながら被噴射物に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、装置本体の静止部材に取り付けられた液体供給源からの液体を液体噴射ヘッドに供給する中継ユニットとを含み、複数の中継ユニットが液体噴射ヘッドに対して直接的に接合されて構成された液体噴射ユニットを備えていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 上記中継ユニットの外形形状は偏平な略直方体の形状であり、各中継ユニットが起立した状態で液体噴射ヘッドのノズル形成面と反対側の面に接合されている請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 上記中継ユニットの上下にそれぞれ液体の流入口と流出口が設けられ、上記流出口は、上記液体噴射ヘッドに設けられた液体導入口と略同軸の位置関係である請求項1または2記載の液体噴射装置。
  4. 上記中継ユニットは、液体噴射ヘッドに供給する液体をろ過するフィルタを備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 上記フィルタは、ユニット基部材の側面に沿って配置されている請求項4記載の液体噴射装置。
  6. 上記中継ユニットは、液体供給源からの液体を所定圧力に制御しながら液体噴射ヘッドに供給する圧力制御弁を備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 上記中継ユニットには、上記圧力制御弁の上流側と下流側のそれぞれにフィルタが設けられている請求項6記載の液体噴射装置。
  8. 上記中継ユニットは、ユニット基部材の側面に、フィルタを収容するフィルタ収容室および/または弁体を収容する弁室ならびに流路が凹部の状態で形成され、上記凹部の開口がシート部材で封止されて構成されている請求項4〜7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  9. 上記中継ユニットは、ユニット基部材の一側面に、上記液体供給源からの液体を受け入れるとともに内部に開閉弁が設けられた弁室が形成され、上記ユニット基部材の他側面の上記弁室に対応した位置に、上記開閉弁を通過した液体を所定圧力に制御する圧力室が形成されている請求項8記載の液体噴射装置。
  10. 上記中継ユニットは、上記弁室と上記流入口との間および/または上記圧力室と上記流出口との間にフィルタが介挿され、上記フィルタがユニット基部材の一側面側および他側面側に沿って配置されている請求項9記載の液体噴射装置。
  11. 上記液体噴射ヘッドのヘッドケースと中継ユニットとの間に、液体噴射ヘッドに動作信号を供給する制御基板と液体シール用のパッキン部材を介在させている請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  12. 上記液体噴射ヘッドのヘッドケースの外周が上記液体噴射ユニットの最大外周である請求項1〜11のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  13. 上記液体噴射ヘッドに、上記中継ユニットを覆うカバーボックスが取り付けられている請求項1〜12のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  14. 上記ユニット基部材から上方に突出するとともに上記流入口を形成する流入管が、上記液体噴射ヘッドに取り付けられたカバーボックスの上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されている請求項13記載の液体噴射装置。
  15. 上記制御基板に接続されたフレキシブルケーブルの一端が、上記液体噴射ヘッドに取り付けられたカバーボックスの上部を貫通した状態で外部に露出するように構成されている請求項13または14記載の液体噴射装置。
  16. 上記カバーボックス内に、中継ユニットがカバーボックス内に挿入された状態で、中継ユニットとカバーボックスとの相対位置を設定するガイド手段が設けられている請求項13〜15のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  17. 複数の上記液体噴射ユニットが、上記液体噴射ヘッドのノズル形成面が同一面上に整列した状態で結合部材に取り付けられている請求項1〜16のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  18. 上記結合部材には、上記ヘッドケースの本体部が挿入できる大きさの取付開口が設けられ、上記ヘッドケースには、上記結合部材の上面に対する衝合面を有するフランジが形成されている請求項17記載の液体噴射装置。
  19. 上記フランジに、上記結合部材に設けられた位置決め穴にはめ込まれる位置決めピンが設けられている請求項18記載の液体噴射装置。

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