JP2005208349A - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型で効率良く光を供給でき、単独の液晶型空間光変調装置を用いるプロジェクタに好適な照明装置等を提供すること。
【解決手段】光を供給する固体光源101と、固体光源101からの光のうち特定の振動方向の偏光光を透過し、特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板104と、固体光源101と反射型偏光板104との間に設けられた位相板103と、固体光源101からの光の強度分布を略均一にする導光光学系105と、特定の波長領域の光を透過し、特定の波長領域とは異なる他の波長領域の光を反射するカラーフィルタ106と、を有し、反射部201は、カラーフィルタ106で反射され固体光源101の方向へ進行する光、及び反射型偏光板104で反射され固体光源101の方向へ進行する光を、導光光学系105の方向へ反射する。
【選択図】 図2
【解決手段】光を供給する固体光源101と、固体光源101からの光のうち特定の振動方向の偏光光を透過し、特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板104と、固体光源101と反射型偏光板104との間に設けられた位相板103と、固体光源101からの光の強度分布を略均一にする導光光学系105と、特定の波長領域の光を透過し、特定の波長領域とは異なる他の波長領域の光を反射するカラーフィルタ106と、を有し、反射部201は、カラーフィルタ106で反射され固体光源101の方向へ進行する光、及び反射型偏光板104で反射され固体光源101の方向へ進行する光を、導光光学系105の方向へ反射する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、照明装置及びプロジェクタ、特に、液晶型空間光変調装置と組み合わせて用いられる照明装置の技術に関するものである。
従来、単独の液晶型空間光変調装置を用いる、いわゆる単板式プロジェクタにおいて、各画素にそれぞれ赤色光(以下、「R光」という。)、緑色光(以下、「G光」という。)、青色光(以下、「B光」という。)を照射する方法がある。単板式プロジェクタは、色光ごとに空間光変調装置を備えるいわゆる3板式プロジェクタに比較して、簡易で小型の構成にできる利点がある。単独の液晶型空間光変調装置を用いてフルカラー像を表示する場合、例えば、R光用画素、G光用画素、B光用画素を設け、各色光用画素にそれぞれR光、G光、B光を照射する構成とすることが考えられる。液晶型空間光変調装置の各画素にそれぞれR光、G光、B光を照射する技術としては、例えば、特許文献1に提案されているものがある。
特許文献1に提案されている技術は、R光、G光、B光をそれぞれ選択的に反射させるダイクロイックミラーを用いて、R光、G光、B光をそれぞれ異なる角度で液晶表示素子に入射させるものである。R光、G光、B光をそれぞれ異なる角度で液晶表示素子に入射させるためには、3つのダイクロイックミラーによって白色光源からの光を液晶表示素子の方向へ反射させるための空間が必要となる。白色光源からの光を液晶表示素子の方向へ反射させるための空間をとるために、プロジェクタは、大型な照明光学系を設ける必要が生じる。また、3つのダイクロイックミラーを設けると、プロジェクタの構成部品が多くなり高コストな構成となってしまう。このように、単板式プロジェクタは簡易で小型な構成にできる利点があるにもかかわらず、液晶型空間光変調装置の各画素にそれぞれR光、G光、B光を照射するための構成によってプロジェクタが大型で高コストな構成となってしまう。
また、特許文献1に開示される構成では、白色光源からの光を十分に色分離することが困難である上、マイクロレンズアレイで光がけられる場合もある。色分離が不十分となること、及び光がけられることによって、プロジェクタにおける光の利用効率は低下する。この場合、明るい画像を得ることが困難となる。このように、従来、単独の液晶型空間光変調装置を用いるプロジェクタにおいて、小型な構成でかつ明るい画像を得ることが困難であるという問題を生じている。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、小型で効率良く光を供給でき、単独の液晶型空間光変調装置を用いるプロジェクタに好適な照明装置、及びその照明装置を用いるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光を供給する固体光源と、固体光源からの光の強度分布を略均一にする導光光学系と、導光光学系からの光のうち特定の波長領域の光を透過し、特定の波長領域とは異なる他の波長領域の光を反射するカラーフィルタと、を有し、固体光源は、カラーフィルタで反射され固体光源の方向へ進行する光を、導光光学系の方向へ反射する反射部を備えることを特徴とする照明装置を提供することができる。
例えば、カラーフィルタに、第1の波長領域の光を透過する第1の透過カラーフィルタと、第1の波長領域とは異なる第2の波長領域の光を透過する第2の透過カラーフィルタとが設けられているとする。第1の透過カラーフィルタに光が入射した場合、カラーフィルタに入射した光のうち、第1の波長領域の光は、カラーフィルタを透過する。これに対して、第1の波長領域とは異なる他の波長領域の光は、カラーフィルタで反射されて固体光源の方向に戻る。固体光源には反射部が設けられているため、カラーフィルタから固体光源の方向に戻る光は反射部で反射され、再びカラーフィルタの方向に進行する。ここで、カラーフィルタの方向に進行した光が、第2の透過カラーフィルタに入射したとする。このとき、カラーフィルタに入射した光のうち、第2の波長領域の光は、カラーフィルタを透過する。カラーフィルタに入射した光のうち、第2の波長領域とは異なる他の波長領域の光は、カラーフィルタで反射されて、上述の循環を繰り返す。これにより、反射部とカラーフィルタとの間の光路を光が循環(リサイクル)する過程において、第1の波長領域の光と第2の波長領域の光とを次々と取り出すことで色分離を行うことができる。この結果、固体光源からの光を高い光利用効率で色分離して供給することができる。
固体光源としては、例えば、発光ダイオード素子(以下、適宜「LED」という。)を用いることができる。LEDは、小型かつ軽量な発光体である。照明装置にLEDを用いると、照明装置を小型、かつ軽量にできる。さらに、照明装置は、反射部とカラーフィルタとにより、簡易な構成で特定の波長領域の光を取り出すことが可能である。このことから、照明装置を簡易な構成とすることが可能である。この結果、照明装置を簡易で小型な構成とすることができる。これにより、小型で効率良く光を供給でき、単独の液晶型空間光変調装置を用いるプロジェクタに好適な照明装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、固体光源と導光光学系との間に設けられ、固体光源からの光のうち特定の振動方向の偏光光を透過し、特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板と、固体光源と反射型偏光板との間に設けられた位相板と、を有し、反射部は、さらに、反射型偏光板で反射され固体光源の方向へ進行する光を、導光光学系の方向へ反射することが望ましい。
反射型偏光板に入射した光のうち、特定の振動方向の偏光光は、反射型偏光板を透過する。これに対して、特定の振動方向以外の他の振動方向の光は、反射型偏光板で反射される。そして、反射型偏光板で反射された光は、位相板で円偏光に変換されて固体光源の方向に戻る。固体光源の方向に進行した光は、反射部で反射され、それまでとは逆向きの円偏光に変換された後、再び反射型偏光板の方向へ進行する。反射部から反射型偏光板の方向に進行する円偏光は、位相板で特定の振動方向の偏光光に変換されて、反射型偏光板を透過する。これに対して、再度、位相板を透過することにより特定の振動方向とは異なる他の振動方向に変換された偏光光は、反射型偏光板で反射され、上述の循環を繰り返す。
反射部と反射型偏光板との間の光路を偏光光が循環(リサイクル)する過程において、反射型偏光板で特定の振動方向の偏光光を次々と取り出すことができる。この結果、高い利用効率で特定の振動方向の偏光光を得ることができる。これにより、さらに特定の振動方向の偏光光を効率良く供給できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、固体光源からの光を略平行にする平行化光学系を有し、平行化光学系は、反射部の位置と平行化光学系の前側焦点位置とが略一致するような位置であって、かつ、導光光学系の入射端面の位置と平行化光学系の後側焦点位置とが略一致するような位置に設けられることが望ましい。
反射部の位置と平行化光学系の前側焦点位置とが略一致することから、平行化光学系は、固体光源からの光を略平行にして導光光学系の方向へ射出する。平行化光学系を設けることにより、カラーフィルタで反射された光は、カラーフィルタの方向へ進行するときと略同一の光路を進行する。カラーフィルタで反射された光は、カラーフィルタの方向へ進行するときと略同一の光路を進行することにより、効率良く固体光源に戻る。また、導光光学系の入射端面の位置と平行化光学系の後側焦点位置とが略一致することから、光が導光光学系の内部で拡散してもカラーフィルタで反射された光を効率良く固体光源へ戻すことができる。このようにして効率良く固体光源へ光を戻すことによって、効率良く光をリサイクルすることができる。これにより、さらに効率良く光を供給できる。
また、本発明の好ましい態様としては、固体光源は、第1色光を供給する第1色光用固体光源と、第2色光を供給する第2色光用固体光源と、第3色光を供給する第3色光用固体光源と、を有し、カラーフィルタは、第1色光を透過し、第2色光及び第3色光を反射する第1色光透過カラーフィルタと、第2色光を透過し、第1色光及び第3色光を反射する第2色光透過カラーフィルタと、第3色光を透過し、第1色光及び第2色光を反射する第3色光透過カラーフィルタと、を有することが望ましい。
例えば、第1色光をR光、第2色光をG光、第3色光をB光として、照明装置にR光用固体光源と、G光用固体光源と、B光用固体光源を用いる場合を考える。各色光用固体光源は、それぞれ特定の波長領域の光を供給する。このため、照明装置は、各色光用固体光源によって、高い色純度の光を供給できる。さらに、各色光用固体光源を用いることにより、画像形成に寄与しない波長領域の光を低減し、画像表示を行うために必要な波長領域の光を効率良く供給することが可能である。このため、照明装置からの各色光を、高い効率で利用できることとなる。これにより、高い色純度で、かつ効率良く光を供給できる照明装置を得られる。
さらに、本発明によれば、光を供給する照明装置と、照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有し、照明装置は、上記の照明装置であることを特徴とするプロジェクタを提供することができる。上述の照明装置を用いることにより、プロジェクタを小型とし、かつ効率良く光を供給することができる。これにより、小型でかつ明るい画像のプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ100の概略構成を示す。本実施例では、まず、プロジェクタ100の全体の構成について説明し、次いで、効率良く光を供給するための照明装置110の構成について詳細に説明する。プロジェクタ100は、照明装置110と、空間光変調装置である液晶型空間光変調装置120と、投写レンズ130とを有する。照明装置110は、LED101、コリメータレンズ102、λ/4位相板103、反射型偏光板104、ロッドインテグレータ105、カラーフィルタ106から構成される。LED101は、小型かつ軽量な発光体である。照明装置110にLED101を用いると、照明装置110を小型、かつ軽量にできる。
固体光源であるLED101は、白色光を供給する。LED101から供給される白色光は、平行化光学系であるコリメータレンズ102に入射する。コリメータレンズ102は、LED101からの光を略平行にする。コリメータレンズ102により略平行化された光は、λ/4位相板103を透過した後、反射型偏光板104に入射する。反射型偏光板104は、コリメータレンズ102からの光のうち特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光を透過させる。また、反射型偏光板104は、コリメータレンズ102からの光のうち特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光、例えばp偏光光以外の偏光光を反射する。
本実施例の反射型偏光板104としては、光学的に透明な硝子部材からなる基板の上に、金属、例えばアルミニウムで構成されるワイヤを格子状に設けたワイヤグリッド型偏光子を用いることができる。ワイヤグリッド型偏光子は、振動方向がワイヤに略垂直である偏光光を透過し、振動方向がワイヤに略平行である偏光光を反射する。ワイヤグリッド型偏光子を、特定の振動方向の偏光光の振動方向に対してワイヤが略垂直となるように設けることにより、特定の振動方向の偏光光のみを透過させることができる。
反射型偏光板104を透過した偏光光は、導光光学系であるロッドインテグレータ105に入射する。ロッドインテグレータ105は、LED101からの光の強度分布を略均一にする。ロッドインテグレータ105は、断面が略矩形の透明な硝子部材からなる。ロッドインテグレータ105に入射した光は、硝子部材と空気との界面において全反射を繰り返しながらロッドインテグレータ105の内部を進行する。ロッドインテグレータ105としては、硝子部材から構成するものに限らず、内面を反射面で構成する中空構造としても良い。内面を反射面とするロッドインテグレータの場合、ロッドインテグレータに入射した光は、反射面において反射を繰り返しながらロッドインテグレータの内部を進行する。また、ロッドインテグレータは、硝子部材と反射面とを組み合わせる構成としても良い。
なお、図1においてλ/4位相板103及び反射型偏光板104はロッドインテグレータ105の端面に接合して設ける構成としているが、この構成に限られない。例えば、λ/4位相板103、反射型偏光板104は、ロッドインテグレータ105の端面との間に空間を設けて配置することとしても良い。また、ロッドインテグレータ105の液晶型空間光変調装置120側には、光の拡散を防止するための集光レンズを設けることとしても良い。さらに、ロッドインテグレータ105の端面の像を液晶型空間光変調装置120上に結像するための結像レンズを配置することとしても良い。
ロッドインテグレータ105で強度分布を略均一化された光は、カラーフィルタ106に入射する。カラーフィルタ106は、液晶型空間光変調装置120の入射側に設けられている。カラーフィルタ106は、LED101からの白色光を、R光、G光、B光に分離する。なお、カラーフィルタ106による各色光への色分離については後述する。カラーフィルタ106を透過した光は、空間光変調装置である液晶型空間光変調装置120で変調される。液晶型空間光変調装置120は、画像信号に応じて液晶層に光を透過させる、いわゆる透過型液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置120で変調された光は、投写レンズ130によりスクリーン140に投写される。
次に、効率良く光を供給するための照明装置110の構成と、LED101からの光の光路について説明する。図2は、照明装置110の構成と、LED101からの光の光路の例とを示す。LED101には、反射部201が設けられている。反射部201としては、光沢性を有する部材、例えば、アルミニウムや銀等の金属部材によって構成することができる。反射部201を金属部材で構成すると、反射部201を耐熱性に優れた構成にできる。コリメータレンズ102の前側焦点位置は、反射部201の位置に略一致している。また、コリメータレンズ102の後側焦点位置は、ロッドインテグレータ105のLED101側の端面S1の位置に略一致している。このようにして、LED101と、コリメータレンズ102と、ロッドインテグレータ105とは位置決めされている。
反射部201の位置とコリメータレンズ102の前側焦点位置とが略一致することから、LED101からの光は、コリメータレンズ102で略平行化されてλ/4位相板103を透過し、反射型偏光板104に入射する。上述のように、反射型偏光板104は、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光を透過する。ここでは、LED101からの光のうち特定の振動方向の偏光光の光路について説明し、他の振動方向の偏光光の光路については後述する。反射型偏光板104に入射した光のうちp偏光光L1は、反射型偏光板104を透過してロッドインテグレータ105の内部を端面S2の方向へ進行する。そして、ロッドインテグレータ105の端面S2から射出された光L1は、カラーフィルタ106に入射する。
カラーフィルタ106は、R光透過カラーフィルタ206Rと、G光透過カラーフィルタ206Gと、B光透過カラーフィルタ206Bとをアレイ状に配置している。各色光透過カラーフィルタ206R、206G、206Bに対応して、液晶型空間光変調装置120(図1参照)には、R光用画素と、G光用画素と、B光用画素とが設けられている。上述のように、LED101からの光は、白色光である。G光透過カラーフィルタ206Gに入射した白色光L1のうちG成分の光は、G光透過カラーフィルタ206Gを透過して、液晶型空間光変調装置120のG光用画素に入射する。ここで、G光用画素へ供給されるG光は、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光である。G光用画素に入射したG成分のp偏光光は、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。変調によりs偏光光に変換されたG光は、液晶型空間光変調装置120から射出される。
これに対して、G光透過カラーフィルタ206Gに入射した白色光L1のうちG成分以外の光、例えば、R成分、B成分の光は、G光透過カラーフィルタ206Gで反射される。このように、カラーフィルタ106は、G光透過カラーフィルタ206Gを施した部分において、特定の波長領域の光であるG光を透過し、特定の波長領域とは異なる他の波長領域の光を反射する。G光透過カラーフィルタ206Gで反射された光L2は、それまでとは逆向きに進行して端面S2から再びロッドインテグレータ105に入射する。
その後、インテグレータ105の端面S1から射出された光L2は、反射型偏光板104を透過して、λ/4位相板103に入射する。ここで、λ/4位相板103に入射する光L2は、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光である。λ/4位相板103に入射した光L2は、λ/4位相板103を透過することにより、直線偏光から円偏光に変換される。円偏光に変換された光L2は、コリメータレンズ102を透過してLED101に戻る。
ここで、上述のように、ロッドインテグレータ105の端面S1の位置と、コリメータレンズ102の後側焦点位置とは、略一致している。コリメータレンズ102を設けることにより、カラーフィルタ106で反射された光がロッドインテグレータ105の内部で拡散する場合であっても、効率良くLED101へ戻すことができる。また、コリメータレンズ102からLED101に戻る光は、LED101からコリメータレンズ102に進行する光と略同一の光路を進行する。このように、コリメータレンズ102は、光の光線角度を保存することにより光の拡散を低減する。コリメータレンズ102を設けることにより、カラーフィルタ106で反射された光を効率良くLED101に戻すことができる。
上述のように、LED101には反射部201が設けられている。LED101の方向に進行した光L2は、反射部201で反射されて、コリメータレンズ102の方向に進行する。このとき、円偏光である光L2は、反射部201で反射されることにより、それまでとは逆向きの円偏光L3となる。そして、コリメータレンズ102を透過しλ/4位相板103に入射した光L3は、λ/4位相板103を透過することにより、今度はp偏光光以外の直線偏光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光L3は、反射型偏光板104で反射される。反射型偏光板104で反射された光L3は、λ/4位相板103で円偏光に変換されて再びLED101に戻る。
円偏光である光L3は、反射部201で反射されることにより、逆向きの円偏光L4となる。そして、コリメータレンズ102を透過しλ/4位相板103に入射した光L4は、λ/4位相板103を透過することにより、今度は直線偏光であるp偏光光に変換される。p偏光光に変換された光L4は、ロッドインテグレータ105を透過した後、カラーフィルタ106に入射する。例えば、図2に示すように、光L4がR光透過カラーフィルタ206Rに入射した場合、今度は光L4のうちR成分の光がR光透過カラーフィルタ206Rを透過する。
R光透過カラーフィルタ206Rに入射した光L4のうち、R成分以外の光、例えばB光は、R光透過カラーフィルタ206Rで反射されて、上述の循環を繰り返す。循環する光はカラーフィルタ106の各色光透過カラーフィルタ206R、206G、206Bに入射する。各色光が各色光透過カラーフィルタ206R、206G、206Bから透過することにより、各色光を次々と取り出すことができる。
このように、反射部201とカラーフィルタ106との間の光路を光が循環(リサイクル)する過程において、カラーフィルタ106で各色光を次々と取り出すことにより、色分離を行う。カラーフィルタ106の各色光透過カラーフィルタ206R、206G、206Bでそれぞれ特定の色光を透過することにより、液晶型空間光変調装置120の各色光用液晶層に、特定の色光を入射させることができる。液晶型空間光変調装置120は、各色光用液晶層に入射する特定の色光を変調することで、フルカラーの画像を形成することができる。
次に、LED101からの光のうち特定の振動方向以外の他の振動方向の偏光光について説明する。LED101からの光のうち特定の振動方向以外の他の振動方向の偏光光は、反射型偏光板104で反射される。反射型偏光板104で反射された、例えばs偏光光は、λ/4位相板103で直線偏光から円偏光に変換された後、LED101に戻る。このとき、円偏光は、反射部201で反射されることにより、それまでとは逆向きの円偏光となって再び反射型偏光板104の方向へ進行する。
反射型偏光板104の方向へ進行した円偏光は、λ/4位相板103で、今度はp偏光光に変換される。p偏光光に変換された光は、反射型偏光板104を透過する。これに対して、再度、λ/4位相板103を透過することにより特定の振動方向とは異なる他の振動方向に変換された偏光光は、反射型偏光板104で反射され、上述の循環を繰り返す。循環する光は振動方向を変化させて反射型偏光板104に入射するため、反射型偏光板104で特定の振動方向の偏光光を次々と取り出すことができる。
このように、反射部201と反射型偏光板104との間の光路を偏光光が循環(リサイクル)する過程において、反射型偏光板104で特定の振動方向の偏光光を次々と取り出すことにより、偏光変換を行う。上述のように、液晶型空間光変調装置120は、特定の振動方向の偏光光のみを画像信号に応じて変調する。照明装置110は、照明光を液晶型空間光変調装置120において変調可能な特定の振動方向の偏光光に変換して供給する。従って、液晶型空間光変調装置120へ入射させる光を増加し、光利用効率を向上することができる。
照明装置110は、小型でかつ軽量なLED101を用いるため、プロジェクタ100を小型の構成にする場合に適する。そして、照明装置110は、反射部201とカラーフィルタ106とにより、簡易な構成で、液晶型空間光変調装置120の各色光用画素へ特定の色光を効率良く供給することができる。さらに、λ/4位相板103及び反射型偏光板104を設けることで、液晶型空間光変調装置120へ特定の振動方向の偏光光を効率良く供給することができる。これにより、照明装置110を小型な構成とし、効率良く光を供給することができるという効果を奏する。また、コリメータレンズ102を設けることにより、カラーフィルタ106で反射された光及び反射型偏光板104で反射された光を効率良くLED101へ戻すことができ、さらに効率良く光を供給できるという効果を奏する。
本実施例のプロジェクタ100のように単独の空間光変調装置を用いる、いわゆる単板式プロジェクタは、色光ごとに空間光変調装置を設けるいわゆる3板式プロジェクタに比較して、簡易で小型の構成にできる利点がある。照明装置110と、単独の液晶型空間光変調装置120とを組み合わせることによりプロジェクタ100を小型な構成とし、かつ明るい画像を得ることができる。
なお、カラーフィルタ106で反射された光、反射型偏光板104で反射された光を効率良くLED101へ戻すことが可能であれば、照明装置110は、コリメータレンズ102、λ/4位相板103を省略する構成としても良い。LED101の反射部201としては、例えば、従来LED101に設けられる発光チップを用いることができる。発光チップに発光機能及び反射部201としての機能を併せ持たせることにより、LED101を簡易な構成とし、かつLED101を容易に製造することができる。
図3は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ300の概略構成を示す。上記実施例1のプロジェクタ100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例のプロジェクタ300は、第1色光であるR光を供給するR光用LED301Rと、第2色光であるG光を供給するG光用LED301Gと、第3色光であるB光を供給するB光用LED301Bとを有する。
照明装置310は、各色光用LED301R、301G、301Bからの各色光がカラーフィルタ106から射出されるまでに通過する各部により構成される。各色光用LED301R、301G、301Bは、それぞれ、クロスダイクロイックプリズム307の入射面に対向する位置に設けられている。また、各色光用LED301R、301G、301Bは、上記実施例1のLED101と同様に、反射部(不図示)が設けられている。
R光用LED301Rから供給されるR光は、平行化光学系であるコリメータレンズ302Rに入射する。コリメータレンズ302Rは、R光用LEDからの光を略平行にする。コリメータレンズ302Rにより略平行化されたR光は、λ/4位相板303Rを透過した後、反射型偏光板304Rに入射する。反射型偏光板304Rは、コリメータレンズ302RからのR光のうち特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光を透過させる。また、反射型偏光板304Rは、コリメータレンズ302Rからの光のうち特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光、例えばp偏光光以外の偏光光を反射する。反射型偏光板304Rを透過したp偏光光は、クロスダイクロイックプリズム307に入射する。
G光用LED301Gから供給されるG光も、R光と同様に、コリメータレンズ302G、λ/4位相板303Gを透過した後、反射型偏光板304Gに入射する。反射型偏光板304Gを透過したG光は、R光とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム307に入射する。B光用LED301Bから供給されるB光も、R光と同様に、コリメータレンズ302B、λ/4位相板303Bを透過した後、反射型偏光板304Bに入射する。反射型偏光板304Bを透過したB光は、R光及びG光とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム307に入射する。
なお、図3においてλ/4位相板303R、303G、303B及び反射型偏光板304R、304G、304Bはクロスダイクロイックプリズム307の入射面に接合して設ける構成としているが、この構成に限られない。例えば、λ/4位相板303R、303G,303B、反射型偏光板304R、304G、304Bは、クロスダイクロイックプリズム307の入射面とは間隔を置いて配置することとしても良い。
クロスダイクロイックプリズム307は、第1のダイクロイック膜307aと第2のダイクロイック膜307bとをX字状に配列して構成されている。第1のダイクロイック膜307aは、R光を反射し、G光及びB光を透過する。第2のダイクロイック膜307bは、B光を反射し、G光及びR光を透過する。クロスダイクロイックプリズム307に入射したR光は、第1のダイクロイック膜307aで反射して、ロッドインテグレータ305の方向へ進行する。
クロスダイクロイックプリズム307に入射したG光は、第1のダイクロイック膜307a及び第2のダイクロイック膜307bを透過して、ロッドインテグレータ305の方向へ直進する。クロスダイクロイックプリズム307に入射したB光は、第2のダイクロイック膜307bで反射して、ロッドインテグレータ305の方向へ進行する。クロスダイクロイックプリズム307は、このようにして各色光を合成し、ロッドインテグレータ305に射出する。
クロスダイクロイックプリズム307は、色合成を行うほか、各色光を拡散することで、各色光の強度分布を略均一にする。さらに、各色光は、ロッドインテグレータ305においても、強度分布を略均一化される。ロッドインテグレータ305で強度分布を略均一化された各色光は、カラーフィルタ106に入射する。カラーフィルタ106を透過した各色光は、液晶型空間光変調装置120に入射する。液晶型空間光変調装置120で変調された光は、投写レンズ130によりスクリーン140に投写される。
カラーフィルタ106で反射された各色光は、各色光用LED301R、301G、301Bからカラーフィルタ106に入射するときと逆向きに進行する。このとき、カラーフィルタ106からクロスダイクロイックプリズム307に入射した各色光は、各ダイクロイック膜307a、307bでの透過、反射により、色合成されるときとは逆向きに進行して、それぞれ各色光用LED301R、301G、301Bに戻る。このように、照明装置310は、上記実施例1の照明装置110と同様にして、各色光用LED301R、301G、301Bの各反射部と、カラーフィルタ106との間の光路において光を循環させる。反射部とカラーフィルタ106との間の光路を光が循環(リサイクル)する過程において、カラーフィルタ106で各色光を次々と取り出すことにより、色分離を行う。
また、上記実施例1の照明装置110と同様にして、各色光は、反射部と反射型偏光板304R、304G、304Bとの間の光路で循環する。反射部と反射型偏光板304R、304G、304Bとの間の光路を光が循環(リサイクル)する過程において、各反射型偏光板304R、304G、304Bで特定の振動方向の偏光光を次々と取り出すことにより、偏光変換を行う。このように、照明装置310は、上記実施例1の照明装置110と同様に、効率良く光を供給することができる。
図4は、各色光用LED301R、301G、301Bの波長特性を示す。図4に示すグラフの横軸は波長(単位nm)、縦軸は強度(任意単位)を示している。R光用LED301Rと、G光用LED301Gと、B光用LED301Bとは、それぞれ特定の波長領域の光を供給する。このため、照明装置310は、各色光用LED301R、301G、301Bによって、高い色純度の光を供給できる。さらに、各色光用LED301R、301G、301Bを用いることにより、画像形成に寄与しない波長領域の光を低減し、画像表示を行うために必要な波長領域の光を効率良く供給することが可能である。このため、照明装置310からの各色光を、高い効率で利用できることとなる。これにより、さらに高い色純度で、かつ効率良く光を供給できるという効果を奏する。
なお、上記各実施例のプロジェクタは、光源部として超高圧水銀ランプ、又はレーザ光源を用いているが、これに限られない。例えば、発光ダイオード素子(LED)等の固体光源を用いても良い。また、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を設けたプロジェクタに限らず、例えば、反射型液晶表示装置を用いたプロジェクタであっても良い。
以上のように、本発明に係る照明装置は、プロジェクタの照明装置として使用する場合に適している。
100 プロジェクタ、101 LED、102 コリメータレンズ、103 λ/4位相板、104 反射型偏光板、105 ロッドインテグレータ、106 カラーフィルタ、110 照明装置、120 液晶型空間光変調装置、130 投写レンズ、140 スクリーン、201 反射部、206R R光透過カラーフィルタ、206G G光透過カラーフィルタ、206B B光透過カラーフィルタ、300 プロジェクタ、301R R光用LED、301G G光用LED、301B B光用LED、302R、302G、302B コリメータレンズ、303R、303G、303B λ/4位相板、304R、304G、304B 反射型偏光板、305 ロッドインテグレータ、307 クロスダイクロイックプリズム、307a、307b ダイクロイック膜、310 照明装置、L1、L2、L3、L4 光、S1、S2 端面
Claims (5)
- 光を供給する固体光源と、
前記固体光源からの光の強度分布を略均一にする導光光学系と、
前記導光光学系からの光のうち特定の波長領域の光を透過し、前記特定の波長領域とは異なる他の波長領域の光を反射するカラーフィルタと、を有し、
前記固体光源は、前記カラーフィルタで反射され前記固体光源の方向へ進行する光を、前記導光光学系の方向へ反射する反射部を備えることを特徴とする照明装置。 - 前記固体光源と前記導光光学系との間に設けられ、前記固体光源からの光のうち特定の振動方向の偏光光を透過し、前記特定の振動方向とは異なる他の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板と、
前記固体光源と前記反射型偏光板との間に設けられた位相板と、を有し、
前記反射部は、さらに、前記反射型偏光板で反射され前記固体光源の方向へ進行する光を、前記導光光学系の方向へ反射することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記固体光源からの光を略平行にする平行化光学系を有し、
前記平行化光学系は、前記反射部の位置と前記平行化光学系の前側焦点位置とが略一致するような位置であって、かつ、前記導光光学系の入射端面の位置と前記平行化光学系の後側焦点位置とが略一致するような位置に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。 - 前記固体光源は、第1色光を供給する第1色光用固体光源と、第2色光を供給する第2色光用固体光源と、第3色光を供給する第3色光用固体光源と、を有し、
前記カラーフィルタは、前記第1色光を透過し、前記第2色光及び前記第3色光を反射する第1色光透過カラーフィルタと、前記第2色光を透過し、前記第1色光及び前記第3色光を反射する第2色光透過カラーフィルタと、前記第3色光を透過し、前記第1色光及び前記第2色光を反射する第3色光透過カラーフィルタと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。 - 光を供給する照明装置と、
前記照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
前記空間光変調装置で変調された光を投写する投写レンズと、を有し、
前記照明装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置であることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004014913A JP2005208349A (ja) | 2004-01-22 | 2004-01-22 | 照明装置及びプロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004014913A JP2005208349A (ja) | 2004-01-22 | 2004-01-22 | 照明装置及びプロジェクタ |
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ID=34900559
Family Applications (1)
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JP2004014913A Withdrawn JP2005208349A (ja) | 2004-01-22 | 2004-01-22 | 照明装置及びプロジェクタ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185929A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Victor Co Of Japan Ltd | 投射型画像表示装置 |
-
2004
- 2004-01-22 JP JP2004014913A patent/JP2005208349A/ja not_active Withdrawn
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