JP2005206080A - トレーラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 荷台部に搭載された貨物の偏心量を計測可能なトレーラを提供する。
【解決手段】 トレーラ10は、ベースとして機能するシャーシフレーム16と、荷台部として機能するフロアフレーム12と、リンク14と、複数のシリンダ20と、油圧センサ40と、シーケンサボックス42を備える。リンク14は、一端部をシャーシフレーム16に軸支されており、その他端部によってフロアフレーム12をトレーラ10の前後方向に延びる軸線中心に対して捩れ可能に軸支している。複数のシリンダ20は、トレーラ10の前後方向に延びる軸線を挟んで対称に設けられており、フロアフレーム12を上下に駆動する。油圧センサ40は、複数のシリンダ20それぞれの油圧を計測し、シーケンサボックス42は、当該油圧に基づいてフロアフレーム12に搭載される貨物の偏心量を演算する。
【選択図】 図1
【解決手段】 トレーラ10は、ベースとして機能するシャーシフレーム16と、荷台部として機能するフロアフレーム12と、リンク14と、複数のシリンダ20と、油圧センサ40と、シーケンサボックス42を備える。リンク14は、一端部をシャーシフレーム16に軸支されており、その他端部によってフロアフレーム12をトレーラ10の前後方向に延びる軸線中心に対して捩れ可能に軸支している。複数のシリンダ20は、トレーラ10の前後方向に延びる軸線を挟んで対称に設けられており、フロアフレーム12を上下に駆動する。油圧センサ40は、複数のシリンダ20それぞれの油圧を計測し、シーケンサボックス42は、当該油圧に基づいてフロアフレーム12に搭載される貨物の偏心量を演算する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トレーラに関するものである。
貨物を搭載した荷台部を上下動可能とするために、車台に対してリンク機構及び油圧シリンダを介して荷台部を取り付けたトレーラがある。このようなトレーラでは、リンク機構の一端が車台に軸支され、他端も当該一端部と同様に荷台部に軸支されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平6−247204号公報
ところで、トレーラの荷台部には、重心の偏りなく貨物が搭載されることが望まれる。しかしながら、上述したトレーラには、貨物の偏心量を計測する機構が設けられていないため、貨物の偏心量を計測可能なトレーラの開発が望まれていた。
そこで、本発明は、荷台部に搭載された貨物の偏心量を計測可能なトレーラを提供することを目的としている。
本発明のトレーラは、(a)ベースと、(b)ベース上に設けられた荷台部と、(c)車両幅方向に延びる第1の軸線中心に回転可能にベースに軸支された一端部と、車両前後方向に延びる第2の軸線中心の捩れを許容して前記荷台部を軸支する他端部とを有するリンクと、(d)第1の軸線に交差し、且つ、第2の軸線を含む所定の面を挟んで実質的に対称に配置されており、荷台部を上方へ駆動する複数のシリンダと、(e)複数のシリンダ各々の圧力を計測する計測手段と、(f)計測手段によって計測される複数のシリンダ各々の圧力に基づいて、荷台部に搭載される積載物に関して第2の軸線を基準とした偏心量を演算する演算手段と、を備える。
この発明によれば、リンクが、車両の前後方向に延びる第2の軸線中心に捩れ可能に荷台部を支持している。したがって、荷台部に搭載される貨物の重心が偏心していると、第2の軸線を挟んで車両の幅方向に実質的に対称に配置された複数のシリンダでの圧力が異なることとなる。故に、この複数のシリンダでの圧力に基づいて、演算手段は、荷台部に搭載された貨物の偏心量を計測することができる。
本発明において、上記リンクは、他端部が一節のリンクであり、該他端部は、上記所定の面に沿って移動可能に設けられており、荷台部は、球面軸受を介して他端部に軸支されることができる。
本発明によれば、車両の幅方向において実質的に対称に配置された複数のシリンダでの圧力が異なることとなるので、荷台部に搭載された貨物の偏心量を計測することができる。したがって、荷台部に搭載された貨物の偏心量を計測可能なトレーラが提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、本発明の実施の形態に係るトレーラの平面図であり、当該トレーラを上方から見た状態を示している。図2は、本発明の実施の形態に係るトレーラの側面図であり、荷台部が上方へ移動された状態を示している。なお、以下、本明細書において、以下、本明細書において用いる方向を示す語のうち、「上下」とは、図2に示す状態を基準とする。すなわち、通常の使用状態において路面に対してトレーラが置かれる方向を上とする。また、「前後」とは、図1に示す状態を基準とし、荷台部となるフロアフレーム12から見て連結部18が設けられている方向を前とする。また、「左右」とは、トレーラの長手方向に延びる中心軸線A1を基準として、トレーラの幅方向における一方を左、他方を右とする。
トレーラ10は、トラクタ等に牽引される車両であり、その前方端に設けられた連結部18によってトラクタ等に連結される。トレーラ10は、荷台部として機能するフロアフレーム12と、フロアフレーム12を支持するベースとして機能するシャーシフレーム16と、フロアフレーム12を上下動させるための移動機構部を構成する二つのリンク14と、フロアフレーム12を上下へ駆動する駆動力を発生する複数のシリンダ20を備えている。
フロアフレーム12は、トレーラ10の幅方向の両側において、前後、すなわち長手方向に延びる一対のフレーム12aと、幅方向の中央において長手方向に延びる一対のフレーム12bと、幅方向に延びる複数のフレーム12cとを有している。フレーム12cは、フレーム12a及びフレーム12bに結合されている。
一対のフレーム12b間に結合されているフレーム12cのうち、トレーラ10の前方側及び後方側に位置する二つのフレーム12dには、シャーシフレーム16に一端部を支持されたリンク14の他端部が取り付けられている。
図3は、フロアフレーム12、シャーシフレーム16、及びリンク14の構成を拡大して示す斜視図である。リンク14は、トレーラ10の長手方向に延びる本体部を有しており、本体部の後端に一端部14a、前端に他端部14bを有している。リンク14は、一端部14aが二節、他端部14bが一節のリンクである。他端部14bは、トレーラ10の幅方向の中央に設けられており、フレーム12dに設けられたリンク固定用のブラケット12eに取り付けられている。
図4は、リンク14の他端部14bを拡大して示す平面図である。図4に示すように、ブラケット12eには、球面ブッシュ12hを有する球面軸受12iが取り付けられている。リンク14の他端部14bには、トレーラ10の幅方向に延びる軸線A2に沿ってピン14cが取り付けられており、ピン14cはボルト14mによって固定されたピン周り止め14kによって固定されている。ピン14cは球面ブッシュ12hの孔を通っており、リンク14はピン14c及び球面軸受12iを介してフロアフレーム12を軸支している。球面軸受12iでは、球面ブッシュ12hがトレーラ10の長手方向に延びる軸線A3中心に捩れ可能となっている。したがって、フロアフレーム12は、トレーラ10の長手方向に延びる軸線A3中心の捩れが許容されている。
図3に示すように、リンク14の一端部14aは、トレーラ10の長手方向に延びる軸線A1を挟んで対称に設けられており(図1参照)、それぞれの一端部14aは、シャーシフレーム16に支持されている。
シャーシフレーム16は、トレーラ10の長手方向に延びる一対のフレーム16bをフロアフレーム12のフレーム12bの下方に有している。一対のフレーム16bの間には、トレーラ10の幅方向に延びるフレーム16dが設けられており、フレーム16dは、一対のフレーム16bに結合されている。
フレーム16dには、リンク14の一端部14aを取り付けるための二つのブラケット16eが設けられている。ブラケット16eには、トレーラ10の幅方向に延びる軸線A4に沿ってピン16fが固定されており、シャーシフレーム16はピン16fを介してリンク14の一端部14aを軸支している。
隣接するフレーム12cの間には、軸線A1を挟んで対称に計六つのシリンダ取付けブラケット12fが設けられている(図1及び図3参照)。ブラケット12fには、それぞれシリンダ20の一端が取り付けられている。一方、シャーシフレーム16には、一対のフレーム16bから下方へ延びる複数のフレーム16iと、幅方向に対をなしているフレーム16i間の下端を繋ぐフレーム16jが設けられており、シリンダ20の他端は、フレーム16iの下端から幅方向外側に突出するシリンダ取付け用ブラケット16kに支持されている。
図5(A)は、シリンダの一端を拡大して示す図であり、図5(B)は、シリンダの他端を拡大して示す図である。図5(A)に示すように、ブラケット12fには、トレーラ10の幅方向に延びる軸線に沿うピン30が、ボルト32によって固定されている。シリンダ20の一端には、球面ブッシュ20bを有する球面軸受20aが設けられており、ピン30が球面ブッシュ20bの孔を通っている。したがって、シリンダ20の一端は、ピン30によってフロアフレーム12に軸支されている。また、球面軸受20aを介してブラケット12fに軸支されているので、シリンダ20はフロアフレーム12の捩れを許容しつつ、フロアフレーム12を上下に駆動することができる。
図5(B)に示すように、ブラケット16kには、トレーラ10の幅方向に延びる軸線に沿うピン34が、ボルト36によって固定されている。シリンダ20の他端には、球面ブッシュ20dを有する球面軸受20cが設けられており、ピン34が球面ブッシュ20dの孔を通っている。したがって、シリンダ20の他端は、ピン34によってシャーシフレーム16に軸支されている。また、球面軸受20cを介してブラケット16kに軸支されているので、シリンダ20はシャーシフレーム16に対する捩れが許容されている。
シリンダ20は、図示しない油圧ポンプから供給される圧油によってフロアフレーム12を上下に駆動する。図6は、連結部18の側面図である。シリンダ20は、電磁切替弁、フローコントロールバルブ、パイロットチェックバルブを介して油圧ポンプと接続されており、シリンダ20とパイロットチェックバルブとの間には、図6に示すように連結部18の上部に設けられた四つの油圧センサ40が接続されている。複数のシリンダ20には、左側前方四つの第1系統、右側前方四つの第2系統、左側後方二つの第3系統、及び右側後方二つの第4系統の4系統に分離して圧油が供給されており、油圧センサ40によって、4系統の油圧がそれぞれ計測される。油圧センサ40は、計測した油圧を電気信号に変換して、連結部18の上部に支持されているシーケンサボックス42に出力する。
シーケンサボックス42は、フロアフレーム12に搭載される貨物の偏心量を演算するための演算回路を有している。シーケンサボックス42は、以下の処理によって貨物の偏心量の演算を実行する。以下、その処理について詳細に説明する。
一方、フロアフレーム12の幅方向中央から右側における荷重FRと、幅方向中央を基準とした幅方向における偏心量Xは、下記(2)式の右辺に示す関係にある。ここで、Wdは、フロアフレーム12の幅寸法である。また、荷重FRと、第2系統の油圧PFR,第4系統の油圧PRR,断面積A,及び自重Wとは、下記(2)式の右辺に示す関係にある。
すなわち、シーケンサボックス42では、(1)式及び(3)式の演算を実行することによって偏心量Xを得ることができる。シーケンサボックス42は、当該シーケンサボックス42に信号線を介して接続された表示装置に偏心量Xを出力する。
図7は、表示装置の平面図である。表示装置44は、例えば、トレーラ10と連結されるトラクタの運転室内に設けることができる。表示装置44は、図7に示すように偏心量Xを表示するための表示部44aを有している。図7に示す例では、左右いずれかへの偏心にマイナス符号を付して偏心量Xが表示される。
10…トレーラ、12…フロアフレーム、12h…球面ブッシュ、12i…球面軸受、14…リンク、14a…一端部、14b…他端部、16…シャーシフレーム、20…シリンダ、40…油圧センサ、42…シーケンサボックス
Claims (2)
- ベースと、
前記ベース上に設けられた荷台部と、
車両幅方向に延びる第1の軸線中心に回転可能に前記ベースに軸支された一端部と、車両前後方向に延びる第2の軸線中心の捩れを許容して前記荷台部を軸支する他端部とを有するリンクと、
前記第1の軸線に交差し、且つ、前記第2の軸線を含む所定の面を挟んで実質的に対称に配置されており、前記荷台部を上方へ駆動する複数のシリンダと、
前記複数のシリンダ各々の圧力を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測される前記複数のシリンダ各々の圧力に基づいて、前記荷台部に搭載される積載物に関して前記第2の軸線を基準とした偏心量を演算する演算手段と、
を備えるトレーラ。 - 前記リンクは、前記他端部が一節のリンクであり、
前記他端部は、前記所定の面に沿って移動可能に設けられており、
前記荷台部は、球面軸受を介して前記他端部に軸支されている、請求項1に記載のトレーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004016199A JP2005206080A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | トレーラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004016199A JP2005206080A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | トレーラ |
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JP2005206080A true JP2005206080A (ja) | 2005-08-04 |
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JP2004016199A Pending JP2005206080A (ja) | 2004-01-23 | 2004-01-23 | トレーラ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005206080A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011030412A1 (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-17 | 社団法人全日本検数協会 | コンテナ応力検知装置及びこれを備えたトレーラー |
-
2004
- 2004-01-23 JP JP2004016199A patent/JP2005206080A/ja active Pending
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WO2011030412A1 (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-17 | 社団法人全日本検数協会 | コンテナ応力検知装置及びこれを備えたトレーラー |
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