JP2005211401A - 自動走行式掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被掃除面に置かれた物を判別して、清掃作業に支障をきたす可能性のある物を吸込まないようにする自動走行式掃除機を提供する。
【解決手段】 センサ帯が反応するかどうかが判定され(ステップS1)、反応する場合には、所定期間センサ帯が反応し続けるかどうかが判定される(ステップS2)。ステップS2において、所定期間センサ帯が反応し続ける場合には、清掃作業に支障をきたす可能性のある物たとえばコード状のような長い物であると考えられるため吸引危険と判別する(ステップS2#)。これに伴い、制御部2は、吸引部8の吸引停止を指示し(ステップS3)、コード状のような長い物を巻き込むことによる吸引力の低下を防止し、効率的かつ安全に清掃作業を実行することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、掃除機本体に自走機能を有し、被掃除面の清掃を自動的に行なう自動走行式掃除機に関するものである。
従来より、掃除機に移動機能を付加して、清掃時の操作性の向上を図った掃除機が開発されている。特に近年では、これにマイクロコンピュータ等および各種センサ類を搭載した、いわゆる自律誘導型の自動走行式掃除機の開発が注目されている。この種の自動走行式掃除機(以下、単に掃除機とも称する)は、運転を開始すると、駆動モータにより駆動される車輪により直進走行を開始する。走行中は、複数のセンサ等により家具などの障害物までの距離を測定し、さらに被掃除面の段差を確認して、段差を回避して走行し、本体底部に設けられた吸込口やブラシ等を用いて被掃除面上に付着した塵埃を吸込み、被掃除面の清掃を自動的に行なう。
特開平6−113984号公報においては、予め掃除に必要な情報を学習させて掃除の自動化を実行するとともに、センサを用いて障害物との距離を検知して障害物を回避しながら掃除を続行する自動走行式掃除機が開示されている。
特開平6−113984号公報
しかしながら、従来の自動走行式掃除機においては、被掃除面に置かれた物を判別することはできなかったために被掃除面に置かれた全ての物を吸込んでいた。
したがって、たとえばコードのような細長いからみつくような物が置かれている場合、走行中に掃除機がそれらを誤って吸込口に吸込んでしまい、巻込んで吸込口からの吸引力が弱くなり清掃作業に支障をきたす可能性があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、被掃除面に置かれた物を判別して、清掃作業に支障をきたす可能性のある物を吸込まないようにする自動走行式掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る自動走行式掃除機は、底面に設けられた所定面積の掃除用吸込口を介して掃除する自動走行式掃除機であって、掃除用吸込口を介して吸引する吸引部と、底面に設けられ、かつ掃除用吸込口よりも進行方向側に配置され、被掃除面上の対象物を検知するためのセンサ部と、センサ部からの検知結果に基づいて吸引部での吸引動作を制御するための制御部とを備える。センサ部は、掃除用吸込口よりも進行方向側に設けられた所定面積以上の判定領域と、掃除用吸込口の進行方向に直交する方向の最大の長さ以上の領域において、対象物を検知することが可能な第1センサ帯と、掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、対象物を検知することが可能な第2センサ帯とを含む。第1センサ帯は、判定領域よりも進行方向側であり、かつ判定領域の外周付近の掃除用吸込口の進行方向に直行する方向に設けられる。第2センサ帯は、判定領域の外周付近の掃除用吸込口の進行方向に設けられる。第1センサ帯および第2センサ帯の各々は、各々が所定領域に対して対象物を検知する複数のセンサを有する。制御部は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合には、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方の複数のセンサが反応した個数に応じて、吸引部の吸引停止を指示する。また、自動走行式掃除機は、掃除用吸込口に設けられたローラと、ローラの回転を制御するローラ駆動部とをさらに備える。制御部は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合にはローラ駆動部に対してローラの回転の停止を指示する。第2のセンサ帯は、掃除用吸込口の進行方向に設けられ、判定領域の左右にそれぞれ設けられ、掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、対象物を検知することが可能な第1および第2サブセンサ帯を有する。進行方向に応じて第1および第2サブセンサ帯の一方が動作する。
本発明に係る自動走行式掃除機は、底面に設けられた所定面積の掃除用吸込口を介して掃除する自動走行式掃除機であって、掃除用吸込口を介して吸引する吸引部と、底面に設けられ、かつ掃除用吸込口よりも進行方向側に配置され、被掃除面上の対象物を検知するためのセンサ部と、センサ部からの検知結果に基づいて吸引部での吸引動作を制御するための制御部とを備える。
好ましくは、センサ部は、掃除用吸込口よりも進行方向側に設けられた所定面積以上の判定領域と、掃除用吸込口の進行方向に直交する方向の最大の長さ以上の領域において、対象物を検知することが可能な第1センサ帯と、掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、対象物を検知することが可能な第2センサ帯とを含む。第1センサ帯は、判定領域よりも進行方向側であり、かつ判定領域の外周付近の掃除用吸込口の進行方向に直行する方向に設けられる。第2センサ帯は、判定領域の外周付近の掃除用吸込口の進行方向に設けられる。
特に、制御部は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合には、吸引部の吸引停止を指示する。
特に、第1センサ帯および第2センサ帯の各々は、各々が所定領域に対して対象物を検知する複数のセンサを有する。制御部は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合には、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方の複数のセンサが反応した個数に応じて、吸引部の吸引停止を指示する。
特に、掃除用吸込口に設けられたローラと、ローラの回転を制御するローラ駆動部とをさらに備え、制御部は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合にはローラ駆動部に対してローラの回転の停止を指示する。
特に、第2のセンサ帯は、掃除用吸込口の進行方向に設けられ、判定領域の左右にそれぞれ設けられ、掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上をセンスすることが可能な第1および第2サブセンサ帯を有する。また、進行方向に応じて第1および第2サブセンサ帯の一方が動作する。
本発明に係る自動走行式掃除機は、第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、対象物を検知し続ける場合には、吸引部の吸引停止を指示する。すなわち、所定期間、検知し続けるような対象物であるたとえばコードのような長いものを判別して吸引部の吸引を停止する。これにより、巻き込みにより生ずる吸引部の吸引力の低下等を回避することができ、効率的かつ安全に清掃作業を行うことができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に従う掃除機20の底面部の概略図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う掃除機20は、移動機能として進行方向に対して前方に配置された車輪22と、後方に配置された左車輪23および右車輪24と、被掃除面の塵埃等を吸込むための吸込口21と、被掃除面に置かれた物を検知するセンサ帯26〜28と、吸込口21に設けられ、回転して被掃除面と接して塵埃等を吸込口に掻き入れるブラシ29とを備える。
左車輪23および右車輪24は、各々独立に駆動し、方向駆動を車輪22がつかさどる。前進時において、左車輪23および右車輪24は掃除機を前に進める方向に動作する。方向転回時において、車輪22は所望の進行方向となるように転回しつつ、左車輪23および右車輪24が動作することにより方向転回することができる。
センサ帯26〜28の各々は、複数のセンサsnを有する。図1においては、一例としてセンサ帯26,27には、5個のセンサsnが所定間隔毎に配置されている。このセンサ帯26,27のセンサ個数は、吸気口21の進行方向の最大の長さ以上の範囲を検知することが可能なように設けられている。また、センサ帯28には、20個のセンサsnが所定間隔毎に配置されている。このセンサ帯28のセンサ個数は、吸気口21の進行方向に直行する方向の最大の長さ以上の範囲を検知することが可能なように設けられている。
また、底面部において、吸気口21よりも進行方向側において吸気口と同一面積以上のセンス領域25が設けられている。このセンス領域25を囲むようにセンサ帯26〜28が配置されている。具体的には、センサ帯26および27は、センス領域25の外周付近に進行方向に沿って左側および右側にそれぞれ配置されている。また、センサ帯28は、センス領域25の外周付近に、進行方向に直行する方向に沿って配置されている。また、センサ帯28は、センス領域25よりも進行方向側に配置されている。
図2は、本発明の実施の形態に従う掃除機20の機構を説明する概略ブロック図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う掃除機20は、掃除機全体を制御する制御部2と、掃除機の位置および速度を検出し、検出結果を制御部2に出力するための位置/速度検出部3と、車輪22〜24を回転させるためのモータ部4と、制御部2からの指示を受けてモータ部4における車輪の回転および方向を制御する駆動制御部5と、吸込口21に設けられたブラシ29を回転するためのブラシ用モータ6と、制御部2からの指示を受けてブラシ用モータ6の回転を制御するブラシ制御部7と、制御部2からの指示を受けて吸込口21において吸引力により塵埃を集塵するための吸引部8と、底面部に設けられ、被掃除面に向けられたセンサ帯26〜28が反応して、検知結果を制御部2に出力する吸引センサ部9とを備える。
ここで掃除機の走行について説明する。
図3は、一例として部屋内30を走行する本発明の実施の形態に従う掃除機20を説明する概念図である。部屋内30の端部に掃除機20が置かれて掃除が開始される。なお、掃除に必要な情報、具体的には掃除区域、掃除開始位置、掃除経路、掃除終了位置等の必要な情報は予め図示しない記憶部に記憶されており、記憶部に記憶された内容に従って掃除機は清掃作業を実行する。
具体的には、たとえば部屋内30の端部から清掃作業が開始され、掃除機20が一定速度で前進する。その際には、制御部2は、位置/速度検出部3で得られた位置および速度の検出結果に基づいて所望の掃除経路を走行するように指示する。また、図示しない前方を検知する前方検知部で部屋の対面する壁を検知した場合には方向転回するとともに所定位置だけずれて再び一定速度で前進する。掃除領域の掃除開始位置より掃除機20をスタートさせると記憶部に記憶された内容の掃除経路に沿って制御部2の制御により駆動制御部5を駆動させ、これによって掃除終了位置まで自動的に掃除を進めていくことができる。
ここで、図4のフローチャート図を用いて本発明の実施の形態に従う制御部2における清掃作業時の物の判別方式について説明する。
図4を参照して、まず掃除機20の清掃作業が開始(スタート)される(ステップS0)。次に、走行中において、センサ帯が反応するかどうかが判定される(ステップS1)。具体的には、センサ帯のセンサsnが少なくとも1個以上反応するかどうかを判定する。本実施の形態に従う物の判別方式においては、センサ帯28と、センサ帯26およびセンサ帯27のいずれか一方とが用いられる。一例として図3で示す場合においては、最初の掃除経路L1においては、センサ帯27およびセンサ帯28が用いられ、方向転回した後、掃除経路L2においては、センサ帯26およびセンサ帯28が用いられる。すなわち、制御部2は、予め記憶部に記憶された掃除経路に応じて、その方向転回時に吸引センサ部2に対して使用するセンサ帯を指示する。
ステップS1において、センサ帯が反応しない場合には、反応するまでステップS1に留まる。一方、ステップS1において、センサ帯が反応する場合には、次のステップS2に進む。
ステップS2において、所定期間センサ帯が反応し続けるかどうかが判定される。ステップS2において、所定期間内にセンサの反応がなくなった場合には、吸引可能と判別し(ステップS2#a)、最初のステップS1に戻る。この所定期間は、図1におけるセンサ帯28が対象物に反応してから対象物が吸込口21に到達するまでの期間内に設定される。具体的には、掃除機の速度および吸込口21からセンサ帯28までの長さに応じて設定される。
一方、ステップS2において、所定期間センサ帯が反応し続ける場合には、吸引危険と判別する(ステップS2#)。これに伴い、次のステップS3において、制御部2は、吸引部8の吸引停止を指示する(ステップS3)。
次に、ステップS4において、センサ帯の反応がなくなるまで留まる。センサ帯の反応がなくなった場合には、次のステップに進み、一定期間後吸引部8の吸引動作を指示する(ステップS5)。これにより、清掃作業が再開され、次のステップS6において、清掃作業が終了かどうか判定される。ステップS6において、清掃作業が終了した場合には、掃除機の動作を終了する(ステップS7)。ステップS6において、まだ清掃作業が終了していない場合には、最初のステップS1に戻る。
なお、この一定期間は、被掃除面の危険と判断された物が通り過ぎるまでの期間であり、掃除機の速度に応じて設定される。
なお、図示しないが吸引部8の吸引停止および吸引部8の吸引動作の指示とともに制御部2はブラシ制御部7に対してブラシ29の回転停止および回転再開をそれぞれ指示する。
従って、これにより、吸込口21において吸引することやまたはブラシ用モータ6の回転に従うブラシ29の回転動作により吸込が行なわれなくなり吸込危険と判別された物は吸込まれない。
図5は、上記の図4のフローチャート図で説明した物の判別方式を説明する概念図である。
図5(a)を参照して、本例においては、コード状の長い対象物50が示されている。
本例においては図4で説明したように、本発明の実施の形態に従う掃除機20は、ステップS1において、センサ帯27,28で検知し、次のステップS2に進む。次のステップS2において、所定期間センサ帯27,28が反応し続けるために、次のステップS2#に進む。すなわち、吸引危険と判別され、制御部2は、吸引部8の吸引停止を指示する。これにより、このようなコード状の長い対象物50を吸込口21において吸込む危険性を回避することができる。そして、次のステップS4においてセンサ帯27,28の反応がなくなった後、一定期間後に、清掃作業が開始される。従って、対象物50を巻き込むことによる清掃機能の停止を回避し、安定的に清掃作業を行うことができる。
図5(b)を参照して、本例においては、図5(a)で示したコード状の長い対象物50ではなく吸込可能な対象物51が示されている。
本例においては、図4で説明したように、ステップS1において、センサ帯27,28で検知し、次のステップS2に進む。次のステップS2において、この対象物は長い対象物ではなく、完全にセンサ領域25内に入った場合にセンサ帯27,28は反応しなくなる。すなわち、所定期間センサ帯27,28は反応し続けることがないため吸込可能と判別され、最初のステップS1に戻る。これにより、制御部2は、吸引部8の吸引停止を指示することなく通常の清掃作業が続行され、対象物51は吸引部8により吸込口21から吸込まれる。
図5(c)を参照して、本例においては、吸込口21の端部において、吸込む可能性がある対象物52が示されている。
本例においては、図4で説明したように、ステップS1において、センサ帯27,28で検知し、次のステップS2に進む。次のステップS2において、所定期間センサが反応し続けるために、次のステップS2#に進む。すなわち、図5(a)と同様、制御部2は、吸引危険と判別し、吸引部8の吸引停止を指示する。
この場合、吸引力によっては、横から吸込んでしまう可能性がある。したがって、仮に対象物52が対象物50のようにコード状の長い物である場合には、吸引部8の吸引を停止し、確実に吸込口21から吸込む危険性を回避することができる。
一方、仮に対象物52が対象物50のようにコード状のような長い物ではなく、単に普通のごみである場合には、方向転回に従う次の清掃経路で吸込口21により吸込むことができる。たとえば、図3の清掃経路L1で図5(c)のような判定がなされて、次の清掃経路L2において、上記で説明したのと同様の判定方式にしたがって処理される。すなわち、対象物50のようなコード状の長い物である場合には、制御部2によって吸引部8の吸引停止が指示され、普通のごみである場合には、吸引部8で吸込口21から吸込まれる。
なお、上述したように上記判定方式において、清掃経路L1では、センサ帯27,28が用いられ、清掃経路L2では、センサ帯26,28が用いられる。
本発明の実施の形態に従う自動走行式掃除機により、確実にコード状の長い対象物を吸込口において巻込む危険性を回避することができ、効率的かつ安全に通常のごみのみを判別して清掃作業を行なうことができる。
(実施の形態の変形例)
上記の実施の形態においては、コード状のような長い物を判別して、安全に清掃作業を行う判別方式について説明した。一方、吸込口21に対して対象物が大きい場合には吸込口21から吸込む可能性はほんどない。
本実施の形態の変形例においては、吸込む可能性のない大きな対象物を判定する判別方式について説明する。
図6のフローチャート図を用いて、本発明の実施の形態の変形例に従う自動走行式掃除機の物の判別方式について説明する。
図6を参照して、上記の実施の形態で説明したように、掃除機20の清掃作業が開始される(スタート)(ステップS0)。次に、走行中において、センサ帯が反応するかどうかが判定され(ステップS1)、ステップS1において、センサ帯が反応しない場合には、反応するまでステップS1に留まる。一方、ステップS1において、センサ帯が反応する場合には、次のステップS2に進む。ステップS2において、所定期間センサ帯が反応し続けるかどうかが判定され、所定期間内にセンサの反応がなくなった場合には、吸引可能と判別し(ステップS2#a)、最初のステップS1に戻る。一方、ステップS2において、所定期間センサ帯が反応し続ける場合には、次のステップS2aに進む。
ステップS2aにおいて、所定個以上のセンサが反応しているかが判定される。ステップS2aにおいて、所定個以上のセンサが反応している場合には、対象物は吸込口21において吸引不能であると判別され(ステップS2b)、清掃作業が継続される(ステップS2c)。そして、ステップS6に進む。
所定個以上のセンサが反応しない場合には、ステップS2#に進み、吸引危険と判別する。以降の処理手順については、図4のフローチャート図で説明したのと同様である。
本発明の実施の形態の変形例においては、所定個以上のセンサが反応している場合には清掃作業を継続する。すなわち、所定個以上のセンサが反応するということは大きい対象物であると考えられる。したがって、この場合には、吸込口21の大きさに対して、対象物が大きすぎるため吸引することはできないものと考えることができる。これにより、吸引部8による吸引を停止する必要がなく、さらに効率的な清掃作業を実行することができる。なお、センサの所定個の数は、吸込口21の大きさあるいは形状等あるいは吸引部8の吸引力に基づいて設定することができる。
これにより、吸込口21で吸引可能かあるいは吸引不能なものかを判別することができ、効率的な清掃作業が可能となる。
なお、上記の実施の形態においては矩形状の吸込口21の進行方向側に同一以上の面積であるセンス領域25を設けて、図4,6で説明したフローチャート図を用いて物の判別方式を実行する場合について説明したが、これに限られずセンス領域25をさらに拡大することにより、より精度の高い物の判別処理が可能となり、効率的な清掃作業を実行することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に従う掃除機20の底面部の概略図である。 本発明の実施の形態に従う掃除機20の機構を説明する概略ブロック図である。 一例として部屋内30を走行する本発明の実施の形態に従う掃除機20を説明する概念図である。 本発明の実施の形態に従う制御部2における清掃作業時の物の判別方式について説明するフローチャート図である。 図4のフローチャート図で説明した物の判別方式を説明する概念図である。 本発明の実施の形態の変形例に従う自動走行式掃除機の物の判別方式について説明するフローチャート図である。
符号の説明
2 制御部、3 位置/速度検出部、4 モータ部、5 駆動制御部、6 ブラシ用モータ、7 ブラシ制御部、8 吸引部、9 吸引センサ部、20 自動走行式掃除機、21 吸込口、22 車輪、23 左車輪、24 右車輪、25 センス領域、26〜28 センサ帯、29 ブラシ。

Claims (7)

  1. 底面に設けられた所定面積の掃除用吸込口を介して掃除する自動走行式掃除機であって、
    前記掃除用吸込口を介して吸引する吸引部と、
    前記底面に設けられ、かつ前記掃除用吸込口よりも進行方向側に配置され、被掃除面上の対象物を検知するためのセンサ部と、
    前記センサ部からの検知結果に基づいて前記吸引部での吸引動作を制御するための制御部とを備え、
    前記センサ部は、
    前記掃除用吸込口よりも進行方向側に設けられた前記所定面積以上の判定領域と、
    前記掃除用吸込口の進行方向に直交する方向の最大の長さ以上の領域において、前記対象物を検知することが可能な第1センサ帯と、
    前記掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、前記対象物を検知することが可能な第2センサ帯とを含み、
    前記第1センサ帯は、前記判定領域よりも進行方向側であり、かつ前記判定領域の外周付近の前記掃除用吸込口の進行方向に直行する方向に設けられ、
    前記第2センサ帯は、前記判定領域の外周付近の前記掃除用吸込口の進行方向に設けられ、
    前記第1センサ帯および第2センサ帯の各々は、各々が所定領域に対して前記対象物を検知する複数のセンサを有し、
    前記制御部は、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、前記対象物を検知し続ける場合には、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方の前記複数のセンサが反応した個数に応じて、前記吸引部の吸引停止を指示し、
    前記掃除用吸込口に設けられたローラと、
    前記ローラの回転を制御するローラ駆動部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、前記対象物を検知し続ける場合には前記ローラ駆動部に対して前記ローラの回転の停止を指示し、
    前記第2のセンサ帯は、前記掃除用吸込口の進行方向に設けられ、前記判定領域の左右にそれぞれ設けられ、前記掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、前記対象物を検知することが可能な第1および第2サブセンサ帯を有し、
    前記進行方向に応じて前記第1および第2サブセンサ帯の一方が動作する、自動走行式掃除機。
  2. 底面に設けられた所定面積の掃除用吸込口を介して掃除する自動走行式掃除機であって、
    前記掃除用吸込口を介して吸引する吸引部と、
    前記底面に設けられ、かつ前記掃除用吸込口よりも進行方向側に配置され、被掃除面上の対象物を検知するためのセンサ部と、
    前記センサ部からの検知結果に基づいて前記吸引部での吸引動作を制御するための制御部とを備える、自動走行式掃除機。
  3. 前記センサ部は、
    前記掃除用吸込口よりも進行方向側に設けられた前記所定面積以上の判定領域と、
    前記掃除用吸込口の進行方向に直交する方向の最大の長さ以上の領域において、前記対象物を検知することが可能な第1センサ帯と、
    前記掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上の領域において、前記対象物を検知することが可能な第2センサ帯とを含み、
    前記第1センサ帯は、前記判定領域よりも進行方向側であり、かつ前記判定領域の外周付近の前記掃除用吸込口の進行方向に直行する方向に設けられ、
    前記第2センサ帯は、前記判定領域の外周付近の前記掃除用吸込口の進行方向に設けられる、請求項2記載の自動走行式掃除機。
  4. 前記制御部は、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、前記対象物を検知し続ける場合には、前記吸引部の吸引停止を指示する、請求項3記載の自動走行式掃除機。
  5. 前記第1センサ帯および第2センサ帯の各々は、各々が所定領域に対して前記対象物を検知する複数のセンサを有し、
    前記制御部は、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、前記対象物を検知し続ける場合には、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方の前記複数のセンサが反応した個数に応じて、前記吸引部の吸引停止を指示する、請求項3記載の自動走行式掃除機。
  6. 前記掃除用吸込口に設けられたローラと、
    前記ローラの回転を制御するローラ駆動部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1センサ帯および第2センサ帯の少なくとも一方において、所定期間、前記対象物を検知し続ける場合には前記ローラ駆動部に対して前記ローラの回転の停止を指示する、請求項4若しくは5のいずれか一方に記載の自動走行式掃除機。
  7. 前記第2のセンサ帯は、前記掃除用吸込口の進行方向に設けられ、前記判定領域の左右にそれぞれ設けられ、前記掃除用吸込口の進行方向の最大の長さ以上をセンスすることが可能な第1および第2サブセンサ帯を有し、
    前記進行方向に応じて前記第1および第2サブセンサ帯の一方が動作する、請求項3記載の自動走行式掃除機。
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