JP2005207687A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換器における沸騰の発生を抑えて高温の湯水が給湯されることを防止し、熱効率が高く省コスト化を図った潜熱回収型の燃焼装置を提供する。
【解決手段】 燃焼バーナ4と空気を送風する送風手段3と、燃焼バーナ4によって発生した燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路Lを有し、燃焼ガス流路L内に燃焼ガスの顕熱を回収する第一熱交換器5および第二熱交換器6が配され、更にこれらの熱交換器5,6の下流側に燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器7が配された燃焼装置1において、潜熱回収熱交換器7は第一熱交換器5に水路が連通し、外部から供給される水を当該潜熱回収熱交換器7および第一熱交換器5で順次加熱して給湯を行う構成とされ、潜熱回収熱交換器7の水路をバイパスする第一のバイパス流路18を設けた構成とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼装置に係り、特に、給湯単独機能または給湯機能と浴槽の湯水の追い焚き機能を兼ね備えた燃焼装置に関する。
従来より、給湯器や風呂装置等の熱源として、ガスや液体燃料を燃焼させる燃焼装置が多用されている。また近年、省エネルギーや環境保護の観点から、従来の燃焼装置よりもさらにエネルギー効率の高い燃焼装置が切望されている。かかる要望を解決するべく、複数の熱交換器を備えた燃焼装置や、燃焼ガスの顕熱に加えて潜熱も回収可能な潜熱回収型燃焼装置と称する燃焼装置が提供されている。潜熱回収型燃焼装置は、主として燃焼ガスの顕熱を回収する顕熱回収熱交換器と、主として潜熱を回収する(残存する顕熱も回収する)潜熱回収熱交換器とを備えたものであり、従来の燃焼装置に比べて熱効率が高い。潜熱回収型燃焼装置は、例えば下記の特許文献1に開示されている。
また給湯機能と浴槽の湯水の追い焚き機能を兼ね備えた燃焼装置は広く普及している。給湯機能と追い焚き機能を兼ね備えた燃焼装置の一形態として、一缶二水路形式と称されるものが知られている。一缶二水路形式とは、単一の燃焼ガス流路の中に二系統の熱交換器が配されたもので、具体的には給湯用熱交換器と追い焚き用熱交換器が収納されている。
一缶二水路形式の燃焼装置は、例えば下記の特許文献2に開示されている。一缶二水路形式の燃焼装置は、全体形状が小さく設置スペースが少ない。また、一缶二水路形式の燃焼装置は、部品点数が少ないので製造コストが低い。
特開平11−148642 特開平11−148642
前記したように、潜熱回収熱交換器を備えた燃焼装置は熱効率が高い。また一缶二水路形式の燃焼装置は、全体形状が小さく製造コストが低い。そこで、これらの特徴を併せ持った燃焼装置が考えられる。則ち当業者であれば、一缶二水路形式の潜熱回収型燃焼装置の構造を容易に発明することができる。則ち、当業者であれば、給湯用と追い焚き用の二系統の顕熱回収熱交換器を内蔵し、更に、給湯用と追い焚き用の二系統の潜熱回収熱交換器を内蔵した構造を容易に発明することができる。
そこで本発明者らは、上記構造を有する燃焼装置を試作した(第一試作)。上記したような、給湯用および追い焚き用の二系統の顕熱回収熱交換器および潜熱回収熱交換器が各々内蔵した燃焼装置は、予想どおりの機能を発揮するものであった。しかしながら第一試作の燃焼装置は、製造コストが高く、経済的に採算を取り難いものであった。
則ち、潜熱回収熱交換器は、燃焼ガスに含まれる水蒸気の潜熱を回収するものであり、水蒸気が液化して発生したドレンが大量に潜熱回収熱交換器に付着する。このドレンは酸性成分を含む腐食性の液体であるため、潜熱回収熱交換器は耐食性の高い素材を選定する必要がある。そのため潜熱回収熱交換器として、給湯用と追い焚き用の二系統を備えたものを内蔵すると、熱交換器に耐食性を備えた高価な素材を使用せざるを得ず、製造コストが嵩み、製造コストが低いという一缶二水路形式の特長を生かすことができない。
そこで、本発明者らは、追い焚き用の潜熱回収熱交換器を省略し、給湯用の潜熱回収熱交換器のみを備えた燃焼装置を試作した(第二試作)。
図5は、本発明者らが試作した第二試作の燃焼装置100の内部構造を模式的に示す説明図である。第二試作の燃焼装置100は、給湯用の顕熱回収熱交換器(給湯用熱交換器)101と追い焚き用の顕熱回収熱交換器(追い焚き用熱交換器)102を内蔵し、更に、給湯用の潜熱回収熱交換器103を内蔵した構造である。
第二試作の燃焼装置100は、給湯運転および追い焚き運転を単独または同時に行うことができる機能を有する。
給湯運転を行う場合は、燃焼バーナ105の全領域を燃焼させ、給水流路113から供給される水を、潜熱回収熱交換器103および給湯用熱交換器101で順次加熱して給湯流路114へ排出し、排出される湯水にバイパス流路を106介して供給される水を混合して目的温度の湯水を給湯栓115から給湯する動作が行われる。
また、追い焚き運転を行う場合は、循環ポンプ110を駆動して浴槽112に張られた湯水を追い焚き循環回路111に循環させると共に、燃焼バーナ105の一部の燃焼領域を燃焼させ、循環する湯水を追い焚き用熱交換器102で加熱する動作が行われる。
第二試作の燃焼装置は、潜熱回収熱交換器として給湯用の熱交換器103のみを内蔵することで製造コストを抑えることができ、製造コストが低いという一缶二水路形式の特長を生かすことができるものであった。しかしながら、この第二試作の燃焼装置100では、追い焚き運転中に潜熱回収熱交換器103が沸騰するという予期しない問題が発生した。
則ち、給湯機能と追い焚き機能を備えた燃焼装置は、給湯単独、追い焚き単独、および、給湯・追い焚き同時使用の3パターンの動作モードが存在する。この内、追い焚き単独の動作モードで運転する場合は、循環ポンプ110が駆動されて浴槽112に張られた湯水が追い焚き用熱交換器102に循環して加熱が行われる。則ち、追い焚き単独の動作モードで運転を行う場合は、追い焚き用熱交換器102にのみ通水が行われ、給湯用熱交換器101および潜熱回収熱交換器103には通水されない。
ところが、一缶二水路形式の燃焼装置は、単一の燃焼ガス流路中に給湯用熱交換器と追い焚き用熱交換器を収納しており、追い焚き単独の動作モードで運転する場合でも、給湯用の潜熱回収熱交換器103が加熱され、中の水が沸騰してしまう。
尚、第一試作の様に、潜熱回収用の熱交換器として給湯用と追い焚き用の二系統の熱交換器が内蔵されている場合は、追い焚き単独の動作モードの場合であっても、追い焚き用の潜熱回収熱交換器によって潜熱が奪われるので、給湯用の潜熱回収熱交換器側に配分される熱エネルギーが減少し、給湯側の潜熱回収熱交換器が沸騰するという問題は生じない。
そこで、本発明者らは、図5に示す第二試作の燃焼装置100において、給湯用熱交換器101に温度センサ104を設け、追い焚き単独の動作モードで運転を行う場合に、給湯用熱交換器101および潜熱回収熱交換器103内の湯水が沸騰しないように燃焼制御を行った。この燃焼制御を行うことにより、追い焚き単独の動作モードで運転する場合においても、給湯用熱交換器101および潜熱回収熱交換器103に滞留する湯水の沸騰を効果的に防止することができる。
ところが、追い焚き単独の動作モードで運転中に給湯運転が開始されると、給湯開始前に潜熱回収熱交換器103で加熱された湯水が給湯用熱交換器101に流入して更に加熱される。このため、追い焚き単独運転中における沸騰は防止されるものの、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始されると、給湯用熱交換器101に流入した湯水が沸騰する虞があり、給湯開始に伴って高温の湯水が排出される不具合が生じるものであった。
また、図5に示す第二試作の燃焼装置100は、潜熱回収熱交換器103および給湯用熱交換器101は、燃焼量や各熱交換器への通水量に応じて熱効率が変動する。このため、外部から供給される水を潜熱回収熱交換器および第一熱交換器に直列的に通水して加熱する燃焼装置100では、燃焼量に応じて各熱交換器への通水量を最適に調整することができず、双方の熱交換器のトータルの熱効率を改善することが困難であった。
この熱効率の問題や、前記した給湯用熱交換器101における沸騰の発生の問題は、図5に示す燃焼装置100に限らず、給湯単独機能のみを備えた潜熱回収型の燃焼装置においても同様に生じるものであり、改善が望まれていた。
本発明は、上記した新たな問題を解決するために提案されるもので、熱交換器における沸騰の発生を抑えて高温の湯水が給湯されることを防止し、しかも、熱効率の向上、省コスト化を図った潜熱回収型の燃焼装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の発明は、燃焼バーナと、燃焼バーナに空気を送風する送風手段と、燃焼バーナによって発生した燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路を有し、共通の燃焼ガス流路内に主として燃焼ガスの顕熱を回収する第一熱交換器が配され、当該第一熱交換器の燃焼ガス流路下流側に主として燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器が配された燃焼装置において、潜熱回収熱交換器は第一熱交換器に水路が連通し、通水される湯水を当該潜熱回収熱交換器および第一熱交換器で順次加熱する構成とされ、潜熱回収熱交換器の水路をバイパスする第一のバイパス流路を設けたことを特徴とする燃焼装置。
潜熱回収熱交換器と第一熱交換器とが直列的に接続された燃焼装置では、潜熱回収熱交換器で加熱された湯水は更に第一熱交換器で加熱される。このため、第一熱交換器側で沸騰が生じ易い。
本発明によれば、潜熱回収熱交換器で加熱されて第一熱交換器側へ流動する湯水に対して、潜熱回収熱交換器を迂回させ第一のバイパス流路を介して加熱されない湯水を直接第一熱交換器側へ流動させることにより、双方の湯水を混合して第一熱交換器へ流入する湯水の温度を低下させることができる。これにより、第一熱交換器へ流入する湯水の温度を低下させて、沸騰の発生を防止することが可能となる。
また、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器は、燃焼量や各熱交換器への通水量に応じて熱効率が変動する。ところが、前記したように、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器に直列的に通水して加熱する燃焼装置では、燃焼量に応じて各熱交換器への通水量を最適に調整することができず、双方の熱交換器のトータルの熱効率を改善することが困難である。
本発明によれば、第一のバイパス流路の流量制御を行う構成を採ることにより、通水される湯水の潜熱回収熱交換器側および第一のバイパス流路側への分流比率を調整可能である。則ち、第一のバイパス流路の流量制御を行うことにより、潜熱回収熱交換器を経て第一熱交換器側へ流動する湯水と、潜熱回収熱交換器を経ずに直接第一熱交換器側へ流動する湯水との分流比率を調整可能である。これにより、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器における熱回収比率を調整することが可能となる。
従って、双方の熱交換器におけるトータルの熱効率が最大となるときの潜熱回収熱交換器への通水量を、予め燃焼量毎に測定してデータテーブルを作成しておくことにより、燃焼運転中に、当該データテーブルを参照しつつ第一のバイパス流路を流量制御してトータルの熱効率を向上させることが可能となる。また、燃焼量毎の潜熱回収熱交換器への分流比率を適宜に設定することにより、トータルの熱効率を維持しつつ第一熱交換器におけるドレンの発生を抑制した加熱運転を行うことも可能である。
本発明において、第一熱交換器および潜熱回収熱交換器は、給湯用の熱交換器として用いる構成や、浴槽の湯水の追い焚き用の熱交換器として用いる構成、あるいは、暖房端末に加熱された湯水を循環させる暖房用の熱交換器として用いる構成を採ることができる。
請求項2に記載の発明は、燃焼バーナと、燃焼バーナに空気を送風する送風手段と、燃焼バーナによって発生した燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路を有し、共通の燃焼ガス流路内に主として燃焼ガスの顕熱を回収する第一および第二熱交換器が配され、更にこれらの熱交換器の燃焼ガス流路下流側に主として燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器が配された燃焼装置において、潜熱回収熱交換器は第一熱交換器に水路が連通し、外部から供給される水を当該潜熱回収熱交換器および第一熱交換器で順次加熱して給湯を行う構成とされ、潜熱回収熱交換器の水路をバイパスする第一のバイパス流路を設けた構成とされている。
ここに、本発明における第二熱交換器とは、例えば、浴槽の湯水を循環させて追い焚き加熱する追い焚き用熱交換器や、暖房端末に湯水を循環させて加熱する暖房用熱交換器を指す。
ここで、第一熱交換器、第二熱交換器および潜熱回収熱交換器が全て共通の燃焼ガス流路に配さた一缶二水路形式の燃焼装置では、給湯停止中において、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器への通水は行われない。従って、第二熱交換器のみに通水が行われて加熱運転が行われると、燃焼ガスによって給湯用の潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の内部の湯水が加熱される。このため、第二熱交換器による加熱運転中に給湯が開始されると、給湯開始前に潜熱回収熱交換器で加熱された高温水が第一熱交換器へ流動して更に加熱され沸騰する虞が生じる。
本発明によれば、第一のバイパス流路を設けることにより、外部から供給される水の一部は潜熱回収熱交換器を経て第一熱交換器へ至り、外部から供給される水の残部は第一のバイパス流路を経て直接第一熱交換器へ至る。そして、これらの湯水は第一熱交換器の入水口側で混合されて第一熱交換器へ流入する。
従って、本発明によれば、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯が開始された場合でも、給湯開始前に潜熱回収熱交換器で加熱されて第一熱交換器へ至る高温水に、第一のバイパス流路を流動して第一熱交換器へ至る水を混合して湯温を低下させることができる。これにより、第一熱交換器における沸騰の発生を効果的に防止することが可能となる。
本発明において、第一のバイパス流路を開閉可能な構成を採ることにより、第一のバイパス流路を開成する期間を適宜に設定することができる。
例えば、第一のバイパス流路を開成する期間を、給湯が開始された時点から、潜熱回収熱交換器で加熱された全ての高温水が第一のバイパス流路を流動する湯水と混合されて概ね第一熱交換器へ流入するまでの時間に設定することができる。
また、潜熱回収熱交換器から排出される湯温を検知する温度センサを設け、給湯が開始された時点から、温度センサの検知温度が所定温度まで低下するまでの期間を第一のバイパス流路の開成期間に設定することができる。
第一バイパス流路の開成期間をこのように設定することにより、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯運転が開始された場合でも、第一熱交換器における沸騰の発生を防止しつつ、その後は第一のバイパス流路を閉成して熱効率を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃焼装置において、第二熱交換器が占有する燃焼ガス流路の断面領域は、第一熱交換器が占有する燃焼ガス流路の断面領域よりも狭く、且つ、両断面領域は部分的に重複し、潜熱回収熱交換器は燃焼ガス流路の断面領域の略全域を覆い、燃焼バーナは燃焼領域が区分され、第二熱交換器が占有する燃焼ガス流路の上流部分に相当する区分または当該区分よりも狭い燃焼領域だけを限定的に燃焼可能な構成とされている。
本発明によれば、第二熱交換器のみに通水が行われて加熱運転中は、燃焼バーナは、必要燃焼量に応じて、第二熱交換器が占有する燃焼ガス流路の上流部分に相当する区分または当該区分よりも狭い燃焼領域だけを限定的に燃焼させる。また、給湯運転中は、必要熱量に応じて燃焼領域が変化し、必要熱量の最大時には、第一熱交換器が占有する燃焼ガス流路の上流部分に相当する全ての区分の燃焼領域を燃焼させる。
従って、本発明によれば、第二熱交換器のみによる加熱運転中は、燃焼領域に相当する部位の潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の内部の湯水が局部的に加熱され、燃焼領域から外れる部位の湯水の加熱は少ない。また、第二熱交換器によって顕熱が奪われるので、第一熱交換器側に配分される熱エネルギーが減少し、第一熱交換器内の湯水の温度上昇は少ない。
従って、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯が開始された場合でも、潜熱回収熱交換器から第一熱交換器へ流動する高温水の温度および湯量を低減することができる。
これにより、潜熱回収熱交換器から第一熱交換器へ流動する高温水に、第一のバイパス流路を介して流動する水を混合して容易に温度を低下させることができ、第一熱交換器における沸騰を効果的に防止することが可能となる。
また、本発明によれば、第二熱交換器のみによる加熱運転中においても、送風機から燃焼バーナへの空気供給は行われるので、第一熱交換器および潜熱回収熱交換器における燃焼領域から外れる部位にも送風が行われる。これにより、燃焼領域から外れる潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の部位の湯水が冷却されることとなり、潜熱回収熱交換器内に滞留する湯水の昇温が抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、第一のバイパス流路を流動する水量を閉成状態を含んで調整可能な流量調整手段を設けた構成とされている。
本発明によれば、流量調整手段によって第一のバイパス流路を閉成したり、あるいは、流量調整を行うことができる。
従って、例えば、第一熱交換器に流入する湯水の温度を監視しつつ、第一のバイパス流路の流量調整を行う構成を採ることができる。この構成によれば、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯が開始されたときは、第一熱交換器へ流入する湯水の温度が当該第一熱交換器の内部で沸騰が生じない範囲で高温となるように、第一のバイパス流路の流量調整または閉成制御を行うことができる。これにより、第一熱交換器における沸騰の発生を防止しつつ、熱効率を向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の燃焼装置において、第二熱交換器が複数配され、各第二熱交換器は系の異なる複数の流路に各々接続された構成とされている。
本発明によれば、例えば、第二熱交換器の一つを、浴槽の湯水を追い焚き加熱する追い焚き用熱交換器とすることができる。また、他の第二熱交換器を暖房端末へ加熱された湯水を循環させる暖房用熱交換器とすることができる。
これにより、同一の燃焼ガス流路に給湯用、追い焚き用および暖房用などの複数の熱交換器を配した一缶多水路形式の燃焼装置を形成することができ、燃焼装置の小型化、省コスト化を図ることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の燃焼装置において、潜熱回収熱交換器と第一熱交換器との水路を連通する配管の中途部位を第一熱交換器の配置部位よりも燃焼ガス流路上流側へ延伸し、当該延伸部位に第一のバイパス流路の一端を接続した構成とされている。
前記したように、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯が開始されると、給湯開始前に潜熱回収熱交換器において高温に加熱された湯水が第一熱交換器へ流入して更に加熱され、第一熱交換器において沸騰が生じ易い。
本発明によれば、潜熱回収熱交換器と第一熱交換器とを接続する配管の中途部位を第一熱交換器の配置部位よりも下方へ延伸するので、配管が長くなり、配管内の湯水の量も増加する。また、配管の中途部位を第一熱交換器の配置部位よりも燃焼ガス流路上流側へ延伸するので、燃焼ガス流路下流側に位置する場合に比べて、配管内の湯水が燃焼ガスから受ける熱量が低下する。これにより、配管に滞留する湯水を低温に維持することができ、第二熱交換器のみによる加熱運転中に潜熱回収熱交換器に滞留する湯水が高温に加熱されることを抑制することができる。
また、配管の延伸部位に第一のバイパス流路の一端が接続されるので、第二熱交換器のみによる加熱運転中に、バイパス流路内の水が燃焼ガスから受ける熱量が低く、バイパス流路内の水を低温のまま維持することができる。
これにより、給湯が開始されると、潜熱回収熱交換器から流動する高温水にバイパス流路内の低温水を混合して容易に湯温を低下させることができ、第一熱交換器における沸騰を防止することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の燃焼装置において、給湯運転が継続中は、燃焼量に応じて第一のバイパス流路の流量制御を行う構成とされている。
ここに、本発明で言う第一のバイパス流路の流量制御は、開成および閉成を含む流量制御を言う。
前記したように、第二熱交換器のみによる加熱運転中に給湯が開始されると、給湯開始直後は第一熱交換器において沸騰が生じ易い。しかし、その後は、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器への通水が行われるので、潜熱回収熱交換器から第一熱交換器へ流入する湯水の温度は給湯開始直後に比べて低下し、第一熱交換器における沸騰は生じない。従って、第一のバイパス流路を閉成したまま給湯運転を継続することは可能である。
ところで、前記したように、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器は、燃焼量や各熱交換器への通水量に応じて熱効率が変動する。このため、外部から供給される水を潜熱回収熱交換器および第一熱交換器に直列的に通水して加熱する燃焼装置では、燃焼量に応じて各熱交換器への通水量を最適に調整することができず、双方の熱交換器のトータルの熱効率を改善することが困難である。
本発明によれば、第一のバイパス流路の流量制御を行う構成を採ることにより、外部から供給される水の潜熱回収熱交換器側および第一のバイパス流路側への分流比率を調整可能である。則ち、第一のバイパス流路の流量制御を行うことにより、潜熱回収熱交換器を経て第一熱交換器側へ流動する湯水と、潜熱回収熱交換器を迂回して直接第一熱交換器側へ流動する水との分流比率を調整可能である。これにより、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器における熱回収比率を調整することが可能となる。
従って、双方の熱交換器におけるトータルの熱効率が最大となるときの潜熱回収熱交換器への通水量を、予め燃焼量毎に測定してデータテーブルを作成しておくことにより、燃焼運転中に、当該データテーブルを参照しつつ第一のバイパス流路を流量制御してトータルの熱効率を向上させることが可能となる。また、燃焼量毎の潜熱回収熱交換器への分流比率を適宜に設定することにより、トータルの熱効率を維持しつつ第一熱交換器におけるドレンの発生を抑制した加熱運転を行うことも可能である。
請求項8に記載の発明は、請求項2乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装置において、少なくともいずれかの第二熱交換器による湯水の加熱運転が継続中は、給湯運転の停止中であっても、第一のバイパス流路を開成制御する構成とされている。
給湯停止中に第一のバイパス流路を開成すると、潜熱回収熱交換器の入水口と出水口とを第一のバイパス流路を介して接続した環状回路が形成される。従って、第二熱交換器のみによる加熱運転中に第一のバイパス流路を開成すると、潜熱回収熱交換器内に滞留する湯水が加熱され、環状回路内に滞留する湯水に温度差が生じて環流を生じる。これにより、潜熱回収熱交換器の一部が局部的に加熱される場合でも、環流によって環状回路内の湯水の温度を均一化することができ、滞留する湯水の一部が高温に加熱されることが抑制される。
請求項9に記載の発明は、請求項2乃至8のいずれか1項に記載の燃焼装置において、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の双方の水路をバイパスする第二のバイパス流路を備え、少なくともいずれかの第二熱交換器による湯水の加熱運転が継続中は、給湯運転の停止中であっても、第二のバイパス流路を開成制御する構成とされている。
給湯停止中に第二のバイパス流路を開成すると、直列に接続された潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の両端を第二のバイパス流路を介して接続した環状回路が形成される。従って、第二熱交換器のみによる加熱運転中は、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器内に滞留する湯水が加熱され、環状回路内に滞留する湯水に温度差が生じて環流を生じる。これにより、潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の一部が局部的に加熱される場合でも、環流によって環状回路内の湯水の温度を均一化することができ、滞留する湯水の一部が高温に加熱されることが抑制される。
請求項1に記載の発明によれば、熱交換器における沸騰を防止しつつ熱効率、耐久性を向上させた燃焼装置を提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、追い焚き運転などが単独で行われているときに給湯が開始された場合でも、高温の湯水の出湯を効果的に防止することができ、安全性を向上した燃焼装置を提供できる。
請求項3に記載の発明によれば、追い焚き運転などの熱負荷に応じた最適な燃焼を行うことができ、給湯が開始された場合における高温水の出湯を防止して安全性を向上した燃焼装置を提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、高温水の出湯を防止しつつ熱効率を向上させた燃焼装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、省スペース化を図った一缶多水路形式の燃焼装置を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、簡単な構成によって、追い焚き運転などが行われているときに給湯が開始された場合でも高温水の出湯を防止することができ、安全性を向上した燃焼装置を提供できる。
請求項7に記載の発明によれば、トータルの熱効率を向上させた燃焼装置を提供できる。
請求項8,9に記載の発明によれば、追い焚き運転などが単独で行われているときの給湯回路内の局部的な湯水の温度上昇を抑制することができ、給湯開始に伴って高温水が出湯されることを防止した安全性を向上した燃焼装置を提供できる。
以下に、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る燃焼装置1の内部構造を示す模式図、図2は図1の燃焼装置1に内蔵される熱交換器および配管の構成例を示す斜視図、図3は図1の燃焼装置1において追い焚き運転中に給湯運転が開始されたときの各部の動作を示すタイムチャートである。
本実施形態の燃焼装置1は、一缶二水路形式の潜熱回収型の燃焼装置であり、図1,図2の様に、共通する缶体2の内部に主として燃焼ガスの顕熱を回収する給湯用熱交換器(第一熱交換器)5と追い焚き用熱交換器(第二熱交換器)6が内蔵され、更に、缶体2に主として燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器7が内蔵されている。
則ち、本実施形態の燃焼装置1は、一つの缶体2を備え、その内部の下部に燃焼バーナ4がある。燃焼バーナ4は、図示しない燃料ガス配管から燃料ガスが供給されて火炎を発生させるものである。燃焼バーナ4は、図1の様に、二つの燃焼領域A,Bに区分され、全領域の燃焼運転と、燃焼領域Aだけの燃焼運転を切り換え可能である。
また缶体2の下部、則ち、燃焼バーナ4の上流側には送風機(送風手段)3が設けられて燃焼バーナ4に必要な空気を供給すると共に、缶体2の上部には熱交換された燃焼ガスを外部へ排出する排気筒8が設けられている。
前記したように、本実施形態の燃焼装置1は、共通する缶体2内に給湯用熱交換器5、追い焚き用熱交換器6および潜熱回収熱交換器7が内蔵されている。則ち、缶体2の内部に形成される共通の燃焼ガス流路Lに3本の熱交換器が内蔵されている。但し、給湯用熱交換器5と追い焚き用熱交換器6には、フィンが共通に設けられており、構造的には両者は一体的である。
給湯用熱交換器5は、図2の様に、直列状の管体をベンド管を介して折り返して形成される通水管5aを備えている。則ち、給湯用熱交換器5の通水管5aは、一本の管の所定長の部位にベンド管を接続して「U」字状に折り返して元の部分に対して略平行に配し、さらに所定長の部位を再度「U」字状に折り返し、順次これを繰り返して管体を平行に並べたものである。給湯用熱交換器5の通水管5aは、これを繰り返して形成されたもので、管路は見かけ上平行に並べられているが、流路(水路)は1本である。給湯用熱交換器5は、このように並べられた通水管5aに垂直に複数のフィン5bを配列して形成される。
給湯用熱交換器5は、燃焼ガス流路Lの断面領域の全てを占有する。則ち、給湯用熱交換器5が設けられた領域は、図1,図2の様に、缶体2の横断面と略同一である。従って、仮に燃焼ガスが缶体2内を平行に流れると仮定すると、燃焼ガスのすべてが給湯用熱交換器5と接触して通過する。
追い焚き用熱交換器6も、給湯用熱交換器5と同様に、直列状の管体をベンド管を介して折り返した通水管6aを備えている。追い焚き用熱交換器6の通水管6aは、図2の様に、缶体2内にあって、燃焼ガス流路Lの断面領域の内の一部だけを占有するものである。則ち、追い焚き用熱交換器6の通水管6aが設けられた領域は、図1,図2の様に、缶体2の横断面よりも著しく小さい。従って、仮に燃焼ガスが缶体2内を平行に流れると仮定すると、燃焼ガスの一部だけが追い焚き用熱交換器6と接触して通過し、他の多くの燃焼ガスは追い焚き用熱交換器6に触れない。
追い焚き用熱交換器6の通水管6aは、給湯用熱交換器5の通水管5aに近接して配置され、給湯用熱交換器5のフィン5bは追い焚き用熱交換器6の通水管6aに共通に取り付けられている。則ち、給湯用熱交換器5の通水管5aと追い焚き用熱交換器6の通水管6aには共通にフィン5bが取り付けられており、両熱交換器は構造的に一体化されている。
本実施形態では、図2の様に、給湯用熱交換器5は二段に配されており、追い焚き用熱交換器6は単段である。そして追い焚き用熱交換器6の上下は、給湯用熱交換器5の管列に挟まれている。また給湯用熱交換器5を構成する通水管5aと追い焚き用熱交換器6を構成する通水管6aは互いに平行である。
潜熱回収熱交換器7は、前記した給湯用熱交換器5と同様の基本構成を有する。則ち、潜熱回収熱交換器7も、図2の様に、直列状の管体をベンド管を介して折り返した通水管7aを備え、通水管7aに垂直に複数のフィン7bが取り付けられている。
潜熱回収熱交換器7は、燃焼ガス流路Lの断面領域の全てを占有する。則ち、給湯用熱交換器5と同様、潜熱回収熱交換器7が設けられた領域は、図1,図2の様に、缶体2の横断面と略同一である。従って、仮に燃焼ガスが缶体2内を平行に流れると仮定すると、燃焼ガスのすべてが潜熱回収熱交換器7と接触して通過する。
次に、各熱交換器5,6,7および燃焼バーナ4の位置関係について説明する。
本実施形態では、これらはいずれも共通の缶体2内にあり、これらの位置関係を物理的に見ると、燃焼バーナ4が最下部に位置する。そしてその上部に給湯用熱交換器5および追い焚き用熱交換器6が配され、更に、その上部に潜熱回収熱交換器7が配されている。
燃焼ガスの流れを基準に位置関係を説明すると、最も上流側に燃焼バーナ4があり、その下流側に給湯用熱交換器5および追い焚き用熱交換器6が位置し、更にその下流に潜熱回収熱交換器7が位置する構成とされている。
尚、本実施形態では、給湯用および追い焚き用の熱交換器5,6と潜熱回収熱交換器7の各々の通水管5a,6a,7aを互いに平行に配置し、各熱交換器5,6,7に取り付けられるフィン5b,7bも互いに平行に配置する構成としている。しかし、例えば、潜熱回収熱交換器7の通水管7aおよびフィン7bと、給湯用および追い焚き用の熱交換器5,6の通水管5a,6aおよびフィン5bとを互いに交差する方向に配することも可能である。
燃焼バーナ4の燃焼領域Aは、図1の様に、追い焚き用熱交換器6の真下に位置する。
則ち、燃焼領域Aだけを燃焼させると、追い焚き用熱交換器6が占有する燃焼ガス流路Lに相当する区分だけが限定的に燃焼されることとなり、追い焚き用熱交換器6の部位だけが他の部位に比べて重点的に加熱される。
次に、本実施形態の燃焼装置1の流水回路について説明する。本実施形態の燃焼装置1は、二系統の流水回路を備えている。則ち、潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5によって形成される給湯回路と、追い焚き用熱交換器6によって形成される追い焚き循環回路とを備えている。
則ち、図1,図2の様に、外部の給水栓(不図示)に繋がる給水流路16は給水流路17を介して潜熱回収熱交換器7の入水口10に接続され、潜熱回収熱交換器7の出水口11は、配管20を介して給湯用熱交換器5の入水口14に接続されている。また、給湯用熱交換器5の出水口15は、給湯流路21を介して給湯栓(カラン)22に接続されている。
尚、給湯用熱交換器5の入水口14の近傍には、通水管5aを流動する湯水の温度を検知する温度センサ9が設けられている。
また、本実施形態の燃焼装置1は、図1,図2の様に、潜熱回収熱交換器7の出水口11と給湯用熱交換器5の入水口14の間を連通する配管20の中途部位を、燃焼ガス流路Lの上流側(図1,図2の下方)へ向けて延伸し、当該配管20の延伸部位と給水流路16との間に第一のバイパス流路18を設けている。また、第一のバイパス流路18の流路上には、流量を調整する流量制御弁(流量調整手段)19が設けられている。
更に、給水流路16と給湯流路21との間に、第二のバイパス流路23を設け、当該バイパス流路23上に通水量を調整制御する流量制御弁24を設けた構成とされている。
そして、これらの給水流路16,17から潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5を介して給湯流路21に至る流路と、第一のバイパス流路18および第二のバイパス流路23によって給湯回路が形成されている。
本実施形態の燃焼装置1は、前記した給湯回路を有するので、第一のバイパス流路18に設けた流量制御弁19を制御することにより、潜熱回収熱交換器7および第一のバイパス流路18への分流比率を調整可能である。
則ち、流量制御弁19を閉成すると、第一のバイパス流路18への通水は遮断され、給水流路17を介して供給される水は全て潜熱回収熱交換器7を経て給湯用熱交換器5へ流入する。また、流量制御弁19を開成すると、給水流路16を介して供給される水は、流路抵抗に応じて潜熱回収熱交換器7側と第一のバイパス流路18側へ分流し、潜熱回収熱交換器7側へ分流した水は加熱されて給湯用熱交換器5へ至ると共に、第一のバイパス流路5側へ分流した水は加熱されないまま給湯用熱交換器5へ至る。
更に、流量制御弁19の開度を制御することにより、潜熱回収熱交換器7および第一のバイパス流路18への分流比率を連続的に調整することが可能である。
従って、流量制御弁19を制御することにより、潜熱回収熱交換器7で加熱されて給湯用熱交換器5へ至る湯量と、第一のバイパス流路18を介して加熱されないまま給湯用熱交換器5へ至る水量とを調整可能である。則ち、流量制御弁19を制御することにより、給湯用熱交換器5の入水口14に流入する湯水の温度を調整することが可能となる。これにより、後述する追い焚き運転中に給湯運転が開始された場合の給湯用熱交換器5へ流入する湯水の温度を制御して、沸騰の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態の燃焼装置1は、燃焼バーナ4の各燃焼量毎に、潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5のトータルの熱効率が最大となるときの潜熱回収熱交換器7への通水量を予め測定してデータテーブルを作成している。そして、後述する給湯運転中は、データテーブルを参照しつつ、燃焼量に応じて第一のバイパス流路18の流量制御弁19を制御して潜熱回収熱交換器7への通水量を調整し、熱効率を向上させる構成としている。
追い焚き用熱交換器6は、図1,図2の様に、入水口12および出水口13が各々循環復路32および循環往路31を介して浴槽34に接続され、循環復路32の途中には湯水を循環させる循環ポンプ33が設けられている。そして、これらの追い焚き用熱交換器6および循環往路31、循環復路32によって追い焚き循環回路30が形成されている。
尚、本実施形態では、図1の様に、給湯流路21と追い焚き循環回路30の循環復路32の間に注湯流路25を設け、当該注湯流路25上に流路の開閉制御を行う注湯電磁弁26を設けている。
また、前記した給湯用熱交換器5に設けられる温度センサ9は制御回路(不図示)に接続されると共に、流量制御弁19,24および注湯電磁弁26も、各々制御回路に接続された構成としている。
次に、前記した構成を有する本実施形態の燃焼装置1の動作を説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、公知のそれと同様に、給湯単独運転、追い焚き単独運転および給湯・追い焚き同時運転の3パターンの運転モードを備えている。以下に、各運転モード毎の動作を説明する。
(給湯単独運転)
給湯単独運転は、給湯栓22や浴槽34に給湯を行う動作である。
給湯栓22が開かれると、燃焼バーナ4は、必要熱量に応じて燃焼領域A,Bの全燃焼領域を最大燃焼領域として燃焼を開始する。則ち、燃焼バーナ4は、必要熱量が最大のときは、A,Bの双方の全燃焼領域で火炎を発生させ、送風機3から必要な空気が供給される。
同時に、制御回路はデータテーブルを参照して、第一のバイパス流路18の流量制御弁19を燃焼量に応じた開度に制御する。これにより、給水流路17を介して供給される水は、流量制御弁19の開度に応じて、潜熱回収熱交換器7側と第一のバイパス流路18側へ分流し、潜熱回収熱交換器7側へ分流した水は、燃焼ガスに含まれる残存顕熱および潜熱によって加熱される。一方、第一のバイパス流路18側へ分流した水は、加熱されないまま当該バイパス流路18を流動する。
そして、潜熱回収熱交換器7で加熱されて配管20を流動する湯水と第一のバイパス流路18を流動する水は合流し混合されて給湯用熱交換器5に流入する。給湯用熱交換器5に流入した湯水は、燃焼ガスの顕熱によって加熱され、高温の湯水となって給湯流路21へ排出され、第二のバイパス流路23を介して供給される水が混合されて給湯栓22から給湯が行われる。
このように、給湯運転中は、燃焼量に応じて熱効率が最大となるように流量制御弁19を制御して潜熱回収熱交換器7への通水量が調整されるので、潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5のトータルの熱効率を大幅に改善することが可能となる。
尚、浴槽34への給湯(落とし込み)が行われる場合も同様の制御が行われるが、浴槽34への落とし込みの場合は、給湯栓22の開栓に代えて、注湯電磁弁26が開成されて給湯が行われる。
(追い焚き単独運転)
追い焚き単独運転は、浴槽34に張られた湯水を追い焚き加熱する動作を行う。
追い焚き単独運転の場合は、燃焼バーナ4の燃焼領域が制限され、燃焼バーナ4は、必要燃焼量に応じて、図1に示す燃焼領域Aを最大燃焼領域として燃焼を行う。則ち、追い焚き単独運転中は、追い焚き用熱交換器6の上流部分だけが燃焼される。燃焼に要する空気は、先の場合と同様に送風機3から供給されるが、本実施形態の燃焼装置1は、一缶二水路形式であり、追い焚き用熱交換器6が設けられた燃焼ガス流路Lと、給湯用熱交換器5が設けられた燃焼ガス流路Lが共通である。このため、空気は燃焼バーナ部のBエリアにも供給される。しかしながら、Bエリアは燃焼されないので、Bエリアに供給された空気は、略常温のままの状態で燃焼ガス流路Lを流れる。
則ち、追い焚き単独運転の場合は、燃焼バーナ4は、必要熱量に応じて燃焼領域Aを最大燃焼領域として燃焼を行い、追い焚き用熱交換器6が重点的に加熱される。そして、循環ポンプ33が駆動され、追い焚き循環回路30を循環する湯水を追い焚き用熱交換器6で加熱する動作を行う。
一方、追い焚き単独運転中は、追い焚き用熱交換器6を重点的に加熱した燃焼ガスは、更に下流側(上方)に流れ、潜熱回収熱交換器7の一部を加熱する。則ち、追い焚き単独運転中に潜熱回収熱交換器7が加熱されるのは一部の領域に過ぎず、潜熱回収熱交換器7で回収される熱量は少ない。
ここで、本実施形態の燃焼装置1では、追い焚き単独運転中において、流量制御弁19,24を開成制御する。追い焚き単独運転中は給湯が行われないので、流量制御弁19,24を閉成したままでも良いが、本実施形態の燃焼装置1では、追い焚き単独運転中においても、流量制御弁19,24を開成する。
流量制御弁19を開成することにより、潜熱回収熱交換器7の入水口10と出水口11とを第一のバイパス流路18を介して接続した環状回路が形成される。また、流量制御弁24を開成することにより、直列に接続された潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5の両端を第二のバイパス流路23を介して接続した環状回路が形成される。
ここで、追い焚き単独運転中は、給湯用熱交換器5および潜熱回収熱交換器7には通水が行われておらず、双方の熱交換器5,7のAエリアに対応する部位が局部的に加熱される。従って、給湯用熱交換器5および潜熱回収熱交換器7に滞留する水の一部が局部的に加熱され、環状回路に滞留する湯水に温度差が生じて環状回路内を環流する。これにより、給湯用熱交換器5および潜熱回収熱交換器7の一部が局部的に加熱されても、環流によって環状回路内に滞留する湯水の温度が均一化される。
則ち、追い焚き単独運転中に流量制御弁19,24を開成して環状回路を形成することにより、環状回路に滞留する湯水に温度差を生じさせて環流させることができ、給湯用熱交換器5および潜熱回収熱交換器7に局部的に昇温された湯水が滞留することが防止される。これにより、後述するように、追い焚き単独運転中に給湯が開始された場合に、潜熱回収熱交換器7から給湯用熱交換器5へ高温水が流入して沸騰が生じることが防止される。
また、本実施形態では、配管20が、給湯用熱交換器5よりも燃焼ガス流路Lの上流側へ向けて延伸されているので、追い焚き単独運転中において、延伸部位が燃焼ガスから受ける熱量が少ない。また、配管20の延伸によって配管20内に滞留する水量が増加する。従って、追い焚き単独運転中において配管20内に滞留する湯水を低温に維持することができる。これにより、追い焚き単独運転中に潜熱回収熱交換器7が局部的に加熱された場合でも、熱エネルギーが配管20内に滞留する低温水に伝導されて高温となることを抑制することができ、後述するように、給湯が開始された場合に、潜熱回収熱交換器7から給湯用熱交換器5へ流入する湯水の温度を低下させることができる。
尚、本実施形態では、潜熱回収熱交換器7の通水管7aを略水平に配設しているが、例えば、追い焚き単独運転中に潜熱回収熱交換器7が加熱される部位を他の部位よりも下方に位置するように、通水管7aを傾斜させた構成を採ることもできる。この構成によれば、追い焚き単独運転中に潜熱回収熱交換器7で加熱された湯水が傾斜に沿って上方へ向かうので、環状回路における環流が促進され、潜熱回収熱交換器7内の湯水が局部的に高温に加熱されることを効果的に防止することが可能となる。
(給湯・追い焚き同時運転)
給湯・追い焚き同時運転は、給湯単独運転中に追い焚き運転が開始されて同時運転に移行する場合と、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始されて同時運転に移行する場合がある。このうち、給湯単独運転中に追い焚き運転が開始されたときは、前記した給湯単独運転および追い焚き単独運転に示した制御が並行して行われる。但し、流量制御弁19,24の制御は、給湯運転に則した制御が行われる。
一方、図3(a),(b)の様に、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始されたときは、以下に示す制御が行われる。則ち、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始されると、図1,図3(c)の様に、燃焼バーナ4の燃焼領域Aを最大燃焼領域として燃焼していた状態から、必要燃焼量に応じて燃焼領域A,Bの全領域で燃焼可能な状態に切り換えられる。また、燃焼に要する空気は、先の場合と同様に送風機3から供給される。
更に、図3(e)の様に、流量制御弁19が開成状態から温度センサ9の検知温度に応じた流量制御に切り換えられ、第一のバイパス流路18および潜熱回収熱交換器7への通水が開始する。これにより、給湯開始前に潜熱回収熱交換器7で加熱されて配管20を流動する高温水(図3dの波線参照)と、第一のバイパス流路18を流動する加熱されていない水が混合され、図3(d)の様に、温度の低下した湯水が給湯用熱交換器5へ流入する。そして、混合された温度の低下した湯水は給湯用熱交換器5で加熱されて給湯流路21から排出される。更に、図3(f)の様に、流量制御弁24による流量制御によって第二のバイパス流路23を流動する水が給湯流路21の加熱された湯水に混合されて目的の給湯温度の湯水が給湯栓22から排出される。
則ち、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始されると、第一のバイパス流路18を介して加熱されていない水を直接給湯用熱交換器5側へ流入させることにより、給湯用熱交換器5の内部で沸騰が生じることを防止している。
一方、給湯運転が開始されてから所定時間tが経過すると、流量制御弁19の制御を、前記した給湯単独運転の場合と同様に、データテーブルを参照して燃焼量に応じた制御に切り換える。そして、追い焚き運転と並行して給湯運転を継続する。則ち、追い焚き単独運転中において給湯運転が開始されてから所定時間tが経過すると、潜熱回収熱交換器7に滞留していた全ての高温水が、第一のバイパス流路18を流動する加熱されていない水と混合されて給湯用熱交換器5に流入する。従って、以降は、熱効率を向上させる給湯運転に切り換えている。
尚、所定時間tは、燃焼装置1の潜熱回収熱交換器7および配管形状に応じて、予め試験を行って設定することが可能である。
このように、追い焚き単独運転中に給湯運転が開始された直後は、第一のバイパス流路18を介して加熱されない水を供給することにより、給湯用熱交換器5へ流入する湯水の温度を低下させて沸騰が生じることが防止されるので、給湯栓22から高温の湯水が排出される不具合を防止することが可能となる。また、以降は、熱効率を向上した給湯運転を行うことが可能となる。
尚、本実施形態では、追い焚き運転中に給湯運転が開始された場合の第一のバイパス流路の開成期間を、予め定められた所定時間tに設定した。しかし、本発明はこのような制御に限られるものではなく、例えば、潜熱回収熱交換器から排出される湯温を検知する温度センサを設け、給湯が開始された時点から、温度センサの検知温度が所定温度に低下するまでの期間を第一のバイパス流路の開成期間に設定した制御を行うことも可能である。
また、本実施形態の燃焼装置1は、単一の燃焼ガス流路L内に給湯用熱交換器5および追い焚き用熱交換器6を配した1缶二水路形式の潜熱回収型燃焼装置として示した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、暖房用熱交換器などを更に追加した一缶三水路形式の構成とすることもでき、暖房運転や追い焚き運転中に給湯が開始された場合に、前記制御を行うことにより、高温水の排出を防止し安定した給湯を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、追い焚き運転中に流量制御弁19,24を開成制御することにより、潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5内の湯水を環流させて一部の湯水が高温に加熱されることを防止する構成を採用した。しかし、第一のバイパス流路18によって給湯用熱交換器5へ流入する湯水の温度を充分に低下可能な場合は、流量制御弁19,24の開成制御を省略することも可能である。
更に、本実施形態では、図1,図2の様に、追い焚き用熱交換器6を給湯用熱交換器5の右方に配置する構成としたが、逆に、給湯用熱交換器5の左方に配置し、これに応じて燃焼領域A,Bを逆に配置することもできる。この構成によれば、右方に配置する場合に比べて、追い焚き運転中に給湯運転が開始された時点の給湯用熱交換器5の入水口14の近傍の湯水が低温となり、給湯用熱交換器5における沸騰防止効果を奏する。
次に、本発明の別の実施形態の燃焼装置50を、図4を参照して説明する。図4は、燃焼装置50の内部構造を示す模式図である。
本実施形態の燃焼装置50は、給湯単独機能を有する一缶一水路形式の潜熱回収型の燃焼装置であり、図4の様に、共通する缶体2の内部に主として燃焼ガスの顕熱を回収する給湯用熱交換器(第一熱交換器)5と主として燃焼ガスの潜熱を回収する給湯用の潜熱回収熱交換器7が内蔵されている。
則ち、本実施形態の燃焼装置50は、前記実施形態で示した燃焼装置1(図1参照)の構成から、追い焚き用熱交換器6および循環往路31、循環復路32で構成される追い焚き循環回路30と、注湯流路25とを取り除いた構成を有する。従って、同一部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態の燃焼装置50は、給湯用熱交換器5の入水口14に流入する湯水の温度を温度センサ9で常時監視し、検知温度が所定温度を超えたときは流量制御弁19を制御して第一のバイパス流路18の分流比率を増加させる制御を行う。これにより、潜熱回収熱交換器7で加熱された湯水が給湯用熱交換器5へ流入して更に加熱されて沸騰が生じることを未然に防止している。
また、本実施形態の燃焼装置50は、燃焼バーナ4の各燃焼量毎に、潜熱回収熱交換器7および給湯用熱交換器5のトータルの熱効率が最大で、且つ、給湯用熱交換器5におけるドレンの発生が最小となる潜熱回収熱交換器7への通水量を予め測定して作成されたデータテーブルを備えている。
従って、給湯運転中において、温度センサの検知温度が所定温度を超えるときは、前記した沸騰防止の制御を行う一方、温度センサ9の検知温度が所定温度以下のときは、データテーブルを参照しつつ、燃焼量に応じて第一のバイパス流路18の流量制御弁19を制御して潜熱回収熱交換器7への通水量を調整する。これにより、給湯様熱交換器5における沸騰を防止し、トータルの熱効率を向上させると共に、給湯用熱交換器5におけるドレンの発生を抑えた給湯運転を可能としている。
尚、本実施形態では、熱効率が最大で給湯用熱交換器5におけるドレンの発生が最小となるデータテーブルを備えて潜熱回収熱交換器7への通水量の制御を行う構成を採用したが、同様の構成を前記実施形態の燃焼装置1に適用することも可能である。
本発明の実施形態に係る燃焼装置の内部構造を示す模式図である。 図1の燃焼装置に内蔵される熱交換器および配管の構成例を示す斜視図である。 (a)〜(f)は、図1の燃焼装置1において、追い焚き運転中に給湯運転が開始されたときの各部の動作を示すタイムチャートである。 本発明の別の実施形態に係る燃焼装置の内部構造を示す模式図である。 第二試作の燃焼装置100の内部構造を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1,50 燃焼装置
3 送風手段(送風機)
4 燃焼バーナ
5 第一熱交換器(給湯用熱交換器)
6 第二熱交換器(追い焚き用熱交換器)
7 潜熱回収熱交換器
18 第一のバイパス流路
19 流量調整手段(流量制御弁)
20 配管
23 第二のバイパス流路
L 燃焼ガス流路

Claims (9)

  1. 燃焼バーナと、燃焼バーナに空気を送風する送風手段と、燃焼バーナによって発生した燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路を有し、共通の燃焼ガス流路内に主として燃焼ガスの顕熱を回収する第一熱交換器が配され、当該第一熱交換器の燃焼ガス流路下流側に主として燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器が配された燃焼装置において、前記潜熱回収熱交換器は前記第一熱交換器に水路が連通し、通水される湯水を当該潜熱回収熱交換器および第一熱交換器で順次加熱する構成とされ、前記潜熱回収熱交換器の水路をバイパスする第一のバイパス流路を設けたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 燃焼バーナと、燃焼バーナに空気を送風する送風手段と、燃焼バーナによって発生した燃焼ガスが通過する燃焼ガス流路を有し、共通の燃焼ガス流路内に主として燃焼ガスの顕熱を回収する第一および第二熱交換器が配され、更にこれらの熱交換器の燃焼ガス流路下流側に主として燃焼ガスの潜熱を回収する潜熱回収熱交換器が配された燃焼装置において、前記潜熱回収熱交換器は前記第一熱交換器に水路が連通し、外部から供給される水を当該潜熱回収熱交換器および第一熱交換器で順次加熱して給湯を行う構成とされ、前記潜熱回収熱交換器の水路をバイパスする第一のバイパス流路を設けたことを特徴とする燃焼装置。
  3. 前記第二熱交換器が占有する燃焼ガス流路の断面領域は、第一熱交換器が占有する燃焼ガス流路の断面領域よりも狭く、且つ、両断面領域は部分的に重複し、潜熱回収熱交換器は燃焼ガス流路の断面領域の略全域を覆い、燃焼バーナは燃焼領域が区分され、第二熱交換器が占有する燃焼ガス流路の上流部分に相当する区分または当該区分よりも狭い燃焼領域だけを限定的に燃焼可能であることを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
  4. 前記第一のバイパス流路を流動する水量を閉成状態を含んで調整可能な流量調整手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 前記第二熱交換器が複数配され、各第二熱交換器は系の異なる複数の流路に各々接続されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 前記潜熱回収熱交換器と第一熱交換器との水路を連通する配管の中途部位を第一熱交換器の配置部位よりも燃焼ガス流路上流側へ延伸し、当該延伸部位に前記第一のバイパス流路の一端を接続したことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 前記給湯運転が継続中は、燃焼量に応じて前記第一のバイパス流路の流量制御を行うことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  8. 少なくともいずれかの前記第二熱交換器による湯水の加熱運転が継続中は、給湯運転の停止中であっても前記第一のバイパス流路を開成制御することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  9. 前記潜熱回収熱交換器および第一熱交換器の双方の水路をバイパスする第二のバイパス流路を備え、少なくともいずれかの第二熱交換器による湯水の加熱運転が継続中は、前記給湯運転の停止中であっても、前記第二のバイパス流路を開成制御することを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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