JP2005208239A - 光パワーモニタ装置および光通信モジュール - Google Patents

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Jun Okabe
純 岡部
Koji Nakahara
浩二 中原
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Abstract

【課題】 光伝送路上に伝達される光信号のパワーを簡易な装置で容易にモニタする。
【解決手段】 一端および他端がそれぞれ光ファイバ26に接続される光ファイバ片18と、光ファイバ片18を挿入して保持する貫通穴10aおよび光ファイバ片18の外周に向けて貫通する導光穴10bを有するファイバ保持部10と、ファイバ保持部10における導光穴10bの開口部の周囲に接続され、導光穴10bを介して導かれる光ファイバ片18からの漏れ光を光電変換する受光素子16dを有する受光部16とを備えている。漏れ光を導光穴10bを介して受光素子16dまで導くことで、光ファイバ片18に伝達される光信号のパワーを簡易な装置で容易にモニタできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバにより伝送される光信号をモニタするための光パワーモニタ装置およびこの光パワーモニタ装置を備えた光通信モジュールに関する。
光伝送路上で光信号のパワーをモニタする光パワーモニタ装置として、光ファイバ内の光信号の進行を遮る位置にハーフミラーを設置する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。光伝送路上で光信号パワーをモニタすることで、光伝送路上に所望のパワーの光信号が伝送されているかを確認できる。あるいは、光信号をモニタし、光信号を出力する半導体レーザの出力を、モニタした光信号パワーに応じて調整することで、温度変動によるトラッキングエラー特性を改善できる。
特開2000−171671号公報
しかしながら、従来の光パワーモニタ装置は、光ファイバ内を進行する光信号を遮る位置に高い精度でハーフミラー等の部材を設置しなくてはならず、半導体製造技術が必要なPLC(Planar Lightwave Circut;平面光回路)などで形成する必要であった。このため、大規模な製造設備が必要になり、製造コストが極めて高かった。また、光伝送路を遮ってハーフミラーを設置するため、光信号の損失が必要以上に大きくなるという問題があった。
本発明の目的は、光伝送路上に伝達される光信号のパワーを簡易な装置で容易にモニタすることにある。
本発明の別の目的は、光信号のパワーをモニタするための光信号の損失を最小限にすることにある。
請求項1の光パワーモニタ装置は、一端および他端がそれぞれ光ファイバに接続される光ファイバ片と、前記光ファイバ片を挿入して保持する貫通穴および前記光ファイバ片の外周に向けて貫通する導光穴を有するファイバ保持部と、前記ファイバ保持部における前記導光穴の開口部の周囲に接続され、前記導光穴を介して導かれる前記光ファイバ片からの漏れ光を光電変換する受光素子を有する受光部とを備えていることを特徴とする。
請求項2の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記ファイバ保持部における前記光ファイバ片の延在方向の両端側にそれぞれ配置され、前記光ファイバに取り付けられたコネクタを接続するアダプタを備えていることを特徴とする。
請求項3の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記光ファイバ片は、前記導光穴の軸長上で互いに突き合わせられた第1光ファイバ片および第2光ファイバ片とで構成され、前記1および第2光ファイバ片の互いに対向する端面の少なくとも一方は、前記導光穴に向けて傾けて形成されていることを特徴とする。
請求項4の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記ファイバ保持部に前記光ファイバ片を挟んで前記導光穴と反対側に形成され、前記導光穴
の軸長方向に貫通する調整穴と、前記調整穴に挿入され、先端部で前記光ファイバ片を前記導光穴に向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とする。
請求項5の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記受光部の前記開口部側に配置され、前記導光穴を介して導かれる漏れ光のうち、所定の波長帯の光のみを透過するフィルタを備えていることを特徴とする。
請求項6の光パワーモニタ装置は、請求項5記載の光パワーモニタ装置において、前記ファイバ保持部は、複数の前記導光穴を備え、前記受光部は、前記導光穴の前記開口部にそれぞれ接続され、前記受光部にそれぞれ配置される前記フィルタの透過特性は、互いに相違することを特徴とする。
請求項7の光パワーモニタ装置は、請求項6記載の光パワーモニタ装置において、前記複数の導光穴は、前記光ファイバ片の横断面方向に沿って放射状に形成され、前記光ファイバ片は、前記導光穴の軸長上で互いに突き合わせられた第1光ファイバ片および第2光ファイバ片とで構成され、前記第1および第2光ファイバ片の互いに対向する端面の少なくとも一方は、円錐状に形成されていることを特徴とする。
請求項8の光パワーモニタ装置は、請求項6記載の光パワーモニタ装置において、前記ファイバ保持部における前記光ファイバ片を挟んで前記導光穴と反対側にそれぞれ形成され、前記導光穴の軸長方向に貫通する複数の調整穴と、前記調整穴にそれぞれ挿入され、先端部で前記光ファイバ片を前記導光穴に向けて押圧する複数の押圧部材とを備え、前記複数の導光穴は、前記光ファイバ片の軸長方向に沿って形成されていることを特徴とする。
請求項9の光パワーモニタ装置は、請求項4または請求項8記載の光パワーモニタ装置において、前記押圧部材は、前記調整穴に挿入される外周に雄ねじ部を備え、前記調整穴は、前記雄ねじ部が螺合される雌ねじ部を備えていることを特徴とする。
請求項10の光パワーモニタ装置は、請求項6記載の光パワーモニタ装置において、前記受光部は、前記ファイバ保持部に着脱自在に接続されていることを特徴とする。
請求項11の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記ファイバ保持部と前記受光部との間に、前記導光穴から前記受光部に導かれる漏れ光の光量を調整する絞り部を備えていることを特徴とする。
請求項12の光パワーモニタ装置は、請求項1記載の光パワーモニタ装置において、前記受光部は、前記受光素子の光電変換により生成される電気信号を増幅する増幅器と、前記増幅器に接続され、増幅器の利得を調整する調整信号を受ける外部端子とを備えていることを特徴とする。
請求項13の光通信モジュールは、請求項1ないし請求項12のいずれか1項記載の光パワーモニタ装置と、半導体レーザと、前記半導体レーザと前記光パワーモニタ装置の前記光ファイバ片の一端とを接続する光ファイバと、前記受光部の前記受光素子の光電変換により生成される電気信号を受け、この信号量に応じて、前記半導体レーザの出力パワーを一定に調整するための制御信号を前記半導体レーザに出力する制御回路とを備えていることを特徴とする。
請求項1の光パワーモニタ装置では、光ファイバ片からの漏れ光を、導光穴を介して受
光素子まで導き光電変換することで、漏れ光の量を電気信号として検出できる。このため、光ファイバ片に伝達される光信号のパワーを簡易な装置で容易にモニタできる。光ファイバ片中(光伝送路上)にハーフミラー等の部材を配置する必要がないため、光伝送路上を伝送される光信号の損失を最小限にできる。
請求項2の光パワーモニタ装置では、ファイバ保持部の両端側に光ファイバのコネクタを接続するアダプタを備えることで、光ファイバを容易に接続できる。換言すれば、光パワーモニタ装置を、光伝送路上に容易に配置できる。
請求項3の光パワーモニタ装置では、互いに突き合う第1および第2光ファイバ片の端面間の空間により、漏れ光の強度を高くできる。このため、ハーフミラー等の部材を配置することなく、漏れ光を用いて光信号のパワーの変化を正確にモニタできる。
請求項4の光パワーモニタ装置では、押圧部材により光ファイバ片を導光穴に向けて押圧し、光ファイバ片を湾曲させることで、光ファイバ片に伝送される光信号の曲げ損失量が増加する。このため、漏れ光の強度を高くでき、ハーフミラー等の部材を配置することなく、漏れ光を用いて光信号のパワーの変化を正確にモニタできる。
請求項5の光パワーモニタ装置では、フィルタにより漏れ光のうち所定の波長帯の光のみを受光素子に伝達させることができ、所定の波長帯の光信号のパワーのみを検出できる。このため、例えば、一本の光ファイバで双方向光通信(あるいは多重通信)を行っているときに、所望の光信号のパワーのみを検出できる。
請求項6の光パワーモニタ装置では、複数の導光穴、受光素子およびフィルタにより、複数の波長帯の光信号のパワーを同時に検出できる。例えば、一本の光ファイバで双方向光通信(あるいは多重通信)を行っているときに、それぞれの光信号のパワーを検出できる。
請求項7の光パワーモニタ装置では、第1または第2光ファイバ片の端面を円錐状にすることで、複数の導光穴を光ファイバ片の横断面方向に沿って形成できる。このため、受光部を光ファイバ片の横断面方向に沿って取り付けることができ、光パワーモニタ装置を小型にできる。
請求項8の光パワーモニタ装置では、導光穴を光ファイバ片の軸長方向に沿って形成することで、多数の導光穴を容易に形成でき、複数の受光部をファイバ保持部に容易に取り付けることができる。このため、多種の周波数帯を用いて多重光通信を行っている場合に、それぞれの光信号のパワーを容易に検出できる。
請求項9の光パワーモニタ装置では、押圧部材をファイバ保持部に螺合可能にすることで、押圧部材の位置を容易に微調整でき、光ファイバ片に伝送される光信号の損失量を正確に調整できる。したがって、製造誤差等に依存せず、常に一定の損失量を有する光パワーモニタ装置を容易に製造できる。
請求項10の光パワーモニタ装置では、受光部をファイバ保持部から簡単に着脱できるため、受光部の開口部側に配置されるフィルタを容易に交換できる。
請求項11の光パワーモニタ装置では、絞り部により受光素子に入力される漏れ光の強度を調整できる。また、製造誤差等に依存せず、光伝送路に伝送される光信号の強度を正しく検出できる光パワーモニタ装置を容易に製造できる。
請求項12の光パワーモニタ装置では、漏れ光の強度の変化量に対応する電気信号の変化量を容易に調整できる。このため、例えば、漏れ光の強度の変化範囲に応じて増幅器の利得を調整することで、簡易な増幅器を使用する場合にも広範囲の光入力パワーに対して線形動作させることができる。
請求項13の光通信モジュールでは、本発明の光パワーモニタ装置を利用することで、半導体レーザの出力パワーを簡易な機構で容易に一定に調整できる。このため、温度変動によるトラッキングエラーを容易に抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1および図2は、本発明の光パワーモニタ装置の第1の実施形態を示している。光パワーモニタ装置100は、円筒状のファイバ保持部10と、ファイバ保持部10の軸長方向の両端に配置される横断面円形状の連結部12およびアダプタ14と、ファイバ保持部10の外周部(図の下側)に配置される受光部16とを有している。ファイバ保持部10、連結部12およびアダプタ14は、樹脂により形成されている。
ファイバ保持部10は、光ファイバ片18が予め固着されたガラスフェルール20を接着し保持する横断面円形状の貫通穴10aと、貫通穴10aのほぼ中央からファイバ保持部10の外周に向けて貫通する(すなわち、ファイバ保持部10の外周から光ファイバ片18の外周に向けて貫通する)横断面円形状の導光穴10bとを有している。また、ファイバ保持部10の外周には、導光穴10bの開口部分に、横断面円形状の凹部10cが形成されている。凹部10cの内面は、雌ねじ部10dを有している。ガラスフェルール20により、光ファイバ片18の漏れ光(より詳細には、光ファイバ片18のコア層からクラッド層への漏れ光)の一部は、導光穴10bに伝達される。
各連結部12は、割りスリーブ22の外径に対応する内径の貫通穴12aを有している。連結部12のアダプタ14側は、アダプタ14に連結するために細径化された突部12bを有している。割りスリーブ22の内径は、フェルール20の外径に対応する大きさを有している。連結部12は、割りスリーブ22およびファイバ保持部10に接着されたフェルール20を挿入した状態で、ファイバ保持部10の端部に接着される。
各アダプタ14は、割りスリーブ22の外径に対応する貫通穴14aと、連結部12の突部12bに対応する横断面円形状の凹部14bと、光ファイバコネクタ24に向けて突出する互いに向き合う一対の腕部14cと、腕部14cの先端にそれぞれ形成された係止爪14dとを有している。係止爪14dは、光ファイバコネクタ24がアダプタ14に接続されるときに、光ファイバ26と光ファイバ片18とを突き合わせた状態で、光ファイバコネクタ24の係合部24aに係止される。光ファイバコネクタ24は、一般に「SCコネクタ」を称されるものであり、光ファイバ26が挿入されたフェルール28を先端に向けて押圧状態で保持する機構を有している。各アダプタ14は、割りスリーブ22を貫通穴14aに挿入した状態で、連結部12に接着されている。
受光部16は、例えば金属で形成されており、一般に、「PD−CAN」と称する電子部品と同様の形状、機能を有している。受光部16は、内部に空洞16aを有する円柱形状を有している。受光部16は、ファイバ保持部10の凹部10cに対応する形状の突部16bと、突部16bから空洞16aに貫通する貫通穴16cと、空洞16aの貫通穴16cと反対側に取り付けられた受光素子16dを有している。突部16bの外周には、凹部10cの雌ねじ部10dに対応する雄ねじ部16eが形成されている。受光部16は、雄ねじ部16eを雌ねじ部10dに螺合することで、ファイバ保持部10に着脱自在に取
り付けられる。
受光素子16dは、光を受光し、光電変換するフォトダイオード16f(ベアチップ)と、外部端子16gとを有している。外部端子16gは、電源端子、接地端子およびフォトダイオード16fにより光電変換された電圧を出力する出力端子である。貫通穴16c内には、所定の波長帯の光のみを透過するWDM(Wavelength Division Multiplexing)フィルタ30を着脱自在に保持するための保持部16hと、貫通穴16cを介して導かれる光をフォトダイオード16fに集光するためのボールレンズ32と、ボールレンズ32を保持するための保持部16iとが形成されている。
図3は、上述した光パワーモニタ装置100を光伝送路上に接続した例を示している。この例では、光パワーモニタ装置100の光ファイバ片18および光ファイバコネクタ24の光ファイバ26は、シングルモード型に比べて光損失率の高いマルチモード型が使用されている。また、光ファイバ26および光ファイバ片18には、双方向の光信号が伝送され(いわゆる一心方式)、光パワーモニタ装置100は、フィルタ30のフィルタリングにより一方向の光信号の漏れ光のみを選択的に検出する。
光パワーモニタ装置100は、プリント配線板104上に当接されるスタンドオフ102aを有するハウジング102に収容されており、外部端子16gがプリント配線板104のスルーホール104aにはんだ付けされることで、プリント配線板104上に固定されている。ハウジング102には、アダプタ14に対向して光ファイバ片18の軸長上に接続穴102bがそれぞれ形成されている。そして、光ファイバコネクタ24をアダプタ14に接続することで、光ファイバ片18の一端および他端は、光ファイバコネクタ24の光ファイバ26にそれぞれ接続される。すなわち、光伝送路上に光パワーモニタ装置100が設置される。
光ファイバ片18を進行する光信号の一部は、漏れ光となって導光穴10bに導かれる。漏れ光は、フィルタ30を透過した後、ボールレンズ32によりフォトダイオード16fに集光される。フォトダイオード16fは、漏れ光を光電変換し、その電圧を外部端子16gを介してプリント配線板104に出力する。そして、プリント配線板104に搭載される図示しない判定回路により、光伝送路上に所望のパワーを有する光信号が伝達されているか否かが判定される。
なお、光パワーモニタ装置100を接続する光伝送路に一方向のみ光信号が伝送される場合で(いわゆる2心方式)、光信号の波長帯のフィルタリングが必要ないとき、フィルタ30を受光部16に取り付けなくてもよい。
以上、本実施形態では、光ファイバ片18からの漏れ光を、導光穴10bを介してフォトダイオード16fまで導き光電変換することで、漏れ光の量を電気信号として検出できる。このため、光ファイバ片18に伝達される光信号のパワーを簡易な装置で容易にモニタできる。光ファイバ片18中(光伝送路上)にハーフミラー等の部材を配置する必要がないため、モニタするための光信号の損失を最小限にできる。
ファイバ保持部10の両端に連結部12を介して光ファイバコネクタ24を接続するアダプタ14を取り付けたため、光ファイバ26を容易に接続できる。換言すれば、光パワーモニタ装置100を、光伝送路上に容易に配置できる。この際、光ファイバケーブルの余長処理が必要ないため、光パワーモニタ装置100を小型にでき、取り扱い易くできる。
WDMフィルタ30により漏れ光のうち所定の波長帯の光信号のみをフォトダイオード
16fに伝達させることができ、所定の波長帯の光信号のパワーのみを検出できる。このため、例えば、一心方式で双方向光通信を行うときに、光出力信号または光受信信号のパワーのみを検出できる。あるいは、一心方式で多重通信を行うときに、所望の光信号のパワーのみを検出できる。
受光部16に雄ねじ部16eを形成することで、受光部16をファイバ保持部10に着脱自在に取り付けられるため、WDMフィルタ30を容易に交換できる。
図4は、本発明の光パワーモニタ装置の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置200は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置200のファイバ保持部10には、導光穴10bの軸長上で互いに突き合う第1フェルール20aおよび第2フェルール20bが固着されている。第1フェルール20aおよび第2フェルール20bには、第1光ファイバ片34および第2光ファイバ片36が、それぞれ挿入され固定されている。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
第1フェルール20aおよび第2フェルール20bは、例えば、ジルコニアで形成されている。第1フェルール20aおよび第1光ファイバ片34の端面(図の右側)は、軸長方向に直角に研磨されている。第2フェルール20bおよび第2光ファイバ片36の端面36a(図の左側)は、導光穴10bに向けて僅かに傾けて研磨されている。このため、第1光ファイバ片34および第2光ファイバ片36との間には、僅かに空間(空間結合領域)が存在する。
光ファイバコネクタ24から第1または第2光ファイバ片34、36に入ってくる光信号の一部は、空間結合領域で漏れ光となり、導光穴10bを介してフォトダイオード16fに到達する。光パワーモニタ装置200での光損失率は、空間結合領域の形成により、第1の実施形態の光パワーモニタ装置100より高くできる。このため、本発明は、マルチモード型だけでなくシングルモード型の光ファイバで構成される光伝送路にも適用可能である。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、第1および第2光ファイバ片34、36の端面間に形成される空間結合領域により、漏れ光の強度を相対的に高くできる。このため、ハーフミラー等の部材を配置することなく、漏れ光を用いて光信号のパワー等の変化を正確にモニタできる。
図5は、本発明の光パワーモニタ装置の第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置300は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置300は、ファイバ保持部38の導光穴10bの軸長状に押圧ねじ40(押圧部材)を螺合する調整穴38aを有している。調整穴38aの内面には、押圧ねじ40の雄ねじ部に対応する雌ねじ部が形成されている。また、ファイバ保持部38の貫通穴38bにおける導光穴10bの開口部分は、導光穴10bに向けてすり鉢状に傾斜
している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
この実施形態では、押圧ねじ40を調整穴38に螺合していくことで、フェルール20および光ファイバ片18は、押圧ねじ40の先端に押圧されて導光穴10bに向けて僅かに湾曲する。この変形により、光ファイバ片18の光損失率は高くなり、漏れ光の強度は高くなる。このため、光伝送路を進行する光信号のパワーを確実にモニタできる。なお、本発明は、マルチモード型だけでなくシングルモード型の光ファイバで構成される光伝送路にも適用可能である。
例えば、光ファイバ片18をシングルモード型の光ファイバで構成する場合、導光穴10cに対向する部分の曲げ直径を20mmとすると、光信号の曲げ損失は、約10dB/m(=90%/m)になる。導光穴10bの横断面形状が一辺1mmの正方形、フェルール20の直径を2.5mmとすると、導光穴10bへの漏れ光に寄与する光ファイバ片18の長さを3mmとすると、曲げ損失は、「090%×0.003×1(導光穴10bの断面積)/2.5π(長さ1mmのフェルールの側面積)=0.034%=−34.7dB」になる。したがって、光ファイバ片18を通過する光パワーに対して、−34.7dBのパワーをモニタできる。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、押圧ねじ40により光ファイバ片18を導光穴10bに向けて押圧することで、光ファイバ片18に伝送される光信号の曲げ損失量が増加する。このため、漏れ光の強度を相対的に高くでき、ハーフミラー等の部材を配置することなく、漏れ光を用いて光信号のパワー等の変化を正確にモニタできる。
調整穴38に雌ねじ部を形成し、押圧ねじ40を螺合することで、押圧ねじ40の先端の位置を容易に微調整できる。このため、光ファイバ片18に伝送される光信号の光損失率を正確に調整できる。また、製造誤差等に依存せず、常に一定の損失量を有する光パワーモニタ装置300を容易に製造できる。
図6は、本発明の光パワーモニタ装置の第4の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置400は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置400は、長尺状に形成されたファイバ保持部42を有している。ファイバ保持部42には、光ファイバ片18の軸長方向に沿って導光穴10b、凹部10cおよび雌ねじ部10dが2箇所に形成されている。また、各雌ねじ部10dに受光部16が螺合されている。図の左側の受光部16には、1.55μm帯の波長のみを通過するWDMフィルタ30aが配置されている。図の右側の受光部16には、1.3μm帯の波長のみを通過するWDMフィルタ30bが配置されている。すなわち、ファイバ保持部42に取り付けられる受光部16のフィルタ30a、30bの透過特性は、互いに相違する。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、複数の導光穴10bに、受光部16をそれぞれ取り付け、各受光部16に、フィルタリング特性の異なるフィルタ30a、30bを取り付けることにより、複数の波長帯の光信号のパワーを同時に検出できる。この結果、一本の光ファイバで双方向の光通信を行う光伝送路(一心方式)または複数の波長帯の光信号を用いて多重通信を行う光伝送路において、所望の光信号のパワーを検出できる。
導光穴10bを光ファイバ片18の軸長方向に沿って形成することで、ファイバ保持部42を長くするだけで、多数の導光穴10bを容易に形成でき、これ等導光穴10bに受光部16をそれぞれ取り付けられる。このため、多種の周波数帯を用いて多重の光通信を行っている場合に、それぞれの光信号のパワーを容易に検出できる。
WDMカプラ等を使用して複数の波長の光信号から所望の波長の光パワーをモニタしていた従来に比べ、装置を小型化でき、取り扱いも容易になる。
図7は、本発明の光パワーモニタ装置の第5の実施形態を示している。第1および第3の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置500は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置500は、長尺状に形成されたファイバ保持部44を有している。ファイバ保持部44には、光ファイバ片18の軸長方向に沿って導光穴10b、凹部10cおよび雌ねじ部10dが2箇所に形成されている。各導光穴10bの軸長上には、押圧ねじ40を螺合するための雌ねじ部を有する調整穴38aが形成されている。また、各導光穴10bの開口部分に形成された雌ねじ部10dに受光部16が螺合されている。図の左側の受光部16には、1.55μm帯の波長のみを通過するフィルタ30aが配置されている。図の右側の受光部16には、1.3μm帯の波長のみを通過するフィルタ30bが配置されている。
この実施形態においても、上述した第1、第3および第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明の光パワーモニタ装置の第6の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置600は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置600のファイバ保持部46には、2つの導光穴10bと、これ等導光穴10bにそれぞれ対応する雌ねじ部10dを有する凹部10cが、同軸上に形成されている。そして、各雌ねじ部10dに受光部16が螺合されている。図の上側の受光部16には、1.55μm帯の波長のみを通過するフィルタ30aが配置されている。図の下側の受光部16には、1.3μm帯の波長のみを通過するフィルタ30bが配置されている。
ファイバ保持部46には、導光穴10bの軸長上で互いに突き合う第1フェルール20aおよび第2フェルール20cが固着されている。第1フェルール20aおよび第2フェルール20cには、第1光ファイバ片34および第2光ファイバ片37が、それぞれ挿入され固定されている。第1フェルール20aおよび第2フェルール20bは、例えば、ジルコニアで形成されている。第2フェルール20cおよび第2光ファイバ片37の端面37a(図の左側)は、円錐状に研磨されている。その他の構成は、第2の実施形態と同じである。端面37aを円錐状に研磨することで、第1および第2光ファイバ片34、37の端面間の空間(空間結合領域)で発生した漏れ光は、導光穴10bをそれぞれ介して2つの受光部16にそれぞれ伝達される。
この実施形態においても、上述した第1、第2および第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では光ファイバ片37の端面37を円錐状にすることで、複数の導光穴10bを光ファイバ片34、37の横断面方向に沿って形成できる。この結果、ファイバ保持部46の長さを最小限にでき、光パワーモニタ装置600を小型にできる。
図9は、本発明の光パワーモニタ装置の第7の実施形態を示している。第1、第2および第6の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置700は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置700のファイバ保持部46には、光ファイバ片37が挿入固定され、端面37aが円錐状に研磨された一対のフェルール20cが、端面37aを互いに突き当てて固着されている。その他の構成は、第6の実施形態と同じである。この実施形態においても、上述した第1、第2、第4および第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図10は、本発明の光パワーモニタ装置の第8の実施形態を示している。第1および第2の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置800は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置800の受光部48は、外周部から貫通穴16cに貫通するねじ穴48aを有している。ねじ穴48aは、貫通穴16cにおけるフィルタ30とボールレンズ32との間に開口されている。ねじ穴48aには、ねじ50が螺合されている。その他の構成は、第2の実施形態と同じである。
ねじ50は、貫通穴16c内を進行するファイバ保持部10からの漏れ光を遮る太さおよび長さに形成されている。すなわち、ねじ50は、漏れ光の光量を調整する絞り部として機能する。漏れ光の光量は、螺合により貫通穴16c内に突出するねじ50の長さに応じて調整される。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、ねじ50によりフォトダイオード16fに入力される漏れ光の光量(強度)を調整できる。このため、フォトダイオード16fに入力される漏れ光の強度が非常に強い場合に、入力光を減衰させることができ、フォトダイオード16fを保護することができる。
また、ねじ50により漏れ光の強度を調整することで、第2フェルール20bおよび第2光ファイバ片36の端面36aの研磨誤差等の製造誤差に依存せず、光伝送路に伝送される光信号の強度に対するフォトダイオード16fの出力電圧値を常に一定にできる。この結果、同じ特性を有する光パワーモニタ装置800を容易に製造できる。
図11は、本発明の光パワーモニタ装置の第9の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置900は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光伝送路上に接続される。
光パワーモニタ装置900の受光部52の受光素子52aは、フォトダイオード16fだけでなくプリアンプ(トランスインピーダンスアンプ)54、ポストアンプ56およびMOSトランジスタ(図示せず)を有している。プリアンプ54およびポストアンプ56は、ベアチップとして搭載されている。受光素子52aは、第1の実施形態の外部端子16gに加え、MOSトランジスタのゲートを制御する制御端子52bを有している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
図12は、図11に示した受光素子52aの詳細を示している。受光素子52aは、漏れ光を光電変換するフォトダイオード16f、光電変換された電圧値を増幅するプリアンプ54およびポストアンプ56を直列に接続して構成されている。プリアンプ54の帰還ループ上には帰還抵抗値を調整するためのMOSトランジスタ58が配置されている。MOSトランジスタ58は、調整電圧(制御端子52b)をゲートで受け、可変抵抗として動作する。
この実施形態では、調整電圧に応じて受光素子52aの電気利得が所望の値に(例えば、線形動作領域で動作するように)設定される。ポストアンプ56は、増幅された電圧を出力電圧VOUT(外部端子16g)として出力する。なお、受光素子52aの電源線VCCおよび接地線GNDは、外部端子16gを介してプリント配線板104(図11)に接続されている。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、漏れ光の強度に対応する出力電圧値VOUT(電気利得)を容易に調整でき、受光素子52aを線形領域で動作させることができる。このため、光伝送路に伝送される光信号のパワーを光パワーモニタ装置900により高い精度でモニタできる。
図13は、本発明の光パワーモニタ装置の第10の実施形態および光通信モジュールの第1の実施形態を示している。光パワーモニタ装置の第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置950は、1.55μm帯の波長の光信号が通信される二心方式の光伝送路上の各光送信モジュール960(光通信モジュール)内に配置される。
光送信モジュール960は、ピクテールタイプのLD(Laser Diode)モジュール60および光パワーモニタ装置950により構成されている。LDモジュール60は、半導体レーザ62およびボールレンズ64を有している。光パワーモニタ装置950は、ファイバ保持部10、連結部66、12および受光部16を有している。連結部66は、光パワーモニタ装置950をLDモジュール60に接続するために、連結部12より長く形成されている。連結部12は、光伝送路を構成する光ファイバコネクタ24に接続される。LDモジュール60および光パワーモニタ装置950の外部端子は、光出力信号のパワーを調整するための制御回路を搭載したプリント配線板(図示せず)に接続されている。
制御回路は、光パワーモニタ装置950で検出される光信号の漏れ光(光電変換された電圧)により、光信号のパワーを間接的に検出し、LDモジュール60をフィードバック制御して、光信号のパワーを一定に保持する。光信号のパワーの変化に対する漏れ光の強度の変化は、周囲温度の変化に依存せず常に一定であるため、トラッキングエラーは発生しない。このため、光信号の出力パワーの規格に対するマージンを、半導体レーザ62の後方光をモニタしていた従来に比べ大幅に向上できる。
この実施形態においても、上述した光パワーモニタ装置の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、光パワーモニタ装置950を光送信モジュール960に搭載することで、簡易な機構で容易に半導体レーザ62の出力パワーを一定に調整できる。この結果、光送信モジュール960の製造歩留を向上でき、コストを削減できる。また、温度変動によるトラッキングエラーを容易に抑制できる。特に、本発明を、トラッキングエラーが発生し易い一心方式の光伝送路に適用することで、顕著な効果が得られる。
図14は、本発明の光通信モジュールの第2の実施形態を示している。光パワーモニタ装置の第1の実施形態および光通信モジュールの第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の光パワーモニタ装置950は、1.55μm帯の波長の光信号と1.3μm帯の波長の光信号とが双方向通信される一心方式の光送受信モジュール970(光通信モジュール)内に配置される。
光送受信モジュール970は、双方向モジュール68および光パワーモニタ装置950により構成されている。双方向モジュール68は、半導体レーザ62およびボールレンズ64を有する光送信機構、フォトダイオード70およびボールレンズ72を有する光受信機構、および半導体レーザ62から出力される光信号を光伝送路(光ファイバコネクタ24内の光ファイバ26等)に向けて透過し、光伝送路から入力する光信号をフォトダイオード70に向けて反射するWDMフィルタ74により構成されている。双方向モジュール68および光パワーモニタ装置950の外部端子は、光出力信号のパワーを調整するための制御回路を搭載したプリント配線板(図示せず)に接続されている。
制御回路は、上述した光通信モジュールの第1の実施形態と同様に、光パワーモニタ装置950で検出される光信号の漏れ光(光電変換された電圧)により、光信号のパワーを間接的に検出し、双方向モジュール68の半導体レーザ62をフィードバック制御して、光信号のパワーを一定に保持する。
この実施形態においても、上述した光パワーモニタ装置の第10の実施形態および光通信モジュールの第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、ファイバ保持部および連結部を樹脂により形成し、これ等を互いに接着して固定する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ファイバ保持部および連結部を金属により形成し、これ等を互いに溶接して固定てもよい。
上述した実施形態では、図2に示したように、ファイバ保持部、連結部およびアダプタを横断面円形状に形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、これ等部材の外形を横断面四角状に形成することで、取り扱い易くなり、組立性も良くなる。
上述した第4および第5の実施形態では、ファイバ保持部に2つの受光部16を取り付ける例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく3つ以上の受光部16を取り付けてもよい。
上述した第8の実施形態(図10)では、光ファイバ片34、36を固着したファイバ保持部10に絞り機能を有する受光部48を取り付ける例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、第3、第5〜第7の実施形態の受光部1
6の代わりに受光部48を取り付けてもよい。
上述した第9および第10の実施形態(図11、図13)では、本発明を、光ファイバ片18を固着したファイバ保持部を有する光パワーモニタ装置に適用する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を、第2および第3の実施形態(図4、図5)に示した光パワーモニタ装置に適用してもよい。この際、光パワーモニタ装置の連結部14の一方を連結部66に変更するだけで、光パワーモニタ装置を光通信モジュール内に容易に実装できる。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
光パワーモニタ装置の第1の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図1の光パワーモニタ装置を光伝送路上に接続した例を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第2の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第3の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第4の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第5の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第6の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第7の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第8の実施形態を示す断面図である。 光パワーモニタ装置の第9の実施形態を示す断面図である。 図11に示した受光素子の詳細を示す回路図である。 光パワーモニタ装置の第10の実施形態をおよび光通信モジュールの第1の実施形態を示す断面図である。 光通信モジュールの第2の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
10 ファイバ保持部
10a 貫通穴
10b 導光穴
10c 凹部
10d 雌ねじ部
12 連結部
12a 貫通穴
12b 突部
14 アダプタ
14a 貫通穴
14b 凹部
14c 腕部
14d 係止爪
16 受光部
16a 空洞
16b 突部
16c 貫通穴
16d 受光素子
16e 雄ねじ部
16f フォトダイオード
16g 外部端子
16h 保持部
16i 保持部
18 光ファイバ片
20 ガラスフェルール
20a 第1フェルール
20b 第2フェルール
22 割りスリーブ
24 光ファイバコネクタ
24a 係合部
26 光ファイバ
28 フェルール
30 WDMフィルタ
30a WDMフィルタ
30b WDMフィルタ
32 ボールレンズ
34 第1光ファイバ片
36 第2光ファイバ片
36a 端面
37 第2光ファイバ片
37a 端面
38 ファイバ保持部
38a 調整穴
38b 貫通穴
40 押圧ねじ
42、44、46 ファイバ保持部
48 受光部
48a ねじ穴
50 ねじ
52 受光部
52a 受光素子
52b 制御端子
54 プリアンプ
56 ポストアンプ
58 MOSトランジスタ
60 LDモジュール
62 半導体レーザ
64 ボールレンズ
66 連結部
68 双方向モジュール
70 フォトダイオード
72 ボールレンズ
74 WDMフィルタ
100 光パワーモニタ装置
102 ハウジング
102a スタンドオフ
102b 接続穴
104 プリント配線板
104a スルーホール
200、300、400、500 光パワーモニタ装置
600、700、800、900 光パワーモニタ装置
950 光パワーモニタ装置
960 光送信モジュール
970 光送受信モジュール

Claims (13)

  1. 一端および他端がそれぞれ光ファイバに接続される光ファイバ片と、
    前記光ファイバ片を挿入して保持する貫通穴および前記光ファイバ片の外周に向けて貫通する導光穴を有するファイバ保持部と、
    前記ファイバ保持部における前記導光穴の開口部の周囲に接続され、前記導光穴を介して導かれる前記光ファイバ片からの漏れ光を光電変換する受光素子を有する受光部とを備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  2. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記ファイバ保持部における前記光ファイバ片の延在方向の両端側にそれぞれ配置され、前記光ファイバに取り付けられたコネクタを接続するアダプタを備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  3. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記光ファイバ片は、前記導光穴の軸長上で互いに突き合わせられた第1光ファイバ片および第2光ファイバ片とで構成され、
    前記1および第2光ファイバ片の互いに対向する端面の少なくとも一方は、前記導光穴に向けて傾けて形成されていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  4. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記ファイバ保持部に前記光ファイバ片を挟んで前記導光穴と反対側に形成され、前記導光穴の軸長方向に貫通する調整穴と、
    前記調整穴に挿入され、先端部で前記光ファイバ片を前記導光穴に向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  5. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記受光部の前記開口部側に配置され、前記導光穴を介して導かれる漏れ光のうち、所定の波長帯の光のみを透過するフィルタを備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  6. 請求項5記載の光パワーモニタ装置において、
    前記ファイバ保持部は、複数の前記導光穴を備え、
    前記受光部は、前記導光穴の前記開口部にそれぞれ接続され、
    前記受光部にそれぞれ配置される前記フィルタの透過特性は、互いに相違することを特徴とする光パワーモニタ装置。
  7. 請求項6記載の光パワーモニタ装置において、
    前記複数の導光穴は、前記光ファイバ片の横断面方向に沿って放射状に形成され、
    前記光ファイバ片は、前記導光穴の軸長上で互いに突き合わせられた第1光ファイバ片および第2光ファイバ片とで構成され、
    前記第1および第2光ファイバ片の互いに対向する端面の少なくとも一方は、円錐状に形成されていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  8. 請求項6記載の光パワーモニタ装置において、
    前記ファイバ保持部における前記光ファイバ片を挟んで前記導光穴と反対側にそれぞれ形成され、前記導光穴の軸長方向に貫通する複数の調整穴と、
    前記調整穴にそれぞれ挿入され、先端部で前記光ファイバ片を前記導光穴に向けて押圧する複数の押圧部材とを備え、
    前記複数の導光穴は、前記光ファイバ片の軸長方向に沿って形成されていることを特徴
    とする光パワーモニタ装置。
  9. 請求項4または請求項8記載の光パワーモニタ装置において、
    前記押圧部材は、前記調整穴に挿入される外周に雄ねじ部を備え、
    前記調整穴は、前記雄ねじ部が螺合される雌ねじ部を備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  10. 請求項5記載の光パワーモニタ装置において、
    前記受光部は、前記ファイバ保持部に着脱自在に接続されていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  11. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記ファイバ保持部と前記受光部との間に、前記導光穴から前記受光部に導かれる漏れ光の光量を調整する絞り部を備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  12. 請求項1記載の光パワーモニタ装置において、
    前記受光部は、
    前記受光素子の光電変換により生成される電気信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器に接続され、増幅器の利得を調整する調整信号を受ける外部端子とを備えていることを特徴とする光パワーモニタ装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項記載の光パワーモニタ装置と、
    半導体レーザと、
    前記半導体レーザと前記光パワーモニタ装置の前記光ファイバ片の一端とを接続する光ファイバと、
    前記受光部の前記受光素子の光電変換により生成される電気信号を受け、この信号量に応じて、前記半導体レーザの出力パワーを一定に調整するための制御信号を前記半導体レーザに出力する制御回路とを備えていることを特徴とする光通信モジュール。
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