JP2005205622A - 画像形成装置、記録液、記録液カートリッジ及び記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、ノズル径が異なる少なくとも2以上の複数のノズル12,13からなるノズル群で構成されるインクジェット記録ヘッド10を搭載しており、大径のノズル12からは大インク滴を吐出し、小径のノズル13からは小インク滴を吐出する。最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液は色材として耐光性が優れた分散性色材と溶解性色材とを含有し、それ以外のノズル群から吐出される記録液は色材として分散性色材を含有する。
【選択図】図2
Description
特許文献4には、大小の径のノズルを有するヘッドを用いて異なるサイズのインク滴を吐出する記録装置において、大きなノズルからは顔料インクを、小さなノズルからは染料インクを吐出する記録装置が開示されている。この方法では、大きなノズルから吐出される大滴で形成されるドットが顔料で形成されることから、染料のみで大小のドットを形成する場合に比べて耐光性が改善されている。
A/(B×C)>5 …(式1)
A/(B×C)>5 …(式1)
図1は、記録液に分散性色材を加えることによってもたらされる効果を説明するための図で、図1(A)は本発明を示し、図1(B)は比較例を示す。
すなわち、図1(A)に示すように、分散性色材2と溶解性色材3の混合液が紙1の上に着弾すると、溶解性色材3は色材の粒径サイズが小さいために紙1の奥に浸透するが、分散性色材2は色材の粒径サイズが大きいために紙1の繊維にトラップされるため紙1の表面近傍に留まる。つまり、紙1の表面には主に分散性色材2が存在し、紙の奥には主に溶解性色材3が存在すると考えられる。この状態でUV光等の光を照射すると、まず紙1の表面近傍に存在する分散性色材2が光を吸収する。ところが、分散性色材2は後述する理由から耐光性に優れるため、容易に退色しない。照射される光の大部分は表面近傍の分散性色材2に吸収され、紙1の奥には到達しないために、紙1の奥に存在する溶解性色材3は光を吸収しない。そのため、溶解性色材3は光による分解から保護されるため、退色しない。このような理由により、耐光性が低い溶解性色材3を用いるにも関わらず、インク全体としての耐光性が高く維持されると考えられる。
A/(B×C)>5…(式1)
記録液中、顔料粒子は多くの顔料分子の集合体として存在し、被記録体に印刷された後も顔料分子の集合体として存在する。この顔料粒子に光が照射されると、粒子表面の分子が光を吸収し、表面の顔料分子が分解する。しかし、粒子表面の顔料分子が分解しても内部の分子は分解されるわけではないため、残存する顔料粒子の数は変わらない。そのため、色材に顔料を用いた記録液を使って形成した印刷物の場合、光が照射されても見かけ上の画像濃度がほとんど変わらない。このため高い耐光性が得られる。
本発明に用いられる分散性色材としては、主に顔料と染料が挙げられるが、水性インクであれば油溶性染料を用いることができる。
本発明に用いられる記録液に用いる顔料として、特に限定するものではないが、例えば以下に挙げる顔料が好適に用いられる。また、これら顔料は複数種類を混合して用いてもよい。
有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉が挙げられる。これらの顔料の粒子径は0.01超え、0.20μm未満で用いることが好ましく、0.01μm以下では粒子径が染料に近づくため、耐光性、フェザリングが悪化してしまう。また、0.20μm以上では、ヘッドの目詰まりやプリンタ内のフィルタでの目詰まりが発生し、吐出安定性を得ることができない。
有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられ、無機顔料としては、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉等が挙げられる。
(1)樹脂溶液の調製
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下漏斗を備えたフラスコ(容積1L)内を窒素ガスで十分置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成(株)製、商品名:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。
上記(1)で得られたポリマー溶液22.2g、カーボンブラック26.0g、1mol/Lの水酸化リチウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水30gを十分に攪拌した後、3本ロールミル〔(株)ノリタケカンパニー製、商品名:NR−84A〕を用いて20回混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エパポレータを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分量が20.0重量%の樹脂被覆型ブラック顔料分散体160gを得た。
この製造例によってブラック顔料分散体を得ることができる。
C.I.アシッド・イエロー 17,23,42,44,79,142
C.I.アシッド・レッド 1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,52,82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,289
C.I.アシッド・ブルー 9,29,45,92,249
C.I.アシッド・ブラック 1,2,7,24,26,94
C.I.フード・イエロー 3,4
C.I.フード・レッド 7,9,14
C.I.フード・ブラック 1,2
C.I.ダイレクト・イエロー 1,12,24,26,33,44,50,86,120,132,142,144
C.I.ダイレクト・レッド 1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,81,83,89,225,227
C.I.ダイレクト・オレンジ 26,29,62,102
C.I.ダイレクト・ブルー 1,2,6,15,22,25,71,76,79,86,87,90,98,163,165,199,202
C.I.ダイレクト・ブラック 19,22,32,38,51,56,71,74,75,77,154,168,171
C.I.ベーシック・イエロー 1,2,11,13,14,15,19,21,23,24,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,64,65,67,70,73,77,87,91
C.I.ベーシック・レッド 2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,78,82,102,104,109,112
C.I.ベーシック・ブルー 1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,45,47,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,120,122,124,129,137,141,147,155
C.I.ベーシック・ブラック 2,8
C.I.リアクティブ・ブラック 3,4,7,11,12,17
C.I.リアクティブ・イエロー 1,5,11,13,14,20,21,22,25,40,47,51,55,65,67
C.I.リアクティブ・レッド 1,14,17,25,26,32,37,44,46,55,60,66,74,79,96,97
C.I.リアクティブ・ブルー 1,2,7,14,15,23,32,35,38,41,63,80,95等が使用できる。
図2は、本発明の実施形態のインクジェット記録ヘッドを示す概略図で、図2(A)は上方から見た図、図2(B)は図2(A)のA−A断面図である。
図3は、インクジェット記録ヘッドの模式的斜視図で、基板とプレート部材とを分離した状態で示している。
図2、図3に示すインクジェット記録ヘッド10は、体積の異なる2種類のインク滴を吐出するものであり、吐出するインク滴の体積に応じて、それぞれ複数のノズル12,13で構成される2列のノズル列が設けられたプレート部材11を有する。一方(大径)のノズル12の直径すなわち開口面積は、他方(小径)のノズル13の直径すなわち開口面積よりも大きく、一方のノズル12からは大インク滴を吐出し、他方のノズル13からは小インク滴を吐出する構成となっている。なお、本実施形態のインクジェット記録ヘッドでは、インクを吐出するノズルが大径及び小径の2種類であるものを例としているが、少なくとも2種類以上の複数であって、特許文献1に開示されたように大中小の3種類のノズル径であるものとすることもでき、さらにそれ以上のノズル径の種類を有するものとすることもできる。
インク通路16によってエネルギー発生素子15上に供給されたインクは、エネルギー発生素子15を駆動することにより急激に加熱され膜沸騰する。インクの膜沸騰によりエネルギー発生素子15上に気泡が発生し、この気泡の成長圧力によりノズル12,13からインクが吐出される。
一方、プレート部材11の加工性の点についてみると、本実施形態では、プレート部材11の形状も単純な形状となり、その加工も簡単である。
図4において、処理液及び記録液がそれぞれ個別に収容された各カートリッジ20は、キャリッジ21に収納される。すなわち、各色毎の記録液用として別々に準備されたカートリッジ20は、それぞれの液が分離された状態で取り付けられている。このような状態で処理液及び記録液がカートリッジ20からキャリッジ21に搭載された記録ヘッド22に供給される。なお、図4において、記録ヘッド22の面は下方方向を向いた状態であるため、ヘッド面は見えない状態である。キャリッジ21に搭載された記録ヘッド22は、主走査モータ23で駆動されるタイミングベルト24によってガイドシャフト25,26にガイドされて移動する。一方、被記録材料はプラテン27によって記録ヘッド22と対面する位置に置かれる。なお、図中、28は副走査モータ、29はギア機構、30は維持機構モータを示す。
カートリッジ40は、カートリッジ筐体41内に記録液あるいは処理液を吸収させた液吸収体42を収容している。カートリッジ筐体41はケースの上部開口に上蓋部材43を接着又は溶着して形成したものであり、例えば樹脂成型品からなる。また、液吸収体42は、ウレタンフォーム体等の多孔質体からなり、カートリッジ筐体41内に圧縮して挿入した後、記録液あるいは処理液を吸収させている。
(実施例)
まず、本発明の実施例の記録液を以下に示す処方により配合して調製した。なお、以下の処方における配合量に記載の「部」は重量部を表し、各液の合計配合量は100重量部である。
表1は、記録液1〜13についての、カーボンブラックとC.I.ダイレクトブラック168の配合量と平均粒径を示す。
C.I.ダイレクトブラック168 10.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 8.0部
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 2.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 6.0部
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 4.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 2.0部
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 8.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 10.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.01μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.05μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.10μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.15μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.20μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
C.I.ダイレクトブラック168 4.0部
カーボンブラック(平均粒径0.30μm) 6.0部
1,3−ブタンジオール 22.5部
グリセリン 7.5部
界面活性剤(I)、R=C9H19、k=12 1部
2−ピロリドン 2部
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2部
チオ硫酸ナトリウム 0.2部
防腐防黴剤(アビシア社製、PROXEL LV(s)) 0.4部
消泡剤(信越化学社製、KM−72F) 0.1部
イオン交換水 残量
さらに、LiOH水溶液でpHを約10.5に調整して用いた。
(1)印字試験
図4に示すインクジェット記録装置に図5に示す記録液カートリッジを搭載し、印字評価実験を行なった。インクジェット記録装置には図2、図3に示すインクジェット記録ヘッドが搭載されており、大きなノズル12の径が15μm、小さなノズル13の径が5μmである。被記録材にはマイペーパー(普通紙、NBSリコー製)を用いた。
図4に示すインクジェット記録装置に図5に示す記録液カートリッジを搭載し、印字評価実験を行ない、100枚印字後の印刷物を見て画像欠陥の有無を確認した。印字されるべきところに印字されていない画像欠陥が発見された場合、対応するノズルを光学顕微鏡で確認し、目詰まりの有無を確認した。
小さなノズルから吐出された記録液で細線を形成し、細線の画像濃度を測定した。画像濃度測定はマイクロデンシトメータPDM−7(コニカ社製)を用いた。
細線を印刷した印刷物に高圧水銀灯を用いて、6時間光を照射した。照射前の画像濃度から照射後の画像濃度を引いた値を照射前の画像濃度で割ることで、照射による退色率を求めた。
退色率=(照射前画像濃度−照射後画像濃度)/照射前画像濃度
光照射は以下の条件で行った。なお、光源の熱をカットするためにコールドフィルタを印刷物と光源の間に挟み、照射した。
光源:1.5kW高圧水銀灯
照射エネルギー:83W/cm(サンプルとの距離:18cm)
小さなノズルから吐出された記録液で細線を形成し、細線部分を観察してランク見本と比較することでフェザリング評価を行った。
ランク5…滲み出しが全くない
ランク4…滲み出しがわずかにある
ランク3…滲み出しがあるが、実用上問題なし
ランク2…滲み出しがやや多い
ランク1…滲み出しが多い
〔実施例1〕
100枚目の印刷物を観察したところ、画像欠陥がない細線が形成されていること、及びヘッド側のノズルに目詰まりがないことを確認した。さらに、小さなノズルで形成した細線をマイクロデンシトメータで測定した後に、光照射し、光照射後の細線濃度を再び測定することで耐光性を評価した。その結果、光照射後も94.4%の細線濃度を維持することを確認し、良好な耐光性を有することを確認した。さらに、細線のフェザリングを評価したところランク5であり、良好な細線再現性であることを確認した。
〔実施例2〜11〕
実施例1において、小さなノズルから記録液4の代わりに記録液7を吐出させたこと以外は実施例1と同様な方法で比較例1の印刷物を得た。さらに、実施例1と同様な方法で小さな径のノズルから吐出された記録液で形成された細線について各種評価を行った。
その結果、画像欠陥はないものの、細線の画像濃度が0.89であり、十分な画像濃度が得られないことが確認された。つまり、分散性色材の濃度を単純に下げるだけでは、ノズル目詰まりが回避することができても、十分な画像濃度が得られないことが確認できた。
実施例1において、小さなノズルから記録液4の代わりに記録液6を吐出させたこと以外は実施例1と同様な方法で比較例2の印刷物を得た。さらに、実施例1と同様な方法で小さな径のノズルから吐出された記録液で形成された細線について各種評価を行った。
その結果、画像欠陥が生じていることが確認された。ヘッド側の小さな径のノズルを光学顕微鏡で観察したところ、ノズルに色材によって目詰まりが生じていることを確認した。つまり、十分な画像濃度を得ようとして分散性色材の濃度を高めた場合、分散性色材だけではノズル目詰まりを生じてしまうことが確認できた。
実施例1において、小さなノズルから記録液4の代わりに記録液1を吐出させたこと以外は実施例1と同様な方法で比較例3の印刷物を得た。さらに、実施例1と同様な方法で小さな径のノズルから吐出された記録液で形成された細線について各種評価を行った。
その結果、光照射による耐光性試験において、退色率が66.5%であることを確認した。また、フェザリング評価においてランク1であることを確認した。つまり、溶解性色材だけでは十分な耐光性が得られず、記録液の滲み出しが多い画像となってしまうことが確認できた。比較例1〜3の結果を表2に示す。
Claims (17)
- 記録液を吐出するノズルを複数有し、該ノズルは径が異なる複数のノズル群で構成される記録ヘッドを搭載する画像形成装置において、最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液は、色材として分散性色材及び溶解性色材を含有することを特徴とする画像形成装置。
- 記録液を吐出するノズルを複数有し、該ノズルは径が異なる複数のノズル群で構成される記録ヘッドを搭載する画像形成装置において、最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液は、色材として分散性色材及び溶解性色材を含有し、前記最も小さなノズル径を有するノズル群以外のノズル群から吐出される記録液は、色材として分散性色材を含有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記最も小さなノズル径を有するノズル群のノズル径A(μm)、前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される分散性色材の粒径B(μm)、該分散性色材の前記記録液中の含有率C(重量%)とするとき、(式1)を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
A/(B×C)>5 …(式1) - 前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される分散性色材の粒径Bは、0.01μmを超え、0.20μm未満であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の画像形成装置。
- 前記最も小さなノズル径を有するノズル群のノズル径は、5μm以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の画像形成装置。
- 前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される前記分散性色材と前記溶解性色材の混合比は、2/8〜8/2であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の画像形成装置。
- 前記分散性色材は顔料であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の画像形成装置。
- 前記溶解性色材は染料であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の画像形成装置。
- 記録液を吐出するノズルを複数有し、該ノズルは径が異なる複数のノズル群で構成される記録ヘッドを搭載する画像形成装置に用いられる記録液において、該記録液は最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出され、色材として分散性色材及び溶解性色材を含有することを特徴とする記録液。
- 記録液を吐出するノズルを複数有し、該ノズルは径が異なる複数のノズル群で構成される記録ヘッドを搭載する画像形成装置に用いられる記録液において、該記録液は最も小さなノズル径を有するノズル群、及び該最も小さなノズル径を有するノズル群以外のノズル群から吐出され、前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液は色材として分散性色材と溶解性色材とを含有し、前記最も小さなノズル径を有するノズル群以外のノズル群から吐出される記録液は色材として分散性色材を含有することを特徴とする記録液。
- 前記最も小さなノズル径を有するノズル群のノズル径A(μm)、前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される分散性色材の粒径B(μm)、該分散性色材の記録液中の含有率C(重量%)とするとき、(式1)を満足することを特徴とする請求項9または10に記載の記録液。
A/(B×C)>5 …(式1) - 前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される分散性色材の粒径Bは、0.01μmを超え、0.20μm未満であることを特徴とする請求項9〜11いずれかに記載の記録液。
- 前記最も小さなノズル径を有するノズル群から吐出される記録液に含有される分散性色材と溶解性色材の混合比は、2/8〜8/2であることを特徴とする請求項9〜11いずれかに記載の記録液。
- 前記分散性色材は顔料であることを特徴とする請求項9〜13いずれかに記載の記録液。
- 前記溶解性色材は染料であることを特徴とする請求項9〜13いずれかに記載の記録液。
- 請求項9〜15いずれかに記載の記録液を充填したことを特徴とする記録液カートリッジ。
- 請求項1〜8いずれかに記載の画像形成装置を用いて画像が形成されたことを特徴とする記録物。
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