JP2005208458A - 両面表示型の画像表示装置及び面光源装置 - Google Patents

両面表示型の画像表示装置及び面光源装置 Download PDF

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靖宏 田上
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
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Abstract

【課題】 光の利用効率が良く、しかも両面の画像表示パネルの視野領域が同様な特性を有する薄型化可能な両面表示型画像表示装置を提供する。
【解決手段】 導光板26の上方に偏光整合板27を配置し、その上に液晶パネル22を配置する。導光板26の下方に1/2波長板からなる位相差板28を配置し、その下方に偏光整合板29を配置し、その下方に液晶パネル24を配置する。液晶パネル22、24の偏光透過軸Nと偏光整合板27、29の偏光透過軸Mは平行となっており、それによって両面の画像表示パネルの視野領域を同等にできる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、両面表示型の画像表示装置及び面光源装置に関する。
図1は従来の両面表示型の画像表示装置11を示す概略断面図である。画像表示装置11にあっては、両側に光を出射する面光源装置12の両面にそれぞれ液晶パネル13、14を対向させている。画像表示装置11では、1つの面光源装置12を用いて両側の液晶パネル13、14を照明することができるので、画像表示装置11を薄型化することができる。
しかし、この画像表示装置11では、面光源装置12の両面からP偏光及びS偏光の光が出射されており、面光源装置12の上面側では一方の偏光方向の光(P偏光の光とする。)だけが液晶パネル13を透過して画像を生成する。また、面光源装置12の下面側でもS偏光(又はP偏光)の光だけが液晶パネル14を透過して画像を生成する。よって、このような構造の画像表示装置11では、面光源装置12の光源から出射される光の利用効率がせいぜい50%止まりとなり、光の利用効率が悪かった。
図2は光の利用効率を向上させた従来の画像表示装置15を示す分解斜視図である。これは特許文献1に開示されている。この画像表示装置15では、面光源装置12と液晶パネル13との間に偏光整合板16を配置し、面光源装置12と液晶パネル14との間に偏光整合板17を配置している。偏光整合板16と偏光整合板17とは、偏光透過軸(中性軸)Mが互いに直交するように配置されている。偏光整合板16と液晶パネル13は偏光透過軸M、Nが互いに平行となるように配置され、偏光整合板17と液晶パネル14も偏光透過軸M、Nが互いに平行となるように配置されている。図2では偏光整合板16、17及び液晶パネル13、14において偏光透過軸の方向をそれぞれ矢印M、Nで表している。
図3は画像表示装置15の作用説明図である。面光源装置12から上面側へP偏光の光とS偏光の光を含んだ光が出射されると、この光は偏光整合板16に入射する。偏光整合板16に入射した光のうち、P偏光の光は偏光整合板16及び液晶パネル13を透過し、液晶パネル13の画像を生成する。また、偏光整合板16で反射したS偏光の光は面光源装置12を透過し、さらに偏光整合板17及び液晶パネル14を透過し、液晶パネル14の画像を生成する。
このような画像表示装置15によれば、P偏光の光は、液晶パネル13を透過して液晶パネル13側の画像を生成し、S偏光の光は液晶パネル14を透過して液晶パネル14側の画像を生成するので、光の利用効率が理論的には100%となる。
しかしながら、液晶パネル13及び液晶パネル14の偏光透過軸Nは、液晶パネル13、14に貼り合わせられている偏光フィルムによるものであり、この偏光フィルムの偏光方向は液晶パネルの視野領域と関係している。液晶パネル13、14の偏光透過軸が、図4(a)に示すように直交していると、液晶パネル13を正面から見たとき、図4(b)に示すように縦に長く横に狭い視野領域18となり、液晶パネル14を正面から見たとき、図4(c)に示すように横に広く縦に狭い視野領域18となる。従って、表裏の液晶パネル13、14で視野領域18が異なり、画面の見え具合が異なるので、少なくとも一方の画面が見にくくなる。例えば、両面表示型のディスプレイを備えた携帯電話に用いた場合、液晶パネル13側では視野領域が横に狭く上下に広いので、周囲から見えにくく使い勝手も良いが、液晶パネル14では視野領域が横に広いので周囲から画像が覗かれ易く、上下に狭いので上下方向の角度を調整しなければ画面が見にくくなる。
特開2002−189230号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光の利用効率が良く、しかも両面の画像表示パネルの視野領域が同様な特性を有する薄型化可能な両面表示型画像表示装置と、当該画像表示装置に用いられる面光源装置を提供することにある。
本発明にかかる第1の面光源装置は、光入射面より入射した光を内部に閉じ込め、面状に広げて光出射面から外部へ出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる光源と、前記導光板の少なくとも一方の面に偏光整合板を配置した面光源装置において、前記導光板の少なくとも一方の面に、透過する光の偏光状態を変換させるための偏光変換素子を配置したものである。
ここで用いる導光板としては、一方の面だけが光出射面となっているものでもよく、両面が光出射面となっているものでもよい。一方の面が光出射面となっている導光板の場合には、偏光整合板は、光出射面と対向する側にのみ配置してもよく、導光板の両側に配置してもよい。また、両面が光出射面となっている導光板の場合には、導光板の両側に偏光整合板を配置することが好ましい。
前記偏光変換素子は、前記導光板と前記偏光整合板との中間に配置してもよい。また、前記偏光変換素子は、前記偏光整合板を介して前記導光板と反対側に配置してもよく、あるいは、前記導光板を介して前記偏光整合板と反対側に配置してもよい。
光の偏光状態を変換するとは、直線偏光、円偏光、楕円偏光等の各モード間における変換のほか、直線偏光の場合であればその直線偏光の偏光方向を変化させることも含み、また、楕円偏光の場合であればその楕円偏光の長軸方向の角度を変化させることも含む。光の偏光状態を変化させるための前記素子としては、位相差板を用いることができる。位相差板としては、1/2波長板、1/4波長板、1/8波長板などがよく知られているが、これらの限るものではない。また、この素子は1つである必要はなく、複数でもよく、異なる種類のものを組み合わせてもよい。
前記導光板が複屈折性を有する場合には、前記導光板の屈折率が最大となる方向は、前記偏光整合板の偏光透過軸の方向(向きは問わない。)に対して、0°以上25°以下または65°以上90°以下の角度をなしていることが望ましく、さらには、前記偏光整合板の偏光透過軸の方向に対して、0°以上15°以下または75°以上90°以下の角度をなしていることがより好ましい。特に、前記導光板の屈折率が最大となる方向が、偏光整合板の偏光透過軸の方向に対して平行または垂直となっていることが好ましい。なお、偏光整合板の偏光透過軸とは、偏光整合板を回転させてP偏光(例えば、電界成分の振動方向)の光の透過率が最大となったとき、そのP偏光の振動面と平行な方向を指すものとする。
本発明にかかる第2の面光源装置は、光入射面より入射した光を内部に閉じ込め、面状に広げて光出射面から外部へ出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる光源と、前記導光板の少なくとも一方の面に偏光整合板を配置した面光源装置において、前記導光板により、前記導光板を透過する光の偏光方向を変換させるようにしたことを特徴としている。
導光板により導光板を透過する光の偏光状態を変化させるための一方法としては、導光板に複屈折性を持たせる方法がある。この場合には、導光板の屈折率が最大となる方向が、前記偏光整合板の偏光透過軸の方向に対して、25°以上65以下の角度をなしていることが望ましい。
ここで用いる導光板としては、一方の面だけが光出射面となっているものでもよく、両面が光出射面となっているものでもよい。一方の面が光出射面となっている導光板の場合には、偏光整合板は、光出射面と対向する側にのみ配置してもよく、導光板の両側に配置してもよい。また、両面が光出射面となっている導光板の場合には、導光板の両側に偏光整合板を配置する。
本発明にかかる画像表示装置は、本発明にかかる面光源装置と、前記面光源装置を挟んでその両側に配置された画像表示パネルとを備え、両画像表示パネルの偏光透過軸の方向が互いに平行となったものである。なお、画像表示パネルの偏光透過軸とは、P偏光(例えば、磁界成分の振動方向)の光が入射しているとき、画像表示パネルを回転させてその透過量が最大となったとき、そのP偏光の振動面と平行な方向を指すものとする。
本発明にかかる携帯用電子機器は、本発明にかかる画像表示装置を備えたものである。携帯用電子機器としては、折畳み型の携帯電話機がよく知られているが、これ以外にも両面に表示面を有する携帯用電子ブック、携帯用モバイルなどもある。
なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
本発明にかかる面光源装置によれば、その両面にそれぞれ、偏光透過軸を互いに平行にした状態で画像表示パネルを配置することができる。よって、本発明の面光源装置又は画像表示装置によれば、両面表示型の画像表示装置において、両側の画像表示パネルの視野領域を同等な特性にすることができ、両画像表示パネルを同じ感覚で観察することができ、見易くなる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。
図5は、本発明の実施例1による両面表示型の画像表示装置21を示す分解斜視図である。画像表示装置21は、一方の表示面を構成する液晶パネル22、面光源装置23、他方の表示面を構成する液晶パネル24から構成される。液晶パネル22は、面光源装置23の一方の面に対向するように配置され、液晶パネル24は、面光源装置23の他方の面に対向するように配置される。また、面光源装置23は、小さな光源25(以下、点光源という。)、導光板26、一対の偏光整合板27、29、位相差板28によって構成されている。一方の偏光整合板27は、導光板26の一方の面(偏光整合板27の配置されている側の面を、図5に従って上面側とする。)に対向させて配置されており、その上には液晶パネル22が配置されている。位相差板28は、導光板26の他方の面(位相差板28の配置されている側の面を、図5に従って下面側とする。)に対向させて配置されており、その下には偏光整合板29が配置され、その下方には液晶パネル24が配置されている。
図6は前記点光源25の構造を示す断面図である。点光源25は、発光ダイオード(LED)チップ31を透明樹脂32内に封止し、その前面以外の面を白色透明樹脂33で覆って構成されている。この点光源25は、フィルム配線基板34上に実装され、半田35によってフィルム配線基板34に固定されている。さらに、フィルム配線基板34は、ガラスエポキシ樹脂からなる補強板36に固定される。導光板26のコーナー部には、点光源25を挿入するための孔37が上下方向に貫通している。孔37の近傍において、導光板26の下面には位置決めピン38が突出している。一方、フィルム配線基板(FPC)34と補強板36には、位置決めピン38を通すための通孔39、40があけられている。
しかして、点光源25を導光板26に取り付けるに当たっては、位置決めピン38の基部周囲において導光板26の下面に紫外線硬化型接着剤41を塗布しておく。位置決めピン38をフィルム配線基板34と補強板36の通孔39、40に通したら、CCDカメラ等でモニターしながら導光板26の厚み方向中心と点光源25の発光中心との位置決めを行なう。位置決めが完了したら、紫外線を照射することによって紫外線硬化型接着剤41を硬化させ、導光板26と点光源25とを接着する。さらに、位置決めピン38を補強板36に熱かしめすることによって点光源25を導光板26にしっかりと固定する。
このとき、図6に示されているように、孔37の内面の厚み方向中心に設けられた突起42を目印として点光源25の発光中心の位置決めを行ってもよい。突起42を設ける位置は、点光源25の背面側でも、正面側でもよく、その両方でもよい。
なお、フィルム配線基板34の代わりにガラスエポキシ配線基板やリードフレームを用いてもよい。また、2個以上の発光ダイオードチップを用いる場合には、複数個の発光ダイオードチップを1箇所に集めることで点光源化してもよい。また、点光源25は、発光ダイオードチップを直接導光板26内にインサート成形することによって形成してもよく、導光板26の外部(導光板26の外周面に対向する位置)に配置されていてもよい。また、複数個の点光源25を近接させて配置してもよい。
図7は、前記導光板26の裏面図である。前記導光板26は、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂、メタクリル樹脂等の屈折率の高い透明樹脂やガラスによって略矩形平板状に成形されている。導光板26の下面には、実質的な面光源となる長方形状の面発光領域43が形成され、面発光領域43の周囲には、非発光領域44が枠状に形成されている。点光源25を納めるための孔37は、導光板26の短辺側の端で、非発光領域44に開口されている。なお、導光板26の光入射面(孔37の内周面)には、発光部25から導光板26内に入る光の配向パターンを制御するために、レンズやプリズム、ディフューザー等からなる光学素子が形成されていてもよい。
導光板26の下面の面発光領域43には、多数の偏向パターン45が形成されている。すなわち、導光板26の面発光領域43とは、偏向パターン45を形成された領域である。図8は、導光板26の下面(以下、パターン面47ということがある。)の面発光領域43に形成された偏向パターン45の配置を上面側から見た平面図である。偏向パターン45は、点光源25を中心とする円周上に沿って同心円状に配列されている。各偏向パターン43の間隔は、点光源25に近い側では比較的広く、点光源25から離れるに従って次第に間隔が短くなっている。言い換えると、各偏向パターン43は、点光源25に近い側では比較的パターン密度が小さく、点光源25から離れるに従って次第にパターン密度が大きくなっている。これにより、導光板26の上面(以下、光出射面46ということがある。)における輝度が均一になるようにしている。
図9は偏向パターン45の輪郭を示す斜視図である。偏向パターン45は、導光板26の下面を三角溝状に凹設して形成されている。偏向パターン45は点光源25側を向いた偏向傾斜面48と点光源25から遠い側を向いた再入射面49とを有している。図10(a)(b)は偏向パターン45の断面を表している。図10(a)に示すように、偏向傾斜面48の傾斜角をβとすれば、βは約50°となっており、再入射面49の傾斜角γは偏向傾斜面48の傾斜角βよりも大きくなっている。しかして、偏向傾斜面48に入射した光50は、偏向傾斜面48で全反射され、導光板26の上面に対してほぼ垂直に入射し、導光板26の光出射面46からほぼ垂直に出射される。また、図10(b)に示すように、偏向パターン45の偏向傾斜面48から外へ出た光50が再入射面49に入射すると、その光50は再入射面49から再び導光板26内に入射し、導光板26内を伝搬する。
偏光整合板27、29は、液晶パネル22、24の画素形成領域よりも大きな面積を有している。偏光整合板27、29は、入射する光のうち一方の偏光状態の光を透過させ、他方の偏光状態の光を反射させるものである。このような偏光整合板としては、入射する光のうち一方の偏光方向の直線偏光の光を透過させ、これと直交する偏光方向の直線偏光の光を反射させるものとして、例えば住友スリーエム(株)製のD−BEF(商品名)がある。また、入射する光のうち一方の旋回方向の円偏光又は楕円偏光の光を透過させ、反対向きの旋回方向の円偏光又は楕円偏光の光を反射させるものとして、例えば日東電工(株)製のNIPOCS−PCF(商品名)がある。実施例1では、偏光整合板27と偏光整合板29は、偏光透過軸Mが互いに平行となるように配置されている。以下の説明においては、偏光整合板27、29は、P偏光の光を透過し、S偏光の光を反射するように配置されている。なお、本発明において偏光透過軸が平行であるとは、2つの偏光透過軸のなす角度が40°以下であることをいい、特に、15°以下であることが望ましい。
位相差板28は、直線偏光の光が入射するとき、入射する直線偏光の偏光方向を90°旋回させて出射するものであって、例えば実施例1では1/2波長板が用いられる。
液晶パネル22は、その偏光透過軸Nが偏光整合板27の偏光透過軸Mと平行となるようにして、偏光整合板27の上方に配置されている。同様に、液晶パネル24は、その偏光透過軸Nが偏光整合板29の偏光透過軸Mと平行となるようにして、偏光整合板28の下方に配置されている。なお、液晶パネル22、24は透過型又は半透過型のものである。
この面光源装置21における光の挙動を図11及び図12により説明する。図11は導光板26内における光の挙動を示す図、図12は導光板26から出射された光の挙動をP偏光の光とS偏光の光とに分けて示した図である。図11に示すように、点光源25から出射された光50は、光入射面から導光板26内に入光する。光入射面から導光板26に入射した光50は、導光板26内で放射状に広がって進むが、このとき導光板26内で広がる光50の各方位の光量は各方位における導光板26の面積に比例するように、光入射面に設けられたレンズやプリズム、ディフューザー等の光学素子を設計しておくのが望ましい。具体的にいうと、図13に示すように、導光板26の任意の方位において広がりΔθの範囲内に出射される光量は、この範囲Δθに含まれる導光板面積(図13で斜線を施して示した領域の面積)に比例するようにしておくことが望ましく、これによって各方位における面光源装置23の輝度分布を均一にすることができる。
導光板26内に入射した光50は、図11に示すように、導光板26の上面と下面とで全反射を繰り返しながら導光板26内を点光源25から遠ざかる方向へ進んでいく。導光板26の下面に入射する光50は、断面三角形状をした偏向パターン45で反射する度に導光板26の上面への入射角(光出射面46に立てた法線から測った角度)が小さくなる。そして、光出射面46に全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射した光50は、光出射面46を透過して光出射面46にほぼ垂直に出射される。前記のように、いずれの偏向パターン45も、その長さ方向が点光源25と各偏向パターン45を結ぶ方向と直交するように配置されている。そのため、導光板26内を伝搬している光50が偏向パターン45で拡散されても、その光50は点光源25と当該偏向パターン45とを結ぶ方向を含む光出射面46に垂直な平面内では拡散されるが、光出射面46に平行な平面内では拡散されることなく直進する。
こうして導光板26の光出射面46からほぼ垂直に出射された光は、図12に示すように、上の偏光整合板27に入射する。偏光整合板27に入射した光のうちP偏光の光は偏光整合板27を透過し、S偏光の光は偏光整合板27で反射される。偏光整合板27を透過したP偏光の光は、液晶パネル22を透過して液晶パネル22の画像を生成する。
また、偏光整合板27で反射したS偏光の光は、導光板26をそのまま透過して位相差板28に入射する。S偏光の光は、位相差板28を通過する際に一方の偏光方向の光の位相が他方の偏光方向の光に対して位相がπ/2[rad]ずれるので、直線偏光の偏光方向が90°旋回してP偏光に変換される。P偏光に変換された光は、偏光整合板29で反射したり吸収されたりすることなく透過し、さらに液晶パネル24を透過して液晶パネル24の画像を生成する。なお、ここでは液晶パネル22も液晶パネル24もオンになっているものとして説明したが、実際には、液晶パネル22及び24のうち一方はオンになり、他方はオフになっている。
しかして、実施例1の画像表示装置21によれば、ひとつの面光源装置23によって2つの液晶パネル22、24を同時に照明することができるので、画像表示装置21の薄型化を図ることができると共に、省電力化を図ることができる。また、面光源装置23から出射された光のうち、P偏光の光は液晶パネル22のバックライト光として用いることができ、S偏光の光は位相差板28でP偏光の光に変換した後、液晶パネル24のバックライトとして用いることができ、点光源25から出た光をほとんどロス無く利用することができ、光の利用効率に優れている。さらに、液晶パネル22から出射される光と、液晶パネル24から出射される光とは、視野領域がほぼ同じになるので、液晶パネル22、24の視認性が良好となり、使い勝手も良好になる。
図14は比較例を示す斜視図である。この比較例は、実施例1から位相差板28を除いたものであって、偏光整合板27、29の偏光透過軸Mと液晶パネル22、24の偏光透過軸Nとは互いに平行となっている。この比較例では、図15に示すように、導光板26の光出射面46から出射された光のうち、P偏光の光は、偏光整合板27及び液晶パネル22を透過して液晶パネル22側に画像を生成する。しかし、偏光整合板27で反射されたS偏光の光は、導光板26を透過しても偏光整合板29で反射されてしまい、偏光整合板29を透過することができないので、液晶パネル24を照明することができない。仮に、偏光整合板29を除いたとしても、導光板26を透過した光は偏光方向が液晶パネル24の偏光透過軸Nに直交しているために液晶パネル24で吸収損失されてしまう。実験を行ったところ、実施例1の場合には、液晶パネル22での輝度は112nt、液晶パネル24での輝度は104ntであり、両面の画面輝度がほぼ等しくなった。これに対し、比較例の場合には、液晶パネル22での輝度は98nt、液晶パネル24での輝度は22ntであった。よって、比較例のような構造では、実際上は、両面表示型の画像表示装置としては使用することはできず、光の利用効率も低くなる。なお、上記ntとは輝度の単位であって、nt=nit=cd/mである。
なお、位相差板28は、図16に示すように、面光源装置26の光出射面46と偏光整合板27との間に配置してもよい。この場合には、導光板26の光出射面46から出射された光は、位相差板28を透過した後に偏光整合板27に入射する。偏光整合板27に入射した光のうち、P偏光の光は偏光整合板27を透過し、さらに液晶パネル22を透過して液晶パネル22の画像を生成する。また、偏光整合板27で反射したS偏光の光は、位相差板28を透過することによってP偏光の光に変換され、導光板26、偏光整合板29及び液晶パネル24を透過して液晶パネル24の画像を生成する。よって、この場合にも、液晶パネル22側と液晶パネル24側とでは、ほぼ同じ視野領域となる。
また、図5の実施例と図16の実施例から分かるように、図5又は図16のような構成の画像表示装置において、導光板26の両面に偏向パターン45を設け、導光板26の両面から同時に光が出射されるようにしてもよい。
なお、位相差板28は偏光整合板27又は29の外側に配置してもよい。例えば、図17に示す例では、位相差板28を偏光整合板29と液晶パネル24との間に配置している。この場合には、偏光整合板27と偏光整合板29の偏光透過軸の方向は互いに直交するが、液晶パネル22の偏光透過軸と液晶パネル24の偏光透過軸とは平行となる。
実施例1では、位相差板28として1枚の1/2波長板を用いたが、1/2波長板に代えて複数枚の位相差板を用い、全体として直線偏光を90°回転させるようにしてもよい。
図18は、1/2波長板に代えて、位相差板28として2枚の1/4波長板を用いた場合を表している。図18では、1/4波長板からなる2枚の位相差板28は、導光板26と偏光整合板29との間に重ねて配置され、2枚の1/4波長板の主軸方向は互いに平行となっている。この場合には、1枚の位相差板28は、一方の偏光方向の直線偏光の位相を他方の偏光方向の直線偏光に対してπ/4[red]ずらせるので、2枚の位相差板28が合わさると、直線偏光の偏光方向は90°回転させられることになり、1枚の1/2波長板と同じ効果が得られる。また、この2枚の1/4波長板の主軸の角度を変化させることにより、偏光方向が任意の方向を向いた直線偏光に変換することができる。したがって、この構成の場合は液晶パネル22と24の偏光透過軸が平行でなく任意の角度となった場合でも対応できる。
なお、2枚の位相差板28(1/4波長板)は、導光板26と偏光整合板27の間に配置してもよい。あるいは、一方の位相差板28を導光板26と偏光整合板27の間に配置し、他方の位相差板28を導光板26と偏光整合板29の間に配置してもよい。
上記実施例では、直線偏光の光が導光板26を通過する際には、偏光方向は変化しないと仮定したが、実際には、射出成形によって成形された導光板26は複屈折性を示し、方向によって屈折率が異なっている。導光板26に複屈折性があると、導光板26を通過した直線偏光は楕円偏光に変換されたり、偏光方向が変化したりするので、液晶パネル24から光が出射されなくなったり、出射される光量が低下したりする場合がある。すなわち、導光板26に複屈折性があり、図19に示すように、導光板26の複屈折の主軸方向F(導光板26の屈折率が最大となる方向を複屈折の主軸方向という。)が、液晶パネル22、24の偏光透過軸Nの方向や偏光整合板27、29の偏光透過軸Mの方向に対して傾いていると、偏光整合板27で反射したS偏光の光は、導光板26を通過することによって楕円偏光E1に変換される。これが位相差板28を透過すると別な楕円偏光E2に変換されるので、一部の光しか偏光整合板29及び液晶パネル24を透過できず、液晶パネル24から出射される光量が低下する。
図20は導光板26の複屈折の主軸方向Fと液晶パネル22、24及び偏光整合板27、29の偏光透過軸M、Nとのなす角度(ここでは導光板角度という。)と液晶パネル22、24から出射される光の相対強度との関係を表わす実測データである。図20からは、導光板角度が0°又は90°の場合に液晶パネル22の光強度も液晶パネル24の光強度も最大となることが分かる。また、導光板角度が0°〜90°の範囲では、導光板角度が0°〜25°及び65°〜90°(より好ましくは、0°〜15°及び75°〜90°)で光強度が大きくなることが分かる。なお、図20では導光板角度が0°の場合と、90°の場合とで光強度が異なっているが、これは測定誤差である。
よって、導光板26による偏光方向の変化を防止するには、複屈折の主軸方向Fが、液晶パネル22、24の偏光透過軸Nの方向や偏光整合板27、29の偏光透過軸Mの方向とほぼ平行もしくはほぼ垂直となるようにしておけばよい。ここで、導光板26の複屈折の主軸方向Fが偏光透過軸M、Nにほぼ平行であるとは、主軸方向Fが偏光透過軸M、Nの方向に対して−25°〜+25°(より好ましくは、−15°〜+15°)の角度をなしていることをいう。また、複屈折の主軸方向Fが偏光透過軸M、Nにほぼ垂直であるとは、主軸方向Fが偏光透過軸M、Nの方向に対して+65°〜+115°(より好ましくは、+75°〜105°)の角度をなしていることをいう。
導光板26の複屈折の主軸方向Fは、実験的に定めることができる。しかし、予め複屈折の主軸方向Fが、偏光整合板27、29の偏光透過軸Nや液晶パネル22、液晶パネル24の偏光透過軸Nの方向とほぼ平行又はほぼ垂直となるように導光板26を成形することが望ましい。従って、複屈折の主軸方向Fは、導光板26の長辺方向又は短辺方向とほぼ平行となるように成形しておくことが望まれる。このためには、図21(a)(b)〜図23に示すように、導光板26を成形するための成形金型51のキャビティ52の短辺又は長辺にゲート53を設け、成形樹脂54がキャビティ52の長辺又は短辺とほぼ平行に流れるようにすればよい。成形樹脂54は流動方向又はその方向とほぼ直交する方向に複屈折の主軸方向Fを持つことになるので、図24に示すように、導光板26の長辺方向又は短辺方向とほぼ平行に複屈折の主軸方向Fが設定されることになる。なお、図21(a)(b)では、キャビティ52の短辺に幅広のゲート53を形成しており、図22ではキャビティ52の短辺の中央にゲート53を形成しており、図23ではキャビティ52の短辺に複数個のゲート53を形成している。
図25は本発明のさらに別な実施例による画像表示装置の構造を示す分解斜視図である。この画像表示装置にあっては、導光板26の上方に偏光整合板27と液晶パネル22を配置し、導光板26の下方に偏光整合板29と液晶パネル24を配置している。液晶パネル22、24の偏光透過軸Nの方向と偏光整合板27、29の偏光透過軸Mの方向とは平行となっており、導光板26の複屈折の主軸方向F(屈折率が最大の方向)は、光透過軸M、Nの方向に対して約45°の角度をなしている。ここで、導光板26の複屈折の主軸方向Fが光透過軸M、Nの方向に対して約45°の角度をなしているとは、主軸方向Fが、図26に示すように、偏光透過軸M、Nの方向に対してθ=45°の角度を中心として25°≦θ≦65°の範囲の角度をなしていることをいう。
図27はこの画像表示装置の作用説明図である。この画像表示装置にあっては、導光板26から出射した光のうちP偏光の光は偏光整合板27を透過して液晶パネル22を照明する。また、偏光整合板27で反射したS偏光の光は、導光板26の複屈折の主軸方向に対して約45°傾いて導光板26に入射する。そのため、S偏光の光は、導光板26を透過することによって楕円偏光E3に変換される。そして、この楕円偏光E3の光のうち、偏光整合板29の偏光透過軸Mと平行な偏光成分の光だけが偏光整合板29を透過して液晶パネル24に達する。よって、このような構成の画像表示装置においても、薄型化を図ると共に光の利用効率を向上させることができ、しかも、表裏の液晶パネル22と液晶パネル24の偏光透過軸Nの方向を平行に揃えて視認性を良好にすることができる。
図28は、導光板角度(導光板26の複屈折の主軸方向Fと液晶パネル22、24及び偏光整合板27、29の偏光透過軸M、Nとのなす角度)と液晶パネル22、24から出射される光の相対強度との関係を表わす実測データである。図28からは、導光板角度が45°又は135°の場合に液晶パネル24の光強度が最大となることが分かる。また、導光板角度が25°〜65°(115°〜155°)で光強度が大きくなることが分かる。なお、図28に示したデータでは、液晶パネル22側の光強度と液晶パネル24側の光強度とは異なるスケールで表している。
この実施例に用いられる導光板26においては、複屈折の主軸方向Fが偏光透過軸M、Nに対して25°〜65°の角度をなしていればよいから、導光板26の短辺方向又は長辺方向に対して25°〜65°の角度をなしていればよい。導光板26は、樹脂成形時の成形樹脂の流動方向又はその方向に直交する方向に複屈折の主軸方向Fを持つので、導光板26を成形する際には、図29に示すように、成形金型51のキャビティ52のコーナー部にゲート53を設けて成形樹脂54を約45°の角度で注入させるようにすればよい。
この実施例では、実験によれば、液晶パネル22側における画面輝度は132ntとなり、液晶パネル24側における画面輝度は67ntとなった。これに対し、同じく表裏の視野領域を揃えることができる図14の比較例では、液晶パネル22側の画面輝度は98nt、液晶パネル24の画面輝度は22ntである。また、図2に示した従来例では、液晶パネル13側の画面輝度は128nt、液晶パネル14側の画面輝度は87ntとなる。従って、本実施例では、液晶パネル22側に比べて液晶パネル24側の輝度が若干低下し、液晶パネル24の画像が少し暗くなるが、図14の比較例に比べると、液晶パネル24側の輝度が3倍になっている。また、図2の従来例に比較すると、液晶パネル24(液晶パネル14)側の画面輝度が低いが、図2の従来例では表裏で視野領域が異なるのに対し、本実施例の画像表示装置では、表裏の視野領域を同じにすることができる。
図30は本発明のさらに別な実施例を示す分解斜視図である。この実施例では、導光板26の下面と偏光整合板29との間に、位相差板28として1/8波長板を配置している。位相差板28として1/8波長板を用いた場合には、偏光整合板27で反射されて導光板26を透過したS偏光の光は、位相差板28を通過することによって楕円偏光E4となる。そして、楕円偏光E4の光のうち、偏光整合板29の偏光透過軸Mと平行な成分の直線偏光だけが偏光整合板29を透過して液晶パネル24を照明する。
このように位相差板28として1/8波長板を用いると、1/2波長板を用いた場合と比較して4割ほど液晶パネル24側の輝度が低下するが、位相差板28(1/8波長板)がない場合と比較すると、輝度は3倍ほど向上する。
図31は本発明のさらに別な実施例を示す概略分解斜視図である。図31に示す実施例では、導光板26と偏光整合板27の間(もしくは、導光板26と位相差板28の間など)に熱転写シート55を挟み込んで光の拡散作用を持たせたものである。熱転写シート55は、熱転写法によりシート状に成形されたポリカーボネイト樹脂などのシートであり、0.1μm以下の厚みのものが望ましい。通常の拡散シートは複屈折を持つので、光の利用効率を低下させるが、熱転写シートは複屈折が小さいので、これを拡散シートの代わりに用いれば、光の利用効率をあまり低下させることなく導光板26から出射された光を拡散させることができる。
図32は本発明のさらに別な実施例を示す概略分解斜視図である。図32に示すように、偏光整合板29は省略してもよい。偏光整合板29があれば、導光板26を透過する際にS偏光が多少楕円偏光に変換されたり、偏光面が旋回させられても、そのP偏光成分は偏光整合板29で反射されて液晶パネル22側で再利用される。また、偏光整合板29を無くせば、偏光整合板29における光の吸収(実際問題としては、偏光整合板29も多少光を吸収する。)が起こらなくなる。よって、偏光整合板29を設けるか、設けないかは、導光板26を透過する光の特性やコスト等を考慮して決めることができる。
偏光整合板29を省略した画像表示装置では、実験的には、液晶パネル22側における画面輝度は106ntであり、液晶パネル24側における画面輝度は108ntであった。よって、図14の比較例で液晶パネル22側の画面輝度が98nt、液晶パネル24側の画面輝度が22ntであるのと比較すれば、充分良好な特性が得られる。
図33は本発明のさらに別な実施例を示す分解斜視図である。図33に示す画像表示装置は、液晶パネル22に比べてサイズの小さな液晶パネル24を用いたものである。この実施例にあっては、導光板26の上面と偏光整合板27との間に位相差板28として1/2波長板を配置し、偏光整合板29とサイズの小さな液晶パネル24との間に枠部材56を配置している。枠部材56は中央部に開口57を有し、枠部材56の外形は導光板26よりも大きく、開口57のサイズは液晶パネル24のサイズとほぼ等しくなっている。また、枠部材56の少なくとも上面は光吸収性として、できるだけ光の反射を小さくしている。例えば、枠部材56を黒色板により作製する。
しかして、この実施例によれば、導光板26の上面から出射して位相差板28を透過した光のうち、P偏光の光が偏光整合板27を透過して液晶パネル22を照明する。また、偏光整合板27で反射されたS偏光の光は位相差板28でP偏光の光に変換され、導光板26と偏光整合板29を透過し、枠部材56及び液晶パネル24に入射する。液晶パネル24に入射したP偏光の光は、液晶パネル24を透過して画像となる。一方、枠部材56に入射したP偏光の光は、枠部材56によってほぼ吸収され、液晶パネル22側へ反射されないので、液晶パネル22の画面に枠部材56が映り込み、開口57が液晶パネル22から見えるのを防ぐことができる。
図33のような構造の画像表示装置において、枠部材56の表面の反射率が高い場合を考えると、液晶パネル24に入射した光は液晶パネル24で吸収されるのに対し、枠部材56では高い反射率で光が反射されて液晶パネル22に到達し、液晶パネル22では枠部材56の開口57の縁が見えてしまう。この理由は次のとおりである。偏光整合板27で反射されたS偏光の光が、位相差板28でP偏光に変換された後に枠部材56に入射すると、このP偏光の光は枠部材56により高い反射率で反射される。枠部材56で反射された光は、偏光整合板29、導光板26及び位相差板28を透過して偏光整合板27に到達する。このときP偏光の光が位相差板28を斜めに透過すると、この光が位相差板28を通過する光路長が垂直に通過する場合に比べて長くなるので、その結果位相が90°以上ずれてしまい、透過した光は楕円偏光になる。そのため、この楕円偏光の光が偏光整合板27を透過してP偏光の光となり、液晶パネル22に到達するので、液晶パネル24に対向する領域における液晶パネル22の画面輝度に比べて枠部材56に対向する領域における液晶パネル22の画面輝度が明るくなり、開口57の縁が見えることになる。
これに対し、図33に示す実施例では、枠部材56の少なくとも上面を低反射率としているので、液晶パネル24に対向する領域における液晶パネル22の画面輝度と枠部材56に対向する領域における液晶パネル22の画面輝度との輝度差を小さくすることができ、開口57の縁が見えにくくなる。
なお、このような構造以外の前記実施例においても、一方の液晶パネル24を小さなサイズにする場合にその回りを枠部材56で覆い、枠部材56の少なくとも上面を光吸収性とすることができる。
上記各実施例では、点光源を導光板26のコーナー部又はコーナー部付近に配置したが、略矩形状をした導光板の一辺の近傍において、その辺の中央部に点光源を配置してもよい。また、本発明の構成は、冷陰極線管のような線状光源を用いたものにも適用できる。さらには、点光源を用いて線状光源化した光源を用いることもできる。また、導光板26は、片面から光を出射させるものに限らず、両面から光を出射させるものであってもよい。
また、上記実施例では、偏光整合板は、一方の直線偏光の光を透過させ、他方の直線偏光の光を反射させるものを用いたが、一方の向きに回転する円偏光(または楕円偏光)の光を透過させ、他方の向きに回転する円偏光(または楕円偏光)の光を反射させる偏光整合板を用いてもよい。
本発明の画像表示装置は例えば折り畳み式の携帯電話機などに用いられる。図34及び図35は折り畳み式の携帯電話機61を示す斜視図であって、図34では折り畳んで閉じた状態の斜視図を示し、図35では、開いた状態の斜視図を示している。この携帯電話機61は、回路基板やバッテリー等を内蔵され表面にスイッチ類やテンキー63等を設けられた本体部64と、本発明にかかる両面表示型の画像表示装置62とアンテナ67を組み込まれたカバー部65とが蝶番部66によって回動自在に連結されている。両面表示型画像表示装置62のメイン側の液晶パネル22は、図35に示すように、液晶ディスプレイとしてカバー部65の内面に配置されている。画像表示装置62のサブ側の液晶パネル24は、図34に示すように、カバー部65の外面に露出している。
このような携帯電話機64によれば、カバー部65と本体部64を開いて液晶パネル22を観察する場合でも、カバー部65を閉じて液晶パネル24を観察する場合でも、視野領域が同じような特性を有しているので、同じような感覚で見ることができ、使い勝手が良好となる。
従来の両面表示型の画像表示装置を示す概略断面図である。 従来の別な画像表示装置を示す分解斜視図である。 図2の画像表示装置の作用説明図である。 (a)は、図2の画像表示装置における2枚の液晶パネルの偏光透過軸の位置関係を示す概略斜視図、(b)は一方の液晶パネルにおける視野領域を示す図、(c)は他方の液晶パネルにおける視野領域を示す図である。 本発明の実施例1による両面表示型の画像表示装置を示す分解斜視図である。 実施例1に用いられている点光源の構造を示す断面図である。 実施例1に用いられている導光板の裏面図である。 同上の導光板の下面に設けられている偏向パターンを示す図である。 一つの偏向パターンの輪郭を示す斜視図である。 (a)(b)は、偏向パターンの断面形状とその作用を示す図である。 実施例1の面光源装置において、導光板内の光の挙動を説明する図である。 実施例1の面光源装置において、導光板から出射された光の挙動を説明する図である。 導光板内における各方位への光の分配の仕方を説明するための図である。 比較例を示す斜視図である。 比較例の作用説明図である。 実施例1の変形例を示す分解斜視図である。 実施例1の別な変形例を示す分解斜視図である。 実施例2の画像表示装置を示す分解斜視図である。 実施例3の画像表示装置を示す分解斜視図である。 導光板角度と液晶パネルから出射される光の相対強度との関係を表わす実測データである。 (a)は導光板を成形するための成形金型の水平断面図、(b)はその成形金型の一部を示す縦断面図である。 導光板を成形するための別な成形金型の水平断面図である。 導光板を成形するためのさらに別な成形金型の水平断面図である。 図21〜23の成形金型により成形された導光板における複屈折の主軸方向を示す図である。 実施例4による画像表示装置の構造を示す分解斜視図である。 導光板の複屈折の主軸方向と光透過軸の方向との関係を示す平面図である。 実施例4による画像表示装置の作用説明図である。 導光板角度と液晶パネルから出射される光の相対強度との関係を表わす実測データである。 導光板を成形するための成形金型を示す水平断面図である。 実施例5による画像表示装置を示す分解斜視図である。 実施例6による画像表示装置を示す概略分解斜視図である。 実施例7による画像表示装置を示す概略分解斜視図である。 実施例8による画像表示装置を示す概略分解斜視図である。 折り畳んで閉じた状態の折り畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 開いた状態の携帯電話機を示す斜視図である。
符号の説明
21 画像表示装置
22 液晶パネル
23 面光源装置
24 液晶パネル
25 点光源
26 導光板
27、29 偏光整合板
28 位相差板
45 偏向パターン
46 光出射面
47 パターン面
50 光
61 携帯電話機

Claims (12)

  1. 光入射面より入射した光を内部に閉じ込め、面状に広げて光出射面から外部へ出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる光源と、前記導光板の少なくとも一方の面に偏光整合板を配置した面光源装置において、
    前記導光板の少なくとも一方の面に、透過する光の偏光状態を変換させるための偏光変換素子を配置したことを特徴とする面光源装置。
  2. 前記偏光変換素子は、前記導光板と前記偏光整合板との中間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記偏光変換素子は、前記偏光整合板を介して前記導光板と反対側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  4. 前記偏光変換素子は、前記導光板を介して前記偏光整合板と反対側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  5. 前記偏光変換素子は、位相差板であることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  6. 前記導光板が複屈折性を有する場合において、前記導光板の屈折率が最大となる方向が、前記偏光整合板の偏光透過軸の方向に対して、0°以上25°以下または65°以上90°以下の角度をなしていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  7. 光入射面より入射した光を内部に閉じ込め、面状に広げて光出射面から外部へ出射させる導光板と、前記導光板に光を入射させる光源と、前記導光板の少なくとも一方の面に偏光整合板を配置した面光源装置において、
    前記導光板により、前記導光板を透過する光の偏光状態を変換させるようにしたことを特徴とする面光源装置。
  8. 前記導光板は複屈折性を有し、前記導光板の屈折率が最大となる方向が、前記偏光整合板の偏光透過軸の方向に対して、25°以上65°以下の角度をなしていることを特徴とする、請求項7に記載の面光源装置。
  9. 前記光出射面は前記導光板の一方の面に形成され、前記偏光整合板は前記光出射面と対向する側にのみ配置されていることを特徴とする、請求項1又は7に記載の面光源装置。
  10. 前記偏光整合板は前記導光板の両面に配置されていることを特徴とする、請求項1又は7に記載の面光源装置。
  11. 請求項1乃至10に記載の面光源装置と、前記面光源装置を挟んでその両側に配置された画像表示パネルとを備え、両画像表示パネルの偏光透過軸の方向が互いに平行となっていることを特徴とする画像表示装置。
  12. 請求項11に記載の画像表示装置を備えた携帯用電子機器。
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JP2015210963A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 オムロン株式会社 面光源装置の製造方法、面光源装置、表示装置、及び、電子機器

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