JP2005203634A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体チップの面積を増大させることなく、半導体チップに効率よく電源または信号を供給することのできる半導体装置を提供すること。
【解決手段】 半導体装置は、配線基板11上に半導体チップ13が実装された半導体装置であって、周辺部配置電極パッド15と、中央部配置電極パッド17と、外部端子19aおよび19bと、ボンディングワイヤ23と、導体25とを備える。チップの周辺部近傍に設けられた周辺部配置電極パッド15と、外部端子19bとは、ボンディングワイヤ23によって電気的に接続される。半導体チップの主面の少なくとも中央部近傍に設けられた中央部配置電極パッド17と、外部端子19aとは、導体25によって架橋され、電気的に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、より特定的には、半導体チップに電源または信号を供給する半導体装置に関する。
半導体チップのパッケージには、例えば、BGA(Ball Grid Array)やQFP(Quad Flat Package)、PGA(Pin Grid Array)がある。BGAパッケージは、典型的には、半導体チップ表面の周辺部に設けられた信号用電極パッド、電源電圧(VDD)用電極パッドおよび基準電圧(VSS)用の電極パッドのそれぞれが、ボンディングワイヤで基板内の導電体に接続され、半田ボールで外部と電気的に接続される(特許文献1)。
また、外部端子の形状や半導体を包装する方法は異なるが、PGAやQFPも、半導体チップ表面の周辺部に設けられた電極パッドが、ボンディングワイヤや導電体によって外部端子と電気的に接続されているという構成はBGAと同様である。
図11は、従来の半導体装置の斜視図であり、図12は、図11に示す半導体装置の断面図である。図11および図12に示す半導体装置は、基板111と、半導体チップ113と、電極パッド115と、外部端子119と、導電体121と、ボンディングワイヤ123とを備える。半導体チップ113は、基板111に実装される。半導体チップ113の周辺に設けられた電極パッド115は、基板111に設けられた導電体121とボンディングワイヤ123で接続される。外部端子119は、導電体121に接続される。
電極パッド115には、例えば、電源電圧(VDD)に対応する電極パッド、基準電圧(VSS)に対応する電極パッドおよび信号入力に対応する電極パッドの3種類が存在するが、図面ではこれらの電極パッドを特に区別せずに図示する。電極パッド115は、それぞれ必要に応じた個数ずつ半導体チップ113の外周に配置される。一般的に、半導体装置において、電極パッド115は、半導体チップ113の周囲を囲むような形で配置される。ボンディングワイヤ123、導電体121および外部端子119は、各電極パッド115に対応するように設けられる。
図12を参照して、以上のような構成を有する半導体装置の動作について説明する。外部端子119に印加された電圧は、基板111に設けられた導電体121およびボンディングワイヤ123を経由し、電極パッド115に供給される。これにより、半導体チップ113内部の回路へと電圧が印加される。また、半導体チップ113に電源を効率的に供給する方法として、半導体チップ113上の未使用の空き電極パッドを電源として使用する方法も存在する(特許文献2)。
特開平9−148476号公報 特開平8−279594号公報
従来の半導体装置では、半導体素子表面の周辺に配置した電極パッドがボンディングワイヤ等で導電体に接続され、当該導電体を外部端子に接続することで、外部端子から半導体チップ13に電源が供給される。しかしながら、ボンディングワイヤの配線長に制限があるため、電極パッドを半導体チップ上面の外周に配置しなければならない。この場合、半導体チップの内部、特に中央部分に対して十分な電圧を供給できないため、半導体チップの高速動作に伴って電圧降下が起きるという問題がある。電圧降下は、半導体チップの性能が劣化する原因となる。また、半導体チップの性能劣化を防止するために電源配置を強固にすることができるが、この場合には、配線数が増加するため、チップ面積が増大してしまう。
それゆえに、本発明の目的は、半導体チップの面積を増大させることなく、半導体チップに効率よく電源または信号を供給することのできる半導体装置を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、配線基板上に半導体チップが実装された半導体装置であって、配線基板の外部と電気的に接続するための1以上の外部端子と、半導体チップの周辺部近傍に設けられた第1の電極パッドと、外部端子と第1の電極パッドとをボンディングワイヤによって電気的に接続する第1の接続部と、半導体チップの主面の少なくとも中央部近傍に設けられた第2の電極パッドと、外部端子と第2の電極パッドとを架橋して電気的に接続する第2の接続部とを備える。
好ましくは、第2の接続部は、第1の接続部よりも電流が流れる方向に対する垂直方向の断面積が大きくてもよい。
また、第1の電極パッドと第2の電極パッドとは、同一の外部端子を共有していてもよい。
また、第2の接続部は、半導体チップの上方で格子状に配線され、格子状に配線された第2の接続部の少なくとも1以上の格子点と、第2の電極パッドとは導体により接続されるようにしてもよい。
また、第2の接続部は、半導体チップの上方で、格子状に配線された格子部分が層状となるように複数設けられており、複数の第2の接続部は、互いに格子点がずれた状態となるように配置されており、上層に配置された第2の接続部の格子点は、下層に配置された第2の接続部の格子の間を通過する導体により第2の電極パッドと接続されるようにしてもよい。
また、第2の接続部の各格子点には、半導体チップ方向に伸びる均一な長さの第1の導体が設けられ、複数の第1の導体の一部は、第2の電極パッドから半導体チップ主面上方に伸びる第2の導体を介して、当該第2の電極パッドに接続されるようにしてもよい。
また、第2の接続部は複数存在し、半導体チップの上方で、それぞれが櫛の歯状に枝分かれした分枝構造部を有しており、複数の分枝構造部は、対となって櫛の歯状の部分が交互に噛み合うように配置され、導体を介して第2の電極パッドに接続するようにしてもよい。
また、第2の接続部は、表面に凹凸が設けられた形状としてもよい。
また、第2の接続部は複数設けられ、複数の第2の接続部は互いに非接触状態で重なり合う重層部を有し、複数の第2の接続を用いて、半導体チップに対して電力が供給される際に重層部には電荷が蓄積され、コンデンサとして機能するようにしてもよい。
また、本発明に係る半導体装置は、半導体チップの上方に設けられた熱伝導性を有する放熱部と、半導体チップの主面に設けられた放熱用のパッドと、放熱部とパッドとを接続する熱伝導部とを備えるものであってもよい。
本発明に係る半導体装置は、半導体チップの主面の少なくとも中央部近傍に設けられた第2の電極パッドと、外部端子とを第2の接続部によって架橋して電気的に接続する。したがって、半導体チップの内部に直接的に電源を供給または信号を入力することができるため、半導体チップ内部における電圧降下を防止することができる。これにより、電圧降下による半導体チップの性能劣化を防止することができる。また、第2の電極パッドを備えることにより、第1の電極パッドの数や、第1の電極パッドと半導体チップの内部とを接続する配線の数を削減することができる。従って、半導体チップの面積を縮小することができる。
第2の接続部の電流が流れる方向に対する垂直方向の断面積を、第1の接続部よりも大きくすることにより、より効果的に半導体チップ内部における電圧降下を防止することができる。
また、第1の電極パッドと第2の電極パッドとは、同一の外部端子を共有することにより、半導体チップの実装面積を縮小することができる。
また、第2の接続部を、半導体チップの上方で格子状に配線することとすれば、外部端子から電極パッドに到達するまでの電圧の低下を抑制することができる。
また、第2の接続部を、半導体チップの上方で、格子状に配線された格子部分が層状となるように複数設けることとすれば、複数の電源または信号を第2の電極パッドに供給することができる。
また、第2の接続部の各格子点には、半導体チップ方向に伸びる均一な長さの第1の導体が設けられ、複数の第1の導体の一部は、第2の電極パッドから半導体チップ主面上方に伸びる第2の導体を介して、当該第2の電極パッドに接続されることとすれば、同一の形状を有する第2の接続部を用いる場合においても、所望の第2の電極パッドに対してのみ電源または信号を供給することができる。
また、第2の接続部は複数存在し、半導体チップの上方で、それぞれが櫛の歯状に枝分かれした分枝構造部を有しており、複数の分枝構造部が対となって櫛の歯状の部分が交互に噛み合うように配置することとすれば、半導体パッケージの高さを増加させることなく、第2の電極パッドに対して異なる複数種の電源または信号を供給することができる。
また、第2の接続部を、表面に凹凸が設けられた形状とすれば、第2の接続部の表面積は拡大する。したがって、第2の電極パッドに電源または信号を供給すると共に、半導体チップの内部で発生する熱を放出することができる。
また、第2の接続部は複数設けられ、複数の第2の接続部は互いに非接触状態で重なり合う重層部を有し、コンデンサとして機能することとすれば、半導体チップの内部で電圧降下が生じた場合には、コンデンサでもある第2の接続部から電荷が供給される。したがって、半導体チップの内部における電圧降下をより効果的に防止することができる。
また、半導体装置は、半導体チップの上方に設けられた熱伝導性を有する放熱部と、半導体チップの主面に設けられた放熱用のパッドと、放熱部とパッドとを接続する熱伝導部とを備えるものとすれば、半導体チップの内部で発生する熱を放出することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の斜視図である。図1に示すように、半導体装置は、基板11と、半導体チップ13と、周辺部配置電極パッド15と、中央部配置電極パッド17と、外部端子19と、導電体21と、ボンディングワイヤ23とを備える。
本発明において、半導体装置は、電極パッドが半導体チップ13の周辺にのみ位置する従来の半導体装置に対し、電極パッドが半導体チップ13の中央部近傍に設けられる点で異なる。以下、各部の詳細について説明する。
半導体チップ13は、基板11上に搭載される。周辺部配置電極パッド15は、半導体チップ13の外周部分に設けられ、例えば、電源電圧(VDD)や基準電圧(VSS)といった電源の供給に対応する。周辺部配置電極パッド15は、ボンディングワイヤ23を介して、導電体21に接続される。なお、周辺部配置電極パッド15は、電源の供給以外の用途で用いられてもよく、例えば信号の入力に対応するものであってもよい。
ボンディングワイヤ23は、周辺部配置電極パッド15と導電体21とを接続する。導電体21は、基板11に設けられ、外部端子19bに接続される。外部端子19bは、基板11の外部と、半導体チップ13とを電気的に接続するために基板11に設けられる。外部端子19bに電圧が印加されると、導電体21、ボンディングワイヤ23および周辺部配置電極パッド15を経由して半導体チップ13に電源が供給される。
次に、本発明の特徴部分である中央部配置電極パッド17および導体25について説明する。中央部配置電極パッド17は、半導体チップ13の中央部近傍に設けられ、例えば、電源電圧(VDD)や基準電圧(VSS)といった電源の供給に対応する。中央部配置電極パッド17は、導体25に接続される。
導体25は、中央部配置電極パッド17と外部端子19aとを架橋するように接続し、半導体チップ13の内部に直接電源を供給するために用いられる。断面が長方形の柱状の形状を有し、例えば銅などの導電性の金属で形成される。なお、図1に示す導体25の高さは、半導体チップ13よりも高い位置にあるが、導体25の高さは、ボンディングワイヤ23に接触しない程度の高さであればよい。また、図面において、導体25の形状は角柱であるが、他の形状であってもよく、例えば断面が円状の円柱であってもよい。また、半導体チップ13の内部に大きい電力を供給するためには、導体25の電流が流れる方向に対する垂直方向の断面積は、ボンディングワイヤ23よりも大きい方が望ましい。
外部端子19aは、基板11の外部と、半導体チップ13とを電気的に接続するために基板11に設けられる。外部端子19aに電圧が印加されると、導体25および中央部配置電極パッド17を経由して、半導体チップ13に電源が供給される。電源は、外部端子19aに供給されると、導体25および中央部配置電極パッド17を介して半導体チップ13に供給される。なお、中央部配置電極パッド17は、電源の供給以外の用途で用いられてもよく、例えば信号の入力に対応するものであってもよい。
図2は、図1に示す半導体装置の断面図である。以下、図2を参照して、半導体装置の動作について説明する。まず、外部端子19bに電圧が印加される。外部端子19bに印加された電圧は、導電体21およびボンディングワイヤ23を経由し、半導体チップ13上の周辺部配置電極パッド15に供給される。そして、当該周辺部配置電極パッド15から半導体チップ13内部へと電圧が印加される。この動作は従来の半導体装置の構成と同様である。
本発明による構成では、電源用の外部端子19aから電源供給のために印加された電圧は、導体25を経由し、中央部配置電極パッド17に印加される。これにより、半導体チップ13内部へと電源が供給される。
以上のように、本実施形態によれば、半導体装置は、従来の構成に加え、半導体チップ13表面の内部に設けられた中央部配置電源パッド17と、当該中央部配置電源パッド17および外部端子19aを接続する導体25とを備える。これにより、半導体チップ13表面の任意の箇所、特に半導体チップ13の中央近傍に電源を供給することができる。
また、中央部配置電極パッド17に対して、電源供給用の外部端子19aを新たに設けることにより、導体25および中央部配置電極パッド17を介して、半導体チップ13の内部に直接的に電源を供給することができる。したがって、半導体チップ13内部の電圧降下を防止することができる。これにより、電圧降下による半導体チップ13性能劣化を防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、チップ面積を縮小することができる。例えば、半導体チップ13の外周部分に設けられるべき周辺部配置電極パッド15の数が予め決定されている場合、周辺の電極パッド3の数に対応するように半導体チップ13の大きさを決定しなければならない場合がある。この場合、周辺部配置電極パッド15の数に比例して半導体チップ13の面積は増大する。しかし、本実施形態によれば、半導体チップ13の中央部近傍に電極パッド9を配置することにより、半導体チップ13の外周部分に配置する周辺部配置電極パッド15の数を削減することができる。したがって、半導体チップ13の面積を縮小することができる。
また、従来の半導体装置では、電極パッドは半導体チップの周辺に配置されるが、トランジスタは、半導体チップ13の内部に広範囲に渡って設けられる。したがって、電極パッドとトランジスタとを接続するための配線が増加し、半導体チップの面積が増大するという問題がある。この場合においても、半導体チップ13表面の内部に電極パッドを配置することにより、電極パッドからトランジスタへの距離を短縮し、配線数を減少させることができる。したがって、半導体チップ13の中央部近傍に設けた電極パッドに電源供給を行うことにより、半導体チップ13の面積を削減することができる。
また、半導体チップ13上に限らず、基板11に設ける外部端子19の数が増加することによっても、パッケージの基板11上の配線混雑が引き起こされる。これも、パッケージのサイズを縮小する上での課題である。しかしながら、本実施形態によれば、電源の配線を導体25によって行うため、配線の自由度を向上させ、パッケージのサイズを縮小することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。当該第2の実施形態に係る半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と、導電体21および外部端子19の構造において相違点を有する。
具体的には、第1の実施形態では、図2に示すように、半導体チップ13の周辺部に配置される周辺部配置電極パッド15と、半導体チップ13の中央部近傍に配置される中央部配置電極パッド17とには、導電体21または導体25を介して、それぞれの電極パッドに対応する外部端子19に接続されていた。つまり、第1の実施形態において、外部端子19および導電体21は、中央部配置電極パッド17および周辺部配置電極パッド15と同じ数だけ設ける必要があった。
図3は、第2の実施形態に係る半導体装置の断面図である。図3に示す半導体装置は、図2のそれと比較すると、外部端子19aおよび19bが外部端子19cに置き換わっている点で相違する。つまり、本実施形態に係る半導体装置では、1つの外部端子19cが、周辺部配置電極パッド15および中央部配置電極パッド17の2種類の電極パッドの双方に対応する。それ以外は図2と同様であるため、図3において図2に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
外部端子19cに接続された導電体21は、ボンディングワイヤ23を介して周辺部配置電極パッド15に接続される。また、当該導電体21上には導体25の一端が接続され、当該導体25の他端は、半導体チップ13表面の内部に設けられた中央部配置電極パッド17に接続される。このように、周辺部配置電極パッド15および中央部配置電極パッド17は外部端子を共有し、1つの外部端子19cから、周辺部配置電極パッド15と、中央部配置電極パッド17へとの双方に電源または信号が供給される。
以上のように、本実施形態によれば、複数の電極パッドに対応する外部端子19を一体化するため、外部端子19の数を削減することができる。また、外部端子19の数を削減することによって、半導体チップ13の実装面積を縮小することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。当該第3の実施形態に係る半導体装置は、第1の実施形態に係る半導体装置と、導体25の構造において相違点を有する。第1の実施形態においては、導体25は、基板の両端に設けられた外部端子19aを一本の導体25で架橋するように接続し、中央部配置電極パッド17と外部端子19aとを、半導体チップ13の上部で導体25を分枝させる構造とすることで接続していた。これに対して、第3の実施形態においては、導体25は、半導体チップ13の上方で格子状に配置される。
図4は、第3の実施形態に係る半導体装置において、半導体チップ13表面の内部に配置された中央部配置電極パッド17と外部端子19aとを接続する導体25を示す図である。図4に示す半導体装置は、図1のそれと比較すると、導体25の形状が異なる。それ以外は図1と同様であるため、図4において図1に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、図4において、基板11、周辺部配置電極パッド15、ボンディングワイヤ23、導電体21および外部端子19bの図示は省略されている。
図4において、導体25は、半導体チップ13の上方で、複数の配線が交差する格子状の形状を有する。同図において、格子状の形状を有する導体(以下、格子層31)は、半導体チップ13の表面に対して、格子層31の面が平行になるように設けられる。また、格子層31において、配線の交点(格子点)と、中央部配置電極パッド17とは、導体25によって接続される。
以上のように、導体25を半導体チップ13上部で格子状に配線する格子層31とし、当該格子層31の格子点と中央部配置電極パッド17とを導体25で接続することによって、外部端子19から電極パッド9に到達するまでの電圧の低下を抑制し、電源を強化することができる。また、導体25を格子状に配線するため、半導体チップ13における電源の配線数を削減することができる。したがって、半導体チップ13の面積を縮小することができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。当該第4の実施形態に係る半導体装置は、第3の実施形態に係る半導体装置と、導体25の構造において相違点を有する。
具体的には、第3の実施形態では、半導体チップ13表面の上方に格子層31を設け、当該格子層31における導体の交点と、中央部配置電極パッド17とを導体25で接続していた。第3の実施形態において、格子層31は1層であったが、第4の実施形態において、半導体装置は、複数層の格子層31を有する。
図5は、第4の実施形態に係る半導体装置における、半導体チップ13および導体の一部を示す図である。図5に示す半導体装置は、図4のそれと比較すると、複数の格子層を備えている点で相違する。それ以外は図4と同様であるため、図5において図4に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。また、図5において、基板11、格子層に電源を入力するための導体、導電体21および外部端子19の図示は省略されている。
図5に示すように、半導体チップ13の上方には、二層の格子層が設けられる。以下、半導体チップ13に対して最も近い位置に設けられる格子層を第1の格子層31_1と呼び、当該第1の格子層31_1の次に、半導体チップ13に近い位置に設けられる格子層を第2の格子層31_2と呼ぶ。
第1の格子層31_1および第2の格子層31_2は、それぞれ導体25を介して中央部配置電極パッド17に接続される。それぞれの格子層と、中央部配置電極パッド17を接続する導体は、他の格子層または他の格子層を接続する導体25と接触しないように配置される。例えば、第2の格子層31_2と中央部配置電極パッド17とを接続する導体25は、第1の格子層31_1の交差した導体の隙間(空孔)を通るように設けられる。
このように、複数の格子層を設けることによって、中央部配置電極パッド17に対して複数種類の電源を供給することができる。以下、電極パッド17aが電源電圧(VDD)対応の電極パッド(以下、VDD対応電極パッド)であり、電極パッド17bが基準電圧(VSS)対応の電極パッド(以下、VSS対応電極パッド)である場合について説明する。第1の格子層31_1は、導体25を介してVDD対応電極パッド17aに接続され、第2の格子層18は、導体を介してVSS対応電極パッド17bに接続されている。
第1の格子層31_1に対応する外部端子(図示せず)に電源電圧が印加されると、電源電圧は、第1の格子層31_1および導体25を経由して、VDD対応電極パッド17aに供給される。また、第2の格子層31_2に対応する外部端子(図示せず)に基準電圧が印加されると、基準電圧は、第2の格子層31_2および導体25を経由して、VSS対応電極パッド17bに供給される。
以上のように、本実施形態によれば、格子層31を複数設けることにより、半導体チップ13表面に、異なる電源に対応する電極パッド17を設けることができる。なお、本実施形態において、VDD対応電極パッドおよびVSS対応電極パッドを配置し、電源供給を行う場合について説明したが、電極パッドは、例えば信号を入力するなど、電源を供給する以外の用途に用いられてもよい。このように、格子状の配線層を複数重ねることにより、複数の種類の電源供給や信号入力を行うことができる。また、本実施形態において、格子層の数は2つであったが、半導体装置は、3つ以上の格子層を備えていてもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。当該第5の実施形態に係る半導体装置は、第4の実施形態に係る半導体装置と、導体の構造において相違点を有する。第3の実施形態では、一層の格子層を有し、第4の実施形態では、導体は、半導体チップ13の上方に、格子層31を接触しないように複数層重ねた構造を有していた。これに対し、第5の実施形態では、導体は半導体チップ13の上方で櫛の歯状に枝分かれした形状を有する。
図6は、第5の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図である。図6に示す半導体装置の部分図は、図4のそれと比較すると、導体25の構造が異なり、また、2つの外部端子19aの代わりに外部端子19eおよび外部端子19fとを備える点で相違する。それ以外は図4と同様であるため、図6において図4のそれに相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。なお、図6において、基板11や周辺部配置電極パッド15の図示は省略されている。
外部端子19eおよび19fは、それぞれ異なる電源の供給または信号の入力に対応する。本実施形態においては、半導体チップ13の左側に位置する外部端子19eは、電源電圧(VDD)に対応する外部端子(以下、VDD対応外部端子19e)であり、半導体チップ13をはさんで外部端子19eの反対側に位置する外部端子は、基準電圧(VSS)に対応する外部端子(以下、VSS対応外部端子19f)であるものとして説明する。
外部端子19eに接続された導体25は、半導体チップ13の表面の上方で、右に向かって櫛の歯状に枝分かれした構造(以下、分枝構造33_1)を有する。一方、外部端子19fに接続された導体25は、半導体チップ13の表面の上方で、左に向かって櫛の歯状に枝分かれした構造(以下、分枝構造33_2)を有する。分枝構造33_1および33_2は、対となって、枝分かれした導体が互いに接触せずに噛み合うように配置される。
VDD対応外部端子19eに接続された分枝構造33_1において枝分かれした導体35と、VSS対応外部端子19fに接続された分枝構造33_2において枝分かれした導体37とは、それぞれ中央部配置電極パッド17と柱状の導体を介して接続される。なお、導体35に接続される中央部配置電極パッド17は、電源電圧(VDD)に対応する電極パッドであり、導体37に接続される中央部配置電極パッド17は、基準電圧(VSS)に対応する電極パッドである。
以上のように、本実施形態によれば、異なる電源に対応する外部端子19eおよび19fに接続された導体を、半導体チップ13の上方で櫛の歯状に分枝させ、分枝した導体が互い違いに配置する構造となる。これにより、半導体パッケージの高さを増加させることなく、中央部配置電極パッド17に対して異なる二種類の電源を供給することができる。
さらに、半導体装置を製造する場合においても、導体を複数の工程で積み重ねる必要がなく、一括で配置することができる。これにより、パッケージの製造工数を削減し、製造コストを下げることができる。また、本実施形態と、前述した第4の実施形態とを組み合わせることにより、配線を強化し、かつ導体25で形成される層の数を削減することができる。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。第3の実施形態においては、格子層31を形成する導体の交点と、中央部配置電極パッド17とを導体25で接続していた。これに対して、第6の実施形態においては、全ての導体25は中央部配置電極パッド17に接続されず、必要な箇所に対応する導体25のみが中央部配置電極パッド17と接続される。
図7は、第6の実施形態に係る半導体装置の部分図である。図7に示す半導体装置の部分図は、図4のそれと比較すると、半導体チップ13上に導体39を備えている点で相違する。それ以外は図4と同様であるため、図7において図4に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図7において、半導体装置は、第3の実施形態と同様に、半導体チップ13表面の上方に格子層31を設け、当該格子層31と中央部配置電極パッド17とを導体25で接続する構成を有している。格子層31において、配線の交点と半導体チップ13の中央部配置電極パッド17とは、導体25で接続される。
ここで、半導体チップ13に設ける中央部配置電極パッド17の数や位置は常に一定とは限らない。半導体チップ13は、その動作や仕様によって、それぞれ必要とする電極パッドの数や位置が異なる。しかし、中央部配置電極パッド17の数や位置に合わせて、格子層31に配置する導体25を設計することは、製造工数やコストを増加させる原因となる。本実施形態は、格子層31に設ける導体25の数および接続位置を常に一定に保ちつつ、半導体チップ13上の所望の位置に電源を供給することを目的とする。図において、導体25は、半導体チップ13上に、縦横に一定の間隔で配置されている。
外部端子19aからの電源供給を必要とする電極パッド8上には、接続導電体39を付加する。接続導電体39は、典型的にはバンプであって、中央部配置電極パッド17と導体25とを接続するために半導体チップ13上に設けられる。これにより、導体25を実装した場合、接続導電体39を付加した中央部配置電極パッド17のみが導体25を介して外部端子19と接続され、電源を供給することができる。
このように、予め接続導電体39の形状および位置を決定し、当該接続導電体39に対応するように、半導体チップ13の表面に中央部配置電極パッド17を設ける。これにより、任意の中央部配置電極パッド17への電力供給を可能にする。
以上のように、本実施形態によれば、接続導電体39を設けることにより、所望の中央部配置電極パッド17に対してのみ電源を供給することができる。これにより、半導体チップ13における中央部配置電極パッド17の数や位置が異なる場合においても、同一の構造を有する導体25を用いて外部端子19と中央部配置電極パッド17とを接続することができる。これにより、半導体装置を製造するためのコストおよび製造工数を削減することができる。
また、本実施形態における導体25は、半導体チップ13の上方で、格子状の形状を有するため、半導体チップ13の表面に設けられる中央部配置電極パッド17の数が多い場合においても、半導体チップ13の面積を増大させることなく、電源を供給することができる。
また、本実施形態において、半導体チップ13の設計時に中央部配置電極パッド17を配置していたが、電源供給の必要性がない場合には、中央部配置電極パッド17に接続導電体39を付加しないことで、電源供給の必要がない電極パッドへの電源供給を止めることができる。
(第7の実施形態)
以下、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。第1の実施形態においては、基板11の両端に設けられた外部端子19aは、一本の導体25で接続されていた。これに対し、第7の実施形態においては、基板11の両端に設けられた外部端子19aは、それぞれ別の導体25によって接続され、2つの導体25を接触しないように重なり合う構造とすることで、導体25は、コンデンサとしての機能を有する。
図8は、第7の実施形態に係る半導体装置の断面図である。図8に示す半導体装置は、図2のそれと比較すると、外部端子19eに接続された導体25と、外部端子19fに接続された導体25とが、互いに接触しないように半導体チップ13の上方で重なり合う構造を有する点で相違する。それ以外は図2と同様であるため、図8において図2に示す構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
外部端子19eおよび19fは、それぞれ異なる電源の供給または信号の入力に対応する。本実施形態においては、半導体チップ13の左側に位置する外部端子19eは、電源電圧(VDD)に対応する外部端子(以下、VDD対応外部端子19e)であり、半導体チップ13をはさんで外部端子19eの反対側に位置する外部端子は、基準電圧(VSS)に対応する外部端子(以下、VSS対応外部端子19f)であるものとして説明する。図において、外部端子19eおよび19fは、半導体チップ13を中心として、それぞれ対称となる位置に設けられる。
基板11の左側に設けられたVDD対応外部端子19eには、導体25_1が接続される。導体25_1は、中央部配置電極パッド17に接続されると共に、半導体チップ13の上方で、半導体チップ13の主面に対して平行に突出した形状を有する。また、基板の右側に設けられたVSS対応外部端子19fには、導体25_2が接続される。導体25_2は、中央部配置電極パッド17に接続されると共に、半導体チップ13の上方で、半導体チップ13の主面に対して平行に突出した形状を有する。
導体25_1と導体25_2とは、半導体チップ13の上方において、互いに接触しないように異なる高さを有するが、導体25_1の導体25_2の突出した部分は、平行に重なり合う部分(重層部)が生じる。導体25_1および導体25_2で形成される重層部は、導体同士が互いに接触しないように設けられているため、空間43が存在する。
この構成により、VDD対応電極パッドと電源用の外部端子19を接続する導体25_1と、VSS対応電極パッドとVSS対応外部端子19を接続する導体25_2とは、コンデンサとしての機能を有する。
以下、半導体装置の動作について説明する。VDD対応外部端子19eから導体25_1を介して、VDD対応電極パッドに電源が供給され、VSS対応外部端子19fから導体25_2を介して基準電圧が印加されると、コンデンサ41に電荷が蓄積される。半導体チップ13内部の動作が活発化し、半導体チップ13の内部に電圧低下が生じた場合、瞬時にコンデンサ41から中央部配置電極パッド17を通じて、半導体チップ13に電荷が供給され、電圧の低下を防ぐ。
これにより、中央部配置電極パッド17からの電源供給が不足した場合には、コンデンサ41から電源を供給するため、中央部配置電極パッド17のみを配置する場合に比べ、より効果的に半導体チップ13における電圧低下を防止することができる。
また、静電容量は、コンデンサとして機能する導体25_1および導体25_2の面積に正比例し、導体25_1および導体25_2との間隔に反比例する。つまり、静電容量は、コンデンサとして機能する導体25_1および導体25_2の面積が増大させる、または、導体25_1および導体25_2の間隔を短縮することによって増大する。したがって、導体25_1および導体25_2の距離や面積を変化させることにより、コンデンサ41の静電容量を調整することができる。
また、導体25_1と導体25_2との間の空間43に、電解液やセラミック、プラスチックフィルムなどの媒体を満たすことによって、コンデンサとしての静電容量を調整することも可能である。また、図8では、コンデンサ41において、導体25_1が上、導体25_2が下という位置関係であったが、これに限られず、導体25_1と導体25_2とが接触せずに交差している部分であればよい。
また、コンデンサ41の容量を調整することにより、半導体チップ13が動作する周波数帯域とは離れた周波数の信号変化、つまりノイズを除去するデカップリング用コンデンサとして用いることもできる。
さらに、本実施形態によれば、導体25_1および25_2をコンデンサ41として利用することができるため、従来の半導体装置のように、半導体装置の外部にコンデンサを実装する必要がなくなる。したがって、パッケージを実装するプリント基板11において、コンデンサが占める面積を削減することができる。また、コンデンサ41を半導体チップ13の近傍に配置することができるため、コンデンサをパッケージの外に配置する場合に比べ、電源供給およびノイズ除去に対してもより効果的である。
(第8の実施形態)
以下、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。第3の実施形態においては、導体は、半導体チップ13の上方で格子状の形状を有していた。これに対し、第8の実施形態においては、導体の形状は、上部に凹凸のある直方体であり、半導体チップ13に電源または信号を供給するのと同時に、半導体チップ13内部で発生する熱を外部に放出するヒートシンクとして機能する。
図9は、第8の実施形態に係る半導体装置の部分図である。図9に示す半導体装置の部分図は、図4のそれと比較すると、半導体チップ13の上方に放熱体45を備える点で相違する。それ以外は、図4と同様であるため、図9において図1の構成に相当するものには同一の参照符号を付し、その説明を省略する。なお、図9において、基板11に設けられる外部端子19aと、当該外部端子19aと放熱体45とを接続する導体25の図示は省略されている。
放熱体45は、例えば銅などの熱伝導性の良い材質で形成され、典型的には、直方体の形状を有している。また、表面積を増大させ、放熱効果をより高めるために、放熱体45の上部は、深い凸凹をつけた形状を有している。電源または信号は、外部端子(図示せず)および導体(図示せず)を経由し、放熱体45、導体25および中央部配置電極パッド17を介して半導体チップ13に供給される。
以上のように、本実施形態によれば、中央部配置電極パッド17に電源または信号を供給し、かつ、半導体チップ13内部で発生する熱を放出することができる。
なお、本実施形態において、放熱体45は、中央部配置電極パッド17に電源または信号を供給するが、放熱体45を電源供給のためではなく、ヒートシンクとしての用途のみに用いてもよい。
以下、放熱体45をヒートシンク用途に用いる場合について説明する。この場合、半導体チップ13上に配置される中央部配置電極パッド17は、半導体チップ13内部の回路と電気的な接続を持たない。以下、放熱の用途のみに用いられる中央部配置電極パッド17を放熱パッド17と呼ぶ。また、放熱体45と、放熱パッド17と、放熱体45とを接続する導体25も、導電性の材質で形成される必要はなく、熱伝導性のよい材質であればよい。以下、放熱の用途のみに用いられる導体25を放熱用導体25と呼ぶ。
以下、半導体装置の動作について説明する。半導体チップ13内部の動作が活発になり、半導体チップ13内部に熱が発生した際に、半導体チップ13内部の熱は放熱パッド17および放熱用導体25を通り、放熱体45に伝わる。放熱体45は、上部に凸凹をつけることによって表面積が増大し、熱を拡散させやすい。したがって、半導体チップ13内部で発生した熱は、放熱体45から空気中へと拡散する。その結果、半導体チップ13内部の熱を発散させ、半導体チップ13の熱による暴走を防ぐことができる。
図10Aは、放熱体45をヒートシンクとして設ける場合の半導体チップ13の断面を示す図である。半導体チップ13は、トランジスタ形成物質69上に、絶縁性物質63および金属配線65からなる複数の配線層が積層されている。従来の半導体チップでは、半導体チップの動作時に熱が発生するため、半導体チップの設けられる金属配線65は一定の間隔を空けなければならない。ここで、半導体チップ上に放熱体45を設ける場合、図10Aに示すように、半導体チップの内部をくり抜き、くり抜いた部分に放熱材67を挿入する。放熱材67は、半導体チップの上部に設けられた放熱体45と接続されるため、各金属配線65が発生する熱は、放熱材67および放熱体45を介して空気中に放出される。
図10Bは、放熱体45をヒートシンクとして設ける場合の半導体チップ13の断面を示す図である。図10Aにおいて、放熱材67は、半導体チップ13をくり抜いた後に挿入される。しかし、放熱材67は、図10Bに示すように、金属配線65を形成する場合と同様に、各配線層を積層する際にパターン形成されてもよい。
以上のように、放熱体45および放熱材67を設けることによって、半導体チップ13内部に発生する熱を半導体チップ13外部に放出することができる。また、従来の半導体チップにおいては、各配線間で熱が発生するため、配線の間隔を一定に保たなければらなかった。しかし、放熱材67を設けることによって、速やかに放熱体45に熱を伝導させることができるため、半導体チップ13内部に設けられる複数の金属配線の間隔を短縮することができる。これにより、配線を高密度化し、半導体チップ13の面積を縮小することができる。
さらに、放熱材67が絶縁性物質である場合には、放熱材67を金属配線65に密接させて配置してもよい。これにより、放熱材67が導電性の場合に比べ、配線をより高密度化することができるため、半導体チップ13の面積を縮小することができる。
また、半導体チップ13の温度を下げることによって、リーク電流を低下させることができる。放熱体45をヒートシンクとして用いることにより、ヒートシンクを別に新たに設ける必要がなくなる。
(第9の実施形態)
以下、本発明の第9の実施形態に係る半導体装置について説明する。当該第9の実施形態は、第1〜8の実施形態と、半導体チップ13表面の内部に設けられる中央部配置電極パッド17が、電源供給に対応する電極パッドである代わりに、信号入力に対応する電極パッドである点で相違する。信号の入力に対応する電極パッド(以下、信号対応電極パッド)は、導体を介して信号を入力するための外部端子に接続される。入力される信号は、例えば、クロックやリセット信号であって、半導体チップの13内部に存在する複数のフリップ・フロップ回路に同時に信号入力を行う必要がある信号が好ましい。
従来の半導体装置において、クロック信号は、外部端子から入力されると、半導体チップの周囲に設けられた周辺部配置電極パッドや、半導体チップ内部に設けられた配線を経由して、半導体チップ内部に存在するフリップ・フロップに供給されている。半導体チップ13の周辺部付近に位置するフリップ・フロップに信号を供給する場合と、半導体チップ13の中央部近傍に位置するフリップ・フロップまで信号を供給する場合とでは、外部端子に入力された信号の到達時間が異なる場合がある。半導体チップ内部の各フリップ・フロップに到達するまでの時間にばらつきが発生すると、フリップ・フロップ間の信号到達時間の差によって、回路が動作不良を起こす場合がある。この場合には、回路の動作速度が低下してしまう。
上記の問題を解決する方法の1つとして、各フリップ・フロップへのクロック信号の到達時間を揃えるために、バッファの駆動能力を向上させることが考えられる。しかし、この場合には、バッファの駆動能力を向上させることによって、チップ回路に要する面積が増大してしまうという問題がある。
本実施形態によれば、クロック信号は、外部端子19から入力されると、導体25を介して半導体チップの中央部近傍に設けられた中央部配置電極パッド17に直接的に入力される。これにより、半導体回路内のフリップ・フロップに対するクロック信号の到達時間の差を低減し、半導体装置の動作を高速化することができる。
また、第3の実施形態に係る半導体装置のように、外部端子19と中央部配置電極パッド17とを接続する導体25を格子状に配線した場合には、クロック信号が各フリップ・フロップへ到達するまでの時間差をより効果的に低減することができる。
また、本実施形態に係る半導体装置は、例えば、第4の実施形態や第5の実施形態のような、電源電圧(VDD)や基準電圧(VSS)等の複数の電源供給、または信号入力に対応する中央部配置電極パッド17が設けられた半導体装置を含むことはいうまでもない。
本発明に係る半導体装置は、半導体チップの面積を増大させることなく、半導体チップに効率よく電源または信号を供給することのできる半導体装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の斜視図 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面を示す図 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面を示す図 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図 本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の断面を示す図 本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の一部分を示す図 本発明の第8の実施形態に係る半導体装置に搭載された半導体チップ13の断面を示す図 本発明の第8の実施形態に係る半導体装置に搭載された半導体チップ13の断面を示す図 従来の半導体装置の斜視図 従来の半導体装置の断面を示す図
符号の説明
11、111 基板
13、113 半導体チップ13
15、115 半導体チップ表面の周辺に配置された電極パッド
17 半導体チップ表面の内部に配置された電極パッド
19 外部端子
23、123 ボンディングワイヤ
21 導電体
25 導体
31 格子層
39 接続導電体
45 放熱体
61 配線層
63 絶縁性物質
65 金属配線
67 放熱材
69 トランジスタ形成物質

Claims (11)

  1. 配線基板上に半導体チップが実装された半導体装置であって、
    配線基板の外部と電気的に接続するための1以上の外部端子と、
    半導体チップの周辺部近傍に設けられた第1の電極パッドと、
    前記外部端子と前記第1の電極パッドとをボンディングワイヤによって電気的に接続する第1の接続部と、
    半導体チップの主面の少なくとも中央部近傍に設けられた第2の電極パッドと、
    前記外部端子と前記第2の電極パッドとを架橋して電気的に接続する第2の接続部とを備える、半導体装置。
  2. 前記第2の接続部は、前記第1の接続部よりも電流が流れる方向に対して垂直方向の断面積が大きいことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の電極パッドと前記第2の電極パッドとは、同一の外部端子を共有することを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の接続部は、前記半導体チップの上方で格子状に配線され、
    前記格子状に配線された第2の接続部の少なくとも1以上の格子点と、前記第2の電極パッドとは導体により接続されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の接続部は、前記半導体チップの上方で、格子状に配線された格子部分が層状となるように複数設けられており、
    前記複数の第2の接続部は、互いに格子点がずれた状態となるように配置されており、
    上層に配置された前記第2の接続部の格子点は、下層に配置された前記第2の接続部の格子の間を通過する導体により前記第2の電極パッドと接続されることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の接続部の各格子点には、前記半導体チップ方向に伸びる均一な長さの第1の導体が設けられ、
    複数の前記第1の導体の一部は、前記第2の電極パッドから前記半導体チップ主面上方に伸びる第2の導体を介して、当該第2の電極パッドに接続されることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記第2の接続部は複数存在し、前記半導体チップの上方で、それぞれが櫛の歯状に枝分かれした分枝構造部を有しており、
    複数の前記分枝構造部は、対となって櫛の歯状の部分が交互に噛み合うように配置され、導体を介して前記第2の電極パッドに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記第2の接続部は、半導体チップの内部で発生する熱を放出することを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記第2の接続部は、表面に凹凸が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2の接続部は複数設けられ、
    複数の前記第2の接続部は互いに非接触状態で重なり合う重層部を有し、
    複数の前記第2の接続部を用いて、前記半導体チップに対して電力が供給される際に前記重層部には電荷が蓄積され、コンデンサとして機能することを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  11. 配線基板上に半導体チップが実装された半導体装置であって、
    半導体チップの上方に設けられた熱伝導性を有する放熱部と、
    半導体チップの主面に設けられた放熱用のパッドと、
    前記放熱部と前記パッドとを接続する熱伝導部とを備える、半導体装置。

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