JP2005207614A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヘッダタンク7、9を、チューブ5端部を挿入するチューブ挿入口33を備える第1部材21と、チューブ挿入口33を備えない第2部材23とに、分割した。第1部材21を、ロー材層を備えないコア材21aによりなるものとした。そしてこの第1部材21を、ロー付け時において、第1部材21に接合される他の部材(チューブ、第2部材23、閉塞部材25、仕切部材27場合によってはアウターフィン3およびサイドプレート11なども含む)との接合面間のみにおいてロー材と接触するようにした。これにより、コア材からなる第1部材21によってチューブ5のロー材層とヘッダタンク7、9のロー材層とが分断される。そのため、第1部材21がロー材流動遮断部として機能し、毛細管部分が極めて多い熱交換器コア部1A側にヘッダタンク7、9のロー材が奪われてしまうことがない。
【選択図】 図3
Description
前記ヘッダタンクは、互いに組み合わされる第1部材および第2部材を備え、前記第1部材は、前記チューブを備え、前記第2部材は、前記チューブ挿入口を備えず、前記第1部材は、外周面および内周面にロー材層を備えないコア材により形成され、記第1部材は、ロー付け時において、この第1部材に接合される他の部材との接合面間のみにおいてロー材と接触していることを特徴とする。
前記ヘッダタンクは、互いに組み合わされる第1部材および第2部材を備え、前記第1部材は、前記チューブの開口端部を挿入するチューブ挿入口を備え、前記第2部材は、前記チューブ挿入口を備えず、前記第1部材は、外周面および内周面にロー材層を備えないコア材により形成され、前記第2部材は、コア材の内周面または外周面のいずれかのうち前記第1部材との接合部分を有する面の全体にロー材層を備えることを特徴とする。
前記閉塞部材は、コア材の両面のうち少なくとも一方の面の全体にロー材層を備えることを特徴とする。
ヘッダタンクのロー材が、毛細管現象によりチューブの接合部にさらに吸い取られてしまうことに起因する。
図1に示すように、この第1実施形態の熱交換器1は、複数のアウターフィン3、3、・・・と、前記アウターフィン3、3、・・・と交互に積層された複数の扁平状のチューブ5、5、・・・と、これらアウターフィン3、3、・・・およびチューブ5、5、・・・の積層方向最外側に配置された補強用のサイドプレート11、11と、前記各チューブ5の両開口端部が挿入されて各チューブ5と連通する一対のヘッダタンク7、9と、を備えている。
次に、図2〜図4を参照しつつ、主にヘッダタンク7、9を詳しく説明する。
図5および図6はチューブを示すものである。このチューブ5は、筒状であり、その両端が前記ヘッダタンク7、9のチューブ挿入口33に挿入された状態で、ヘッダタンク7、9にロー付けされている。チューブ5の内部には波状のインナーフィンを備えている。
次に、この実施形態の熱交換器1の製造工程を簡単に説明する。
ヘッダタンク7、9の第1部材21は、その素材が外周面および内周面にロー材層を備えないコア材21aにより形成されるものであることに加えて、上述のような構成により、ロー付け時において、第1部材21はこの第1部材21に接合されるその他の部材(チューブ5および第2部材23および閉塞部材25および仕切部材27)との接合面間のみにおいてロー材と接触することとなる。
以下、この第1実施形態の効果をまとめる。
なお、例えば図7(a)(b)(c)のチューブの変形例のように、接合部の形状が異なってもチューブの長手方向に沿って接合部があれば、第1実施形態のチューブと同様の効果が得られる。以下、各変形例の構造の説明を付け加える。
図16は、チューブのその他の変形例である。この図16のチューブ80は、素材としての二枚の金属薄板80A、80Bを用いてこの金属薄板80A、80Bの幅方向両端の接合部81、82同士が接合された構造である点で、図5のチューブ5と異なるが、チューブ80の長手方向に沿って接合部81、82がある点で図5のチューブと同様である。そのため図5のチューブ5と同様の効果が得られる。
なお、本発明には、チューブがチューブ長手方向に接合部を備えない構造も含まれるものとする。この例としては、チューブ長手方向に向けて押出成形したチューブがある。
図8および図9は、第2実施形態の熱交換器1である。この第2実施形態の熱交換器1は、ヘッダタンク7、9の閉塞部材25および仕切部材27の支持構造が第1実施形態と異なっている。この第2実施形態では、第1実施形態の構造に加えて、第1部材21にも支持孔91が形成されており、この支持孔91に支持される突起部26c(28c)をさらに閉塞部材25(仕切部材27)に追加した点で第1実施形態異なっている。
図10は第3実施形態を示す。この図10の第3実施形態は、第2部材100の外表面の全体にロー材層が一体形成されておらず、第2部材100外表面がコア材100aとなっている点で第1実施形態と異なっている。そして、第1部材21と第2部材100とのロー付け接合を確保するため、ロー付け前に、第1部材21と第2部材100との接合面にロー材Xを塗布している。この場合、ロー付け前に塗布されるロー材Xは、第1部材21に塗布してもよいし、第2部材100に塗布してもよい。
図11はこの発明の第4実施形態を示す。
図12はこの発明の第5実施形態を示す。この第5実施形態では、第2部材120の素材はコア材120aの内周面全体にロー材層120bが一体形成されたものである点で、第4実施形態と異なる。
図13はこの発明の第6実施形態を示す。この第6実施形態では、第2部材130の素材は、コア材130aの内周面全体および外周面全体にロー材層130b、130cが一体形成された点で第5実施実施形態と異なる。
なお、本発明にあっては、第1部材の素材が内外周面にそれぞれロー材層が一体形成されていないコア材からなるものであれば、例えば図14の第7実施形態(図15の第8実施形態)に示すように、ヘッダタンク140(ヘッダタンク150)の第1部材141(第1部材151)と第2部材142(第2部材152)に閉塞部材が一体に形成されるものであってもよい。つまり、ヘッダタンク140(ヘッダタンク150)は、その長手方向に沿って分割されチューブ5の長手方向に沿って組み合わされるとともにこの組合方向に向けてそれぞれ開口を備える箱形の第1部材141(第1部材151)および第2部材142(第2部材152)からなるタイプとしてもよい。
1A…熱交換器コア部
3…アウターフィン
5…チューブ
5M…金属薄板(チューブの素材)
5a…コア材
5c…ロー材層
7、9…ヘッダタンク
19…パイプ
19a…両開口端部
21…第1部材
21a…コア材
23…第2部材
23a…コア材
23c…ロー材層
25…閉塞部材
25a…コア材
25b、25c…ロー材層
27…仕切部材
27a…コア材
27b、27c…ロー材層
33…チューブ挿入口
47、47…接合部
49…インナーフィン
49a…コア材
49b、49c…ロー材層
50…チューブ(変形例)
50a…コア材
50c…ロー材層
51…接合部
52…接合部
60…チューブ(変形例)
60a…コア材
60c…ロー材層
61…接合部
70…チューブ(変形例)
70c…ロー材層
71…接合部
80…チューブ(変形例)
80A、80B…金属薄板
81、82…接合部
100…第2部材
100a…コア材
X…ロー材
110…第2部材
X…ロー材
120…第2部材
120a…コア材
120b…ロー材層
130…第2部材
130a…コア材
130b、130c…ロー材層
140…ヘッダタンク
141…第1部材
142…第2部材
150…ヘッダタンク
151…第1部材
152…第2部材
Claims (11)
- アウターフィン(3)と、前記アウターフィン(3)と交互に積層された複数のチューブ(5)(50)(60)(70)(80)と、前記各チューブ(5)(50)(60)(70)(80)の開口端部が挿入されて各チューブ(5)(50)(60)(70)(80)と連通するヘッダタンク(7、9)(140)(150)と、を備えた熱交換器(1)において、
前記ヘッダタンク(7、9)(140)(150)は、互いに組み合わされる第1部材(21)(141)(151)および第2部材(23)(100)(110)(120)(130)(142)(152)を備え、
前記第1部材(21)(141)(151)は、前記チューブ(5)(50)(60)(70)(80)の開口端部を挿入するチューブ挿入口(33)を備え、
前記第2部材(23)(120)(130)(142)(152)は、前記チューブ挿入口(33)を備えず、
前記第1部材(21)は、外周面および内周面にロー材層を備えないコア材(21a)により形成され、
前記第1部材(21)は、ロー付け時において、この第1部材(21)に接合される他の部材(5、25、27、23または100または110または120または130または142または152)との接合面間のみにおいてロー材と接触していることを特徴とする熱交換器(1)。 - アウターフィン(3)と、前記アウターフィン(3)と交互に積層された複数のチューブ(5)(50)(60)(70)(80)と、前記各チューブ(5)(50)(60)(70)(80)の開口端部が挿入されて各チューブ(5)(50)(60)(70)(80)と連通するヘッダタンク(7、9)(140、140)(150、150)と、を備えた熱交換器(1)において、
前記ヘッダタンク(7、9)(140)(150)は、互いに組み合わされる第1部材(21)(141)(151)および第2部材(23)(120)(130)(142)(152)を備え、
前記第1部材(21)(141)(151)は、前記チューブ(5)(50)(60)(70)(80)の開口端部を挿入するチューブ挿入口(33)を備え、前記第2部材(23)(120)(130)(142)(152)は、前記チューブ挿入口(33)を備えず、
前記第1部材(21)(141)(151)は、外周面および内周面にロー材層を備えないコア材(21a)により形成され、
前記第2部材(23)(120)(130)(142)(152)は、コア材(23a)(120a)(130a)の内周面または外周面のいずれかのうち前記第1部材(21)との接合部分を有する面の全体にロー材層(23c)(120c)(130c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2に記載の熱交換器(1)であって、
前記ヘッダタンク(140)(150)は、その長手方向に沿って分割され前記チューブ(5)(50)(60)(70)(80)の長手方向に沿って組み合わされるとともにこの組合方向に向けてそれぞれ開口を備える箱形の前記第1部材(141)(151)および前記第2部材(142)(152)からなることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2に記載の熱交換器(1)であって、
前記ヘッダタンク(7、9)は、その長手方向に沿って分割された前記第1部材(21)および前記第2部材(23)(120)(130)を前記チューブの長手方向に沿って組み合わせたパイプ(19)と、このパイプ(19)の両開口端部を閉塞する閉塞部材(25、25)と、からなり、
前記閉塞部材(25、25)は、コア材(25a)の両面のうち少なくとも一方の面の全体にロー材層(25b、25c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項3または請求項4に記載の熱交換器(1)であって、
前記ヘッダタンク(7、9)は、内部を長手方向に区画する仕切部材(27)を備え、
前記仕切部材(27)は、コア材(27a)の両面のうち少なくとも一方の面の全体にロー材層(27b、27c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2〜5の何れか1項に記載の熱交換器(1)であって、
前記第1部材(21)(141)を前記第2部材(23)(100)(142)よりも幅広に形成しておき、前記第1部材(21)(141)の内周面に第2部材(23)(100)(142)の外周面を嵌め入れた状態でロー付け接合する構造であって、
前記第2部材(23)は、コア材(23a)の外面全体にロー材層(23c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の熱交換器(1)であって、
前記第2部材(110)(120)(130)(152)を前記第1部材(21)(151)よりも幅広に形成しておき、前記第2部材(110)(120)(130)(152)の内周面に前記第1部材(21)(151)に外周面を嵌め入れた状態でロー付け接合する構造であって、
前記第2部材(120)(130)は、コア材(120a)(130a)の内周面全体にロー材層(120b)(130b)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項7に記載の熱交換器(1)であって、
前記第2部材(130)は、コア材(130a)の内周面全体および外周面全体にロー材層(130b、130c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2〜8記載の熱交換器(1)であって、
前記チューブ(5)(50)(60)(70)(80)は、チューブ外周面全体にロー材層(5c)(50c)(60c)(70c)(80c)を備えることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2〜9の何れか1項記載の熱交換器(1)であって、
前記チューブ(80)は、二枚の金属薄板(80A、80B)を最中合わせに接合したものであり、
前記二枚の金属薄板(80A、80B)同士の接合部(81、82)は、チューブ(80)の長手方向に沿って設けられることを特徴とする熱交換器(1)。 - 請求項2〜9の何れか1項記載の熱交換器(1)であって、
前記チューブ(5)(50)(60)(70)は、一枚の金属薄板の長手方向に沿う中心線に沿って折り返し、折り返し端部(47、47)(51、52)(61、61)(71、71)同士を接合したものであることを特徴とする熱交換器(1)。
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