JP2005207833A - 濁度検出用光学装置及びそれを用いた濁度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受光部への散乱光の入射を防止し、しかも温度変化による検出誤差の発生を抑制した濁度検出用光学装置及び濁度検出装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る濁度検出用光学装置1は、光を発する青色LED14と、濁度の検出対象を収容する検出セル7を設置する取付台2と、前記青色LED14から発せられ、前記取付台2に設置された検出セル7を透過した透過光を受けるフォトダイオード受光部15とを備え、前記検出セル7と前記フォトダイオード受光部15との間に少なくとも2つのピンホール17,19が設けられており、当該少なくとも2つのピンホール17,19を通過した前記透過光を前記フォトダイオード受光部15で受けるように構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、透明容器に収容された対象の濁度検出に使用される濁度検出用光学装置及び当該濁度検出用光学装置を備える濁度検出装置に関する。
透明容器内に収容された濁度検出対象たる液体の濁度を検出する濁度検出装置が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている濁度検出装置は、発光部から発せられた光を、前記透明容器を透過させ、その透過光を受光部にて受けて、この受光量から前記濁度検出対象の濁度を取得するものである。透明容器の透過光量は、濁度検出対象の濁度が高くなるにしたがって減少するため、この透過光量に基づいて濁度を得ることが可能である。
実開平3−33354号公報
しかしながら、上述したような従来の濁度検出装置にあっては、濁度検出対象の濁度の上昇に伴って透明容器の透過光量が減少するが、それと共に散乱光が増大し、この散乱光の一部が受光部の受光面に入射されるため、濁度が高くなるにしたがって散乱光の受光量が増大し、これが濁度の検出結果の誤差の発生原因となっていた。
また、かかる誤差の発生を防止するために、透明容器と受光部との間にレンズを設け、このレンズによって散乱光を受光部に入射させないようにすることも可能であるが、例えばかかる濁度検出装置をLAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification, 栄研化学)法を用いた核酸検出装置のような温度管理が必要な用途に使用すると、温度に応じてレンズが熱変形し、これによっても検出結果に誤差が生じるという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、受光部への散乱光の入射を防止し、しかも温度変化による検出誤差の発生を抑制した濁度検出用光学装置及び当該濁度検出用光学装置を備える濁度検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る濁度検出用光学装置は、光を発する発光部と、濁度の検出対象を収容する透明容器を設置する設置部と、前記発光部から発せられ、前記設置部に設置された透明容器を透過した透過光を受ける受光部とを備え、前記透明容器と前記受光部との間に少なくとも2つのピンホールが設けられており、当該少なくとも2つのピンホールを通過した前記透過光を前記受光部で受けるように構成されている。
これにより、1つのピンホールを散乱光が通過しても、その後段のピンホールを当該散乱光が通過することは防止され、よって散乱光の受光部への入射が防止される。また、加温されるなどして温度が変化しても、レンズのように熱変形によって通過する光の進路が変化することがなく、温度変化による検出誤差の発生を効率的に防止することができる。
上記発明においては、前記透明容器と前記受光部との間に、前記透明容器を透過した透過光を通過させる第1ピンホールと、当該第1ピンホールを通過した透過光を通過させる第2ピンホールとが設けられている構成とすることが好ましい。
上記発明においては、前記第2ピンホールの大きさが、前記第1ピンホールの大きさよりも小さく構成されていることが好ましい。
上記発明においては、前記発光部と前記透明容器との間に更に第3ピンホールが設けられており、前記発光部から発せられた光が当該第3ピンホールを通過して前記透明容器へ到達するように構成されていることが好ましい。
上記発明においては、前記第1ピンホール、第2ピンホール、及び第3ピンホールが一直線上に設けられていることが好ましい。
上記発明においては、前記発光部と前記第3ピンホールとの間に更に第4ピンホールが設けられており、前記発光部から発せられた光が、前記第4ピンホール及び前記第3ピンホールを通過して前記透明容器へ到達するように構成されていることが好ましい。
上記発明においては、前記発光部はLEDを有し、前記受光部はフォトダイオードを有する構成とすることが好ましい。
上記発明においては、前記設置部に設置された透明容器の温度を調節する温度調節部を更に備えることが好ましい。
また、本発明に係る濁度検出装置は、上記濁度検出用光学装置と、当該濁度検出用光学装置の受光部の受光量に基づいて、当該濁度検出用光学装置の設置部に設置された透明容器に収容された濁度検出対象の濁度を検出する濁度検出手段とを備える。
上記発明においては、前記受光部の受光量に基づいて、前記設置部に透明容器が設置されたか否かを検出する設置検出手段を更に備えることが好ましい。
上記発明においては、前記濁度検出対象の濁度検出に使用される材料を前記設置部に設置された透明容器に供給するためのチップを、前記設置部に設置された透明容器に挿入する挿入手段と、前記受光部の受光量に基づいて、前記設置部に設置された透明容器に前記チップが挿入されたか否かを検出する挿入検出手段とを更に備えることが好ましい。
本発明に係る濁度検出用光学装置及び濁度検出装置によれば、透明容器と受光部との間に複数のピンホールを設けているため、1つのピンホールを散乱光が通過しても、その後段のピンホールを当該散乱光が通過することは防止され、よって散乱光の受光部への入射が防止される。また、加温されるなどして温度が変化しても、レンズのように熱変形によって通過する光の進路が変化することがなく、温度変化による検出誤差の発生を効率的に防止することができる等、優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置及び濁度検出装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、本実施の形態では、濁度検出装置の一例として、核酸検出装置(遺伝子増幅検出装置)について説明する。本実施の形態による核酸検出装置は、癌手術での切除組織における癌転移診断を支援する分析装置であり、切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)をLAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification, 栄研化学)法を用いて増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより検出を行う装置である。なお、LAMP法の詳細は、米国特許第6410278号公報に開示されている。
図1は、本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の全体構成を示す斜視図である。図1に示すように、濁度検出用光学装置1は、取付台2(本願発明の設置部に相当)と、発光回路基板3と、受光回路基板4と、温度調節部5とによって主として構成されている。取付台2は、主としてアルミニウム等の金属製のブロックによって構成されており、かかる取付台2には、夫々別個に濁度検出試験を実施可能な2つのチャンネル6,6が並設(以下、この並設方向を左右方向とする)されている。これらのチャンネル6,6には、後述するような濁度検出対象を収容する検出セル7(本願発明の透明容器に相当)のセル部11bを挿入することが可能な挿入穴8,8が上方へ開設されている。
かかる取付台2の前後には、発光回路基板3及び受光回路基板4が取り付けられている。なお、以下の説明においては、取付台2から見て発光回路基板3の方向を前方向、受光回路基板4の方向を後方向としている。前述した2つのチャンネル6,6は、夫々前後方向へと延びた筒状をなしており、夫々の前端には発光回路基板3が取り付けられており、夫々の後端には受光回路基板4が取り付けられている。
また、取付台2の下方には温度調節部5が設けられている。温度調節部5は、角板状のペルチェモジュール9と複数の放熱フィンからなるヒートシンク10とによって主として構成されている。ペルチェモジュール9の上端面は取付台2の下面に密着せしめられており、またペルチェモジュール9の下端面はヒートシンク10の上端面に密着せしめられている。ヒートシンク10は放熱特性に優れるアルミニウム合金製であり、かかるヒートシンク10によって、ペルチェモジュール9からの伝導熱が外部に放出されるようになっている。
図2は、検出セル7の構成を示す斜視図である。検出セル7は、図2に示すように、透光性及び耐熱性を有する透明樹脂(たとえば、ポリメチルペンテン(TPX)などの結晶性のオレフィン系熱可塑性樹脂)からなるセル部材11と、耐熱性を有する合成樹脂(たとえば、高密度ポリエチレン)からなる蓋部材12との2つの部材を一体的に組み合わせることにより構成されている。セル部材11は、略板状をなす係合板部11aと、この係合板部11aの下面から夫々突出した2つのセル部11bとが一体的に形成されている。係合板部11aは、2箇所に円形の開口11cが設けられており、その開口11cに連なって夫々のセル部11bが設けられている。セル部11bは、液体を収容することができるように内部に空間を有する柱状をなしており、その外形寸法は前述した挿入穴8の寸法よりも若干小さくされている。また、図3は、セル部材11の構成を示す正面断面図である。図3に示すように、セル部材11のセル部11bの内壁底部11eは、液量が少ない場合にも濁度検出用光学装置1を使用した濁度検出が可能な液面高さを確保することができるように、正面視において略U字状に形成されている。更に、図2に示すように、係合板部11aの縁部には2つのフック係合孔11dが互いに横方向に離隔されて設けられている。
図4は、蓋部材12の構成を示す斜視図である。蓋部材12は、図4に示すように、角板状をなす本体板12aと、当該本体板12aよりも若干小さい角板状をなす固定板12bとによって主として構成されている。本体板12aは、前述した係合板部11aと略同一の大きさとされており、この本体板12aと固定板12bとは、2つの連結部12cによって連結されており、当該連結部12cはその中間部分において薄く形成されていて、当該中間部分で屈曲可能とされている。また、固定板12bには2つの丸孔12dが設けられている。図2に示すように係合板部11aの下面には浅い略直方体形状の凹部11fが形成されており、セル部11bが丸孔12dを貫通した状態でこの凹部11fに固定板12bが嵌入されるようになっている。こうして、セル部材11と蓋部材12とが組み付けられる。
また、図4に示すように、本体板12aには2つの蓋部12eが設けられている。蓋部12eは、本体板12aから略円盤状に突設されており、開口11cに嵌合することが可能であるように、開口11cよりも若干小さい略円盤状をなしており、本体板12aの一面から突設されている。また、本体板12aの連結部12cとは反対側の縁部には、2つのフック12fが互いに離隔されて設けられており、2つのフック12fの中間位置にはユーザがつまむためのつまみ部12gが設けられている。フック12fは、連結部12cが屈曲されることにより蓋部材12が折り畳まれたときに、夫々フック係合孔11dに係合する位置に設けられており、蓋部12eは、蓋部材12が折り畳まれた場合に、夫々開口11cに嵌合する位置に設けられている。なお、上記の説明に使用した図2〜4は、全て検出セル7の蓋部12eが開口11cから外れている状態(以下、開蓋状態という)を示している。
図5は、蓋部12eで開口11cを閉じた状態のときの検出セル7を示す斜視図である。開蓋状態から、連結部12cが屈曲されるように蓋部材12が折り畳まれたときには、夫々のフック12fがフック係合孔11dに係合し、また夫々の蓋部12eが開口11cに嵌入する。これにより、検出セル7は、蓋部12eで開口11cが閉じられた状態(以下、閉蓋状態という)となり、開口11cが蓋部12eで密閉され、セル部11bに収容された液体が外部に漏出することが防止される。
なお、検出セル7は、検出セル7の製造過程で付着する可能性のある人間の唾液などの分解酵素が遺伝子の増幅に悪影響を及ぼさないように、出荷前に箱詰めした状態で電子線照射が施されている。
図6は、本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の要部の構成を示す側面断面図である。検出セル7に収容された濁度検出対象について濁度検出を実行する場合には、2つのセル部11bを2つの挿入穴8に夫々挿入するようにして、上述した如き構成の検出セル7が図6に示すように濁度検出用光学装置1に取り付けられる。濁度検出用光学装置1の挿入穴8は、セル部11bが略隙間なく収容される大きさ及び形状に形成されており、これによってセル部11bと取付台2との間で効率的に熱伝導が行われるようになっている。また、図6に示すように、発光回路基板3には各チャンネル6毎に青色LED14(本願発明に係る発光部に相当)が設けられており、受光回路基板4には各チャンネル6毎にフォトダイオード受光部15(本願発明の受光部に相当)が設けられている。同一チャンネル6の青色LED14とフォトダイオード受光部15との間は、青色LED14から投射された465nmの波長の光が通過する光路とされており、その途中には挿入穴8が位置している。また、かかる光路は上下左右が壁面にて覆われており、外部からの光が遮断されるように構成されている。また、光路の途中には4つのピンホールが設けられており、かかるピンホールを通過した光がフォトダイオード受光部15に到達するようになっている。
以下に、ピンホールの開設位置について説明する。取付台2の挿入穴8を形成する壁部16のうち、挿入穴8よりも後方の部分には第1ピンホール17が設けられている。また、当該第1ピンホール17よりも後方には光路の一部を形成する空間が設けられており、第1ピンホール17から当該空間を隔てて所定距離後方の位置には壁部18が設けられている。壁部18の略中央部分には第2ピンホール19が設けられている。そして、壁部18から空間を隔てて所定距離後方にはフォトダイオード受光部15が配されている。
一方、壁部16の挿入穴8よりも前方の部分には、第3ピンホール20が設けられている。第3ピンホール20よりも前方には光路の一部を形成する空間が設けられており、第3ピンホール20から当該空間を隔てて所定距離前方の位置には壁部21が設けられている。この壁部21の略中央部分には第4ピンホール22が設けられている。そして、壁部21から空間を隔てて所定距離前方には青色LED14が配されている。
また、青色LED14,第4ピンホール22,第3ピンホール20,第1ピンホール17,第2ピンホール19,及びフォトダイオード受光部15は、この順番で前方から後方へ向かって一直線上に配されている。また、本実施の形態においては、第4ピンホール22,第3ピンホール20,及び第1ピンホール17の直径は夫々1mmとされ、第2ピンホール19の直径は0.5mmとされており、また第1ピンホール17及び第2ピンホール19の形状は夫々円形とされている。
図7は、本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の動作を説明する側面断面図である。青色LED14から発せられた光のうち、フォトダイオード受光部15へと向かう光は、第4ピンホール22及び第3ピンホール20を通過する。青色LED14の発光のその他の成分は壁部21及び壁部16によって遮断されるため、挿入穴8に挿入されたセル部11bには第4ピンホール22及び第3ピンホール20を通過した光のみが到達する。この光の一部は、セル部11bに収容された濁度検出対象を透過してセル部11bから後方へと光軸(第4ピンホール22,第3ピンホール20,第1ピンホール17及び第2ピンホール19が通る直線)上を進行し、その他は当該濁度検出対象に含まれる成分によって反射され散乱光となる。透過光は第1ピンホール17及び第2ピンホール19を通過してフォトダイオード受光部15の受光面に到達し、散乱光は壁部16及び壁部18によって遮断されるため、当該散乱光が受光面に到達することはない。
また、一つのピンホールを受光素子の前方に配置することによっても、散乱光の受光面への到達を抑止することができると考えることもできる。しかしながら、セル部11bとフォトダイオード受光部15との間にただ1つのピンホールのみが設けられており、ピンホールとフォトダイオード受光部15との距離が短く、またフォトダイオード受光部15の受光面が大きい場合にあっては、前後方向に対して傾斜した方向へと進行する散乱光の一部はピンホールを通過して前記受光面に到達することがある。よって、セル部11bとフォトダイオード受光部15との間に1つのピンホールのみを設ける場合には、ピンホールとフォトダイオード受光部15の受光面との離隔距離を十分に確保する必要があり、装置の大型化を招来する。
この点、本実施の形態のように、複数のピンホールをセル部11bとフォトダイオード受光部15との間に設けていれば、セル部11bによる散乱光の一部が1つ目のピンホール(第1ピンホール17)を通過しても、この散乱光の殆どはその後段のピンホール(第2ピンホール19)を通過することがなく、散乱光を効率的に排除することができ、また1つのピンホールを設ける場合に比べて、最後段のピンホール(第2ピンホール19)とフォトダイオード受光部15の受光面との離隔距離を小さくすることができる。
したがって、本実施の形態に係る濁度検出用光学装置1においては、青色LED14から投射された光が第4ピンホール22及び第3ピンホール20を通過し、挿入穴8に挿入されたセル部11bに収容されている濁度検出対象の濁度に応じた光量の光成分のみがセル部11bを透過する。こうして青色LED14の発光量に比べて透過光量は減少し、その透過光量に応じたアナログの電気信号がフォトダイオード受光部15から出力される。かかる出力信号は、外部のパーソナルコンピュータ等に与えられて、濁度検出対象の濁度検出に利用される。
また、上述した第1ピンホール17及び第2ピンホール19の大きさは一例であり、第1ピンホール17とセル部11bとの距離、第1ピンホール17と第2ピンホール19との距離、及び第2ピンホール19とフォトダイオード受光部15との距離等を勘案して適宜設定される。
次に、上記の如き構成の濁度検出用光学装置1を搭載している本発明の実施の形態に係る濁度検出装置たる核酸検出装置(遺伝子増幅検出装置)30の構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る核酸検出装置30の全体構成を示す模式的斜視図である。本実施の形態の核酸検出装置30は、図8に示すように、測定部31と、測定部31と通信回線を介して接続されたデータ処理部32とによって構成されている。データ処理部32は、キーボード32a及びマウス32bを含むパーソナルコンピュータから構成されている。また、データ処理部32には、周辺機器としてのプリンタ33及びホストコンピュータ34が通信回線を介して接続されている。プリンタ33は、グラフィックデータやテキストデータを印刷するために設けられている。また、ホストコンピュータ34には、データ処理部32から測定データが出力される。
図9は、測定部31の構成を示す斜視図であり、図10は、その平面図である。測定部31は、図9及び図10に示すように、分注機構部35と、サンプル容器セット部36と、試薬容器セット部37と、チップセット部38と、チップ廃棄部39と、5つの濁度検出用光学装置1からなる光学検出部40とによって主として構成されている。また、測定部31には、図9に示すように、マイクロコンピュータにより装置を制御するとともに、装置外部との入出力を制御する制御部41と、制御部41を含む装置全体に電源を供給する電源部42とが内蔵されている。
また、分注機構部35は、X軸及びY軸方向(平面方向)に移動可能なアーム部43と、アーム部43に対して夫々独立してZ軸方向(垂直方向)に移動可能な2連(2本)のシリンジ部44とを有している。図11は、シリンジ部44の構成を示す側面部分断面図である。図11に示すように、シリンジ部44には、先端に後述するピペットチップ45の着脱が自在なノズル部46と、ポンプ部47と、液面センサ48と、圧力センサ49とが設けられている。ポンプ部47は、ノズル部46からの流体の吸引及び吐出を行うことができるように構成されている。液面センサ48は、例えば静電容量式のセンサであり、導電性樹脂からなるピペットチップ45(本願発明のチップに相当)の先端が液面に接触していることを検出する。また、圧力センサ49は、ポンプ部47による吸引及び吐出時の圧力を検出する。これらの液面センサ48と圧力センサ49とによって、吸引及び吐出が確実に行われているか否かが検出される。
また、図9及び図10に示すように、サンプル容器セット部36には、図示しない凹部が形成されており、この凹部には、図に示すようなサンプル容器セット台36aが着脱自在に嵌入されている。このサンプル容器セット台36aには、複数のサンプル容器セット孔36bが設けられており、これらのサンプル容器セット孔36bには、予め切除組織を処理(ホモジナイズ、ろ過、希釈)して作製された可溶化抽出液(サンプル)が収容されたサンプル容器50がセットされる。なお、サンプル容器セット孔36bには、後述する検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータが収容された容器や、装置及び試薬が汚染されていないことを確認するための陰性コントロールが収容された容器なども配置される。
また、試薬容器セット部37にも、図示しない凹部が設けられており、当該凹部には、2つのプライマ試薬容器セット孔51a及び2つの酵素試薬容器セット孔51bとを有する試薬容器セット台51が、着脱自在に嵌入されている。この試薬容器セット台51のプライマ試薬容器セット孔51a及び酵素試薬容器セット孔51bには、2種類のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器52aと、その2種類のプライマ試薬に対応する酵素試薬が収容された酵素試薬容器52bとが各2本ずつセットされる。なお、本実施形態では、一組のプライマ試薬容器セット孔51a及び酵素試薬容器セット孔51bに、サイトケラチン19(CK19)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器52a及びCK19の酵素試薬が収容された酵素試薬容器52bが配置される。また、他の組のプライマ試薬容器セット孔51a及び酵素試薬容器セット孔51bに、βアクチン(β−actin)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器52a及びβ−actinの酵素試薬が収容された酵素試薬容器52bが配置される。
また、チップセット部38には図示しない2つの凹部が設けられており、夫々の凹部には、複数のピペットチップ45を収納可能な収納孔53aを有する2つのラック53が夫々着脱可能に嵌入されている。図12は、ピペットチップ45の構成を示す側面断面図である。ピペットチップ45は、カーボン含有の導電性の樹脂材料から構成されており、上下に通じる貫通孔の途中にフィルタ54が装着されている。このフィルタ54は、シリンジ部44への液の誤流入を防止する機能を有する。なお、ピペットチップ45は、ピペットチップ45の製造過程で付着する可能性のある人間の唾液などの分解酵素が遺伝子の増幅に悪影響を及ぼさないように、出荷前に箱詰めした状態で電子線照射が施されている。
また、図10に示すように、チップ廃棄部39には、使用済みのピペットチップ45を廃棄するための2つのチップ廃棄孔55aが設けられている。また、チップ廃棄孔55aに連続するように、チップ廃棄孔55aよりも細い幅の溝部55bが設けられている。
図9及び図10に示すように、光学検出部40には、5つの濁度検出用光学装置1が取り付けられている。夫々の濁度検出用光学装置1のペルチェモジュール9は、検出セル7の内部の液温を約20℃〜約65℃に制御するように、前述した制御部41によってその動作が制御される。また、フォトダイオード受光部15が出力したアナログ信号は、制御部41によってA/D変換され、デジタル信号とされてデータ処理部32に送信される。
また、光学検出部40には、夫々の濁度検出用光学装置1に対応させて、5つの蓋閉機構部56が設けられている。図13は、1組の濁度検出用光学装置1及び蓋閉機構部56の構成を示す斜視図であり、図14は、その正面断面図である。図13及び図14に示すように、蓋閉機構部56には、略角板状をなす蓋閉アーム56aが設けられている。この蓋閉アーム56aには、検出セル7が開蓋状態のときには略水平状態とされ、前述した蓋部材12の本体板12aが載置されるようになっている。蓋閉アーム56aは、板状の回動部材56bに固定されており、この回動部材56bからは回動軸56cが延びている。回動軸56cの先端には、プーリ56dが固着されており、このプーリ56dの下方には、測定部31の本体に対して、前記回動軸56cと平行な回動軸を中心として回動自在に取り付けられたプーリ56eが設けられており、これらのプーリ56d,56eの間にはベルト56fが掛け渡されている。ベルト56fの一部には上下動部材56gが取り付けられており、プーリ56d,56eの回転に応じて上下動部材56gが昇降するようになっている。
図15は、図14のXV−XV線による矢視図である。図15に示すように、上下動部材56gには、上下に延びた引張りバネ56hの上端が取り付けられており、この引張りバネ56hの下端は測定部31の本体に固定されている。この引張りバネ56hが自由長の位置に上下動部材56gは保たれ、このとき、蓋閉アーム56aが水平状態とされる(即ち、検出セル7が開蓋状態とされる)ように設定されている。また、図14に示すように、押動部材56jが、それ自身が上昇したときに上下動部材56gに当接する位置に配されており、この押動部材56jは、ステッピングモータ56kとすべりねじ56iとを用いて上下方向に移動されるように構成されている。これにより、押動部材56jが上昇したときには、上下動部材56gが引張りバネ56hの付勢力に抗して上方へと押動され、これによって蓋閉アーム56aが回動することとなる。また、ステッピングモータ56kとすべりねじ56iとの間には、所定以上のトルクがかかった場合に空転するトルクリミッタ56lが設けられている。これにより、検出セル7が開蓋状態から閉蓋状態となった場合に、必要以上の力が蓋部材12に加わることがない。
図16は、光学検出部40の構成を示す平面図である。上述のような押動部材56j、ステッピングモータ56k、トルクリミッタ56l及びすべりねじ56iからなる押動機構部は、図16に示すように、直動ガイド56mにX軸方向に移動可能に取り付けられている。かかる押動機構部は、ステッピングモータ56n、プーリ56o、56p及びタイミングベルト56qを用いて、5つの濁度検出用光学装置1の間を、X軸方向に移動される。
次に、本発明の実施の形態に係る核酸検出装置30の動作について説明する。本実施形態による核酸検出装置30では、上述したように、癌手術での切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)をLAMP法を用いて増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより前記遺伝子の検出を行う。
まず、図9及び図10に示すように、ユーザは、予め切除組織を処理(ホモナイズ、ろ過、希釈)して作製された可溶化抽出液(サンプル)が収容されたサンプル容器50を、サンプル容器セット台36aのサンプル容器セット孔36bにセットする。また、ユーザは、正面左側のプライマ試薬容器セット孔51a及び酵素試薬容器セット孔51bに、CK19(サイトケラチン19)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器52a及びCK19の酵素試薬が収容された酵素試薬容器52bをセットする。また、ユーザは、正面右側のプライマ試薬容器セット孔51a及び酵素試薬容器セット孔51bに、β−actin(βアクチン)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器52a及びβ−actinの酵素試薬が収容された酵素試薬容器52bをセットする。また、ユーザは、チップセット部38の凹部に、夫々36本の使い捨て用ピペットチップ45が収納された2つのラック53を嵌め込む。この場合、分注機構部35のアーム部43の初期位置は、図9及び図10に示すように、チップセット部38の上方から外れた位置であるので、容易にチップセット部38の凹部に2つのラック53を嵌め込むことが可能である。さらにユーザは、各濁度検出用光学装置1の2つの挿入穴8に、検出セル7の2つのセル部11bをセットする。
そして、ユーザは、図8に示したデータ処理部32のキーボード32a及びマウス32bを用いて、測定項目やサンプル登録などを行った後、キーボード32aまたはマウス32bにより測定部31の動作をスタートさせる。
測定部31の動作がスタートすると、まず、データ処理部32によって、濁度検出用光学装置1への検出セル7の設置が検出される。具体的には、次のようにして、かかる検出セル7の設置検出処理が行われる。
測定部31が動作しているとき、濁度検出用光学装置1の青色LED14は常時発光している。フォトダイオード受光部15の受光量は、検出セル7の設置前後に亘って変化する。つまり、セル部11bが挿入穴8に挿入されていない場合には、青色LED14からの投射光は殆ど減衰されずに挿入穴8を通過し、この光がフォトダイオード受光部15に到達する。一方、セル部11bが挿入穴8に挿入されたときには、青色LED14からの投射光は、当該セル部11bを透過するが、このときセル部11bの透過前後で光量が減衰されるため、フォトダイオード受光部15の受光量は挿入前よりも減少する。図17は、データ処理部32における検出セル7の設置検出処理の処理手順を示すフローチャートである。フォトダイオード受光部15の受光量を示すデータは、所定の周期毎にデータ処理部32に与えられ(ステップS1)、データ処理部32は、このデータに基づいて、受光量と所定の第1閾値を比較する(ステップS2)。ステップS2において、受光量が第1閾値以上である場合(図17のステップS2においてNO)には、セル部11bが挿入穴8に挿入されていないと判断し、ステップS1へと処理を戻す。また、データ処理部32は、ステップS2において受光量が第1閾値を下回った場合(図17のステップS2においてYES)に、セル部11bが挿入穴8に挿入された、即ち検出セル7が濁度検出用光学装置1に設置されたと判断し、検出セル7が正常に設置された旨を示す信号を測定部31へ送信して(ステップS3)、処理を終了する。このようにして、検出セル7の設置が検出される。
データ処理部32から前記ステップS3で出力された信号を測定部31の制御部41が受信した後、測定部31は次のように動作する。分注機構部35のアーム部43が初期位置からチップセット部38に移動され、その後、チップセット部38において、分注機構部35の2つのシリンジ部44が下方向に移動される。これにより、図11に示すように、2つのシリンジ部44のノズル部46の先端が2つのピペットチップ45の上部開口部内に圧入されるので、2つのシリンジ部44のノズル部46の先端にピペットチップ45が自動的に装着される。そして、2つのシリンジ部44が上方に移動された後、分注機構部35のアーム部43は、試薬容器セット台51にセットされたCK19及びβ−actinのプライマ試薬が収容された2つのプライマ試薬容器52aの上方に向かってX軸方向に移動される。そして、2つのシリンジ部44が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部44のノズル部46に装着された2つのピペットチップ45の先端が、夫々、2つのプライマ試薬容器52a内のCK19及びβ−actinのプライマ試薬の液面に挿入される。そして、シリンジ部44のポンプ部47により2つのプライマ試薬容器52a内のCK19及びβ−actinのプライマ試薬が吸引される。なお、プライマ試薬の吸引時には、液面センサ48(図11参照)により、導電性樹脂からなるピペットチップ45の先端が液面に接触していることが検出されるとともに、圧力センサ49(図11参照)により、ポンプ部47による吸引時の圧力が検出される。これらの液面センサ48と圧力センサ49とによって、吸引が確実に行われているか否かが検出される。
プライマ試薬の吸引後、2つのシリンジ部44が上方に移動された後、分注機構部35のアーム部43は、最も奥側(装置正面奥側)に位置する濁度検出用光学装置1の上方に移動される。この場合、分注機構部35のアーム部43は、奥から2番目〜5番目の他の濁度検出用光学装置1の上方を通過しないように移動される。そして、最も奥側の濁度検出用光学装置1において、2つのシリンジ部44が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部44のノズル部46に装着された2つのピペットチップ45が、夫々検出セル7の2つのセル部11b内に挿入される。このとき、データ処理部32によって、ピペットチップ45のセル部11bへの挿入が検出される。具体的には、次のようにして、かかるピペットチップ45の挿入検出処理が行われる。
フォトダイオード受光部15の受光量は、ピペットチップ45の挿入前後に亘って変化する。つまり、ピペットチップ45がセル部11bに挿入されていない場合には、青色LED14からの投射光は殆ど減衰されずにセル部11bを透過し、この透過光がフォトダイオード受光部15に到達する。一方、ピペットチップ45がセル部11bに挿入されたときには、青色LED14からの投射光の一部又は全部は、当該ピペットチップ45によって遮られるため、フォトダイオード受光部15の受光量は挿入前よりも減少する。図18は、データ処理部32におけるピペットチップ45の挿入検出処理の処理手順を示すフローチャートである。フォトダイオード受光部15の受光量を示すデータは、所定の周期毎にデータ処理部32に与えられ(ステップS11)、データ処理部32は、このデータに基づいて、受光量と所定の第2閾値を比較する(ステップS12)。ステップS12において、受光量が第2閾値以上である場合(図18のステップS12においてNO)には、データ処理部32はピペットチップ45がセル部11bに挿入されていないと判断し、ステップS11へと処理を戻す。また、データ処理部32は、ステップS12において受光量が第2閾値を下回った場合(図18のステップS12においてYES)に、ピペットチップ45がセル部11bに挿入されたと判断し、ピペットチップ45が正常に挿入された旨を示す信号を測定部31へ送信して(ステップS13)、処理を終了する。このようにして、ピペットチップ45のセル部11bへの挿入が検出される。
測定部31の制御部41は、上述のステップ13でデータ処理部32から出力された信号を受信した後、シリンジ部44のポンプ部47を用いて、CK19及びβ−actinの2つのプライマ試薬を夫々2つのセル部11bに吐出させる。この吐出時にも、上記した吸引時と同様、液面センサ48により、導電性樹脂からなるピペットチップ45の先端が吐出した液の液面に接触していることが検出されるとともに、圧力センサ49により、ポンプ部47による吐出時の圧力が検出される。これらの液面センサ48と圧力センサ49とによって、吐出が確実に行われているか否かが検出される。なお、以下の酵素試薬及びサンプルの吸引及び吐出時にも、上記と同様の液面センサ48及び圧力センサ49による吸引及び吐出の検出が行われる。
プライマ試薬の吐出後、2つのシリンジ部44が上方に移動された後、分注機構部35のアーム部43は、チップ廃棄部39の上方に向かってX軸方向に移動される。そして、チップ廃棄部39において、ピペットチップ45の廃棄が行われる。具体的には、2つのシリンジ部44が下方向に移動されることにより、チップ廃棄部39の2つのチップ廃棄孔55a(図10参照)内にピペットチップ45が挿入される。この状態で、分注機構部35のアーム部43がY軸方向に移動されることにより、ピペットチップ45が溝部55bの下に移動される。そして、2つのシリンジ部44が上方向に移動されることにより、ピペットチップ45の上面のつば部は、溝部55bの両側の下面に当接してその下面から下方向の力を受けるので、ピペットチップ45が2つのシリンジ部44のノズル部46から自動的に外れる。これにより、ピペットチップ45がチップ廃棄部39に廃棄される。
次に、分注機構部35のアーム部43が、再び、チップセット部38に移動された後、チップセット部38において、上記と同様の動作により、2つのシリンジ部44のノズル部46の先端に新しい2つのピペットチップ45が自動的に装着される。そして、分注機構部35のアーム部43は、試薬容器セット台51にセットされたCK19及びβ−actinの2つの酵素試薬が夫々収容された2つの酵素試薬容器52bの上方に向かってX軸方向に移動される。その後、2つのシリンジ部44が下方向に移動されることにより、2つの酵素試薬容器52b内のCK19及びβ−actinの2つの酵素試薬が吸引された後、2つのシリンジ部44が上方向に移動される。そして、分注機構部35のアーム部43は、最も奥側の濁度検出用光学装置1の上方に移動された後、CK19及びβ−actinの2つの酵素試薬が、夫々、検出セル7の2つのセル部11bに吐出される。この場合も、分注機構部35のアーム部43は、奥から2番目〜5番目の他の濁度検出用光学装置1の上方を通過しないように移動される。そして、酵素試薬の吐出後、分注機構部35のアーム部43は、チップ廃棄部39の上方に移動された後、ピペットチップ45の廃棄が行われる。
次に、分注機構部35のアーム部43が、再び、チップセット部38に移動された後、2つのシリンジ部44のノズル部46の先端に新しい2つのピペットチップ45が自動的に装着される。そして、分注機構部35のアーム部43は、サンプル容器セット台36aにセットされたサンプルが収容されたサンプル容器50の上方に向かってX軸方向に移動された後、サンプル容器50内のサンプルが吸引される。具体的には、まず、1つのサンプル容器50の上方に位置する一方のシリンジ部44が下方向に移動されてサンプルが吸引された後、その一方のシリンジ部44が上方向に移動される。その後、他方のシリンジ部44が同じサンプル容器50の上方に位置するように、分注機構部35のアーム部43がY軸方向に移動される。そして、他方のシリンジ部44が下方向に移動されて同じサンプル容器50からサンプルが吸引された後、その他方のシリンジ部44が上方向に移動される。この後、分注機構部35のアーム部43は、最も奥側の濁度検出用光学装置1の上方に移動された後、2つのシリンジ部44が下方向に移動されて検出セル7の2つのセル部11bに、同じサンプルが吐出される。この場合も、分注機構部35のアーム部43は、奥から2番目〜5番目の他の濁度検出用光学装置1の上方を通過しないように移動される。
なお、検出セル7の2つのセル部11bに、サンプルが吐出される際に、2つのシリンジ部44のポンプ部47を用いて吸引及び吐出動作を複数回繰り返すことにより、2つのセル部11b内に収容されたCK19及びβ−actinのプライマ試薬及び酵素試薬とサンプルとが撹拌される。なお、プライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの分注時には、検出セル7内の液温は、図13に示したペルチェモジュール9を用いて、約20℃に保持されている。この後、分注機構部35のアーム部43が、チップ廃棄部39の上方に移動された後、ピペットチップ45の廃棄が行われる。
そして、上記のセル部11b内へのプライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの吐出が行われた後、検出セル7の蓋閉め動作が行われる。この蓋閉め動作では、検出セル7の開蓋状態から、ステッピングモータ56kが所定の方向に回転駆動されることにより、すべりねじ56iが回転される。これにより、押動部材56jが上方向に移動されるので、上下動部材56g(図14参照)が引張バネ56h(図15参照)の付勢力に抗して上方向に移動される。この上下動部材56gの上方向への移動が、ベルト56f及びプーリ56dを介して、軸56cの回転運動に変換される。これにより、軸56cに取り付けられた回動部材56bが、軸56cを支点として、蓋を閉める方向に回動されるので、その回動部材56bに取り付けられた蓋閉アーム56aも、軸56cを支点として、当該方向に回動される。このため、蓋閉アーム56a上に載置された検出セル7の蓋部材12の本体板12aは、検出セル7のセル部11b側に回動されて、本体板12aの蓋部12eによりセル部11bの開口11cが密閉される。ここで、開口11cを蓋部12eで閉める際に、一定以上の力が加わると、図14に示したトルクリミッタ56lが空転するので、蓋部12eまたはセル部11bに過度の力が加わるのを抑制することができる。これにより、蓋閉め動作時に、蓋部12eまたはセル部11bが破損または変形するのを防止することができる。なお、蓋部12eで開口11cが一度閉められると、フック部12fとフック係合孔11dとが係合されることにより、蓋部12eで開口11cが閉められた状態が保持されるので、蓋部12eが再び開くのが防止される。
この後、図13及び図14に示すステッピングモータ56kが所定の方向とは反対方向に回転駆動されることにより、押動部材56jが下方向に移動されるので、上下動部材56g(図14参照)が引張バネ56h(図15参照)の付勢力により下方向に移動される。これにより、軸56cが反対方向に回転されるので、軸56cに取り付けられた回動部材56bが、軸56cを支点として、前述した蓋閉めのときとは反対の方向に回動される。これにより、回動部材56b及び蓋閉アーム56aは、初期位置に戻る。このようにして、蓋閉め動作が行われる。なお、この検出セル7の蓋閉め動作は、最も奥側の濁度検出用光学装置1の検出セル7にプライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの吐出が行われた後、奥から2番目の濁度検出用光学装置1の検出セル7にプライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの吐出が行われる前に、行われる。
上記した蓋閉め動作が完了した後、図13に示したペルチェモジュール9を用いて、検出セル7内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP(遺伝子増幅)反応により標的遺伝子(mRNA)を増幅する。そして、増幅に伴い生成される増幅生成物であるピロリン酸マグネシウムによる白濁を比濁法により検出する。図19は、データ処理部32におけるかかる濁度検出処理の処理手順を示すフローチャートである。具体的には、図7に示すように、青色LED14から光を後方のセル部11bへ照射する。そして、セル部11bを透過した透過光をフォトダイオード受光部15で受光する。前述したように、フォトダイオード受光部15の受光量を示す信号は、データ処理部32へと周期的に与えられる。データ処理部32は、検出セル7内の液温を約20℃に維持する旨の指示データを測定部31の制御部41へ送信する(ステップS21)、この指示データを受信した制御部41は、ペルチェモジュール9を動作制御して、前記液温を約20℃に維持する。次にデータ処理部32は、受光量データを取り込み(ステップS22)、最初に受信した受光量データが示す受光量を、反応前受光量としてメモリに記憶する(ステップS23)。
次に、データ処理部32は、計時を開始し(ステップS24)、検出セル7内の液温を約65℃に維持する旨の指示データを測定部31の制御部41へ送信する(ステップS25)、この指示データを受信した制御部41は、ペルチェモジュール9を動作制御して、前記液温を約65℃にまで上昇させた後、これを維持する。そして、データ処理部32は、更に受光量データを取り込み(ステップS26)、ここで取り込んだ受光量データが示す受光量を反応後受光量とし、濁度=−log{(反応後受光量)/(反応前受光量)}を算出する(ステップS27)。そして、また、データ処理部32は、濁度の時間変化を示すグラフをディスプレイに出力(2回目以降は出力を更新)し(ステップS28)、計時開始から所定時間(例えば15分)が経過したか否かを判別する(ステップS29)。ステップS29において、所定時間が経過していないと判別された場合(図19のステップS29においてNO)には、データ処理部32はステップS26へと処理を戻す。また、ステップS29において所定時間が経過したと判別された場合(図19のステップS29においてYES)、処理を終了する。
これにより、データ処理部32は、増幅反応時の検出セル7のセル部11b内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する。図20は、増幅反応における濁度の時間変化を示すグラフであり、図21は、増幅反応における増幅立ち上がり時間と標的遺伝子濃度との関係を示す検量線が描かれたグラフである。上記の如き試験の結果、データ処理部32において、横軸に時間、縦軸に濁度(O.D.:Optical Density)をとった場合に、図20に示すような測定データが得られる。そして、この測定データからサンプル中の標的遺伝子(mRNA)のコピー数が急増するまでの時間である増幅立ち上がり時間を、濁度の変化に基づいて検出する。図21に示すような、予めキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が算出される。ここで、図21に示した検量線は、横軸に増幅立ち上げり時間、縦軸に標的遺伝子濃度をとった曲線であり、一般に、増幅立ち上がり時間が短いほど、標的遺伝子濃度が高くなる。
なお、検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータが収容された容器や、増幅するべきでない遺伝子が正常に増幅しないことを確認するための陰性コントロールが収容された容器は、所定の頻度でサンプル容器セット台36aのサンプル容器セット孔36bにセットされる。そして、キャリブレータや陰性コントロールについて、上記したサンプルの吸引、吐出及び検出動作と同様の動作が行われる。そして、キャリブレータの検出動作によって、検量線を作成することができるとともに、陰性コントロールの検出動作によって、増幅するべきでない遺伝子が正常に増幅していないことを確認することができる。
上記のようにして、最も奥側に位置する濁度検出用光学装置1での標的遺伝子の検出が行われる。また、最も奥側に位置する濁度検出用光学装置1での蓋閉め動作後の標的遺伝子の検出動作と並行して、奥から2番目の濁度検出用光学装置1について、プライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの分注動作、蓋閉め動作、及び、標的遺伝子の検出動作が行われる。また、奥から2番目の濁度検出用光学装置1での蓋閉め動作後の標的遺伝子の検出動作と並行して、奥から3番目の濁度検出用光学装置1について、プライマ試薬、酵素試薬及びサンプルの分注動作、蓋閉め動作、及び、標的遺伝子の検出動作が行われる。その後、奥から4番目及び5番目の濁度検出用光学装置1についても、上記と同様の動作が順次行われる。なお、奥から2番目〜5番目の濁度検出用光学装置1において、蓋閉め動作を行う際には、図16に示したステッピングモータ56nを駆動することにより、押動機構部が、最も奥側の濁度検出用光学装置1から、奥から2番目〜5番目の濁度検出用光学装置1に順次移動されて蓋閉め動作が行われる。そして、5番目の濁度検出用光学装置1の標的遺伝子の検出動作が終了した時点で、検出動作が終了する。この後、ユーザは検出セル7のつまみ部12gを把持して5つの検出セル7を廃棄する。
上記の如き構成とすることにより、本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置及び濁度検出装置においては、第1ピンホール17及び第2ピンホール19によって散乱光が除去され、セル部11bを透過した透過光がフォトダイオード受光部15の受光面に到達するため、散乱光の受光による誤差の発生を抑制できる。また、レンズを使用していないので、レンズの熱による歪みによって生じる検出誤差がなく、誤差の少ない検出結果を得ることが可能である。
なお、本実施の形態においては、セル部11bとフォトダイオード受光部15との間に第1ピンホール17及び第2ピンホール19の2つのピンホールを設けた構成について述べたが、これに限定されるものではなく、複数のピンホールであればその数は問わない。
また、本実施の形態においては、青色LED14とセル部11との間に第4ピンホール22及び第3ピンホール20の2つのピンホールを設けた構成について述べたが、これに限定されるものではなく、青色LED14とセル部11との間にピンホールを設けなくてもよいし、1つのピンホールのみを設けてもよいし、また3以上のピンホールを設けてもよい。
また、本実施の形態においては、ピンホールの形状が円形である構成について述べたが、これに限定されるものではなく、ピンホールは楕円形、又は三角形若しくは四角形等の多角形等の他の形状であってもよい。
また、本実施の形態においては、濁度検出用光学装置を備えた装置として濁度検出装置(核酸検出装置)について述べたが、濁度検出用光学装置は、濁りのある物質からの散乱光を取り除き、実質的に透過光量のみを検出する構成であるので、濁りのある物質の比色分析、吸光度分析が可能な比色分析装置、吸光度分析装置にも利用可能である。
また、本実施の形態においては、濁度検出装置の一例として核酸検出装置について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、血液凝固測定装置、免疫測定装置等、濁度検出を使用する他の装置であってもよい。
また、本実施の形態においては、核酸検出装置30を、測定部31とデータ処理部32とを通信回線で接続した構成としたが、これに限定されるものではなく、核酸検出装置30は、測定部31とデータ処理部32とが一体的に構成されたものであってもよい。また、データ処理部32が、上述した検出セル7の設置検出処理、ピペットチップ45の挿入検出処理、及び濁度検出処理を実行する構成について述べたが、これらの処理の一部又は全部を、測定部31に設けた制御部41で実行する構成としてもよいし、各濁度検出用光学装置1にCPU等からなる処理部を設け、かかる処理部で濁度検出用光学装置1毎に各別に実行する構成としてもよい。
更に、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る濁度検出用光学装置及び濁度検出装置は、散乱光の受光部への入射を防止することができるという効果を奏し、透明容器に収容された対象の濁度検出に使用される濁度検出用光学装置及び当該濁度検出用光学装置を備える濁度検出装置等として有用である。
本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る検出セルの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るセル部材の構成を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る蓋部材の構成を示す斜視図である。 閉蓋状態のときの検出セルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の要部の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る濁度検出用光学装置の動作を説明する側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る核酸検出装置の全体構成を示す模式的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る測定部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る測定部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るシリンジ部の構成を示す側面部分断面図である。 本発明の実施の形態に係るピペットチップの構成を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る1組の濁度検出用光学装置及び蓋閉機構部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る1組の濁度検出用光学装置及び蓋閉機構部の構成を示す正面断面図である。 図14のXV−XV線による矢視図である。 本発明の実施の形態に係る光学検出部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理部における検出セルの設置検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデータ処理部におけるピペットチップの挿入検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るデータ処理部における濁度検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 LAMP法の増幅反応における濁度の時間変化を示すグラフである。 LAMP法の増幅反応における増幅立ち上がり時間と標的遺伝子濃度との関係を示す検量線が描かれたグラフである。
符号の説明
1 濁度検出用光学装置
2 取付台
3 発光回路基板
4 受光回路基板
5 温度調節部
6 チャンネル
7 検出セル
8 挿入穴
9 ペルチェモジュール
10 ヒートシンク
11 セル部材
11a 係合板部
11b セル部
11c 開口
11d フック係合孔
11e 内壁底部
11f 凹部
12 蓋部材
12a 本体板
12b 固定板
12c 連結部
12d 丸孔
12e 蓋部
12f フック
12g つまみ部
14 青色LED
15 フォトダイオード受光部
16 壁部
17 第1ピンホール
18 壁部
19 第2ピンホール
20 第3ピンホール
21 壁部
22 第4ピンホール
30 核酸検出装置
31 測定部
32 データ処理部
34 ホストコンピュータ
35 分注機構部
36 サンプル容器セット部
37 試薬容器セット部
38 チップセット部
39 チップ廃棄部
40 光学検出部
41 制御部
45 ピペットチップ
56 蓋閉機構部

Claims (11)

  1. 光を発する発光部と、
    濁度の検出対象を収容する透明容器を設置する設置部と、
    前記発光部から発せられ、前記設置部に設置された透明容器を透過した透過光を受ける受光部とを備え、
    前記透明容器と前記受光部との間に少なくとも2つのピンホールが設けられており、当該少なくとも2つのピンホールを通過した前記透過光を前記受光部で受けるように構成されている濁度検出用光学装置。
  2. 前記透明容器と前記受光部との間に、前記透明容器を透過した透過光を通過させる第1ピンホールと、当該第1ピンホールを通過した透過光を通過させる第2ピンホールとが設けられている請求項1に記載の濁度検出用光学装置。
  3. 前記第2ピンホールの大きさが、前記第1ピンホールの大きさよりも小さく構成されている請求項2に記載の濁度検出用光学装置。
  4. 前記発光部と前記透明容器との間に更に第3ピンホールが設けられており、前記発光部から発せられた光が当該第3ピンホールを通過して前記透明容器へ到達するように構成されている請求項2又は3に記載の濁度検出用光学装置。
  5. 前記第1ピンホール、第2ピンホール、及び第3ピンホールが一直線上に設けられている請求項4に記載の濁度検出用光学装置。
  6. 前記発光部と前記第3ピンホールとの間に更に第4ピンホールが設けられており、前記発光部から発せられた光が、前記第4ピンホール及び前記第3ピンホールを通過して前記透明容器へ到達するように構成されている請求項4又は5に記載の濁度検出用光学装置。
  7. 前記発光部はLEDを有し、前記受光部はフォトダイオードを有する請求項1乃至6の何れかに記載の濁度検出用光学装置。
  8. 前記設置部に設置された透明容器の温度を調節する温度調節部を更に備える請求項1乃至7の何れかに記載の濁度検出用光学装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の濁度検出用光学装置と、
    当該濁度検出用光学装置の受光部の受光量に基づいて、当該濁度検出用光学装置の設置部に設置された透明容器に収容された濁度検出対象の濁度を検出する濁度検出手段とを備える濁度検出装置。
  10. 前記受光部の受光量に基づいて、前記設置部に透明容器が設置されたか否かを検出する設置検出手段を更に備える請求項9に記載の濁度検出装置。
  11. 前記濁度検出対象の濁度検出に使用される材料を前記設置部に設置された透明容器に供給するためのチップを、前記設置部に設置された透明容器に挿入する挿入手段と、
    前記受光部の受光量に基づいて、前記設置部に設置された透明容器に前記チップが挿入されたか否かを検出する挿入検出手段とを更に備える請求項9又は10に記載の濁度検出装置。
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