JP2005213030A - エレベータの敷居隙間閉塞装置 - Google Patents

エレベータの敷居隙間閉塞装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータのかご室と乗場と間の隙間を、エレベータの昇降に支障がないように簡単な機構で閉塞することである。
【解決手段】(a)は、かご室16のドア18が開いているときで、ドア18の戸袋側側面に設けられるローラ36は付勢バネの付勢力に抗してカム板34の平坦部に接触しており、このとき敷居隙間閉塞板32は水平姿勢となって、かご室16の入口敷居部10と乗場12との間の敷居隙間を閉塞する。(b)は、かご室16のドア18が閉じているときで、ローラ36は付勢バネの付勢力により立位姿勢となっている敷居隙間閉塞板32に接触しており、カム板34は入口敷居部10の上面側に倒れている。したがって、敷居隙間閉塞板32及びカム板34は、入口敷居部10に沿って折りたたまれる形となり、かご室16の昇降に支障がない。
【選択図】図11

Description

本発明は、エレベータの入口敷居部における乗場とかご室との間の隙間を閉塞する敷居隙間閉塞装置に関する。
エレベータの入口敷居付近における乗場とかご室との間には隙間がある。この隙間は、かごが昇降中に乗場機器や乗場敷居との接触を防止するために、例えば30−50mm程度設けられることがある。この隙間のために、昇降路の中に物が落下し、また、荷物運搬用等のワゴンの車輪がはまり込む等の問題が生ずる。図12は、かご室側の入口敷居部10と乗場12との間の隙間Lをできるだけ少なくするために、入口敷居部10の下部に隙間をつめる補助板14を設ける例を示す図である。この方法により隙間sをもともとの隙間Lより小さくできるが、かごの昇降時の接触を考慮すると限度がある。
特許文献1には、かごの昇降時にかごの周囲に発生する風の風圧を用いて移動する隙間閉塞体が開示される。また、特許文献2には、かごドアの閉塞側側部の下端部に近接して箱部を設け、その中に発条と巻尺式の可撓性可動閉塞体を収納し、かごドアの開放移動に伴い可動閉塞体が引き出されて敷居隙間を閉塞することが開示される。また、他の実施例として、プランジャを用いて垂直状態の閉塞体を水平状態にして敷居隙間を閉塞することも述べられている。
特開平8−301562号公報 実開平5−24673号公報
従来技術の中で、補助板により敷居隙間を詰める方法は、物が落下するのを防ぐほどには隙間を詰めきれず、不十分である。また、風圧利用の隙間閉塞機構や巻尺式隙間閉塞体機構やプランジャ利用の隙間閉塞機構は、それぞれ複雑な機構を備えることが必要である。
本発明の目的は、簡単な機構を用いて、敷居隙間を閉塞することができるエレベータの敷居隙間閉塞装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るエレベータの敷居隙間閉塞装置は、エレベータのかご室の入口敷居部の外側に設けられ、床面に対し略垂直の立位姿勢と、床面に略平行な水平姿勢とをとり得る敷居隙間閉塞板と、敷居隙間閉塞板を立位姿勢方向に付勢する付勢手段と、かご室側のドアに取り付けられるカムフォロワと、敷居隙間閉塞板に設けられるカム板であって、ドアの開閉に応じてカムフォロワと協働し、ドアが開くときにエレベータ乗場との隙間を閉塞するように敷居隙間閉塞板を立位姿勢から水平姿勢に姿勢変更するプロファイルを有するカム板と、を備えることを特徴とする。
また、カム板は、敷居隙間閉塞板の長手軸の延長上に設けられ、長手軸に沿って敷居隙間閉塞板に対し略0度から略90度に傾き角度が変化するプロファイルを有することが好ましい。また、カム板は、敷居隙間閉塞板と一体で構成されることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータの敷居隙間閉塞装置において、かご室の入口敷居部の外側に設けられ、敷居隙間閉塞板が水平姿勢のときに敷居隙間閉塞板を下支えする支持部材を備えることが好ましい。
また、本発明に係るエレベータの敷居隙間閉塞装置は、エレベータ乗場の入口敷居部の外側に設けられ、床面に対し略垂直の立位姿勢と、床面に略平行な水平姿勢とをとり得る敷居隙間閉塞板と、敷居隙間閉塞板を立位姿勢方向に付勢する付勢手段と、エレベータ乗場側のドアに取り付けられるカムフォロワと、敷居隙間閉塞板に設けられるカム板であって、ドアの開閉に応じてカムフォロワと協働し、ドアが開くときにかご室との隙間を閉塞するように敷居隙間閉塞板を立位姿勢から水平姿勢に姿勢変更するプロファイルを有するカム板と、を備えることを特徴とする。
上記構成の少なくとも1つにより、立位姿勢と水平姿勢とをとり得て、付勢手段により立位姿勢に付勢される敷居隙間閉塞板と、敷居隙間閉塞板に取り付けられるカム板と、かご室側ドアに取り付けられるカムフォロワとを備える。そして、付勢手段によりカムフォロワはカム板のプロファイルに付勢されているので、ドアの開閉により、カムフォロワはカム板のプロファイルに従いカム板の姿勢を変化させ、カム板が取り付けられる敷居隙間閉塞板の姿勢変更を行わせる。具体的にはドアが開くとき、カム板とカムフォロワとの協働作用により敷居隙間閉塞板の姿勢を水平位置に姿勢変更させる。したがって、カム板とカムフォロワという簡単な構成により、かご室側ドアの開閉に連動して敷居隙間を閉塞することができる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、カム板は、敷居隙間閉塞板の長手軸に沿い、略90度の大きさで角度プロファイルが変化する。付勢手段によりカムフォロワはカム板のこの角度プロファイルに付勢されているので、ドアの開閉により、カムフォロワはカム板の姿勢を角度にして略90度変化させ、したがってカム板が取り付けられる敷居隙間閉塞板の姿勢も角度にして略90度変化させ、すなわち立位姿勢からいえば水平位置に姿勢変更を行わせることができる。また、上記構成の少なくとも1つにより、カム板と敷居隙間閉塞板とは一体構造とする。したがって、より簡単な構成とすることができる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、敷居隙間閉塞板の水平姿勢を下支えする支持部材を備える。これにより、敷居隙間閉塞板の水平姿勢を安定させ、例えば、運搬用ワゴン等の移動をスムーズに安定して行うことができる。
また、上記構成の少なくとも1つにより、かかる敷居隙間閉塞装置を、エレベータ乗場側に設ける。例えば、かご室側のドアと別に、乗場側にもドアが設けられる形態のエレベータの場合、エレベータ乗場側のドアの開閉に連動するカムフォロワとカム板との簡単な構成で、乗場とかごとの間の隙間を閉塞することができる
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下において、エレベータにおけるドアは、かご室に設けられる1枚片開き方式の扉、いわゆるSS扉として説明するが、2枚片側開き方式のいわゆる2S扉や、2枚中央開き方式のいわゆるCO扉であってもよい。また、敷居隙間閉塞板が設けられるのは、かご室側の入口敷居部として説明するが、例えば、かご室のドアと別に乗場側に入口開閉ドアが設けられる場合等においては、乗場側敷居部に敷居隙間閉塞板を設け、乗場側ドア開閉に連動して敷居隙間を閉塞するものとしてもよい。
図1は、エレベータの敷居隙間閉塞装置30を、乗場12側からかご室16の方に向いて眺めたときの正面図である。乗場12は切欠いて、敷居隙間閉塞装置30の主要部が現れるようにし、かご室16側のドア18は開きかけの状態としてある。かご室16の床面入口側には、入口敷居部が設けられるが、図1では敷居隙間閉塞板32の取付板40に隠れて現れていない。また、ドア18の下部に設けられるドアシュー20が一部現れている。ドアシュー20は、図示されていない入口敷居部に設けられるガイド溝(参考のために図12の入口敷居部10にガイド溝11を示した)に案内され、ドア18の開閉方向の運動を規制する機能を有する。
エレベータの敷居隙間閉塞装置30は、後述するように床面に対し略垂直の立位姿勢と略平行の水平位置とをとり得る敷居隙間閉塞板32と、敷居隙間閉塞板32の長手軸に沿って一体に設けられカム板34と、カム板34と接触するカムフォロワの機能を有するローラ36と、敷居隙間閉塞板32を立位姿勢側に付勢する付勢バネ38を備える。また、図示されていない入口敷居部に取り付けられる取付板40、一体構造の敷居隙間閉塞板32とカム板34とを取付板40に姿勢変更自在で取り付ける蝶番42、敷居隙間閉塞板32が水平姿勢のときに下支えするために取付板40に取り付けられる支持部材44も、エレベータの敷居隙間閉塞装置30を構成する要素である。
敷居隙間閉塞板32とカム板34とは、長手軸に沿い、長手軸に垂直な面内で相互に略90度の角度差を有する一体構造の部材で、カム板34とローラ36の協働作用により、その姿勢を取付板40に対し、すなわち入口敷居部に対し略90度変更し、かご室16の入口敷居部と乗場12との間の隙間を閉塞する機能を有する。かかる敷居隙間閉塞板32とカム板34とは、十分な剛性を有する金属板を長手方向に沿って略90度ねじり成形することで得ることができる。金属板としては、適当な厚みを有する鉄板等を用いることができる。
図2、図3は、敷居隙間閉塞板32とカム板34との接続部分をかご室側から乗場12に向かう方向の視線で見たときの斜視図である。この方向の斜視図により、カム板34とローラ36との接触するカムプロファイルを表すことができる。図2は、敷居隙間閉塞板32が水平姿勢のときの斜視図、図3は敷居隙間閉塞板32が立位姿勢のときの斜視図である。このように、敷居隙間閉塞板32は平坦な板部分であり、カム板34は、敷居隙間閉塞板32を、長手軸方向に少しずつねじり、最終的に略90度の角度差を有するプロファイルを有する。破線は、カム板34のねじりプロファイルがわかりやすいように、カム板34の表面における長手軸に垂直な線分がどのように傾いてゆくかを示したものである。一点鎖線は、ローラ36が敷居隙間閉塞板32とカム板34の表面に接触する接触軌跡50を示したものである。
ローラ36は、ドア18の戸袋側の下端に取り付けられ、床面に垂直な軸周りに回転自在な部材で、ドア18の開閉に従って敷居隙間閉塞板32及びカム板34のドア内側を向く表面に倣って接触し、カム板34のプロファイルに従って付勢バネ38の付勢力に抗しつつ敷居隙間閉塞板32及びカム板34の姿勢を変更する機能を有する。この機能は、カム板34に対応してカムフォロワというべきものである。図2、図3に示した接触軌跡50とローラ36の位置関係を図4に示す。ローラ36は、略紡錘形の形状をし、その膨らんだ外形のところで敷居隙間閉塞板32及びカム板34のドア内側を向く表面で接触する。
図5は、ローラ36とドア18との取り付け関係を示す図である。ローラ36は、ドア18の戸袋側側面の下端部に取り付けられる。なお、ドア18には、ドアシュー20が取り付けられ、ドアシュー20は、かご室の入口敷居部に設けられるガイド溝11に沿って移動可能である。ドアシュー20はドア18に対し乗場12側に設けてもよく、かご室の内部側に設けてもよい。ドア18の開閉のときには、ドアシュー20のガイド溝11の案内機能により、ドア18は図5に示す矢印方向に移動し、それと共にローラ36も移動する。
付勢バネ38は、敷居隙間閉塞板32及びカム板34と、入口敷居部との間に設けられる一対の引張りバネで、敷居隙間閉塞板32を立位姿勢方向に付勢する機能を有する。かかる付勢バネ38は、コイルバネを用いることができるが、その他に板バネ等の適当なバネを用いることができる。一対の付勢バネ38は、敷居隙間閉塞板32及びカム板34の長手軸の両端側に設けることが好ましい。
図6は、敷居隙間閉塞板32の端部と、ドア18の入口敷居部10との間に設けられる付勢バネ38の様子を示す図である。図6は、ドア18の戸袋側と反対側の側面から見た図である。ドア18の床面の入口側には、ドア18の開閉移動のスパンに見合う長さの入口敷居部10が設けられ、その上面には長手軸に沿って上述のガイド溝11が設けられている。入口敷居部10の乗場12側の正面側面には取付板40が取り付けられ、上記のようにこの取付板40に複数の蝶番を介し、姿勢変更可能に敷居隙間閉塞板32及びカム板34が取り付けられる。かかる取付板40は、敷居隙間閉塞板32やカム板34と同じ素材の金属板等を用いることができる。蝶番は、略90度以上の角度範囲で開閉する一般的な構造のものを用いることができる。
取付板40に取り付けられる支持部材44は、敷居隙間閉塞板32が水平姿勢をとるときにその下面を支える下支え部材で、例えば適当な剛性を有するアングル材で構成することができる。
また、入口敷居部10の横側面にはバネ係止板39が取り付けられ、バネ係止板39に設けられる係止穴と敷居隙間閉塞板32に設けられる係止穴のそれぞれに付勢バネ38の両端が係止される。
付勢バネ38は、敷居隙間閉塞板32を乗場12と反対方向に引っ張っている。その姿勢は、カム板34と入口敷居部10の上面との接触により規制される。すなわち上記のように、カム板34のプロファイルは、敷居隙間閉塞板32に対し、略0度から略90度まで変化するので、カム板34の戸袋側の方は、敷居隙間閉塞板32と略90度の角度差を有する。したがって、敷居隙間閉塞板32が乗場12と反対方向に引っ張られてその姿勢が起こされても、カム板34の表面が入口敷居部10の上面に当たるところで止まる。このように、付勢バネ38の機能により、敷居隙間閉塞板32及びカム板34に外力が加わらない状態では、敷居隙間閉塞板32は床面に対し略垂直の立位姿勢をとることになる。
図1に示す実施の形態では、ドア18の開閉に応じ、ローラ36が敷居隙間閉塞板32及びカム板34のドア内側を向く表面に倣って接触する。そして、その接触位置は、ドア18が閉じているときに敷居隙間閉塞板32の立位姿勢のドア内側を向く表面に軽く接触する程度に設定される。すなわち、ドア18が閉じているときは、敷居隙間閉塞板32は立位姿勢をそのまま維持できるようにローラ36の配置が設定される。
このように敷居隙間閉塞板32及びカム板34と、ローラ36との位置関係が設定される敷居隙間閉塞装置30の作用について説明する。なお、符号は、図1−図6と同じものをそのまま用いる。
エレベータのかご室16のドアが閉じているときは、ローラ36は敷居隙間閉塞板32の立位姿勢のドア内側を向く表面に軽く接触している。したがって、敷居隙間閉塞板32は立位姿勢のままであり、そのときカム板34は入口敷居部10の上面に接触している。図7、図8は、ドア18が閉じているときの敷居隙間閉塞板32及びカム板34の様子を示す図である。図7は乗場側から見た斜視図で、図8は平面図及びR−R方向から見た右側面図とL−L方向から見た左側面図である。参考のためローラ36の位置も示してある。
このように、ドア18が閉じているときはローラ36が敷居隙間閉塞板32のドア内側を向く表面に軽く接触する状態であり、カム板34は入口敷居部10の上面側に倒れこんでいるので、敷居隙間閉塞板32及びカム板34は、入口敷居部10より敷居隙間閉塞板32の板厚分だけ外側にあるだけである。また、このとき支持部材44は入口敷居部10より出っ張るが、その量はエレベータのかごの昇降に差し支えないように十分小さくできる。したがって、エレベータの昇降動作を支障なく行うことができる。
エレベータが昇降動作を行ってかご室16を所定の階の位置に運搬し、その乗場12の床面とかご室16の床面とが合うようにして停止すると、ドア18が戸袋側に移動して入口が開かれる。このとき、ローラ36も戸袋側に移動するので、敷居隙間閉塞板32のドア内側を向く表面に続くカム板34のドア内側を向く表面を付勢バネ38の付勢力に抗してカム板34を起こしつつ移動する。そしてカム板34のプロファイルが敷居隙間閉塞板32に対し略90度の角度をなすところまでローラ36が移動すると、カム板34の戸袋側の平坦な部分が床面に対し略垂直の姿勢になる。カム板34と一体構造の敷居隙間閉塞板32は、カム板34が起こされるに従い、乗場12側に姿勢が倒され、床面に対し水平姿勢となる。そして支持部材44によりその姿勢変更が規制される。
図9、図10は、ドア18が開いたときの敷居隙間閉塞板32及びカム板34の様子を示す図である。図9は乗場側から見た斜視図で、図10は平面図及びR−R方向から見た右側面図とL−L方向から見た左側面図である。参考のためローラ36の位置も示してある。
このように、ドア18が開くときはローラ36がカム板34のドア内側を向く表面を付勢バネ38の付勢力に抗しつつ移動し、カム板34の戸袋側の平坦な部分のところまで移動すると、敷居隙間閉塞板32が乗場12側に水平姿勢となる。したがって、乗場12とかご室16の入口敷居部10との間の隙間を閉塞する。そこでドア18が完全に開いて、人や荷物運搬用のワゴン等が入口を行き来しても、敷居隙間が閉塞されているので、物を落としてもエレベータの昇降路の中に落下することもなく、ワゴン等の車輪が隙間にはまり込んで脱輪することもなくスムーズに移動を行うことができる。
図11は、エレベータ全体で敷居隙間閉塞装置の動作をまとめて示す図である。図11(a)は、かご室16のドア18が開いているときで、ドア18の戸袋側側面に設けられるローラ36は付勢バネの付勢力に抗してカム板34の平坦部に接触している。このときカム板34の平坦部と略90度の角度を有する敷居隙間閉塞板32は水平姿勢となり、かご室16の入口敷居部10と乗場12との間の敷居隙間を閉塞する。例えば、5mm程度まで敷居隙間を少なくすることができる。
図11(b)は、かご室16のドア18が閉じているときで、ローラ36は付勢バネの付勢力により立位姿勢となっている敷居隙間閉塞板32に接触している。このときカム板34は入口敷居部10の上面側に倒れて接触している。したがって、敷居隙間閉塞板32及びカム板34は、入口敷居部10に沿って折りたたまれる形となり、かご室16の昇降に必要な敷居隙間を十分確保できる。
カム板34が敷居隙間閉塞板32と接続する位置、及びカム板34の角度プロファイルが敷居隙間閉塞板32に対し略0度から略90度まで変化する範囲は、ドア18の開閉に従って敷居隙間閉塞板32が姿勢変更を開始する位置と、姿勢変更を終了する位置を決める。したがって、入口敷居部10の長手方向に沿ったカム板34の配置は、ドア18をどの程度開いたら敷居隙間閉塞板32を水平姿勢にするか、の観点で設定することができる。例えば、ドア18が50mm程度開いたときに敷居隙間閉塞板32を完全に水平位置とするように設定できる。
上記において、敷居隙間閉塞板とカム板とを一体連続構成とするものとして説明したが、敷居隙間閉塞板を単純な平板とし、これに対し適当な角度変化プロファイルを有したカム板を別途作成し、これらを接続し一体として動作する構成としてもよい。この場合、材質を敷居隙間閉塞板とカム板とで異なるものとすることもできる。
また、上記において、カム板と協働作用するカムフォロワとしてドアの戸袋側端部に取り付けたローラを説明したが、ドアの戸袋側に瘤状の形状を設け、これをカム板に対するカムフォロワとすることもできる。また、カム板の形状及び配置を修正し、ドアの戸袋側の形状そのものをカム板に対するカムフォロワとすることもできる。
また、上記において、取付板を介し、蝶番により敷居隙間閉塞板とカム板とを取り付けるものとしたが、敷居隙間閉塞板とカム板とを直接入口敷居部に蝶番等で取り付けるものとしてもよい。
本発明に係る実施の形態の敷居隙間閉塞装置が設けられるエレベータを正面から見た様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、敷居隙間閉塞板が水平姿勢のときの敷居隙間閉塞板とカム板との接続部分の斜視図である。 本発明に係る実施の形態において、敷居隙間閉塞板が立位姿勢のときの敷居隙間閉塞板とカム板との接続部分の斜視図である。 本発明に係る実施の形態において、ローラが敷居隙間閉塞板とカム板とに接触する位置関係を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、ローラとドアとの取り付け関係を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、敷居隙間閉塞板の端部と入口敷居部との間に設けられる付勢バネ38の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、ドアが閉じているときの敷居隙間閉塞板及びカム板の様子を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態において、ドアが閉じているときの敷居隙間閉塞板及びカム板の様子を示す平面図及び左右側面図である。 本発明に係る実施の形態において、ドアが開いているときの敷居隙間閉塞板及びカム板の様子を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態において、ドアが開いているときの敷居隙間閉塞板及びカム板の様子を示す平面図及び左右側面図である。 本発明に係る実施の形態において、エレベータ全体としての敷居隙間閉塞装置の動作を示す図である。 従来技術において、補助板を用いて敷居隙間を少なく方法を示す図である。
符号の説明
10 入口敷居部、11 ガイド溝、12 乗場、14 補助板、16 エレベータのかご室、18 ドア、20 ドアシュー、30 敷居隙間閉塞装置、32 敷居隙間閉塞板、36 ローラ、38 付勢バネ、39 バネ係止板、40 取付板、42 蝶番、44 支持部材、50 接触軌跡。

Claims (5)

  1. エレベータのかご室の入口敷居部の外側に設けられ、床面に対し略垂直の立位姿勢と、床面に略平行な水平姿勢とをとり得る敷居隙間閉塞板と、
    敷居隙間閉塞板を立位姿勢方向に付勢する付勢手段と、
    かご室側のドアに取り付けられるカムフォロワと、
    敷居隙間閉塞板に設けられるカム板であって、ドアの開閉に応じてカムフォロワと協働し、ドアが開くときにエレベータ乗場との隙間を閉塞するように敷居隙間閉塞板を立位姿勢から水平姿勢に姿勢変更するプロファイルを有するカム板と、
    を備えることを特徴とするエレベータの敷居隙間閉塞装置。
  2. 請求項1に記載の敷居隙間閉塞装置において、
    カム板は、敷居隙間閉塞板の長手軸の延長上に設けられ、長手軸に沿って敷居隙間閉塞板に対し略0度から略90度に傾き角度が変化するプロファイルを有することを特徴とするエレベータの敷居隙間閉塞装置。
  3. 請求項2に記載の敷居隙間閉塞装置において、
    カム板は、敷居隙間閉塞板と一体で構成されることを特徴とするエレベータの敷居隙間閉塞装置。
  4. 請求項3に記載の敷居隙間閉塞装置において、
    かご室の入口敷居部の外側に設けられ、敷居隙間閉塞板が水平姿勢のときに敷居隙間閉塞板を下支えする支持部材を備えることを特徴とするエレベータの敷居隙間閉塞装置。
  5. エレベータ乗場の入口敷居部の外側に設けられ、床面に対し略垂直の立位姿勢と、床面に略平行な水平姿勢とをとり得る敷居隙間閉塞板と、
    敷居隙間閉塞板を立位姿勢方向に付勢する付勢手段と、
    エレベータ乗場側のドアに取り付けられるカムフォロワと、
    敷居隙間閉塞板に設けられるカム板であって、ドアの開閉に応じてカムフォロワと協働し、ドアが開くときにかご室との隙間を閉塞するように敷居隙間閉塞板を立位姿勢から水平姿勢に姿勢変更するプロファイルを有するカム板と、
    を備えることを特徴とするエレベータの敷居隙間閉塞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016150835A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 東芝エレベータ株式会社 エレベータ装置

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