JP2005205310A - 塗料循環装置及び塗料循環方法 - Google Patents

塗料循環装置及び塗料循環方法 Download PDF

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Abstract

【課題】攪拌における塗料のせん断を最小限に抑え、しかも攪拌機やその駆動源が不要な塗料循環装置を提供する。
【解決手段】
塗料循環装置1は、光輝材を含有した塗料を外部に流出する流出口12、及び、前記塗料を外部から流入する流入口11を少なくとも有し、前記塗料を収容可能な塗料タンク10と、例えば自動車ボディ等の被塗物に当該塗料を塗布する塗装ガン22等を有する塗装ブース20と、流入口11及び流出口12を介して塗料タンク10と塗装ブース20との間でポンプ40により塗料を循環させる管路30とを備えており、塗料タンク10の流入口11は、当該塗料タンク10の側壁に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗料の混合性を向上させ、光輝材の沈降を防止することが可能な塗料循環装置及び塗料循環方法に関する。
光輝材を含有した塗料の混合性を向上させたり、当該光輝材の沈降を防止する塗料循環装置として、塗料を収容する塗料タンクの底面に設けられた流出口から、塗料を塗布する塗料ガン等を有する塗装ブースに塗料を供給し、当該塗装ブースから前記塗料タンク上部の流入口に塗料を戻すことにより塗料タンクと塗料ブースとの間で塗料を循環させると共に、塗料タンク内に攪拌機を設置して、当該タンク内に収容された塗料を攪拌させるものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような塗料循環装置では、塗料タンク内においてプロペラ形状の攪拌機を用いて塗料をせん断して光輝材の沈降を防止する構成となっているため、当該攪拌機のシェアにより塗料が長時間せん断されて劣化の原因となったり、攪拌速度が速すぎると色味が変わるという問題があった。
また、上記の塗料循環装置では、攪拌機に加えて当該攪拌機を駆動させるための駆動源等をも必要とするので、塗料タンクの構造が複雑になると共に設備投資が高くなるという問題があった。
実開平6−48860号公報(段落番号0002及び図3)
本発明は、攪拌における塗料のせん断を最小限に抑え、しかも攪拌機やその駆動源が不要な塗料循環装置及び塗料循環方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、塗料を外部に流出する流出口、及び、前記塗料を外部から流入する流入口を少なくとも有し、前記塗料を収容可能な塗料タンクと、被塗物に前記塗料を塗布する塗布手段と、前記塗料タンクの前記流出口及び前記流入口を介して、前記塗料タンクと前記塗布手段との間で前記塗料を循環させる管路と、を少なくとも備えた塗料循環装置であって、前記塗料タンクの流入口は、前記塗料タンクの側壁に設けられている塗料循環装置が提供される。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、塗料を収容可能な塗料タンクと被塗物に前記塗料を塗布する塗布手段との間で前記塗料を循環させる塗料循環方法であって、前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記塗料タンクの側壁側から前記塗料タンク内に流入させる塗料循環方法が提供される。
本発明では、塗料タンクの側壁に流入口を設け、塗布手段から管路を介して塗料タンクに戻される塗料を塗料タンクの側壁側から塗料タンク内に流入させる。この流入口から塗料タンク内に流入する塗料の流速により、塗料タンク内に収容された塗料にも流れが生じて当該塗料全体が均一に攪拌されるので、塗料のせん断を最小限に抑えて塗料タンク内に収容された塗料を攪拌することが出来、せん断による塗料の劣化を最小限に抑制することが可能となる。
また、本発明では、流入口から流入する塗料の流速を利用して塗料を攪拌するので、上述のような攪拌機やその駆動源が不要となり、塗料タンクの構造の簡素化を図ると共に設備投資を安価に抑えることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る塗料循環装置の全体構成を示す図、図2は図1に示す塗料循環装置に用いられる塗料タンクの斜視図、図3は図2に示す塗料タンクの側面図、図4は図2に示す塗料タンクの上部平面図である。
本発明の実施形態に係る塗料循環装置1は、図1に示すように、塗料を収容可能な塗料タンク10と、例えば自動車ボディ等の被塗物に塗料を塗布する塗装ガン22等を有する塗装ブース20と、ポンプ40を用いて塗料タンク10と塗装ブース20との間で塗料を循環させる管路30とを備えており、管路30内で塗料を循環させると共に塗料タンク10内に収容された塗料を攪拌することにより、塗料の混合性を向上させ、光輝材の沈降を防止する装置である。
この塗料循環装置1により循環される塗料としては、例えば、被塗物としての自動車ボディに塗布されるメタリック系やマイカ系の上塗りベース塗料であり、具体的には、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、塩ビ酢ビ共重合樹脂、ウレタン樹脂、セルロース樹脂等を主成分とし、これに例えばアルミフレークやマイカフレーク等の光輝材や添加剤等を添加してなる熱硬化型塗料や常温硬化型塗料等を溶剤で希釈したものを挙げることが出来る。
この上塗りベース塗料に添加されている添加剤としては、ポリエステルワックス、ポリプロピレンワックス等のワックス類や分散剤等を例示することが出来、溶剤としては、水又は芳香族炭化水素系溶剤若しくは炭化水素系溶剤(エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤等)を例示することが出来る。
本実施形態に係る塗料循環装置1の塗装ブース20は、例えば、自動車ボディの塗装ラインにおいて自動車ボディに上塗りベース塗料を塗布する上塗り塗装工程であり、塗料タンク10に連通した管路30からそれぞれ分岐する複数(図1では10個)の分岐管5が配設されている。各分岐管5は、例えば自動塗装装置や塗装ロボット等の特に図示しない塗装装置に装着されたベル式塗装ガンやスプレー式塗装ガン等の塗装ガン22にそれぞれ接続されている。
本実施形態に係る塗料循環装置1の塗料タンク10は、図2〜図4に示すように、多量の塗料を収容可能な円筒形状のタンクである。なお、本発明では、塗料タンク10の外形形状は円筒形状に限定されず、例えばその底面を漏斗形状としても良い。
そして、この塗料タンク10の側壁には、塗装ブース20から戻される塗料が塗料タンク10内に流入するための流入口11が形成されている。塗装ブース20から塗料が戻される管路30の端部は、この流入口11で塗料タンク10に接続されている。
このように、本実施形態に係る塗料循環装置1では、流入口11を塗料タンク10の側壁に形成することにより、塗料タンク10の側壁側から塗料を塗料タンク内に流入させ、管路30から流入口11を介して塗料タンク10内に流入する塗料の流速Vを利用して、塗料タンク10内に収容された塗料にも流れを生じさせて当該塗料全体を均一に攪拌することが可能となるので、塗料のせん断を最小限に抑えて塗料タンク10内に収容された塗料を攪拌することが出来、せん断による塗料の劣化を最小限に抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る塗料循環装置1では、流入口11から流入する塗料の流速Vにより塗料を攪拌するので、上述のような攪拌機やその駆動源が不要となり、塗料タンク10の構造の簡素化を図ると共に、設備投資を安価に抑えることが可能となる。
本実施形態における塗料タンク10の流入口11は、同図に示すように、当該流入口11の高さが当該塗料タンク10に収容された塗料の液面より低くなるように設けられている。この流入口11はより低く設けられている程好ましく、塗料タンク10の底面と実質的に同一の高さとなるように設けられていることがより好ましい。
ここで、流入口が塗料タンク内に収容された塗料の液面より上方に位置する場合には、流入口を介して塗料タンク内に戻る塗料がタンク横面部や蓋部に跳ね返り、当該塗料が乾いてブツが形成されたり、又、特に水系塗料の場合にはエアを塗料内に噛み込んだりするが、本実施形態に係る塗料循環装置1では、流入口11を塗料タンク10内に収容された塗料の液面より常時下方に位置させることにより、ブツの付着やエア噛み込みの問題を防止することが出来、塗装品質の悪化を防止することが出来る。
また、従来の塗料循環装置では上述のように攪拌機が設置されているので、メンテナンス作業に支障を生じるため、塗料タンクの流入口を低く設けることが出来ないが、本実施形態に係る塗料循環装置1では、上述のように攪拌機が不要な構成となっているので、メンテナンス作業性に影響を及ぼすことなく、塗料タンク10の流入口11を低く設けることが出来る。
本実施形態における塗料タンク10には、図3に示すように、水平方向HLに対して角度αを成すように管路30の端部が流入口11で接続されている。この角度αは、具体的には−45°〜45°の角度であり(−45°≦α≦45°)、好ましくは−30°〜30°の角度であり(−30°≦α≦30°)、より好ましくは−15°〜15°の角度である(−15°≦α≦15°)。
本実施形態に係る塗料循環装置1では、塗料タンク10の流入口11における管路30の接続角度αを上述のように設定することにより、せん断による塗料の劣化を最小限に抑えながら塗料タンク10内の塗料を効率的に攪拌することが出来る。なお、角度αが−45°未満となったり(α<−45°)、45°を超える場合には(α>45°)、せん断による塗料の劣化を抑制することが出来ず、或いは、攪拌効率が低下する。
また、本実施形態における塗料タンク10には、図4に示すように、塗料タンク10の流入口11(管路30の最端部に位置する接点P)における接平面TPに対して角度βを成すように管路30の端部が流入口11で接続されている。この角度βは、具体的には−45°〜45°の角度であり(−45°≦β≦45°)、好ましくは−30°〜30°の角度であり(−30°≦β≦30°)、より好ましくは−10°〜10°の角度である(−10°≦β≦10°)。
本実施形態に係る塗料循環装置1では、塗料タンク10の流入口11における管路30の接続角度βを上述のように設定することにより、せん断による塗料の劣化を最小限に抑えながら塗料タンク10内の塗料を効率的に攪拌することが出来る。なお、角度βが−45°未満となったり(β<−45°)、45°を超える場合には(β>45°)、せん断により塗料の劣化を抑制することが出来ず、或いは、攪拌効率が低下する。
なお、図2〜図4では角度α及び角度βの説明の便宜上、管路30が水平方向HL及び接平面TPに対してズレて図示されているが、塗料タンク10内に塗料の溜まり部が形成されるのを防止する観点から、角度α及び角度βは何れも実質的に0°であること(α=0°、β=0°)、即ち、管路30が水平方向HL及び接平面TPに一致していることが最も好ましい。
これに対し、塗料タンク10の底面の略中央部には、塗装ブース20に送り出される塗料が塗料タンク10内から流出するための流出口12が形成されている。塗装ブース20に塗料が送り出される管路30の端部は、この流出口12で塗料タンク10に接続されている。
このように本実施形態に係る塗料循環装置1では、流出口12を塗料タンク10の底面の略中央部に設けることにより、流出口12を流入口11から最も離れた位置に設置することが出来るので、塗料の流速Vにより十分に攪拌された塗料を塗装ブース20に供給することが出来る。
このように構成される本実施形態に係る塗料循環装置1では、塗料タンク10内に収容された塗料が、流出口12及び管路30を経て塗装ブース20を至り、当該塗装ブース20から管路30及び流入口11を経て塗料タンク10内に戻るようにポンプ40により常時連続的に循環されている。
また、塗料タンク10内では、流入口11から塗料タンク10内に流入する塗料の流速Vにより、塗料タンク10内に収容された塗料が攪拌されている。この流速Vは、具体的には、0.3m/s〜1.0m/sの流速であり(0.3≦V≦1.0)、好ましくは0.4m/s〜0.9m/sの流速であり(0.4≦V≦0.9)、より好ましくは0.6m/s〜0.7m/sの流速であり(0.6≦V≦0.7)、さらにより好ましくは実質的に0.65m/sである(V=0.65m/s)。
塗料の流速Vが0.3m/s未満となると(V<0.3m/s)、マイカフレーク等の比較的重い光輝材が沈降し易くなる傾向があり、流速Vが1.0m/sを超えると(V>1.0m/s)、アルミフレーク等の薄板状の光輝材が折れ易くなる傾向があり、何れの場合にも乾燥塗膜の光沢感や色味に影響を及ぼす。
本実施形態に係る塗料循環装置1では、このような管路30を介した当該装置1における全体的な塗料の循環と、塗料の流速Vを利用した塗料タンク10内における塗料の攪拌とにより、塗料の混合性の向上及び沈降の抑制が図られている。
以上のように、本実施形態に係る塗料循環装置及び塗料循環方法では、流入口を塗料タンクの側壁に形成し、塗料タンクの側壁側から塗料を塗料タンク内に流入させ、管路から当該流入口を介して塗料タンク内に流入する塗料の流速を利用して、塗料タンク内に収容された塗料にも流れを生じさせて当該塗料全体を均一に攪拌するので、塗料のせん断を最小限に抑えて塗料タンク内に収容された塗料を攪拌することが出来、せん断による塗料の劣化を最小限に抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係る塗料循環装置及び塗料循環方法では、流入口から流入する塗料の流速を利用して塗料を攪拌するので、攪拌機やその駆動源が不要となり、塗料タンクの構造の簡素化を図ると共に設備投資を安価に抑えることが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、本発明をさらに具体化した実施例及び比較例により本発明の効果を確認した。以下の実施例は、上述した実施形態に係る塗装方法の効果を確認するためのものである。
実施例1
リン酸亜鉛処理した板厚0.8mm、大きさ70mm×150mmのダル鋼板に、カチオン型電着塗料(日本ペイント社製パワートップU−600M)を乾燥膜厚20μmになるように電着塗装した後、160℃で30分間焼き付けた。その後、グレー色の中塗り塗料(日本油脂社製ハイエピコNo.500)を乾燥膜厚30μmになるようにスプレー塗装し、140℃で30分間焼き付けた。
次に、アクリル樹脂(数平均分子量が約20000、水酸基価45、酸価15、固形分50重量%)と、メラミン樹脂(三井化学社製ユーバン20SE、固形分60重量%)とを混合した塗料に、金属蒸着膜の粉砕片から成る光輝材としてのアルミニウム粉ペースト(CARL SCHLENK AG社製DECOMET1001/10、固形分としてアルミニウム粉含有量が10重量%)を含有させて調製したメタリック系の上塗りベース塗料を塗料タンクに収容して攪拌した後に、乾燥膜厚で3〜6μmの範囲となるようにスプレー塗装した。
この上塗りベース塗料を収容する塗料タンクとして、流入口が側壁面に設けられ、当該流入口の高さが底面と実質的に同一の高さであり、流出口が底面の略中央部に設けられており、流入口で塗料タンクに接続された管路の水平方向に対する角度αは0°であり、当該管路の接平面に対する角度βも0°であるものを用いた。この塗料タンク内に流速0.65m/sで塗料を流入し、この流速を利用して塗料タンク内の塗料を攪拌した。この実施例1で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
Figure 2005205310
次いで、未乾燥の上塗りベース塗料の上に、上塗りクリア塗料としてアクリル・メラミン系クリア塗料(日本油脂社製ベルコートNo.6200)を乾燥膜厚で30μmになるようにスプレー塗装し、上塗りベース塗膜と共に140℃で30分間焼き付けて、自動車ボディに形成されるような積層塗膜を形成した。
このように得られた積層塗膜について、塗膜の外観光沢感を目視で評価し、かなりの光沢感があるものを「◎」、光沢感を有するものを「○」、普通の感覚のものを「△」、光沢感がなくぼけた感じのものを「×」とした。実施例1における光沢感の評価の結果を表2に示す。
Figure 2005205310
実施例2
流出口を、塗料タンクの底面の略中央部ではなく、当該底面の中央部と外周部との中間に設けた塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例2で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例2で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例2における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例3
流入口の高さを、塗料タンクの底面と実質的に同一ではなく、塗料タンクの高さの60%の高さとした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例3で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例3で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例3における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例4
0.25m/sの流速で流入口から塗料タンク内に塗料を流入させて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例4で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例4で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例4における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例5
0.3m/sの流速で流入口から塗料タンク内に塗料を流入させて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例5で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例5で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例5における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例6
0.5m/sの流速で流入口から塗料タンク内に塗料を流入させて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例6で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例6で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例6における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例7
0.8m/sの流速で流入口から塗料タンク内に塗料を流入させて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例7で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例7で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例7における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例8
1.0m/sの流速で流入口から塗料タンク内に塗料を流入させて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。この実施例8で用いた塗料タンクの条件を表1に示す。
この実施例8で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例8における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例9
流入口で塗料タンクに接続された管路の水平方向に対する角度αを50°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例9で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例9における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例10
流入口で塗料タンクに接続された管路の水平方向に対する角度αを45°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例10で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例10における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例11
流入口で塗料タンクに接続された管路の水平方向に対する角度αを30°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例11で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例11における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例12
流入口で塗料タンクに接続された管路の水平方向に対する角度αを15°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例12で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例12における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例13
流入口で塗料タンクに接続された管路の接平面に対する角度βを50°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例13で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例13における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例14
流入口で塗料タンクに接続された管路の接平面に対する角度βを45°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例14で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例14における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例15
流入口で塗料タンクに接続された管路の接平面に対する角度βを30°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例15で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例15における光沢感の評価の結果を表2に示す。
実施例16
流入口で塗料タンクに接続された管路の接平面に対する角度βを10°とした塗料タンクを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この実施例16で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。実施例16における光沢感の評価の結果を表2に示す。
比較例1
上塗りベース塗料を攪拌する塗料タンクとして、流入口が塗料タンクの上面に設けられ、当該流入口の高さが塗料タンクの上面の近傍となっており、さらに攪拌機が設けられたものを用いて上塗りベース塗料を攪拌したこと以外は、実施例1と同じ条件で積層塗膜を作製した。
この比較例1で作製した積層塗膜に対して実施例1と同様の外観光沢感の評価を行った。比較例1における光沢感の評価の結果を表2に示す。
考察
表2において実施例1〜16の方が比較例1より積層塗膜の外観光沢感が優れていることより、塗料タンク内の塗料の攪拌に当たり、攪拌機を用いるより、当該タンク内に流入する塗料の流速を利用した方が、塗料が全体的に攪拌され、光輝材が均一に分布する傾向があることが分かる。
また、表2において実施例1の方が実施例2より積層塗膜の外観光沢感が良好であることより、流出口を塗料タンクの底面の略中央部に設けて流入口から離した方が、塗料タンク内で塗料が十分に攪拌されることが分かる。
さらに、表2における実施例1と実施例3とを比較することにより、流入口の高さを塗料タンクの底面と実質的に同一の高さにした方が、積層塗膜の外観光沢感が良好になることが分かる。
表2において実施例1及び5〜8の方が実施例4より積層塗膜の外観光沢感が良好であることより、0.3m/s以上の流速で塗料を流入させると、塗料タンク内の塗料が適切に攪拌されることが分かる。なお、表2では実施例1も実施例5〜8も光沢感評価が何れも「◎」として評価されているが、実際の目視判断では、実施例1の光沢感が最も優れており、実施例5〜8の光沢感には、この実施例1の流速値0.65m/sを中央値として段階的に劣る微差が確認された。
また、表2において実施例1及び10〜12の方が実施例9より積層塗膜の外観光沢感が良好であることより、角度αが45°以下となるように管路を流入口で塗料タンクに接続すると、塗料タンク内の塗料が適切に攪拌されることが分かる。なお、表2では実施例1も実施例10〜12も光沢感評価が何れも「◎」として評価されているが、実際の目視では、実施例1の光沢感が最も優れており、実施例10〜12の光沢感には、これよりも劣る微差が確認された。
さらに、表2において実施例1及び14〜16の方が実施例13より積層塗膜の外観光沢感が良好であることより、角度βが45°以下となるように管路を流入口で塗料タンクに接続すると、塗料タンク内の塗料が適切に攪拌されることが分かる。なお、表2では実施例1も実施例14〜16も光沢感評価が何れも「◎」として評価されているが、実際の目視では、実施例1の光沢感が最も優れており、実施例14〜16の光沢感にはこれよりも劣る微差が確認された。
図1は、本発明の実施形態に係る塗料循環装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1に示す塗料循環装置に用いられる塗料タンクの斜視図である。 図3は、図2に示す塗料タンクの側面図である。 図4は、図2に示す塗料タンクの上部平面図である。
符号の説明
1…塗料循環装置
10…塗料タンク
11…流入口
12…流出口
20…塗装ブース
21…分岐管
22…塗装ガン
30…管路
40…ポンプ
α…水平面に対する角度
β…接平面に対する角度
HL…水平方向
TP…接平面
P…接点

Claims (26)

  1. 塗料を外部に流出する流出口、及び、前記塗料を外部から流入する流入口を少なくとも有し、前記塗料を収容可能な塗料タンクと、
    被塗物に前記塗料を塗布する塗布手段と、
    前記塗料タンクの前記流出口及び前記流入口を介して、前記塗料タンクと前記塗布手段との間で前記塗料を循環させる管路と、を少なくとも備えた塗料循環装置であって、
    前記塗料タンクの流入口は、前記塗料タンクの側壁に設けられている塗料循環装置。
  2. 前記塗料タンクの流出口は、前記塗料タンクの底面の略中央部に設けられている請求項1記載の塗料循環装置。
  3. 前記塗料タンクの流入口は、当該流入口の高さが前記塗料タンクに収容された塗料の液面より低くなるように設けられている請求項1又は2記載の塗料循環装置。
  4. 前記塗料タンクの流入口は、当該流入口の高さが前記塗料タンクの底面と実質的に同一の高さとなるように設けられている請求項1〜3の何れかに記載の塗料循環装置。
  5. 前記塗料タンクには、前記塗料が0.3m/s〜1.0m/sの流速で前記流入口を介して流入される請求項1〜4の何れかに記載の塗料循環装置。
  6. 前記塗料タンクには、前記塗料が0.4m/s〜0.9m/sの流速で前記流入口を介して流入される請求項5記載の塗料循環装置。
  7. 前記塗料タンクには、前記塗料が0.6m/s〜0.7m/sの流速で前記流入口を介して流入される請求項6記載の塗料循環装置。
  8. 前記管路は、水平方向に対して−45°〜45°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項1〜7の何れかに記載の塗料循環装置。
  9. 前記管路は、水平方向に対して−30°〜30°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項8記載の塗料循環装置。
  10. 前記管路は、水平方向に対して−15°〜15°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項9記載の塗料循環装置。
  11. 前記管路は、前記塗料タンクの前記流入口における接平面に対して−45°〜45°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項1〜10の何れかに記載の塗料循環装置。
  12. 前記管路は、前記接平面に対して−30°〜30°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項11記載の塗料循環装置。
  13. 前記管路は、前記接平面に対して−10°〜10°の角度を成すように前記流入口で前記塗料タンクに接続されている請求項12記載の塗料循環装置。
  14. 塗料を収容可能な塗料タンクと被塗物に前記塗料を塗布する塗布手段との間で前記塗料を循環させる塗料循環方法であって、
    前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記塗料タンクの側壁側から前記塗料タンク内に流入させる塗料循環方法。
  15. 前記塗料タンクから前記塗布手段に供給させる前記塗料を、前記塗料タンクの底面の略中央部から流出させる請求項14記載の塗料循環方法。
  16. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記塗料タンクに収容された塗料の液面より低くなるように前記塗料タンク内に流入させる請求項14又は15記載の塗料循環方法。
  17. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記塗料タンクの底面と実質的に同一の高さとなるように前記塗料タンク内に流入させる請求項14〜16の何れかに記載の塗料循環方法。
  18. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、0.3m/s〜1.0m/sの流速で前記塗料タンク内に流入させる請求項14〜17の何れかに記載の塗料循環方法。
  19. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、0.4m/s〜0.9m/sの流速で前記塗料タンク内に流入させる請求項18記載の塗料循環方法。
  20. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、0.6m/s〜0.7m/sの流速で前記塗料タンク内に流入させる請求項19記載の塗料循環方法。
  21. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、水平方向に対して−45°〜45°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項14〜20の何れかに記載の塗料循環方法。
  22. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、水平方向に対して−30°〜30°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項21記載の塗料循環方法。
  23. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、水平方向に対して−15°〜15°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項22記載の塗料循環方法。
  24. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記塗料タンクの前記流入口における接平面に対して−45°〜45°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項14〜23の何れかに記載の塗料循環方法。
  25. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記接平面に対して−30°〜30°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項24記載の塗料循環方法。
  26. 前記塗布手段から前記塗料タンクに戻る前記塗料を、前記接平面に対して−10°〜10°の角度で前記塗料タンク内に流入させる請求項25記載の塗料循環方法。
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CN104209238A (zh) * 2013-06-05 2014-12-17 宜兴市一洲木业有限公司 一种集装箱底板用胶合板胶粘剂配制及输送系统

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