JP2005210922A - 猫の爪研ぎ器及びその製造方法 - Google Patents

猫の爪研ぎ器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 猫が好んで爪研ぎを行い、かつ繰り返し爪研ぎを行っても大きく損傷を生じてその破片が飛散するようなことがなく、更に清潔感があって見栄えがよく、部屋の中に置いても違和感を感じることがない猫の爪研ぎ器及びこれを容易かつ品質良好に製造できる製造方法の提供。
【解決手段】 規格外の紙おむつから分離したパルプ等が付着する合成樹脂膜を破砕機で破砕した後、水に分散させて更に破砕し、次いでこれにバインダを加えて回転ドラム式スクリーンでシート状に抄き上げ、これを乾燥させて構成した坪量750g/m2の多数枚のシート材を重ね合わせ、その層間を接着結合して積層体1を作成し、この積層体1を上面に開口部2を備えた箱体3に装入して猫の爪研ぎ器を構成した。積層面1aを爪研ぎ面として開口部2から露出させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、猫が自ら好んでこれに爪をかけて爪研ぎができるように形成した猫の爪研ぎ器及びその製造方法に関するものである。
猫は離乳期を過ぎて独り立ちするようになると、捕食生活に適応するように爪をとぐ習性を表すようになってくる。そのため特に室内で飼っている猫では、家具や部屋の柱や壁などに向かって爪を掛けて研ぐ動作をするようになり、家具や柱等に傷をつけられてしまうこととなる。このような猫の行動に対して、これまでにも猫専用に開発された幾つかの猫の爪研ぎ器が提案されている。
その第1の例としては、箱の表裏両面に開口部を設け、箱内に収納した磨ぎ板の表裏両面を上記各開口部から露出せしめ、かつ上記各開口部に閉塞板を開閉自在に設けた猫の爪磨ぎ具がある(特許文献1)。
第2の例としては、段ボール紙を積層接着して形成された猫の爪研ぎ器に於いて、その積層断面に合成樹脂を含浸したこと及び積層接着のための接着剤中にマタタビの粉末を混合させたものがある(特許文献2)。
第3の例としては、猫類の爪が引っかかり得る凹凸が表面に形成された合成樹脂からなる愛玩部を表面側に構成し、その愛玩部の内側を表層部分と内層部分とに分け、その一方を他方より密に猫類誘引材料を分散して含ませた猫類用品がある(特許文献3)。
これは、上記のように、愛玩部を形成する材料に合成樹脂を採用して表層部分と内層部分との2層構造とし、その表層部分と内層部分とを、それぞれ猫類誘因材料の濃度を異ならせて混合してなる二種の溶融樹脂材料を一つの型に積層状態に注入して一体に成形することで構成し、または別個に成形した表層部分と内層部分とを接着剤で張り合わせることによって構成するものである。
この第1の例は、前記のような構成であるから、箱の上下両面に形成した開口部のいずれかをこれを塞ぐ閉塞板を開くことで開口させ、内部に収納したダンボール積層体の上面又は下面のいずれかを露出させ、その面を爪研ぎ面として使用できるようにしたものである。一方の爪研ぎ面が磨耗したらその面を閉じる閉塞板により当該の開口部を閉じて、箱を裏返しにし、他方の閉塞板を開いて、該ダンボール積層体の他面側を露出させ、その面を爪研ぎ面として供することができるようにしたところに特徴を有するものである。
この第1の例の爪研ぎ具は、その特徴であるダンボール積層体の両面を爪研ぎ面として使用できるようにした点は利便性が高く優れたものであると云うことが出来るが、爪研ぎ具の本体であるダンボール積層体が脆弱であり、猫が爪研ぎをした際に、その爪研ぎ面が容易に深く削り取られ、それらが紙粉となって周囲に飛散し見苦しくなる虞があり、更には衛生的にも好ましくないと考えられる。
第2の例は、猫の爪研ぎ面を構成する段ボール紙の積層断面に合成樹脂を含浸させることで、猫の爪研ぎの際に発生する紙粉を最大限抑えようとするものであり、その試験片を摩擦摩耗試験機により摩擦減少量を測定した結果では、ブランクの試験片に比べて42〜50%減になると述べている。
しかしこの第2の例の猫の爪研ぎ器は、実際の猫の爪研ぎ動作ではそのような試験結果に相応する結果は得られないと思われる。この例では、ダンボールの積層断面に合成樹脂を含浸させるものであるが、その含浸を深く実施するのはなかなか困難であり、中でもこの例で効果的であるとされるスプレーによって合成樹脂を付着させる吹き付け加工方法では、積層断面の最上面部のみに付着されるに止まることとなる。
このように最上面部のみに合成樹脂が付着したダンボール積層体は、積層断面の最上面部は確かに補強されているが、その直下は脆弱なダンボールのままであり、猫がこれに爪をかけて爪研ぎ動作をすれば、合成樹脂の部分がダンボールから容易に剥離し、これが散らばることとなる虞を否定できない。テストは爪のように引っ掛けるものでなく、紙ヤスリで摩擦操作した結果であり、前記のような結果が得られることは確かであろうが、猫の爪による結果はこのように都合良くはならないと思われる。要するに紙粉及び合成樹脂破片の飛散の虞を否定できないものである。
第3の例は、その愛玩部が適度な弾力性及び硬度を有する合成樹脂で成形されているものであるため、その表面で猫が爪研ぎをした際に、それが容易に損傷を生じることはないと思われるので、その破片等が生じることはまれであり、容易にそれらが周囲に散らばることはないものと思われる。しかしこの例の器具は、愛玩部が合成樹脂だけなので、自然さに欠け、猫がこれまでに経験している木や紙等の繊維の感触との違いを受け入れるとは限らず、猫類誘因材料の効果だけで猫類を引きつけて、これで爪研ぎをさせ得るかに疑問がある。
実公平4−675号公報 特開平9−308404号公報 特開2000−69876号公報
本発明は、これまでの猫の爪研ぎ器を見直して、繰り返し爪研ぎを行っても本体の損傷が少なく、それ故、その破片の飛散量が極めて少ないものであるとともに、その爪研ぎ面に猫が爪をかけた時の感触が木や紙などの繊維に近似し、猫に違和感を与えず、他方、清潔感があって見栄えがよい猫の爪研ぎ器及びこれを容易に製造することが出来る製造方法を提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜の破砕物で構成した複数枚のシート材を積層接着してなる積層体の積層面又は平面を爪研ぎ面として使用する猫の爪研ぎ器である。
本発明の2は、本発明の1の猫の爪研ぎ器に於いて、前記積層体を、上面に爪研ぎ面露出用の開口部を備えた箱体に収納したものである。
本発明の3は、本発明の1の猫の爪研ぎ器に於いて、前記積層体を薄板状に構成し、複数枚の積層体を重ね合わせて上面に爪研ぎ面露出用の開口部を備えた箱体に収納し、最上部に位置する積層体の爪研ぎ面が使用によって摩耗した場合には、該最上部の積層体を表裏反転させて入れ直すか又は下方の積層体と入れ換えることができるようにしたものである。
本発明の4は、本発明の2又は3の猫の爪研ぎ器に於いて、前記箱体の下面に防滑処理を施したものである。
本発明の5は、未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜を破砕し、これを水に分散させ、更に湿式破砕器で破砕して適量のバインダを加え、回転ドラム式スクリーンに送ってシート状に抄き上げ、かつ乾燥してシート材とし、そのシート材の複数枚を積層して接着し、これによって、積層面又は平面が猫の爪研ぎ面となる、シート材による積層体を形成することによる猫の爪研ぎ器の製造方法である。
本発明の1の猫の爪研ぎ器によれば、爪研ぎ面が主として合成樹脂であるにもかかわらず、薄く細かく破砕されていることと、少量に含まれる繊維分と好適に絡み合っていることとで紙に近い感触に形成されているので、猫に違和感を感じさせることなく、爪研ぎをさせることが出来る。また猫が爪研ぎを行う際に、爪研ぎ面に容易に損傷を生じることがなく、損傷によって生じる破片等の飛散の問題が殆ど生じない。
また爪研ぎ面の色調が白色系なので清潔感があり、部屋の中に置いた際に体裁も良く違和感を感じることもない。
更に主原料として廃棄物となるものを採用したので、その処分の問題を解決しつつ低廉な爪研ぎ器を構成することが出来る。
本発明の2の猫の爪研ぎ器によれば、体裁が良くなり、かつ箱入りとすることにより取り扱い性も良くなる。
本発明の3の猫の爪研ぎ器によれば、爪研ぎ面が磨耗した場合には、直ちに最上部の板状の積層体を上下反転して入れ替え、又は下方のそれと入れ替えることにより、新しい爪研ぎ面を提供することができる。それ故、一面では、一つの爪研ぎ器を長期間に亘って使用可能となるため極めて経済的であり、他面では、爪研ぎ面が磨耗した場合に直ぐに新しい爪研ぎ面を提供することができるので、猫に飽きさせずに、その使用を継続させることが出来る。
本発明の4の猫の爪研ぎ器によれば、爪研ぎ器を単に床上に置いたような場合であっても、猫の爪研ぎ動作中に、該爪研ぎ器が容易に動かないので、猫が集中して爪研ぎ動作を行うことが可能となる。
本発明の5の猫の爪研ぎ器の製造方法によれば、簡単な装置を用いて、爪研ぎ器の主要構成要素である積層体を品質良好に製造することが出来る。
本発明は、猫が自ら好んでその爪研ぎ面で爪研ぎをする猫の爪研ぎ器に関するもので、未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜の破砕物で構成した複数枚のシート材を積層接着してなる積層体の積層面又は平面を爪研ぎ面として使用する猫の爪研ぎ器である。
前記未使用又は規格外の紙おむつは、売れ残ったり、製造過程に於ける検査で不合格になったもの等、何らかの理由で使用されず、破砕されることとなったものの全てを意味する。このような紙おむつは、その構成要素を分離しやすくするために破砕されるものであり、破砕した上で、遠心分離その他の分離手段を利用して、通常、その構成部分である紙部分、高吸水性樹脂及び合成樹脂膜に分離して、紙及び高吸水性樹脂は、再び紙おむつの原料として再利用に供し、合成樹脂膜は廃棄処分としているものである。
発明者はこの廃棄処分の対象となっている合成樹脂膜に着眼し、その再利用の検討を進めたものである。
前記合成樹脂膜は、紙おむつとして使用する時に尿等が漏れないようにバリヤとして形成したフィルムであり、具体的には、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のフィルムであって、紙おむつから剥離した際に少量の紙等の繊維が付着しているが、この繊維が付着していることは何ら差し支えない。むしろこの繊維が付着している方が、これをシート状に形成する際にお互いに絡み合って好ましいものとなる。またこのポリエチレン樹脂フィルムのような合成樹脂膜は細かく破砕した後に、水に分散させ更に湿式破砕機によって破砕して使用に供する。
上記のように細かく破砕した合成樹脂膜は、これをシート状に形成する際に、その破砕片が相互に絡み合って接着するように、適当なバインダを加える。このバインダは、アクリル樹脂エマルジョン、ポリビニルアルコール溶液及び澱粉溶液等の中から適宜に選択してその適量を添加する。
前記シート材は、水に分散させた前記合成樹脂膜の破砕片に前記バインダの適量を加えて、例えば、回転ドラム式スクリーン等のシート製造装置に送って、固形物を平均にすくい取るようにしてシート状に抄き上げ、適度に平滑化させながら乾燥して形成する。
前記積層体は、上記シート材の複数枚を重ね合わせて、その層間を接着剤で結合することにより所望の厚さに構成する。上記接着剤としては、アクリル樹脂エマルジョン、ポリビニルアルコール溶液又は澱粉溶液等の中から適宜に選択して用いれば良い。
このように形成した積層体は、材料としては合成樹脂が主体となっているが、その合成樹脂は薄く細かく破砕されていることと、少量に含まれている紙の繊維分に絡み合ってバインダで適度に接着しているので、合成樹脂と繊維との中間の風合いに仕上がり猫が爪をかけた時に感触もよく、爪研ぎを好んで行うようになるものである。また積層体の色調は、白色系なので清潔感があり、臭いもなく部屋の中に置いても違和感を感じることがない。
また爪研ぎに供する面は、積層体の積層面が適当であるが、積層体の平面側を用いることも可能である。いずれにしても爪研ぎに供する面は、接着剤で適度の強度で接着されているので、猫の爪研ぎによって徐々に削れることはあるが、容易に破損してその破片が無用に飛散するようなことはない。
更にこの積層体は、これを直方体状に構成して、そのまま猫の爪研ぎに用いても良いが、これを上面に爪研ぎ面露出用の開口部を備えた箱体に収納して用いることも出来る。場合により、積層体を板状に構成し、該板状の積層体の複数枚を重ね合わせて同様の箱体に収納して用いることとすることも出来る。後者の場合は、最上部に位置する積層体の爪研ぎ面が使用によって摩耗した場合には、該最上部の積層体を表裏反転させて入れ直すか又は下方の積層体と入れ換えて使用を継続することが出来る。無駄なく経済的に使用できることになる。
なお前記板状の積層体は、上下面に積層面が露出するように構成し、積層面を爪研ぎ面に使用できるようにするのが適当であるが、平面側が上下面になるように構成しても使用可能である。
また前記箱体はその材質やサイズを特に限定するものではない。例えば、板紙、合成樹脂板材又は木質板材等によって、上面に積層体の爪研ぎ面露出用の開口部を備えた直方体状のそれに形成することができる。この箱体には、その下面に防滑処理を施すこととするのが、猫が爪研ぎにこれを使用する際に、無用に動かないようにするために、好ましい。
前記防滑処理としては、例えば、前記箱体の下面に防滑剤の適量を直接に塗布したり、防滑剤を塗布した防滑テープを貼り付ければ良い。この防滑剤としては、例えば、スチレンエマルジョン、スチレン・アクリル系エマルジョン、シリカ系エマルジョンなどの単独又はこれらを組み合わせたものに接着剤を配合したものを用いることができる。
またこの箱体の底には、猫の誘因剤としてマタタビ粉の袋体を装入しておくこととしても良い。或いは、前記積層体中に分散しておいても良い。積層体中には既存の種々のやり方で分散することが出来る。このマタタビ粉は、マタタビの実や葉等を直接粉末化したもの又は葉等からの抽出液を乾燥して粉末化したものである。猫が好み猫がこの臭いを嗅ぎ取ると適度に興奮して、活動が活発になることが知られているものである。
従って本発明の猫の爪研ぎ器は、直方体状に構成した積層体を、その積層面又は平面を爪研ぎ面として、そのまま裸の状態で用いるように構成した場合は、そのように、前記のように、該積層体を前記箱体の中に収納して、その積層面又は平面を爪研ぎ面として、該箱体の開口部から露出させて使用するように構成した場合は、これもそのように使用する。また既に述べたように、板状に構成した積層体を複数枚重ね合わせて箱体に収納し、その爪研ぎ面を該箱体の開口部から露出させて使用するように構成した場合は、やはりそのように使用する。
いずれにしてもこれらの爪研ぎ器は、部屋の床の上に置いたり、部屋の柱や壁の適度な位置に立て掛けたり、或いは柱の途中に固定したりして、猫に自由に爪研ぎをさせることができる。
このとき、前記したように、この爪研ぎ器の積層体によれば、猫に違和感を感じさせずに、爪研ぎ動作を行わせることが出来る。またその際に摩耗も少なく、摩耗片等の飛散の問題が少ない。マタタビ粉等を使用すれば、一層、猫の誘因が容易となる。見た目もきれいである。
爪研ぎ器の爪研ぎ面の摩耗が、使用によって目立ってきた場合は、該爪研ぎ器が積層体を箱体に一個のみ収納した構成の場合は、それを表裏反転して再度使用に供することが出来るし、板状の複数枚のそれを重ね合わせて収納してある構成の場合は、最上部のそれを表裏反転して再使用し、或いは下方のそれと入れ替えて使用を継続することが出来る。従って経済的でもある。
次に本発明の猫の爪研ぎ器の製造方法について説明する。
先ず、猫の爪研ぎ面を備えた積層体を作成する。
未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜を細かく破砕した後、これを水に分散させ更に湿式破砕機によって細かく破砕する。この破砕物に適量のバインダを加えて原料スラリーとし、これを回転ドラム式スクリーンに送ってシート状に抄き上げ、平滑化装置、例えば、2本のシリンダーによるニップ間を通して適度に平滑化させながら乾燥してシート材を形成する。
次いでこのシート材の複数枚を重ね合わせ、その層間を接着剤で貼り合わせて適度の厚さを持った積層体を構成する。
積層体の積層面又は平面を猫の爪研ぎ面とするが、爪研ぎ器を一つの積層体で構成する場合は、これを直方体状にすることとし、前記シート材の枚数をそれに適するように設定して、重ね合わせ接着して構成する。
板状の複数の積層体を重ね合わせた構成とする場合であって、その平面を爪研ぎ面として使用する場合は、前記シート材の枚数をそれに適するように設定して重ね合わせ接着して構成することが出来る。また同様の場合であって、積層面を爪研ぎ面として使用する場合は、爪研ぎ面として必要な面積を得られるだけの枚数のシート材を重ね合わせ接着して十分な厚みの積層材を構成し、これをその積層面に直交する向きにスライスして表裏面に積層面を露出させた板状積層体を構成することができる。
直方体状の積層体は、これを前記箱体に収納して、箱体収納タイプの爪研ぎ器に構成し、または裸で使用するタイプの爪研ぎ器に構成することが出来る。
また板状の積層体は、積層面を爪研ぎ面とするもの又は平面を爪研ぎ面とするもののいずれでも、複数枚を重ね合わせて箱体に収納し、箱体収納タイプの爪研ぎ器に構成することが出来る。
規格外の紙おむつから分離したパルプ等の繊維分が若干付着している合成樹脂膜を破砕機で細かく破砕した後、水に分散して更に湿式破砕器で破砕して2〜4mm程度のサイズの膜破片とした。これらの膜破片に接着剤として澱粉溶液及びアクリル酸エステルのエマルジョンの適量を加えて、回転ドラム式スクリーンに送ってシート状に抄き上げ、次いで乾燥して坪量750g/m2のシート材を作成した。
次いでこのシート材を200枚重ねて、その層間を澱粉溶液とアクリル酸エステルのエマルジョンとの混合物である接着剤で接着して、図1に示すように、直方体状の積層体1を作成した。
上記積層体1を、図2に示すように、上部に爪研ぎ面露出用の開口部2を有する紙製の箱体3に収納してこれを爪研ぎ器とした。積層体1は、その積層面1aを爪研ぎ面として前記開口部2から露出させるように装入する。なおこの箱体3には、その端部に、図示しない開閉部があり、積層体1はこの開閉部から出し入れできるようになっている。この箱体3は既存の一般的に用いられているものである。
前記箱体3の底部中央には、予めマタタビ粉10gを入れて平たく潰した布袋を配して接着テープで固定しておき、またこの箱体3の下面の全面には、スチレン樹脂エマルジョンを施した防滑テープを貼り付けて防滑処理を施したものである。
実施例1と同様にして作成した積層体1を、図3に示すように、積層面1aと直交する向きにスライスして板状積層体11、11…を構成し、積層面である表裏面を爪研ぎ面11a、11aとする。この実施例2では、一枚の板状積層体11の厚みとの関係から、4枚のそれを実施例1のそれと全く同一の箱体3に装入して爪研ぎ器を構成した。
箱体3は、実施例1のそれと全く同様であり、下面には防滑処理が施してあり、その底部中央にはマタタビ粉を入れた布袋が配してある。
<テスト使用>
実施例1及び実施例2によって得た猫の爪研ぎ器を、3つの6畳の部屋の中の木の床の上、畳の上、絨毯の上にそれぞれ置き、更に各部屋の柱の下から25cmの位置にそれぞれ固定して、生後1年の猫を放し入れて自由に爪研ぎをさせるようにした。
<テスト使用の結果>
1.猫はいずれの爪研ぎ器も特に区別することなく、かつ違和感を感じる様子もなく、近づき爪研ぎ面に爪研ぎ動作を行った。
2.複数回の猫の爪研ぎ動作で、各爪研ぎ器の爪研ぎ面には若干傷は付くものの積層体が破損を生じてその破片が付近に飛散するようなことはなかった。それ故周囲は常に清潔に保たれていた。
3.またこの猫の爪研ぎ器は、体裁も良く色調も白色系で清潔感があり、人には 臭いを感じることもなく、部屋の中に置いておいても違和感を感じることはな かった。
4.1週間ほどの使用後、実施例1の爪研ぎ器では積層体1を表裏反転させ、実施例2の爪研ぎ器では最上部の板状積層体11をやはり上下反転させて入れ替えた。その取り扱いに厄介と云うことはなかった。また実施例2の場合使用した面が僅かに削れているだけであったので、反転させて使用しても、上面となった側が凹むような問題は生じなかった。またいずれの場合も猫は、それ以前と同様に爪研ぎ動作を行った。
実施例1の爪研ぎ器の主要構成要素である積層体の概略斜視図。 実施例1の爪研ぎ器の概略斜視図。 実施例2の爪研ぎ器の主要構成要素である板状積層体を重ねている状態を示す概略斜視図。
符号の説明
1 積層体
1a 積層面
2 開口部
3 箱体
11 板状積層体
11a 爪研ぎ面

Claims (5)

  1. 未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜の破砕物で構成した複数枚のシート材を積層接着してなる積層体の積層面又は平面を爪研ぎ面として使用する猫の爪研ぎ器。
  2. 前記積層体を、上面に爪研ぎ面露出用の開口部を備えた箱体に収納した請求項1の猫の爪研ぎ器。
  3. 前記積層体を薄板状に構成し、複数枚の積層体を重ね合わせて上面に爪研ぎ面露出用の開口部を備えた箱体に収納し、最上部に位置する積層体の爪研ぎ面が使用によって摩耗した場合には、該最上部の積層体を表裏反転させて入れ直すか又は下方の積層体と入れ換えることができるようにした請求項1の猫の爪研ぎ器。
  4. 前記箱体の下面に防滑処理を施した請求項2又は3の猫の爪研ぎ器。
  5. 未使用又は規格外の紙おむつから分離した合成樹脂膜を破砕し、これを水に分散させ、更に湿式破砕器で破砕して適量のバインダを加え、回転ドラム式スクリーンに送ってシート状に抄き上げ、かつ乾燥してシート材とし、そのシート材の複数枚を積層して接着し、これによって、積層面又は平面が猫の爪研ぎ面となる、シート材による積層体を形成することによる猫の爪研ぎ器の製造方法。
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