JP2005206867A - 組み合わせ摺動部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐摩耗性、耐焼付性に優れた組み合わせ摺動部材を得る。
【解決手段】少なくとも、亜鉛を25〜40重量%と、アルミニウムを1.9〜5.2重量%と、ニッケルを0.25〜3.0重量%とを含み、残部が銅からなる銅合金製の第1の摺動部材と、第1の摺動部材との摺動面に、膜厚が0.1μm以上、表面粗さが0.5μmRz以下、硬さHv1000以上である非晶質硬質炭素膜が形成されている第2の摺動部材とを組み合わせてなる組み合わせ摺動部材である。
【選択図】なし

Description

本発明は、特に耐摩耗製、耐焼付性に優れた組み合わせ摺動部材に関する。
自動車のエンジンのシリンダとピストンとからなる摺動部材には、軽量化の要請から、一方の摺動部材がアルミニウム合金製であり、他方の摺動部材の摺動面にはダイアモンドカーボンライク(DLC:Diamond likecarbon)が被覆されたものが用いられている(例えば、特許文献1,2)。
また、自動車のエンジンの動弁機構におけるシムとカムのようなより摺動摩擦の大きい摺動部材の場合には、例えば、カム部材が鉄基合金焼結体からなり、シム部材が金属合金材料の表面にDLC被腹膜が形成されたもの(例えば、特許文献3)、また、軽量化を考慮して、アルミニウム合金製のカムロブと、DLCなどの硬質薄膜が施されたリフターシムまたはバルブリフターとが提案されている(例えば、特許文献4)。
一方、自動車のエンジンに摺動摩擦のある軸受部位、例えば、ターボチャージャーにおけるタービンシャフトとこのタービンシャフトを軸受けするベアリングとでは、ターボチャージャーが、例えば毎分最高16万回転もの超高速で回転していることから、より高い耐摩耗性、耐焼付性が要求される。
特開2003−13163号公報 特開2000−120869号公報 特開平11−280419号公報 特開2001−214711号公報
しかしながら、上述ような軸受部位に、アルミニウム合金製摺動部材を用いる場合には、耐摩耗性および耐焼付性を考慮して、やや多めのオイルを軸受部位に供給しなければならなかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、オイル供給量を抑えつつより耐摩耗性および耐焼付性を向上させた組み合わせ摺動部材を提供することを目的とする。
本発明の組み合わせ摺動部材は、以下の特徴を有する。
(1)少なくとも、亜鉛を25〜40重量%と、アルミニウムを1.9〜5.2重量%と、ニッケルを0.25〜3.0重量%とを含み、残部が銅からなる銅合金製の第1の摺動部材と、前記第1の摺動部材との摺動面に非晶質硬質炭素膜が形成されている第2の摺動部材とを組み合わせてなる組み合わせ摺動部材である。
上述の組成からなる銅合金製の第1の摺動部材とすることにより、耐摩耗性および耐焼付性が向上する。
(2)上記(1)に記載の組み合わせ摺動部材において、前記第2の摺動部材の非晶質硬質炭素膜は、膜厚が0.1μm以上、表面粗さが0.5μmRz以下、硬さHv1000以上である組み合わせ摺動部材である。
摺動面に上述の特性を有する膜が形成された第2の摺動部材を用いることにより、より耐摩耗性および耐焼付性が向上する。
(3)上記(1)または(2)に記載の組み合わせ摺動部材において、前記第1の摺動部材の銅合金の母相がα+β相である組み合わせ摺動部材である。
第1の摺動部材の銅合金の母相がα+β相とすることにより、より耐摩耗性を向上させることができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の組み合わせ摺動部材において、前記第1の摺動部材の銅合金は、さらに、鉄、マンガン、クロム、ケイ素、チタンの少なくとも1種を含む組み合わせ摺動部材である。
上述の鉄、マンガン、クロム、ケイ素、チタンの少なくとも1種を第1の摺動部材の合金に例えば少量分散させて含有されることにより、第1の摺動部材の摺動面の硬度を高めることができ、さらに耐摩耗性を向上させることができる。
本発明によれば、耐摩耗性、耐焼付性を向上させる組み合わせ摺動部材を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、以下に図面を用いて説明する。
図1には、自動車用エンジンとして使用されるターボチャージャー10が示されている。ターボチャージャー10には、毎分最高16万回転もの超高速で回転しているシャフト12と、シャフト12を支える軸受でありそれ自身が回転するフローティングベアリング11とが内蔵されている。また、フローティングベアリング11の外側には、固定された外側カバーであるハウジング16が設けられている。また、フローティングベアリング11は、シャフト12とハウジング16との間で自由に回転できるようになっており、シャフト12とフローティングベアリング11との間およびフローティングベアリング11とハウジング16との間の双方には、オイルを充填するための油路15が設けられている。また、ハウジング16には、充填したオイルを一部回収するオイル回収穴17が設けられている。シャフト12の排気側にはタービンロータ13が設けられ、一方シャフト12の吸気側には圧縮機ロータ14が設けられている。また、シャフト12の回転振れを抑制するために、さらにシャフト12の吸気側の周囲にはスラストベアリング18が設けられている。なお、図2には、シャフト12とフローティングベアリング11の構成を説明する拡大図である。
本実施の形態において、組み合わせ摺動部材として、上述したターボチャージャー10のシャフト12とフローティングベアリング11を例により、以下に説明する。
組み合わせ摺動部材の一方の第1の摺動部材は、少なくとも、亜鉛を25〜40重量%と、アルミニウムを1.9〜5.2重量%と、ニッケルを0.25〜3.0重量%とを含み、残部が銅からなる銅合金からなり、ターボチャージャー10においてフローティングベアリング11として用いられる。
一方、組み合わせ摺動部材の第2の摺動部材は、基材の表面、すなわち第1の摺動部材との摺動面に、非晶質硬質炭素膜が形成され、ターボチャージャー10においてシャフト12として用いられる。
さらに、上記第1および第2の摺動部材について詳細に説明する。
第1の摺動部材を構成する銅合金中に含まれる亜鉛は、Cu−Zn系合金の耐摩耗性に大きな影響を与えるものであり、母相がβ相単一の場合には脆くなり易いため、耐摩耗性の特性を考慮すると母相がα+β相であることが好ましい。そのために、上記銅合金中、亜鉛は25〜40重量%含有されることが好ましく、亜鉛の含有量が25重量%未満の場合には、母相にβ相が現れず、加工性が悪くなり、亜鉛の含有量が40重量%を超える場合には、母相がβ相単一となり靭性に劣る。
また、第1の摺動部材を構成する銅合金において、アルミニウムは耐摩耗性の向上に寄与しており、1.9重量%以上含まれることが好ましく、一方5.2重量%を超える場合には加工性の低下を招く。
また、第1の摺動部材を構成する銅合金において、ニッケルは強靱性並びに耐摩耗性の向上に寄与しているが、過剰に含まれると逆に強靱性を低下させ、また加工性も悪くなることから、銅合金中に0.25〜3.0重量%含まれることが好ましい。
また、上記銅合金中に少量の鉄、マンガン、クロム、ケイ素、チタンの少なくとも1種が含まれてもよい。
鉄は、上記銅合金中に0.1重量%以上含まれていると金属間化合物を強化し、また組成を微細化する効果を有する。しかし、鉄の含有量が0.5重量%を上回ると、金属間化合物が粗大化して加工性、耐摩耗性が低下する可能性があるため、銅合金中の鉄の含有量は0.1〜0.5重量%であることが望ましい。
マンガン、ケイ素は、Mn5Si3の塊状の金属間化合物を形成し、銅合金の耐摩耗性と強度の向上に寄与するが、Mn5Si3の含有量が1重量%未満ではその効果が期待できず、またMn5Si3の含有量が10重量%を超えると靭性の低下を招くため、銅合金中のMn5Si3の含有量は1〜10重量%であることが望ましい。なお、MnとSiがMn5Si3の金属間化合物を形成するときの最適なMnとSiの重量比は1:0.3であるので、MnとSiは、それぞれ単独で銅合金中に2.5〜3.5重量%、0.6〜1.2重量%含有されることが望ましい。
また、クロムは、結晶粒を微細化させる効果があり、含有量が0.1重量%未満ではこの効果は望めず、一方0.25重量%を超えても上記効果は望めないため、銅合金中のクロムの含有量は0.1〜0.25重量%とすることが好ましい。
さらに、チタンは、結晶組織を微細化し、合金の強靱性、加工性を向上させるものであるが、1.2重量%未満ではこの効果は得られず、2.0重量%を超えると逆に強靱性、加工性が低下することから、銅合金中のチタンの含有量は1.2〜2.0重量%とすることが好ましい。また、チタンは、Fe−Ti、Ni−Ti等の塊状の金属間化合物を形成し、耐摩耗性と強度に寄与する。
また、第2の摺動部材の基材は、その硬さがHv250以上の鋼であることが好ましく、第2の摺動部材の摺動面は、上記基材の表面に形成された非晶質硬質炭素膜、すなわちダイアモンドライクカーボン膜(以下「DLC膜」という)からなる。
上記DLC膜の膜厚は0.1μm以上であれば上限は制限されないが、10μm以下であることが好ましく、2μm以上3μm以下であることがより好ましい。膜厚が0.1μm未満では、十分な硬度が望めず、10μmを超えると、コストパフォーマンスおよび密着性が低下する傾向がある。
上記DLC膜の表面粗さは、0.5μmRz以下であれば下限は制限されないが、コストパフォーマンスの点から0.1μmRz程度が望ましい。表面粗さが0.5μmRzを超える場合には、摺動する相手材の摩耗が大きくなってしまう。
また、上記DLC膜の硬さは、Hv1000以上3000以下であり、Hv1000未満では耐摩耗性、耐焼付性を向上させることは難しい。
上記第1の摺動部材および第2の摺動部材からなる組み合わせ摺動部材は、ターボチャージャー用フローティングベアリングとシャフトとの組み合わせに用いることが特に好適であるが、これに限定されることなく、低負荷のギヤなどの様々な個所の組み合わせ摺動部材として用いることができる。
以下本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、本実施例中で単に「%」と記載した場合は「重量%」を指すものとする。
実施例1〜7および比較例1〜6.
以下に説明するように試験片を製作し、実施例1〜6および比較例1〜6については図3,4および表1にその結果を示す。
[実施例1]
第1の摺動部材として、Znを33.5%(重量%)、Alを3.0%、Niを2.0%、Tiを1.5%および残部をCuとする銅合金の棒材より16mm×6mm×10mmのサイコロ試験片を製作した。このサイコロ試験片の硬さはHv200であった。一方、第2の摺動部材として、ステンレス鋼(JIS規格SUS440C、焼入れ品、Hv500、表面粗さ0.1μmRz)を用いて、外径35mm、内径30mm、幅10mmの円筒試験片を製作し、この円筒試験片の外周面にDLC膜を形成した円筒試験片を得た。DLC膜の作成は、成膜用原料ガスC22、成膜圧力0.5×10-2Torr、高周波電力:周波数2.5GHz,2kW、電力印加電極の温度:500度の成膜条件で行うプラズマCVD法により、0.5μm厚さのDLC膜を成膜した。このときのDLC膜の表面粗さは0.1μmRz、硬さHVは2000であった。
次に、得られたサイコロ試験片の16mm×6mmの面とDLC膜を形成した円筒試験片の外周面とを接触させ、オイル(SAE5W−30)を供給しながら、荷重30kgf、回転数160rpmにて、円筒試験片を30分間回転させる摩耗試験を行った。
その結果、サイコロ試験片の摩耗量は摩耗痕深さで10μm、DLC膜を形成した円筒試験片の摩耗量は摩耗重量で1.0mgであった。
[実施例2]
第1の摺動部材として、Znを31.1%(重量%)、Alを2.5%、Niを0.4%、Mnを3%、Crを0.2%、Siを0.8%および残部をCuとする銅合金の棒材より16mm×16mm×10mmのサイコロ試験片を製作した。このサイコロ試験片の硬さはHv190であった。また、第2の摺動部材として実施例1と同一のDLC膜からなる円筒試験片を作成し、実施例1と同条件にて摩擦試験を行ったところ、サイコロ試験片の摩耗量は摩耗痕深さで13μm、DLC膜を形成した円筒試験片の摩耗量は摩耗重量で0.9mgであった。
[比較例1]
第1の摺動部材として実施例1と同一のサイコロ試験片を使用し、第2の摺動部材として鋼(JIS規格S45C焼入れ品、Hv500、表面粗さ0.1μmRz)を用いて実施例1と同様に、DLC膜を施す前の円筒試験片と同一寸法の試験品を準備して実施例1と同一条件で摩耗試験を行った。結果は、サイコロ試験片の摩耗量は摩耗痕深さで25μm、DLC膜を形成した円筒試験片の摩耗量は摩耗重量で2.5mgであった。
[比較例2]
第1の摺動部材として燐青銅合金(JIS規格C5191、Hv150)製のサイコロ試験片(16mm×6mm×10mm)を製作し、第2の摺動部材として実施例1と同一のDLC膜を形成した円筒試験片を準備し、実施例1と同一条件にて摩耗試験を行った。結果は、サイコロ試験片の摩耗量は摩耗痕深さで35μm、DLC膜を形成した円筒試験片の摩耗量は摩耗重量で1.9mgであった。
[実施例3,4および比較例3,4]
第1の摺動部材として、実施例1,2および比較例1,2と同一の材質のものを30mm×30mm×5mmの平板試験片に加工し、それぞれ実施例3,4および比較例3,4の第1の摺動部材の平板試験片として供した。一方、第2の摺動部材として、実施例1,2および比較例1,2と同一の材質のものを外径25.4mm、内径20mm、長さ10mmの円筒試験片に加工し、それぞれ実施例3,4および比較例3,4の第2の摺動部材の円筒試験片として供した。上記実施例3,4および比較例3,4の平板試験片の30mm×30mmの面と円筒試験片の端面とを接触させ、オイル(SAE5W−30)を供給しながら、回転数を77rpmに固定して荷重を5kgf〜100kgfまで段階的に増加させ、焼付きが発生する荷重(耐焼付性)を評価した。
[実施例5,6および比較例5,6]
実施例5,6では、図3に示すターボチャージャー10用フローティングベアリング11として、それぞれ実施例1の第1の摺動部材と同一の組成(Zn:33.5%、Al:3.0%、Ni:2.0%、Ti:1.5%および残部をCuとする銅合金)のフローティングベアリングと、実施例2の第1の摺動部材と同一組成(Zn:31.1%、Al:2.5%、Ni:0.4%、Mn:3%、Cr:0.2%、Si:0.8%および残部をCuとする銅合金)のフローティングベアリングとを製作した。また、比較例5,6のフローティングベアリングとして、比較例1,2と同一材質のフローティングベアリングを製作した。一方、実施例5,6および比較例5,6用のシャフト12は、実施例1,2および比較例1,2の円筒試験片と同一の材質で製作した。
これら4種類のフローティングベアリングとシャフトを組み合わせてターボチャージャーを構成し、ガソリンエンジンに取付け、エンジン回転数6000rpm×全負荷、ターボ回転数10万rpmで940時間の耐久試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 2005206867
[実施例7]
第1の摺動部材として、Znを31.1%(重量%)、Alを2.5%、Niを0.4%、Feを0.3%、Mnを3%、Crを0.2%、Siを0.8%および残部をCuとする銅合金の棒材より16mm×16mm×10mmのサイコロ試験片を製作した。このサイコロ試験片の硬さはHv195であった。また、第2の摺動部材として実施例1と同一のDLC膜からなる円筒試験片を作成し、実施例1と同条件にて摩擦試験を行ったところ、サイコロ試験片の摩耗量は摩耗痕深さで12μm、DLC膜を形成した円筒試験片の摩耗量は摩耗重量で0.9mgであった。
以上の結果から、本発明の組み合わせ摺動部材は、耐摩耗性、耐焼付性に優れていることが判明した。
第1の摺動部材および第2の摺動部材からなる組み合わせ摺動部材は、自動車エンジンのターボチャージャー用フローティングベアリングとシャフトとの組み合わせ、低負荷のギヤなどの様々な個所の組み合わせ摺動部材として用いることができ、また自動車以外の用途における組み合わせ部材としても用いることができる。
ターボチャージャーの構成を示す図である。 ターボチャージャー用フローティングベアリングとシャフトの構造を説明する図である。 本発明の第1および第2の摺動部材における耐摩耗性の評価結果を示す図である。 本発明の第1および第2の摺動部材における耐焼付性の評価結果を示す図である。
符号の説明
10 ターボチャージャー、11 フローティングベアリング、12 シャフト、13 タービンロータ、14 圧縮機ロータ、15 油路、16 ハウジング、17 オイル回収穴、18 スラストベアリング。

Claims (4)

  1. 少なくとも、亜鉛を25〜40重量%と、アルミニウムを1.9〜5.2重量%と、ニッケルを0.25〜3.0重量%とを含み、残部が銅からなる銅合金製の第1の摺動部材と、
    前記第1の摺動部材との摺動面に非晶質硬質炭素膜が形成されている第2の摺動部材とを組み合わせてなることを特徴とする組み合わせ摺動部材。
  2. 請求項1に記載の組み合わせ摺動部材において、
    前記第2の摺動部材の非晶質硬質炭素膜は、膜厚が0.1μm以上、表面粗さが0.5μmRz以下、硬さHv1000以上であることを特徴とする組み合わせ摺動部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の組み合わせ摺動部材において、
    前記第1の摺動部材の銅合金の母相がα+β相であることを特徴とする組み合わせ摺動部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の組み合わせ摺動部材において、
    前記第1の摺動部材の銅合金は、さらに、鉄、マンガン、クロム、ケイ素、チタンの少なくとも1種を含むことを特徴とする組み合わせ摺動部材。
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