JP2005218876A - 防漏カフを有する使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】 パンツ型や開放型などの使い捨ておむつにおいて、優れた横漏れ防止機能を備えた防漏カフを得る。
【解決手段】 防漏カフ40Aをおむつの中間部において複数の接合部21,22を形成することによって起立可能長さを短くし、その前後において起立可能長さを長くしている。この使い捨ておむつでは、装着時に中間部及びその前後において防漏カフが起立しやすく、また形状を保ちやすい。さらにパンツ型のおむつの場合、装着時に防漏カフ40Aが足に引っ掛かることがなく装着しやすい。
【選択図】図3

Description

本発明は、防漏カフを有する使い捨ておむつに関し、特に前記防漏カフでの防漏能力を高くし、身体に装着したときに、大腿部に防漏カフが適度な長さで当たるようにした使い捨ておむつに関する。
近年、オープン型の使い捨ておむつや、予めパンツ型に成形された使い捨ておむつが広く使用されている。図10はパンツ型に成形された従来の使い捨ておむつを示す斜視図、図11に図10の使い捨ておむつに設けられている防漏カフの断面図を示す。
図10に示すパンツ型の使い捨ておむつ101は、図11の断面図に示すような装着者側に向けられる透液性のトップシート110と、外側に向けられる不透液性のバックシート111と、前記トップシート110と前記バックシート111との間に挟まれる吸収コア112との積層体で構成されている。この使い捨ておむつは、使用時に装着者の腹部に当てられる前面部と、背側に当てられる後面部と、両側部が大腿部に当てられる中間部とを有する砂時計形状の前記積層体を、前面部の横方向の両側部と、後面部の横方向の両側部とを互いに接合して形成されている。そして、使い捨ておむつ101では、前記前面部と後面部のそれぞれの縁部でウエスト開口部108が形成され、前記中間部の両側部でレッグ開口部109が形成されている。
おむつ101の装着者が排泄した場合、吸収コア112によって排泄物が吸収されるが、一度に多量の排泄を行なうと、吸収コア112によって吸収しきれない排泄物が横方向(レッグ開口部109の方向)へと移動する。この排泄物がレッグ開口部109からおむつ101の外へと漏れることを防止するため、装着者に向かって立ち上がる防漏カフ140が設けられている。防漏カフ140は疎水性シート114によって形成され、一方の側縁(自由端部140a)に弾性部材130が設けられており、その反対側の側縁がトップシート110に固定されて固定端部140bとなっている。
このような防漏カフの一例として、本出願人は以下の特許文献1において防漏カフを2重に設けた使い捨て着用物品を開示している。また、特許文献2号において、防漏カフとトップシートとを間接的に接合し、接合されていない部分がポケットとして機能する使い捨ておむつを開示している。
また、本出願人は特許文献3において、防漏カフをジグザグ状に折り畳み、内側に向かって開口するポケットが形成された使い捨て体液処理用品を開示している。
特開平4−218159号 特公平7−24673号 特開平8−215239号
いずれにせよこの種の防漏カフ140は、おむつ本体の受液側からの立ち上がり寸法をある程度長くしておくことが、レッグ開口部109側への軟便の漏れ防止を向上させる上で必要である。
しかし、防漏カフの立ち上がり寸法をその全長に渡って高くしていくと、レッグ開口部109の下端部109aの内側に位置する防漏カフ140が、脚を挿入するときの障害になる。すなわちこの種のパンツ型の使い捨ておむつを装着するときには、足先をウエスト開口部108からレッグ開口部109に挿入することになるが、このとき指先が前記下端部109aの内側に突出している防漏カフ140に当たり、装着の妨げになる。
また使い捨ておむつを装着したときに、防漏カフ140が、レッグ開口部109の下端部109aと大腿部との間に挟まれて外側へはみ出ることがある。このように防漏カフがおむつの外部にはみ出ると、おむつ内で横漏れを防止する防漏機能を発揮できなくなる。
このような問題はオープン型の使い捨ておむつにおいても同様に発生する。すなわち立ち上がり寸法の大きい防漏カフをオープン型おむつの全長に渡って向けておくと、身体に装着したときに、おむつの幅寸法が小さくなっている股部において、防漏カフがおむつの外側へはみ出して、防漏機能を十分に発揮できない場合がある。
本発明の目的は上記課題を解決するためのものであり、比較的立ち上がり寸法の大きい防漏カフを設けた場合において、大腿部への装着部において防漏カフがおむつの側方へはみ出ることのない防漏カフを有する使い捨ておむつを提供することにある。
また本発明の他の目的は、パンツ型に成形したときに、足をウエスト開口部からレッグ開口部へ挿入するときに、前記防漏カフが足に引っ掛かる頻度を低下させることが可能な使い捨ておむつを提供することにある。
本発明の前記目的は、受液側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向けられるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収コアとを備えた本体が、装着者の腹側に当てられる前面部と、両側部が大腿部に当てられる中間部と、背側に当てられる後面部とを有している使い捨ておむつにおいて、
前記本体の受液側には、縦方向に延び且つ横方向に間隔を開けて配置された防漏カフが設けられ、
前記防漏カフは、縦方向に沿って前記本体に固定される固定端部と、自由端部とを有するシートと、前記自由端部またはその近傍で前記シートに取付けられて縦方向への収縮力を発揮する弾性部材とを有し、
前記防漏カフには、前記シートを二つ折りにしてその内面どうしを接合して固定端部と自由端部との幅寸法を狭める接合部が形成され、この接合部が前記固定端部と自由端部との間に複数設けられており、
前記接合部が前記中間部に設けられて、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが、前記接合部を有する部分で低く、前記接合部を挟む縦方向両側で高いことを特徴とする防漏カフを有する使い捨ておむつによって達成される。
本発明の使い捨ておむつでは、中間部以外の場所においては防漏カフの起立可能長さが長くなっている一方、中間部すなわち装着者の大腿部に当たる部分で防漏カフの起立可能長さが短くなっている。よって、装着時に中間部及びその前後において防漏カフが起立してその形状を保ちやすい。また、中間部において防漏カフがおむつと大腿部との間に挟まれて側方へはみ出るようなことがない。
また、少なくとも排泄位置すなわち肛門付近に対応する位置においては防漏カフの起立可能長さを長くできるので、吸収コアで吸収しきれない流速の早い軟便や水溶便などの排泄物が横方向へと流れた場合、それらが防漏カフを乗り越えて漏れることを効果的に防ぐことができる。
本発明は、前記接合部では、二つ折りされたシートの内面どうしが、接合部の全幅において接合されているものであり、あるいは、前記接合部がおむつの外側に向けられ、二つ折りされたシートの内面どうしが折り起点で接合され、且つその接合部が縦方向に間隔を開けて形成され、接合部の折り内部にポケットが形成されているものとして構成できる。
また本発明は、前記前面部の横方向の両側部と、前記後面部の横方向の両側部とが互いに接合され、前記前面部と後面部のそれぞれの縁部でウエスト開口部が形成され、前記中間部の両側部でレッグ開口部が形成されて、前記本体がパンツ型を成しているものにおいて特に有効である。
この場合、おむつを装着するときに、レッグ開口部の下端部に位置する防漏カフが足先に当たりにくくなり、装着が容易である。
また、前記パンツ型本体のウエスト開口部側を上部、前記レッグ開口部側を下部、前記下部から上部に向う方向を高さ方向としたときに、前記接合部は、パンツ型本体の高さ方向の最下端を含む領域に形成されていることが好ましい。
パンツ型おむつを装着するときには、足先がレッグ開口部の下端部を通過する頻度が高い。よってレッグ開口部の下端部に前記接合部を設けておくと、足先が防漏カフに引っ掛かりにくくなる。
例えば、図1に示すように、前記パンツ型本体の前記高さ方向の全長をH0、前記レッグ開口部が形成されている部分の高さ方向の寸法をH、前記最下端を始点として前記接合部が形成されている領域の前記高さ方向の寸法をHcとしたときに、HcがH未満であることが好ましい。
前記接合部が形成されている領域をレッグ開口部の下端を含む領域にすることにより、前記のように装着時に足が防漏カフに当たりにくくなり、しかも前記下端以外の領域では、レッグ開口部の内側において防漏カフの立ち上がり寸法を大きくすることが可能になり、レッグ開口部の上方領域での横漏れ防止機能を発揮できる。
また、レッグ開口部周囲での横漏れ防止機能を発揮させるためには、前記HcがHの半分以下であるが好ましい。
なお、前記接合部が形成されていない部分で、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが50mm以上であることが、軟便などの横漏れを有効に防止する上で好ましい。
また、前記接合部が形成されている部分で、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが10mm以上であることが、接合部において防漏機能を損なわない点で好ましい。
本発明の使い捨ておむつでは、装着時に中間部及びその前後において防漏カフが起立しやすく、また形状を保ちやすい。そして、少なくとも排泄位置すなわち肛門付近に対応する位置においては防漏カフの起立可能長さが長いので、吸収コアで吸収しきれない流速の早い軟便や水溶便などの排泄物が横方向へと流れ、防漏カフを乗り越えて漏れることを、効果的に防ぐことができる。
また、この防漏カフは通常の形状を持つ防漏カフ(例えば図11に示すような単純な防漏カフ)の中腹においてシートの内面どうしを接合するのみで形成できるので、製造工程がさほど複雑になることもなく、また弾性部材を多数設けることもないのでコストも安い。
さらに、本発明の使い捨ておむつを予めパンツ型に成形されたものとする場合、中間部における防漏カフの起立可能長さが従来とほぼ同じ若しくはそれ以下とすることができるので、レッグ開口部に脚を通して装着するときに防漏カフが装着者の脚に引っ掛かることがなく、スムーズに装着できる。
またパンツ型とオープン型の双方において、股部において防漏カフがおむつの両側部からはみ出にくくなる。
図1は本発明の一実施の形態としてパンツ型の使い捨ておむつを示す斜視図、図2は図1に示したパンツ型の使い捨ておむつを展開して透液性シート側から示した斜視図、図3は図2のIII―III線の断面図、図4は図2のIV−IV線の断面図、図5は図2のV−V線の断面図である。
図1に示す本発明の使い捨ておむつ1は、予めパンツ型に成形されたものであり、その成形前の展開状態では、図2に示すようないわゆる砂時計形状である。図2に示す展開状態おいて、このおむつ1は、使用時に装着者の腹部に当てられる前面部2Aと、使用時に尻部および/または背部に当てられる後面部2Cと、使用時にその両側部4B、4Bが大腿部に当てられる中間部2Bとを有する。前記前面部2Aから中間部2Bを経て前記後面部2Cに至る方向をY方向(縦方向)とし、それと直交する方向をX方向(横方向)とする。また、装着者側に向かう方向をZ方向とする。
この使い捨ておむつ1は装着者の受液側に向けられる透液性のトップシート10と、外側に向けられる不透液性のバックシート11と、前記トップシート10と前記バックシート11との間に挟まれる、それらシートより一回り小さな吸収コア12との積層体(本体)で構成されている。なお、トップシート10とバックシート11は砂時計形状であり、吸収コア12は長方形状または砂時計形状である。そして、トップシート10とバックシート11は、吸収コア12の周囲でホットメルト型接着剤などにより互いに接合されている。
前面部2Aの横方向の側部4Aと、後面部2Cの横方向の側部4Cとが互いに接合され、前面部2Aと後面部2Cのそれぞれの縁部、すなわちウエスト端部3Aと3Cでウエスト開口部8が形成される。さらに、中間部2Bの両側部4Bではそれぞれレッグ開口部9が形成されて、前記積層体(本体)が図1に示すようなパンツ型を成している。
前記ウエスト端部3Aと3Cには横方向に弾性部材(弾性バンド)15が取付けられ、図1に示すように、前記弾性部材15の弾性収縮力によりウエスト開口部8にウエストギャザーが形成される。前記両側部4Bにはレッグ側の弾性部材(弾性バンド)16が取付けられ、図1に示すように、前記弾性部材16の弾性収縮力により、レッグ開口部9の周囲にレッグギャザー(レッグ側のカフ)が形成される。
トップシート10は、親水処理された疎水性繊維、親水性繊維などで形成されたものであり、例えばポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、スパンレース不織布などである。または、前記不織布に嵩高な不織布からなるクッション層を重ねてトップシートを形成してもよい。バックシート11は液不透過性で且つ通気性であり、例えばポリオレフィン系の樹脂シートなどにより形成されている。または、バックシートとして不織布を用い、バックシートと吸収コアとの間に防水性フィルムを介在させてもよい。吸収コア12は、吸収性素材、例えば粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーの混合物などにより形成され、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマーとの混合物がティッシュなどの吸収性シートで包まれたものである。
おむつ1の受液側では例えばトップシート10の上において、両側部4B、4Bに防漏カフを形成するため、長方形(帯状)の疎水性シート14が部分的に折り畳まれた状態で設けられている。この疎水性シート14は、中心線L1に対して横方向(X方向)に対称に間隔を開け、且つY方向(縦方向)に沿って設けられている。
図3、図4および図5に示すように、前記長方形の疎水性シート14は、所定幅Wの接着部14Dがトップシート10からバックシート11にかけて接着固定されており、前記所定幅Wの接着部14Dの内端部が、防漏カフ40の起立支点となる固定端部40bとなっている。一方、疎水性シート14の反対側(中心線L1側)の自由端部40aには、Y方向におけるほぼ全長にわたって弾性部材30が伸長させた状態で取付けられている。
疎水性シート14の縦方向の両端部14A、14Cでは、自由端部40aが中心線L1側(またはこれと逆の外側でも可)に倒されてトップシート10上に接合されている。その結果、図1に示す立体的なパンツ型おむつでは、図3および図4に示すように、防漏カフ40の自由端部40aが装着者方向(Z方向)へと立ち上がって横漏れ防止用の防漏カフ40が形成される。
この防漏カフ40は、おむつ1の中間部2B、その前後(前面部2A、後面部2C)、並びに前後端部3A、3C付近において、起立可能長さ(自由端部40aから固定端部40bまでの立ち上がり可能な長さ)が相違する。
中間部2Bにおいては、図3に示すように、疎水性シート14が、前記固定端部40bと自由端部40aとの間において、折り曲げ線21aと22aでおむつの横方向外側へ突出するように山折りに二つ折りされている。そして、折り曲げ線21aから折り起点21bまで、および折り曲げ線22aから折り起点22bまでの間の全幅において疎水性シート14の内面どうしが接着接合されて、おむつのX方向の外側へ突出する2つの接合部(二つ折り接合部)21、22が形成されている。その結果、図3に示すように、起立可能長さの短い防漏カフ40Aが形成される。
なお、前記防漏カフ40Aは、中間部2Bにおいて、少なくともY方向(縦方向)の中心線L2を含む領域で、この中心線L2の前後にそれぞれ20mm以上の長さ(防漏カフ40Aの全長で40mm以上)であることが好ましく、さらに好ましくは前記中心線L2の前後にそれぞれ40mm以上(防漏カフ40Aの全長で80mm以上)である。なお、図2では、前記防漏カフ40Aが形成される領域をハッチングを付して示している。
図5に示すように、疎水性シート14の縦方向の両端部14A、14C付近では、自由端部40aが中心線L1側に倒れた状態でトップシート10に接着されている。図2ではこの接着領域をハッチングを付して示している。
この両端部14A,14Cでは、図3と同じ折り曲げ線21a、22aが形成され、折り曲げ線21a,22aから折り起点21b,22bまでの範囲で疎水性シート14の内面どうしが接合されて、接合部(二つ折り接合部)21,22が形成されている。この接合部21,22の折り幅寸法を、図3に示す防漏カフ40Aでの前記接合部21,22の折り幅寸法と同じにしておくと、疎水性シート14の取付け作業が簡単である。
なお、前記両端部14A,14Cにおいては、前記接合部21,22が互いに接着されて、さらに前記接着部14Dに接着固定されていてもよいし、または接合部21と22が互いに接着されておらず、また接着部14Dにも接着されていない自由状態であってもよい。
そして、前記両端部14A,14Cおよび前記防漏カフ40A以外の領域では、図4に示すように、おむつの本体の受液側からの起立可能高さの長い防漏カフ40Bとなっている。なお、図4に示す防漏カフ40Bを形成する疎水性シート14の下端部が、おむつの横方向の中心側においてトップシートに接合されて、防漏カフ40Bの立ち上がり可能高さが図4に示すものよりもやや低くなっていてもよい。
なお、図3に示す防漏カフ40Aの起立可能長さは、10mm以上であることが好ましい。この防漏カフ40Aを10mmよりも短くすると、防漏カフ40Aによる漏れ防止効果が低下する。なお、前記防漏カフ40Aの立ち上がり可能高さは、図3において、前記固定端部40bからおむつの側部4Bまでの長さ以下であることが好ましい。このように構成すると、防漏カフ40Aがおむつの外側へ倒れたときに、自由端部40aがおむつの中間部2Bでの側部4Bから外方へはみ出すことがない。また、図4における防漏カフ40Bの起立可能長さは少なくとも50mm以上であることが好ましい。さらに好ましくは70mm以上である。
図1に示すように立体的なパンツ型に成形されたときに、あるいは図1に示す状態で全体がF方向へ押しつぶされて平坦な状態とされたときにおいて、図1の上下方向を高さ方向としたときに、パンツ型おむつ1の前記高さ方向の全長をH0、レッグ開口部9が形成されている部分の高さ方向の寸法をH、おむつの最下端を始点として防漏カフ40Aと防漏カフ40Bとの境界点のうちのいずれか高い方のものが存在する部分の高さ方向の寸法をHcとしたときに、HcがH未満であることが好ましい。さらに好ましくはHcがHの半分以下である。またHcの寸法の更に好ましくは30mm以下である。
上記のように構成すると、前記防漏カフ40Aは、レッグ開口部9において、股部に装着される最下端を含む領域に存在するため、装着時に足をウエスト開口部8からレッグ開口部9に通す際に、足の指先が防漏カフ40Aに引っ掛かりにくくなる。また、レッグ開口部9の上方(H−Hcの領域)においては起立可能高さの長い防漏カフ40Bが存在しているため、レッグ開口部9の上部では、軟便などの横漏れを十分に抑制できる。
また、身体に装着したときに、レッグ開口部9の周囲に設けられた弾性部材16が大腿部に密着したときに、レッグ開口部9の下部分において、防漏カフが大腿部と前記弾性部材16の間に挟まれておむつ外方へはみ出る現象が生じにくくなる。
この防漏カフ40を形成する疎水性シート14は好ましくは通気性である。例えば、ポリプロピレン繊維で形成されたスパンボンド不織布や、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とスパンボンド不織布とを重ねたシートなど、疎水性繊維で形成された不織布や、不透液性の樹脂シートなどで形成されうる。疎水性シート14が熱可塑性であれば、加熱処理や超音波処理によって疎水性シート14どうし、或いは疎水性シート14とトップシート10とを接合できるので防漏カフの形成が容易である。なお、疎水性シート14の接合には、ホットメルト型接着剤を用いてもよい。
本発明の使い捨ておむつの中間部において防漏カフの起立可能長さを短くするには種々の手段がある。図6、図7、図8、図9は、前記起立可能高さの短い防漏カフ40Aの変形例40A1、40A2、40A3、40A4をそれぞれ示す断面図である。
図6に示す防漏カフ40A1は、疎水性シート14を2箇所で二つ折りしているが、それぞれの折り部において折り起点21bと22bの部分のみで、疎水性シート14が互いに接合されている。ここで、前記折り起点21bと22bでの疎水性シートどうしの接着箇所を縦方向(Y方向)において間隔を開けて形成しておくと、疎水性シート14の折り部内部にポケット21c、22cを形成でき、このポケット21c、22cで尿などを受け止めることができ、防漏カフ40A1の防漏効果をさらに高めることができる。また前記ポケット21c、22cを形成することで空気の流通性も向上し、蒸れを防止できる。
図7の防漏カフ40A2では、図3に示したのと同様に疎水性シート14の内面全体を接合した接合部(二つ折り接合部)21,22が互いに接合されていると共に、さらに疎水性シート14の接着部14Dに倒されて接着されている。これにより防漏カフの起立可能長さが短くされている。
図8に示す防漏カフ40A3では、疎水性シート14どうしを接合することにより形成される接合部(二つ折り接合部)22と23が、おむつの外側側とおむつの内側の双方に向けて突出している。
図9に示す防漏カフ40A4においては、疎水性シートどうしを接合することにより形成される各接合部23と24が、共に中心線L1側に突出している。
図8と図9に示すように、防漏カフ40A3と40A4のそれぞれから内側に延びる接合部23と24を形成しておくと、接合部23または24とトップシート10との間にポケットが形成され、また図9では接合部23と接合部24との間にポケットが形成されて、横漏れした尿や軟便を前記ポケットで受け止めることができるようになる。
なお、防漏カフの中間部において疎水性シートどうしを接合させた接合部が形成される場合、各接合部の折曲線(例えば図3における符号21a、21bで示す部分)に弾性部材を設けることもできる。また前記接合部が固定端部40bと自由端部40aとの間で一箇所のみ形成されてもよい。
なお、本発明の防漏カフは、いわゆるオープン型のおむつに設けることもできる。オープン型おむつにおいて、中間部に図3に示すような起立可能高さの低い防漏カフ40Aを設けると、股部において防漏カフがおむつの側部外方へはみ出にくくなる。
その他、本発明の使い捨ておむつの中間部における防漏カフは、疎水性シートを3つ折り、4つ折りするなど、さらに折り畳んで接合させて形成できる。また、疎水性シートのX方向における幅寸法を、中間部とそれ以外の場所のそれぞれにおいて変化させることにより、中間部における防漏カフの起立可能長さを変えることもできる。
また、本発明の使い捨ておむつおける防漏カフは、少なくとも後面部において起立可能長さが長ければ軟便や水溶便の漏れを防止できる。したがって、例えば前面部において、防漏カフの起立可能高さを中間部における防漏カフと同様に短くしてもよい。
本発明の一実施の形態としてパンツ型おむつを示す斜視図 図1に示したパンツ型おむつを展開した状態で受液側から示す斜視図 図2のIII―III線の断面図 図2のIV−IV線の断面図 図2のV−V線の断面図 本発明の使い捨ておむつの防漏カフの他の実施の形態を示す部分拡大断面図 本発明の使い捨ておむつの防漏カフの他の実施の形態を示す部分拡大断面図 本発明の使い捨ておむつの防漏カフの他の実施の形態を示す部分拡大断面図 本発明の使い捨ておむつの防漏カフの他の実施の形態を示す部分拡大断面図 従来の使い捨ておむつを示す斜視図 図10の使い捨ておむつに設けられている防漏カフの断面図
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2A 前面部
2B 中間部
2C 後面部
3A 前ウエスト部
3C 後ウエスト部
4B 側部
10 トップシート
11 バックシート
12 吸収コア
14 疎水性シート
14A、14C 疎水性シートの縦方向の端部
21,22,23,24 接合部
21a,22a 折り曲げ線
21b、22b 折り起点
40a 自由端部
40b 固定端部
40A、40A1、40A2、40A3、40A4 中間部における防漏カフ
40B 前面部および後面部付近における防漏カフ
40C 前後ウエスト部付近における防漏カフ
L1 X方向における中心線
L2 Y方向における中心線

Claims (10)

  1. 受液側に向けられる透液性のトップシートと、外側に向けられるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介在する吸収コアとを備えた本体が、装着者の腹側に当てられる前面部と、両側部が大腿部に当てられる中間部と、背側に当てられる後面部とを有している使い捨ておむつにおいて、
    前記本体の受液側には、縦方向に延び且つ横方向に間隔を開けて配置された防漏カフが設けられ、
    前記防漏カフは、縦方向に沿って前記本体に固定される固定端部と、自由端部とを有するシートと、前記自由端部またはその近傍で前記シートに取付けられて縦方向への収縮力を発揮する弾性部材とを有し、
    前記防漏カフには、前記シートを二つ折りにしてその内面どうしを接合して固定端部と自由端部との幅寸法を狭める接合部が形成され、この接合部が前記固定端部と自由端部との間に複数設けられており、
    前記接合部が前記中間部に設けられて、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが、前記接合部を有する部分で低く、前記接合部を挟む縦方向両側で高いことを特徴とする防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  2. 前記接合部では、二つ折りされたシートの内面どうしが、接合部の全幅において接合されている請求項1記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  3. 前記接合部がおむつの外側に向けられ、二つ折りされたシートの内面どうしが折り起点で接合され、且つその接合部が縦方向に間隔を開けて形成され、接合部の折り内部にポケットが形成されている請求項1記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  4. 前記前面部の両側部と、前記後面部の両側部とが互いに接合されて、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部が形成され、前記中間部の両側部がレッグ開口部に位置して、前記本体がパンツ型を成している請求項1ないし3のいずれかに記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  5. 前記パンツ型本体のウエスト開口部側を上部、前記レッグ開口部側を下部、前記下部から上部に向う方向を高さ方向としたときに、前記接合部は、パンツ型本体の高さ方向の最下端を含む領域に形成されている請求項4記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  6. 前記レッグ開口部が形成されている部分の高さ方向の寸法をH、前記最下端を始点として前記接合部が形成されている領域の前記高さ方向の寸法をHcとしたときに、HcがH未満である請求項5記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  7. 前記HcがHの半分以下である請求項6記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  8. 前記接合部が形成されていない部分で、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが50mm以上である請求項1〜7のいずれかに記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  9. 前記接合部が形成されている部分で、前記本体からの前記防漏カフの起立可能な長さが10mm以上である請求項1〜8のいずれかに記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
  10. 前記防漏カフを構成するシートの幅寸法が、前記縦方向の全長において同じである請求項1〜9のいずれかに記載の防漏カフを有する使い捨ておむつ。
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