JP2005210261A - 無線通信システムおよび高周波ic - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、受信信号に含まれる振幅ノイズの影響を受けずに、適切なアンテナを選択することができる技術を提供する。
【解決手段】 複数のアンテナと、アンテナより受信された信号を増幅する可変利得増幅回路(221,222)および受信した信号を低い周波数の信号にダウンコンバートする周波数変換回路を(231)含む受信系回路と、受信信号の強度を検出する信号測定回路(280)とを備え、受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、複数のアンテナのそれぞれより受信された信号に関して前記信号測定回路により形成された信号の時間に対する変化率を求め、該変化率の相違に従って受信アンテナを選択する制御信号を生成するようにした。
【選択図】 図13

Description

本発明は、無線通信システムにおけるアンテナ切替え技術、さらには複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号に切り替えて増幅、復調を行なう無線通信システムに適用して有効な技術に関し、例えば無線LAN(ローカルエリアネットワーク)システムに利用して有効な技術に関する。
現在実用化されている無線通信システムには、携帯電話器や無線LANシステム、ブルートゥースシステムなどがある。このうち無線LANシステムは、受信信号をダウンコンバートしたり送信信号をアップコンバートする周波数変換回路、増幅回路などを有するアナログ高周波ICや受信信号を復調する復調器、送信信号を変調する変調器、復調されたI,Q信号から受信データを復元したり送信データに基づいて変調前のI,Q信号を生成したりするベースバンドICなどのICチップと、送信信号を電力増幅してアンテナを駆動する電力増幅回路(パワーアンプ)やインピーダンス整合回路などからなるパワーモジュール、送受信切替えスイッチや不要波を除去するフィルタ回路などを搭載したフロントエンドモジュールなどの電子部品により構成されることが多い。
また、携帯電話器や無線LANなどの無線通信システムにおいては、2つのアンテナを設け、受信状態に応じてアンテナを切り替えて受信強度の高い方の信号を高周波ICで増幅、復調するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
特開20002−368660号
複数のアンテナを備え受信状態に応じてアンテナを選択する無線通信システムにおける従来のアンテナ切替え技術は、受信信号の立ち上がり期間のある時点において受信信号のレベルを検出しそのレベルに基づいていずれのアンテナを使用するか決定して切替えを行なうものであった。
しかしながら、従来の受信信号のレベルに基づくアンテナの切替え方式にあっては、受信信号のレベルの検出が時間的に1つのポイントで行なわれるため受信信号に含まれる振幅ノイズによって正しいレベルを検出できないことがあり、それによって適切でないアンテナの選択がなされるおそれがある。
また、従来の受信信号のレベルの検出は、受信信号を搬送波の周波数とベースバンド信号の周波数との中間の周波数の信号(いわゆるIF信号)にダウンコンバートした信号に基づいて行なわれていた。かかる方式を無線LANに適用する場合には、所望の周波数帯(所望のチャンネル)以外の不要波を除去した上で受信信号のレベルを検出しないと正確なレベルを検出できないため、中間周波数(IF)の信号を増幅するIFアンプの後段にSAWフィルタのようなバンドパスフィルタを設ける必要であり、それによってシステムを構成する部品点数が多くなるという不具合がある。
この発明の目的は、複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、受信信号に含まれる振幅ノイズの影響を受けずに、適切なアンテナを選択することができる技術を提供することにある。
この発明の他の目的は、複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、SAWフィルタのような高価な外付け部品を用いることなく適切なアンテナを選択することができ、それによってシステムを構成する部品点数を減らしコストを低減することができる技術を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、短時間で適切なアンテナの選択を行なえるとともに、受信信号の増幅、復調を行なう受信系回路におけるゲインの設定を短時間に終了することができる技術を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、複数のアンテナと、アンテナより受信された信号を増幅する可変利得増幅回路および受信した信号を低い周波数の信号にダウンコンバートする周波数変換回路を含む受信系回路と、受信信号の強度を検出する信号測定回路とを備え、受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、複数のアンテナのそれぞれより受信された信号に関して前記信号測定回路により形成された信号の時間に対する変化率を求め、該変化率の相違に従って受信アンテナを選択する制御信号を生成するようにしたものである。
上記した手段によれば、受信信号の測定レベルではなく測定信号の変化率に基づいて受信アンテナを選択するため、受信信号に含まれる振幅ノイズの影響を受けずに、適切なアンテナを選択することができる。
また、上記アンテナ選択のための受信信号の測定に連続して受信系回路のゲインを設定するための受信信号の測定を行なうように構成する。これにより、受信系回路におけるゲインの設定を短時間に行なうことができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、受信信号に含まれる振幅ノイズの影響を受けずに、適切なアンテナを選択することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用して好適な無線通信システムと、該システムを構成する高周波ICおよびベースバンドLSIの一実施例を示す。
本実施例の無線通信システムは、信号電波の送受信を行なうアンテナ100a,100bと、アンテナの切替えを行なう切替えスイッチ110と、送信信号を電力増幅してアンテナ100aまたは100bより送信するパワーアンプ130と、受信信号をダウンコンバートしたり送信信号をアップコンバートしたりする高周波IC200と、変復調およびベースバンド処理を行なうベースバンドLSI300などから構成される。特に制限されるものでないが、アンテナ切替えスイッチ110の切替えは、ベースバンドLSI300の制御回路370からの制御信号によって行なわれる。アンテナ100aと100bは、例えば数cmのような距離をおいて異なる位置に設けられる。図示しないが、送受信の切替えを行なう切替えスイッチも設けられる。
図1では、高周波IC200とベースバンドLSI300以外は簡略されて示されており、実際のシステムでは、パワーアンプ130はインピーダンス整合回路や高調波を除去するフィルタなどとともにセラミック基板等の絶縁基板上にモジュール(パワーモジュール)として構成される。特に制限されないものの、高周波IC200を形成する回路等はSiGe等の一つの半導体基板上に形成され、ベースバンドLSI300はシリコン等の一つの半導体基板上にCMOSを用いた回路で形成される。そうすることにより、高周波IC200はアップコンバートやダウンコンバート動作を行う為の動作速度を容易に得ることができ、ベースバンドLSI300は低消費電力での動作が可能となる。また、アンテナ切替えスイッチ110と高周波IC200との間に、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタが設けられる。このバンドパスフィルタはSAWフィルタのような狭帯域のものでなく、容量素子とインダクタ素子とからなる数100MHzのような帯域幅を有するフィルタでよい。アンテナ切替えスイッチ110とバンドパスフィルタは、パワーモジュールとは別個の絶縁基板上にモジュール(フロントエンドモジュール)として構成される。そして、これらのモジュールと上記高周波IC200とベースバンドLSI300とが1つのプリント配線基板上に実装されて無線通信システムが構成される。
高周波IC200は、チップ外部からの基準信号φ0に基づいてこれよりも周波数の高い高周波信号φRFを発生するVCO(電圧制御発振器)を含むPLL回路211と、高周波信号φRFを分周し互いに位相が90度異なる信号φIF,φIF’を生成する分周移相回路212と、アンテナにより受信された受信信号を増幅するロウノイズアンプ221と、ロウノイズアンプ221で増幅された受信信号と上記PLL回路210で生成された高周波信号φRFとをミキシングして中間周波数(IF)の信号にダウンコンバートするミキサ231と、ダウンコンバートされた受信信号をさらに増幅するIFアンプ222と、増幅された受信信号と上記分周移相回路212からの位相が90度異なる信号φIF,φIF’とをミキシングしてさらに周波数の低い信号にダウンコンバートしかつI,Q信号に分離するミキサ232a,232bと、ロウパスフィルタ(LPF)と可変利得アンプ(PGA)とオフセットキャンセル回路を有し不要波を除去しつつI信号とQ信号をそれぞれ所定の振幅レベルまで増幅する高利得増幅部240a,240bと、該高利得増幅部240a,240bや前記アンプ221,222のゲインを制御するゲイン制御回路251と、ミキサ232a,232bの出力を入力とし受信信号の大よその振幅レベルを検出する信号レベル測定回路280などを備える。
図1に示されているように、この実施例では、信号レベル測定回路280は、IFアンプ222により増幅された中間周波数(IF)の信号ではなく、ミキサ232a,232bによりベースバンド周波数帯までダウンコンバートされた信号に基づいて信号レベルの測定を行なうように構成されている。このような信号は周波数が低いため中間周波数(IF)の信号に基づいて信号レベルの測定を行なう場合に比べて信号レベルの測定に時間がかかり、高利得増幅部240a,240b等におけるオフセットキャンセルやゲイン設定に許容される時間が短くなるが、オフセットキャンセルやゲイン設定を後述のように行なうことでオフセットキャンセルやゲイン設定に要する時間を短縮し、それによってベースバンド周波数帯までダウンコンバートされた信号に基づいた信号レベルの測定を余裕を持って行なえるようになり、IFアンプ222と信号レベル測定回路280との間にSAWフィルタを設ける必要がなくなる。
ゲイン制御回路251は、ベースバンドLSI300のシステム制御回路370から供給されるオフセットキャンセル制御信号OCS1、モード信号MODEおよびゲイン設定コードGS0〜GS2,GS10〜GS13を含む制御データWDに基づいて、高利得増幅部240a,240bやアンプ221,222に対するオフセットキャンセル動作開始指令信号OCS2やゲイン切替え制御信号SC1〜SC4を生成し供給する。特に制限されるものでないが、ゲイン制御回路251にはゲイン設定コードGS0〜GS2,GS10〜GS13をデコードするデコーダDECが設けられている。
また、高周波IC200は、送信側のI信号とQ信号に含まれる高調波を除去するロウパスフィルタやロウパスフィルタを通過したI信号とQ信号に分周移相回路212からの位相が90度異なる信号φIF,φIF’とをミキシングして直交変調を行なうとともにより周波数の高い信号にアップコンバートしてパワーアンプ130へ出力する送信系回路260と、ベースバンドLSI300からの指令に従ってチップ内部の制御信号を生成する制御回路252とを備える。
制御回路252には、ベースバンドLSI300のシステム制御回路370から同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてのロードイネーブル信号LENとが供給されており、制御回路252は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンド回路300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、受信した制御コマンドや制御データに基づいて高周波IC200内部の制御信号を生成する。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアル伝送される。
制御回路252と別個にパラレルデータ伝送を行なうゲイン制御回路251が設けられているのは、後述のようにゲイン設定は受信動作開始時の極めて短い時間内に行なわなくてはならず、その場合、制御回路252のようなシリアルデータ伝送によるゲイン制御データWDの伝送では間に合わないおそれがあるためである。一方、ゲイン設定以外の例えば高周波IC200の内部状態の切替えや設定の際には時間的に充分に余裕があるので、実施例のようにベースバンドLSI300から制御回路252へのコマンドの供給はシリアル伝送とすることができる。制御回路251と252は一体に構成することも可能であるが、別個に設けることにより回路設計が容易となる。
ベースバンドLSI300は、上記高周波IC200から出力される受信側のI信号とQ信号をそれぞれディジタル信号に変換するAD変換回路311aおよび311bと、ディジタルI,Q信号を復調して受信データを復元する復調回路320と、送信データを変調してディジタルI,Q信号を生成する変調回路330と、ディジタルI,Q信号をアナログI,Q信号に変換するDA変換回路312aおよび312bなどから構成される。
また、ベースバンドLSI300は、受信系回路の特性(ゲインおよびオフセット)を補正する補正回路341,342と、送信系回路の特性を補正する補正回路343,344と、高周波IC200の信号レベル測定回路280から出力される検出信号をディジタル信号に変換するAD変換回路311cと、測定系回路(信号レベル測定回路280とAD変換回路311c)の特性を補正する補正回路345と、AD変換回路312aの出力の時間平均をとる平均フィルタ350と、上記AD変換回路311aおよび311bの出力から受信信号の厳密な振幅レベルを測定する第2信号レベル測定回路360と、チップ内部の回路の制御信号を生成したり上記平均フィルタ350と第2信号レベル測定回路360の出力に基づいて高周波IC200内の受信系回路のゲインを制御するゲイン制御データを生成して高周波IC200へ送ったり、上記受信系回路と送信系回路と測定系回路の誤差を検出し上記補正回路341〜345により該誤差を補正させるための補正制御信号を生成したりするシステム制御回路370などを備える。本明細書においては、上記信号レベル測定回路280とAD変換回路311cと平均フィルタ350を含めたものも広義の信号レベル測定回路と呼ぶ場合がある。
上記システム制御回路370は、プログラムによって動作する汎用のマイクロコンピュータもしくはマイクロプロセッサ(以下、マイコンと称する)と同様な構成を有する図9に示すような回路により構成することができる。また、IEEE802.11a規格に従った無線LANシステムは、変調方式としてOFDM(直交周波数分割多重)方式を用いており、本実施例を無線LANシステムに適用した場合、上記復調回路320と変調回路330がOFDM方式に従った変復調を行なうように、ベースバンドLSI300が構成される。
次に、上記信号レベル測定系回路(280,360等)の具体的な構成例について説明する。本実施例において、測定系回路として、信号のレベルを大まかに検出する測定回路280とより厳密に検出する第2測定回路360とを設けているのは、以下の理由による。すなわち、例えばIEEE802.11a規格の無線LANシステムでは、高利得増幅部240a,240bに入力される受信信号として−82dBから−30dBまでの最大400倍近くレベル差のある信号が許容されている。そのため、これを直接例えば10ビットのAD変換回路を用いてAD変換したとしてもその精度を余り高くすることができない。そこで、この実施例では、先ず測定回路280によりI,Q信号のレベルを大まかに検出し、その検出に基づいて高利得増幅部240a,240bのゲインを大まかに制御して信号のレベルの範囲を絞った後、第2測定回路360で厳密に信号レベルを測定して高利得増幅部240a,240bのゲインをより正確に設定するためである。
図2は、高周波IC200に設けられている信号レベル測定回路280の構成例を示す。この実施例の信号レベル測定回路280は、I信号とQ信号を加算する加算器281と、加算後の信号から不要波を除去するロウパスフィルタ282と、ロウパスフィルタ282を通過した信号(交流)を整流して直流信号に変換するための検波回路283と、変換された信号を対数圧縮した検出値DT1を出力するためのLogアンプ284とから構成されている。対数圧縮された検出値DT1はAD変換回路311cでディジタル信号に変換されてシステム制御回路370へ供給される。出力検波回路283とLogアンプ284を別々に設ける代わりに、検波と対数圧縮を同時に行なうことができる回路を用いるようにして良い。
対数圧縮をするためのLogアンプ284を設けているのは、前述したように、高利得増幅部240a,240bに入力される受信信号は−82dBから−30dBまでの最大400倍近くレベル差のある信号であるためである。対数圧縮をすることにより、その出力電圧が0.5〜1.5Vのような狭い範囲に限定されている場合に、信号のレベルが大きいところよりも信号レベルが小さいところでの出力電圧変化を大きくするつまり小レベルの信号に対する感度を高くすることができる。
図4は、信号レベル測定回路280の後段に設けられている補正回路345の構成例を示す。図示しないが、他の補正回路341〜344も同様な構成とされる。この実施例の補正回路345は、システム制御回路370から供給される制御データに基づいてゲインの補正値を発生するゲイン補正値発生回路411およびオフセット補正値を発生するオフセット補正値発生回路412と、ゲイン補正値発生回路411によって生成された補正値とAD変換回路311cからの測定値とを掛け算する掛け算回路413と、該掛け算回路413の出力値とオフセット補正値発生回路412によって生成された補正値とを加算する加算回路414とにより構成されている。
図2に示されているような信号レベル測定回路280は、その出力DT1が入力信号レベルに対して図5に実線で示すようにほぼ直線的な関係になるように設計される。しかし、実際には素子の製造バラツキにより、信号レベル測定回路280の入力端から平均フィルタ350(図1参照)の出力端までの信号経路のゲインが、図5に破線で示すように変動したりひずんだりすることがある。そこで、この実施例では−82dBから−30dBの範囲の信号に対して測定回路280の出力DT1が所定の関係になるようにするため、補正回路345によりゲインを補正するように構成されている。
また、測定回路280の出力DT1は、図5に示すように−82dBの近傍で飽和してあるレベル以下の信号に対しては出力がリニアに変化しなくなるとともに、素子の製造バラツキでその飽和点が上下する。そこで、この実施例では−82dBから−30dBの範囲の信号に対して測定回路280の出力DT1がリニアに変化するのを保証するため、補正回路345によりオフセットを補正するように構成されている。なお、図5のグラフでは、横軸の信号レベルが対数メモリで表わされている。
図3は、ベースバンドLSI300に設けられている第2信号レベル測定回路360の構成例を示す。この実施例の第2信号レベル測定回路360は、I信号とQ信号をそれぞれ2乗する2乗回路361,362と、2乗後の値を加算する加算器363と、加算後の値の時間平均をとる平均フィルタ364と、入力されたI信号とQ信号を比較する比較回路365とから構成されており、平均フィルタ364からI信号とQ信号の所定時間内におけるトータルの信号レベルに応じた検出値DT2を出力する。比較回路365はI信号とQ信号のいずれのレベルが大きいか判定し、判定結果を示す信号CMを出力する。
第2信号レベル測定回路360の検出値DT2および大小判定結果を示す信号CMはシステム制御回路370へ供給される。なお、この実施例の第2信号レベル測定回路360は、図2の信号レベル測定回路280と異なりディジタル回路であり、入力I,Qもディジタル値である。大小判定結果を示す信号CMは、前述した送信系回路260のI側とQ側のゲインバランス補正および受信系回路のI側とQ側のゲインバランス補正を行なう際に利用され、ゲインの大小判定結果を容易に得ることができるようになる。
平均フィルタ364は、前記補正回路345の後段の平均フィルタ350と同様の構成を有する回路であり、図6に示すように、多段接続された複数の遅延回路DLY1,DLY2……DLYnと、各遅延回路で遅延された信号を加算する加算器ADDとにより構成することができる。特に制限されるものでないが、各遅延回路DLY1,DLY2……DLYnはそれぞれAD変換回路311a〜311cのサンプリングクロックφsの周期と同一の遅延時間Tdを有するようにされる。
かかる遅延回路は、例えばクロックに同期して入力データを取り込むラッチ回路もしくはフリップフロップにより構成することができる。従って、遅延回路DLY1,DLY2……DLYnはシフトレジスタと見ることができる。図6の平均フィルタにおいては、受信信号のレベルが一定であれば、最初の入力信号が遅延回路DLY1に入ってから遅延回路DLYnに到達する間は、各遅延回路の総和であるフィルタ出力は次第に上昇するが、その後はほぼ一定の値になる。
平均フィルタ350は、遅延回路DLY1に入力された信号が、0.8μs(マイクロ秒)後に最終段の遅延回路DLYnから出力されるように、遅延段の段数"n"が設定されている。ここで、0.8μsは、無線LANの規格で規定されているパケットにおける先頭のプリアンブルパターンの1パターンの周期に相当する。特に制限されるものでないが、本実施例では、第2の信号レベル測定回路360内の平均フィルタ364の入力端から出力端までの信号伝達時間は例えば1μsに設定される。なお、平均フィルタ350と364の入力は、それぞれ対応するAD変換回路311a,311bと311cの分解能に応じたビット数とされる。具体的には、この実施例では、平均フィルタ350の入力は4ビット、平均フィルタ364の入力は10ビットとされる。
図7および図8には、高利得増幅部240a,240bの具体的な構成例が示されている。
図7(A)のように、高利得増幅部240a,240bは、ロウパスフィルタLPF1,LPF2,LPF3と、利得制御増幅回路PGA1,PGA2,PGA3とが交互に直列に接続された構成を有する。利得制御増幅回路PGA1,PGA2,PGA3は、それぞれゲイン制御信号GCS1,GCS2,GCS3によってゲインが制御される。
図7(B)のように、ロウパスフィルタLPF1,LPF2,LPF3と、利得制御増幅回路PGA1,PGA2,PGA3を交互に接続しているのは、以下の理由による。すなわち、ロウパスフィルタLPF1の入力の周波数成分を示す図7(B)の(a)のように、目的とする受信信号TSのレベルに比べて隣接チャネルの妨害波DWV1や非隣接チャネルの妨害波DWV2のレベルが大きい場合に、目的とする受信信号TSを一気に所望のレベルまで増幅すると妨害波も同じ割合で増幅されてしまうが、(b)のようなロウパスフィルタの特性で、(c)〜(g)のように目的とする受信信号TSをそれよりも周波数の高い妨害波を段階的に抑制しつつ増幅することで、(h)のように目的とする受信信号のみを所望レベルまで増幅することができるからである。
1段目と2段目の利得制御増幅回路PGA1,PGA2は、図8に示すように、可変利得アンプAMPと、その前段に設けられた加算器ADDと、可変利得アンプAMPの出力をディジタル信号に変換するAD変換器ADCと、オフセットキャンセル制御回路241と、オフセットキャンセル制御回路241により検出されたオフセットキャンセル値を記憶するRAMもしくはレジスタからなる記憶回路242と、記憶回路242に記憶されているオフセットキャンセル値をアナログ信号に変換するDA変換器DACと、ゲイン切替え信号SC1〜SC4をラッチするラッチ回路243などから構成されている。3段目の利得制御増幅回路PGA3は、図8の回路から記憶回路242を省略したような回路とされている。
1段目と2段目の利得制御増幅回路PGA1,PGA2では、オフセットキャンセル制御回路241が、制御回路252からオフセットキャンセル動作の開始指令信号OCS2を受けるとAD変換器ADCの出力から可変利得アンプAMPのオフセットを検出し、そのオフセットを「0」にするような値(オフセットキャンセル値)を生成して記憶回路242に記憶する。かかるオフセットの検出方式は、特開平2002−217762号公報などに開示されている。AD変換器ADCによる逐次比較動作でオフセットキャンセル値を決定することができるため、AD変換器ADCはコンパレータとその比較電圧を与える抵抗分圧回路のような簡単な回路で構成することができる。
本実施例の無線通信システムでは、上記オフセットキャンセル値の生成と記憶は、電源投入時や送信から受信への切替え時、待機時等の空いている時間に、ベースバンドLSI300のシステム制御回路370から制御回路252へ所定のコマンドを送ることにより行なわれる。そして、受信動作開始時にゲイン制御データWD1がゲイン制御回路251へ送られると、それに応じて記憶回路242に記憶されているオフセットキャンセル値を読み出してDA変換器DACへ供給することで加算器ADDでオフセットのキャンセルが行なわれる。
一方、3段目の利得制御増幅回路PGA3では、オフセットキャンセル制御回路241が、ゲイン制御回路251からオフセットキャンセル動作の開始指令信号OCS2を受けるとリアルタイムでオフセットの検出とキャンセル動作を行なうように構成されている。
受信系回路のオフセットキャンセルに関しては、1段目〜3段目のすべてのアンプで受信動作開始時にオフセットの検出とキャンセルをほぼ同時に行なう方式が考えられるが、本実施例のように、予めオフセットを検出してオフセットキャンセル値を記憶しておくことより、短時間にオフセットキャンセル動作を終了して受信動作を開始できるという利点がある。
受信動作開始時に制御回路251から利得制御増幅回路PGA1,PGA2の可変利得アンプAMPのゲインを指定するゲイン設定コードGS0〜GS2が供給されると、オフセットキャンセル制御回路241が当該ゲイン設定コードGS0〜GS2に対応したオフセットキャンセル値を記憶回路242から読み出してDA変換器DACへ供給し、加算器ADDで入力にオフセットキャンセル値を加算させることによりアンプのDCオフセットのキャンセルを行なわせるように構成されている。
なお、図8に示されているように、利得制御増幅回路PGA1,PGA2の近傍に、ゲイン設定コードGS0〜GS2をデコードしてスイッチSW1,SW2の切替え制御信号SC1〜SC4を生成するデコーダDECを設けることも可能であるが、本実施例では、ゲイン設定コードGS0〜GS2をデコードするデコーダDECは、図1のゲイン制御回路251の側に設けられている。
次に、本実施例におけるアンテナ切替え制御と高利得増幅部240a,240bを含む受信系回路のゲイン制御の手順について説明する。
本実施例においては、アンテナ切替え制御と受信系回路のゲイン制御は、ベースバンドLSI300内のシステム制御回路370によって行なわれる。システム制御回路370は、プログラムによって動作する汎用のマイコンと同様な構成を有しており、図9に示すように、プログラムの命令に従って各種演算処理や制御信号の生成などを行なうCPU(中央処理ユニット)371と、CPUが実行するプログラムやプログラムの実行に必要な固定データを記憶するROM(リードオンリメモリ)からなるプログラムメモリ372、CPUの作業領域を提供したり演算結果等の一時的なデータを記憶したりするRAM(ランダムアクセスメモリ)からなるデータメモリ373、図1の平均フィルタ350や第2信号レベル測定回路360などからの信号が入力される入力ポート374、補正回路341〜345などチップ内部の回路に対する制御信号を出力したり高周波IC200内のゲイン制御回路251および制御回路252に対する制御信号や制御データを出力したりする出力ポート375、これらの回路ブロック間を接続するバス376などから構成される。
システム制御回路370は、動作モードが受信モードになったと判定すると、図10のフローチャートに従った制御を開始する。
受信動作制御では、システム制御回路370は先ず高周波IC200に対してDCオフセットキャンセル制御信号OCS1を送る(ステップS0)。すると、高周波IC200では、ロウノイズアンプ221やIFアンプ222、高利得増幅部240a,240b内の可変利得アンプPGA1〜PGA3が任意の初期ゲインに設定される。
その後、システム制御回路370は、アンテナをA(100a)またはB(100b)に設定して平均フィルタ350からの検出値DT1を参照して、信号レベル測定回路280の出力が予め設定された規定値(L0)以上になったか否かを判定することで受信パケットの有無を検出する(ステップS1,S2)。受信パケットが検出されなかったときはステップS1へ戻ってアンテナを切り替えて受信パケットの有無を検出する(ステップS2)。これを受信パケットが検出されるまで繰り返す。そして、受信パケットが検出されるとシステム制御回路370は、所定の時間Tw(例えば0.1μs)だけ待って、平均フィルタ350からの出力を信号レベル測定回路280の検出値L1として取り込む(ステップS3,S4)。
次に、アンテナを逆側(AからB、またはBからA)に切り替えて、再び所定の時間Twだけ待って、平均フィルタ350からの出力を信号レベル測定回路280の検出値L2として取り込む(ステップS5〜S7)。そして、最初の測定における受信信号の変化率(測定値L1と規定値L0との差L1−L0)と2回目の測定における受信信号の変化率(測定値L2と測定値L1との差L2−L1)を比較していずれが大きいか判定する(ステップS8)。ここで、(L2−L1)>(L1−L0)のときは、アンテナの選択状態をそのままにしてステップS9で所定時間(Td1−Tw)が経過するのを待ってステップS12へ移行する。また、(L2−L1)<(L1−L0)のときは、アンテナを逆側に切り替えてつまり元に戻してからステップS10で所定時間(Td1)が経過するのを待ってステップS12へ移行する。
なお、ここで、所定時間Td1は、受信信号がアンテナ切替えスイッチから平均フィルタ350の出力端に到達するまでに要する遅延時間に相当するもので、平均フィルタ350の出力が整定するのに要する時間である。(L2−L1)>(L1−L0)のときは所定時間を(Td1−Tw)のように、Twだけ短くしているのは、2回目の測定は1回目の測定の状態を保って連続して行なっているので、フィルタの出力の整定時間が短くなるためである。
ステップS12では、システム制御回路370は、再度平均フィルタ350からの出力を信号レベル測定回路280の検出値DT1として取り込む。そして、データメモリ373内のデータテーブルを参照して、信号レベル測定回路280の検出値L3に応じてベースバンドLSI300に入力される受信I,Q信号のレベルがある所定の範囲内に入るように、ロウノイズアンプ221とIFアンプ222および高利得増幅部240a,240b内の利得制御増幅回路PGA1,PGA2の大よそのゲインを決定し、ゲイン制御データGS0〜GS2,GS10〜GS13およびオフセットキャンセル制御信号OCS1を高周波IC200のゲイン制御回路251へ出力する(ステップS13)。
これにより、高周波IC200では、1段目と2段目の利得制御増幅回路PGA1,PGA2において、使用するアンプの切替え(ゲイン粗設定)が行なわれるとともに、使用アンプに応じたオフセットキャンセル値が記憶回路242(図8参照)から読み出されてDCオフセットのキャンセルが行なわれる。なお、この段階では、高利得増幅部240a,240b内の3段目の利得制御増幅回路PGA3のゲインは、ゲイン制御データGS10〜GS13により例えば「0dB」に設定される。
ゲイン粗設定が終了するとシステム制御回路370は、所定の時間Td2だけ待つ(ステップS14)。この時間Td2は、受信信号がアンテナ切替えスイッチから高利得増幅部240a,240bを通って第2信号レベル測定回路360の出力端に到達するまでに要する遅延時間に相当するもので、高利得増幅部240a,240bから出力されるI,Q信号が整定するのに要する時間である。Td2時間経過すると、システム制御回路370は、第2信号レベル測定回路360の出力値DT2を取り込む(ステップS15)。
次に、システム制御回路370は、データメモリ373内のデータテーブルを参照して、信号レベル測定回路360の検出値DT2に応じてベースバンドLSI300に入力される受信I,Q信号のレベルが所定のレベルになるように、ロウノイズアンプ221とIFアンプ222および高利得増幅部240a,240b内の利得制御増幅回路PGA1,PGA2,PGA3の利得を決定し、ゲイン制御データGS0〜GS2,GS10〜GS13およびオフセットキャンセル制御信号OCS1を高周波IC200のゲイン制御回路251へ出力する(ステップS16)。
これにより、高周波IC200では、利得制御増幅回路PGA1,PGA2,PGA3において、使用するアンプの切替え(ゲイン精密設定)が行なわれるとともに、設定ゲインすなわち使用するアンプに応じたオフセットキャンセル値が記憶回路242から読み出されてオフセットのキャンセルが行なわれる。また、3段目の利得制御増幅回路PGA3ではリアルタイムでDCオフセットの検出とそのオフセットをキャンセルする動作が実行される。ゲイン精密設定が終了するとシステム制御回路370は、高利得増幅部240a,240bから出力されるI,Q信号が整定するのを待って受信処理へ移行する。
図11には、システム制御回路370が図10のフローチャートに従った制御を実行した際の各種信号のタイミングが、また図12にはIEEE802.11a規格に従った無線LANシステムにおいて送受信されるパケットの先頭部分のパターン構成が示されている。さらに、図13(A)にはアンテナAの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350のより正確な出力波形が、また図13(B)にはアンテナBの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350のより正確な出力波形が示されている。
図11に示されているように、モード信号が受信状態に切り替わるタイミングTM1で、システム制御回路370は高周波IC200に対してDCオフセットキャンセル制御信号OCS1を送る。そして、任意の時間Td0が経過すると、アンテナから高周波IC200へ受信信号が入り始める(タイミングTM2)。すると、少し遅れて平均フィルタ350の出力が徐々に立ち上がり始めるとともに、高周波IC200からI,Q信号が出力され始める。
図12に示されているように、無線LANの規格では、送受信パケットの先頭に0.8μsを周期とするパターン(プリアンブルパターン)が10回繰り返されるショートシンボル期間Tf1(8μs)を設けること、および最初の7回のパターン(t1〜t7)の繰返し期間Tf11の間にパケットの検出、アンテナの切替えおよびゲインの制御を、また残りの3回のパターン(t8〜t10)の繰返し期間Tf12の間に図1のPLL回路211における周波数の引き込みやアンプのDCオフセット調整、タイミング同期を行なうことが規定されている。さらに、ショートシンボル期間Tf1の後に、1.6μsのカードインターバルGI2とデータ領域と同じ3.2μsの周期を持つ2つのパターンT1,T2とからなるロングシンボル期間Tf2(8μs)を設けること、およびこのロングシンボル期間Tf2内に周波数およびDCオフセットの精密調整を行なうことが規定されている。
本実施例のベースバンドLSI300においては、平均フィルタ350の出力が立ち上がり始めて規定値L0に達した図11のタイミングTM3から所定時間Twだけ経過したタイミングTM4で、平均フィルタ350の出力が第1信号レベル測定回路280の検出値L1としてベースバンドLSIの制御回路370に取り込まれる。そして、このタイミングでアンテナの切替え(AからB)が行なわれ、再び所定時間Twだけ経過したタイミングTM5で、平均フィルタ350からの出力が信号レベル測定回路280の検出値L2として取り込まれる。なお、IEEE802.11a規格の無線LANシステムでは、受信信号として−82dBの信号を検出できることが規定されているので、上記規定値L0はノイズレベルよりも高く上記−82dBもしくはそれにあるマージンを持たせて−82dBよりも若干低いレベルに対応した値に設定すると良い。
平均フィルタ350の出力は受信信号レベルの大きさによってその立上り速度(変化率)が異なる。本実施例のベースバンドLSI300においては、前述したように、制御回路370で、最初の測定における受信信号の測定値L1と規定値L0との差L1−L0と2回目の測定における受信信号の測定値L2と測定値L1との差L2−L1を比較していずれが大きいか判定することで選択するアンテナを決定するようにしている。ここで、比較される差L1−L0とL2−L1は所定時間Tw内での変化量であるので、変化率とみなすことができる。つまり、アンテナAから受信信号の変化率とアンテナBから受信信号の変化率を比較して変化率の大きい方のアンテナを受信アンテナとして選択していることになる。
図13(A)にはアンテナAの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350の出力波形が示されている。アンテナAの方の受信信号レベルが高いため、2回目の測定が終了した時点で、アンテナがBからAへ切り替えられる。そのため、タイミングTM5以降、平均フィルタ350の出力の立ち上がり速度が速くなるつまり変化率が大きくなる様子が示されている。一方、図13(B)にはアンテナBの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350の出力波形が示されている。アンテナBの方の受信信号レベルが高いため、2回目の測定が終了した時点で、アンテナBがそのまま選択される。そのため、タイミングTM5以降も、平均フィルタ350の出力の立ち上がり速度が一定つまり変化率は同じになっている様子が示されている。
また、アンテナAの方の受信信号レベルが高い図13(A)の場合には、アンテナが切り替わったタイミングTM5から所定の遅延時間Td1後に平均フィルタ350の出力が3回目の測定値としてシステム制御回路370に取り込まれる。また、アンテナBの方の受信信号レベルが高い図13(B)の場合には、最初にアンテナがAからBに切り替わったタイミングTM4から所定の遅延時間Td1後に平均フィルタ350の出力が3回目の測定値としてシステム制御回路370に取り込まれる。これにより、図13(B)のように後に選択されたアンテナの受信信号レベルの方が大きい場合には所定時間Twだけ早く3回目の測定値が得られることになる。
そして、システム制御回路370は、測定回路280による3回目の測定値に基づいて大よそのゲインを決定し、タイミングTM6で高周波IC200に対してDCオフセットキャンセル制御信号OCS1とともにゲイン設定コードGS0〜GS2を含む制御データWD1とゲイン設定コードGS10〜GS13を含む制御データWD2を送る。ただし、このとき制御データWD2内の3段目のアンプPGA3のキャリブレーションを指示するビットCALは"0"(=キャリブレーションなし)とされる。
制御データWD1により、ロウノイズアンプ221とIFアンプ222と高利得増幅部240a,240bの1段目と2段目のアンプPGA1,PGA2の各ゲインが設定される。これが図12のショートシンボル期間Tf1の信号を受信している間に行なわれる。ただし、この段階では3段目のアンプPGA3のゲインは予め決定された低めの値(例えば0dB)とされる。
その後、システム制御回路370は、測定回路360による受信信号のレベルの測定を開始して、タイミングTM7で測定値を確定してそれに基づいて精密なゲインを決定し、高周波IC200に対してDCオフセットキャンセル制御信号OCS1とともにゲイン設定コードGS0〜GS2,GS10〜GS14を含む制御データWD1,WD2を送る。これにより、ロウノイズアンプ221とIFアンプ222と高利得増幅部240a,240bの各段のアンプPGA1,PGA2,PGA3のゲインが精密に設定される。これが図12のロングシンボル期間Tf2の信号を受信している間に行なわれる。また、このとき第2制御データWD2内の3段目のアンプPGA3のキャリブレーションを指示するビットCALが"1"(=キャリブレーション実行)とされることにより、3段目のアンプPGA3のオフセットキャンセル動作がリアルタイムで実行される。
なお、図12において、ショートシンボル期間Tf1(8μs)およびその後のロングシンボル期間Tf2(8μs)は共通のパケットヘッドの部分で、このヘッド部とその後のガード・インターバル領域GI1とシグナル領域SIGNALとからなるシンボル期間Tf3(4μs)はどのパケットにも必ず存在する。一方、シンボル期間Tf3の後に続くガード・インターバル領域GI1とデータ領域Dataとからなるシンボル期間(4μs)Tf4,Tf5……はパケットの仕様により異なるデータ部である。
本実施例の高周波IC200およびベースバンドLSI300は、ゲイン設定を受信動作開始時の極めて短い時間内行なわなくてはならないため、システム制御回路370からゲイン制御回路251へのゲイン設定のための制御データWDの伝送をパラレルデータ伝送で行なうようにする一方、外部端子数を減らすためシステム制御回路370から高周波IC200に対して供給するアンプの利得等を設定するための制御データWDを5ビットとしている。そのため、1つの制御データですべての回路の利得を指定するのは困難である。そこで、制御データをWD1とWD2の2つに分けて設定を行なうように構成されている。
本実施例に従うと、複数のアンテナを備え受信状態に応じていずれかのアンテナにより受信された信号を選択して増幅、復調を行なう無線通信システムにおいて、受信信号に含まれる振幅ノイズの影響を受けずに、適切なアンテナを選択することができる。また、SAWフィルタのような高価な外付け部品を用いることなく適切なアンテナを選択することができ、それによってシステムを構成する部品点数を減らしコストを低減することができる。さらに、短時間で適切なアンテナの選択を行なえるとともに、受信信号の増幅、復調を行なう受信系回路におけるゲインの設定を短時間に終了することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施例では、アンテナ切替えスイッチ110の切替えを、ベースバンドLSI300の制御回路370からの制御信号によって行なうようにしているが、図1に示されているAD変換回路311cおよび平均フィルタ350と同様な回路並びに簡単なロジック回路からなる判定回路を高周波IC200に設ける、あるいは制御回路252にそのような機能を持たせて高周波IC200からアンテナ切替えスイッチ110の切替え信号を与えるように構成することができる。前記実施例ではアンテナの数を2つとしてが、3つ以上設けた場合にも本発明を適用することができる。
また、前記実施例では、アンテナ切替えスイッチ110を高周波IC200のチップ外部に設けているが、各アンテナに対応して複数のロウノイズアンプ221を設けるとともに、受信レベルに応じていずれかのロウノイズアンプ221の出力を選択する切替えスイッチを高周波IC200のチップ内部に設けたり、所望のロウノイズアンプ以外のロウノイズアンプを非活性状態にするように構成しても良い。
さらに、前記実施例では、使用するアンテナを選択するための2回の測定のうち、2回目の測定を1回目の測定直後の状態を保って連続して行なっているが、1回目の測定直後に平均フィルタ350をリセットしてから2回の測定を開始するように構成しても良い。また、平均フィルタ350は、図6に示されているような構成のものに限定されず、遅延手段と加算器とフィードバックループを有するIIRフィルタやスイッチド・キャパシタフィルタその他のアナログフィルタを用いてよい。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である無線LANシステムとそれを構成する高周波ICおよびベースバンドLSIに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく例えばW−CDMA方式その他の携帯電話器のような無線通信システムとそれを構成する高周波ICおよびベースバンドLSIに適用することが可能である。
本発明を適用して好適な無線通信システムを構成する高周波ICとベースバンドLSIの構成例を示すブロック図である。 高周波ICに設けられた第1信号レベル測定回路280の構成例を示すブロック図である。 ベースバンドLSIに設けられた第2信号レベル測定回路360の構成例を示すブロック図である。 実施例のベースバンドLSIに内蔵されるDCオフセットおよびゲインの補正回路の具体的な回路例を示す回路図である。 実施例の第1信号レベル測定回路の入力信号のレベルと出力電圧との関係を示す特性図である。 平均フィルタの構成例を示すブロック図である。 (A)は高周波ICに内蔵される高利得増幅部の構成を示すブロック構成図、(B)は高利得増幅部における各部の信号の周波数成分のレベル分布を示す説明図である。 実施例の高利得増幅部を構成する可変利得増幅回路の構成例を示すブロック図である。 ベースバンドLSIに内蔵される制御回路の構成例を示すブロック図である。 ベースバンドLSIに内蔵される制御回路による受信動作処理の手順の一例を示すフローチャートである。 実施例の高周波ICとベースバンドLSIとを適用した無線通信システムにおける各種信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 IEEE802.11a規格に従った無線LANのパケットの構成例を示す説明図である。 (A)はアンテナAの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350のより正確な出力波形、(B)はアンテナBの方の受信信号レベルが高い場合の平均フィルタ350のより正確な出力波形を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100a,100b アンテナ
110 切替え用スイッチ
130 パワーアンプ
200 高周波IC
221 ロウノイズアンプ
222 IFアンプ
231 ダウンコンバータ
232 復調用ミキサ
233 変調用ミキサ
234 アップコンバータ
241 高利得増幅部
251 ゲイン制御回路
252 制御回路
260 送信系回路
280 信号レベル測定回路(第1信号測定回路)
300 ベースバンドLSI
311 AD変換回路
312 DA変換回路
350 平均フィルタ
360 信号レベル測定回路(第2信号測定回路)
370 制御回路

Claims (18)

  1. 複数のアンテナと、
    該複数のアンテナにより受信された信号を増幅する可変利得増幅回路および受信した信号を低い周波数の信号にダウンコンバートする周波数変換回路を含む受信系回路と、
    受信した信号の強度を検出する信号測定回路と、
    前記複数のアンテナにより受信された信号のそれぞれに関して前記信号測定回路により形成された信号の時間に対する変化率を求め、該変化率の相違に従って受信アンテナを選択する信号を生成する制御回路と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 変化率が求められる前記信号を形成する回路はフィルタ回路であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記フィルタ回路は、所定時間内に入力された受信信号のサンプリング値を順次加算する平均フィルタであることを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記平均フィルタの出力が収束した後に前記可変利得増幅回路のゲインの設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記受信アンテナの選択結果に基づくアンテナの切替えが終了した後に前記可変利得増幅回路のゲインの設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記受信系回路と前記信号測定回路は第1の半導体チップ上に形成され、前記制御回路は第2の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記受信系回路と前記信号測定回路は第1の半導体チップ上に形成され、前記制御回路および前記フィルタ回路は第2の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信システム。
  8. 前記受信系回路と前記信号測定回路および前記制御回路は同一の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  9. 前記信号測定回路は前記復調回路の出力信号に基づいて受信信号の強度を検出するようにされ、
    前記受信系回路は、互いに位相が90度異なる2つの直交信号と受信信号とを合成して基本波に対し同相成分のI信号および直交成分のQ信号を復調する復調回路と、該復調回路により復調されたI信号を所望のレベルに増幅する利得可変な第1の増幅回路と、前記復調回路により復調されたQ信号を所望のレベルに増幅する利得可変な第2の増幅回路と、前記第1の増幅回路および第2の増幅回路の出力信号に基づいて受信信号の強度を検出する第2の信号測定回路をさらに備え、
    前記受信アンテナの選択後に前記第2の信号測定回路の出力信号に基づいて前記第1の増幅回路と第2の増幅回路のゲインの設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信システム。
  10. 前記受信アンテナの選択結果に基づくアンテナの切替えが終了した後に前記信号測定回路の出力信号に基づく前記第1の増幅回路と第2の増幅回路のゲインの第1設定が行なわれ、その後前記第2の信号測定回路の出力信号に基づく前記可変利得増幅回路のゲインの第2設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記復調回路と前記第1の増幅回路および第2の増幅回路と前記信号測定回路は第1の半導体チップ上に形成され、前記制御回路および前記第2の信号測定回路は第2の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の無線通信システム。
  12. 前記信号測定回路は、I信号とQ信号を加算する加算手段と、ロウパスフィルタと、検波回路と、AD変換回路と、平均フィルタとを含んで構成され、
    前記加算手段とロウパスフィルタおよび検波回路は第1の半導体チップ上に形成され、前記AD変換回路と平均フィルタと制御回路および第2の信号測定回路は第2の半導体チップ上に形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の無線通信システム。
  13. 複数のアンテナにより受信された信号を増幅する可変利得増幅回路および受信した信号を低い周波数の信号にダウンコンバートする周波数変換回路を含む受信系回路と、
    受信した信号の強度を検出する信号測定回路と、
    前記複数のアンテナにより受信された信号のそれぞれに関して前記信号測定回路により形成された信号の時間に対する変化率を求め、該変化率の相違に従って受信アンテナを選択する信号を生成する制御回路と、
    を備えることを特徴とする高周波IC。
  14. 変化率が求められる前記信号を形成する回路はフィルタ回路であることを特徴とする請求項13に記載の高周波IC。
  15. 前記フィルタ回路は、所定時間内に入力された受信信号のサンプリング値を順次加算する平均フィルタであることを特徴とする請求項14に記載の高周波IC。
  16. 前記平均フィルタの出力が収束した後に前記可変利得増幅回路のゲインの設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の高周波IC。
  17. 前記受信アンテナの選択結果に基づくアンテナの切替えが終了した後に前記可変利得増幅回路のゲインの設定が行なわれるように構成されていることを特徴とする請求項13に記載の高周波IC。
  18. 変化率が求められる前記信号はベースバンド周数帯までダウンコンバートされていることを特徴とする請求項13に記載の高周波IC。
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