JP2005218719A - 電子内視鏡システム及び信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子内視鏡システムは、光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理部25と、固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための輝点検出部23を有する信号処理装置4を備え、光位相変調マスクは、物体距離に応じた光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、復元処理部25は、輝点検出部23により検知した固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うように構成されている。
【選択図】図5
Description
図10に示すように、従来の電子内視鏡システム100は、対物光学系101aによって得られた被写体像固体撮像素子101bによって撮像する、複数種の内視鏡がカメラコントローラ102に接続されモニタ103の表示画面に内視鏡画像を表示するように構成されており、少なくとも1つの内視鏡101の対物光学系101aが光位相変調マスク101cを有している。尚、符号104は、内視鏡101に照明光を供給する光源装置である。
上記輝点は、略円形の輝点と異なり、回転非対称な異型の輝点となってモニタの表示画面に表示される。また、上述したようにモニタの表示画面上において、収差が認識できない大きさになるよう上記光位相変調マスクの変調量を調整しているため、被写界深度内と被写界深度外との収差の大きさが大きく異なる輝点となる。
また、本発明による第2の電子内視鏡システムは、対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡と、前記内視鏡の前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクと、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを有する信号処理装置と、物体距離を検出する距離検出手段と、を備えた電子内視鏡システムであって、前記光位相変調マスクは、物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理手段を有し、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ物体距離に応じた復元処理を行うことを特徴としている。
また、本発明による第3の電子内視鏡システムは、前記第2の電子内視鏡システムにおいて、前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴としている。
本発明による第1の信号処理装置は、被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とすしている。
また、本発明による第2の信号処理装置は、被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ物体距離に応じた復元処理を行うことを特徴としている。
また、本発明による第3の信号処理装置は、前記第2の信号処理装置において、前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴としている。
前記内視鏡2の挿入部先端部11aには、挿入部11に挿通配設され、前記光源装置3からの照明光を伝達するライトガイド13の先端側が配置されており、照明光学系14を介して被写体を照明するようになっている。また、前記内視鏡2の挿入部先端部11aには、前記照明光学系14に隣接して被写体の像を取り込む対物光学系15が配置されており、この対物光学系15の後方には固体撮像素子16aを有する撮像部16が配置されている。前記対物光学系15と前記撮像部16とは、後述するように撮像ユニット17を構成している。
更に、前記瞳変調素子18aは、前記明るさ絞り部材19と嵌合するために、前記自由曲面部18bの外部で、且つ明るさ絞り部材19と対向する面内に2個の突起部18cが形成されている。
電子内視鏡システム1は、光源装置3から照明光を内視鏡2のライトガイド13に供給される。ライトガイド13から伝達された照明光は、照明光学系14を介して挿入部先端部11aの照明光学系14から被写体を照明する。照明された被写体は、対物光学系15により被写体像を取り込まれる。そして、取り込まれた被写体像は、対物光学系15により固体撮像素子16aの受光面上に結像される。
従って、前記瞳変調素子18aを含む撮像ユニット17は、被写界深度が拡大されている。
自動調光部28は、前記映像信号から映像全体の明るさを検知し、この映像全体の平均値が固体撮像素子16aのダイナミックレンジ内の予め決められた設定値となるよう光源装置3を制御するように自動調光信号を発生する。
前記輝点検出部23は、前記信号変換部22からの映像信号から、上記輝点の映像上の位置及び大きさを検出する。
また、隣接する画素が固体撮像素子16aのダイナミックレンジを超える光量を受けた場合、上記輝点と同一の輝点としてその大きさが(SHn、SVn)として表される(nは輝点の番号で、1、2、…)。
前記復元処理部25は、前記マスク処理部24によって取り出された輝点領域の映像信号に対し、瞳変調素子18aを含む対物光学系15の逆フィルタに相当する2次元の非対称なディジタルフィルタ処理を施す。
400 −300 −40 −20 −20
−300 225 30 15 15
−40 30 4 2 2
−20 15 2 1 1
−20 15 2 1 1
前記ディジタルフィルタは、瞳変調素子18aによる非対称なぼけを復元するようなフィルタであるため、上記ディジタルフィルタ処理を施された輝点は、元の輝点の形状にほぼ復元される。
本実施例では瞳変調素子18aにガラス材料を用いているが、樹脂材料を用いても良い。また、本実施例では瞳変調素子18aは光学的に透明なガラスが用いられているが、特定の波長のみ透過する光学フィルタ材料を用いても良い。
第2実施例は、基本的な構成は第1実施例と同じであり、復元処理の処理方法が異なる。以下、相違点に重点をおいて説明する。
例えば、前記復元処理部33には、物体距離4mm〜8mm間の瞳変調素子18aによって発生する非対称な収差を復元する復元処理部33aと、物体距離8mm〜40mm間の瞳変調素子18aによって発生する非対称な収差を復元する復元処理部33bと、物体距離40mm〜71mmの瞳変調素子18aによって発生する非対称な収差を復元する復元処理部33cとを有して構成されている。
この13.5mm付近の物体距離での点像強度分布関数(PSF)の大きさは、一辺が固体撮像素子16aの画素ピッチの2画素程度となる。
輝点映像信号は、前記復元処理部33bにより物体距離8mm〜40mmに応じた復元処理が施され、非対称な輝点形状が復元される。復元された輝点映像信号は、マスク処理部24によって輝点が除かれた映像信号と加算されてD/A変換器27に入力される。
物体距離が遠い場合の点像強度分布関数(PSF)の大きさは、一辺が固体撮像素子16aの画素ピッチの4画素程度まで大きくなる。
輝点映像信号は、復元処理部33cにより物体距離40〜71mmに応じた復元処理が施され、非対称な輝点形状が復元される。
物体距離が近い場合の点像強度分布関数(PSF)の大きさは、一辺が固体撮像素子16aの画素ピッチの4画素程度まで大きくなる。物体距離が近く、照明光が強すぎ白トビするような場合には自動調光部28は物体距離が近くなったことを示す信号を出力する。
また、第2実施例の電子内視鏡システムは、ベストピント位置、近点位置、遠点位置の3つの復元処理を施すように構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、物体距離に応じた複数の復元処理回路を設けても良い。
また、本発明の内容は、医療用及び工業用内視鏡を含む内視鏡に適用可能である。
(付記項1)
対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡と、
前記内視鏡の前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクと、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段を有する信号処理装置と、
を備えた電子内視鏡システムであって、
前記光位相変調マスクは、物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡と、
前記内視鏡の前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクと、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを有する信号処理装置と、
物体距離を検出する距離検出手段と、
を備えた電子内視鏡システムであって、
前記光位相変調マスクは、物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ前記距離検出手段が検出した物体距離に応じて復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴とする付記項2に記載の信号処理装置。
前記復元処理手段の前記復元処理を施す飽和領域付近は、前記固体撮像素子の飽和領域に加え、少なくとも前記復元処理に必要な所定の領域を加算した領域であることを特徴とする付記項1又は2又は3記載の電子内視鏡システム。
前記光位相変調マスクは、明るさ絞りの背面に設け、前記対物光学系の光軸に対して非対称な自由曲面を有する瞳変調素子であり、
前記瞳変調素子は、前記明るさ絞りの背面に嵌合するために前記対物光学系に対して光学的な有効領域外に少なくとも2つ以上の突起部を設け、
前記明るさ絞りは、前記瞳変調素子の光学的有効領域に対応する開口部を有し、この開口部の開口中心と前記瞳変調素子の光軸とが一致し、且つ前記開口部と前記瞳変調素子の光学的有効領域とが位置ずれしないように、前記瞳変調素子の前記突起部に応じた位置決め穴を形成したことを特徴とする付記項1又は2又は3に記載の電子内視鏡システム。
前記明るさ絞りの開口部は、長方形の形状であり、この長方形開口部の開口中心と前記瞳変調素子の光軸とが一致し、且つ前記長方形開口部の一辺及びこの一辺と異なる他の一辺と前記瞳変調素子の前記自由曲面のX軸及びY軸とがそれぞれ平行になるように前記位置決め穴を形成していることを特徴とする付記項5に記載の電子内視鏡システム。
被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする信号処理装置。
被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ物体距離に応じた復元処理を行うことを特徴とする信号処理装置。
前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴とする付記項8に記載の信号処理装置。
前記復元処理手段の前記復元処理を施す飽和領域付近は、前記固体撮像素子の飽和領域に加え、少なくとも前記復元処理に必要な所定の領域を加算した領域であることを特徴とする付記項7又は8又は9に記載の信号処理装置。
対物光学系によって得られた被写体像を固体撮像素子により撮像する複数種の内視鏡と、前記複数種の内視鏡のうち1つを選択的に接続し、当該接続した内視鏡の前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置を備えた電子内視鏡システムであって、
前記複数種の内視鏡のうち、少なくとも1つの内視鏡は対物光学系が光位相変調マスクを有し、この光位相変調マスクは前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有し、且つ物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置され、
前記信号処理装置は、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
対物光学系によって得られた被写体像を固体撮像素子により撮像する複数種の内視鏡と、前記複数種の内視鏡のうち1つを選択的に接続し、当該接続した内視鏡の前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置と、
物体距離を検出する距離検出手段と、を備えた電子内視鏡システムであって、
前記複数種の内視鏡のうち、少なくとも1つの内視鏡は対物光学系が光位相変調マスクを有し、この光位相変調マスクは前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有し、且つ物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置され、
前記信号処理装置は、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ前記距離検出手段が検出した物体距離に応じて復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
対物光学系によって得られた被写体像を固体撮像素子により撮像する複数種の内視鏡と、前記複数種の内視鏡のうち1つを選択的に接続し、当該接続した内視鏡の前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う複数の信号処理装置とを、組み合わせて使用される電子内視鏡システムにおいて、
前記複数種の内視鏡のうち、少なくとも1つの内視鏡は対物光学系が光位相変調マスクを有し、この光位相変調マスクは前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有し、且つ物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置され、
前記複数の信号処理装置は、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
対物光学系によって得られた被写体像を固体撮像素子により撮像する複数種の内視鏡と、物体距離を検出する距離検出手段と、前記複数種の内視鏡のうち1つを選択的に接続し、当該接続した内視鏡の前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う複数の信号処理装置とを、組み合わせて使用される電子内視鏡システムにおいて、
前記複数種の内視鏡のうち、少なくとも1つの内視鏡は対物光学系が光位相変調マスクを有し、この光位相変調マスクは前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有し、且つ物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置され、
前記複数の信号処理装置は、前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ前記距離検出手段が検出した物体距離に応じて復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。
前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴とする付記項12又は14に記載の電子内視鏡システム。
前記復元処理手段を施す領域は、飽和レベルの領域に加え、少なくとも前記復元処理手段に必要な領域を加算した領域であることを特徴とする付記項11〜15に記載の電子内視鏡システム。
前記光位相変調マスクは、明るさ絞りの背面に設け、前記対物光学系の光軸に対して非対称な自由曲面を有する瞳変調素子であり、
前記瞳変調素子は、前記明るさ絞りの背面に嵌合するために前記対物光学系に対して光学的な有効領域外に少なくとも2つ以上の突起部を設け、
前記明るさ絞りは、前記瞳変調素子の光学的有効領域に対応する開口部を有し、この開口部の開口中心と前記瞳変調素子の光軸とが一致し、且つ前記開口部と前記瞳変調素子の光学的有効領域とが位置ずれしないように、前記瞳変調素子の前記突起部に応じた位置決め穴を形成したことを特徴とする付記項11〜15に記載の電子内視鏡システム。
前記明るさ絞りの開口部は、長方形の形状であり、この長方形開口部の開口中心と前記瞳変調素子の光軸とが一致し、且つ前記長方形開口部の一辺及びこの一辺と異なる他の一辺と前記瞳変調素子の前記自由曲面のX軸及びY軸とがそれぞれ平行になるように前記位置決め穴を形成していることを特徴とする付記項17に記載の電子内視鏡システム。
前記光位相変調マスクを含む対物光学系に用いられる光軸に対して非対称な自由曲面を有する瞳変調素子には、対物光学系の光学的な有効領域外に少なくとも2つ以上の突起部が設けられ、当接する長方形の開口を持つ明るさ絞りには、瞳変調素子の光軸と、明るさ絞りの開口中心とが一致し、且つ瞳変調素子の自由曲面のX軸、及び、Y軸がそれぞれ、明るさ絞り開口の一辺、及び、他の一辺と平行になるように、瞳変調素子に設けられた突起部に対向する位置に位置決め穴が設けられていることを特徴とする付記項11〜15に記載の電子内視鏡システム。
2 電子内視鏡
3 光源装置
4 信号処理装置
11 挿入部
15 対物光学系
16 撮像部
16a 固体撮像素子
17 撮像ユニット
18 光位相変調マスク
18a 瞳変調素子
19 明るさ絞り部材
21 A/D変換器
22 信号変換部
23 輝点検出部
24 マスク処理部
25 復元処理部
26 加算器
27 D/A変換器
28 自動調光部
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (6)
- 対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡と、
前記内視鏡の前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクと、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段を有する信号処理装置と、
を備えた電子内視鏡システムであって、
前記光位相変調マスクは、物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。 - 対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡と、
前記内視鏡の前記対物光学系に設けられ、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクと、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを有する信号処理装置と、
物体距離を検出する距離検出手段と、
を備えた電子内視鏡システムであって、
前記光位相変調マスクは、物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクが設けられない対物光学系よりも小さくなるように配置されると共に、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ前記距離検出手段が検出した物体距離に応じて復元処理を行うことを特徴とする電子内視鏡システム。 - 前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
- 被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ復元処理を行うことを特徴とする信号処理装置。 - 被写体像を得るための対物光学系に、この対物光学系の光軸を軸として非対称な光学的伝達関数を有する光位相変調マスクを備え、前記光位相変調マスクは物体距離に応じた前記光学的伝達関数の変化が光位相変調マスクを設けない場合よりも小さくなるように配置されている、前記対物光学系によって得られた被写体像を撮像するための固体撮像素子を有する内視鏡に接続され、前記固体撮像素子からの被写体像に応じた出力信号の処理を行う信号処理装置であって、
前記光位相変調マスクにより変更された光学的伝達関数を復元する復元処理手段と、前記固体撮像素子に飽和レベルの光量が入射した際に、この固体撮像素子における飽和領域の位置と大きさを検知するための検知手段とを備え、
前記復元処理手段は、前記検知手段により検知した前記固体撮像素子の飽和領域付近にのみ物体距離に応じた復元処理を行うことを特徴とする信号処理装置。 - 前記復元処理手段は、物体距離に応じた複数の復元処理を有することを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
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---|---|---|---|
JP2004031274A JP4460909B2 (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 電子内視鏡システム及び信号処理装置 |
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