JP2005214108A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属製の容器とエンドキャップとを溶接して密閉容器を形成する圧縮機において、溶接の開始起点で加熱時間を延長することなく、容器とエンドキャップとの重合部における十分な溶け込みを確保できるようにする。
【解決手段】 アルミニウム材からなるエンドキャップ3の端部に裏板部3cを立設し、この裏板部3cの内面の一部にエンドキャップ3の軸線方向と平行方向をなす凹溝3fを切り欠いて形成する。凹溝3fの溝幅はエンドキャップ3の中心と、凹溝3fの両側とをそれぞれ結ぶ2本の線で挟まれた角度が平面から見て5°以下(0<θ≦5°)とし、且つ裏板部3cの板厚の薄い部分が裏板部3cの板厚の40〜70%(0.4d≦p≦0.7d)となるように溝深さを設定する。エンドキャップ3と容器2の重合部をアーク溶接するに際し、前記板厚の薄い部分を溶接開始起点とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金属製の容器に金属製のエンドキャップを溶接して密閉容器を形成する圧縮機に関する。
従来、密閉容器内に電動要素と圧縮要素とを収納した圧縮機が知られており、この種の圧縮機においては、密閉容器は鉄材のものを使用しているのが一般的である。鉄材の密閉容器を使用すると、圧縮機全体の重量が重くなるため使用目的によっては適さない場合がある。例えば、自動車に搭載してエアコンの冷凍サイクル用圧縮機として使用する場合には、重量の重い圧縮機では自動車の総重量を増大させ、燃費が嵩むことになるので好ましくない。このため、圧縮機の密閉容器をアルミニウム材のものに替えて軽量化を図ることが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
特開2002−174179号公報 特開2002−13475号公報
圧縮機の密閉容器をアルミニウム材のものに替えるには、ほぼ円筒形状の容器と、ほぼ円盤形状又は椀形状のエンドキャップとをボルト締めするか、或いは溶接する手段が採用される。溶接手段による場合には、通常アーク溶接により行われ、溶接による結合部分は密閉容器として高圧に絶え得るに十分な強度を備えていなければならない。鉄材の密閉容器をアーク溶接により形成する場合も同様に、溶接による結合部分は密閉容器として高耐圧の強度を備えることが要求される。
アーク溶接により密閉容器を形成する時には、容器とエンドキャップとの重合部において、容器内への溶接ビードの突き抜けを抑えるため容器の開口端部には薄肉の縁片を円周方向に立ち上げて形成し、エンドキャップの端部には薄肉の裏板部を形成し、このエンドキャップの裏板部を容器の開口端部に圧入して縁片に重合させ、この重合部をほぼ均等に加熱溶融して溶接するようにしている。
しかしながら、熱バランスを配慮した上記アーク溶接の場合であっても、溶接開始の起点となる箇所においては、重合部の加熱溶融が不十分となり、溶け込みが浅くなって他の部分に比して耐圧強度が低下する傾向があった。溶接開始起点での加熱時間を長くして溶け込みを確保することも考えられるが、そのようにすると特に容器とエンドキャップが共にアルミニウム材である場合には、薄肉の重合部が溶融し過ぎて穴が開くなどの欠陥が生じる恐れがある。
本発明者らは、上記従来技術の問題を解決するために種々研究した結果、容器とエンドキャップとの重合部のうちアーク溶接の開始起点を他の部分より薄肉に形成することにより解決できることを見出して本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、アーク溶接の溶接開始起点で加熱時間を延長することなく、容器とエンドキャップとの重合部における溶け込みを確保できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するためになされた本発明の請求項1は、金属製の容器に金属製のエンドキャップを溶接して密閉容器を形成する圧縮機であって、前記エンドキャップの端部に裏板部を設け、この裏板部を前記容器の開口端部に圧入して重合部を溶接する場合において、重合部のうちの一部に板厚の薄い部分を設け、この板厚の薄い部分を溶接開始起点とすることを特徴とする圧縮機である。
本発明の請求項2は、請求項1に記載の圧縮機において、前記板厚の薄い部分は、エンドキャップの裏板部の内面を切り欠いて形成することを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項2に記載の圧縮機において、前記容器とエンドキャップは共にアルミニウム材であり、前記裏板部の板厚の薄い部分は凹溝形状とし、その溝幅はエンドキャップの中心から5°以下の開きとし、且つ裏板部の板厚の40〜70%となるように溝深さを設定することを特徴とする。
上記請求項1の発明によれば、金属製の容器の開口端部に金属製のエンドキャップの端部を圧入した重合部を溶接して密閉容器を形成するに際して、重合部のうちの一部に板厚の薄い部分を設け、この板厚の薄い部分を溶接の開始起点とすることにより、溶接開始起点での熱が伝導しやすくなる。このため、溶接開始起点での加熱時間が短くてよいため穴が開くことはなく、容器内への溶接ビードの突き抜けを抑えることができる。又、重合部における溶け込みが十分となり、溶接開始起点での溶接が完全となり、耐圧強度を高めることができる。更に、エンドキャップに設ける裏板部を廃止して作業性を向上させることが可能である。
上記請求項2の発明によれば、請求項1の発明を実施するに際して、エンドキャップの裏板部内面の一部を切り欠くだけで他の部分より板厚の薄い部分を容易に形成できるため、その加工を簡単に行うことができて作業性が向上する。
上記請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、アルミニウム材の容器とエンドキャップとを溶接するにあたり、エンドキャップの裏板部の板厚の薄い部分は凹溝形状とし、その溝幅はエンドキャップの中心から5°以下の開きとし、且つ裏板部の板厚の40〜70%となるように溝深さを設定したことから、溶接開始起点での溶融過剰を抑えると共に、適正な耐圧強度を付与することができる。
次に、本発明に係る圧縮機の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。添付図面中、図1は本発明を内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用した実施形態を示す概略縦断面図を示している。図2は図1の2段回転圧縮機における密閉容器の溶接前であって、エンドキャップを容器の開口端部に嵌め込む前の状態を示す部分断面図である。図3は図1の2段回転圧縮機における密閉容器の溶接前であって、エンドキャップを容器の開口端部に嵌め込んだ状態を示す部分断面図である。図4(a)は図1の2段回転圧縮機における密閉容器のエンドキャップの裏板部に設けた板厚の薄い部分を示している概略平面図であり、(b)はその概略斜視図である。
図1において、1は密閉容器であり、アルミニウム材で形成されている容器2と、この容器2の開口端部に溶接Wにより結合されたアルミニウム材で形成されているエンドキャップ3とから構成され、容器2の内部には電動要素4と、この電動要素4により駆動される回転圧縮要素5とが収納されている。
上記電動要素4は、容器2の内壁面に固定されたステータ4aと、このステータ4aの中心部に僅かな間隔をあけて配設されたロータ4bとから構成され、ロータ4bの中心は回転軸6に固定され、回転軸6の下部は鉛直下方に延伸している。
上記回転圧縮要素5は、第1の回転圧縮部7と、その上に仕切板9を介して配設された第2の回転圧縮部8とから構成され、第1の回転圧縮部7は第1のシリンダ10と、前記回転軸6に設けられている第1の偏心部6aに嵌合して第1のシリンダ10の内部を偏心回転する第1のローラ11を備えており、第2の回転圧縮部8は第2のシリンダ12と、前記回転軸6に設けられている第2の偏心部6bに嵌合して第2のシリンダ12の内部を偏心回転する第2のローラ13を備えている。又、第1のローラ11にはバネで付勢されているベーン(図略)が常時当接することにより第1のシリンダ10の内部が低圧室と高圧室とに区画されており、同様に第2のローラ13にもバネで付勢されているベーン(図略)が常時当接することにより第2のシリンダ12の内部が低圧室と高圧室とに区画されている。尚、上記回転軸6に設けられている第1の偏心部6aと、第2の偏心部6bとは180°位相をずらせてある。
又、第1の回転圧縮部7の下には第1の支持部材14が配設されると共に、第2の回転圧縮部8の上には第2の支持部材15が配設され、この第1の支持部材14と第2の支持部材15とは、その間に前記第1の回転圧縮部7、仕切板9、第2の回転圧縮部8を挟着した状態で、前記容器2の内壁面に固定されているメインフレーム16に複数のボルト16aで締め付けることにより一体的に固定されている。
第1の支持部材14は中心に軸受け部14aを有し、この軸受け部14aの内側にブッシュを嵌装して前記回転軸6の下端部を軸受けしている。又、第1の支持部材14の下面側には軸受け部14aの外周に沿って消音室14bが設けられ、この消音室14bは前記第1のシリンダ10における高圧室の出口に連通していると共に、第1の支持部材14に設けられている吐出ポート14cに連通している。消音室14bは第1の支持部材14の下面にボルト17aで固定されたカバー板17により開口面が被覆され、このカバー板17の中央には軸受け部14aに対応させて孔17bが設けられている。更に、第1の支持部材14には吸入ポート14dが設けられ、この吸入ポート14dは前記第1のシリンダ10に設けられている通路10aを介して第1のシリンダ10における低圧室の入口に連通している。尚、回転軸6には軸孔6cが設けられ、その下端部は拡径されて内部に潤滑油汲み上げ部材18が装着されている。
前記第2の支持部材15は中心に軸受け部15aを有し、この軸受け部15aは前記メインフレーム16の中心孔を貫通して上方に突出し、軸受け部15aの内側にスリーブを嵌装して前記回転軸6を軸受けしている。又、第2の支持部材15の上面側には軸受け部15aの外周に沿って消音室15bが設けられ、この消音室15bは前記第2のシリンダ12における高圧室の出口に連通していると共に、第2の支持部材15に設けられている吐出ポート15cに連通している。更に、第2の支持部材15には吸入ポート15dが設けられ、この吸入ポート15dの上端は前記メインフレーム16に設けられている吸入用通路16bを介して前記容器2の内部に連通しており、吸入ポート15dの下端は前記第2のシリンダ12に設けられている通路12aを介して第2のシリンダ12における低圧室の入口に連通している。尚、メインフレーム16には吐出用通路16cが設けられ、この吐出用通路16cによって容器内部のメインフレーム16より下方領域と、メインフレーム16より上方領域とを連通させてある。
前記容器2は、前記第1の支持部材14における吸入ポート14dに臨む側壁部分に吸入側の孔2aが設けられ、この吸入側の孔2aの位置にスリーブ19がボルト19aにより固定され、前記第2の支持部材15における吐出ポート14cに臨む側壁部分には吐出側の孔2bが設けられ、この吐出側の孔2bの位置にスリーブ20がボルト20aにより固定されている。
上記吸入側のスリーブ19は、孔19bの内側端部と前記吸入ポート14dの入口端部とが吸入用連通管21により接続され、気密保持のためにスリーブ19側では吸入用連通管21との接続部にOリングを嵌装し、吸入ポート14d側では吸入用連通管21との接続部にブッシュを嵌装してある。この吸入側のスリーブ19には冷媒ガスの導入管(図略)が接続される。
上記吐出側のスリーブ20は、孔20bの内側端部と前記吐出ポート15cの出口端部とが吐出用連通管22により接続され、気密保持のためにスリーブ20側では吐出用連通管22との接続部にOリングを嵌装し、吐出ポート15c側では吐出用連通管22との接続部にブッシュを嵌装してある。この吐出側のスリーブ20には冷媒ガスの導出管(図略)が接続される。
前記エンドキャップ3は中央に孔3aが設けられ、この中央孔3aの位置にターミナル23がボルト3bにより固定される。ターミナル23はエンドキャップ3への取付用の基盤23aと、この基盤23aにガラス材やエポキシ樹脂等の電気絶縁材23bを介して貫通固定された複数の接続用端子23cとから構成され、接続用端子23cの下端部は前記電動要素4のステータ4aにリード線(図略)を介して接続され、接続用端子23cの上端部は図示しない外部電源にリード線を介して接続される。
上記エンドキャップ3は、ターミナル23を取り付けてステータ4aに結線した後に前記容器2の開口端部に嵌合し、その重合部をアーク溶接することにより固定して密閉容器1を構成する。このエンドキャップ3のアーク溶接について以下に説明する。
図2は、エンドキャップ3を容器2の開口端部に嵌め込む前の状態を示している部分断面図であり、エンドキャップ3は、内側端部に裏板部3cが円周方向に沿って立設されている。又、エンドキャップ3の外周面の下部には内側に下向き傾斜するテーパ面3dが円周方向に沿って設けられ、このテーパ面3dと裏板部3cの外周面との境界領域には突出段部3eが同じく円周方向に沿って設けられている。更に、裏板部3cの内面の一部にはエンドキャップ3の軸線方向と平行方向をなす凹溝3fが切り欠いて形成されている。
上記裏板部3cの凹溝3fは、図4(a)、(b)に示すようにその溝幅θはエンドキャップ3の中心と、凹溝3fの両側とをそれぞれ結ぶ2本の線で挟まれた角度が平面から見て5°以下(0<θ≦5°)に設定されており、且つ凹溝3fにより裏板部3cの板厚が薄くなった部分Pの板厚(pとする)が裏板部3cの板厚(dとする)の40〜70%(0.4d≦p≦0.7d)となるように溝深さを設定してある。この板厚の薄い部分Pは、後記するアーク溶接の溶接開始起点となる。
前記容器2の開口端部は、図2に示すように外周面の上部には内側に下向き傾斜するテーパ面2cが円周方向に沿って設けられ、このテーパ面2cに続いて薄肉で低寸の縁片2dが内周面側に立設されている。
アーク溶接する前に、容器2の開口端部にエンドキャップ3を圧入する。前記エンドキャップ3における裏板部3cの外径は、容器2の内径より若干大きめに設定されており、その裏板部3cを容器2の内側に圧入することによりエンドキャップ3を容器2の開口端部に嵌め込む。これにより、エンドキャップ3のガタツキを防止でき、溶接作業性の向上を図ることができる。
図3はエンドキャップ3を容器2の開口端部に嵌め込んだ状態を示しており、エンドキャップ3の突出段部3eに容器2の縁片2dが当接して受け止され、エンドキャップ3と容器2との重合部が形成されると共に、エンドキャップ3のテーパ面3d、突出段部3eと、容器2のテーパ面2c、縁片2dとにより断面形状が略V字形の開先G(groove)が円周方向に沿って形成される。
次いで、エンドキャップ3と容器2との重合部をアーク溶接する。アーク溶接としては、例えばミグ(MIG)溶接又はティグ(TIG)溶接が作業上適している。このアーク溶接において、前記エンドキャップ3の裏板部3cに設けた板厚の薄い部分Pを溶接開始起点とする。溶接開始時において、前記開先Gの底部に向けてアークを放射し、エンドキャップ3と容器2との重合部を溶かすと共に開先Gに芯線を溶かし込むが、本発明の場合には前記のように重合部のうち裏板部3cに板厚の薄い部分Pを設けてあるためエンドキャップ3への熱が伝わり易くなる。その結果、溶接開始起点で長時間加熱する必要がなくなるため穴が開くのを防止し、容器2内への溶接ビードの突き抜けを抑えることができる。又、場合によっては裏板部3cを不要にして、作業性を向上させることも可能である。更に、従来に比して重合部の溶け込みを十分確保することができるため、溶接開始起点での溶接が良好に行われて強い耐圧強度を付与することが可能となる。裏板部3cにおける板厚の薄い部分Pの面積が大き過ぎたり或いは厚さが薄す過ぎたりすると、溶接開始時に溶融過剰が生じて穴が開く危険があるため、板厚の薄い部分Pを構成するための凹溝3fの溝幅と深さ(Pの板厚に関係する)を前記のように設定したのである。この後、開先Gに沿って円周方向にアーク溶接を続行することで、エンドキャップ3と容器2との重合部のアーク溶接作業が完了する。
このようにして構成される本発明に係る圧縮機は、従来の鉄材密閉容器を用いた圧縮機よりも軽量であるため、例えば自動車に搭載してエアコンの冷凍サイクル用圧縮機として使用するのに好適なものとなる。
次に、本発明に係る圧縮機の作用を説明する。前記ターミナル23を介して電動要素4のステータ4aに通電するとロータ4bが回転し、このロータ4bの回転により回転軸6が回転して回転圧縮要素5を駆動させる。回転圧縮要素5が駆動すると、冷媒ガスが前記吸入側のスリーブ19に接続される冷媒ガス導入管及び吸入用連通管21を介して第1の支持部材14の吸入ポート14dに吸入される。
第1の支持部材14の吸入ポート14dに吸入された冷媒ガスは、第1の回転圧縮部7における第1のシリンダ10の通路10aを通って第1のシリンダ10の低圧室に吸入される。この第1のシリンダ10では、回転軸6の第1の偏心部6aに嵌合している第1のローラ11が偏心回転して冷媒ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは、第1のシリンダ10の高圧室から第1の支持部材14の消音室14bに吐出され、ここで消音された後に吐出ポート14cから容器内部の下方領域に吐出される。そして、この吐出された圧縮冷媒ガスは、メインフレーム16の吐出用通路16cを通って容器内部の上方領域に吐出される。
第1の回転圧縮部7で圧縮されて容器内部の上方領域に吐出された冷媒ガスは中間圧力になっており、この中間圧力の冷媒ガスは、メインフレーム16の吸入用通路16bから第2の支持部材15の吸入ポート15dに吸入される。第2の支持部材15の吸入ポート15dに吸入された中間圧力の冷媒ガスは、第2の回転圧縮部8における第2のシリンダ12の通路12aを通って第2のシリンダ12の低圧室に吸入される。この第2のシリンダ12では、回転軸6の第2の偏心部6bに嵌合している第2のローラ13が偏心回転して冷媒ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは、第2のシリンダ12の高圧室から第2の支持部材15の消音室15bに吐出され、ここで消音された後に吐出ポート15cから吐出されると共に、吐出用連通管22を通って吐出側のスリーブ20に接続される冷媒ガス導出管により容器外部に吐出される。容器外部に吐出される冷媒ガスは、第2の回転圧縮部8で圧縮されて高圧になっている。この高圧の冷媒ガスは、例えば自動車エアコンの冷凍サイクル用冷媒ガスとして使用され、冷凍サイクルを一巡した後に低圧の冷媒ガスとなって圧縮機に戻される。
上記実施形態では、容器とエンドキャップがアルミニウム材で形成されている例で説明したが、容器とエンドキャップが鉄材その他の金属材で形成されている場合であっても、本発明を適用して溶接開始起点での溶け込みを確保することができる。又、エンドキャップを容器の開口端部の内側に嵌合して重合部を形成する例であったが、エンドキャップを容器の開口端部の外側に嵌合して重合部を形成する場合にも本発明を適用することができる。その場合には、図示は省略するが重合部において内側となる容器の開口端部の側に板厚の薄い部分を設けるようにすればよい。
本発明は、金属製の容器とエンドキャップとを溶接して密閉容器を形成する圧縮機に適用することができ、特にアルミニウム材の容器とエンドキャップとをアーク溶接して密閉容器を形成する圧縮機に適用すると有効である。又、本発明は、内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用するだけでなく、3段以上の多段回転圧縮機、内部高圧型の単段回転圧縮機、その他の各種形式の圧縮機に適用することが可能である。更に、本発明に係る圧縮機は、自動車エアコンに限らず、家庭用エアコン、業務用エアコン、その他冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機等に使用することができる。
本発明を内部中間圧型の2段回転圧縮機に適用した実施形態を示す概略縦断面図である。 図1の2段回転圧縮機における密閉容器の溶接前であって、エンドキャップを容器の開口端部に嵌め込む前の状態を示す部分断面図である。 図1の2段回転圧縮機における密閉容器の溶接前であって、エンドキャップを容器の開口端部に嵌め込んだ状態を示す部分断面図である。 (a)は図1の2段回転圧縮機における密閉容器のエンドキャップの裏板部に設けた板厚の薄い部分を示している概略平面図であり、(b)はその概略斜視図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 容器
2c テーパ面
2d 縁片
3 エンドキャップ
3c 裏板部
3d テーパ面
3e 段部
3f 凹溝
4 電動要素
5 回転圧縮要素
6 回転軸
7 第1の回転圧縮部
8 第2の回転圧縮部
9 仕切板
14 第1の支持部材
15 第2の支持部材
16 メインフレーム
23 ターミナル
P 板厚の薄い部分

Claims (3)

  1. 金属製の容器に金属製のエンドキャップを溶接して密閉容器を形成する圧縮機であって、前記エンドキャップの端部に裏板部を設け、この裏板部を前記容器の開口端部に圧入して重合部を溶接する場合において、重合部のうちの一部に板厚の薄い部分を設け、この板厚の薄い部分を溶接開始起点とすることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記板厚の薄い部分は、エンドキャップの裏板部の内面を切り欠いて形成することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記容器とエンドキャップは共にアルミニウム材で形成され、前記裏板部の板厚の薄い部分は凹溝形状とし、その溝幅はエンドキャップの中心から5°以下の開きとし、且つ裏板部の板厚の40〜70%となるように溝深さを設定することを特徴とする請求項2に記載の圧縮機。
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