JP2005209702A - 電子機器用キャビネット - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、通信装置等を収容するための電子機器用キャビネットに関し、キャビネット内に収容される電子機器を効率的に冷却することを目的とする。
【解決手段】 プリント板収容棚に収容されるプリント板に接続されるケーブルをプリント板収容棚の前方から導出するとともに、キャビネット本体の側面の内側に沿ってケーブル収容空間を形成し、ケーブル収容空間に、ケーブルを収容してなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置等を収容するための電子機器用キャビネットに係わり、特に、放熱性能を向上した電子機器用キャビネットに関する。
近時、キャビネット内に収容される電子機器の高密度実装化、あるいは発熱量の増大により、キャビネット内の冷却が重要な課題になっている。
図8および図9は、従来の電子機器用キャビネットを示すもので、この電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体11の前面が開閉扉13により覆われている。キャビネット本体11内には、図8に示すように、上下方向に間隔を置いてプリント板を収容するプリント板収容棚15が配置されている。プリント板収容棚15の間には、熱反射板17が配置されている。
プリント板収容棚15は、図9に示すように、キャビネット本体11の側面部の前側に固定される取付支柱19に固定されている。取付支柱19には、ケーブル21を保持するためのケーブル保持部材23が固定されている。そして、プリント板収容棚15に収容されるプリント板に接続されるケーブル21がプリント板収容棚15の後部から、排気空間25に導出されている。
この電子機器用キャビネットでは、図8に矢符で示すように、開閉扉13の開口部13aから流入した外部空気が、プリント板収容棚15を通過し、通過した空気が、キャビネット本体11の背面部から流入する外部空気と合流し、排気空間25を上昇して、キャビネット本体11の天井部の排気口11aからキャビネット本体11外に排気され、プリント板の冷却が行われる。
なお、従来、キャビネット内の冷却性能を高めたキャビネットの冷却構造として、例えば、特開平9−116287号公報に開示されるものが知られている。
この公報のキャビネットの冷却構造では、キャビネットの背面の内側に沿って排気空間が形成されている。そして、キャビネットの上下方向に間隔を置いて配置されるシェルフの後部の排気空間への突出部の長さが、上方になるに従い小さくされている。
このキャビネットの冷却構造では、下方のシェルフを通過した空気が、上方のシェルフに妨げられることなく排気空間を上昇し、キャビネットの上部から排気されるため、冷却性能を向上することができる。
特開平9−116287号公報
しかしながら、図8および図9に示した構造の従来の電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体11の背面の内側に沿って形成される排気空間25に、ケーブル21を収容しているため、排気空間25がケーブル21により塞がれ、キャビネット本体11内で昇温された空気の上方への流れが阻害され冷却性能が低下するという問題があった。
すなわち、近時、キャビネット内に収容される電子機器の高密度実装化に伴いケーブル21の本数が増大し、一方、キャビネットの設置面積を低減するためにキャビネットの小型化が要望されており、排気空間25に配置されるケーブル21の密度が極端に増大している。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、キャビネット内に収容される電子機器を効率的に冷却することができる電子機器用キャビネットを提供することを目的とする。
請求項1の電子機器用キャビネットは、キャビネット本体の前面を開閉扉により覆い、キャビネット本体内に上下方向に間隔を置いてプリント板を収容するプリント板収容棚を配置するとともに、前記プリント板収容棚の間に熱反射部材を配置し、前記開閉扉の開口部から流入した外部空気を前記プリント板収容棚を通過させて、通過した空気を前記キャビネット本体の背面の内側に沿って形成される排気空間を上昇させて前記キャビネット本体の上部から前記キャビネット本体外に排気する電子機器用キャビネットにおいて、前記プリント板収容棚に収容されるプリント板に接続されるケーブルを前記プリント板収容棚の前方から導出するとともに、前記キャビネット本体の側面の内側に沿ってケーブル収容空間を形成し、前記ケーブル収容空間に、前記ケーブルを収容してなることを特徴とする。
請求項2の電子機器用キャビネットは、請求項1記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記キャビネット本体の側面の奥側に、前記プリント板収容棚を支持するための取付支柱を上下方向に沿って固定し、前記取付支柱の前方を前記ケーブル収容空間としてなることを特徴とする。
請求項3の電子機器用キャビネットは、請求項1または請求項2記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記ケーブル収容空間に、前記ケーブルをケーブル収容空間の奥側に保持するためのケーブル保持手段を配置してなることを特徴とする。
請求項4の電子機器用キャビネットは、請求項3記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記ケーブル保持手段は、前記キャビネット本体側に固定される案内部材と、前記案内部材に沿って移動可能なスライド部材と、前記スライド部材を前記案内部材に固定する固定手段とを有することを特徴とする。
請求項5の電子機器用キャビネットは、請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記排気空間に、強制排気用のファンを配置してなることを特徴とする。
請求項6の電子機器用キャビネットは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記熱反射部材を、断熱構造としてなることを特徴とする。
請求項7の電子機器用キャビネットは、請求項6記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記熱反射部材は、上板部材の上面と下板部材の下面とを間隔を置いて配置してなることを特徴とする。
請求項8の電子機器用キャビネットは、請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記開閉扉に、開閉扉の閉時に前記キャビネット本体の前部に係合し前記キャビネット本体を補強する補強手段を設けてなることを特徴とする。
請求項9の電子機器用キャビネットは、請求項8記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記補強手段は、開閉扉の上下方向に間隔を置いて形成される突出部または凹部を、前記キャビネット本体の前部に形成される凹部または突出部に係合してなることを特徴とする。
請求項10の電子機器用キャビネットは、請求項3ないし請求項6のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、前記プリント板収容棚の側面に、前記取付支柱に着脱自在に固定される支持部材を固定するとともに、前記支持部材に前記熱反射部材および前記ケーブル保持手段を固定してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
(作用)
請求項1の電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚に収容されるプリント板に接続されるケーブルが、プリント板収容棚の前方から導出される。そして、導出されたケーブルが、キャビネット本体の側面の内側に沿って形成されるケーブル収容空間に収容される。
従って、キャビネット本体の背面の内側に沿って形成される排気空間には、ケーブルが存在しない、あるいは、存在しても僅かとなり、プリント板収容棚を通過する間に昇温された空気の上方への流れがケーブルにより阻害されることがなくなる。
請求項2の電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体の側面の奥側に、プリント板収容棚を支持するための取付支柱が上下方向に沿って固定される。そして、取付支柱の前方に、比較的広いケーブル収容空間が形成される。
請求項3の電子機器用キャビネットでは、ケーブル収容空間にケーブル保持手段が配置される。そして、ケーブル保持手段により、プリント板収容棚の前方から導出されたプリント板のケーブルが、ケーブル収容空間の比較的奥側に保持される。
請求項4の電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体側に固定される案内部材の前側にスライド部材を位置させた状態で、プリント板収容棚の前方から導出されたプリント板のケーブルが、キャビネット本体の側面と案内部材との間のケーブル収容空間に収容される。そして、ケーブルの収容後に、案内部材に沿ってスライド部材を奥側に移動し、固定手段によりスライド部材を案内手段に固定することにより、ケーブルがケーブル収容空間に保持される。
請求項5の電子機器用キャビネットでは、排気空間に、強制排気用のファンが配置される。そして、ファンにより、排気空間からキャビネット本体外への排気が促進される。
請求項6の電子機器用キャビネットでは、熱反射部材が、断熱構造とされる。そして、熱反射部材の下方に配置されるプリント板収容棚内のプリント板の発熱により熱反射部材の下側が高温になっても、熱反射部材の上側が高温になることが防止される。従って、熱反射部材の上側に流入した外部空気が、熱反射部材の前部において高温になることが防止される。
請求項7の電子機器用キャビネットでは、熱反射部材が、上板部材と下板部材とを間隔を置いて配置して構成される。そして、上板部材と下板部材との間の空気層により断熱が行われる。
請求項8の電子機器用キャビネットでは、開閉扉に、開閉扉の閉時にキャビネット本体の前部に係合しキャビネット本体を補強する補強手段が設けられる。すなわち、本発明では、キャビネット本体の側面に沿ってケーブル収容空間が形成されるため、このケーブル収容空間に補強部材を固定してキャビネット本体の強度を維持することが困難になる。しかしながら、開閉扉の閉時にキャビネット本体の前部に係合する補強手段を設けることにより、キャビネット本体の前部の強度が補強され、キャビネット本体の側面が変形することが防止される。
請求項9の電子機器用キャビネットでは、補強手段が、開閉扉の上下方向に間隔を置いて形成される突出部または凹部を、キャビネット本体の前部に形成される凹部または突出部に係合して構成される。
請求項10の電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚の側面に固定される支持部材に、熱反射部材およびケーブル保持手段が固定され、プリント板収容棚,熱反射部材およびケーブル保持手段が一体のユニットとされる。そして、キャビネット本体の側面の奥側に固定される取付支柱に、支持部材を装着することにより、プリント板収容棚,熱反射部材およびケーブル保持手段がユニットとして取付支柱に固定される。
請求項1の電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚に収容されるプリント板に接続されるケーブルをプリント板収容棚の前方から導出するとともに、キャビネット本体の側面の内側に沿ってケーブル収容空間を形成し、ケーブル収容空間に、ケーブルを収容したので、キャビネット本体の背面の内側に沿って形成される排気空間には、ケーブルが存在しない、あるいは、存在しても僅かとなり、プリント板収容棚を通過する間に昇温された空気の上方への流れがケーブルにより阻害されることがなくなり、これにより、キャビネット内に収容される電子機器を効率的に冷却することができる。
請求項2の電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体の側面の奥側に、プリント板収容棚を支持するための取付支柱を上下方向に沿って固定し、取付支柱の前方をケーブル収容空間としたので、比較的広いケーブル収容空間を容易,確実に得ることができる。
請求項3の電子機器用キャビネットでは、ケーブル収容空間に、ケーブルをケーブル収容空間の奥側に保持するためのケーブル保持手段を配置したので、プリント板収容棚の前方から導出されたプリント板のケーブルをケーブル収容空間に確実に保持することができる。
請求項4の電子機器用キャビネットでは、ケーブルを、キャビネット本体の側面と案内部材との間のケーブル収容空間に収容した後に、案内部材に沿ってスライド部材を奥側に移動することにより、ケーブルを容易,確実に保持することができる。
請求項5の電子機器用キャビネットでは、排気空間に、強制排気用のファンを配置したので、排気空間からキャビネット本体外への排気が促進され、これにより、冷却効率をより向上することができる。
請求項6の電子機器用キャビネットでは、熱反射部材を、断熱構造としたので、熱反射部材の上側に流入した外部空気が、熱反射部材の前部において高温になることを有効に防止することができる。
請求項7の電子機器用キャビネットでは、熱反射部材を、上板部材と下板部材とを間隔を置いて配置して構成したので、上板部材と下板部材との間の空気層により高い断熱効果を得ることができる。
請求項8の電子機器用キャビネットでは、開閉扉に、開閉扉の閉時にキャビネット本体の前部に係合しキャビネット本体を補強する補強手段を設けたので、キャビネット本体の側面が変形することを有効に防止することができる。
請求項9の電子機器用キャビネットでは、補強手段を、開閉扉の上下方向に間隔を置いて形成される突出部または凹部を、キャビネット本体の前部に形成される凹部または突出部に係合して構成したので、高い補強効果を得ることができるとともに、開閉扉の開閉を容易,確実に行うことができる。
請求項10の電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚,熱反射部材およびケーブル保持手段を一体のユニットとして取付支柱に固定するようにしたので、キャビネット本体に、プリント板収容棚,熱反射部材およびケーブル保持手段を容易,確実に取り付けることができる。
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態について説明する。
図1および図2は、本発明の電子機器用キャビネットの一実施形態を示している。
この実施形態では、本発明が、通信装置、例えば、自営網ユーザー向けアクセスネットワーク光多重伝送装置用のキャビネットに適用される。
図1および図2において、符号31は、キャビネット本体を示している。
このキャビネット本体31は、上下方向に長い直方体状をしており鉄等の金属あるいは樹脂により形成されている。
キャビネット本体31は、背面部31a,側面部31bおよび天井部31cを有しており、架台33上に載置されている。
キャビネット本体31の前面は開口され、開閉扉35が開閉自在に配置されている。開閉扉35には、開閉用の把手37が設けられている。
キャビネット本体31内には、図2に示すように、上下方向に間隔を置いて複数のプリント板収容棚39が配置されている。
そして、プリント板収容棚39の間に熱反射部材41が配置されている。なお、最上段のプリント板収容棚39の上方には、熱反射部材41Aが配置されている。この熱反射部材41Aは、キャビネット本体31の天井部31cに溶接等により固定されている。また、最下段のプリント板収容棚39の下方には、熱反射部材41は配置されていない。
そして、開閉扉35には、プリント板収容棚39の下方に配置される熱反射部材41の前方となる位置、および、最下段のプリント板収容棚39の下方となる位置に、外部空気を導入するための開口部35aが形成されている。
プリント板収容棚39には、水平方向に間隔を置いて複数のプリント板43(図3に示す)が収容されている。プリント板43には、コネクタ45を介してケーブル47が接続されている。ケーブル47は、通常の信号ケーブル,光ケーブル等からなりプリント板収容棚39の前方から導出されている。
この実施形態では、キャビネット本体31の背面部31aの内側に沿って排気空間49が形成されている。この排気空間49は、略断面矩形状をしており、キャビネット本体31の背面部31aに沿ってダクト状に形成されている。排気空間49の上方の天井部31cには、排気口51が開口されている。排気空間49の排気口51の下側近傍および中間部には、強制排気用のファン53,55が配置されている。
そして、図1に示すように、キャビネット本体31の側面部31bとプリント板収容棚39との間にケーブル収容空間57が形成されている。このケーブル収容空間57は、略断面矩形状をしており、側面部31bの内側に沿って上下方向に連続して形成されている。このケーブル収容空間57には、プリント板収容棚39の前方から導出されたケーブル47が収容可能とされている。
この実施形態では、キャビネット本体31の側面部31bの奥側には、プリント板収容棚39を支持するための取付支柱59が上下方向に沿って固定されている。そして、取付支柱59の前方がケーブル収容空間57とされている。
ケーブル収容空間57には、ケーブル47をケーブル収容空間57の奥側に保持するためのケーブル保持手段61が配置されている。
この実施形態では、図2に示す最下段のプリント板収容棚39を除いて、プリント板収容棚39,熱反射部材41およびケーブル保持手段61がユニットとして取付支柱59に固定されている。
図3は、ユニット63の詳細を示すもので、符号39は、直方体状のプリント板収容棚を示している。このプリント板収容棚39には、水平方向に間隔を置いてプリント板43が垂直に収容されている。プリント板43の前部には、コネクタ45を介してケーブル47が接続されている。
プリント板収容棚39の両側面には、支持部材65が固定されている。支持部材65は、断面L字状をしており、プリント板収容棚39の奥側に上下方向に固定されている。この支持部材65は、図1に示すように、キャビネット本体31の側面部31bの奥側に固定される取付支柱59に着脱自在に固定可能とされている。支持部材65は、プリント板収容棚39から下方に突出されている。支持部材65の下部には、熱反射部材41が配置されている。
この実施形態では、熱反射部材41は、上板部材67と下板部材69とからなる断熱構造とされている。上板部材67の上面67aは、前方に向けて下方に傾斜されている。そして、上板部材67の両側面67bは、直角三角形形状とされている。上板部材67の下方は開口されている。上板部材67は、上面の後縁がプリント板収容棚39の下面に当接するように、支持部材65に溶接等により固定されている。
下板部材69は、図3の(b)に示すように、上方が開口する直方体形状とされている。下板部材69の上縁には、外方に突出する縁部69aが形成されている。この下板部材69は、図3の(a)に点線で示すように、縁部69aを上板部材67の上面67aに溶接等により固定されている。そして、上板部材67の上面67aと下板部材69の下面69bとの間に空気層が形成されている。
プリント板収容棚39と熱反射部材41との間には、ケーブル保持手段61が配置されている。
このケーブル保持手段61は、案内部材71およびスライド部材73を有している。
案内部材71は、長尺板状をしており、後端に形成される取付部71aが、ビス75により支持部材65に固定されている。案内部材71には、スライド部材73が案内部材71に沿って摺動自在に配置されている。
スライド部材73は、図4に示すように、ケーブル47を押圧しケーブル収容空間57に収容するための押圧部73aを有している。この押圧部73の前端には、図5に示すように、案内部材71が嵌挿される摺動部73bが一体形成されている。
摺動部73bには、スライド部材73を指により摺動するための把持部材75が固定されている。この把持部材75の前端には、指掛け部75aが形成されている。把持部材75は、バネ材または樹脂等のバネ性を有する材質により形成されている。
把持部材75には、案内部材71側にピン部材77が固定されている。このピン部材77は、案内部材71の長手方向に間隔を置いて形成されるピン穴71aに挿入可能とされている。そして、図4に示すように、ピン穴71aにピン部材77が挿入された状態で、把持部材75の指掛け部75aを案内部材71と反対側に矢符A方向に押圧すると把持部材75が弾性変形し、ピン部材77がピン穴71aから離脱する。これにより、スライド部材73が案内部材71に沿って移動可能になり、スライド部材73を所定位置まで移動することにより、ピン部材77が案内部材71の奥側のピン穴71aに挿入され固定される。
なお、この実施形態では、スライド部材73を案内部材71に固定する固定手段が、把持部材75,ピン部材77および案内部材71のピン穴71aにより構成されている。
図6は、キャビネット本体31の前側の開口部に配置される開閉扉35の詳細を示している。
開閉扉35の一側には、ヒンジ部79が形成され、開閉扉35がキャビネット本体31に回動自在に支持されている。そして、開閉扉35およびキャビネット本体31には、開閉扉35の閉時にキャビネット本体31の前部に係合しキャビネット本体31を補強する補強手段81が設けられている。
この実施形態では、開閉扉35の両側には、内側に折曲する折曲部35bが形成され、この折曲部35bの内側に補強部材83が溶接等により固定されている。補強部材83は、開閉扉35の上下方向に沿って形成されている。補強部材83には、上下方向に間隔を置いて突出部であるピン部材85が固定されている。このピン部材85は、先端に向けて小径となるテーパ状に形成されている。
一方、キャビネット本体31の開口部の両側には、断面L字状の折曲部31dが形成されている。この折曲部31dの前面には、開閉扉35の補強部材83に配置されるピン部材85に対向する位置に受け部材87が固定されている。受け部材87には、ピン部材85が嵌挿される凹部87aが形成されている。
上述した電子機器用キャビネットでは、図2に示したように、開閉扉35の開口部35aから流入した外部空気が、矢符で示すようにプリント板収容棚39を通過し、通過した空気がキャビネット本体31の背面部31aの内側に沿って形成される排気空間49を上昇し、キャビネット本体31の天井部31cの排気口51からキャビネット本体31外に排気され、プリント板収容棚39に配置されるプリント板43の冷却が行われる。
そして、プリント板収容棚39に収容されるプリント板43にコネクタ45を介して接続されるケーブル47が、図7に示すように、プリント板収容棚39の前方から導出され、導出されたケーブル47が、キャビネット本体31の側面の内側に沿って形成されるケーブル収容空間57に収容される。そして、この実施形態では、ケーブル収容空間57に収容されたケーブル47は、下方に導かれ、架台33の前方から導出される。
上述した電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚39に収容されるプリント板43に接続されるケーブル47をプリント板収容棚39の前方から導出するとともに、キャビネット本体31の側面の内側に沿ってケーブル収容空間57を形成し、ケーブル収容空間57に、ケーブル47を収容したので、キャビネット本体31の背面部31aの内側に沿って形成される排気空間49には、ケーブル47が存在しない、あるいは、存在しても僅かとなり、プリント板収容棚39を通過する間に昇温された空気の上方への流れがケーブル47により阻害されることがなくなり、これにより、キャビネット内に収容される電子機器を効率的に冷却することができる。
そして、キャビネット本体31の背面部31aの内側に沿って形成される排気空間49が、排気専用のダクト構造とされるため、キャビネット本体31の背面部31aを建物の壁89に当接し、あるいは、キャビネット本体31の背面部31aを相互に当接しても安定した放熱性能を確保することができる。
また、上述した電子機器用キャビネットでは、キャビネット本体31の側面部31bの奥側に、プリント板収容棚39を支持するための取付支柱59を上下方向に沿って固定し、取付支柱59の前方をケーブル収容空間57としたので、比較的広いケーブル収容空間57を容易,確実に得ることができる。
そして、上述した電子機器用キャビネットでは、ケーブル収容空間57に、ケーブル47をケーブル収容空間57の奥側に保持するためのケーブル保持手段61を配置したので、プリント板収容棚39の前方から導出されたプリント板43のケーブル47をケーブル収容空間57に確実に保持することができる。
また、ケーブル47を、キャビネット本体31の側面部31bと案内部材71との間のケーブル収容空間57に収容した後に、案内部材71に沿ってスライド部材73を奥側に移動することにより、ケーブル47を容易,確実に保持することができる。
そして、上述した電子機器用キャビネットでは、排気空間49に、強制排気用のファン53,55を配置したので、排気空間49からキャビネット本体31外への排気が促進され、これにより、冷却効率をより向上することができる。
また、熱反射部材41を、断熱構造としたので、熱反射部材41の上側に流入した外部空気が、熱反射部材41の前部において高温になることを有効に防止することができる。
すなわち、熱反射部材41の下方に配置されるプリント板収容棚39内のプリント板43の発熱により熱反射部材41の下側が高温になっても、熱反射部材41の上側が高温になることが防止され、これにより、熱反射部材41の上側に流入した外部空気が、熱反射部材41の前部において高温になることが防止される。
そして、熱反射部材41を、上板部材67と下板部材69とを間隔を置いて配置して構成したので、上板部材67と下板部材69との間の空気層により高い断熱効果を得ることができる。
さらに、上述した電子機器用キャビネットでは、開閉扉35に、開閉扉35の閉時にキャビネット本体31の前部に係合しキャビネット本体31を補強する補強手段81を設けたので、キャビネット本体31の側面部31bが変形することを有効に防止することができる。
すなわち、本発明では、キャビネット本体31の側面部31bに沿ってケーブル収容空間57が形成されるため、このケーブル収容空間57に補強部材を固定してキャビネット本体31の強度を維持することが困難になる。しかしながら、開閉扉35の閉時にキャビネット本体31の前部に係合する補強手段81を設けることにより、キャビネット本体31の前部の強度が補強され、キャビネット本体31の側面部31bが変形することが防止される。
そして、補強手段81を、開閉扉35の上下方向に間隔を置いて形成されるピン部材85を、キャビネット本体31の前部に形成される受け部材87に係合して構成したので、高い補強効果を得ることができるとともに、開閉扉35の開閉を容易,確実に行うことができる。
さらに、上述した電子機器用キャビネットでは、プリント板収容棚39,熱反射部材41およびケーブル保持手段61を一体のユニット63として取付支柱59に固定するようにしたので、キャビネット本体31に、プリント板収容棚39,熱反射部材41およびケーブル保持手段61を容易,確実に取り付けることができる。
なお、上述した実施形態では、プリント板収容棚39の側面部31bの後端より多少前側に支持部材65を固定した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、プリント板収容棚39の側面部31bの後端に支持部材65を配置しても良い。
また、上述した実施形態では、開閉扉35側にピン部材85を固定しキャビネット本体31側に受け部材87を固定して補強手段81を構成した例について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、開閉扉35側に受け部材87を固定しキャビネット本体31側にピン部材85を固定しても良い。
本発明の電子機器用キャビネットの一実施形態を示す横断面図である。 図1の縦断面図である。 図1のユニットを示す斜視図である。 図1のケーブル保持手段を示す上面図である。 図1のケーブル保持手段を示す斜視図である。 図1の開閉扉に配置される補強手段を示す説明図である。 ケーブル収容空間内のケーブルの配置状態を示す説明図である。 従来の電子機器用キャビネットを示す説明図である。 図8の横断面図である。
符号の説明
31 キャビネット本体
31a 背面部
31b 側面部
31c 天井部
33 架台
35 開閉扉
35a 開口部
39 プリント板収容棚
41 熱反射部材
43 プリント板
47 ケーブル
49 排気空間
51 排気口
53,55 ファン
57 ケーブル収容空間
59 取付支柱
61 ケーブル保持手段
63 ユニット
65 支持部材
67 上板部材
67a 上面
69 下板部材
69b 下面
71 案内部材
73 スライド部材
75 把持部材
77 ピン部材
81 補強手段
85 ピン部材
87 受け部材

Claims (10)

  1. キャビネット本体の前面を開閉扉により覆い、キャビネット本体内に上下方向に間隔を置いてプリント板を収容するプリント板収容棚を配置するとともに、前記プリント板収容棚の間に熱反射部材を配置し、前記開閉扉の開口部から流入した外部空気を前記プリント板収容棚を通過させて、通過した空気を前記キャビネット本体の背面の内側に沿って形成される排気空間を上昇させて前記キャビネット本体の上部から前記キャビネット本体外に排気する電子機器用キャビネットにおいて、
    前記プリント板収容棚に収容されるプリント板に接続されるケーブルを前記プリント板収容棚の前方から導出するとともに、前記キャビネット本体の側面の内側に沿ってケーブル収容空間を形成し、前記ケーブル収容空間に、前記ケーブルを収容してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  2. 請求項1記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記キャビネット本体の側面の奥側に、前記プリント板収容棚を支持するための取付支柱を上下方向に沿って固定し、前記取付支柱の前方を前記ケーブル収容空間としてなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記ケーブル収容空間に、前記ケーブルをケーブル収容空間の奥側に保持するためのケーブル保持手段を配置してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  4. 請求項3記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記ケーブル保持手段は、
    前記キャビネット本体側に固定される案内部材と、
    前記案内部材に沿って移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材を前記案内部材に固定する固定手段と、
    を有することを特徴とする電子機器用キャビネット。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記排気空間に、強制排気用のファンを配置してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記熱反射部材を、断熱構造としてなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  7. 請求項6記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記熱反射部材は、上板部材の上面と下板部材の下面とを間隔を置いて配置してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記開閉扉に、開閉扉の閉時に前記キャビネット本体の前部に係合し前記キャビネット本体を補強する補強手段を設けてなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  9. 請求項8記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記補強手段は、開閉扉の上下方向に間隔を置いて形成される突出部または凹部を、前記キャビネット本体の前部に形成される凹部または突出部に係合してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
  10. 請求項3ないし請求項6のいずれか1項記載の電子機器用キャビネットにおいて、
    前記プリント板収容棚の側面に、前記取付支柱に着脱自在に固定される支持部材を固定するとともに、前記支持部材に前記熱反射部材および前記ケーブル保持手段を固定してなることを特徴とする電子機器用キャビネット。
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