JPH03111808A - 高解像受光系及び該受光系を用いた光断層像画像化装置 - Google Patents

高解像受光系及び該受光系を用いた光断層像画像化装置

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JPH03111808A
JPH03111808A JP25003489A JP25003489A JPH03111808A JP H03111808 A JPH03111808 A JP H03111808A JP 25003489 A JP25003489 A JP 25003489A JP 25003489 A JP25003489 A JP 25003489A JP H03111808 A JPH03111808 A JP H03111808A
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市村 勉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は散乱光中に埋もれた情報光を高解像度で画像化
することが可能な光断層像画像化装置に関する。
〔従来の技術〕
生体組織のような散乱体に光を照射した際、180@向
かい合わせで受光すればある程度直進光を取り出すこと
ができるが、今のところ、その空間分解能はあまり良い
とはいえない。
X線と光とでの空間分離能の差は今のところ埋めること
はできない。しかしながら光、特に近赤外光を用いると
、血液中のヘモグロビンから組織酸素濃度のイメージン
グができるはずである。これらは他のNMR−CTやX
ICTと異なった情報を与えてくれるであろう。
例えば、第51図において物体Oが#JCa体tあまり
含まない、比較的透明に近いものであった場合には、フ
ィルタ340を通して特定波長成分光を選択し、レンズ
L1の焦点位置に置かれたリング状のスリット341か
ら光を被測定物体0に照射し、対物レンズL2で拡大像
を面Pに結像して観察することができる。レンズL、の
焦点位置に置かれたリング状スリット341を使用する
ことにより、第52図に示すように物体0に様々な方向
から光を照射したこととなり、−度に各方向から見た物
体Oの像II、12・・・を観察することが可能である
また、3〜5cmの厚さの組織ならばわれわれは透過し
てきた光を検出することができる。このことは“光−レ
ントゲン写真“−を診断に使えることを意味する。女性
の乳房は組織が比較的均一であり光が透過しやすく、ま
たその形状から透過光の検出(厚さ二〜31程度)が容
易であり、古くから乳ガンの診断に、口iaphano
graphy(Lightscanning)という名
で用いられてきた。このような従来の診断装置について
第53図により説明する。
第53図は従来の光吸収分布像を得る装置構成を示す図
である。図中、401はスキャンヘッド、403は人体
、405はビデオカメラ、407はA/Dコンバータ、
409は近赤外光フレームメモリ、411は赤色光フレ
ームメモリ、413はプロセッサ、415はカラー変換
処理部、417はエンコータキーホード、419はD/
Aコンバータ、421はプリンタ、423はテレビモニ
タ、425はビデオテープレコーダである。
赤色光(主に血液中のヘモグロビンが強く吸収する)と
近赤外光(血液、水分、脂肪、その他が吸収する)を交
互にライトガイドを介してスキャンヘッド401により
人体の被測定部位、例えば乳房に照射しつつ走査する。
図では下から上方へ光が照射されている。その結果乳房
全体が明るく光り、この透過像をビデオカメラ405で
捉え、A/Dコンバータ407でデジタル信号に変換し
、デジタルスイッチを介して近赤外光、赤色光をそれぞ
れフレームメモリ409.411に取り込み、両フレー
ムメモリのデータから、プロセッサ413で近赤外光お
よび赤色光の強度比を演算し、さらにカラー変換処理し
てアナログ信号に変換し、プリンタやテレビモニタ、ビ
デオテープで光吸収分布像を観測する。
この装置においてはスキャンヘッド401からの光は平
行光ではなく、恰も懐中電燈で照らしたのと同じように
組織(乳房)で拡がっており、これをビデオカメラのよ
うな2次元検出器で受けるので分解能はあまり良くない
この点を改良し、コリメートした照射−受光システムを
用いた例を第54図により説明する。
第54図はコリメートした照射−受光系を使用した従来
の光吸収分布像を得る装置構成を示す図である。
この例にふいては、光源にレーザ光を使用し、光ファイ
バ433でレーザ光を導いて測定対象435に照射し、
その透過光をファイバコリメータ437で捉えて検出器
443で電気信号に変換し、前処理回路445、A/D
コンバータ447、インターフェース449を介してコ
ンピュータ451で信号処理する。この場合に照射用光
ファイバ433と検出用のファイバコリメータ437を
モータ439で同期してスキャニングすることにより測
定対象各部位の光吸収分布像を得てモニタ453で観察
している。
なお、光源は赤色光として633nmのHe−Neレー
ザー、近赤外光として830nmの半導体レーザーを用
いる。この診断装置は1977年。
Jobsisらがネコや人の頭部に近赤外光を照射して
透過した光の検出に成功し、その透過光量が動物の呼吸
状態で変動することを報告した。700〜1500nm
の波長の近赤外光はネコの頭程度の大きさの組織であれ
ば5mW程度の照射光量で十分に透過した光を検出でき
、この光量は現在のレーザーの安全基準の約1750以
下である。
また、われわれが海岸で浴びる近赤外光の約1/10程
度でもあり非常に安全である。
〔発明が解決すべき課題〕
ところで、生体等に光を照射した場合、その透過光には
試料による吸収と散乱が生ずる。
第55図はTwerskyの散乱理論曲線を示す図であ
り、赤血球浮遊液の吸光度とへマドクリプト濃度との関
係を求めたもので、波長940nmのレーザ光を照射し
たとき得られる透過光強度及び透過光の散乱成分と吸光
度成分とを示したものである。
第55図から分かるように、透過光には吸光度成分に大
きな散乱成分が重畳されている。散乱成分は方向性がな
いため、いろいろな部位からの敗肌光が含まれてしまい
、光断層像をぼけたものにしてしまう性質がある。その
ため単に透過光を検出してもこの散乱成分のために必要
な情報の吸光度成分を精度よく検出することができない
第56図は生体等の試料の光学的性質を説明するための
図である。
例えば、第51図の場合には物体0が散乱成分を含まず
、言わば元々見えるものを観察しているにすぎないが、
実際には観察対象である試料460は、光の波長よりも
十分小さなレイリー散乱体460 a、光の波長と同程
度の大きさのミー散乱体460 b、観察対象である目
的とする光吸収を生じる光透過情報体460 C,光を
拡散させる拡散物体460 d、ランダムな回折を生じ
させる回折格子460e等からなっていると等価と考え
ることができる。こうした試料に対してレーデ光学系4
61を通してコヒーレントな平面波を照射したときの出
射光中には透過光以外にレイリー散乱、ミー散乱、拡散
光、ランダムな回折光等が含まれ、これらの中から光透
過情報体460cからの透過光のみを検出することは従
来不可能であった。
第57図は有限開口の正弦波格子によって生じたフレネ
ル回折波を示す図である。
平面波を有限開口に照射すると、透過光470の外にサ
イドバンド471.472が生じる。したがって、透過
光を観察しようとしてもサイドバンドの影響がでるため
高感度の検出は困難である。
第58図はランダムな散乱物体にコヒーレント光を照射
したとき反対側の観測面における輝度分布を示す図であ
る。
生体のような散乱物体にレーザ光のようなコヒーレント
光を照射すると、第58図(a)に示すように観測面に
おいてはランダムな回折像が現れる。
そして、散乱物体からの透過光をレンズして結像させる
と、ランダムな回折像がのるため、生体等の観測したい
部分の像を高解像で見ることはできない。
第59図は拡散反射面の状態に応じた反射光の輝度分布
を示す図であり、第59図(a)は極座標表示したもの
、第59図(5)は直角座標表示したものである。
図にふいて、Jは完全拡散面からの反射光輝度分布、G
はつやのある面からの反射光輝度分布、Pはつやのない
面の反射光輝度分布を示しており、つやのある面では所
定方向において広がりのない鋭いピークが得られるが、
つやがない面では輝度分布が広がりを見せ、面の状態に
よって輝度分布が変化し、反射光を利用した観察の場合
には面の状態に大きく左右されることが分かる。
以上のように、コヒーレント光を使用して断層像を観察
する場合には各種散乱体の影響で必要な情報光が埋もれ
てしまうため高解像度の像観察ができなかった。
本発明は上記課題を解決するためのもので、情報光が多
くの散乱成分に埋もれている場合にも、散乱成分を確実
に除去し、必要な情報光のみを検出して高解像度の断層
像を得ることができる光断層像画像化装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の高解像受光系とは、散乱成分中内での透過像を
得ようとする従来のものに比較してはるかに高解度を得
られるという意味である。いわゆるカメラのような光学
結像系に比較したら、むしろ高指向性低解像受光系とい
える。即ち、空間分解能を犠牲にすることにより、散乱
光を除去する受光系である。
本発明は、光の伝播する領域を複数に分割する受光素子
を有し、受光素子出射端における異なる点間の干渉が生
ずる空間領域を最小空間分解単位内に限定することによ
り、散乱光中に埋もれた情報光を検出し、最小空間分解
単位はフラウンホーファ回折像の0次の回折像を検出す
ることにより達成することを特徴とする。
本発明の高解像受光系を用いた光断層像画像化装置は、
測定対象にレーザ光を直接またはレンズ系を介して照射
するためのレーザ光源と、レーザ光が照射された測定対
象からの透過光を受光し、光の伝播する領域を複数に分
割して出射端における異なる点間の干渉が生ずる空間領
域を最小空間分解単位内に限定する単数の受光素子の走
査または複数の受光素子からなる高解像受光系と、高解
像受光系からの出射光を検出して電気信号に変換する光
電検出手段と、光電検出手段からの検出信号を演算処理
する演算処理手段とを備え、測定対象の光吸収分布を求
めて光断層像を得るようにしたことを特徴とする。
さらに測定対象からの透過光をチョッパを介して受光し
て光電検出手段の検出信号を同期検波してバックグラウ
ンド成分を除去すること、また波長の異なるレーザ光を
交互に測定対象に照射するとともに、測定対象からの3
1過光をセクタを介して受光して同期検波し、各波長に
対する信号から光吸収分布を求めること、さらに三波長
の光信号、及び暗信号が得られるセクタを使用し、各波
長に対する検出信号と暗信号とを加減算してバックグラ
ウンド成分を除去することを特徴とする。
〔作用〕
本発明は、光の伝播する領域を複数に分割し、各分割領
域を異なる点間の干渉が生ずる最小空間分解単位内に限
定してフラウンホーファ回折像の0次の回折像を検出す
ることにより、散乱成分は減衰し、平面波による情報光
成分のみ検出することができるので、人体を透過した光
のように散乱成分の方が大きい場合でも吸収体の情報を
得ることができるので、光CT等に適用して多大の効果
を得ることが可能である。
〔実施例〕
まず、本発明の基本原理を説明する。
第2図に示すように、有限な大きさを持つ準単色1次光
源σによって照明された平面上に、固定点P2と可動点
P、における振動の相関を記述する干渉度(複素コヒー
レンスファクタ)は、P2を中心とする回折像内の対応
する点P1における正規化された複素振幅に等しく、こ
の回折像は、光源と同じ大きさで同じ形をした回折孔に
よって光源を置き換え、その開口をP、に収束し、波面
上の振幅が光源の強度に比例する球面波によって満たさ
れた時できるもので、Van  C1ttert−Ze
rnikeの定理と呼ばれるものである。この定理に基
づき結像式が誘導される。
簡単のため2次元的扱いとし、第3図(a)に示すよう
にσ上、点Xにある微小光源dxを考え、dXからの光
はコヒーレントであり、レンズL。、物体0を通過後り
上、Xを中心(0周波数)とするスペクトルO(s)を
作る。σとLとは同じ座標Xで表され、0(S)の原点
はXにあるため、Lを通過しつる成分はその一部分であ
る。次に、第3図ら)に示すように瞳関数をfとし、レ
ンズの吸収、波面収差をそれぞれa (s) 、W (
s)とすると、 f(s)=  a   (s)   e  −区 I 
 2*/  入 ] W ts+(S ≦1)・・・・
・・(1) で表される。ただしく1)式のf  (s)の原点は瞳
と光軸との交点Oにしている。従って、f (s)を通
過しうるスペクトルはO(s −X)  f  (s)
である。点Xの強度が1であればこの瞳を通過したスペ
クトルはレンズLによってフーリエ逆変換され、すなわ
ち像面の像の複素振幅は o’ −(u’ ) =I 0(8−X ) f (s)e” ’“” ds
     −(2)したがってdxによって像面上に生
じた強度はi(u’  )dX =  I O(s −X)f(s)e” ”” ds 
   ・−・・・’<3)(3)式はまた、次のごとく
解釈できる。即ち、像面上の像の複素振幅0′ (u′
)は 0′ (u′) :ピー(S’  X) f  (S’ ) 6allu
/ s / d8t・・・・・・(4) ただし、(4)式では変数SをS′に変更しである。
また、瞳関数は有限であるが、そのほかでは0であるか
ら積′)の上下限を士■とした。(4)においてs’ 
−X =f ’ とすれば、ds’ =df’ tl’
あるノテ、o  (u’) ==L、”o (、/ ) f(fl +X)e””’
 (fl +Xl df’== e2X l u/ 1
1ピ”O(f’)xf(f’   −1−X)e  2
宵 1”   ”   df’          ・
・−・・−(5)同様に変数をS′と書き直し、s’−
X=f’とおき、o′ (u′)の複素共役をol @
  (u / )とすれば、 07 *  (u/ ) =e−2Jl 1“′°ビー”  (f’)Xf”  
(f’ +x)e  −””” ’ df’・・・・・
・(6) i  (u’ )dX =o’  (u’ )  o’
 ”  (u’ )ctX・・・・・・(7) これを有効光源σ(X)全部で積分すれば、1  (u
’ )  =L、”e  (X)i(u’ )dX  
   ・・−(8)ここで(7)式に(5)、(6)式
を代入し、それを(8)式に代入すれば、 !(u’) =fσ(、X)dX U  O(f’ ) 0°(f′
1xf(f’ 十X)f ” (f’ +X)e ” 
1u′”’ −” ’ df’ df’=fflσ(X
)f (f’ +X)f ” (f’ 十X)X口(f
’)0° (f  ’  )  ex* lu/  I
r/−re  )d(t  dfp  dX・・・・・
・(9) ここでXを含む積分を分離すれば、 f cr(X)f (f’ +X)f ” (f’ +
X)dX=T(f’ 、f’ )          
 ・・・・・・αOこのTをクロスモデュレーション係
数と称する。
これを(9)式に代入すれば次の結像式を得る。
1  (u’ ) = HT(f’ 、f’ ) 0(f’ )0° (f
′)−8 ×e2*1u/  (t   tj l  dfl  
dfl=fl  σ(x)  f  (f  ’  +
x)f”  (f’  +X)口(r ′ )xO傘 
(f’)e”貢 ””  ’−”  ’  df’  
df’  dx・・・・・・αB Ql)式は物体スペクトルを0(S)としたとき、スペ
クトルO(f’ )とO・(f′)とのビートによって
生じる干渉縞に重みT(f’ 、f’ )を乗じたもの
を全体の周波数で積分したものが像I  (u′)とな
ることを意味している。T(f’ 、f’ )はf’−
f’のみの関数ではなく、f’−f’が同じであっても
f’ 、f ’が位置によって異なり、そのため結像式
はビート周波数f’−f’=fが同一であっても、T(
f’、f’)はM、f’によって異なるため、同じT(
f’ 、f’ ”)を用いることができない非線形写像
系であり、一般には結像解析は困難である。
例えば、第4図に示すように、物体面Σ。の微小な孔3
を通して光を透過させたとすると、レンズ系2を通して
結像面Σiではある点を中心としてリング状に広がった
すそのを有する光強度分布を示すことになり、物体各点
からの光は結像面において互いに干渉してしまい、それ
らの影響をすべて積分しなければ像解析を行うことがで
きない。
この結像式が解けるのは次のような場合である。
(a)インコヒーレント系でσ(X)が無限大の場合T
(f’ 、f’ ) It、f =f ’ −f’ ノ
ミ(D関1[’系は線形となり、このときのT (f)
をレスポンス関数と称する。インコヒーレント光による
結像は、第5図に示すように物体面Σ。の微!λ領域5
がレンズ系2を通して結像面Σムにおいて点4に結像す
る。このとき結像面における光強度は広がりをもたずに
点4に鋭いピークを生ずる。したがって物体の各点が結
像面において互いに干渉することなく独立して結像する
υコヒーレント系でσ(X)が点光源の場合T(f’ 
、f’ )=cons tであり、結像式ODは解ける
。このときのT (f)をレスポンス関数と称する。
(C)近似的線形系の場合 部分的コヒーレント系であり、かつ物体が大部分透明で
あり、淡い像または微小物点が散在する場合であり、大
部分の照明光はまっすぐ物体を透過する。したがって、
零次スペクトルのみ大きく、他の高次スペクトルは微小
で、ビートf=f’f′の成分は無視でき、主としてr
′=0のスペクトルとf′のスペクトルのみのビート成
分によって像は生ずるのでf′=fとなり、「のみによ
って系の写像特性を近似的に記述できる。
ところで、第6図(a)に示すように、開口10を通し
てレーザ光を透過させた場合、開口10に無数の点光源
11が存在していると考えることができ、入射光と同じ
方向に進行する平面波と球面波として広がっていく。す
なわち、第6図(6)に示すように、散乱光の放射パタ
ーンは球面状であり、平面波として伝播する透過光の放
射パターンは鋭い指向性を有する。そして、充分距離が
離れた面P、ではフラウンホーファ回折像が観測され、
平面波は、透過光17として示すように0次スペクトル
が非常に大きく、高次スペクトルが小さい強度分布を示
す。一方、球面波による散乱光18は図示のようにフラ
ットな強度分布を示すが、中間にレンズ13を配置した
場合には散乱光19も0次スペクトルが比較的大きい回
折パターンとなる。
このフラウンホーファ回折像が得られる位置においては
、第6図(a)からも分かるように散乱光は充分減衰し
、平面波の0次スペクトルは充分に大きい。
本発明はこの点に着目したものであり、フラウンホーフ
ァ回折像00次スペクトルのみオー観測すれば、その強
度は大きいので十分観測物体の情報を取得できるととも
に散乱成分を殆ど除くことができ、かつ平面波の高次ス
ペクトルが他の位置に影響を及ぼすこともなくなるので
前述したレスポンス関数を線形化して結像解析を簡単化
することができる。すなわち、第7図に示すように光源
σからRだけ離れ、フラウンホーファ回折像が観測可能
な面Pにおいて、微小光源SIJによる面Pにおける光
強度は、微小光源SIJに対応する光軸方向のPIJの
み検出し、P、 、P、等の他の位置では検出しないよ
うにする。
第1図は本発明の高解像光学系の原理を説明するための
図である。図中、■はスリット、1aはピンホール、実
線波形は電界強度、破線波形は光強度を示している。
円形開口のピンホールの場合、十分離れた位置において
は第1図(a)に示すようなフラウンホーファ回折像が
観測される。これは第1図(5)に示すようにAiry
のdiskと呼ばれる複数の暗輪と各暗輪間の明るい領
域から:す、第1暗輪内のA領域、すなわち0次スペク
トルの部分が最も明るい領域である。そこで、0次スペ
クトルの幅に等しいピンホール孔径、すなわち第1暗輪
径のピンホールを有するスリット1を配置して像観測を
行えば0次スペクトルのみ検出し、高次スペクトルを除
くことができ、各点についてこのような検出を行えば異
なる位置における干渉が起こらない、すなわちVan 
 C1ttert−Zernikeの定理が像形成に及
ばないようにすることができ、光CTのように散乱光の
中に微小な情報光が含まれている場合に、散乱光から情
報光のみを分離して検出することができる。もちろん、
ピンホール内ではVan  C1ttert−Zern
ikeの定理が成立するが、本発明の光学系はこの定理
が成立する領域を最小空間分解単位内に限定している。
平面波の場合、フラウンホーファ回折像ができる条件は
、光源の開口径をr、伝播距離を2としたとき、 z>r2.o/2λ         ・・・・・・亜
で表せる。したがって、0式を満足するような距離にし
てフラウンホーファ回折像をつくり、そのうちの0次ス
ペクトルのみを検出するようにすればよい。
円形開口のピンホールの回折像は、 で表される。但し叶はピンホールの半径、Jlはベッセ
ル関数、λは波長、2は光軸上の長さである。
八iryのdiskの第1暗輪の半径Δρは、Δρ=0
.61XAz/叶 で表され、第暗輪までに全光量の84%が含まれ、ピン
ホールによる第1暗輪内を取り込むようにすれば平面波
の損失は16%で検出することができる。一方、球面波
は距離の2乗に反比例して減衰するのでフラウンホーフ
ァ回折像の0次スペクトルのみ取り込むことにより高解
像度の像観察を行うことができる。
第8図はピンホール2個による0次のフラウンホーファ
回折像を検出する本発明の高解像噴出光学系の一実施例
を示す図である。
光源20からのレーザ光を試料21に照射し、その透過
光をスリ7) P +を通し、測成を満足するような距
離lだけ離れた位置のスリ7) P 2を通して0次光
を検出器23で検出する。
いま、スリ7)P、、P、のピンホール径をそれぞれD
r、Dとし、レーザ光の波長をλ、第1暗輪の半径Δρ
とすると、 D=2Δρ=1.22xA1/Dr   −=−03の
関係がある。λ=500nm、 j!=6m、 Dr=
lawとしたときD=7.32mmとなる。
第9図は高解像受光系を利用した本発明の他の実施例を
示す図である。図中、30は高指向性光学素子、33は
光吸収材、35はコア、37はクラッドである。
図において、高指向性光学素子30は例えば直線状の細
長い中空のガラス繊維からなっており、その内壁面には
光吸収材、例えばカーボン等が塗布されている。
入射面35から光が入射したとすると、光学素子30の
光軸に平行な光は直進して出射面37から出射するが、
光軸に対して傾きをもった光は壁面に当たって吸収材3
3により吸収されて出射面側には現れない。ここで、高
指向性光学素子33の開口径をD1長さを11人射光の
波長をλとしたとき、光軸に平行でない成分が吸収され
、出射面側で完全に平面波によるフランフォーファー回
折像上して、検出される長さβは、 1ocDr’/λ の関係がある。即ち、フラン7オーフアー回折像が観測
できる距離である。
例えばλ=6328人の場合、Dr=10mI11のと
き、j!=600m、Dr=1mmのとき1m6m。
Dr=0.Imのときj!=6cmSDr=0.01m
mのときA=0.6mm、Dr=1μmのときl=6J
JmSDr=0.5μmのときf=1. 25μmであ
る。
従って、適宜測定対象に応じて開口径と長さを設定し、
光学素子を入射開口径に比して充分長くすれば、高指向
性光学素子に入射した光のうち、光軸に平行な平面波の
みが出射面から取り出せることになる。但し、管径が入
射光の波長に比較して大きく略平面波伝播ができる必要
がある。もし入射光波長と同程度の径となると回折が大
きく出射面から取り出せる光量は極端に小さくなる。
信号光としての平面波を、0次のフランフォーファー回
折像のみを検出する場合、インコヒーレントな散乱光と
平面波の分離度は次式で与えられる。
即ち、高指向性光学素子の入口径Drが、波長λに比較
して大きい程散乱光が減衰して、平面波と分離出来る。
第10図、第11は長焦点レンズ(望遠鏡)を用いた本
発明の他の実施例を示す図である。
第10図において、長焦点レンズ25を使用し、前側焦
点面の開口によるフラウンホーファ回折像を後側焦点面
につくることにより、距離を短くすることができる。レ
ンズを用いた場合も測成の場合と同様に開口りを求める
ことができ、λ=500nmとし、焦点距離f=1m1
Dr=1mmとしたときD=1.22mm、また焦点距
離f=5mSDr = 5 amとしたときD=1..
22mmである。
第11図においては、レーザ光源41で試料21を照射
し、その透過光をチョッパ42で0N10FFL、チョ
ッパの開閉周期に同期して検出器46により検出して電
源変動、温度変動等のゆるやかなドリフトを除去してい
る。
第12図、第13図は顕微鏡サイズ光CT用光学系の実
施例を示す図である。
第12図において、集光レンズL1でレーザ光を絞って
試料Oに照射する。このとき試料は対物レンズL2の前
側焦点近傍において拡大して観察できるようにする。対
物レンズL、の後側焦点位置を前側焦点とする接眼レン
ズL、により像拡大し、面Pのピンホールを通して検出
する。対物レンズと接眼レンズの焦点距離をそれぞれf
、とf、としたとき、f、)fIとしてフラウンホーフ
ァ回折像が観察されるようにする。本実施例では試料の
全体像を観察するためにはレーザ光で試料面を走査する
ようにすればよい。なお、図の破線は散乱光の光路であ
り、散乱光は球面波として拡散し減衰する。
第13図においては第12図の場合と同様に集光レンズ
L1でレーザ光を絞って試料Oに照射し、対物レンズL
、で試料の拡大像を結像し、長焦点レンズ(望遠鏡)5
3で散乱成分を減衰させて0次回折像を観察する。なお
、チョッパ52で取り込む光を0N10FFしてこれと
同期させて検出することにより電源変動、温度変動等の
ゆるやかな変動を除去することにより、解像度を向上さ
せることができる。
第14図は本発明の光学系を複数本束ねて一度に試料の
全体像を観察できるようにした高解像光学系の実施例を
示す図である。
光学装置60は、例えば第8図〜第13図で説明したよ
うな光学素子61からなり、距離lは測成を満足す7.
ような長さであり、さらにDは0次回折像を取り出せる
ような径である。このような光学素子を使用すると、光
学素子の出射端においては、各素子に対応する各位置間
では互いに干渉が起こらず独立であるので鮮明に物体像
を観察すすることが可能である。
第15図は本発明の検出方式の概念図である。
図中、100は高指向性光学素子、181はレーザ光源
、170aは吸収体、170b、170cは散乱体、1
86はレンズである。
図に示すように、生体等の測定対象は散乱体170b、
170cおよび吸収体170aが併存する形になってお
り、これにレーザ光源を照射し、本発明の光学系を用い
て検出することにより散乱体による散乱成分は除去し、
吸収体による吸収成分のみ検出することができる。
なお、本発明の光学系による検出は、第16図(8)に
示すように、直接検出器180により検出しても良いし
、第16図ら)に示すように、光学系と検出器180の
間にオパールガラス183を挿入することにより不連続
な光の集まりとして観測される像を平滑化して綺麗な像
にすることでも良い。
光学系からの出力光の検出は第17図(a)に示すよう
に、点検出器185をX軸、Y軸方向に走査することに
より検出してもよく、また第17図ら)に示すように1
次元アレイ検出器187を一方向、図ではY方向に走査
することにより検出してもよく、また17図(C)に示
すように2次元検出器189により一度で検出するよう
にしてもよい。
なお、本発明においては連続色素レーザ、パルス色素レ
ーザ、YAGレーザ、半導体レーザ等のレーザ光を使用
することができ、また検出器としては可視領域、近赤外
領域を検出可能なフォトダイオード、フォトダイオード
アレイ、MOSアレイ、CCDセンサ等の半導体検出器
や光電子放出タイプのビジコン、イメージオルシコン等
を利用することができる。また増倍機能の付いた検出器
としてはダイノードやアバランシェフォトダイオードと
2次電子検出を組合わせたもの、マイクロチャンネルプ
レートで2次電子増倍し、螢光面の嬰光像をダイオード
アレイ、ビジコン、イメージオルシコン等で検出するも
の等、適宜使用することができる。
第18図は本発明の光断層像画像化装置に使用する平面
波高指向性光学素子を示す図である。図中、100は高
指向性光学素子、103は光吸収材、105はコア、1
07はクラッドである。
第18図(a)は、第9図に示したものと同等であり、
高指向性光学素子100は例えば直線状の細長い中空の
ガラス繊維からなっており、その内壁面には光吸収材、
例えばカーボン等が塗布され、光学素子100の光軸に
平行な光は直進して出射面107から出射するが、光軸
に対して傾きをもった光は壁面に当たって吸収材103
により吸収されて出射面側には現れないようにしている
第18図ら)は通常の光ファイバとは逆にコア109の
屈折率をクラッド111の屈折率よりも小さくしたもの
で、光軸に平行でない光はクラッド111で全反射され
ず散逸し、一部反射されたとしても何回か反射を繰り返
すうちに光軸でない光は全て光学素り外に失われてしま
い、結局出射面107からは光軸に平行な平面波のみを
取り出すことができる。なお、第18図(a)(b)を
組み合わせ、クラッドの内面に光吸収材を塗布するよう
にしてもよい。
第19図は第18図に示した高指向性光学素子を円筒状
に東ねた実施例を示す図である。図中、120は高指向
性光学系、121は放射指向パターンである。この放射
指向性は、入射光波長大と管径りで決まり、管径が小さ
い程球面波放射に近づく。
図に示すように、高指向性光学素子100を円筒状に束
ねて高指向性光学系120を構成すると、各高指向性光
学素子からは放射指向パターン121で示す出射光が得
られるので、入射側に散乱光および平面波を含む光を入
射させると、出射面107からは平面波によるフランフ
ォーファー回折像として略点光源となり、それを検出す
ることにより、結果的に平面波のみを検出することが可
能である。したがって、高指向性光学系120の受光面
を所定の大きさに:るようにすれば、人体等の透過光を
所定の範囲で一度に検出することができ、光断層像を得
るための高解像検出器として使用することができる。
第20図は第1O図、第11図に示した長焦点レンズを
使用して焦点面にフラウンホーファ回折像を形成して光
学系の距離を短くするようにしたものを複数束ねたもの
で、比較的短い光学系を使用して光断層像を得ることが
できる。
ところで、上記説明では第21図(a)に示すように円
形状ピンホールをつかってフラウンホーファ回折像の高
次成分をカットし、0次スペクトルのみを検出するよう
にしたものであり、第21図(b)に示すような関数と
等価であるということができる。これは光学系の入射端
の形状が円形であることに対応したものであり、入射口
の形状を変化させたときのフラウンホーファ回折スペク
トルをみてみると第22図に示すようになる。
第22図(a)において、(a)は円形状入射口、(b
)は円環状入射口、(C)はスリット形の円環状入射口
であり、それぞれに1応するフラウンホーファ回折スペ
クトルは第22図(6)に示すようになる。0次スペク
トルの幅が少し変化する程度で同様なフラウンホーファ
回折パターンを示す。また、矩形状入射口の場合には光
軸を中心にして直交方向に円形パターンが並ぶフラウン
ホーファ回折像となる。
いずれの形状のものであっても光軸上の0次スペクトル
以外をピンホールでカットして検出すれば本発明に適用
可能である。
第23図は高指向性光学素子1本の瞳の透過率分布を変
化させたときのフラウンホーファ回折像を説明するため
の図である。
第23図(a)において、瞳の透過率が一定のもの(■
)、中心の透過率が最低になるように2乗カーブで変化
するもの(■)、中心の透過率が最大になるように2乗
カーブで変化するもの(III)としたとき、フラウン
ホーファ回折像はそれぞれ第23図(ハ)に示すように
なる。タイプ■のものが0次スペクトルの幅が一番狭い
ので空間分解能を向上させることができる。また、夕′
イブ■のものは0次スペクトルの幅が広いので空間分解
能は落ちる。タイプ■、タイプ■ともタイプIに比較し
て受信光のエネルギーは損している。エネルギーは損す
るかわりに、0次のフランフォーファー回折像の大きさ
を変えている。従って、高指向性光学素子の出射口での
0次回折機を変化させたいときは、受信光のエネルギー
を犠牲にしてこのようなアポダイゼーションを行えば良
い。
第24図は本発明の光断層像画像化装置の全体構成を示
す図で、図中、201,203はレーザ、205はセク
タ、20?はレーザ照射系、209は試料、211は検
出部、211aは高指向性光学系、211bは検出器、
211cは同期検波器、213はデータ処理部、213
aは吸収分布算出部、213bは3次元分布算出部、2
15は試料台制御部、217は試料台駆動部である。
図において、セクタ205によりレーザ201゜203
より波長λ、、λ、のレーザ光を交互にレーザ照射系2
07を通して試料209に照射する。
試料209からの透過光は本発明の高指向性光学系21
1aを通して検出器211bにより検出する。その検出
信号はセクタ205の駆動信号により同期検波し、デー
タ処理部213で吸収分布を測定する。同時にデータ処
理部213により試料台制御部215、試料台駆動部2
17を通して試料209を回転ないし移動させることに
より、試料の各部位において吸収を受けた透過光を検出
してデータ処理部213により吸収の3次元分布像を求
め、光断層像を得ることができる。なお、試料からの透
過光は、一般に散乱成分と吸収成分とが混在することに
なる。試料からの散乱光が、高指向性受光系で充分減衰
するときは、レーザーを二つ用いず、−波長でも良い。
そのときは、セクター205は、レーザー光のON、O
FFだけを行うチョッパーの働きをする。
第25図は酸素化ミオグロビン、脱酸素化ミオグロビン
の波長に対する吸光度特性の例を示し、散乱成分は波長
依存性が小さく、はぼ一定な値をとる波長領域を有して
いる。そこで散乱成分がほぼ一定な波長λ3、λ、を使
用し、それぞれの吸光度を差し引くことにより散乱成分
を除去することができる。そこで、本発明の高指向性受
光系で充分散乱光を減衰出来ないときには、三波長方法
と併用することにより、散乱成分を更に除去できる。さ
らに、三波長法は、一定波長における吸光度の時間変化
をもう一つの波長の吸光度を対照として時間記録するこ
ともできる。目的とする物により、吸光度の時間変化の
ない波長と時間変化のある波長を選ぶことにより、吸光
度の時間変化を一波長より正確に検出できる利点もある
一般に、生体組織に対する分光測定は本質的に散乱粒子
を含む不均一系での測定となる。この場合、透明試料で
成立するBeer−Lambert則が必ずしも成り立
たない。このような濁った試料に対する測定法として三
波長法と差スペクトル法とがある。
試料が低濃度で、Beer−Lambert則が成り立
つ場合を考え、第26図(a)に示すように照射光量を
1゜、透過光量を■とすると 1oglo/I=acd ここでニブシロンは吸光係数、Cは濃度、dは光路長で
ある。
2つの異なった波長λ1λ2について同様に]ogIo
  (λ、)/I(λl)=ε (λ、)cdlogl
o  (λ、)/I(λ、)=e(λ、)cdとなる。
したがって 1ogI  (λ、)/I(λ、 ) −1ogL  
(λ2)/1.(λ1)=ε (λ、)−ε (λ、)
cdとなる。即ち、2つの波長の吸光度の差は濃度に比
例することになる。また、懸濁試料では第26図ら)に
示すように、1.を入射光とすると透過光の外に散乱、
反射成分I5が生ずる。従ってlog10/I=εcd
+Is ここで、■5は散乱による減衰を示す。したがって同様
に、 1ogI  (λ、)/I  (λI)=ε (λ、)
−ε(λ2 ) cd −logIo  (λ、)/L
  (λ1)+(Is(λ+)is(λ2)) となる。
従ってIs  (λ1)が1.(λ、)に等しければ、
散乱の影響を除いて吸光度の差を求めることに誹り、試
料の濃度を測定することができ、またλ1とλ2を接近
させるき、散乱等の影響はほぼ等しいと仮定することが
できるので、吸光度の差により試料の濃度を求めること
ができる。
本発明の高指向性光学素子と三波長法とを併用すれば、
散乱光の分離が一段と良くなる。しかも、三波長λ3、
λ2を吸収の時間変化のあるものとないものに選ぶこと
により、目的物の時間変化を観測できる利点がある。
第27図は三波長検出方式における自動利得制御を説明
するための図である。図中、205はセクタ、220は
モータ、222は同期信号発生器、224は検出系、2
26は増幅器、228は同期検波回路、230は帰還回
路、232は増幅器、234は信号処理装置である。
図において、モータ220によりセクタ205を回転さ
せ、検出系224によりリファレンス信号Rと検出信号
Sとを交互に取り出し増幅器226に人力させる。一方
モータ220の回転に同期した信号を同期信号発生器2
22により発生させ、この同期信号により増幅器226
の出力を同期検波し、検出信号Sとリファレンス信号R
とを分離する。分離したリファレンス信号Rを帰還回路
230を通して増幅器226の人力に負帰還させてゲイ
ン調整をする。
こうしてリファレンス信号が一定になるようにゲイン調
整された状態で信号Sを取り出し、これを信号処理装置
234で処理することにより試料の吸収情報を得ること
ができる。
第28図は第27図の自動自得制御系を多素子検出系に
適用した場合を説明するための図である。
多素子検出器224Mの各検出器に対応して第20図の
自動利得制御系を設け、各制御系からの出力をアナログ
スイッチ238により切り換えて取り出すことにより、
各検出器に対する信号のゲイン調整を行うことができる
第29図はサンプルホールド方式による吸光度差検出方
式を説明するための図である。図中、240は検出系、
242は増幅器、244は同期信号発生回路、246は
同期検波回路、248 a。
〕48bはサンプルホールド回路、250a、250b
は対数増幅器、252は合成回路、254はA/Dコン
バータである。
検出系240で検出した信号は、増幅後同期検波回路2
46で三波長、例えばλ1、λ、に分離され、それぞれ
サンプルホールドされた後、対数増幅され、減算回路2
52で減算させることにより波長λ1、λ、に対する出
力の比の対数値が得られる。これは前述したように吸光
度の差、即ち試料の濃度を表し、これをA/Dコンバー
タ254でデジタル量に変換し、計算器等によりデータ
処理を行うことになる。
第30図は第29図のサンプルホールド方式を多素子検
出系に適用して、各複数の各検出器からの信号により吸
光度差を検出する例を示す図である。
第30図においては検出器4個に対して1組の対数増幅
器と1つの減算器を対応させ、切り変えスイッチ256
a、256bを用いて切り変えることにより対数増幅器
を共用し、各減算回路から得られる出力をアナログスイ
ッチ258を通して取り出し、それぞれA/Dコンバー
タ254(こよりデジタル出力を得るようにしている。
第31図、第32図は周波数成分検出による電気的直接
比検出方式を説明するための図で、図中260は検出器
、262は前置増幅器、264は信号成分分離回路、2
66.268はフィルタ、270.272は同期整流回
路、274は同期信号発生器、276は加算回路、27
8は比率演算回路、280は記録器、282は演算回路
、284はセクタである。
本方式においては、セクタ284は第32図(a)に示
すように、4領域に分け、領域P、が信号を通さないダ
ーク領域、P2.P、領域が波長λ1の信号を通す領域
、P、領域が波長λ2の信号を通す領域になっていて、
このセクタを回転させることにより、第32図ら)に示
すように、D、λ1λ2.D・・・・・・というような
シーケンスの信号を取り出す。
この信号は直流成分を阻止することによりλ1の周波数
をfとし、λ2の信号の周波数を2fとする交流信号と
して検出することができる。いま、第31図に示すよう
に検出器260で、第32図(C)のような信号を検出
し、前置増幅器262で増幅して周波数f、2fを通す
フィルタ266.268でフィルタすることにより、そ
れぞれλ1、λ、の信号を抽出する。この信号を同期整
流回路270.272で同期検波することよりそれぞれ
波長λ1、λ、に対応した信号を抽出する。
ところで、波長λ2、即ち周波数2「の信号には周波数
f1即ちλ1の信号が重畳されているので、加算回路2
76で波長λ1の成分を減算して除去することにより、
それぞれ■ (λ1)、■(λ2)の信号を分離して取
り出すことができ、比率演算回路278でこれらの比率
を演算することにより、吸光度の差に応じた信号を取り
出すことができ、これを記録器280で記録する。
こうして三波長の信号をそれぞれ周波数f、  2fの
信号として割り付け、それらの周波数成分を検出するこ
とによりノイズの影響を受けない信号として検出するこ
とが可能である 第33図は第31図の検出方式を多素子の検出系に適用
した例を示してふり、多素子検出器260Mの数に対応
したプリアンプ、信号成分分離回路、演算回路をそれぞ
れ接続配置し、マルチプレクサ284によって順次切り
換えて各信号を取り出すようにしている。
以上は検出光強度が比較的強く、出力として連続出力が
得られる場合の例であるが、以下で極微弱光測定方式に
ついて説明する。
第34図、第35図は極微弱光測定方式を説明するため
の図である。図中、290はレーザ光源、292はチョ
ッパー、294はフォトマルチプライヤ(PM)、29
6はパルス増幅器、298は波高弁別器、300はゲー
ト、302は位相器、304はゲート出力発生器、30
6は加減算カウンタ、308は記録計である。
PMで光を検出するとき、検出すべき光の強度が強い場
合にはPMの出力は連続的になり、その直流成分から入
射光強度が測定できる。しかしながら、入射光強度が極
めて弱くなった場合にはPMの出力は離散的となり、不
連続なパルス出力となる。このパルス出力をカウントす
ることによりフォトン1個づつのような極微弱な入射光
を測定することができる。しかし、このような極微弱な
光を測定する場合にはPM自身が雑音パルスを放出する
ためバックグラウンドを検出してしまうので、このよう
なバックグラウンドを除去する必要がある。そこで、第
34図の例においては信号光とバックグラウンドとをチ
ョッパーにより切り換え、それぞれの期間に検出される
出力を加減算カウンタにより減算してバックグラウンド
を除去し、極微弱な入射光を測定している。
第34図において、極微弱な入射光をチョッパー292
によりチョッピングしてPM294で検出する。このと
きチョッパーの切り換え周波数f。を参照信号として位
相器302、ゲート信号発生器304を通して加減算カ
ウンタ306を駆動する。PM294の出力はパルス増
幅器296で増幅した後、波高弁別器298で波高弁別
し、定の大きさ以−゛の信号、即ちパルス出力をゲート
300を通して加減算カウンタに加える。加減算カウン
タではチョッパー292でチョッピングした信号および
バックグラウンドの検出出力を加減算する。
いま第35図(a)に示すようにチョッパーが開いてい
る間は信号SとノイズNの合計の出力が得られ、チョッ
パーが閉じている期間にはバックグラウンドのノイズN
が得られたとする。ゲート300はこのチョッパーに同
期し、第35図υ(C)のように、チョッパーが開いて
いる間は加算し、チョッパーが閉じた期間は減算するよ
うに加減算カウンタ306のゲート制御を行う。こうす
ることによりノイズは全ての期間にわたって一定に現れ
る性質があるので、加減算カウンタ306の出力からは
ノイズが除去され信号Sを検出することができる。
第36図〜第39図は本発明の検出装置の一実施例を示
す図である。図中、311は受光素子、312はリッセ
ト用FET、313は読み出し用FET、314は抵抗
、315は差動増幅器、316はツェナーダイオード、
317は抵抗素子、318は演算増幅器、319はロー
パスフィルタである。
受光素子311はSi、Ge、In、GaAs。
InGaAsP等の半導体検出素子からなり、内部イン
ピーダンスが高く、かつ暗電流が極めて少ない素子から
なっており、FET313.314は液体窒素で冷却す
ると共に、受光素子は液体窒素または液体ヘリウムで冷
却して低ノイズ化を図っている。
第36図において、受光素子311は内部インピーダン
スが高く暗電流が極めて少ないフォトダイオードからな
り、これに逆バイアス電圧を印加して通常はOFF状態
にしておく。受光素子のカソード端子はリセット用FE
T312のドレイン、読み出し用FET313のゲート
に接続されている。
第37図(a)に示すように、FET312のゲートに
は+IVと一3Vが印加され、+IVでOFF、−3V
でONするようになっている。FET312のゲートと
ドレイン間には仮想的な容量Cが存在し、第37図(b
)に示すようにONパルス(−3V)を人力すると、容
量Cに正の電荷が溜まり、ドレイン・ソース間が導通す
るので、受光素子の浮遊容量に蓄積されていた電荷がア
ース側に流れる。
第37図(C)に示すように、OFFパルス(+IV)
を人力すると、容量Cに正の電圧がかかるため、ここに
溜まっていた正の電荷が吐き出され、ドレイン・ソース
間はOFF状態となる。本発明の検出装置では受光素子
311に何ら負荷抵抗を接続しないため、ジョンソンノ
イズは検出器の内部抵抗だけで決まり、またリセットパ
ルスをかけない限り、電荷は蓄積されるので、蓄積時間
が長くとれ、高感度の検出が可能となる。
第36図に示すように、FET313をソースフォロア
ーとして動作させて読み出すと、出力V。UTは第38
図(a)に示すように変化し、ON時間の最初と最後の
タイミングでサンプリングパルス(第38図Q)))に
よりサンプリングし、出力■1、Vaを検出しく第38
図(C))、V、と■2の差により受光量を求めること
ができる 第39図は第36図に示した本発明の検出装置の実際の
回路例を示す図である。一方の入力端子にツェナーダイ
オード316から定電圧が人力され、他方に受光素子の
蓄積電圧が入力されるソースフォロアー313で読み出
した信号を差動増幅器315、演算増幅器318で増幅
してローパスフィルタ319により所定帯域の信号を検
出することができる。
第40図は第36図の検出器を用いた検出装置の一実施
例を示す図、第41図はその波形図である。
図において、光源321からの極微弱な入射光をチョッ
パー322によりチョピングして本発明の検出器323
により検出する。この時チョッパー322の切り替え信
号に同期して制御回路326よりリセット信号を出して
検出器323をリセットする。同時に、チョッパー32
2の切り替え信号に同期して制御回路326から出力さ
れるゲート制御信号により加減算カウンタ325を制御
し、検出されてA/D変換された信号を、光源がONし
ているときは加算、光源がOFFしたときの暗電流は減
算して結果をデジタルプリンタ/アナログ記録計327
で出力する。
第41図(a)に示すようにチョッパーが開いている間
には、信号SとノイズNの合計の出力が得られ、チョッ
パーが閉じている期間にはバックグラウンドのノイズN
が得られたとする。第41図的に示すリセット信号の印
加周期でS+Nのそれぞれの信号が積分され、第9図(
C)に示すようにチョッパー開の間は加算ゲート信号に
より加算され、チョッパーが閉じている間は第41図(
6)に示すように、減算ゲート信号により減算されるよ
うに加減算カウンタ325の制御が行われる。この結果
、ノイズは全ての期間にわたって一定に現れる性質があ
るので、加減算カウンタ325の出力からはノイズを除
去し、信号Sのみを検出することができる。
第42図、第43図は第40図に示した検出方式を三波
長検出方式に適用した場合を示している。
図中、第40図と同一番号は同一内容を示し、カウンタ
325a、325bはそれぞれ波長λ1、λ、について
の加減算回路を構成している。
いま第43図(a)に示すリセット信号と第43図(6
)、(C)、(社)に示すリセット周期をゲート間隔と
するゲート信号を、チョッパ信号に同期してゲート制御
回路326から出力して検出器323を周期的にリセッ
トするとともに、加減算カウ、ンタ325 a、  3
25 bを制御する。第43図(b)に示すゲート信号
の期間では波長λ1の信号が、加減算カウンタ325a
で加算され、第43図(C)のゲート信号の期間には波
長λ2の信号が加減算カウンタ325bで加算され、第
43図(6)のゲート信号の期間には両論減算カウンタ
325a、325bでバックグラウンドの信号が減算さ
れる。その結果、加減算カウンタ325a、325bか
らはそれぞれ波長λ1.λ2についての信号出力が得ら
れ、演算処理装置330でそれらの信号の比率を演算す
ることにより、吸光度の差を検出することができる。
第44図は第40図の方式を多素子検出系に適用した場
合で、各加減算カウンタ325−1〜325−nの出力
をメモリ328−1〜328−nに記憶させておき、そ
れらを順次演算処理装置330に取り込んで、二波長の
比率演算を計算することによりそれぞれの検出器による
吸光度の差を測定することができる。
第45図は上腕の近赤外吸収ス、ベクトルを示゛し、■
は脂肪の少ない男性の例、■は脂肪の多い女性の例、■
は脂肪のみ、■は水の吸収スペクトルである。
脂肪の多い女性の上腕のスペクトルには水による970
nmの吸収とともに脂肪に由来する930nmの吸収の
山が明らかに見られる。一方脂肪の少ない男性の腕はこ
の930nmの吸収は小さな肩として見られるのみであ
る。このようなスペクトルの差から相対的な脂肪含量を
計算することができ、その値は実際に分析したものと良
い相関を示す。
ところで、生体は正常な機能を営む時、酸素の供給は・
もっとも不可欠な因子であり、例えば心筋梗塞や脳梗塞
は血管が一部つまることにより血流が途絶えた結果組織
への酸素供給が断たれ、細胞の不可逆的な憤死に到るも
のである。この生体組織中の酸素濃度の測定は歴史的に
も光計測が最初に応用され、その後、現在までもっとも
多くの成果が得られている。光生体計測とは、端的にい
えば、チトクローム酸化酵素、ミオグロビン(Mb)、
ヘモグロビン(Hb)、ビリジンヌクレオチド(NAD
H)の四つの色素蛋白質(Chromop−hore、
 クロモホア)の吸光度、および螢光強度を生体で追っ
たものにほかならない。
以下では、チトクローム酸化酵素、ミオグロビン(Mb
>、ヘモグロビン(Hb)、ピリジンヌクレオチド(N
ADH)の四つの色素蛋白質の吸光度、および螢光強度
について概略説明する。
第46図(a)は酸素化ヘモグロビン溶液Φ可視及び近
赤外吸収スペクトルを示す図である。
われわれが一番1なれている“分光学的酸素濃度指示物
質”は血液でる。動脈の血(酸素が十分にある)はきれ
いな赤色しているのに、酸素の少ない静脈血は黒っぽく
見える。これは血液の中の赤血球に含まれるHbが酸素
と結合した時としない時で色が変わることを反映してい
る。そのスペクトルは、第46図(a)に示すようにな
り、これを本発明の高指向性光学系を用いて検出し、色
の変化(吸収変化)を光学的に追いかければ、血液中の
酸素量を知ることができる。
第46図(b)はミオグロビンの可視領域における吸収
スペクトルを示す図である。
ミオグロビンは主に哺乳類の筋肉細胞の中に多量に存在
して血液中のヘモグロビンと同様に鉄−ポルフィリンを
持っている。豚肉や牛肉の新鮮なものがきれいな赤色を
しているのはこの蛋白質の色である。この蛋白質は前に
述べたチトクロームより約5〜10倍多く含まれるので
、筋肉に光を照射した場合このミオグロビンが大部分の
可視領域の光を吸収する。
今筋肉が収縮を始めるとミオグロビンは最初、酸素が結
合した状!!!(酸素化ミオグロビン)から酸素の結合
しない状態(脱酸素化ミオグロビン)に移っていく。こ
の場合、収縮している時間が長いほど脱酸素化が大きく
起こる。この時筋肉には正常に血液が流れている。次に
血流を止めて(動脈をしばる)筋肉の収縮を行わせると
、ミオグロビンの脱酸素化の速度は速くなり、また収縮
を止めても血液からの簡素供給がないから元に戻らない
。このことより、われわれの筋肉中でも、急に力を出し
たり運動したりすると、酸素の消費が大きくなり、血管
からの供給が間に合わず、細胞の中は酸素不足になるこ
とが分かる。実際に人の腕で同じような測定を行うと、
運動負荷に対し、年令やトレーニングの有無によって大
きく挙動が異なる。したがって、本発明の高指向性光学
系により光の吸収を測定することにより筋肉の詳細な挙
動を知ることができる。
第47図はHbとMbの700〜1200nm領域(近
赤外)における吸収スペクトル及び吸光度の差を示す図
である。第47図(a)において、実線は酸素化型、破
線は脱酸素化型を示している。
HbとMbとではほとんど差がない。酸素化Hbは93
0nmに吸収ピークを持つ。この吸収強度は可視部の5
78nmの吸収の1/40以下である。脱酸素化Hbは
760nm、905nmに吸収ピークを持つ。酸素化−
脱酸素化における等吸収点(isosbestic p
oint)は805nmであり、この波長における吸収
強度は酸素飽和度に依存しないので、全ヘモグロビン量
を測定するの用いることができる。したがって、これら
の吸収スペクトルを本発明の高指向性光学系を使用して
求めることにより、全ヘモグロビン量等を正確に求める
ことができる。
第48図は精製チトクローム酸化酵素の吸光度スペクト
ルを示す図である。図中、実線は酸化型、破線は還元型
である。
チトクロームの光吸収変化はそのとき細胞に酸素が充分
存在しているか、不足しているかを提示してくれる指示
物質である。このチトクロームは人を含めた全ての生物
組織に存在する。実際はこのチトクロームが存在するミ
トコンドリアと呼ばれる細胞内微小顆粒が全ての生物に
存在している。
したがって、この子トクロームの吸収変化、主として可
視領域を本発明の高指向性光学系により分光学的に測定
すれば、その組!a(細胞内)の酸素の過不足を非破壊
で知ることができ、スペクトルを容易に記録することが
できる。
第49図はピリジンヌクレオチド(NADH)の相対螢
光強度のスペクトルを示す図である。
我々の身体(組AI)は紫外線を当てると可視部に比較
的強い発光(螢光)を出す。この螢光強度もまた細胞の
中の酸素濃度を敏感に反映する。
第49図はネズミの生きた心臓に紫外光、この場合34
0nmを照射して、そこで生ずる螢光のスペクトルを示
したもので、450〜480nmの螢光は生体組織中に
含まれる低分子化合物ピリジンヌクレオチドの還元型が
発するもので、これも全ての組織に存在する。この螢光
は組織の酸素がなくなるとその強度が大きくなる。した
がって、本発明の高指向性光学系によりこの物質の螢光
強度の変化を測定することにより酸素量の増減を推定す
ることができる。
第50図は前述した指示物質の酸素濃度依存性、即ち較
正曲線を示している。
図において、ヘモグロビンとミオグロビンは酸素が全て
結合した状態としない状態を100%および0%として
何%結合しているかを示しており、またチトクロームオ
キシダーゼとNADHは酸化/還元の割合を縦軸に目盛
っである。この較正曲線から光を使って何%の、例えば
ミオグロビンが酸素と結合しているかを検出できれば、
そのときの組織中の酸素濃度の絶対値を知ることができ
る。
同様に例えば人間の頭に外から光を当ててヘモグロビン
に吸収される光量変化を検出すれば、頭蓋骨に穴を開け
なくても脳組織の酸素量を知ることができる。
また最初の状態でミオグロビンが100%酸素化し、酸
素供給がOで光吸収変化が一定になったときを全てのミ
オグロビンが脱酸素化した状態として、この変化をフル
スケールにとり、こうしてフルスケールが決まれば任意
の所でミオグロビンの脱酸素化の割合を求めることがで
き、酸素濃度を較正曲線から酸素濃度に換算することが
できる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、フラウンホーファ回折像
のうち0次スペクトルを取り込んで高次成分をカットす
ることにより、散乱成分を減衰させ、情報光のみを検出
して高解像度で光CT像を得ることが可能となる。そし
て、人体等に適用すれば、例えばヘモグロビンの吸収域
に対応する波長を用いることにより、人体の血管像のみ
を観測することが可能であり、あるいは神経系の吸収波
長に対応する波長光を用いれば、神経系の像を観測する
ことができ、あるいは脳細胞、骨、特定の細胞等、所定
の吸収波長を有するものを観測したい場合にその吸収波
長の光を照射することにより、見たい部分のみを鮮明に
画像化して観測することかできるので、医療技術等の飛
躍的な向上に役立てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光学系の検出原理を説明するための図
、第2図、第3図は結像原理を説明するための図、第4
図はコヒーレント光による結像を説明するための図、第
5図はインコヒーレント光による結像を説明するための
図、第6図は平面波と球面波のフラウンホーファ回折像
を説明するための図、第7図は本発明の結像方法を説明
するための図、第8図は2ケのピンホールにより0次ス
ペクトルを検出するための光学系を示す図、IE9図は
内面に吸収体を塗布した高指向性光学系を示す図、第1
0図、第11図は長焦点レンズにより0次スペクトルを
検出するようにした本発明の一実施例を示す図、第12
図、第13図は顕微鏡サイズ光CT用光学系の実施例を
示す図、第14図は本発明の光学系を複数束ねた高指向
性光学系の実施例を示す図、第15図は本発明の検出方
式の概念図、第16図、第17図は本発明の高指向性光
学系による検出方法を説明するための図、第1P図は本
発明の高指向性光学系を示す図、第19図は第18図の
高指向性光学系を複数束ねた光学系を示す図、第20図
は望遠鏡を複数本束ねた光学系を示す図、第21図は0
次スペクトルを取り出す方法を説明するための図、第2
2図は入射口形状とフラウンホーファ回折像とを示す図
、第23図は瞳関数の透過率分布とフラウンホーファ回
折像との関係を示す図、第24図は本発明の光断層像画
偉化装置の全体構成を示す図、第25図は酸素化ミオグ
ロビンと脱酸素化ミオグロビンの波長に対する吸光度特
性を示す図、第26図は二波良法と差スペクトル法を説
明するための図、第27図は三波長検出方式における自
動利得制御を説明するための図、第28図は第20図の
自動自得制御系を多素子検出系に適用した場合を説明す
るための図、第29図はサンプルホールド方式による吸
光度差検出方式を説明するための図、第30図は第29
図のサンプルホード方式を多素子検出系に適用した例を
示す図、第31図、第32図は周波数成分検出による電
気的直接比検出方式を説明するための図、第33図は第
31図の検出方式を多素子の検出系に適用した例を示す
図、第34図、第35図は極微弱光測定方式を説明する
ための図、36図は本発明で使用する検出器の基本的構
成を示す図、第37図、第38図は検出原理を説明する
ための図、第39図は検出回路例を示す図、第40図は
チョッパ一方式によりノイズを逓減化させる検出器の構
成を示すブロック図、第41図は波形図、第42図、第
43図は第34図に示した検出方式を三波長検出方式に
適用した例を説明するための図、第44図は第40図の
方式を多素子検出系に適用した例を示す図、第45図は
上腕の近赤外吸収スペクトルを示す図、第46図(a)
は酸素化ヘモグロビン溶液の可視及び近赤外吸収スペク
トルを示す図、第46図(b)はミオグロビンの可視領
域における吸収スペクトルを示す図、第47図はHbと
Mbの近赤外吸収スペクトル及び吸光度の差を示す図、
第48図は精製チトクローム酸化酵素の吸光度スペクト
ルを示す図、第49図はピリジンヌクレオチド(NAD
H)の相対螢光強度のスペクトルを示す図、第50図は
指示物質の酸素濃度依存性を示す図、第51図、第52
図は従来の光CT像観察方法を説明するための図、第5
3図は従来の光吸収分布像を得る装置構成を示す図、第
54図は従来の光吸収分布像を得る他の装置構成を示す
図、第55図はTwerskyの散乱理論曲線を示す図
、第56図は試料の光学的性質を説明するための図、第
57図は有限開口による回折パターンを説明するための
図、第58図は散乱物体によるランダム回折パターンを
説明するための図、第59図は拡散面における反射パタ
ーンを示す図である。 1・・・スリット、P、 、pa 100・・・高指向性光学素子、 60・・・光学系、。 ・・・ピンホール、30. 25・・・長焦点レンズ、

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光の伝播する領域を複数に分割する受光素子を有
    し、受光素子出射端における異なる点間の干渉が生ずる
    空間領域を最小空間分解単位内に限定することにより、
    散乱光中に埋もれた情報光を検出することを特徴とする
    高解像受光系。
  2. (2)受光素子出射端におけるフラウンホーファ回折像
    の0次の回折像を検出することにより最小空間分解単位
    を限定することを特徴とする請求項1記載の高解像受光
    系。
  3. (3)受光素子は入射端と出射端にそれぞれピンホール
    を有する細管からなるこを特徴とする請求項1または2
    記載の高解像受光系。
  4. (4)受光素子は壁面に光吸収材を塗布した中空細管か
    らなることを特徴とする請求項または2記載の高解像受
    光系。
  5. (5)受光素子はコア部分の屈折率をクラッド部分の屈
    折率より小さくした光ファイバからなる請求項1または
    2記載の高解像受光系。
  6. (6)受光素子は入射端と出射端に前側及び後側焦点を
    有する長焦点レンズを有することを特徴とする請求項1
    または2記載の高解像受光系。
  7. (7)受光素子は試料を前側焦点位置とする対物レンズ
    と、対物レンズの後側焦点位置を前側焦点位置する接眼
    レンズを有することを特徴とする請求項1または2記載
    の高解像受光系。
  8. (8)測定対象にレーザ光を直接またはレンズ系を介し
    て照射するためのレーザ光源と、レーザ光が照射された
    測定対象からの透過光を受光し、光の伝播する領域を複
    数に分割して出射端における異なる点間の干渉が生ずる
    空間領域を最小空間分解単位内に限定する複数の受光素
    子からなる高解像受光系と、高解像受光系からの出射光
    を検出して電気信号に変換する光電検出手段と、光電検
    出手段からの検出信号を演算処理する演算処理手段とを
    備え、測定対象の光吸収分布を求めて光断層像を得るよ
    うにしたことを特徴とする光断層像画像化装置。
  9. (9)測定対象にレーザ光を直接またはレンズ系を介し
    て照射するためのレーザ光源と、測定対象からの透過光
    をチョッパを介して受光し、光の伝播する領域を複数に
    分割して出射端における異なる点間の干渉が生ずる空間
    領域を最小空間分解単位内に限定する複数の受光素子か
    らなる高解像受光系と、高解像受光系からの出射光を検
    出して電気信号に変換する光電検出手段と、光電検出手
    段の検出信号を同期検波する手段と、同期検波して得ら
    れた検出信号成分と暗信号成分とを加減算する手段と、
    加減算した結果を演算処理する演算処理手段とを備え、
    バックグラウンド成分を除去して測定対象の光吸収分布
    を求め、光断層像を得るようにしたことを特徴とする光
    断層像画像化装置。
  10. (10)波長の異なるレーザ光を交互に測定対象に照射
    する手段と、測定対象からの透過光をセクタを介して受
    光し、光の伝播する領域を複数に分割して出射端におけ
    る異なる点間の干渉が生ずる空間領域を最小空間分解単
    位内に限定する複数の受光素子からなる高解像受光系と
    、高解像受光系からの出射光を検出して電気信号に変換
    する光電検出手段と、光電検出手段の検出信号を同期検
    波する手段と、同期検波して得られた各波長に対する信
    号を演算処理する演算処理手段とを備え、測定対象にの
    光吸収分布を求めて光断層像を得るようにしたことを特
    徴とする光断層像画像化装置。
  11. (11)二波長の光信号、及び暗信号が得られるセクタ
    を使用し、各波長に対する検出信号と暗信号とを加減算
    してバックグラウンド成分を除去するようにしたことを
    特徴とする請求項10記載の光断層像画像化装置。
JP1250034A 1989-09-26 1989-09-26 高解像受光系及び該受光系を用いた光断層像画像化装置 Expired - Lifetime JPH0676964B2 (ja)

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