JP2005212341A - 光学記録媒体、及びこれを用いた記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多色に発・消色表示可能としたレーベル記録層を具備する光学記録媒体を提供する。
【解決手段】支持基板11の一主面に光記録層12を有し、光記録層12上に、中間層13を介して、レーベル記録層14が形成されてなり、レーベル記録層14は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有し、これら複数の感熱記録層は、それぞれ少なくとも熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものである光学記録媒体を提供する。
【選択図】図7

Description

本発明は、光記録層とは別途に、画像、タイトル等の各種情報を記録するためのレーベル記録層を具備する光学記録媒体、及びこれを用いた記録方法に関わる。
近年、CD−R、DVD+R、DVD−R等、各種光学メディアの普及により、大容量データのバックアップ、あるいは音楽、映像の記録等、多岐に亘りその用途が拡大しつつある。さらには、CD−RW、DVD−RW、 DVD+RW、 DVD−RAM等、書き換え可能なメディア及びこれらを用いた記録方式が提案され、実用化されている。
ところで、上記CD−RやDVD−Rのように、一度記録した情報を半永久的に保存するタイプの記録媒体においては、例えば、記録情報に対応したタイトル、インデックス、画像等を付すときには、従来においては、ユーザーがレーベル面に直接ペンで書き込んだり、インクジェット方式、熱転写方式等の手法により印刷したり、別途に用意したラベルシールを貼りつけたりしていた。
しかしながら、CD−RW、DVD−RAM、DVD+RW、DVD−RW等のような、書き換え可能なメディアの場合には、上述したような方法で、一度画像や文字等を印字してしまうと、それを書き換えることはできないため、上記各種メディアに記録した情報に変更があった場合には、新たに、ラベルシールを貼り替えたり、書き直したりしなければならない。
ラベルシールを貼り替える際には、剥がしたラベルシールの残りが光ディスク表面に付着したり、光記録面を傷付けたりするおそれがあり、また、美観を損なうおそれがある。
ところで、熱により可逆的に情報の記録や消去を行うことができる、いわゆる感熱記録媒体が、各種プリペイドカード、ポイントカード、クレジットカード、ICカード等の普及に伴い、残額や各種情報等の可視化、可読化の用途や、さらには、複写機やプリンターの用途においても実用化されつつある。
上記のような、いわゆる感熱記録媒体に関しては、ロイコ染料タイプ、すなわち樹脂母材中に電子供与性呈色性化合物であるロイコ染料と、顕・減色剤とが分散された構成を有する記録媒体、及びこれを用い、赤外レーザー光を照射することにより記録を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
また、このような感熱記録媒体に対して、サーマルヘッドを用いて記録を行う方法についての提案もなされている(例えば、特許文献5参照。)。
しかしながら、これらの方法は、書き込み用の装置が大型かつ高価であるため、一般のユーザーレベルにおいては、極めて利便性に欠けるという実用上の問題を有している。
一方において、レーザー光を照射すると、分解、もしくは変質するレーベル記録層に対して、任意の情報を記録する方式に関しての提案もなされている(例えば、特許文献6参照。)。
しかしながら、この方法は不可逆的な反応を利用しているため、一度情報を記録すると、消去できないという問題を有している。
特開平2−188293号公報 特開平2−188294号公報 特開平5−124360号公報 特開平7−108761号公報 特開2000−6539号公報 特開2000−173096号公報
上述したように、所望の画像やタイトル等の文字を繰り返し書き換え可能なレーベル記録層を具備する光学記録媒体への要望は大きくなりつつあるが、一般的なユーザーレベルにおいても気軽に利用可能な、低コスト、かつ実用上の利便性の高い記録媒体、及びこれを用いた記録方法についての開示はなされていない。
そこで、本発明においては、上述したような、従来の問題点に鑑みて、安定な発・消色性を有し、明瞭なコントラストを実現可能で、さらには、一般的ユーザーレベルにおいて簡易に利用可能な、レーベル記録層を有する光学記録媒体、及びこれを用いた記録方法を提供することとした。
本発明においては、支持基板の一主面に光記録層を有し、この光記録層上に、中間層を介して、レーベル記録層が形成されてなり、このレーベル記録層は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有するものとし、これら複数の感熱記録層は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものとした光学記録媒体を提供する。
本発明の記録方法は、少なくとも、集光系とレーザー光源とを具備する光ピックアップ、記録光学系、記録機構よりなる光記録装置を用いて記録を行うものであり、支持基板の一主面に光記録層を有し、光記録層上に、中間層を介して、レーベル記録層が形成され、レーベル記録層は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有し、これら複数の感熱記録層は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものである光学記録媒体の、レーベル記録層形成面を、光ピックアップから出射されるレーザー光の入射側に対向するようにセットし、レーザー光を、光学記録媒体に対して相対的に移動させながら、記録を行う画像に対応した強度で照射し、レーベル記録層を、発色状態と消色状態の二状態に可逆的に変化させるものである。
本発明によれば、レーベル記録層を構成する複数の感熱記録層の光吸収帯に応じた波長を有するレーザー光を照射することにより、任意の色彩で、画像やタイトル等の文字を繰り返して記録したり、消去したりすることが可能な光学記録媒体が提供された。
また、本発明によれば、光学記録媒体の光記録層を損傷したり、あるいは美観を損ねたりすることなく、レーベル記録層を発色状態と消色状態の二状態に可逆的に変化させて記録と消去とを繰り返し行うことができるようになり、機能上の情報記録を行い光学記録媒体の利便性を向上させたり、個々の好みにおいて外見上の美観の向上を図ったりすることが可能になった。
また、本発明によれば、感熱記録層中の光−熱変換材料が吸収を有する光波長を、CD記録波長帯(785nm近傍)、もしくはDVD記録波長帯(650nm近傍)に選定することにより、従来汎用されているCD用の記録再生装置やDVD用の記録再生装置を用いてレーベル記録層に所望の記録を行ったり、またこれを消去して繰り返し記録を行ったりすることが可能となり、別途にレーベル記録層用の記録装置を用意する煩わしさが解消され、極めて簡易かつ低コストでレーベル層に対する記録及び/又は消去を行うことが可能となった。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は、以下の例に限定されるものではない。
本発明の光学記録媒体10は、図1に示すように、支持基板11上に光記録層12を有し、中間層13を介して、可逆性感熱発色性組成物を含有するレーベル記録層14が形成された構成を有している。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
支持基板11は、耐熱性に優れ、照射レーザー光に対する透明性が高く、かつ平面方向の寸法安定性の高い材料により形成されているものとし、従来公知の各種光ディスク用の基板材料であるポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂等を適用することができ、例えば射出成形によって作製することができる。
光記録層12は、従来公知のROM型の記録層や、その他色素系記録層、光磁気記録層、相変化記録層等の各種記録層をいずれも適用でき、実用化されているCD−R、DVD+R、DVD−R等のライト・ワンス型のメディアや、CD−RW、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM等の繰り返し書き換え可能なメディアのように、図1に示すように所定の波長のレーザー光Lを照射することにより、信号の記録、再生を行う機能を有しているものとする。
具体的に、ROM型の記録媒体においては、微細凹凸上に金属反射層が形成された構成を有し、CD−R、DVD+R、DVD−R等に適用されている色素系記録層においては、微細な案内溝が形成された支持基板11上に、記録用の色素層と金属反射層が積層形成された構成を有し、また、CD−RW、DVD+RW、DVD−RW、DVD−RAM等に適用されている相変化型記録層においては、微細な案内溝が形成された支持基板11上に、誘電体層、記録用相変化材料層、誘電体層、及び金属反射層が積層形成された構成を有している。
中間層13は、最終的に目的とする光学記録媒体10の態様に応じて、各種形態に形成する。
例えば、光記録層12と、後述するレーベル記録層14との間の密着性を向上させる接着層としたり、光記録層12の保護層としたりする場合には、例えばアクリル系やメタクリル系モノマーを中心とした紫外線硬化樹脂を用いて形成することができる。
また、DVDのような積層型の光学記録媒体とするときには、図2に示すように、中間層13は、膜厚を適切に制御した支持基板11と同様の材料よりなる薄型の第2の支持基板15であるものとする。
レーベル記録層14は、異なる色相に発・消色可能な複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有するものとし、例えば、フルカラー画像形成可能なものとする場合には、図3に示すように、少なくとも三層の感熱記録層21〜23が形成されている構成を有しているものとする。
図3に示す例においては、第1〜第3の感熱記録層21〜23が、それぞれ断熱層24、25を介して積層されており、最上層に保護層26が形成された構成を有している。
第1〜第3の感熱記録層21〜23は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に安定して発色状態と消色状態とを制御し得る可逆性感熱発色性組成物、異なる波長の光(例えば、λ1、λ2、λ3)を吸収して発熱する光−熱変換材料、及び樹脂バインダーにより構成されているものとする。
可逆性感熱発色性組成物は、少なくとも、電子供与性を有する呈色性化合物と、電子受容性を有する顕・減色剤とにより構成されている。
電子供与性を有する呈色性化合物としては、例えば、ロイコ染料を適用でき、具体的には既存の感熱紙用染料を用いることができる。
色相は自由に選択可能であり、例えば、第1〜第3の感熱記録層21〜23において、三原色を発色するようにすれば、全体としてフルカラー画像の形成が可能になる。
電子受容性を有する顕・減色剤としては、公知の長鎖アルキル基を有する有機酸(特開平5−124360号公報、特開平7−108761号公報、特開平7−188294号公報、特開2001−105733号公報、特開2001−113829号公報等に記載)等を適用することができる。
なお、記録感度を高めるためには、顕・減色剤の融点は低い方が好ましい。
また、顕・減色剤の分子構造における、例えば長鎖アルキル基、酸性度、官能基数等を制御することにより、発色状態を維持せしめ、レーベル記録層14が不可逆な発色を行うように設計することができる。この場合、例えばCD−RやDVD−Rのような、書き換え不可のメディアに好適である。
光−熱変換材料に関しては、積層する感熱記録層ごとに異なる波長域の光に吸収を有する材料を適用するものとし、例えば、DVDの記録波長帯である650nm近傍の光、あるいはCDの記録波長帯である785nm近傍の光、更に長波長の近赤外領域の光に吸収を有する色素を用いることができる。
なお、良好な視認性を得るために、最大吸収波長の光に対する吸収に比して、可視域の光に対する吸収が小さく、モル吸光係数の大きい材料が好ましく、具体的には、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、有機金属錯体系色素、ジイモニウム塩系色素、アミニウム塩系色素、イミニウム塩系色素、金属薄膜、水酸化アルミニウム、リン酸銅等が挙げられる。
なお、レーベル記録層14を構成する感熱記録層21〜23中には、必要に応じて増感剤を加えてもよい。
増感剤としては、例えばステアリン酸アマイド、p−ベンジルビフェニル、p−アセトトルイジド、2−ベンジルオキシナフタレン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
また、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤、防腐剤等の各種添加剤を加えてもよい。
レーベル記録層14、感熱記録層21〜23形成用の樹脂バインダーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン等が挙げられる。
次に、レーベル記録層14を構成する第1〜第3の感熱記録層21〜23の構成態様について説明する。
なお、以下においては、代表として一の感熱記録層を例として挙げて説明するが、第1〜第3の感熱記録層21〜23においていずれも適用可能であるものとする。
第1の構成態様としては、図4に示すように、感熱記録層21〜23中に、呈色性化合物31、顕・減色剤32よりなる可逆性感熱発色性組成物30と、光−熱変換材料33とが混合された状態となされているものとする。
図4に示す態様の場合、感熱記録層21〜23は、上述した呈色性化合物31、顕・減色剤32等よりなる可逆性感熱発色性組成物30、シアニン色素等よりなる光−熱変換材料33、及び各種添加剤を、樹脂バインダー、有機溶媒、あるいは水等を用いて混合、溶解して作製した塗料を、塗布することにより形成することができる。
第2の構成態様としては、図5、図6に示すように、感熱記録層21〜23において、光−熱変換材料33が、可逆性感熱発色性組成物30と、分離・独立した状態となされているものとする。
例えば、図5においては、可逆性感熱発色性組成物30を含有する発・消色層41と、光−熱変換材料33、樹脂バインダー、各種添加剤よりなる光−熱変換組成物34を含有する光−熱変換層42とが、分離・独立して積層された構成を有しているものとする。
この場合、可逆性感熱発色性組成物30等を樹脂バインダーに含有させた塗料、及び光−熱変換材料33等を樹脂バインダーに含有させた光−熱変換組成物34よりなる塗料をそれぞれ所定の溶媒を用いて調整し、これらを所望の位置に塗布することにより、積層構造の感熱記録層21〜23を成膜するものとする。
また、光−熱変換層42は、樹脂バインダーを用いず、所定の溶媒に光−熱変換材料33を溶解、あるいは分散させたものを所望の位置に塗布し、溶媒を揮発させることにより形成することもできる。
また、図6に示すように、可逆性感熱発色性組成物30、光−熱変換組成物34の、いずれか一方をマイクロカプセルに封入したり、あるいは互いに相溶性を有さない樹脂バインダーを用いたりすることにより、一の感熱記録層中において互いの境界50を形成して、双方が分離・独立した状態となるようにしてもよい。
第1〜第3の感熱記録層21〜23の膜厚は、1〜20μmが好ましく、特に2〜10μmがより好ましい。これらの膜厚が薄すぎると充分な濃度の発色が得られず、厚すぎると熱容量が大きくなり、発・消色性が低下したり、第1〜第3の感熱記録層21〜23の透明性が低下して視認性を著しく劣化したりするためである。
なお、レーベル記録層14上には、必要に応じて保護層を形成してもよい。
保護層は、従来公知の紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂を用いて形成することができ、膜厚は0.1〜20μm、さらには0.5〜5μm程度とすることが望ましい。膜厚が薄すぎると充分な保護効果が得られず、厚すぎると伝熱しにくくなるという不都合が生じるためである。
次に、本発明の光学記録媒体10のレーベル記録層14に対する記録方法について説明する。
なお、光学記録媒体10は、ディスク状形状を有しているものとする。
この例においては、集光系とレーザー光源とを具備する光ピックアップ、記録光学系、記録機構を有し、光学記録媒体10の光記録層12に対して記録、再生を行うことのできる記録再生装置を用いるものとする。
この記録再生装置の光ディスク配置部に、図7に示すように、光学記録媒体10のレーベル記録層14面側を光ピックアップから出射されるレーザー光の入射側に対向するように設置する。すなわち、光記録層12に対して記録又は再生操作を行っていたときと、光学記録媒体10の面を反転させた状態とする。
そして、レーザー光源、光学系、記録機構を利用して、光学記録媒体10のレーベル記録層にレーザー光L’を照射する。
なお、所望の感熱記録層21〜23に含有されている光−熱変換材料33の吸収特性に応じてレーザー光の波長を選定する。
例えば、DVD記録波長帯(650nm近傍)、CD記録波長帯(785nm近傍)、近赤外波長帯(例えば850nm近傍)の光に吸収をもつ光−熱変換材料をそれぞれ含有する感熱記録層21〜23に記録を行う場合には、波長650nm、785nm、850nm近傍のレーザー光を、それぞれの可逆性感熱発色性組成物が発色温度に達する程度のエネルギーで照射し、光−熱変換材料を発熱させて、呈色化合物と顕・減色剤との間の発色反応を起こさせ、発色させる。
光学記録媒体10を回転させながら、光ピックアップを光学記録媒体10の半径方向に相対的に移動させることにより、光学記録媒体10の任意の位置にレーザー光L’を照射する。このとき、記録する画像に応じて、レーザー光の強度を変調することによって、任意の画像を記録することが可能となる。
また、光記録層12に記録を行う際に光学記録媒体10の変位に合わせて焦点位置を制御する機構を同様に用いて、レーベル記録層14の位置にレーザー光の焦点を合わせることができ、面内で均一な記録を再現できる。
なお、レーザー光源、光学系は光記録用途とは別に、専用のものを装置内に設けてもよい。
本発明の光学記録媒体10の要部であるレーベル記録層14について具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明は以下に示す例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
この例において、光学記録媒体10のレーベル記録層14は、図3に示すように、第1〜第3の感熱記録層21〜23が積層形成された構成を有するものとし、それぞれ、異なる色相に発色可能な呈色性化合物(ロイコ染料)、顕・減色剤、及び光−熱変換材料が混合された状態で樹脂中に含有されてなる構成を有しているものとする。
支持基板11としては、厚さ1.2mmのポリカーボネート基板を用いた。
続いて、支持基板11上に、下記材料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し膜厚3μmの第1の感熱記録層21を形成した。
(組成物)
ロイコ染料:1.8重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(1)に示す物質))
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(H.W.SANDS社製、SDA5688、記録層中での吸収波長ピーク861nm)
上述のようにして形成した第1の感熱記録層21上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層24を形成した。
上記断熱層24上に、第2の感熱記録層22として、下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、マゼンダに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(組成物)
ロイコ染料:1.7重量部
(下記化学式(3)に示す物質)
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
シアニン系赤外吸収色素:0.2重量部
(American Source Inc社製、ADS775MP、記録層中での吸収波長ピーク:785nm)
上述のようにして形成した第2の感熱記録層22上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層25を形成した。
上記断熱層25上に、第3の感熱記録層23として、下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(組成物)
ロイコ染料(下記化学式(4)に示す物質):1.2重量部
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
フタロシアニン系赤外吸収色素:0.8重量部
(山陽色素社製、Fe−Phthalocyanine、記録層中での吸収波長ピーク:660nm)
上記第3の感熱記録層23上に、紫外線硬化性樹脂を用いて膜厚約2μmの保護層26を成膜し、レーベル記録層14を形成した。
〔実施例2〕
この例において、レーベル記録層14は、図6に示すように、光−熱変換材料33を、可逆性感熱発色性組成物30を構成する樹脂と相溶しない樹脂に含有させ、光−熱変換組成物34として、分離・独立させた構成とした。
支持基板11としては、厚さ1.2mmのポリカーボネート基板を用いた。
第1の感熱記録層21としては、支持基板11上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、シアンに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(可逆性感熱発色性組成物)
ロイコ染料:1.8重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(1)に示す物質))
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(H.W.SANDS社製、SDA5688、記録層中での吸収波長ピーク861nm)
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体:5重量部
(塩化ビニル91%、酢酸ビニル3%、ビニルアルコール6%)
イソシアネート化号物:1重量部
(日本ポリウレタン社製、コロネートL)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
上記材料を混合し、48時間、80℃のオーブンに保存し、充分に熱硬化させ、ボールミルにより平均粒径1μmに粉砕したものを用いた。
上述のようにして形成した第1の感熱記録層11上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層24を形成した。
上記断熱層24上に、第2の感熱記録層22として、下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、マゼンダに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(可逆性感熱発色性組成物)
ロイコ染料:1.7重量部
(下記化学式(3)に示す物質)
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
シアニン系赤外吸収色素:0.2重量部
(American Source Inc社製、ADS775MP、記録層中での吸収波長ピーク:785nm)
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体:5重量部
(塩化ビニル91%、酢酸ビニル3%、ビニルアルコール6%)
イソシアネート化号物:1重量部
(日本ポリウレタン社製、コロネートL)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
上記材料を混合し、48時間、80℃のオーブンに保存し、充分に熱硬化させ、ボールミルにより平均粒径1μmに粉砕したものを用いた。
上述のようにして形成した第2の感熱記録層22上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層25を形成した。
上記断熱層25上に、第3の感熱記録層23として、下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(可逆性感熱発色性組成物)
ロイコ染料(下記化学式(4)に示す物質)):1.2重量部
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
フタロシアニン系赤外吸収色素:0.8重量部
(山陽色素社製、Fe−Phthalocyanine、記録層中での吸収波長ピーク:660nm)
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体:5重量部
(塩化ビニル91%、酢酸ビニル3%、ビニルアルコール6%)
イソシアネート化号物:1重量部
(日本ポリウレタン社製、コロネートL)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
上記材料を混合し、48時間、80℃のオーブンに保存し、充分に熱硬化させ、ボールミルにより平均粒径1μmに粉砕したものを用いた。
上記第3の感熱記録層23上に、紫外線硬化性樹脂を用いて膜厚約2μmの保護層26を形成し、レーベル記録層14を得た。
〔実施例3〕
この例において、レーベル記録層14は、図5に示すように、光−熱変換材料を含有する光−熱変換層42と、ロイコ染料及び顕・減色剤を含有する発・消色層41とが積層された構成を有するものとした。
支持基板11としては、厚さ1.2mmのポリカーボネート基板を用いた。
光−熱変換層42は、支持基板11上に下記に示す光−熱変換組成物よりなる塗料をスピンコートし、厚さ2μmに形成し、発・消色層41は、光−熱変換層上に下記に示す可逆性感熱発色性組成物よりなる塗料をワイヤーバーで塗布して膜厚4μmに形成した。
上述したような構成の感熱記録層を三層積層し、レーベル記録層14とする。
第1の感熱記録層21としては、支持基板11上に下記組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、シアンに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した
(可逆性感熱発色性組成物)
ロイコ染料:1.8重量部
(山田化学工業製、H−3035(下記化学式(1)に示す物質))
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、平均分子量(M.W.)115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
シアニン系赤外吸収色素:0.08重量部
(H.W.SANDS社製、SDA5688、記録層中での吸収波長ピーク861nm)
上述のようにして形成した第1の感熱記録層21上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層24を形成した。
上記断熱層24上に、下記に示す光−熱変換組成物33よりなる塗料をスピンコートし厚さ2μmの光−熱変換層42を形成し、その上に、発・消色層41として、可逆性感熱発色性組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、マゼンダに発色させることのできる層を膜厚3μmに形成した。
(可逆性感熱発色性組成物)
ロイコ染料:1.7重量部
(下記化学式(3)に示す物質)
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
シアニン系赤外吸収色素:0.2重量部
(American Source Inc社製、ADS775MP、記録層中での吸収波長ピーク:785nm)
上述のようにして形成した第2の感熱記録層22上に、ポリビニルアルコール水溶液を塗布、乾燥して膜厚20μmの断熱層25を形成した。
上記断熱層25上に、下記に示す光−熱変換組成物よりなる塗料をスピンコートし厚さ2μmの光−熱変換層42を形成し、その上に、下記に示す可逆性感熱発色性組成物を含有する塗料をワイヤーバーで塗布し、110℃にて5分間加熱乾燥処理を施し、イエローに発色させることのできる発・消色層41を膜厚3μmに形成した。
(組成物)
ロイコ染料(下記化学式(4)に示す物質)):1.2重量部
Figure 2005212341
顕・減色剤(下記化学式(2)に示す物質):4重量部
Figure 2005212341
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体:5重量部
(塩化ビニル90%、酢酸ビニル10%、M.W.115000)
メチルエチルケトン(MEK):91重量部
(光−熱変換組成物)
フタロシアニン系赤外吸収色素:0.8重量部
(山陽色素社製、Fe−Phthalocyanine、記録層中での吸収波長ピーク:660nm)
上記第3の感熱記録層23上に、紫外線硬化性樹脂を用いて膜厚約2μmの保護層26を形成し、レーベル記録層14を得た。
上述のようにして作製した実施例1〜3のサンプル光学記録媒体について、下記に示すように反射濃度、消去特性、及び繰り返し特性についての評価を行った。
(反射濃度評価)
実施例1〜3の光学記録媒体を600rpmで回転させながら、レーベル記録層14形成面の半径55mmの位置に、光ディスク用の記録再生装置を用いて、波長650nm、785nm、860nm、それぞれパワー40mWのレーザー光を、それぞれ半径方向に40μm/sの速度で移動させながら照射し、記録を行った。
このときのレーベル記録層面でのレーザースポットサイズは約3μmであった。
このようにして記録した画像の、反射濃度(O.D.)をマクベス濃度計によって測定した。
(消去特性評価)
実施例1〜3の光学記録媒体を600rpmで回転させながら、レーベル記録層面の半径55mmの位置に、光ディスク用の記録再生装置を用いて、波長650nm、785nm、860nm、それぞれパワー40mWのレーザー光を、半径方向に速度40μm/sの速度で移動させながら照射し、記録を行った。
その後、各サンプルに、120℃のホットスタンプを1秒押し当てて記録を消去し、マクベス濃度計により測定した。
(繰り返し特性評価)
実施例1〜3の光学記録媒体を600rpmで回転させながら、レーベル記録層面の半径55mmの位置に、光ディスク用の記録再生装置を用いて、波長650nm、785nm、860nm、それぞれパワー40mWのレーザー光を、それぞれ半径方向に40μm/sの速度で移動させながら照射し、記録を行った。その後、各サンプルに、120℃のホットスタンプを1秒押し当てて記録を消去した。
上記記録と消去とを、同じ位置で100回繰り返して行い、その後、記録した画像をマクベス濃度計により測定した。
〔評価結果〕
上記実施例1〜3の光学記録媒体について、上記各評価の結果を下記表1に示す。
Figure 2005212341
上記表1に示すように、実施例1〜3のいずれにおいても、記録画像は、充分に高い反射濃度が得られ、照射レーザー光を効率良く熱に変換し、発色させていることが分かった。
また、消去後の反射濃度は低く、レーベル記録層は極めて優れた消去特性を有していることがわかった。
また、表1に示すように、実施例1〜3のいずれにおいても、記録と消去とを100回繰り返して行った後に、各レーベル記録層14の顕著な劣化は見られず、各レーベル記録層が実用上充分な耐久性、記録安定性を有していることが確認された。
上述したことから明らかなように、本発明の光学記録媒体を構成するレーベル記録層14は、安定な発消色、高精細さ、コントラストを有し、かつ日常生活においても実用上問題のない画像安定性を発揮できることが分かった。
本発明の光学記録媒体の一例の概略断面図を示す。 本発明の光学記録媒体の他の一例の概略断面図を示す。 本発明の光学記録媒体の要部であるレーベル記録層の一構成例を示す。 レーベル記録層を構成する感熱記録層の一構成例を示す。 レーベル記録層を構成する感熱記録層の他の構成例を示す。 レーベル記録層を構成する感熱記録層の他の構成例を示す。 本発明の光学記録媒体のレーベル記録層に対する記録を行う状態図を示す。
符号の説明
10……光学記録媒体、11……支持基板、12……光記録層、13……中間層、14……レーベル記録層、15……第2の支持基板、21……第1の感熱記録層、22……第2の感熱記録層、23……第3の感熱記録層、24,25……断熱層、26……保護層、30……可逆性感熱発色性組成物、31……呈色性化合物、32……顕・減色剤、33……光−熱変換材料、34……光−熱変換組成物、41……発色層、42……光−熱変換層、50……マイクロカプセルまたは異樹脂間の境界





Claims (9)

  1. 支持基板の一主面に光記録層を有する光学記録媒体であって、
    前記光記録層上に、中間層を介して、レーベル記録層が形成されてなり、
    前記レーベル記録層は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有し、
    前記複数の感熱記録層は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものであることを特徴とする光学記録媒体。
  2. 前記可逆性感熱発色性組成物には、少なくとも、電子供与性を有する呈色性化合物と、電子受容性を有する顕・減色剤とが含有されてなり、
    前記電子供与性を有する呈色性化合物と、前記電子受容性を有する顕色剤との間の可逆的反応により、
    前記レーベル記録層を、発色状態と消色状態の二状態に可逆的に変化するようになされていることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体。
  3. 前記複数の感熱記録層が、それぞれ断熱層を介して積層形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体。
  4. 前記レーベル記録層を構成する前記感熱記録層中において、
    前記可逆性感熱発色性組成物と、前記光−熱変換材料とが混合された状態となされていることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体。
  5. 前記レーベル記録層を構成する前記感熱記録層中において、
    少なくとも前記光−熱変換材料が樹脂バインダーに含有されてなる光−熱変換組成物が、前記可逆性感熱発色性組成物と、分離・独立した状態となされていることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体。
  6. 前記光−熱変換組成物を構成する樹脂バインダーが、その周囲に存するレーベル記録層中の樹脂バインダーと相溶せず、分離・独立した状態となされていることを特徴とする請求項5に記載の光学記録媒体。
  7. 前記感熱記録層は、
    少なくとも前記可逆性感熱発色性組成物を含有する発色層と、
    少なくとも前記光−熱変換材料を含有する光−熱変換層とが、
    分離・独立して積層されてなる構成を有していることを特徴とする請求項1に記載の光学記録媒体。
  8. 支持基板の一主面に光記録層を有する光学記録媒体であって、
    前記光記録層上に、中間層を介して、レーベル記録層が形成されてなり、
    前記レーベル記録層は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有し、
    前記複数の感熱記録層は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものである光学記録媒体を用いて、
    所望の画像情報に応じて選択される波長領域の光を照射することにより、前記レーベル記録層を、発色状態と消色状態の二状態に可逆的に変化させることを特徴とする記録方法。
  9. 少なくとも、集光系とレーザー光源とを具備する光ピックアップ、記録光学系、記録機構よりなる光記録装置を用いて、
    支持基板の一主面に光記録層を有し、当該前記光記録層上に、中間層を介して、レーベル記録層が形成されてなり、前記レーベル記録層は、複数の感熱記録層が分離・積層されてなる構成を有し、前記複数の感熱記録層は、それぞれ、少なくとも、熱により可逆的に発・消色する可逆性感熱発色性組成物と、異なる波長域の光を吸収して発熱する光−熱変換材料とが含有されてなるものである光学記録媒体の、前記レーベル記録層形成面を、前記光ピックアップから出射されるレーザー光の入射側に対向するようにセットし、
    前記レーザー光を、前記光学記録媒体に対して相対的に移動させながら、
    記録を行う画像に対応した強度で照射し、
    前記レーベル記録層に記録を行うことを特徴とする記録方法。





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