JP2005215136A - 電子写真用キャリア、及びそれを使用した電子写真用二成分現像剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の電子写真用キャリアは、表面張力が10〜30dyne/cmの樹脂皮膜で偏平状コア粒子を被覆したことを特徴とする。
また、本発明の電子写真用二成分現像剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び融点60〜105℃の低融点ワックスを含有する電子写真用トナーと、表面張力が10〜30dyne/cmの樹脂皮膜で偏平状コア粒子を被覆した電子写真用キャリアとを使用することを特徴とする。
Description
このスペント現象が発生すると、キャリア表面の電気抵抗が部分的に増大して、バイアス電圧がかかりずらくなったりしてトナーを十分に摩擦帯電させることができず、その結果、画像濃度の低下や非画像部の地カブリが増大するなどの問題が発生していた。
また、コア粒子を樹脂皮膜で被覆することにより、コア粒子は直接には環境の影響を受けることがなくなるので、耐環境性、例えば温度変化、湿度変化等に対してキャリアの物性が変化し難くなる。
このように、コア粒子の表面を樹脂皮膜で被覆すると、大きなメリットが得られる。コア粒子の表面を被覆するコート用樹脂としては、スチレン系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、及びビニル樹脂(特にアクリル樹脂)やこれらの混合物が用いられてきた。
しかし、二成分現像剤ではトナーはキャリアと摩擦されるためワックスが分離しやすくキャリアに付着しやすいため、その配合量は一成分現像剤に比べて低いところに抑えざるを得なかった。特に、帯電量を早く立ち上がらせるために強い攪拌をされる場合や、長い時間連続で複写される場合のように苛酷の条件で使用される場合には、現実として5重量%程度の含有量が限界であった。
また、キャリアの形状は一般的に不定形乃至は球形に近いものが使用されてきたが、このようなキャリアは比表面積が小さいため、画像濃度が出にくい傾向があり、特に樹脂皮膜の表面張力が小さい場合はこの傾向が強かった。
上記のように、低温定着が可能で、画像濃度が確保され、地カブリがないという現像剤としての必要な特性を確保した上で、スペントの発生、トナー飛散、コート樹脂皮膜の剥がれのない二成分現像剤が要望されていた。
本発明の課題は、多量のワックスを含有した低温定着トナーを用いた場合であってもキャリア表面にスペント現象が生じないで、トナー飛散がなく、キャリアの樹脂皮膜の剥がれも生じず、多数枚の繰り返しの連続使用に対し画像特性が変化することがなく、十分な画像濃度が維持され、かつ地カブリの少ない画像を得ることができる電子写真用キャリア及びそれを使用した二成分現像剤を提供することにある。
また、本発明の電子写真用二成分現像剤は、少なくとも結着樹脂、着色剤、及び融点60〜105℃の低融点ワックスを含有する電子写真用トナーと、表面張力が10〜30dyne/cmの樹脂皮膜で偏平状コア粒子を被覆した電子写真用キャリアとを使用することを特徴とする。
また、本発明の電子写真用二成分現像剤は、トナーに多量の低融点ワックスを含有することができるので低温定着性も優れていて、且つ上記のようにスペント現象等も生じないという利点を合わせ持つものである。
本発明においては、樹脂の被覆量は、コア粒子重量に対して0.1〜10重量%が好ましく、0.2〜4重量%がより好ましい。0.1重量%未満では、コート用樹脂の効果が現われにくく、10重量%を越えると、キャリアの抵抗が変化したり、樹脂皮膜の剥がれが、増加する傾向となる。
そして、必要に応じてふるい分けすることにより所定の粒子径の樹脂コートキャリアを得ることができる。
このように、コート用樹脂の選択のみならず、樹脂皮膜を硬化させたキャリア粒子に対して、上記のような熱処理条件を選択して施すことによっても樹脂皮膜の表面張力が10〜30dyne/cmになるように調整された電子写真用キャリアを得ることができる。
鉄板の表面上に、乾燥皮膜として約30μになるようにコート用樹脂塗料を塗工し、樹脂コートキャリアを得るのと同一の乾燥条件及び熱処理条件で処理する。
そして、この鉄板上に形成されたコート樹脂皮膜に対し、エルマ社製G−1型ゴニオメーター式接触角計を用いて次の測定条件及び方法により表面張力を測定する。
測定条件:
測定環境:温度23℃、湿度30%RH
測定用液体:表面張力が異なる数種類の溶剤を上記測定環境下に1日以上保管したもの。
試料:樹脂皮膜を表面に形成された鉄板を、上記測定環境下に2日以上放置したもの。
測定方法:水平に設置した前記接触角計に、樹脂皮膜の表面が水平になるように鉄板を載置し、マイクロシリンジから約20μlの上記溶剤の液滴を静かに樹脂皮膜の表面に接触させることにより移行させ、該液滴が移行してから30秒以内に該樹脂皮膜表面との接触角を測定する。
そして、この接触角を基にしてZismanプロット法によりコート用樹脂の表面張力を求める。
本発明でいう偏平状とは次のように定義する。コア粒子を平面上に安定して静止させた時の粒子の平面図(図1)について、輪郭に接する二つの平行線の最短距離を短径αとし、それと直角方向の平行線の最大距離を長径βとし、一方、図1に対応する側面図(図2)のように水平面に平行で粒子表面に接する平行面との間隔を厚さTとした場合に、下記式(1)に示す偏平率Xが1/2以下であり、好ましくは1/7〜1/2である。
X=T/[(α+β)/2]……式(1)
(接触現像の場合)
図3に示すように、キャリア形状が偏平の場合、キャリアの偏平部が鎖状に連結した磁気ブラシを形成していて、偏平キャリア1aの主として偏平部に摩擦帯電によって帯電したトナーが付着している。先端側の磁気ブラシは、感光体ドラム周面をなぞるようにして摺擦するので画像濃度が出やすく、他の部分に一時的に付着したトナー粒子は磁気ブラシによって掃き取られて良好な現像が行われる。
一方、図4に示すように、キャリア形状が球形1bの場合、磁気ブラシは隣接する磁気ブラシ同士が密着して均等で高密な現像剤層を形成し、感光体表面を摺擦する現像剤層による摺擦力は偏平キャリアに比べて強く、球形キャリアでは表面積が小さく付着トナーが少なくもあるので、画像濃度が出にくい。
なお、図3〜6において3は現像スリーブ、4は感光体を示す。
図5に示すように、キャリア形状が偏平の場合、キャリアの偏平部が鎖状に連結した磁気ブラシを形成していて、偏平キャリア1aの主として偏平部に摩擦帯電によって帯電したトナーが付着している。現像バイアスが印加されると最上層は勿論中間に位置した偏平キャリアからもトナー粒子が飛翔して、潜像部分に付着し、高濃度でムラのない良好な画像が得られる。
一方、図6に示すように、球形キャリア1bの場合は、磁気ブラシは隣接する磁気ブラシ同士が密着して均等で高密な現像剤層を形成し、主として最上層のキャリアに付着したトナー粒子のみが現像に寄与し、球形キャリアでは表面積が小さく付着トナーが少なくもあるので、画像濃度が出にくい。
なお、樹脂皮膜で被覆後のキャリアの重量平均粒子径もコアー粒子と同程度であることが好ましい。
コア粒子の材質としては、通常キャリアとして使用されているものであれば使用可能であり、ガラスビーズ、鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉、バインダ型のもの(磁性粒子を分散した樹脂粒子)などが例示される。本発明においては、鉄粉、フェライト粉、マグネタイト粉より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これらの中でも還元鉄粉(海綿鉄粉、スポンジパウダー)が好ましい。還元鉄粉は、海綿状であり粒子内部に多数の気孔をもつことが特長で、見掛密度が小さくキャリア用として適しているし、また偏平状に加工しやすい。偏平粒子は通常、不定形乃至球状粒子を物理的につぶして得られる。海綿状の還元鉄粉をコア粒子としたキャリアの例を図8に、また、偏平状の還元鉄粉をコア粒子としたキャリアの例を図7に示した。
結着樹脂としては、通常トナーに使用されているものであれば特に限定されず、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、スチレンーアクリル酸エステル共重合体系樹脂、スチレンーメタクリル酸エステル共重合体系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂、水添ロジン、ポリオレフィン系樹脂、シクロオレフィン共重合体樹脂、環化ゴム、ポリ乳酸樹脂、テルペンフェノール樹脂等が単独、または複数種類混合して使用できる。
該低融点ワックスは、トナー粒子に対して5〜25重量%含有されていることが好ましく、5〜20重量%含有することがより好ましく、7〜15重量%含有されていることがさらに好ましい。低融点ワックスの含有量が5重量%未満では低温定着性が不十分で、且つ離型性への寄与も不十分である。25重量%を越えると、保存安定性に問題を生じるようになり、またトナー粒子から分離しやすくなりキャリアスペントを生じるようになる。
このようなワックスとしては、ポリエチレンワックス等のポリオレフィン系ワックス、フィッシャートロプシュワックス等の合成ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、硬化ひまし油、モンタンワックス、高級脂肪酸及びそのエステル、脂肪酸アミド等が挙げられる。これらの内、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックスが好ましい。
融点が120℃未満では、オフセット防止や定着ローラーの汚染防止の効果が少なく、160℃を越えると、定着強度を弱める傾向となる。
高融点ワックスの含有量は、トナー粒子に対して1〜10重量%であることが好ましい。1重量%未満では、高温オフセット防止や定着ローラーの汚染防止の効果が少なく、10重量%を越えると、定着強度を弱める傾向となる。
さらに、低融点ワックスと高融点ワックスの含有量の合計は、トナー粒子に対して25重量%以下が好ましく、20重量%以下であることがより好ましい。25重量%を越えると、トナーの保存安定性の低下や、ワックスによるキャリアスペントの発生の問題が生じる。
試料を約5mg計量してアルミ製セルに入れて、示差走査熱量計(DSC)(セイコー電子工業社製、商品名:SSC−5200)に載置し、1分間に50mlのN2ガスを吹き込む。そして、20〜200℃の間を1分間あたり10℃の割合で昇温させ、200℃で10分間保持し、次に200℃から20℃に1分間あたり10℃の割合で降温させ、次に上記条件で2回目の昇温をしその時の吸熱ピーク温度を融点とする。
好ましい添加量は、トナー粒子に対して0.1〜5重量部である。
トナー粒子にシリカ微粒子等の外添剤を付着させるためには、タービン型攪拌機、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の一般的な攪拌機により混合して攪拌する等の方法が挙げられる。
(キャリアAの作製)
信越化学社製のシリコーン樹脂 商品名:KR211とKR251とを固形分重量比で50:50になるように混合した。
上記混合シリコーン樹脂をトルエンで稀釈し、コート用樹脂塗料を得た。次に流動床法に基づく装置、上記コート用樹脂塗料1重量部(シリコーン樹脂相当量)と還元鉄粉を偏平状にした偏平鉄粉(重量平均粒径100μm、偏平率1/4.3)100部を準備した。
ついで、流動層に偏平鉄粉を浮遊状態に保ち、上記コート樹脂塗料を噴霧して偏平鉄粉の表面に付着させ、タックフリーの状態にした。ついで、60℃で24時間加熱して樹脂を硬化させた。
更に100℃で1時間熱処理を施し、最後にふるい分けをしてキャリアAを得た。キャリアAを図7に示した。
また、シリコーン樹脂の表面張力を測定するため、前記コート用樹脂塗料で鉄板表面に約30μmの皮膜を形成した後、上記電子写真用キャリアAを得たときと同一の硬化条件及び熱処理条件で鉄板上のシリコーン樹脂皮膜を処理した。そして、前記測定装置及び測定条件によって表面張力を測定した。その結果、表面張力は13dyne/cmであった。
信越化学社製のシリコーン樹脂 商品名:KR211とKR251とを固形分重量比で30:70になるように混合した。
上記混合シリコーン樹脂をトルエンで稀釈し、コート用樹脂塗料を得た。次に流動床法に基づく装置、上記コート用樹脂塗料1重量部(シリコーン樹脂相当量)と、これに還元鉄粉を偏平状にした偏平鉄粉(重量平均粒径100μm、偏平率1/4.3)100部を準備した。
ついで、流動層に偏平鉄粉を浮遊状態に保ち、上記コート用樹脂塗料を噴霧して前記偏平鉄粉の表面に付着させタックフリーの状態にした。ついで、60℃で24時間加熱して樹脂を硬化させた。
更に100℃で2時間熱処理を施し、最後にふるい分けをしてキャリアBを得た。
また、シリコーン樹脂の表面張力を測定するため、前記コート用樹脂塗料で鉄板表面に約30μmの皮膜を形成した後、上記電子写真用キャリアBを得たときと同一の硬化条件及び熱処理条件で鉄板上のシリコーン樹脂皮膜を処理した。そして、前記測定装置及び測定条件によって表面張力を測定した。その結果、表面張力は21dyne/cmであった。
信越化学社製のシリコーン樹脂 商品名:KR211とKR251とを固形分重量比で10:80になるように混合した。
上記混合シリコーン樹脂をトルエンで稀釈し、コート用樹脂塗料を得た。次に流動床法に基づく装置、上記コート用樹脂塗料1重量部(シリコーン樹脂相当量)と、還元鉄粉を偏平状にした偏平鉄粉(重量平均粒径100μm、偏平率1/4.3)100部を準備した。
ついで、流動層に偏平鉄粉を浮遊状態に保ち、上記コート用樹脂塗料を噴霧して前記偏平鉄粉の表面に付着させ、タックフリーの状態にした。ついで60℃で24時間加熱して樹脂を硬化させた。
更に100℃で4時間熱処理を施し、最後にふるい分けをしてキャリアCを得た。
また、シリコーン樹脂の表面張力を測定するため、前記コート用樹脂塗料で鉄板表面に約30μmの皮膜を形成した後、上記電子写真用キャリアCを得たときと同一の硬化条件及び熱処理条件で鉄板上のシリコーン樹脂皮膜を処理した。そして、前記測定装置及び測定条件によって表面張力を測定した。その結果、表面張力は29dyne/cmであった。
100℃、1時間の熱処理を施さなかったこと以外はキャリアAと同様にしてキャリアDを得た。キャリアDの樹脂皮膜の表面張力は7dyne/cmであった。
100℃、4時間の熱処理に代えて100℃、10時間の熱処理を施したこと以外はキャリアCと同様にしてキャリアEを得た。キャリアEの樹脂皮膜の表面張力は36dyne/cmであった。
コア粒子として、偏平状にしていない不定形(海綿状)還元鉄粉(重量平均粒子径65μm、偏平率1/1.1)を使用した以外は、キャリアBと同様にしてキャリアFを作製した。キャリアFの樹脂皮膜の表面張力は21dyne/cmであった。キャリアFを図8に示した。
(トナーAの作製)
スチレンーアクリル酸エステル共重合体樹脂 75.5重量%
(三洋化成工業社製 商品名:TB−100F)
カルナウバワックス 10.0重量%
(加藤洋行社製 商品名:カルナウバ1級、融点82℃)
ポリプロピレンワックス 3.0重量%
(三洋化成工業社製 商品名:ビスコール550P、融点152℃)
カーボンブラック 10.0重量%
(キャボット社製 商品名:リーガル330R)
含金属染料 1.5重量%
(保土谷化学工業社製 商品名:スピロンブラックTRH)
上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで10分間混合し、2軸のエクストルーダーにて熱溶融混練した後、冷却し、ジェットミルにて粉砕し、その後乾式気流分級機で分級して体積平均粒子径が10μmの負極性の非磁性トナー粒子を得た。そして、該トナー粒子100重量部に対して疎水性シリカ(日本アエロジル社製、商品名:R972)の付着量0.5重量部になるように調整し、ヘンシェルミキサーにて混合してトナーAを得た。
スチレンーアクリル共重合体樹脂を85.5重量%、カルナウバワックスを0重量%としたこと以外は、トナーAと同様にしてトナーBを得た。
キャリアA〜FとトナーA〜Bとをキャリア100部に対してトナーを4部混合して二成分現像剤を作製した。
キャリアとトナー組み合わせは下記の通りである。
(二成分現像剤A)キャリアAとトナーA・・実施例1
(二成分現像剤B)キャリアBとトナーA・・実施例2
(二成分現像剤C)キャリアCとトナーA・・実施例3
(二成分現像剤D)キャリアDとトナーA・・比較例1
(二成分現像剤E)キャリアEとトナーA・・比較例2
(二成分現像剤F)キャリアFとトナーA・・比較例3
(二成分現像剤G)キャリアAとトナーB・・比較例4
(1) 画像濃度・・マクベス反射濃度計RD−914によりベタ画像部の反射濃度を測定した。
(2) 地カブリ・・白色計MODEL Z−1001DP(日本電飾工業社製)を用い、複写後の転写紙の非画像部の白色度と、複写前の転写紙の白色度との差を地カブリとした。
(3) スペント・・120000枚連続コピー後の各現像剤から各キャリアを分離し、その重量を測定しAgとした。次に各キャリアを石鹸水で洗浄したのち、トルエンで洗浄し、洗浄後の重量を測定しBgとした。
そして、スペント(重量%)=[(A−B)/A]×100 として算出した。
(4) 樹脂皮膜の剥がれ・・使用前のキャリアの炭素量と使用後の洗浄済キャリアの炭素量を炭素分析装置(HORIBA社製 商品名:CARBON ANALYZER EMIA―110)で測定し、炭素含有量の差からコート樹脂の剥がれ(重量%)を算出し、次の基準で評価した。
○:10重量%未満、△:10〜30重量%、×:30重量%を越える。
(5) 定着強度・・25mm×25mmのベタ画像部を500g/cm2の荷重をかけた砂消しゴムで往復3回擦り、その前後の画像濃度を測定し次式により定着強度を求めた。
(擦った後の画像濃度/擦る前の画像濃度)×100(%)
評価基準 ○:80%を越える、△:60〜80%、×:60%未満
一方、表面張力が本発明の特定する範囲に満たないキャリアDを使用した比較例1の二成分現像剤Dを使用した場合は、画像濃度が小さく剥がれが発生した。
表面張力が本発明の特定する範囲を越えるキャリアEを使用した比較例2の二成分現像剤Eを使用した場合は、画像濃度が小さく、且つ120000枚連続コピー後の地カブリが多かった。また、スペントも多く、剥がれがやや多かった。
偏平でない不定形コア粒子を使用したキャリアFを使用した比較例3の二成分現像剤Fを使用した場合は、画像濃度が小さかった。また、地カブリ、スペント、剥がれも多目であった。
低融点ワックスを使用していないトナーBを使用した比較例4の二成分現像剤Gを使用した場合は、定着強度が弱かった。
1a 偏平キャリア
1b 球形キャリア
2 トナー
3 現像スリーブ
4 感光体
α 短径
β 長径
T 厚さ
Claims (7)
- 表面張力が10〜30dyne/cmの樹脂皮膜で偏平状コア粒子を被覆したことを特徴とする電子写真用キャリア。
- 偏平状コア粒子が還元鉄粉であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用キャリア。
- 偏平状コア粒子の重量平均粒子径が30〜120μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用キャリア。
- 樹脂皮膜がシリコーン樹脂でなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真用キャリア。
- 少なくとも結着樹脂、着色剤、及び融点60〜105℃の低融点ワックスを含有する電子写真用トナーと、請求項1に記載の電子写真用キャリアとを使用することを特徴とする電子写真用二成分現像剤。
- 低融点ワックスがトナー粒子中にトナー粒子に対して5〜25重量%含有されることを特徴とする請求項5に記載の電子写真用二成分現像剤。
- トナー粒子中に融点120〜160℃の高融点ワックスを含有することを特徴とする請求項5または6に記載の電子写真用二成分現像剤。
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