JP2005216609A - 電子機器の押釦装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 より一層快適なクリック感を得ることのできる電子機器の押釦装置を提供すること。
【解決手段】 回路基板20上にタクトスイッチ35が設けられるとともに、弾性シート材21においてタクトスイッチ35の配置位置には、スカート形状を成す弾性変形部25aを介して押釦25が一体的に形成されている。押釦25はソリッド構造に形成され、弾性変形部25aは、タクトスイッチ35の上面35aと、押釦25の下面25bとの間に空隙bを形成する様に形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】 回路基板20上にタクトスイッチ35が設けられるとともに、弾性シート材21においてタクトスイッチ35の配置位置には、スカート形状を成す弾性変形部25aを介して押釦25が一体的に形成されている。押釦25はソリッド構造に形成され、弾性変形部25aは、タクトスイッチ35の上面35aと、押釦25の下面25bとの間に空隙bを形成する様に形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、押釦を有する電子機器に用いられる、電子機器の押釦装置に関する。また、本発明は、前記電子機器の押釦装置を備えた、ファクシミリ装置やプリンタ等に代表される記録装置及び液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
操作部に押釦を備える電子機器は種々存在するが、以下では、その一例としての記録装置、特にインクジェットプリンタを一例として説明する。インクジェットプリンタには、専ら記録(印刷)データを送信するパーソナルコンピュータ等と接続され、パーソナルコンピュータから受信した記録データに従って記録動作を実行するものがある一方で、近年のデジタルスチルカメラの普及に伴い、パーソナルコンピュータ等との接続を必要とせず、デジタルスチルカメラに着脱自在に装着されるメモリカードをそのまま装着可能なスロット(開口部)を備え、そしてインクジェットプリンタ単独で記録動作を実行可能なものが出回っている。
この様なインクジェットプリンタにおいて、印刷を行う画像の選択、印刷サイズ、印刷枚数、記録用紙の種類、印刷品質の設定等、種々の操作を装置本体側で行うことから、その操作部には、複数の押釦が配設される。
この様なインクジェットプリンタにおいて、印刷を行う画像の選択、印刷サイズ、印刷枚数、記録用紙の種類、印刷品質の設定等、種々の操作を装置本体側で行うことから、その操作部には、複数の押釦が配設される。
ところで、この押釦の一例として、ラバーコンタクトスイッチがある。ラバーコンタクトスイッチは、基板上に接点部を設けるとともに、この接点部上に弾性変形部を介して弾性シート材に形成された押釦の下面に導電材料を設け、押釦を押下すると、前記弾性変形部が弾性変形し、そして押釦の下面が前記接点部に接触することで接続状態となる様に構成されている。
この様なラバーコンタクトスイッチにおいては、押釦を押下する際のクリック感は、その原理上、即ち弾性材料の弾性変形によって発生するクリック感であることから、小気味良い快適なクリック感が得られ難く、ユーザによっては押釦が押されたかどうかが判然としない、という感覚を抱く場合もある。そこで、この様な問題を解決する為には、押下した際に確実なクリック感を感じることのできるスイッチ、例えば、タクトスイッチを併用することが有効である(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上述した特許文献1に開示されたスイッチにおいては、タクトスイッチを用いることにより押釦を押下した際のクリック感は向上するものの、そのクリック感は専らタクトスイッチそのものの機能によってもたらされる限りであり、それ以上の更なるクリック感向上の余地が未だ残されていた。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、より一層快適なクリック感を得ることのできる電子機器の押釦装置を提供することにある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、より一層快適なクリック感を得ることのできる電子機器の押釦装置を提供することにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様は、回路基板上に設けられるタクトスイッチと、前記回路基板上に配設される弾性シート材に、弾性変形部を介して一体的に形成されるとともに、前記タクトスイッチ上に配置されて、前記弾性変形部の弾性変形によって前記タクトスイッチを押下するストローク動作が可能となる押釦と、を備えた電子機器の押釦装置であって、前記押釦がソリッド構造に形成され、前記弾性変形部が、前記弾性シート材からスカート形状を成す様に立ち上がるとともに、前記タクトスイッチの上面と、前記押釦の下面との間に空隙を形成する様に形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、タクトスイッチを押釦によって押下する構成を備えた電子機器の押釦装置において、前記押釦はソリッド構造(即ち中空でない)であるので、タクトスイッチを押下した際にも前記押釦が変形し難く、押下した際の操作感に優れるとともに、タクトスイッチに接触しても変形し難いのでタクトスイッチを確実に押下することができる。そして、前記弾性シート材からスカート形状を成す様に立ち上がる弾性変形部が弾性変形する(潰れる)ことによるクリック感が得られるので、タクトスイッチのクリック感との相乗効果によってより一層快適なクリック感を得ることができる。また、タクトスイッチの上面と、押釦の下面との間に空隙が形成されることから、これによって押下ストロークを確保することができ、更なる相乗効果によって快適なクリック感を得ることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記押釦を押下した際に、前記弾性変形部の弾性変形によるクリック感が得られた後に、前記タクトスイッチの押下動作が開始されるよう前記空隙が設定されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記押釦を押下した際に、前記弾性変形部の弾性変形によるクリック感が得られた後に、前記タクトスイッチの押下動作が開始されるよう前記空隙が設定されていることから、これによって所謂「2段階押し」の状態が形成されることとなり、1回の押下ストローク中に、最終的にタクトスイッチを押下するかしないかを判断する機会を介在させることが可能となり、ユーザフレンドリとなる。
上記態様によれば、前記押釦を押下した際に、前記弾性変形部の弾性変形によるクリック感が得られた後に、前記タクトスイッチの押下動作が開始されるよう前記空隙が設定されていることから、これによって所謂「2段階押し」の状態が形成されることとなり、1回の押下ストローク中に、最終的にタクトスイッチを押下するかしないかを判断する機会を介在させることが可能となり、ユーザフレンドリとなる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記空隙の大きさが、上記タクトスイッチの押下ストロークよりも大なる様に設定されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記空隙の大きさ(即ち前記押釦が前記タクトスイッチに接触するまでの押下ストローク)が、上記タクトスイッチの押下ストロークよりも大きいことから、全体としてより大きいストロークを得ることができ、押下した際の操作感がより一層向上する。
上記態様によれば、前記空隙の大きさ(即ち前記押釦が前記タクトスイッチに接触するまでの押下ストローク)が、上記タクトスイッチの押下ストロークよりも大きいことから、全体としてより大きいストロークを得ることができ、押下した際の操作感がより一層向上する。
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記弾性スカート部の厚みが0.2〜0.4mmであるとともに、前記押釦のストローク方向と直交する面に対してなす角度が35°〜39°であることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、上記第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記押釦において前記タクトスイッチと対向する面に、前記押釦よりも硬質の材料によって形成された押圧部が設けられていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記押釦において前記タクトスイッチと対向する面に、前記押釦よりも硬質の材料によって形成された押圧部が設けられていることから、前記タクトスイッチを押下する際に当該タクトスイッチを押下する面が変形せず、より確実に前記タクトスイッチを押下することができる。
上記態様によれば、前記押釦において前記タクトスイッチと対向する面に、前記押釦よりも硬質の材料によって形成された押圧部が設けられていることから、前記タクトスイッチを押下する際に当該タクトスイッチを押下する面が変形せず、より確実に前記タクトスイッチを押下することができる。
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、前記押圧部が、2色成形によって前記押釦と一体的に形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記押圧部が、2色成形によって前記押釦と一体的に形成されていることから、簡易且つ低コストに前記押圧部を設けることができる。
上記態様によれば、前記押圧部が、2色成形によって前記押釦と一体的に形成されていることから、簡易且つ低コストに前記押圧部を設けることができる。
本発明の第7の態様は、押釦を含んだ操作パネル部を有する、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記電子機器の押釦装置を備えていることを特徴とする。
上記態様によれば、記録装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
上記態様によれば、記録装置において、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第8の態様は、押釦を含んだ操作パネル部を有する、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置であって、上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記電子機器の押釦装置を備えていることを特徴とする。
以下、図1乃至図4を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は本発明に係る「記録装置」、「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の外観斜視図、図2は操作部4を構成する回路基板20及び弾性シート材21の斜視図、図3は押釦25の断面図、図4は押釦25の他の実施形態を示す断面図である。
先ず、図1を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、「被記録媒体」、「被噴射媒体」の一例としての、比較的サイズの小さいハガキ、L判サイズ等の記録用紙への記録に適した小型サイズに構成されたものである。
このプリンタ1はA4サイズの記録に好適であるインクジェットプリンタと同様に、装置後部に記録用紙を傾斜姿勢で複数枚セット可能な給送装置(ASF)2を、装置中程に主走査方向に往復動可能に設けられる、記録ヘッド(図示せず)を備えたキャリッジ(図示せず)を、装置前部には記録の行われた記録用紙をスタックするスタッカ13を備えている。スタッカ13は、非使用時には図示する様に略垂直に立設された収納状態となり、使用時には、プリンタ前方側に開いて記録用紙をスタック可能な使用状態となる(図示せず)。
このプリンタ1はA4サイズの記録に好適であるインクジェットプリンタと同様に、装置後部に記録用紙を傾斜姿勢で複数枚セット可能な給送装置(ASF)2を、装置中程に主走査方向に往復動可能に設けられる、記録ヘッド(図示せず)を備えたキャリッジ(図示せず)を、装置前部には記録の行われた記録用紙をスタックするスタッカ13を備えている。スタッカ13は、非使用時には図示する様に略垂直に立設された収納状態となり、使用時には、プリンタ前方側に開いて記録用紙をスタック可能な使用状態となる(図示せず)。
装置上面中央には電源ボタン、印刷設定ボタン等の複数の押釦22〜26を備えて構成された操作部5と、印刷設定内容や現在の動作ステータス等を表示する表示部4が配置され、プリンタ前面において右側上部には、画像データ等が記憶された半導体メモリ媒体(メモリカード)を装着可能なカードスロット(図示せず)が設けられるとともに、これを覆う開閉自在なカバー14が設けられている。即ち、プリンタ1は、外部のホスト・コンピュータと接続して印刷データを受信するのみならず、画像データを記憶したメモリカードから直接画像データを読み込み、そして印刷用のデータを生成して自ら印刷実行可能に構成されている。
次に、プリンタ1の外観を構成するハウジングは、複数の部材によって構成される。装置本体底部は下部ハウジング(図示せず)によって構成され、装置本体上部は上部ハウジング7によって構成される。そして下部ハウジング8と上部ハウジング7とで構成された装置本体に、キャップ形状を成す右ハウジング9と左ハウジング11とが左右からキャップする様に装着され、そして両側面に右化粧板10と左化粧板(図示せず)とが嵌め込まれる。また、上記下部ハウジングにおいてプリンタ前面側には上記スタッカ13が回動自在に設けられる。更に、右ハウジング9と左ハウジング11とにはハンドル6が回動自在に取り付けられ、これによって持ち運びの際にハンドル6を把持することでプリンタ1を容易に運搬することが可能となる。尚、上記下部ハウジングと上部ハウジング7とによって上下に分割される装置本体をこの様にハンドル6によって支持する場合でも、右ハウジング9と左ハウジング11とで左右からキャップする様な構成であることから、装置本体が上下に分割される様なこともなく、運搬の際の安全性(即ちハウジングの機械的強度)が向上している。
続いて、図2〜図4を参照しながら、押釦装置の構成について詳説する。図2において、操作部5を構成する回路基板20上には、弾性シート材21が配設される。弾性シート材21は、本実施形態においてはシリコンゴム(硬度53°(JIS−A))によって形成され、更にプリンタ1本体に装着された際にプリンタ上面から突出する様に押釦22〜26が一体的に形成されている。
押釦22〜26は、回路基板20上に設けられたタクトスイッチ30〜37上に配置される様に弾性シート材21に形成され、ユーザが押釦を押下することにより、各々に対応するタクトスイッチが押下される様になっている。
より詳しくは、その中の押釦25及びタクトスイッチ35を一例として、図3を参照しながら説明する。尚、以下では押釦25及びタクトスイッチ35を一例として説明するが、その他の押釦及びタクトスイッチの構成についても、以下と同様である。
より詳しくは、その中の押釦25及びタクトスイッチ35を一例として、図3を参照しながら説明する。尚、以下では押釦25及びタクトスイッチ35を一例として説明するが、その他の押釦及びタクトスイッチの構成についても、以下と同様である。
先ず、回路基板20上に設けられたタクトスイッチ35は、図示する様に押下ストロークaを有し、押釦25によって上部から押されることにより、動作する様になっている。このタクトスイッチ35の上部に配置された押釦25は、ソリッド構造(中空でない)によって形成されるとともに、図2にも示す様に弾性シート材21からスカート形状を成す様に立ち上がる弾性変形部25aを介して弾性シート材21と一体的に形成されている。尚、符号27は押釦25の周囲を覆う様な円筒形状を成すガイド部材である。
弾性変形部25aは厚さcに形成されるとともに、回路基板20の基板面と直交する面で切断した断面において、押釦25のストローク方向と直交する面(殆どの場合回路基板20の基板面に並行な面)に対して角度dを成す様に形成され、押釦25の周囲を囲う様に連続的に形成されている(図2も参照)
この弾性変形部25aは、ユーザによって押釦25が上方から押下されると、これによって潰れる様に弾性変形し、そして押釦25がタクトスイッチ35を押下する。この弾性変形の際、上記スカート形状によってクリック感が発生し、弾性変形部25aそれ自身によって一定のクリック感をユーザに与える様になっている。
この弾性変形部25aは、ユーザによって押釦25が上方から押下されると、これによって潰れる様に弾性変形し、そして押釦25がタクトスイッチ35を押下する。この弾性変形の際、上記スカート形状によってクリック感が発生し、弾性変形部25aそれ自身によって一定のクリック感をユーザに与える様になっている。
次に、押釦25の下面25bと、タクトスイッチ35の上面35aとの間には、寸法bからなる空隙が形成される様に、弾性変形部25aが形成されている。
尚、本実施形態においては、上記a寸法は0.2mm、b寸法は0.5mm、c寸法は0.3mm、角度dは36.9°(いずれも設計値)を採用し、いずれの寸法についても製造誤差が生じるものの、実験によれば上記寸法を中心値とすることにより、快適なクリック感が得られた。
尚、本実施形態においては、上記a寸法は0.2mm、b寸法は0.5mm、c寸法は0.3mm、角度dは36.9°(いずれも設計値)を採用し、いずれの寸法についても製造誤差が生じるものの、実験によれば上記寸法を中心値とすることにより、快適なクリック感が得られた。
以上の様に、回路基板20上に設けられるタクトスイッチ35と、回路基板20上に配設される弾性シート材21に、弾性変形部25aを介して一体的に形成されるとともに、タクトスイッチ35上に配置されて、弾性変形部25aの弾性変形によってタクトスイッチ35を押下するストローク動作を行う押釦25と、を備えたプリンタ1(電子機器)の押釦装置は、押釦25がソリッド構造に形成され、弾性変形部25aが、弾性シート材21から立ち上がるスカート形状によって形成されるとともに、タクトスイッチ35の上面35aと、押釦25の下面25bとの間に空隙を形成する様に形成されていることから、前記ソリッド構造(即ち中空でない)によってタクトスイッチ35を押下した際にも変形し難く、押下した際の操作感に優れるとともに、タクトスイッチ35に接触しても変形し難いのでタクトスイッチ35を確実に押下することができる。そして、弾性シート材21から立ち上がるスカート形状を成す弾性変形部25aが弾性変形することでクリック感が得られるので、タクトスイッチ35のクリック感との相乗効果によってより一層快適なクリック感を得ることができる。また、タクトスイッチ35の上面35aと、押釦25の下面25bとの間に空隙(b寸法)が形成されることから、これによって押下ストロークを確保することができ、更なる相乗効果によって快適なクリック感を得ることができる。
尚、押釦25を押下した際に、弾性変形部25aの弾性変形によるクリック感が得られた後に、タクトスイッチ35の押下動作が開始されるよう上記空隙を設定すれば、これによって所謂「2段階押し」の状態が形成されることとなり、1回の押下ストローク中に、最終的にタクトスイッチ35を押下するかしないかを判断する機会を介在させることが可能となり、ユーザの便宜に資すことができる。
また、本実施形態では、上記空隙の大きさが、タクトスイッチ35の押下ストロークよりも大なる様に設定されていることから、全体としてより大きいストロークを得ることができ、押下した際の操作感がより一層向上する様になっている。
尚、図4に示す様に、押釦25においてタクトスイッチ35と対向する面に、押釦25よりも硬質の材料によって形成された押圧部38を設けることにより、より確実にタクトスイッチ35を押下することが可能となる。また、この押圧部38を、2色成形によって押釦25と一体的に形成すれば、より一層簡易且つ低コストに押圧部38を設けることができる。
尚、図4に示す様に、押釦25においてタクトスイッチ35と対向する面に、押釦25よりも硬質の材料によって形成された押圧部38を設けることにより、より確実にタクトスイッチ35を押下することが可能となる。また、この押圧部38を、2色成形によって押釦25と一体的に形成すれば、より一層簡易且つ低コストに押圧部38を設けることができる。
1 インクジェットプリンタ、2 給送装置、4 表示部、5 操作部、6 ハンドル、7 上部ハウジング、8 下部ハウジング、9 右ハウジング、10 右化粧板、11 左ハウジング、13 スタッカ、14 カバー、20 回路基板、21 弾性シート、22〜26 押釦、22a〜26a 弾性変形部、30〜37 タクトスイッチ、38 硬質プレート
Claims (8)
- 回路基板上に設けられるタクトスイッチと、
前記回路基板上に配設される弾性シート材に、弾性変形部を介して一体的に形成されるとともに、前記タクトスイッチ上に配置されて、前記弾性変形部の弾性変形によって前記タクトスイッチを押下するストローク動作が可能となる押釦と、を備えた電子機器の押釦装置であって、
前記押釦がソリッド構造に形成され、
前記弾性変形部が、前記弾性シート材からスカート形状を成す様に立ち上がるとともに、前記タクトスイッチの上面と、前記押釦の下面との間に空隙を形成する様に形成されている、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 請求項1において、前記押釦を押下した際に、前記弾性変形部の弾性変形によるクリック感が得られた後に、前記タクトスイッチの押下動作が開始されるよう前記空隙が設定されている、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 請求項1または2において、前記空隙の大きさが、上記タクトスイッチの押下ストロークよりも大なる様に設定されている、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 請求項1から3のいずれか1項において、前記弾性スカート部の厚みが0.2〜0.4mmであるとともに、前記押釦のストローク方向と直交する面に対してなす角度が35°〜39°である、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 請求項1から4のいずれか1項において、前記押釦において前記タクトスイッチと対向する面に、前記押釦よりも硬質の材料によって形成された押圧部が設けられている、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 請求項5において、前記押圧部が、2色成形によって前記押釦と一体的に形成されている、
ことを特徴とする電子機器の押釦装置。 - 押釦を含んだ操作パネル部を有する、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、請求項1から6のいずれか1項に記載された前記電子機器の押釦装置を備えている、
ことを特徴とする記録装置。 - 押釦を含んだ操作パネル部を有する、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置であって、請求項1から6のいずれか1項に記載された前記電子機器の押釦装置を備えている、
ことを特徴とする液体噴射装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004020075A JP2005216609A (ja) | 2004-01-28 | 2004-01-28 | 電子機器の押釦装置、記録装置、液体噴射装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013235802A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-21 | Fujitsu Ltd | 防水型スイッチ及び電子機器 |
-
2004
- 2004-01-28 JP JP2004020075A patent/JP2005216609A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013235802A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-21 | Fujitsu Ltd | 防水型スイッチ及び電子機器 |
US9129757B2 (en) | 2012-05-11 | 2015-09-08 | Fujitsu Limited | Waterproof type switch and electronic device |
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