JP2005207983A - ジェットポンプ差圧計測管の補修方法及びその装置 - Google Patents

ジェットポンプ差圧計測管の補修方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 供用期間中にジェットポンプ計測管を補修する作業が生じた場合に、短期間に効率よく補修作業ができる方法及び装置を提供する。
【解決手段】 炉内機器を取り外し、破断した計測管の芯を仮合せし、その仮芯合わせにより破断面がほぼ一致した位置で保持し、管外表面を磨き、仮付け溶接機を炉内に投入して破断位置を仮付け溶接する(S101−104)。仮付け溶接が完了すると、仮付けした計測管を全周シール溶接するため、仮付け溶接機を取り外して炉外に持ち出し、シール溶接機を炉内に投入し、仮付け溶接した計測管に取り付ける。ウェルの水抜きを行い、気中環境においてシール溶接機を作動させて計測管のシール溶接を行なう(S105−107)。その後、圧力容器に水張りし、シール溶接機を取り外し、炉内機器を復旧させて(S108−110)作業を終える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、沸騰水型原子力発電プラントの供用期間中における原子炉圧力容器(以下、単に圧力容器と称す)内のジェットポンプ差圧計測管を補修する補修方法及びその補修を実行するための補修装置に関する。
図6は従来から実施されている沸騰水型の原子炉(BWR)の圧力容器と炉内構造物を示す概略構成図である。
同図において、圧力容器1内には上部からドライヤ2、セパレータ3、シュラウド4等が据え付けられ、シュラウド4には燃料集合体14を支持するための上部格子板5及び炉心支持板6が取り付けられている。また、燃料集合体14は制御棒15によって昇降させられ、制御棒15は制御棒案内管15aに沿って制御棒駆動機構15bによって昇降駆動される。また、圧力容器1とシュラウド4の間の狭隘な部位には、ジェットポンプ7がシュラウド4を囲むように据え付けられている。シュラウド4の外周部にはこのようにして複数のジェットポンプ7が等間隔で設置され、圧力容器1の外部に設けられた再循環ポンプによりジェットポンプ7内に冷却水を送り込み、冷却水が炉心内を強制循環するようになっている。
図7はジェットポンプの構成を示す正面図である。同図において、ジェットポンプ7は、中央部に配置され水流を上方に導くライザ管8、ライザ管8から2つに分岐したエルボ8a、エルボ8aに混合ノズル8bを介して接続されたインレットミキサ9、インレットミキサ9に接続されたディフューザ10、及びディフューザ10の側面に沿ってディフューザ10の軸方向に設けられた計測管12から基本的に構成されている。計測管12は、ディフューザ10に第1ないし第3のサポート11a,11b,11cを介して溶接により3個所で取り付けられており、ディフューザ10内の圧力を圧力容器1外に設けている差圧計に伝達するために設置されている。インレットミキサ9はライザ管8から送られてくる冷却水に、ジェットポンプ7の周囲の炉水を巻き込んでディフューザ10側に送る機能を備えている。
このように大略構成されたジェットポンプ7では、再循環ポンプから送り込まれる冷却水と混合ノズル8bから噴射された炉水とが混合され、ディフューザ10から放出されるので、流体振動が発生する。そのため、ジェットポンプ7や計測管12が破損することがあり、特に計測管12については破断にまで至ることがある。
このように計測管12が破断すると、計測管として機能することができないので、修復、ここでは芯を合わせて溶接により接続する必要がある。これに対処して、例えば特許文献1では、ジェットポンプのライザ管内部の点検及び補修を炉水を抜く必要なく行えるようにした発明が開示されている。
特開平8−271673号公報
引用文献1記載の発明では、ジェットポンプのライザ管内部の点検及び補修を炉水を抜く必要なく行えるようにしているが、この方法では破断した計測管の補修を行うことはできない。すなわち、この発明では、ライザ管の内部に気中作業空間を形成するためにインレットミキサを取り外した後に前記ライザ管の上部開口部を炉内から液密にシールして区画し、炉上からシール管を降ろして前記ライザ管の上部開口部に接続して炉上空間と連通させるようにしているが、計測管の破損は、計測管のどの位置で発生するか不明であり、径も細いことから同様の方法を適用することはできない。
一方、水中状態で配管を補修する方法として、溶接による工法が提案されている。水中で溶接を実施する場合、水を排除しない雰囲気で被覆アーク溶接を行う湿式法あるいは、溶接部全体をチャンバーで覆い、その中の水を空気又はシールドガスで置換し、気中で通常の溶接を行なう乾式法が従来から行われている。
しかし、計測管は、サポートを介してディフューザに溶接されており、仮にその溶接部近傍に流体振動応力による割れが発生すると、図からも分かるように狭隘部となることから補修は極めて困難となり、前記従来技術も前述の溶接方法も適用することはできない。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、供用期間中にジェットポンプ差圧計測管を補修する作業が生じた場合に、短期間に効率よく補修作業ができる方法及び装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、沸騰水型原子炉のジェットポンプに設けられた差圧計測管の破断部を補修する補修方法において、前記破断した計測管の破断部を突き合わせ、仮芯合わせした状態で水中で仮付け溶接する工程と、仮付け溶接を終えた後に炉水を抜いて気中雰囲気で前記破断を全周シール溶接する工程とを含んでいることを特徴とする。
この場合、前記仮付け溶接する工程が、前工程で、炉内機器を取り外す工程と、計測管の仮芯合わせを行う工程とを含み、前記全周シール溶接する工程が、前工程で、圧力容器内の水を少なくとも溶接位置が水上に露出するまで抜く工程と、前記計測管の芯合せの微調整を行う工程と、計測管の破断された面を突き合わせる工程と、突き合わされた計測管の相対的な位置がずれないように保持する工程と、破断部の外周面に沿って溶接ヘッドを旋回させて溶接軌跡をティーチングするティーチング工程と、を含んでいるようにするとよい。
また、第2の手段は、沸騰水型原子炉のジェットポンプに設けられた差圧計測管の破断部を補修するジェットポンプ計測管の補修装置において、計測管の破断部を突き合わせ、水中で前記計測管の破断部の仮付け溶接を行う仮付け溶接機と、仮付け終了後、前記仮付け溶接機を取り外した後溶接位置に設置され、少なくとも溶接位置が水上に露出するまで排水された破断部の全周を気中雰囲気下でシール溶接するシール溶接機とを備えていることを特徴とする。
この場合、前記仮付け溶接機は、破断した計測管の破断部を挟んでそれぞれ保持するクランプ手段と、破断によりジェットポンプのディフューザの側面に対して離脱した側の第1の計測管の位置を前記ディフューザの側面に支持された側の第2の計測管の端面に対して芯合わせを行う第1の調整手段と、前記第1の調整手段による調整が行われた状態で、前記第1の計測管の端面を前記第2の計測管の端面に対して突き合わせる第2の調整手段と、突き合わされた第1及び第2の計測管の突き合わせ部を1個所以上水中で仮付け溶接する第1の溶接手段と、前記溶接手段の溶接ヘッドを前記突き合わせ部に位置させる第3の調整手段とを含んで構成され、前記シール溶接機は、前記第1の計測管を保持するクランプ手段と、前記破断部の外周を溶接する溶接トーチを含む第2の溶接手段と、前記第2の溶接手段の前記計測管の軸方向の位置を調整する第4の調整手段と、前記第2の溶接手段の溶接ヘッドを前記破断部の外周に沿って少なくとも一周移動させる駆動手段と、前記溶接ヘッドの上部に設けられ、溶接部へのガスパージを行なうガスカーテンユニットとを含んで構成することができる。
このように第2の溶接手段の溶接ヘッドが前記破断部の外周に沿って少なくとも一周移動できるためには、前記溶接ヘッドはディフューザの側面と計測管との間を通り抜けることができるだけ小型にしておく必要がある。また、破断位置と溶接状態を確認するために溶接を行っていないときの状態を観察する機能と、溶接作業中のアークを監視する機能を備えていることが望ましく、この機能を実現するために溶接ヘッドに両機能を実現できる小型の監視用カメラを設けるとよい。
この発明を実施する際には、まず、圧力容器内の機器を取り外し、補修装置を圧力容器内に投入できる状態にする。次に、仮付け溶接機を圧力容器内に投入して破断した部分のジェットポンプ差圧計測管に前記仮付け溶接機を取り付け、溶接機を作動させ水中で破断部の仮付け溶接を行う。続いて、水中でシール溶接機を設置し、原子炉圧力容器のフランジ上部に遮蔽板、もしくは原子炉圧力容器の上鏡を仮置きして放射線を遮蔽し水抜きを行い、気中状態にしてシール溶接機で仮付け溶接した計測管の全周シール溶接を行う。その際、補修したジェットポンプ差圧計測管をクランプ治具を使用してディフューザに固定すると、流体振動による応力を低減して割れの発生を防止することが可能となる。
また、破断して上下に分離したジェットポンプ差圧計測管を仮付け溶接する際に芯合せする機構を第1の調整手段として設けたので、装置の一体化を図ることができ、作業効率の向上と治工具類の節約が可能となる。また、ディフューザ管と被補修配管の間を通過可能な溶接ヘッドとし、更に、破断部の外周面に沿って溶接ヘッドを一周旋回させて溶接軌道をティーチングし、その後、前記溶接軌道を再度旋回して全周シール溶接するティーチングする機能を備えているので、破断部が複雑な破断形状となっても、全周シール溶接を自動的に容易に行なうことができる。
更に、溶接ヘッドに溶接を行っていないときの状態を観察できるカメラと溶接作業中のアークを監視することができるカメラ、言い換えれば両状態を監視し得る波長域に対応した特性を備えたCCDカメラなどを使用するようにすれば、カメラを交換することなく装置設定作業、溶接作業が行なえることから作業時間の短縮、作業者の被ばく低減を図ることができる。
なお、以下の実施例では、前述の仮付け溶接機は符号50に、仮付け溶接機50におけるクランプ手段は上部クランプユニット27及び下部クランプユニット28に、第1の計測管は計測管16に、第2の計測管は計測管12に、第1の調整手段は前後調整ユニット33に、第2の調整手段は突き合わせユニット32に、第1の溶接手段は溶接トーチ30に、第3の調整手段はトーチ位置調整ユニット29に、シール溶接機42におけるクランプ手段はクランプユニット35に、第2の溶接手段は溶接トーチ36、AVC駆動軸38及びトーチ角度駆動軸39に、駆動手段は回転駆動軸41に、ガスカーテンユニットは符号37にそれぞれ対応する。
本発明によれば、以上のように構成されているので、供用期間中にジェットポンプ差圧計測管を補修する作業が生じた場合に、短期間に効率よく補修作業ができる方法及び装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、圧力容器及びジェットポンプを含む炉内構造物は従来例に係る図6及び図7と同等なので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の実施例に係るジェットポンプ計測管の補修方法の補修工程を示す作業工程図である。本実施例に係る補修方法を実施するに際して、先ず最初の工程として、圧力容器1の上鏡13、ドライヤ2、セパレータ3、燃料集合体14、御制棒15等を順次取り外し、続いてジェットポンプ7の計測管12へ補修装置が容易に取り付けられるようにインレットミキサ9を取り外す(ステップS101)。図2はステップS101の工程、すなわち炉内機器の取り外しが終了したときの状態を示す図である。図では、計測管16は第3サポート11cの下側で破断し、第3サポート11cよりも上部の計測管12と分離した状態を示している。
図2の状態になると、図示はしないが、破断した計測管16の芯を仮合せするための芯合せ治具を炉内に投入し、その芯合せ治具を操作し、計測管12に対して大きく芯ずれした計測管16の計測管12に対する仮芯合せを行ない(ステップS102)、その仮芯合わせにより破断面がほぼ一致した位置で保持する。次いで、計測管12,16の溶接性を向上させるため、図示しない磨き治具を炉内に投入して補修溶接する計測管12,16の管外表面の磨きを行なう(ステップS103)。
ステップS103で計測管12,16の管外表面の研磨が終了すると、仮付け溶接機50を炉内に投入し、計測管16を計測管12に仮止めするため仮付け溶接を行なう(ステップS104)。図3は、このステップS104の作業時の状態を示す図である。仮付け溶接機50は、上部クランプユニット27、下部クランプユニット28、溶接トーチ30、トーチ調整ユニット29、突き合わせユニット32、前後調整ユニット33及び誘い込みガイド34から基本的に構成され、計測間12,16を上部クランプユニット27及び下部クランプユニット28によってクランプし、溶接トーチ30によって仮止めが可能に構成されている。
すなわち、ステップS104における仮付け溶接では、仮付け溶接機50を炉水中に投入し、上部クランンプユニット27によりサポート11a,11b,11cにより固定されている側の計測管12をクランプし、仮付け溶接機50本体を固定する。次に、前記芯合わせ治具によって芯合せした計測管16を誘い込みガイド34により仮クランプし、前後調整ユニット33を作動させて前記計測管12との間で芯位置の調整を行なう。なお、前後調整ユニット33はディフューザ10の側面に対して垂直な方向と前記側面に対して接線方向に調整を行うことが可能になっている。前後調整ユニット33によって芯合わせの微調整がなされ、下部クランプユニット28によってクランプされた計測管16を突合せユニット32の作動により突き上げ、計測管12との破断部31の面を突き合わせて固定する。次いで、溶接トーチ30の位置をトーチ上下位置調整ユニット29を作動させて破断部31に合せ、計測管12と計測管16の合わせ目を1箇所あるいは周方向の複数箇所点で仮付け溶接する。なお、水中環境下においても、タングステンイナートガス溶接で溶接電流、電圧と、イナートガスの圧力、流量と、ガスノズルからの電極突き出し長さ及び、アーク発生時間を調整して点付け溶接を行なうことができる。
仮付け溶接が完了すると、仮付けした計測管を全周シール溶接するため、仮付け溶接機50を取り外して炉外に持ち出し、シール溶接機43を炉内に投入し仮付け溶接した計測管12,16に取り付ける(ステップS105)。これまで一連の作業は全て水中状態で行なわれる。
次いで、ステップS106において、ウェルの水抜きを行い、圧力容器1に圧力容器1の上鏡13あるいは、仮の遮蔽板を圧力容器フランジに取り付け、仮閉鎖して放射線を遮蔽し、更に炉水をドレンして圧力容器1内を気中環境にする。図4は、シール溶接機42のジェットポンプ7の計測管12,16への取り付けを終了し、炉水のドレンが完了した状態を示す。シール溶接機ケーブル43は、圧力容器1と圧力容器1の上蓋13の隙間を通り、オペレーションフロア45に据え付けられたシール溶接機制御盤44に接続されている。
ステップS106で圧力容器1内の所定の水抜きが終了すると、気中環境でシール溶接機42を作動させて計測管12,16のシール溶接を行なう。図5は破断部31をシール溶接している状態を示す図である。シール溶接機42は、仮付け溶接した計測管12,16を全周シール溶接するための装置であり、クランプユニット35、溶接トーチ36、各駆動軸38,39,40,41により構成された構造となっている。シール溶接機42は、クランプユニット35により計測管12に固定され、溶接トーチ36はディフューザ10と計測管12の間を通過可能な溶接トーチ36を有し、計測管12,16の周囲を旋回して全周シール溶接が行なえる。溶接トーチ36の上部には、ガスカーテンユニット37が設けられ、溶接部へのガスパージを行なう。シール溶接は、溶接トーチ36を破断部31の外周面に沿って一度旋回させて溶接軌跡をティーチングした後、溶接条件に従いAVC(Arc voltage Controller)駆動軸38、トーチ角度駆動軸39、上下駆動軸40、回転駆動軸41を制御することにより行われる。図示はしないが、シール溶接機42には光の波長を調整するフィルタを持ったCCDカメラが取り付けられ、CCDカメラのシャッタ速度を切り替えることによって、通常の映像及び溶接中に生じるビードの状態も観察できるようになっている。また、溶接中にビード状態の観察を行なう方法としては、2種類のCCDカメラを溶接ヘッドに搭載して切り替えるといった方法も考えられる。なお、溶接トーチ36の高さ位置は上下駆動軸40をモータによって駆動することによりシール溶接機42自体の高さ方向の位置を調整し、トーチの角度はトーチ角度駆動軸39を駆動することにより調整し、AVC駆動軸38は溶接トーチ36の位置を例えばアーク長が一定になるように制御する。また、溶接トーチ36の計測管12,16の外周の旋回動作は回転駆動軸41を駆動することによって行われる。なお、駆動軸38,39,40,41の駆動は例えばモータが使用され、これらの制御及び溶接トーチ36へのアーク電圧の制御は前記シール溶接機英魚盤44によって行われる。
このようにしてシール溶接が終了すると、ステップS108において、圧力容器1の水張りを行い、圧力容器1の上鏡13を圧力容器1から取り外し、更に水張りを行ってウェル満水状態にする。そして、ステップS109において、水中状態でシール溶接機43を炉内から取外し、炉内機器を本の状態に戻して(ステップS110)計測管12,16の補修工法が完了する。
図示はしないが、好ましくは補修溶接したジェットポンプ計測管16をクランプ治具を使用してディフューザ10に固定すれば、流体振動による応力を低減して割れの発生を防止することができる。
本発明の実施例に係る補修の作業工程を示す作業工程図である。 ステップS101の炉内機器の取り外しが終了したときの状態を示す図である。 ステップS104の仮付け溶接構成の作業時の状態を示す図である。 ステップS106のシール溶接機のジェットポンプの計測管への取り付けを終了し、炉水のドレンが完了した状態を示す図である。 ステップS107の破断部をシール溶接している状態を示す図である。 従来から実施されている沸騰水型の原子炉(BWR)の圧力容器と炉内構造物を示す概略構成図である。 ジェットポンプの構成を示す正面図である。
符号の説明
1 原子炉圧力容器
7 ジェットポンプ
8 ライザ管
9 インレットミキサ
10 ディフーザ
11a,11b,11c サポート
12,16 計測管
27 上部クランプユニット
28 下部クランプユニット
29 トーチ上下位置調整ユニット
30,36 溶接トーチ
31 計測管破断部
32 突合せユニット
33 前後調整ユニット
34 誘い込みユニット
35 クランプユニット
37 シールユニット
38 AVC駆動部
39 トーチ角度駆動部
40 上下駆動部
41 回転駆動部
42 シールル溶接機
44 シール溶接機制御盤
50 仮付け溶接機

Claims (5)

  1. 沸騰水型原子炉のジェットポンプに設けられた差圧計測管の破断部を補修する補修方法において、
    前記破断した計測管の破断部を突き合わせ、仮芯合わせした状態で水中で仮付け溶接する工程と、
    仮付け溶接を終えた後に炉水を抜いて気中雰囲気で前記破断部を全周シール溶接する工程と、
    を含んでいることを特徴とするジェットポンプ差圧計測管の補修方法。
  2. 前記仮付け溶接する工程が、前工程で、炉内機器を取り外す工程と、計測管の仮芯合わせを行う工程とを含み、
    前記全周シール溶接する工程が、前工程で、圧力容器内の水を少なくとも溶接位置が水上に露出するまで抜く工程と、前記計測管の芯合せの微調整を行う工程と、計測管の破断された面を突き合わせる工程と、突き合わされた計測管の相対的な位置がずれないように保持する工程と、破断部の外周面に沿って溶接ヘッドを旋回させて溶接軌跡をティーチングするティーチング工程と、を含んでいることを特徴とする請求項1記載のジェットポンプ差圧計測管の補修方法。
  3. 沸騰水型原子炉のジェットポンプに設けられた差圧計測管の破断部を補修するジェットポンプ差圧計測管の補修装置において、
    計測管の破断部を突き合わせ、水中で前記計測管の破断部の仮付け溶接を行う仮付け溶接機と、
    仮付け終了後、前記仮付け溶接機を取り外した後溶接位置に設置され、少なくとも溶接位置が水上に露出する位置まで排水された破断部の全周を気中雰囲気下でシール溶接するシール溶接機と、
    を備えていることを特徴とするジェットポンプ差圧計測管の補修装置。
  4. 前記仮付け溶接機が、
    破断した計測管の破断部を挟んでそれぞれを保持するクランプ手段と、
    破断によりジェットポンプのディフューザの側面に対して離脱した側の第1の計測管の位置を前記ディフューザの側面に支持された側の第2の計測管の端面に対して芯合わせを行う第1の調整手段と、
    前記第1の調整手段による調整が行われた状態で、前記第1の計測管の端面を前記第2の計測管の端面に対して突き合わせる第2の調整手段と、
    突き合わされた第1及び第2の計測管の突き合わせ部を1個所以上水中で仮付け溶接する第1の溶接手段と、
    前記溶接手段の溶接ヘッドを前記突き合わせ部に位置させる第3の調整手段と、
    を含んでいることを特徴とする請求項3記載のジェットポンプ差圧計測管の補修装置。
  5. 前記シール溶接機が、
    前記第1の計測管を保持するクランプ手段と、
    前記破断部の外周を溶接するトーチを含む第2の溶接手段と、
    前記第2の溶接手段の前記計測管の軸方向の位置を調整する第4の調整手段と、
    前記第2の溶接手段の溶接ヘッドを前記破断部の外周に沿って少なくとも一周移動させる駆動手段と、
    前記溶接ヘッドの上部に設けられ、溶接部へのガスパージを行なうガスカーテンユニットと、
    を含んでいることを特徴とする請求項3記載のジェットポンプ差圧計測管の補修装置。
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