JP2005343123A - 減圧弁、キャリッジおよび液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁、キャリッジおよびそのキャリッジを備える液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 キャリッジ10に設けられる減圧弁20では、弁体23を円錐形のコイルばね22によって常に閉弁位置側に付勢し、収容室21の上側面21cと鍔部23bとをOリング24に密接させる。そして、圧力室15内のインクを消費してその圧力を所定の圧力まで減圧すると、コイルばね22の付勢力に抗した作動レバー13の作動力によってOリング24が上側面21cから離間する。この際、コイルばね22の上端部22aが、鍔部23bを介して対峙するOリング24の中心側で、弁体23を上側面21c側に付勢する。
【選択図】 図3
【解決手段】 キャリッジ10に設けられる減圧弁20では、弁体23を円錐形のコイルばね22によって常に閉弁位置側に付勢し、収容室21の上側面21cと鍔部23bとをOリング24に密接させる。そして、圧力室15内のインクを消費してその圧力を所定の圧力まで減圧すると、コイルばね22の付勢力に抗した作動レバー13の作動力によってOリング24が上側面21cから離間する。この際、コイルばね22の上端部22aが、鍔部23bを介して対峙するOリング24の中心側で、弁体23を上側面21c側に付勢する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、減圧弁とその減圧弁を備えるキャリッジおよび液体噴射装置に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置には、記録用紙上にインクを噴射させるインクジェット式プリンタ(以下単に、プリンタという。)が知られている。そのプリンタには、インクカートリッジから供給されるインクをインク滴として噴射する記録ヘッドと、その記録ヘッドを搭載して記録用紙上を往復動するキャリッジとが備えられている。そして、画像データに基づいて作成される画像信号がプリンタに入力されると、キャリッジに搭載される記録ヘッドが記録用紙上で往復動しながらインク滴を噴射して、その画像データに即した印刷を行うようになっている。こうしたプリンタでは、インクカートリッジをキャリッジ上に搭載させると、キャリッジの往復動にともなうインクカートリッジの移動空間が必要となり、プリンタのサイズをその移動空間分だけ大きくさせることになる。そこで、小型化や薄型化を図るプリンタでは、インクカートリッジをキャリッジ上に搭載させない、いわゆるオフキャリッジタイプが採用されている。
そのオフキャリッジタイプでは、インクを収容するインクカートリッジがキャリッジと離れた位置に配設される。そのため、インクカートリッジ内に収容されるインクが、同インクカートリッジ内で大気等によって加圧され、離れた位置に配設されるキャリッジまで圧送されるようになっている。ところが、このキャリッジに圧送されるインクの圧力が変動すると、記録ヘッドから噴射されるインク滴のサイズ等が不均一になり、ひいては印刷不良を来す問題となる。そこで、従来より、こうしたキャリッジでは、記録ヘッドに供給するインクの供給圧力を調整する提案がなされている。(例えば、特許文献1)
その特許文献1に記載するキャリッジには、記録ヘッドに供給するインクを所定の圧力まで減圧する減圧弁が設けられている。その減圧弁には、インクの流路を閉鎖する位置(閉弁位置)と同流路を開放する位置(開弁位置)との間を往復動する弁体が備えられている。その弁体は、コイルばねの付勢力によって常に閉弁位置側に付勢され、インクの供給圧力に相対したダイアフラムの弾性力によって開弁位置に変位するようになっている。
その特許文献1に記載するキャリッジには、記録ヘッドに供給するインクを所定の圧力まで減圧する減圧弁が設けられている。その減圧弁には、インクの流路を閉鎖する位置(閉弁位置)と同流路を開放する位置(開弁位置)との間を往復動する弁体が備えられている。その弁体は、コイルばねの付勢力によって常に閉弁位置側に付勢され、インクの供給圧力に相対したダイアフラムの弾性力によって開弁位置に変位するようになっている。
つまり、コイルばねの付勢力によって弁体が閉弁位置に配置されると、その弁体の下流側(記録ヘッド)で消費されるインクの量に相対して、インクの供給圧力が減圧するようになっている。そして、インクの供給圧力が所定の圧力まで減圧すると、閉弁位置に配置される弁体が、ダイアフラムの押圧力を受けて開弁位置に変位し、供給流路を開放するようになる。供給流路が開放されてインクの供給圧力が所定の圧力以上に昇圧されると、ダイアフラムによる押圧力が解除され、開弁位置に位置する弁体が、閉弁位置に変位して供給流路を再び閉鎖するようになる。こうした弁体の往復動によって、記録ヘッドに供給するインクの圧力を調整するようにしている。
特開2004−142405号公報
ところで、特許文献1の減圧弁では、弁体の外径と略同じ大きさのコイル径からなる円筒形のコイルばねが採用されている。その円筒形コイルばねは、そのコイル径よりも小さい外径からなるシール部材(Oリング)と弁体を挟んで相対向する位置に配置されている。そして、円筒形コイルばねの付勢力を受ける弁体がOリングと密接すると、記録ヘッドに連結されるインクの流路が閉鎖されるようになる。
しかしながら、特許文献1の減圧弁では、Oリングの外径がコイル径よりも小さく形成されているため、コイルばねの付勢力が、弁体外周(力点)の中心側を支点(Oリング)として付与されるようになる。そのため、コイルばねの付勢力が弁体外周の周方向で偏倚すると、弁体がその偏倚する側でのみOリングと密接し、偏倚する側と反対側でOリングから離間するようになる。つまり、コイルばねの付勢力が弁体外周の周方向で偏倚すると、弁体による流路の閉鎖性が損なわれ、同弁体を閉弁位置に配置しているにもかかわらず、供給圧力を所定の圧力に減圧できなくなる。その結果、記録ヘッドに供給するインクの圧力調整が不十分となる。なお、こうした問題は、例えば、コイルばねの両端に研削等の平滑加工を施すことで軽減できると考えられるが、その平滑加工やコイルばねの組み付けに高い精度が要求され、減圧弁の生産性を著しく損なうことになる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁、キャリッジおよびそのキャリッジを備える液体噴射装置を提供することにある。
本発明の減圧弁は、導入口から導入される液体を貯留して導出口に導出する圧力室内を所定の圧力に減圧する減圧弁において、前記圧力室への液体の導入を遮断する閉弁位置と前記圧力室に液体を導入する開弁位置の間を往復動する弁体と、前記圧力室内の圧力に相対して変形して、前記圧力室内の圧力が前記所定の圧力に減圧されると、前記弁体を前記閉弁位置から前記開弁位置に変位させる変位手段と、前記弁体が前記閉弁位置に位置するとき、前記弁体と前記導入口の外周部に密接して前記導入口を封止する封止部と、前記封止部よりも前記導入口の中心側で常に前記弁体を前記閉弁位置側に付勢して、前記圧力室内の圧力が前記所定の圧力に減圧されるまで、前記弁体を前記閉弁位置に保持する保持手段とを備えた。
本発明の減圧弁によれば、保持手段によって閉弁位置に保持される弁体が、導入口の外周部と密接する封止部と密接して圧力室内への液体の導入を遮断する。そして、圧力室内の液体が導出されて同圧力室内の圧力が所定の圧力より低くなると、変位手段が変形して弁体を開弁位置に変位する。こうした閉弁位置と開弁位置との間で往復動する弁体が、保持手段によって常に閉弁位置側に向かって導出口の中心側で付勢されるようになる。
従って、封止部とその封止部よりも中心側とをそれぞれ支点と力点とにして、弁体を閉弁位置側への付勢することができる。その結果、弁体と導入口の外周部とをそれぞれ封止部に確実に密接させるができる。そのため、弁体を閉弁位置に配置することによって圧力室への液体の導入を確実に遮断することができ、ひいては減圧弁による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
この減圧弁は、前記保持手段が、前記弁体に当接する一端のコイル径よりも大きいコイル径の他端を基端として配設される円錐形コイルばねを備えた。
この減圧弁によれば、円錐形コイルばねが、コイル径の大きい他端を基端として、コイル径の小さい一端と当接する弁体を閉弁位置側に付勢する。従って、コイルばねの位置ずれや座屈等を回避でき、封止部よりも中心側で弁体を閉弁位置側に確実に付勢することができる。
この減圧弁によれば、円錐形コイルばねが、コイル径の大きい他端を基端として、コイル径の小さい一端と当接する弁体を閉弁位置側に付勢する。従って、コイルばねの位置ずれや座屈等を回避でき、封止部よりも中心側で弁体を閉弁位置側に確実に付勢することができる。
この減圧弁は、前記封止部が、Oリングであり、前記導入口を閉路する前記弁体に形成した鍔部の前記導入口側に配設され、前記円錐形コイルばねは、前記弁体に当接する一端が前記鍔部の前記導入口と反対側に当接し、その一端が前記鍔部を前記Oリングより内側で付勢している。
この減圧弁によれば、鍔部の導入口と反対側で当接する円錐形コイルばねが、鍔部を導入口側に付勢して、導入口の外周部に鍔部の導入口側に配設されるOリングを密接させる。この際、コイルばねの一端が、対峙するOリングの内側で鍔部を付勢するようになる。従って、OリングとそのOリングよりも内側で当接するコイルばねの一端とをそれぞれを支点と力点とにして、鍔部を導入口側に付勢することができる。その結果、鍔部と導入口の外周部とをそれぞれOリングに確実に密接させるができる。そのため、弁体を閉弁位置に配置することによって圧力室への液体の導入を確実に遮断することができ、ひいては減圧弁による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
この減圧弁は、前記封止部が、Oリングであり、前記導入口を閉路する前記弁体に形成した鍔部の前記導入口側に配設され、前記円錐形コイルばねが、前記一端のコイル径を前記Oリングの内径以下にする。
この減圧弁によれば、鍔部と当接するコイルばねの一端が、Oリングの内径以下のコイル径で形成される。従って、コイルばねの一端を対峙するOリングの内側に確実に配置させることができ、Oリングの内側で鍔部を導入口側に付勢することができる。
この減圧弁は、前記弁体の鍔部が、前記弁体を収容する弁体収容流路の内周面に沿って摺接する摺接面と、前記弁体収容流路の内周面との間に隙間を形成する切り欠き面とを備えた。
この減圧弁によれば、鍔部が、弁体収容流路の内周面に摺接する摺接面と、同内周面との間に隙間を形成する切り欠き面とを備えるようになる。従って、弁体収容流路の内周面に沿って鍔部を案内することができ、弁体の位置ずれを回避することができる。さらに、弁体の摺動負荷を軽減することができ、液体の流路抵抗を低下させることができる。その結果、弁体の往復動をより円滑にさせることができる。
この減圧弁は、前記変位手段が、前記圧力室の一部を形成して前記圧力室の圧力が所定の圧力より低くなるときに前記圧力室の内方に弾性変形する可撓性フィルムと、前記可撓性フィルムの前記弾性変形による弾性力を倍力した作動力で前記保持手段の付勢力に抗して前記弁体を前記開弁位置へ変位させる作動レバーとを備えた。
この減圧弁によれば、可撓性フィルムの弾性力を倍力した作動力によって、作動レバーが弁体を開弁位置に変位するようになる。従って、可撓性フィルムの受圧面積を縮小させることができ、圧力調整動作の安定性を向上した小型で軽量の減圧弁を実現できる。
本発明のキャリッジは、上記減圧弁を備えるとともに、前記圧力室から供給される液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドを備えた。
本発明のキャリッジによれば、液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁を備えるキャリッジを提供することができる。
本発明のキャリッジによれば、液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁を備えるキャリッジを提供することができる。
本発明の液体噴射装置は、上記減圧弁を備えた。
本発明の液体噴射装置によれば、液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁を備える液体噴射装置を提供することができる。
本発明の液体噴射装置によれば、液体の導出圧力を調整する圧力調整動作の安定性を向上した減圧弁を備える液体噴射装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。図1および図2はそれぞれキャリッジ10を示す側断面図、要部平面図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。図1および図2はそれぞれキャリッジ10を示す側断面図、要部平面図である。
図1に示すように、キャリッジ10は、そのキャリッジ本体11が、図1に示すように、略長方形の板部材で形成されている。そのキャリッジ本体11の一側面(上面)には、図2に示すように、6つの溝状流路12が凹設されている。各溝状流路12は、液体としてのインクの流路であって、図2に示すように、平面方向から見て長方形に形成されている。
その溝状流路12の開口する側(上側)には、図1に示すように、変位手段を構成する作動レバー13が配設されている。作動レバー13は、図2に示すように、その一端にある支持部13aがキャリッジ本体11に支持固定される片持梁である。作動レバー13は、金属等で形成される薄い板部材であって、支持部13aによってその自重を支えるようにしている。作動レバー13の支持部13a以外の部分である押圧部13bは、支持部13aよりも高い剛性からなる板部材で形成されている。そして、作動レバー13に溝状流路12の底面側(下側)方向の応力が加えられると、作動レバー13は、支持部13aを支点として押圧部13bを下動する。
その作動レバー13の上側には、図1に示すように、変位手段を構成する可撓性フィルムとしてのフィルム14が配設されている。フィルム14は、各溝状流路12の上側外縁に熱融着されている。このフィルム14が熱溶着されることによって、各溝状流路12の開口が密封され、図2に示すように、キャリッジ本体11に6つの圧力室15が形成される。つまり、図1および図2に示すように、各溝状流路12を密封するフィルム14の各長方形部分が、それぞれ独立して各圧力室15の受圧部14aを形成している。そして、各圧力室15内の圧力が減少すると、各受圧部14aは、それぞれ各圧力室15内の下側に向かって弾性変形する。作動レバー13は、この受圧部14aの弾性変形による弾性力を受けて押圧部13bを下動する。
フィルム14の上側には、図1に示すように、保護板16が配設されている。保護板16は、図1に示すように、フィルム14よりも若干大きい外形からなる矩形状の板部材であって、フィルム14の外周をキャリッジ本体11に取着している。その保護板16の下側面にあって受圧部14aと相対向する位置には、凹部16aが設けられている。凹部16aは、上方向から見て長方形に形成される凹部であって、フィルム14の上方への弾性変形を許容している。なお、図2では圧力室15の内部構成を示すため、説明の便宜上、この保護板16の記載を省略している。
各溝状流路12の底面にあってその長手方向両側には、図1および図2に示すように、それぞれ導入口17と導出口18とが形成されている。導入口17は、図1に示すように、圧力室15の底面から下方に延びる円形孔であって、液体としてのインクを圧力室15内に導入する流路である。その導入口17の下方には、図1に示すように、減圧弁20が配設されている。つまり、キャリッジ本体11には、各圧力室15に相対する6つの減圧弁20が各導入口17の下方に配設されている。導出口18は、図1に示すように、圧力室15の底面からキャリッジ本体11の下面までを貫通する円形孔であって、圧力室15内に貯留されるインクを導出する流路である。その導出口18の下方には、図1に示すように、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド30が配設されている。記録ヘッド30は、圧力室15から導出されるインクをインク滴として噴射し、ターゲットとしての記録用紙上に印刷を施すものである。
次に、上記キャリッジ10に配設される減圧弁20について図3および図4に従って説明する。図3はキャリッジ10を示す要部側断面図であり、図4は減圧弁20を示す要部平断面図である。
図3に示すように、減圧弁20は、弁体収容流路としての収容室21、保持手段を構成
するコイルばね22、弁体23および封止部としてのOリング24を備えている。
収容室21は、図3に示すように、導入口17から下方に向かって拡開形成される円形孔である。その収容室21の内周面21aには、図3に示すように、連通路25が形成されている。連通路25は、キャリッジ本体11内に形成されるインクの流路であって、キャリッジ本体11の一側面に設けられる連結口26(図1参照)に接続されている。連結口26は、キャリッジ本体11と液体供給手段としてのインクカートリッジC1,C2(図5および図6参照)とを連結するものである。そして、インクカートリッジC1,C2からインクが圧送されると、そのインクは、それぞれ順に連結口26、連通路25、収容室21へと送入される。なお、キャリッジ本体11には、減圧弁20の相対する数量、すなわち6つの連通路25および連結口26が形成されている。
するコイルばね22、弁体23および封止部としてのOリング24を備えている。
収容室21は、図3に示すように、導入口17から下方に向かって拡開形成される円形孔である。その収容室21の内周面21aには、図3に示すように、連通路25が形成されている。連通路25は、キャリッジ本体11内に形成されるインクの流路であって、キャリッジ本体11の一側面に設けられる連結口26(図1参照)に接続されている。連結口26は、キャリッジ本体11と液体供給手段としてのインクカートリッジC1,C2(図5および図6参照)とを連結するものである。そして、インクカートリッジC1,C2からインクが圧送されると、そのインクは、それぞれ順に連結口26、連通路25、収容室21へと送入される。なお、キャリッジ本体11には、減圧弁20の相対する数量、すなわち6つの連通路25および連結口26が形成されている。
収容室21の下側には、図3に示すように、位置決め凸部21bが突設されている。位置決め凸部21bは、収容室21の底部に突設される円錐台状の凸部である。その位置決め凸部21bの下端は、図3に示すように、収容室21の内径よりも若干小さい内径で形成されている。
その位置決め凸部21b上には、図3に示すように、コイルばね22が配設されている。コイルばね22は、図3に示すように、円錐形のコイルばねである。コイルばね22は、図3に示すように、コイルの外径(コイル径)の短い端(上端部22a)を上側に、コイル径の長い端(下端部22b)を下側にして配設されている。その上端部22aのコイル径(上端コイル径R1)は、図3および図4に示すように、導入口17の内径と略同じ長さで形成されている。また、下端部22bのコイル径(下端コイル径R2)は、収容室21の内径と略同じ長さで形成されている。そして、コイルばね22は、図3に示すように、下端部22bの内周に位置決め凸部21bを嵌合させて、収容室21(内周面21a)の平面方向において位置決めされている。
そのコイルばね22の上端部22aと収容室21の上側面21c(導入口17の外周部)との間には、図3に示すように、弁体23が配置されている。弁体23は、図3に示すように、軸部23aと鍔部23bとを備えている。
軸部23aは、図3および図4に示すように、円柱状に形成される軸であって、その外径が導入口17の内径(上端コイル径R1)よりも短く形成されている。そして、軸部23aは、図3に示すように、その上下両端をそれぞれ導入口17とコイルばね22の上端部22aとに貫挿して、弁体23を上下方向の変位のみ許容する。なお、この軸部23aと導入口17との間の隙間を介して、収容室21内にあるインクが圧力室15内へ導入する。
鍔部23bは、図3および図4に示すように、軸部23aの途中部分にあって平面視方向が略四角形状に形成されている。鍔部23bは、図3に示すように、軸部23aに対して垂直方向に延設形成され、上端部22aと上側面21cとの間に配設されている。その鍔部23bの外周面には、図4に示すように、内周面21aと摺接する摺接面23cと、その摺接面23cの一部を等角度間隔に切り欠いて内周面21aから離間して形成される切り欠き面23dとが備えられている。そして、鍔部23bは、その下側面に当接するコイルばね22の弾性力を受け、弁体23を常に上側面21c側に付勢する。この際、鍔部23bは、その摺接面23cを内周面21aに摺接させて、内周面21aの上下方向に沿った弁体23の変位のみを許容する。なお、鍔部23bは、切り欠き面23dと内周面21aとの隙間を介して、鍔部23bの下方にあるインクを導入口17側へ送入する。
その鍔部23bの上側面(上側面21c側の面)には、図3に示すように、Oリング24が配置固定されている。Oリング24は、図4に示すように、切り欠き面23dよりも
軸部23aの中心側にあって、上端コイル径R1よりも大きいOリング径R3で形成されている。そして、平面視方向からみて、コイルばね22の上端部22aは、Oリング24の内側に相対配置される。
軸部23aの中心側にあって、上端コイル径R1よりも大きいOリング径R3で形成されている。そして、平面視方向からみて、コイルばね22の上端部22aは、Oリング24の内側に相対配置される。
そして、コイルばね22によって上側面21c側に付勢される弁体23は、コイルばね22の弾性力に抗した応力を受けない限り、鍔部23bと上側面21cとがOリング24に密接する位置(閉弁位置)に保持される。つまり、コイルばね22の弾性力に抗した応力を受けない限り、弁体23は、閉弁位置に保持されて圧力室15内へのインクの導入を遮断する。なお、この際、閉弁位置に保持される弁体23は、図3に示すように、その軸部23aの上端を常に溝状流路12の底面から上側に向かって突出させる。
弁体23によってインクの導入が遮断されると、圧力室15内の圧力が、記録ヘッド30によるインクの消費によって、所定の圧力(例えば、記録ヘッド30がインクの噴射不良を来たすことのない最小圧力)まで減圧される。圧力室15内の圧力が所定の圧力に減圧されると、受圧部14aが、圧力室15下側に向かって弾性変形し、押圧部13bを下動する。この際、下動する押圧部13bが、その先端を力点とする梃子の原理によって、軸部23aに相対する押圧部13bの押圧力を倍力する。そして、軸部23aに相対する押圧部13bが、その押圧力を倍力した作動力で、軸部23aの上端を下動する。つまり、圧力室15内の圧力が所定の圧力に減圧されると、閉弁位置に位置する弁体23は、Oリング24を上側面21cから離間する位置(開弁位置)に変位して、圧力室15内へのインクの導入を許容する。
圧力室15内にインクが導入されると、圧力室15内の圧力は所定の圧力から昇圧される。圧力室15内の圧力が昇圧されると、受圧部14aは、圧力室15上側に向かって弾性変形して押圧部13bを上動する。そして、軸部23aに相対する押圧部13bが、軸部23aの上端から離間してその作動力を解除する。つまり、圧力室15内にインクが導入されると、開弁位置に位置する弁体23は、再び閉弁位置に変位して圧力室15内へのインクの導入を遮断する。
このとき、Oリング径R3よりも小さい上端コイル径R1で形成される上端部22aは、鍔部23bを介して対峙するOリング24の中心側で、弁体23を上側面21c側に付勢する。つまり、閉弁位置に位置する弁体23には、支点となるOリング24よりも中心側を力点として、コイルばね22の弾性力が付与される。これにより、弁体23は、その鍔部23bをOリング24の全周方向に渡り密接させる。
次に、上記キャリッジ10を搭載する液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ50(以下単に、プリンタ50という。)について図5および図6に従って説明する。図5はプリンタ50を示す概略斜視図であり、図6はプリンタ50のインクの流路を説明する説明図である。
図5に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ50は、フレーム51、給紙トレイ52および排紙トレイ53を備えている。
フレーム51は、プリンタ50の装置全体を覆うものである。そのフレーム51の上側には、図5に示すように、給紙トレイ52が設けられ、フレーム51の前側には、排紙トレイ53が設けられている。この給紙トレイ52は、ターゲットとしての記録用紙をプリンタ50内に案内するものであり、排紙トレイ53は印刷された記録用紙をプリンタ50の外側に案内して排出するものである。
フレーム51は、プリンタ50の装置全体を覆うものである。そのフレーム51の上側には、図5に示すように、給紙トレイ52が設けられ、フレーム51の前側には、排紙トレイ53が設けられている。この給紙トレイ52は、ターゲットとしての記録用紙をプリンタ50内に案内するものであり、排紙トレイ53は印刷された記録用紙をプリンタ50の外側に案内して排出するものである。
プリンタ50内には、図5に示すように、フレーム51の長手方向に沿ってガイド部材54が架設されている。そのガイド部材54には、キャリッジ10が移動可能に挿通支持
されている。そのキャリッジ10には、図示しないキャリッジモータに連結駆動されている。そして、キャリッジモータを回転駆動すると、その駆動力を受けてキャリッジ10がガイド部材54に沿う方向、すなわち主走査方向Xに沿って往復動する。
されている。そのキャリッジ10には、図示しないキャリッジモータに連結駆動されている。そして、キャリッジモータを回転駆動すると、その駆動力を受けてキャリッジ10がガイド部材54に沿う方向、すなわち主走査方向Xに沿って往復動する。
そのキャリッジ10には、図5に示すように、チューブT1を介して、第1のインクカートリッジC1(以下単に、第1カートリッジC1という。)が接続されている。
第1カートリッジC1は、液体としてのインクを収容するものであって、図6に示すように、ブラックインクを収容するインクパックBが収容されている。インクパックBは、可撓性シート等により袋状に形成されブラックインクを導出可能に封入している。その第1カートリッジC1内には、図6に示すように、インクを吸収するインク吸収材55が収容されている。インク吸収材55は、例えば、シート状のスポンジ等であってインクを吸収する多孔質材料で形成されている。その第1カートリッジC1には、大気を含むインク等を第1カートリッジC1内に導入するチューブT7が配設されている。
第1カートリッジC1は、液体としてのインクを収容するものであって、図6に示すように、ブラックインクを収容するインクパックBが収容されている。インクパックBは、可撓性シート等により袋状に形成されブラックインクを導出可能に封入している。その第1カートリッジC1内には、図6に示すように、インクを吸収するインク吸収材55が収容されている。インク吸収材55は、例えば、シート状のスポンジ等であってインクを吸収する多孔質材料で形成されている。その第1カートリッジC1には、大気を含むインク等を第1カートリッジC1内に導入するチューブT7が配設されている。
その第1カートリッジC1内は、図6に示すように、チューブT2を介して第2のインクカートリッジC2(以下単に、第2カートリッジC2という。)内に連通されている。その第2カートリッジC2内には、図6に示すように、シアン、マゼンダ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンダのインクをそれぞれ貯留するインクパックC,M,YL,LC,LMが収容されている。インクパックC,M,YL,LC,LMは、インクパックBと同じく、可撓性シート等により袋状に形成されそれぞれ相対する各種インクを導出可能に封入している。これらインクパックC,M,YL,LC,LMは、それぞれ相対するチューブT3を介してキャリッジ10の連結口26に接続されている。
そして、第1カートリッジC1内に大気を含むインク等が導入されると、導入されるインク等は、インク吸収材55によってインクのみが吸収される。そして、第1カートリッジC1内に導入される大気のみが、チューブT2を介して第2カートリッジC2内に送入され、第1および第2カートリッジC1,C2内を等圧にする。これにより、各色のインクパックB,C,M,YL,LC,LMが等圧に加圧され、各色のインクがそれぞれT1およびT3を介してキャリッジ10内に圧送される。なお、第2のインクカートリッジC2には、チューブT4を介して、開放装置56が接続されている。開放装置56は、第1および第2カートリッジC1,C2内の圧力を適宜開放するものであって、各色のインクパックB,C,M,YL,LC,LMの過剰な加圧を回避するようにしている。
プリンタ50内にあってガイド部材54と平行する位置には、図5に示すように、プラテン57が配設されている。プラテン57は、記録用紙を支持する支持台であって、その上面には図示しない紙送り機構が設けられている。紙送り機構は、給紙トレイ52から挿入された記録用紙を主走査方向Xと直行する方向、すなわち副走査方向Yに沿って給送する。
キャリッジ10の下部であってプラテン57(記録用紙)と対向する面には、上述する記録ヘッド30が搭載されている。記録ヘッド30の下面には、図6に示すように、ノズル形成面59が形成されている。そのノズル形成面59には、多数の液体噴射ノズル60(以下単に、ノズル60という。)が形成されている。そのノズル60には、図6に示すように、キャリッジ10の各収容室21を介して各色のインクがそれぞれ供給されるようになっている。そのノズル60の上部には、振動板61とピエゾ素子62とが備えられている。なお、本実施例では、1列あたり多数のノズル60からなるノズル列を、図6に示すように、各色のインクに相対する6列で形成したが、これに限らずノズル列の数量は適宜変更しても良い。
振動板61は、ピエゾ素子62の伸縮に応じた振動を可能にする板材である。ピエゾ素
子62は、印刷画像データに基づいて生成された画像信号に従いインクの吐出方向に沿ってその長さを伸縮するものである。そして、ピエゾ素子62に画像信号を入力すると、ピエゾ素子62の伸縮に応じて振動板61が振動し、ノズル60内の容積が拡大縮小する。ノズル60内の容積が縮小すると、ノズル60内にあるインクがインク滴として噴射される。一方、ノズル60内の容積が拡大すると、ノズル60内に負圧が形成され、この負圧により、各色のインクが対応するノズル60内に供給される。
子62は、印刷画像データに基づいて生成された画像信号に従いインクの吐出方向に沿ってその長さを伸縮するものである。そして、ピエゾ素子62に画像信号を入力すると、ピエゾ素子62の伸縮に応じて振動板61が振動し、ノズル60内の容積が拡大縮小する。ノズル60内の容積が縮小すると、ノズル60内にあるインクがインク滴として噴射される。一方、ノズル60内の容積が拡大すると、ノズル60内に負圧が形成され、この負圧により、各色のインクが対応するノズル60内に供給される。
すなわち、プリンタ50は、副走査方向Yに沿って記録用紙を給送すると共に主走査方向Xに沿ってキャリッジ10を往復動する。そして、これと共に、プリンタ50は、印刷画像データに基づいて生成された画像信号によりピエゾ素子62を駆動して記録ヘッド30からインク滴を噴射させる。これにより、プリンタ50は記録用紙上に印刷データに基づいた印刷を行う。
図5に示すように、フレーム51の一側部には、プリンタ50が印刷休止状態にある時にキャリッジ10を配置させる非印刷可能領域(ホームポジション)が設けられている。その非印刷領域には、図5に示すように、キャップホルダ63が備えられている。
キャップホルダ63は、図5に示すように、上面を開口した箱体に形成され、フレーム51に取り付けられる図示しない昇降部により上下動可能に支持されている。そのキャップホルダ63内には、封止手段としてのキャップ64が配置されている。キャップ64は、図5に示すように、上面を開口した箱体であって、その上縁が合成樹脂等からなる可撓性部材によって形成され、キャップホルダ63に支持固定されている。
そのキャップ64の内側には、図6に示すように、インク等を吸収する吸収材65が固設されている。吸収材65は、例えば、シート状のスポンジ等であって、多孔質材料によって形成されている。キャップ64の底面には、図6に示すように、キャップ64内からキャップホルダ63底面までを貫通する貫通孔66a,66bが形成されている。その貫通孔66aは、チューブT5を介してギヤポンプGPの吸引側に連通している。ギヤポンプGPは、図示しないポンプモータの回転駆動力をギヤG1,G2に伝達して、吸引側に接続されるキャップ64内のインクや大気等を吸引して排出するポンプである。貫通孔66bは、チューブT6を介して開放バルブV1に接続されている。開放バルブV1は、開弁することによってキャップ64内に適宜大気に開放するバルブである。
そして、キャリッジ10(記録ヘッド30)が非印刷領域にあるとき、キャップホルダ63を上動すると、キャップ64の上縁部は、ノズル形成面59に当接して各ノズル60を封止する。この際、ポンプモータを駆動してギヤG1,G2を回転駆動すると、ギヤポンプGPは、キャップ64内の大気を吸引してキャップ64内に負圧を形成する。この負圧により、記録ヘッド30内の増粘したインクや気泡等が各ノズル60を介してキャップ64内に吐出され、クリーニングが行われる。そして、キャップ64内に吐出されたインク等をギヤポンプGPで吸引し、開放バルブV1を開放する。これにより、キャップ64内のインク等が吸引されるとともに、その負圧が解除される。さらに、キャップ64内の負圧が解除されているため、昇降部を下動しても、圧力差等による振動等を回避してキャップ64をノズル形成面59から離間することができる。
ギヤポンプGPの排出側には、チューブT6を介して、調整装置67が接続されている。その調整装置67は、ギヤポンプGPから排出されるインク等の流量や流速を調節するものであって、チューブT7を介して第1カートリッジC1内(インク吸収材55)に接続されている。
そして、ポンプモータを駆動してギヤG1,G2を回転駆動すると、第1カートリッジ
C1内(インク吸収材55)に、キャップ64から吸引されたインク等が導入される。この際、導入するインク等の流量や流速は、インク吸収材55によって吸収可能な流量や流速になるように調整装置67によって調整される。
C1内(インク吸収材55)に、キャップ64から吸引されたインク等が導入される。この際、導入するインク等の流量や流速は、インク吸収材55によって吸収可能な流量や流速になるように調整装置67によって調整される。
すなわち、ギヤポンプGPによってキャップ64から吸引されるインク等は、順にキャップ64、ギヤポンプGP、調整装置67を通過した後、第1カートリッジC1内に送入される。第1カートリッジC1内に送入されるインク等は、インク吸収材55によってインクのみが吸収され、ギヤポンプGPによって吸引される大気だけが流動する。そして、この大気が、第1カートリッジC1内からチューブT2を介して、第2カートリッジC2内に流入し、インクパックB,C,M,YL,LC,LMをそれぞれ等圧に加圧する。これによって、各インクパックB,C,M,YL,LC,LMに貯留されたインクが、それぞれキャリッジ10に圧送される。
そして、圧送される各色のインクは、それぞれキャリッジ10に備えられる連結口26、連通路25、収容室21へと供給される。収容室21に供給されるインクは、減圧弁20が開弁されるまで、すなわち、圧力室15内の圧力が所定の圧力までその収容室21内に収容される。そして、ピエゾ素子62を駆動して記録ヘッド30がインクを消費すると、圧力室15内の圧力が所定の圧力に減圧されて、押圧部13bが軸部23aの上端を下動する。これにより、弁体23が開弁位置に移動して、収容室21内に供給されるインクが圧力室15内に導入される。圧力室15内にインクが導入されると、同圧力室15内の圧力が昇圧されて、受圧部14aが押圧部13bを上動する。押圧部13bが上動すると、弁体23が再び閉弁位置に変位して圧力室15内へのインクの導入を遮断し、同圧力室15内の昇圧を停止する。
こうして、減圧弁20は、弁体23の閉弁位置と開弁位置との間の往復動によって、キャリッジ10から記録ヘッド30に供給するインクの圧力を所定の圧力まで減圧して、インクの噴射不良を来す過剰な昇圧を回避する。
従って、上記実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、Oリング径R3よりも小さい上端コイル径R1で形成される上端部22aによって、Oリング24の中心側から弁体23を上側面21c側に付勢するようにした。従って、閉弁位置に位置する弁体23の鍔部23bをOリング24の全周方向にわたって密接させることができ、圧力室15内へのインクの導入を確実に遮断することができる。その結果、圧力室15内のインクの導出入を減圧弁20によって確実に制御することができ、キャリッジ10による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
(1)本実施形態によれば、Oリング径R3よりも小さい上端コイル径R1で形成される上端部22aによって、Oリング24の中心側から弁体23を上側面21c側に付勢するようにした。従って、閉弁位置に位置する弁体23の鍔部23bをOリング24の全周方向にわたって密接させることができ、圧力室15内へのインクの導入を確実に遮断することができる。その結果、圧力室15内のインクの導出入を減圧弁20によって確実に制御することができ、キャリッジ10による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
(2)本実施形態によれば、上端コイル径R1よりも大きい下端コイル径R2で形成される下端部22bをコイルばね22の基端として位置決め凸部21bに位置決めさせるようにした。従って、Oリング径R3よりも小さい上端コイル径R1で弁体23を付勢しているにもかかわらず、そのコイルばね22の座屈や位置ずれを回避することができる。その結果、弁体23(Oリング24)の開弁位置と閉弁位置との間の往復動をより安定して行うことができ、キャリッジ10による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
(3)本実施形態によれば、弁体23(鍔部23b)の外周に、内周面21aと摺接する摺接面23cを設けた。従って 、弁体23の往復動を内周面21aに沿って案内する
ことができ、弁体23の位置ずれを確実に回避することができる。
ことができ、弁体23の位置ずれを確実に回避することができる。
(4)本実施形態によれば、弁体23(鍔部23b)の外周に、内周面21aから離間する切り欠き面23dを設けた。従って 、内周面21aに対する弁体23の摺動負荷を
低減させることができる。さらに、内周面21aと切り欠き面23dとの間に隙間を設けることによって、収容室21の流路抵抗を低減させることができる。その結果、弁体23の往復動をより円滑にすることができ、キャリッジ10による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
低減させることができる。さらに、内周面21aと切り欠き面23dとの間に隙間を設けることによって、収容室21の流路抵抗を低減させることができる。その結果、弁体23の往復動をより円滑にすることができ、キャリッジ10による圧力調整動作の安定性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね22を円錐形に具体化したが、樽形に形成しても良く、Oリング24よりも内側で弁体23を閉弁位置側に付勢するものであればよい。
・上記実施形態では、コイルばね22を円錐形に具体化したが、樽形に形成しても良く、Oリング24よりも内側で弁体23を閉弁位置側に付勢するものであればよい。
・上記実施形態では、切り欠き面23dを等角度間隔に4つ形成したが、例えば1つで
あっても良く、弁体23に内周面21aから離間する面が形成されていればよい。
・上記実施形態では、Oリング24を弁体23の鍔部23bに配置固定するように構成したが、例えば収容室21の上側面21cに配置固定するようにしてもよく、鍔部23bと上側面21cとを密接させる位置にあればよい。
あっても良く、弁体23に内周面21aから離間する面が形成されていればよい。
・上記実施形態では、Oリング24を弁体23の鍔部23bに配置固定するように構成したが、例えば収容室21の上側面21cに配置固定するようにしてもよく、鍔部23bと上側面21cとを密接させる位置にあればよい。
・上記実施形態では、鍔部23bの外周面に切り欠き面23dを形成したが、例えば、内周面21aの上下方向に沿って切り欠きを設けてもよく、内周面21aと鍔部23bとの間にインクの流路となる隙間を形成するものであればよい。
10…キャリッジ、13…変位手段を構成する作動レバー、14…変位手段を構成する可撓性フィルムとしてのフィルム、15…圧力室、17…導入口、18…導出口、20…減圧弁、21…弁体収容流路としての収容室、21a…内周面、21b…位置決め凸部、21c…上側面、22…保持手段を構成するコイルばね、23…弁体、23c…摺接面、23d…切り欠き面、24…封止部としてのOリング、30…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、C1…液体供給手段としての第1のインクカートリッジ、C2…液体供給手段としての第2のインクカートリッジ、50…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、60…液体噴射ノズル、64…キャップ、GP…ギヤポンプ。
Claims (8)
- 導入口から導入される液体を貯留して導出口に導出する圧力室内を所定の圧力に減圧する減圧弁において、
前記圧力室への液体の導入を遮断する閉弁位置と前記圧力室に液体を導入する開弁位置の間を往復動する弁体と、
前記圧力室内の圧力に相対して変形して、前記圧力室内の圧力が前記所定の圧力に減圧されると、前記弁体を前記閉弁位置から前記開弁位置に変位させる変位手段と、
前記弁体が前記閉弁位置に位置するとき、前記弁体と前記導入口の外周部に密接して前記導入口を封止する封止部と、
前記封止部よりも前記導入口の中心側で常に前記弁体を前記閉弁位置側に付勢して、前記圧力室内の圧力が前記所定の圧力に減圧されるまで、前記弁体を前記閉弁位置に保持する保持手段とを備えた
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項1に記載の減圧弁において、
前記保持手段は、前記弁体に当接する一端のコイル径よりも大きいコイル径の他端を基端として配設される円錐形コイルばねを備えた
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項2に記載の減圧弁において、
前記封止部は、Oリングであり、前記導入口を閉路する前記弁体に形成した鍔部の前記導入口側に配設され、
前記円錐形コイルばねは、前記弁体に当接する一端が前記鍔部の前記導入口と反対側に当接し、その一端が前記鍔部を前記Oリングより内側で付勢している
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項2または3に記載の減圧弁において、
前記封止部は、Oリングであり、前記導入口を閉路する前記弁体に形成した鍔部の前記導入口側に配設され、
前記円錐形コイルばねは、前記一端のコイル径が前記Oリングの内径以下である
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の減圧弁において、
前記弁体の鍔部は、前記弁体を収容する弁体収容流路の内周面に沿って摺接する摺接面と、前記弁体収容流路の内周面との間に隙間を形成する切り欠き面とを備えた
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の減圧弁において、
前記変位手段は、前記圧力室の一部を形成して前記圧力室の圧力が所定の圧力より低くなるときに前記圧力室の内方に弾性変形する可撓性フィルムと、
前記可撓性フィルムの前記弾性変形による弾性力を倍力した作動力で前記保持手段の付勢力に抗して前記弁体を前記開弁位置へ変位させる作動レバーとを備えた
ことを特徴とする減圧弁。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の減圧弁を備えるとともに、前記圧力室から供給される液体をターゲットに対して噴射する液体噴射ヘッドを備えた
ことを特徴とするキャリッジ。 - 請求項7に記載のキャリッジを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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