JP2005208025A - 光ファイバコイル式センサ及び光ファイバ - Google Patents

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雅徳 野々村
Hidehiko Shimizu
秀彦 清水
Tatsuo Yamaguchi
辰男 山口
Tomio Minase
十三夫 皆瀬
Asuka Nakayama
明日香 中山
Hiroaki Sugimoto
裕昭 杉本
Fumio Matsumura
文雄 松村
Makoto Takahashi
真 高橋
Momo Kameyama
桃 亀山
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Abstract

【課題】光損失特性に優れ、コストパフォーマンスが高く、高温環境下で使用できる光ファイバコイル式センサ及びそれに使用しうる光ファイバを提供する。
【解決手段】樹脂被覆または金属被覆を有し、コアとクラッドの比屈折率差が1.7%以上であり、コアの径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバをコイル状に巻いた光ファイバコイル(1,2)を1つもしくは複数用いた光ファイバコイル式センサ(100)。
【効果】光損失特性,コストパフォーマンス,耐熱性を向上することが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバコイル式センサおよび光ファイバに関し、さらに詳しくは、光損失特性に優れ、コストパフォーマンスが高く、高温環境下で使用できる光ファイバコイル式センサ及びそれに使用しうる光ファイバに関する。
従来、光ファイバを渦巻き形状に巻いた光ファイバコイルを用いて、音響,振動,回転成分,温度を測定する光ファイバセンシング技術が知られている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照。)。
他方、光通信用ケーブルに用いられる光ファイバからの漏話を防止するため、光ファイバの外周面に金,銅,鉄等の金属膜を形成することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、光ファイバの耐熱性向上のため、光ファイバ外周面にポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆の上に金,銀,銅等の金属膜を形成することが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
鎌田弘志他著「沖テクニカルレビュー第189号 Vol.69 No.1」沖電気発行、302年1月、p.80−83 武尾実、"地動の回転成分を観測する新しい地震計の開発"、[online]、平成12年1月18日、東京大学地震研究所、[平成14年9月28日検索]、インターネット<URL:http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KOHO/KOHO/26/26-2.html> 特開昭51−54445号公報 実開平6−8248号公報
従来の光ファイバコイル式センサ及び光ファイバは、光損失特性や,コストパフォーマンスや,高温環境下での使用の点で、十分満足できる性能を有していなかった。
そこで、本発明の目的は、光損失特性に優れ、コストパフォーマンスが高く、高温環境下で使用できる光ファイバコイル式センサ及び光ファイバを提供することにある。
[特許請求の範囲]および次に説明する[課題を解決するための手段]の記載において、構成要素と図面との対応を例示するために参照符号を付しているが、これに限定されるものではない。
第1の観点では、本発明は、ナイロン樹脂もしくはUV硬化樹脂による樹脂被覆(1t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(10)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(1)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
本願発明者が鋭意研究したところ、比屈折率差が1.7%以上で、コア径が5.6μm以下で、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバを用いたところ、曲げ形状における光損失を十分小さくできることを見い出した。
そこで、上記第1の観点による光ファイバコイル式センサ(100)では、光損失特性を十分小さくすることが出来る。
なお、ナイロン樹脂もしくはUV硬化樹脂による樹脂被覆(1t)の耐熱性から、環境温度80℃以下で使用するのが好ましい。
第2の観点では、本発明は、シリコン樹脂またはポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(10)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(1)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
本願発明者が鋭意研究したところ、比屈折率差が1.7%以上で、コア径が5.6μm以下で、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバを用いたところ、曲げ形状における光損失を十分小さくできることを見い出した。
そこで、上記第2の観点による光ファイバコイル式センサ(100)では、光損失特性を十分小さくすることが出来る。
なお、シリコン樹脂またはポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)の耐熱性から、環境温度80℃以上でも使用することが出来る。
第3の観点では、本発明は、金属被覆(2t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(20)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(2)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
本願発明者が鋭意研究したところ、比屈折率差が1.7%以上で、コア径が5.6μm以下で、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバを用いたところ、曲げ形状における光損失を十分小さくできることを見い出した。
そこで、上記第3の観点による光ファイバコイル式センサ(100)では、光損失特性を十分小さくすることが出来る。
なお、金属被覆(2t)の耐熱性から、環境温度300℃以上でも使用することが出来る。
第4の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバコイル(2)を、多孔金プレート(50)に、フィラー入り金ペースト(52)で固定したことを特徴とする光ファイバコイル式センサ(101)を提供する。
上記第4の観点による光ファイバコイル式センサでは、光ファイバコイルを金プレートを介して測定対象物に接着することになるため、金プレートが歪み緩衝作用を奏し、測定対象物の材料と光ファイバコイルの材料の膨張係数の違いによって測定対象物と光ファイバコイルの接着界面でクラックが発生することを抑制でき、耐久性を向上できる。
第5の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(10)を、円柱形状または円筒形状の心材(60)に巻き付けて光ファイバコイルを形成したことを特徴とする光ファイバコイル式センサ(102)を提供する。
上記第5の観点による光ファイバコイル式センサでは、心材に光ファイバを巻き付けて形成したので、被測定物に心材を固定すれば、心材を介して光ファイバコイルに振動が伝わり、被測定物の振動を好感度に検知できる。また、コイル半径が小さいほど振動を検知する感度が高くなるが、コイル半径が心材の外径に揃い、バラツキがなくなるため、振動を検知する感度が高くなる。また、コイルの巻き数が多いほど振動を検知する感度が高くなるが、所望のターン数を容易に巻くことが出来るため、振動を検知する感度を高くできる。そして、コストパフォーマンスが良くなる。すなわち、製造しやすいため、量産性に優れ、安価となり、製品間のバラツキが少なくなる。また、小型であり、被測定物から独立した単体で存在するので、取り扱い性が良くなる。さらに、被測定物に心材の一部または全部を埋設したり、接着したり、ねじ止めするなど、多様な設置方法を自由に選べるので、被測定物への設置が容易になる。
第6の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(10)のコア(1e)の径がなだらかに拡径している部分を有し、その拡径している部分で光の入力もしくは出力がなされることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
上記第6の観点による光ファイバコイル式センサでは、光の入力もしくは出力がなされる部分でコアの径がなだらかに拡径しているから、光の入力もしくは出力に係る光損失を小さくすることが出来る。
第7の観点では、本発明は、コア(1e)とクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面に、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けにより、金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(20)を提供する。
上記第7の観点による光ファイバでは、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けして金属被覆を形成するため、溶融金属が固化する際の応力で光ファイバの特性が劣化するディッピング法の問題点がなく、良好な特性が得られる。また、成膜速度が非常に遅いため生産性が低い無電解メッキ法の問題点がなく、生産性が高くなる。
第8の観点では、本発明は、コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面に、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付け、もしくは無電解メッキと電解メッキ、もしくはスパッタリングまたは真空蒸着により、金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(16)を提供する。
上記第8の観点による光ファイバでは、光は金属被覆(2t)で反射されるため、一部が金属被覆(2t)に入って減衰することがない。従って、光の一部がコアからプラスチッククラッドに入って減衰するプラスチッククラッド光ファイバの問題点がなく、光の伝送損失が少なくなり、より長距離の光伝送が可能となる。
第9の観点では、本発明は、コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けもしくは無電解メッキと電解メッキもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(26)を提供する。
上記第9の観点による光ファイバでは、樹脂被覆の緩衝作用により光ファイバ素線の断線を防止でき、金属被覆により耐熱性を向上できる。また、樹脂被覆を形成したのち、金属被覆を形成するため、樹脂被覆の酸化を防止でき、高い耐熱性が得られる。特に、変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆を用いると、高温時に熱分解ガスが発生せず、金属被覆に孔があかないため、耐久性を向上できる。
第10の観点では、本発明は、コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けもしくは無電解メッキと電解メッキもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(45)を提供する。
上記第10の観点による光ファイバでは、樹脂被覆の緩衝作用により光ファイバ素線の断線を防止でき、金属被覆により耐熱性を向上できる。また、樹脂被覆を形成したのち、金属被覆を形成するため、樹脂被覆の酸化を防止でき、高い耐熱性が得られる。特に、変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆を用いると、高温時に熱分解ガスが発生せず、金属被覆に孔があかないため、耐久性を向上できる。
第11の観点では、本発明は、コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面に有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成したのち、電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(20’)を提供する。
上記第11の観点による光ファイバでは、まず光ファイバ素線の外周面に成膜しやすい方法で金属被覆を形成し、次いで金属被覆(2t−1)の上に成膜速度が速い方法で金属被覆を形成するので、厚い金属被覆を好適に形成することが出来る。
第12の観点では、本発明は、コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面に有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成したのち、電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(14)を提供する。
上記第12の観点による光ファイバでは、まず光ファイバ素線の外周面に成膜しやすい方法で第1の金属被覆を形成し、次いで第1の金属被覆の上に成膜速度が速い方法で第2の金属被覆を形成するので、厚い金属被覆を好適に形成することが出来る。
第13の観点では、本発明は、コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成し、そののち電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(27)を提供する。
上記第13の観点による光ファイバでは、樹脂被覆の緩衝作用により光ファイバ素線の断線を防止でき、金属被覆により耐熱性を向上できる。また、樹脂被覆を形成したのち、金属被覆を形成するため、樹脂被覆の酸化を防止でき、高い耐熱性が得られる。特に、変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆を用いると、高温時に熱分解ガスが発生せず、金属被覆に孔があかないため、耐久性を向上できる。さらに、樹脂被覆の外周面に成膜しやすい方法で第1の金属被覆を形成し、次いで第1の金属被覆の上に成膜速度が速い方法で第2の金属被覆を形成するので、厚い金属被覆を好適に形成することが出来る。
第14の観点では、本発明は、コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成し、そののち電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(47)を提供する。
上記第14の観点による光ファイバでは、樹脂被覆の緩衝作用により光ファイバ素線の断線を防止でき、金属被覆により耐熱性を向上できる。また、樹脂被覆を形成したのち、金属被覆を形成するため、樹脂被覆の酸化を防止でき、高い耐熱性が得られる。特に、変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆を用いると、高温時に熱分解ガスが発生せず、金属被覆に孔があかないため、耐久性を向上できる。さらに、樹脂被覆の外周面に成膜しやすい方法で第1の金属被覆を形成し、次いで第1の金属被覆の上に成膜速度が速い方法で第2の金属被覆を形成するので、厚い金属被覆を好適に形成することが出来る。
第15の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバに、ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(47)を提供する。
上記第15の観点による光ファイバでは、樹脂被覆を形成しているため、絶縁性が得られ、電気短絡を防止することが出来る。また、保護管に入れる場合に樹脂被覆が潤滑の役割を果たす。
第16の観点では、本発明は、請求項7から請求項15のいずれか上記構成の光ファイバ(25)を、金属,ガラス,セラミックまたはこれらを複合した材料の管(70)に密封したことを特徴とする光ファイバ(250)を提供する。
上記第16の観点による光ファイバでは、管で保護されるため、敷設時に側面から加わる外力により断線することを防止できる。また、管内の酸素量が限られるため、光ファイバ(特に被覆)が酸化し劣化することを抑制でき、高温下で使用可能になる。
第17の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバにおいて、前記管(70)の内部に不活性ガスを充填したことを特徴とする光ファイバ(250)を提供する。
上記第17の観点による光ファイバでは、管内に不活性ガスを封入するため、光ファイバ(特に保護膜)が酸化し劣化することを防止でき、高温下で使用可能になり、高い耐久性が得られる。
第18の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバにおいて、前記管(70)内の光ファイバ(27)が前記管(70)に触れないようにするスペーサ(80)を具備したことを特徴とする光ファイバ(270’)を提供する。
上記第18の観点による光ファイバでは、スペーサにより光ファイバが管に触れないようにするので、管壁との接触による光ファイバの損傷を防止できる。
第19の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストを用いて形成されたもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
上記第19の観点による光ファイバコイル式センサでは、有機金液または有機金ペーストを塗布して20μm以上の厚い金属被覆を形成するため、酸化による劣化がない。また、600℃〜800℃の温度でアニールするので、光ファイバ素線または樹脂被覆の外周面と金属被覆の密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
第20の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20’)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストによる金属被覆(2t−1)の上に金電解メッキによる金属被覆(2t−2)を形成したもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
上記第20の観点による光ファイバコイル式センサでは、光ファイバ素線や樹脂被覆の外周面に成膜しやすい方法である有機金液または有機金ペーストを塗布して第1の金属被覆を形成し、その上に成膜速度が速い方法である金電解メッキで第2の金属被覆を形成して、20μm以上の厚い金属被覆を形成するため、酸化による劣化がない。また、600℃〜800℃の温度でアニールするので、光ファイバ素線または樹脂被覆の外周面と金属被覆の密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
第21の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20’)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金無電解メッキによる金属被覆(2t−1)の上に金電解メッキによる金属被覆(2t−2)を形成したもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)を提供する。
上記第20の観点による光ファイバコイル式センサでは、光ファイバ素線や樹脂被覆の外周面に成膜しやすい方法である無電解メッキにより第1の金属被覆を形成し、その上に成膜速度が速い方法である金電解メッキで第2の金属被覆を形成して、20μm以上の厚い金属被覆を形成するため、酸化による劣化がない。また、600℃〜800℃の温度でアニールするので、光ファイバ素線または樹脂被覆の外周面と金属被覆の密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
第22の観点では、本発明は、上記構成の光ファイバにおいて、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼き付けする場合、該有機金属液または前記有機金属ペーストは、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストのいずれかであることを特徴とする光ファイバ(20)を提供する。
上記第22の観点による光ファイバでは、光ファイバ素線や樹脂被覆の外周面に金属被覆を好適に形成できる。
本発明の光ファイバコイル式センサおよび光ファイバによれば、光損失特性,コストパフォーマンス,耐熱性を向上することが出来る。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る光ファイバコイル式センサ100を示す構成説明図である。
この光ファイバコイル式センサ100は、多数個の光ファイバコイル1,2を光ファイバライン3,4により直列接続した構成である。
光ファイバコイル1および光ファイバライン3は、被測定物OBの壁面WLの300℃未満になる領域に設置されている。また、光ファイバコイル1と光ファイバライン3とは、接合部13で接合されている。
他方、光ファイバコイル2および光ファイバライン4は、被測定物OBの壁面WLの300℃〜600℃になる高温領域HTに設置されている。また、光ファイバコイル2と光ファイバライン4とは、接合部24で接合されている。
さらに、光ファイバライン3と光ファイバライン4とは、接合部34で接合されている。
光ファイバコイル式センサ100には測定装置Mから導入光Loが導入される。そして、光ファイバコイル式センサ100の光ファイバコイル1,2を通過した導出光Lxが測定装置Mへ導出される。この導入光Loと導出光Lxの差により、壁面WLの振動を検出できる。
図2に示すように、光ファイバコイル1と光ファイバライン3とは、接合部13で接合されている。
図3は、接合部13を示す断面図である。
光ファイバコイル1は、樹脂被覆光ファイバ10を渦巻き状に巻いたものである。樹脂被覆光ファイバ10は、コア1eとクラッド1dからなる光ファイバ素線11に樹脂被覆1tを形成したものである。コア1eの有効径は例えば4.2μm、クラッド1dの外径は例えば100μmである。樹脂被覆1tは例えばポリイミド被覆であり、厚さは例えば60μmである。
一方、光ファイバライン3を構成する樹脂被覆光ファイバ30は、コア3eとクラッド3dからなる光ファイバ素線33に樹脂被覆1ttを形成したものである。コア3eの有効径は例えば10μm、クラッド3dの外径は例えば125μmである。樹脂被覆1ttは例えばポリイミド被覆であり、厚さは例えば60μmである。
接合部13は、コア有効径の異なる光ファイバを接合したときのモード変化を小さくするため、マイクロトーチ等で熱を加えて、樹脂被覆光ファイバ10のコア1eと樹脂被覆光ファイバ30のコア3eとをなだらかに拡径させ融着させている。
なお、接合部13の樹脂被覆1t,3tを除去して接合した後、樹脂塗料13tを塗布している。樹脂塗料13tは、例えばポリイミド塗料である。
図4に示すように、光ファイバコイル2と光ファイバライン4とは、接合部24で接合されている。
図5は、接合部24を示す断面図である。
光ファイバコイル2は、金属覆光ファイバ20を渦巻き状に巻いたものである。金属被覆光ファイバ20は、コア1eとクラッド1dからなる光ファイバ素線11に金属被覆2tを形成したものである。コア1eの有効径は例えば4.2μm、クラッド1dの外径は例えば100μmである。金属被覆2tは例えば金被覆であり、厚さは例えば10μmである。
一方、光ファイバライン4を構成する金属被覆光ファイバ40は、コア3eとクラッド3dからなる光ファイバ素線33に金属被覆4tを形成したものである。コア3eの有効径は例えば10μm、クラッド3dの外径は例えば125μmである。金属被覆4tは例えば金被覆であり、厚さは例えば10μmである。
接合部24は、コア有効径の異なる光ファイバを接合したときのモード変化を小さくするため、マイクロトーチ等で熱を加えて、金属被覆光ファイバ20のコア1eと金属被覆光ファイバ40のコア3eとをなだらかに拡径させ融着させている。
なお、接合部24の金属被覆2t,4tを除去して接合した後、金属塗料24tを塗布している。金属塗料24tは、例えば金塗料である。
図6に示すように、光ファイバライン3と光ファイバライン4とは、接合部34で接合されている。
図7は、接合部34を示す断面図である。
接合部34は、光ファイバを接合したときの損失を小さくするため、マイクロトーチ等で熱を加えて、樹脂被覆光ファイバ30のコア3eと金属被覆光ファイバ40のコア3eとをなだらかに拡径させ融着させている。
なお、接合部34の樹脂被覆1tt,金属被覆4tを除去して接合した後、樹脂塗料13tを塗布している。
図8に示すように、光ファイバコイル1,2には、最小内径5.0mmで35ターン巻いた状態での光損失が0.1dBであり、直線状に伸ばした状態での光損失が3.0dB/kmである光ファイバaを用いた。また、光ファイバライン3,4には、最小内径5.0mmで35ターン巻いた状態での光損失が0.5dBであり、直線状に伸ばした状態での光損失が0.4dBである光ファイバbを用いた。両者の接合部13,24での光損失は0.15dBであった。
光ファイバコイル1,2での光損失をLcとし、光ファイバライン3,4の1km当たりの光損失をL1とし、接合部13,24での光損失をLsとし、光ファイバコイル1,2の合計個数をx個とし、光ファイバライン3,4の合計長さを10kmとし、許容される全体の光損失を15dBとすると、
15≧Lc×x+Ll×10+Ls×2×x
である。変形すると、
(15−Ll×10)/(Lc+2×Ls)≧x
となる。
ここで、Lc=0.1、Ll=0.4、Ls=0.15dBであるから、
27.5≧x
となり、光ファイバコイル設置可能数は27個となる。
実施例1にかかる光ファイバコイル式センサ100によれば、次の効果が得られる。
(1)コスト高になるが環境温度300℃以上で使用できる光ファイバコイル2および光ファイバライン4と、環境温度300℃以上では使用できないが安価な光ファイバコイル1および光ファイバライン3を組み合わせているため、コストパフォーマンスが高く且つ高温環境下でも使用できる。
(2)渦巻き形状に巻いた状態での光損失が小さい光ファイバ10,20を用いて光ファイバコイル1,2を作り、直線状に伸ばした状態での光損失が小さい光ファイバ30,40を用いて光ファイバライン3,4を作り、これらを組み合わせているため、全体としての光損失を小さく出来る。
(3)光ファイバコイル1,2と光ファイバライン3,4の接合部13,24でファイバコア同士をなだらかに融着させたため、接合部での光損失を小さくすることが出来る。
図9に示すように、光ファイバコイル1と光ファイバライン3とを中間光ファイバ5を介して接合してもよい。
中間光ファイバ5のコア有効径は例えば8μm、クラッド外径は例えば120μm、樹脂被覆厚さは例えば60μmである。
光ファイバコイル1と中間光ファイバ5の接合部15および光ファイバライン3と中間光ファイバ5の接合部35では、ファイバコア同士をなだらかに融着させる。
光ファイバコイル1と中間光ファイバ5の接合部15の光損失および光ファイバライン3と中間光ファイバ5の接合部35の光損失の和が光ファイバコイル1と光ファイバライン3の接合部13の光損失より小さくなるように中間光ファイバ5を選ぶ。
同様に、光ファイバコイル2と光ファイバライン4とを、金属被覆した中間光ファイバを介して接合してもよい。
図10に示すように、光ファイバコイル1,2には、最小内径5.0mmで35ターン巻いた状態での光損失が0.02dBであり、直線状に伸ばした状態での光損失が3.0dB/kmである光ファイバa’を用いた。また、中間光ファイバには、最小内径5.0mmで35ターン巻いた状態での光損失が0.8dBであり、直線状に伸ばした状態での光損失が1.2dBである光ファイバcを用いた。両者の接合部での光損失は0.10dBであった。また、光ファイバライン3,4には、最小内径5.0mmで35ターン巻いた状態での光損失が0.5dBであり、直線状に伸ばした状態での光損失が0.4dBである光ファイバbを用いた。中間光ファイバとの接合部での光損失は0.05dBであった。
光ファイバコイル1,2での光損失をLcとし、光ファイバライン3,4の1km当たりの光損失をL1とし、光ファイバコイル1,2と中間光ファイバの接合部での光損失をLcsとし、中間光ファイバと光ファイバライン3,4の接合部での光損失をLlsとし、光ファイバコイル1,2の合計個数をx個とし、光ファイバライン3,4の合計長さを10kmとし、許容される全体の光損失を15dBとすると、
15≧Lc×x+Ll×10+(Lcs+Lls)×2×x
である。変形すると、
(15−Ll×10)/{Lc+2×(Lcs+Lls)}≧x
となる。
ここで、Lc=0.02、Ll=0.4、Lcs=0.1dB、Lls=0.05dBであるから、
34.4≧x
となり、光ファイバコイル設置可能数は34個となる。
実施例1,2の光ファイバコイル式センサによれば、コスト高になるが耐熱性の高い光ファイバと耐熱性は低いが安価な光ファイバとを組み合わせることにより、コストパフォーマンスが高くなり、且つ、高温環境下でも使用できるようになる。
図11は、実施例1の金属被覆光ファイバ20に代えて用いうる金属被覆光ファイバ20’の断面図である。
この金属被覆光ファイバ20’は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、厚さ20μm以上の金属被覆2tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、金属被覆2tの厚さ35μmである。金属被覆2tの組成中の50%以上が金成分である。
図12は、金属被覆光ファイバ20’の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから光ファイバ素線11を引き出し、その光ファイバ素線11の外周面にn(例えばn=10〜20)段の有機金液塗布部OC1,OC2,…,OCnで有機金液または有機金ペーストを塗布し、乾燥部ODで乾燥し、焼付け部ORで焼き付けて、厚さ20μm以上の金属被覆2tを形成し、金属被覆光ファイバ20’を製造する。この金属被覆光ファイバ20’は、図示せぬ巻取ドラムに巻き取る。
有機金液または有機金ペーストは、金液,液状またはペースト状の上絵付用貴金組成物,金レジネートペースト等である。
金液は、例えば日本金液株式会社(愛知県春日井市)から上絵付用金液として市販されている。
また、液状またはペースト状の上絵付用貴金組成物は、例えば特公平7−6067号公報に記載されている。
また、金レジネートペーストは、例えば特許第3203672号公報に記載されている。
一例を挙げると、株式会社日本金液製の金液HY−1991(商品名)を塗布し、150℃で5分間乾燥させ、600℃で5分間焼付けすることにより、金被覆(金90%以上で、ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等を含む)を形成する。
次に、図13に示すように、適当な長さ(例えば5cm〜1km)に切断した金属被覆光ファイバ20’を空気雰囲気のアニール部HAに入れ、空気中で600℃〜800℃で数時間〜数十時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を完成する。
実施例3の金属被覆光ファイバ20’によれば、20μm以上の厚い金属被覆2tだけであるため、酸化による劣化が少ない。また、厚い金属被覆2tを形成しただけだと、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が低いが、600℃〜800℃の温度で数時間から数十時間アニールするので、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
−製造例1−
有機金液塗布部OCの段数n=13とし、アニール部HAで空気中で約600℃で1時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の金属被覆2tの厚さは約29μm、最小コイル半径(断線せずにコイル化できたコイルの中で最小のものの半径)は9.0mmであった。
−製造例2−
有機金液塗布部OCの段数n=13とし、アニール部HAで空気中で約600℃で20時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率(アニール前の光損失からアニール後に回復した光損失)は60.5%であった。
−製造例3−
有機金液塗布部OCの段数n=13とし、アニール部HAで空気中で約600℃で25時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は56.5%であった。
−製造例4−
有機金液塗布部OCの段数n=13とし、アニール部HAで空気中で約600℃で40時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の最小コイル半径は9.5mm、損失回復率は48.5%であった。
−製造例5−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で1時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の金属被覆2tの厚さは約36μm、最小コイル半径は9.0mmであった。
−製造例6−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で3時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は88.8%であった。
−製造例7−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で4時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は84.4%であった。
−製造例8−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で5時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は84.4%であった。
−製造例9−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で7時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は77.7%であった。
−製造例10−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で70時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は35.5%であった。
−製造例11−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で74時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の損失回復率は33.3%であった。
−製造例12−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約600℃で76時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’の最小コイル半径は14.8mmであった。
−製造例13−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約800℃で2時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’のdB損失回復(アニール前の光損失からアニール後に回復した光損失量)は0.04dBであった。
−製造例14−
有機金液塗布部OCの段数n=16とし、アニール部HAで空気中で約800℃で4時間アニールし、金属被覆光ファイバ20’を製造した。
この金属被覆光ファイバ20’のdB損失回復は0.45dBであった。
図14は、実施例1の金属被覆光ファイバ20に代えて用いうる金属被覆光ファイバ20”の断面図である。
この金属被覆光ファイバ20”は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、第1金属被覆2t−1と第2金属被覆2t−2からなる厚さ20μm以上の金属被覆2tを形成した構成である。
図15は、金属被覆光ファイバ20”の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから光ファイバ素線11を引き出し、その光ファイバ素線11の外周面に有機金液塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、乾燥部ODで乾燥し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成し、次に電解メッキ部ECで第2金属被覆2t−2を形成し、厚さ20μm以上の金属被覆2tを形成し、金属被覆光ファイバ20”を製造する。金属被覆光ファイバ20”は、図示せぬ巻取ドラムに巻き取る。
次に、図13と同様に、適当な長さに切断した金属被覆光ファイバ20”を空気雰囲気のアニール部HAに入れ、空気中で600℃〜800℃で数時間〜数十時間アニールし、金属被覆光ファイバ20”を完成する。
実施例4の金属被覆光ファイバ20”によれば、20μm以上の厚い金属被覆2tだけであるため、酸化による劣化が少ない。また、厚い金属被覆2tを形成しただけだと、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が低いが、600℃〜800℃の温度で数時間から数十時間アニールするので、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
図16は、金属被覆光ファイバ20”の別の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから光ファイバ素線11を引き出し、その光ファイバ素線11の外周面に無電解メッキ部NCで第1金属被覆2t−1を形成し、次に電解メッキ部ECで第2金属被覆2t−2を形成し、厚さ20μm以上の金属被覆2tを形成し、金属被覆光ファイバ20”を製造する。金属被覆光ファイバ20”は、図示せぬ巻取ドラムに巻き取る。
次に、実施例4と同様にアニールし、金属被覆光ファイバ20”を完成する。
実施例5の金属被覆光ファイバ20”によれば、20μm以上の厚い金属被覆2tだけであるため、酸化による劣化が少ない。また、厚い金属被覆2tを形成しただけだと、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が低いが、600℃〜800℃の温度で数時間から数十時間アニールするので、光ファイバ素線11と金属被覆2tの密着性が改善される。これらにより、十分な耐久性が得られる。
なお、第1金属被覆2t−1としてニッケル層、第2金属被覆2t−2として金層をコーティングする、金−ニッケル複合金属被覆2tを用いてもよい。
図17は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ25の断面図である。
この光ファイバ25は、石英またはガラスからなるコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、金,銀,白金またはパラジウム等の第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に金,銀,白金またはパラジウム等の第2金属被覆2t−2を形成し、その第2金属被覆2t−2の外周面にポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂被覆1tを形成した構成である。
コア1eおよびクラッド1dの比屈折率差は1.7%以上、コア1eの直径は5.6μm以下、カットオフ波長は1μm以上、クラッド1dの直径は125μmである。
第1金属被覆2t−1は、厚さ0.1〜1μmであり、その組成中の50%以上が金属成分である。
第2金属被覆2t−2は、厚さ1〜20μmであり、その組成中の50%以上が金属成分である。
樹脂被覆1tは、厚さ10〜20μmである。
図18は、光ファイバ25の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11に、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
有機金属液または有機金属ペーストは、金液,液状またはペースト状の上絵付用貴金属組成物,金レジネートペースト,銀メタロオーガニックペースト,パラジウム含有有機組成物ペースト等である。
銀メタロオーガニックペーストは、例えば特開平10−204297号公報に記載されている。
また、パラジウム含有有機組成物ペーストは、例えば特許第3232057号公報に記載されている。
第1金属被覆2t−1を形成した後、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
続いて、樹脂塗布部PCで樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、樹脂被覆1tを形成する。
樹脂は、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等である。
図19,図20は、曲げ直径と光損失の関係を示す図表である。
図19では、コア1eとクラッド1dの比屈折率差が1.7%であり、コア径が5.6μmであり、カットオフ波長が1.03μmである光ファイバ素線11を用いた。
図20では、コア1eとクラッド1dの比屈折率差が0.3%であり、コア径が9.2μmであり、カットオフ波長が1.26μmである光ファイバ素線11を用いた。
図19では、曲げ直径が3mmでも光損失が十分小さい。一方、図20では、曲げ直径を15mm以上にすれば光損失が十分小さい。
なお、コア1eとクラッド1dの比屈折率差が1.7%以上、コア径が5.6μm以下、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ素線11を用いた光ファイバ25では、図19と同様の結果が得られた。
実施例6の光ファイバ25によれば、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けして第1金属被覆2t−1を形成するため、ディッピング法のように光ファイバの特性が劣化する問題点がない。また、無電解メッキ法に比べて生産性が著しく高くなる。また、第1金属被覆2t−1を形成した上で電解メッキ法により第2金属被覆2t−2を形成しているため、高い生産性で厚い被覆を形成でき、耐熱性を高くすることが出来る。さらに、金属被膜3の外周に樹脂被覆1tを形成しているため、絶縁性が得られ、機器内に配線した場合に電気短絡することを防止できる。
また、コア1eとクラッド1dの比屈折率差が1.7%以上、コア径が5.6μm以下、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ素線11を用いた光ファイバ25では、曲げ直径を小さくしても光損失が十分小さいため、光ファイバコイルを作成するのに好適となる。
図21は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ26の断面図である。
この光ファイバ26は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、樹脂被覆1tを形成し、その樹脂被覆1tの外周面に金属被覆2tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、樹脂被覆1tの厚さ1〜15μm、金属被覆2tの厚さ5〜15μmである。
樹脂被覆1tは、光ファイバ素線11の外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きした変性ポリイミド樹脂被覆である。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
この光ファイバ26によれば、高温時において樹脂被覆1tからの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2tに孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1tが光ファイバ1の断線を防止する。さらに、金属被覆2tにより樹脂被覆1tの酸化を防止でき、600℃でも使用可能な耐熱性が得られる。
図22は、光ファイバ26の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の樹脂被覆1tを形成する。
続いて、樹脂被覆1tの外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、金属被覆2tを形成する。
実施例7の製造方法によれば、光ファイバ26を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線11が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図23は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ27の断面図である。
この光ファイバ27は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、樹脂被覆1tを形成し、その樹脂被覆1tの外周面に、第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に第2金属被覆2t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、樹脂被覆1tの厚さ1〜15μm、第1金属被覆2t−1の厚さ5〜15μm、第2金属被覆2t−2の厚さは5〜50μmである。
樹脂被覆1tは、光ファイバ素線11の外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼き付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きしたものである。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
実施例8の光ファイバ27によれば、高温時において樹脂被覆1tからの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2t−1,2t−2に孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1tが光ファイバ1の断線を防止する。また、金属被覆2t−1,2t−2により樹脂被覆1tの酸化を防止でき、600℃でも使用可能な耐熱性が得られる。さらに、厚い金属被覆があるため、丈夫になる。
図24は、光ファイバ27の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の樹脂被覆1tを形成する。
続いて、樹脂被覆1tの外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
実施例8の製造方法によれば、光ファイバ27を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線11が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図25は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ28の断面図である。
この光ファイバ28は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、第1樹脂被覆1t−1を形成し、その第1樹脂被覆1t−1の外周面に、金属被覆2tを形成し、その金属被覆2tの外周面に、第2樹脂被覆1t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、第1樹脂被覆1t−1の厚さ1〜15μm、金属被覆2tの厚さ5〜15μm、第2樹脂被覆1t−2の厚さ5〜15μmである。
第1樹脂被覆1t−1は、光ファイバ素線11の外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼き付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きした変性ポリイミド樹脂である。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
実施例9の光ファイバ28によれば、高温時において第1樹脂被覆1t−1からの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2tに孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1t−1,1t−2が光ファイバ素線11の断線を防止する。また、金属被覆2tにより第1樹脂被覆1t−1の酸化を防止でき、耐熱性が得られる。さらに、第2樹脂被覆1t−2で絶縁するため、電気短絡が問題になる所でも使用できる。また、管に入れる場合に第2樹脂被覆1t−2が潤滑の役割を果たす。
図26は、光ファイバ28の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の第1樹脂被覆1t−1を形成する。
続いて、第1樹脂被覆1t−1の外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、金属被覆2tを形成する。
続いて、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、第2樹脂被覆1t−2を形成する。
実施例9の製造方法によれば、光ファイバ28を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線11が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図27は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ29の断面図である。
この光ファイバ29は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、第1樹脂被覆1t−1を形成し、その第1樹脂被覆1t−1の外周面に、第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に第2金属被覆2t−2を形成し、その第2金属被覆2t−2の外周面に第2樹脂被覆1t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、第1樹脂被覆1t−1の厚さ1〜15μm、第1金属被覆2t−1の厚さ5〜15μm、第2金属被覆2t−2の厚さは5〜50μm、第2樹脂被覆1t−2の厚さは5〜15μmである。
第1樹脂被覆1t−1は、光ファイバ素線11の外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼き付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きした変性ポリイミド樹脂である。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
実施例10の光ファイバ29によれば、高温時において第1樹脂被覆1t−1からの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2t−1,2t−2に孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1t−1,1t−2が光ファイバ素線11の断線を防止する。また、金属被覆2t−1,2t−2により第1樹脂被覆1t−1の酸化を防止でき、耐熱性が得られる。また、厚い金属被覆2t−1,2t−2があるため、丈夫になる。さらに、第2樹脂被覆1t−2で絶縁するため、電気短絡が問題になる所でも使用できる。また、管に入れる場合に第2樹脂被覆1t−2が潤滑の役割を果たす。
図28は、光ファイバ29の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の第1樹脂被覆1t−1を形成する。
続いて、第1樹脂被覆1t−1の外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
続いて、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、第2樹脂被覆1t−2を形成する。
実施例10の製造方法によれば、光ファイバ29を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線11が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図29は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ19の断面図である。
この光ファイバ19は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、金,銀,白金,パラジウム,ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等またはその合金の金属被覆2tを形成し、その金属被覆2tの外周面に、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等の樹脂被覆1tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、金属被覆2tの厚さ0.1〜1μm、樹脂被覆1tの厚さ10〜20μmである。また、金属被覆2tの組成中の50%以上が金属成分である。
図30は、光ファイバ19の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、金属被覆2tを形成する。
続いて、樹脂塗布部PCで樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、樹脂被覆1tを形成する。
樹脂は、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等である。
図31は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ18の断面図である。
この光ファイバ18は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、金,銀,白金,パラジウム,ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等またはその合金の第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に金,銀,白金,パラジウム,ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等またはその合金の第2金属被覆2t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、第1金属被覆2t−1の厚さ0.1〜1μm、第2金属被覆2t−2の厚さ1〜20μmである。また、金属被覆2t−1,2t−2の組成中の50%以上が金属成分である。
図32は、光ファイバ18の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11の外周面に、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
図33は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ17の断面図である。
この光ファイバ17は、石英またはガラスのコア1eおよびクラッド1dからなる光ファイバ素線11の外周面に、金,銀,白金,パラジウム,ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等またはその合金の第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に金,銀,白金,パラジウム,ロジウム,クロム,ビスマス,トリウム等またはその合金の第2金属被覆2t−2を形成し、その第2金属被覆2t−2の外周面に、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等の樹脂被覆1tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径10μm、クラッド1dの直径125μm、第1金属被覆2t−1の厚さ0.1〜1μm、第2金属被覆2t−2の厚さ1〜20μm、樹脂被覆1tの厚さ10〜20μmである。また、金属被覆2t−1,2t−2の組成中の50%以上が金属成分である。
図34は、光ファイバ17の製造方法を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出した光ファイバ素線11に、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
続いて、樹脂塗布部PCで樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、樹脂被覆1tを形成する。
樹脂は、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等である。
図35は、実施例14に係る光ファイバコイル式センサ101を示す断面図である。図36は、同斜視図である。
この光ファイバコイル式センサ101は、実施例1で示した金属被覆光ファイバ20を渦巻き形状に巻いた光ファイバコイル2を、多数の貫通孔51を穿設した多孔金プレート50の第1面にフィラー入り金ペースト52により接着した構成である。
金属被覆光ファイバ20の両端には、光コネクタ55が取り付けられている。
光ファイバコイル2の巻き直径は例えば15mm、巻き数は例えば8ターンである。
多孔金プレート50の外形寸法は、例えば幅70mm、奥行き70mm、厚さ1mmである。
貫通孔51の直径は、例えば3mmである。貫通孔51のせん孔ピッチは、例えば10mmである。
フィラー入り金ペースト52は、金液,液状またはペースト状の上絵付用貴金属組成物,金レジネートペースト等にガラス繊維等のフィラーを添加したものである。
図37は、光ファイバコイル式センサ101を測定対象物に取り付ける処理の作業手順を示すフロー図である。
ステップS1では、多孔金プレート50の第1面に光ファイバコイル2を載せ、フィラー入り金ペースト52を塗布し、光ファイバコイル式センサ101とする。
ステップS2では、測定対象物の表面をアルコール洗浄する。
ステップS3では、図38に示すように、測定対象物OBの表面にフィラー入り金ペースト53を塗布する。
ステップS4では、図39に示すように、測定対象物OBの表面に塗布したフィラー入り金ペースト53の上に光ファイバコイル式センサ101を積載する。
ステップS5では、ヒートガンで温風を吹き付けてフィラー入り金ペースト52,53を乾燥させ(例えば80℃×60分間)、次いでヒートガンで熱風を吹き付けてフィラー入り金ペースト52,53を焼結させる(例えば600℃×60分間)。
実施例14の光ファイバコイル式センサ101によれば、多孔金プレート50が歪み緩衝作用を奏し、測定対象物の材料と耐熱光ファイバコイルの材料の膨張係数の違いにより測定対象物と光ファイバコイルの接着界面でクラックが発生することを抑制する。また、多数の貫通孔51が開けてあるため、金ペースト53の乾燥時に溶剤成分が抜けやすくなり、好適に接着できる。また、貫通孔51も歪み緩衝作用を奏するので、耐久性を向上できる。さらに、金ペースト52,53がフィラー入りであるため、クラックが発生しにくくなる。
なお、従来は、高温になる測定対象物(例えば炉壁)には、セラミック接着剤で光ファイバコイル式センサが取り付けられていたが、測定対象物が高温−低温の温度サイクル(例えば600℃−室温)を繰り返した場合、測定対象物の材料(例えばインコネル)と光ファイバコイル式センサの材料(例えば石英)の膨張係数の違いにより、測定対象物と光ファイバコイル式センサの接着界面でクラックが発生し、測定対象物から光ファイバコイル式センサが剥離するなど、耐久性に欠ける問題点があった。この問題点を実施例14により解消できる。
図40は、実施例15に係る光ファイバコイル式センサ102を示す外観図である。なお、図の一部は、接着剤61を剥がした状態を示している。
この光ファイバコイル式センサ102は、外径10mm以下の円柱形状の心材11に、例えば実施例6の光ファイバ25を10ターン以上巻き付け、接着剤61で固定し、光ファイバ25の両端にコネクタ55を取り付けた構造である。
なお、少しコイル間隔を空けて光ファイバ25を巻き付けてもよい。
心材60は、樹脂、金属、セラミック等無機材料のいずれかである。
接着剤61は、UV硬化型樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、シアノアクリレート系瞬間接着剤、シリコン樹脂接着剤、ポリイミド樹脂接着剤、グラファイト系接着剤、低融点ガラス、セラミック系接着剤のいずれかである。
図41に示すように、光ファイバコイル式センサ102は、心材60の一部を被測定物OBに埋設して設置される。あるいは、図42に示すように、光ファイバコイル式センサ102は、心材60の底面を被測定物OBに接着して設置される。
実施例15の光ファイバコイル式センサ102によれば、次の効果が得られる。
(1)心材60を介して被測定物OBの振動を好感度に検知できる。また、コイル半径が10mm以下となり、振動を検知する感度が高くなる。また、コイルの巻き数が10ターン以上あり、振動を検知する感度が高くなる。
(2)製造しやすいため、量産性に優れ、安価となり、製品間のバラツキが少なくなる。
(3)小型であり、被測定物OBから独立した単体で存在するので、取り扱い性が良くなる。
(4)被測定物OBに心材60の一部または全部を埋設したり、接着するなど、多様な設置方法を自由に選べるので、被測定物OBへの設置が容易になる。
(5)コネクタ55により、検知回路等と接続しやすくなり、取り扱いに便利になる。
図43は、実施例16に係る光ファイバコイル式センサ103を示す外観図である。なお、図の一部は、接着剤61を剥がした状態を示している。
この光ファイバコイル式センサ103は、胴部の両端にフランジ部62aが付いた胴部外径10mm以下の円筒形状の心材62の胴部に、例えば実施例6の光ファイバ25を10ターン以上巻き付け、接着剤61で固定し、光ファイバ25の両端にコネクタ55を取り付けた構造である。
なお、少しコイル間隔を空けて光ファイバ25を巻き付けてもよい。
心材62は、樹脂、金属、セラミック等無機材料のいずれかであり、中心に貫通孔が設けてある。
図44に示すように、光ファイバコイル式センサ103は、心材62の貫通孔にねじNを貫通させて被測定物OBにねじ止めして設置される。
実施例16の光ファイバコイル式センサ103によれば、次の効果が得られる。
(1)心材62を介して被測定物OBの振動を好感度に検知できる。また、コイル半径が10mm以下となり、振動を検知する感度が高くなる。また、コイルの巻き数が10ターン以上あり、振動を検知する感度が高くなる。
(2)製造しやすいため、量産性に優れ、安価となり、製品間のバラツキが少なくなる。
(3)小型であり、被測定物OBから独立した単体で存在するので、取り扱い性が良くなる。
(4)被測定物OBに心材62を接着したり、ねじ止めするなど、多様な設置方法を自由に選べるので、被測定物OBへの設置が容易になる。
(5)コネクタ55により、検知回路等と接続しやすくなり、取り扱いに便利になる。
図45は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ16の断面図である。
この光ファイバ16は、石英またはガラスからなるコア1eの外周面に、金,銀,白金またはパラジウム等の金属被覆2tを形成し、その金属被覆2tの外周面に、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等の樹脂被覆1tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径200〜300μm、金属被覆2tの厚さ0.1〜1μm、樹脂被覆1tの厚さ10〜20μmである。
この光ファイバ16によれば、金属被覆2tで光を反射するため、光の一部が金属被覆2tに入って減衰することがない。従って、プラスチッククラッド光ファイバよりも光の伝送損失が少なくなり、より長距離の光伝送が可能となる。さらに、樹脂被覆1tを形成しているため、外力に対する耐性が高くなる。
図46は、光ファイバ16の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eに、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、金属被覆2tを形成する。
続いて、樹脂塗布部PCで樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、樹脂被覆1tを形成する。
樹脂は、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等である。
実施例17の製造方法によれば、ディッピング法のように光ファイバの特性が劣化する問題点がない。また、無電解メッキ法に比べて生産性を著しく向上できる。
図47は、実施例1の金属被覆光ファイバ20に代えて用いうる光ファイバ14の断面図である。
この光ファイバ14は、石英またはガラスからなるコア1eの外周面に、金,銀,白金またはパラジウム等の第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に金,銀,白金またはパラジウム等の第2金属被覆2t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径200〜300μm、第1金属被覆2t−1の厚さ0.1〜1μm、第2金属被覆2t−2の厚さ1〜20μmである。
この光ファイバ14によれば、第1金属被覆2t−1で光を反射するため、光の一部が第1金属被覆2t−1に入って減衰することがない。従って、プラスチッククラッド光ファイバよりも光の伝送損失が少なくなり、より長距離の光伝送が可能となる。さらに、第2金属被覆2t−2を形成しているため、外力に対する耐性が高くなる。
図48は、光ファイバ14の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eに、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
図49は、光ファイバ14の別の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eに、無電解メッキ部NCで無電解メッキを行い、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
実施例18の製造方法によれば、光ファイバ14を好適に製造できる。
図50は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ16’の断面図である。
この光ファイバ16’は、石英またはガラスからなるコア1eの外周面に、金,銀,白金またはパラジウム等の第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に金,銀,白金またはパラジウム等の第2金属被覆2t−2を形成し、その第2金属被覆2t−2の外周面に、ポリイミド樹脂,紫外線硬化樹脂またはシリコン樹脂等の樹脂被覆1tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径200〜300μm、第1金属被覆2t−1の厚さ0.1〜1μm、第2金属被覆2t−2の厚さ1〜20μm、樹脂被覆1tの厚さ10〜20μmである。
この光ファイバ16’によれば、第1金属被覆2t−1で光を反射するため、光の一部が第1金属被覆2t−1に入って減衰することがない。従って、プラスチッククラッド光ファイバよりも光の伝送損失が少なくなり、より長距離の光伝送が可能となる。さらに、第2金属被覆2t−2および樹脂被覆1tを形成しているため、外力に対する耐性が高くなる。
図51は、光ファイバ16’の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eに、有機金属塗布部OCで有機金属液または有機金属ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
続いて、樹脂塗布部PCで樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、樹脂被覆1tを形成する。
実施例19の製造方法によれば、ディッピング法のように光ファイバの特性が劣化する問題点がない。また、無電解メッキ法に比べて生産性を著しく向上できる。
図52は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ45の断面図である。
この光ファイバ45は、石英またはガラスからなるコア1eの外周面に、樹脂被覆1tを形成し、その樹脂被覆1tの外周面に金属被覆2tを形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径200〜300μm、樹脂被覆1tの厚さ1〜15μm、金属被覆2tの厚さ5〜15μmである。
樹脂被覆1tは、コア1eの外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きした変性ポリイミド樹脂被覆である。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
この光ファイバ45によれば、高温時において樹脂被覆1tからの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2tに孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1tが光ファイバ1の断線を防止する。さらに、金属被覆2tにより樹脂被覆1tの酸化を防止でき、600℃でも使用可能な耐熱性が得られる。
図53は、光ファイバ45の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eの外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の樹脂被覆1tを形成する。
続いて、樹脂被覆1tの外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、金属被覆2tを形成する。
実施例20の製造方法によれば、光ファイバ45を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図54は、実施例1の光ファイバ10,20に代えて用いうる光ファイバ47の断面図である。
この光ファイバ47は、石英またはガラスのコア1eの外周面に、第1樹脂被覆1t−1を形成し、その第1樹脂被覆1t−1の外周面に、第1金属被覆2t−1を形成し、その第1金属被覆2t−1の外周面に第2金属被覆2t−2を形成し、その第2金属被覆2t−2の外周面に第2樹脂被覆1t−2を形成した構成である。
数値例を挙げると、コア1eの直径200〜300μm、第1樹脂被覆1t−1の厚さ1〜15μm、第1金属被覆2t−1の厚さ5〜15μm、第2金属被覆2t−2の厚さは5〜50μm、第2樹脂被覆1t−2の厚さは5〜15μmである。
第1樹脂被覆1t−1は、コア1eの外周面にポリイミド樹脂を塗布し焼き付けしてポリイミド樹脂被覆を形成し、そのポリイミド樹脂被覆を窒素雰囲気下で空焼きした変性ポリイミド樹脂である。空焼きの温度は、例えば700〜800℃である。
実施例21の光ファイバ47によれば、高温時において第1樹脂被覆1t−1からの熱分解ガスの発生がないため金属被覆2t−1,2t−2に孔があくことがなく、耐久性が向上する。
また、樹脂被覆1t−1,1t−2が光ファイバ素線11の断線を防止する。また、金属被覆2t−1,2t−2により第1樹脂被覆1t−1の酸化を防止でき、耐熱性が得られる。また、厚い金属被覆2t−1,2t−2があるため、丈夫になる。さらに、第2樹脂被覆1t−2で絶縁するため、電気短絡が問題になる所でも使用できる。また、管に入れる場合に第2樹脂被覆1t−2が潤滑の役割を果たす。
図55は、光ファイバ47の製造過程を示す説明図である。
加熱炉RのプリフォームPから引き出したコア1eの外周面に、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、ポリイミド樹脂被覆を形成する。次に空焼き部NRにおいて窒素雰囲気下でポリイミド樹脂被覆を空焼きし、変性ポリイミド樹脂の第1樹脂被覆1t−1を形成する。
続いて、第1樹脂被覆1t−1の外周面に有機金属塗布部OCで有機金液または有機金ペーストを塗布し、焼付け部ORで焼き付けて、第1金属被覆2t−1を形成する。
続いて、電解メッキ部ECで電解メッキを行い、第2金属被覆2t−2を形成する。
続いて、ポリイミド樹脂塗布部PCでポリイミド樹脂を塗布し、焼付け部PRで焼き付けて、第2樹脂被覆1t−2を形成する。
実施例21の製造方法によれば、光ファイバ47を好適に製造することが出来る。また、ディッピング法のように溶融金属が固化する際の応力で光ファイバ素線が劣化することがない。また、無電解メッキ法よりも成膜速度が高いため、生産性を向上できる。
図56は、実施例22にかかる耐熱光ファイバ250を示す外観図である。また、図57は、同断面図である。
この耐熱光ファイバ250は、両端近傍にそれぞれ2個の穴71,72を空けた管70に、例えば実施例6の光ファイバ25を挿通し、穴71,72から管70内に接着剤75を注入して、管70内に封止空間70sを形成した構成である。
封止空間70s内には、不活性ガスが封入されている。
管70は、外径2mm,内径1.6mm,長さ1kmのSUSフレキ管である。穴71,72は、管70の端から5mm,10mmの位置に空けられており、口径1mmである。
接着剤75は、ポリイミド樹脂である。
不活性ガスは、窒素ガスである。
耐熱光ファイバ250の製造は、次の手順で行う。
(1)穴71,72を空けた管70に、光ファイバ25を挿通する。
(2)管70内に窒素ガスを充填する。
(3)穴71,72に接着剤75を注入し、硬化させる。
実施例22にかかる耐熱光ファイバ250によれば、光ファイバ25は管70で保護されるため、敷設時に側面から加わる外力により断線することを防止できる。また、封止空間70s内に窒素ガスが封入されているため、光ファイバ25の被覆が酸化し劣化することを抑制でき、高温(例えば600℃)下で使用可能になる。さらに、管70の両端だけに接着剤を注入するため、製造が容易になる。また、片側2個ずつの穴71,72に接着剤を注入するため、封止を確実に行うことが出来る。
なお、不活性ガスはヘリウムガスでもよいし、不活性ガスの充填を省略してもよい。特に金または白金の金属被覆2tだけの場合は、不活性ガスの充填を省略してもよい。不活性ガスの充填を省略すると、封止空間70sに空気が封入されることになる。
図58は、実施例23にかかる光ファイバコイル式センサ104を示す外観図である。
この光ファイバコイル式センサ104は、温度,歪み,振動などを検知するためにセンシング点に設置される光ファイバコイル251と、センシング点から遠く離れた計測センタまで敷設される耐熱光ファイバ250と、耐熱光ファイバ250の計測センタ側の端部に装着された光コネクタ55とを具備している。
実施例23にかかる光ファイバコイル式センサ104によれば、耐熱光ファイバ250を用いているので、耐熱光ファイバ250を敷設する時に側面から加わる外力により光ファイバ25が断線することを防止できる。また、高温(例えば600℃)下で使用可能になる。
図29は、実施例24に係る保護管入り光ファイバ270を示す構成図である。
この保護管入り光ファイバ270は、実施例8の光ファイバ27を管70に挿通し、光ファイバ27を管70の両端に、セラミック・フェルール76を介して、耐熱接着剤75で封着した構成である。
光ファイバ27の長さは、例えば1km〜10kmである。
管70は、例えばパイレックス・ガラスやテンパックス・ガラスのような耐熱ガラス製である。
管70の内径は例えば0.3mm〜1.0mmであり、外径は例えば0.5mm〜5mmであり、長さは例えば10m〜10kmである。
セラミック・フェルール76は、ジルコニウム製である。
耐熱接着剤75は、例えばセラミック系接着剤である。
実施例24に係る保護管入り光ファイバ270は、腐食性ガスが存在する化学プラントや火山のような環境下で温度を測定するのに好適に使用できる。
図60は、実施例25に係る保護管入り光ファイバ270’を示す構成図である。
この保護管入り光ファイバ270’は、実施例8の光ファイバ27をガラス細管70−2に挿通し、光ファイバ27をガラス細管70−2の両端に、セラミック・フェルール76を介して、耐熱接着剤75で封着し、ガラス細管70−2の両端から出た光ファイバ27を金属細管70−1に挿入し、光ファイバ27を金属細管70−1の両端に、セラミック・フェルール76を介して、耐熱接着剤75で封着した構成である。
金属細管70−1は、ステンレス製である。
金属細管70−1の内径は例えば0.3mm〜1.0mmであり、外径は例えば0.5mm〜5mmであり、長さは例えば1m〜1kmである。
実施例25に係る保護管入り光ファイバ270’は、腐食性ガスが存在する化学プラントや火山のような環境下に置かれる光ファイバ27の部分のみをガラス細管70−2で保護し、腐食性ガスが存在しない環境下に置かれる光ファイバ27の両端部分は金属細管70−1で保護するので、コストを下げることが出来る。
なお、ガラス細管70−2の代わりにセラミック細管を用いてもよい。
また、金属細管70−1の代わりにポリイミドのような樹脂製の細管を用いてもよい。
本発明の光ファイバコイル式センサ及び光ファイバは、高温になる環境や腐食性ガス・腐食性液体が存在する環境、例えば、温泉,油田,高温ボイラ,化学プラント,溶鉱炉,ガスタービン燃焼室等の温度センサや歪みセンサや振動センサとして利用できる。
実施例1に係る光ファイバコイル式センサを示す構成説明図である。 300℃未満の温度環境下で使う光ファイバコイルの近傍を拡大した構成説明図である。 300℃未満の温度環境下で使う光ファイバコイルと光ファイバラインの接合部を示す断面図である。 300℃以上の温度環境下で使う光ファイバコイルの近傍を拡大した構成説明図である。 300℃以上の温度環境下で使う光ファイバコイルと光ファイバラインの接合部を示す断面図である。 300℃未満の温度環境下で使う光ファイバラインと300℃以上の温度環境下で使う光ファイバラインの接合部を示す構成説明図である。 300℃未満の温度環境下で使う光ファイバラインと300℃以上の温度環境下で使う光ファイバラインの接合部を示す断面図である。 実施例1に係る光ファイバコイル式センサで用いる光ファイバの数値例を示す図表である。 実施例2に係る光ファイバコイル式センサにおける300℃未満の温度環境下で使う光ファイバコイルの近傍を拡大した構成説明図である。 実施例2に係る光ファイバコイル式センサで用いる光ファイバの数値例を示す図表である。 実施例3に係る金属被覆光ファイバを示す断面図である。 実施例3に係る金属被覆光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例3に係る金属被覆光ファイバのアニール過程を示す説明図である。 実施例4に係る金属被覆光ファイバを示す断面図である。 実施例4に係る金属被覆光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例5に係る中間ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例6にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例6にかかる光ファイバの製造方法を示す説明図である。 実施例6にかかる光ファイバの曲げ形状における光損失の数値例を示す図表である。 実施例6にかかる別の光ファイバの曲げ形状における光損失の数値例を示す図表である。 実施例7に係る耐熱光ファイバを示す構成図である。 実施例7に係る耐熱光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例8に係る耐熱光ファイバを示す構成図である。 実施例8に係る耐熱光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例9に係る耐熱光ファイバを示す構成図である。 実施例9に係る耐熱光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例10に係る耐熱光ファイバを示す構成図である。 実施例10に係る耐熱光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例11に係る光ファイバを示す断面図である。 実施例11に係る光ファイバの製造方法を示す説明図である。 実施例12に係る光ファイバを示す断面図である。 実施例12に係る光ファイバの製造方法を示す説明図である。 実施例13に係る光ファイバを示す断面図である。 実施例13に係る光ファイバの製造方法を示す説明図である。 実施例14に係る光ファイバコイル式センサを示す断面図である。 実施例14に係る光ファイバコイル式センサを示す斜視図である。 実施例14に係る取り付け処理の作業手順を示すフロー図である。 測定対象物にフィラー入り金ペーストを塗布する過程の説明図である。 測定対象物の表面に塗布したフィラー入り金ペーストの上に光ファイバコイル式センサを積載する過程の説明図である。 実施例15に係る光ファイバコイル式センサを示す外観図である。 実施例15に係る光ファイバコイル式センサの第1の設置例を示す外観図である。 実施例15に係る光ファイバコイル式センサの第2の設置例を示す外観図である。 実施例16に係る光ファイバコイル式センサを示す外観図である。 実施例16に係る光ファイバコイル式センサの設置例を示す外観図である。 実施例17にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例17にかかる光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例18にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例18にかかる光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例18にかかる光ファイバの別の製造過程を示す説明図である。 実施例19にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例19にかかる光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例20にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例20にかかる光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例21にかかる光ファイバを示す断面図である。 実施例21にかかる光ファイバの製造過程を示す説明図である。 実施例22にかかる耐熱光ファイバを示す外観図である。 実施例22にかかる耐熱光ファイバを示す断面図である。 実施例23にかかる光ファイバコイル式センサを示す外観図である。 実施例24に係る保護管入り光ファイバを示す一部破断説明図である。 実施例25に係る保護管入り光ファイバを示す断面図である。
符号の説明
1,2 光ファイバコイル
1e コア
1d クラッド
1t 樹脂被覆
2t 金属被覆
3,4 光ファイバライン
5 中間光ファイバ
10,30 樹脂被覆光ファイバ
11,33 光ファイバ素線
13,15,24,35 接合部
14,16〜19,16’ 光ファイバ
20,40 金属被覆光ファイバ
25〜29 光ファイバ
50 多孔金プレート
51 貫通孔
52,53 フィラー入り金ペースト
60,62 心材
61 接着剤
70 管
70s 封止空間
70−1 金属細管
70−2 ガラス細管
71,72,73,74 穴
75 接着剤
76 セラミック・フェルール
100〜104 光ファイバコイル式センサ
250 耐熱光ファイバ
251 光ファイバコイル
270,270’ 保護管入り光ファイバ
OB 測定対象物

Claims (22)

  1. ナイロン樹脂もしくはUV硬化樹脂による樹脂被覆(1t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(10)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(1)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  2. シリコン樹脂またはポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(10)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(1)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  3. 金属被覆(2t)を有し、コア(1e)とクラッド(1d)の比屈折率差が1.7%以上であり、コア(1e)の径が5.6μm以下であり、かつ、カットオフ波長が1μm以上である光ファイバ(20)をコイル状に巻いた光ファイバコイル(2)を1つもしくは複数用いることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  4. 請求項3に記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバコイル(2)を、多孔金プレート(50)に、フィラー入り金ペースト(52)で固定したことを特徴とする光ファイバコイル式センサ(101)。
  5. 請求項1,2,3のいずれかに記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(10)を、円柱形状または円筒形状の心材(60)に巻き付けて光ファイバコイルを形成したことを特徴とする光ファイバコイル式センサ(102)。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(10)のコア(1e)の径がなだらかに拡径している部分を有し、その拡径している部分で光の入力もしくは出力がなされることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  7. コア(1e)とクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面に、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けにより、金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(20)。
  8. コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面に、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付け、もしくは無電解メッキと電解メッキ、もしくはスパッタリングまたは真空蒸着により、金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(16)。
  9. コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けもしくは無電解メッキと電解メッキもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(26)。
  10. コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼付けもしくは無電解メッキと電解メッキもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t)を形成したことを特徴とする光ファイバ(45)。
  11. コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面に有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成したのち、電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(20’)。
  12. コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面に有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成したのち、電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(14)。
  13. コア(1e)およびクラッド(1d)からなる光ファイバ素線(11)の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成し、そののち電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(27)。
  14. コア(1e)からなる光ファイバ素線の外周面にポリイミド樹脂もしくはポリイミド樹脂を窒素雰囲気中において熱処理して得られる変性ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t)を形成したのち、有機金属液または有機金属ペーストの塗布焼付けもしくはスパッタリングまたは真空蒸着により金属被覆(2t−1)を形成し、そののち電解メッキにより金属被覆(2t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(47)。
  15. 請求項7から請求項14のいずれかに記載の光ファイバに、ポリイミド樹脂による樹脂被覆(1t−2)を形成したことを特徴とする光ファイバ(47)。
  16. 請求項7から請求項15のいずれかに記載の光ファイバ(25)を、金属,ガラス,セラミックまたはこれらを複合した材料の管(70)に密封したことを特徴とする光ファイバ(250)。
  17. 請求項16に記載の光ファイバにおいて、前記管(70)の内部に不活性ガスを充填したことを特徴とする光ファイバ(250)。
  18. 請求項16または請求項17に記載の光ファイバにおいて、前記管(70)内の光ファイバ(27)が前記管(70)に触れないようにするスペーサ(80)を具備したことを特徴とする光ファイバ(270’)。
  19. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストを用いて形成されたもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  20. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20’)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストによる金属被覆(2t−1)の上に金電解メッキによる金属被覆(2t−2)を形成したもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  21. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の光ファイバコイル式センサにおいて、前記光ファイバ(20’)が金属被覆(2t)を有する場合、該金属被覆(2t)は、金無電解メッキによる金属被覆(2t−1)の上に金電解メッキによる金属被覆(2t−2)を形成したもので、20μm以上の厚みを有し、空気中で600℃から800℃でアニールされたものであることを特徴とする光ファイバコイル式センサ(100)。
  22. 請求項7から請求項18のいずれかに記載の光ファイバにおいて、有機金属液または有機金属ペーストを塗布焼き付けする場合、該有機金属液または前記有機金属ペーストは、金液または液状もしくはペースト状の上絵付用貴金属組成物または金レジネートペーストまたは銀メタロオーガニックペーストのいずれかであることを特徴とする光ファイバ(20)。
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