JP2005203051A - 光ディスク、光ディスク用原盤並びに記録方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク用原盤並びに記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 1つの渦巻き状のトラックフォーマットを持つ光ディスクにおいて、外周部におけるプッシュプル信号量の減少を抑制する。
【解決手段】 1つの渦巻き状のトラックフォーマットを持つ光ディスク上を内周から外周へと進むに伴い、トラックピッチTpが徐々に大きくなるようにトラックを形成する。DVD+RW、DVD−Rの場合は、トラックピッチの変化量が5nm以下とされ、CD−Rの場合は、トラックピッチの変化量15nm以下とされる。外周側でトラックピッチを大きくすることによって、外周部におけるプッシュプル信号量の減少を抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、1つの渦巻き状のトラックをなすように形成されてなる光ディスク、並びにそのような光ディスクを製造する際に使用される光ディスク用原盤並びに光ディスク用原盤の記録方法に関する。
従来の記録可能なディスク状記録媒体のフォーマットとして、MD(Mini Disc )、CD(Compact Disc)−R(Recordable)、CD−RW(ReWritable)、DVD(Digital
Versatile Disc)+RW(ReWritable)、DVD−R(Recordable)、DVD−RW(ReWritable)等が提案されている。これらのディスク状記録媒体のフォーマットでは、グルーブに記録するグルーブ記録フォーマットが採用されている。最近では、DVD+RWディスク等の光ディスク開発が目ざましく、光ディスクのグルーブ形状を高精度に制御する技術が望まれている
ここでグルーブとは、主にトラッキングサーボを行えるようにするために、記録トラックに沿って形成された、いわゆる案内溝のことである。なお、グルーブとグルーブの間の部分は、ランドと称される。グルーブ内に信号を記録する場合では、グルーブのピッチがトラックピッチとなる。
図1は、この発明を適用できる光ディスクの一例を示す。この発明は、1つの渦巻きをなすようにトラックが形成された光ディスクに対して適用できる。図1は、その種の光ディスクの一例としてのDVD+RWディスクのフォーマットの一部を拡大して示す。参照符号Gvは、グルーブを示し、Tpはトラックピッチを示している。
図1に示すように、DVD+RWディスクでは、グルーブが蛇行するように形成されたウォブルグルーブのみを有するフォーマットである。記録領域であるウォブルグルーブの記録再生特性の規格値(ジッター≦9.0%)とウォブルグルーブの充分なプッシュプル信号量の規格値(≧0.28)を得て、安定なトラッキングサーボによる記録再生および、ウォブル信号の再生を行える必要がある。プッシュプル信号量は、プッシュプル信号の振幅をグルーブの再生信号レベルとランドの再生信号のレベルの平均値で割って求められた値である。
DVD+RWディスク等の相変化光ディスクにおけるジッターは、グルーブの深さを31nm、26nm、21nmとそれぞれ変化させたとき、9.7%、8.4%、7.1%となっている。よって記録再生特性を得るにはグルーブの深さが26nmより浅いフォーマットが望ましい。
プッシュプル信号振幅が最大となるグルーブの深さは、光ピックアップのレーザビームの波長λの1/(8n)程度とされる。ここでnは基板等の屈折率である。DVD+RWディスクの場合、ポリカーボネート(n=1.58)の基板が用いられているので、プッシュプル信号振幅が最大となるグルーブの深さは655nm/(8・1.58)=52nmとなる。これに対し、上記波長λの1/(16n)より浅いグルーブの深さのときは充分なプッシュプル信号量を得ることが困難となる。DVD+RWディスクの場合、655nm/(16・1.58)=26nmとなるので、グルーブの深さが26nmより浅いときは充分なプッシュプル信号量を得ることは難しくなる。
下記の特許文献1には、MDのピット部のトラックピッチをグルーブ部のトラックピッチよりも大きくすることにより、ピット部の良好な再生を実現することが記載されている。
特開2002−63747号公報
MDは、ピットのトラックとグルーブのトラックとが一つの渦巻き状をなすように連続して形成されたものであり、記録時間が80分のMDを実現する場合には、グルーブのトラックピッチを74分の記録時間のものにおける1.60μmよりも狭い1.50〜1.51μmとしている。ピットの場合に、このようにトラックピッチを狭くすると、MDの規格を満足する記録再生特性を得ることが困難なかめに、ピットのトラックピッチは、1.60μmとしている。
図2は、DVD+RWディスクのプッシュプル信号量の半径依存性のグラフである。ここでグルーブの深さは23nmとされているので、ジッターは7.5%と充分に良好な記録再生特性を得ることができる。しかしながら、図2に示すように、ディスク基板成形時におけるトラック形状の転写性やディスク基板の内部応力による複屈折、記録膜成膜による光反射率の低下等の影響により、外周部におけるプッシュプル信号量が減少している。特に半径55mmよりも外周では、プッシュプル信号量は規格値である0.28よりも低くなる問題があった。このように、DVD+RWディスク等では、外周部になるにつれて適切な記録再生特性とプッシュプル信号量を同時に得ることが困難であった。
したがって、この発明の目的は、グルーブが一つの渦巻き状をなすようにトラックが形成された光ディスクであって、外周部においてもとして、記録再生特性とプッシュプル信号量を同時に得ることが可能な光ディスク、光ディスク用原盤並びに記録方法を提供することにある。
上述した課題を達成するために、この発明の第1の態様は、1つの渦巻きをなすようにトラックが形成された光ディスクにおいて、
トラックのトラックピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化された光ディスクである。例えばCD−Rディスクの場合では、15*100/1600=0.94%である。また、トラックピッチの変化率が平均トラックピッチの0.68%以下とされる。例えばDVD+RWディスクおよびDVD−Rディスクの場合では、5*100/740=0.68%である。
この発明の第2の態様は、1つの渦巻きをなすようにトラックが形成され、所定の波長λの光が照射されて記録および/または再生がなされる光ディスクを製造する際に使用される光ディスク用原盤であって、
トラックのトッラクピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化された光ディスク用原盤である。
この発明の第3の態様は、1つの渦巻きをなすようにトラックが形成され、所定の波長λの光が照射されて記録および/または再生がなされる光ディスクを製造する際に使用される光ディスク用原盤の記録方法であって、
トラックのトッラクピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化するように、記録を行う記録方法である。
この発明は、外周部側へトラックピッチを徐々に大きくすることで、成形の転写性や複屈折、記録膜成膜等の影響による外周部のプッシュプル信号量の減少を抑え、プッシュプル信号量が安定した光記録媒体を提供することができる。
以下、この発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。一実施形態における光ディスクでは、1つの渦巻きをなすようにトラックに対応するグルーブが形成される。内周部のトラックピッチよりも中周部および外周部のグルーブのトラックピッチの方が徐々に大きいとなされる。その結果、中周部および外周部におけるプッシュプル信号量の減少を抑制することができる。
上述した光ディスクを製造する際には、光ディスクの原盤となる光ディスク用原盤が作製される。図3は、光ディスク用原盤の作製に使用されるレーザカッティング装置の一例を示す。
図3において参照符号20で示すレーザカッティング装置は、ガラス原盤28の上に塗布されたフォトレジスト34を露光して、当該フォトレジスト34に潜像を形成するためのものである。フォトレジスト34に潜像を形成する際、フォトレジスト34が塗布されたガラス原盤28は、移動光学テーブル27上に設けられた回転駆動装置17に取り付けられる。そして、ガラス原盤28は、フォトレジスト34の全面にわたって所望のパターンでの露光がなされるように、回転駆動装置17によって回転駆動されるとともに、移動光学テーブル27によって平行移動される。
レーザカッティング装置20は、レーザ光を出射する光源21と、回転駆動装置17と、スピンドルサーボ18と、駆動用ドライバ25と、位置センサ30と、レーザスケール31と、エアスライダー32と、送りサーボ33とをその主要部として備えている。光源21から出射されたレーザ光は、ミラーM1およびミラーM2によって反射され、移動光学テーブル27上に水平且つ平行に導かれる。
なお、光源21には、任意のものが使用可能であるが、短波長のレーザ光を出射するものが好ましい。具体的には、例えば、波長λが351nmのレーザ光を出射するKrレーザなどが好適である。ミラーM2で反射され、移動光学テーブル27上に水平に導かれたレーザ光は、ウェッジプリズム23および音響光学偏向器24によって光学偏向が施される。
ウェッジプリズム23は、音響光学偏向器24の音響光学素子の格子面に対してブラッグ条件を満たすようにレーザ光が入射するようにするとともに、音響光学偏向器24によってレーザ光に対して光学偏向を施し、ビーム水平高さを変えるためのものである。
音響光学偏向器24には、音響光学偏向器24を駆動するための駆動用ドライバ25が接続されている。駆動用ドライバ25には、直流電圧と、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator )29から、アドレス情報を含む制御信号により変調された高周波信号が供給される。そして、その信号に応じて駆動用ドライバ25によって音響光学偏向器24が駆動され、これにより、レーザ光に対して光学偏向が施される。
電圧制御発振器29に供給される制御信号は、例えばウォブルグルーブを形成する場合は405kHzの信号である。この405kHzの信号はアドレスのウォブル情報を記録するものである。
音響光学偏向器24は、ブラッグ回折における1次回折光強度が超音波パワーにほぼ比例することを利用したものであり、記録信号に基づいて超音波パワーを変調してレーザ光22の光変調を行う。ブラッグ回折を実現するために、ブラッグ条件;2d sinθ=nλ(ここに、d:格子間隔、λ:レーザ光波長、θ:レーザ光と格子面のなす角、n:整数である)を満たすように、レーザ光に光軸に対する音響光学偏向器24の位置関係および姿勢が設定される。
ウェッジプリズム23および音響光学偏向器24によって光学偏向が施されたレーザ光は拡大レンズL3に入射した後、ミラーM3によって反射されて対物レンズ26へと導かれ、対物レンズ26によってフォトレジスト34上に集光される。
フォトレジスト34がレーザ光によって露光され、フォトレジスト34に潜像が形成される。このとき、フォトレジスト34が塗布されているガラス原盤28は、フォトレジスト34の全面にわたって所望のパターンでの露光がなされるように、回転駆動装置17によって回転駆動されるとともに、移動光学テーブル27によってレーザ光が径方向に移動される。この結果、レーザ光の照射軌跡に応じた潜像がフォトレジスト34の全面にわたって形成されることになる。
レーザ光をフォトレジスト34の上に集光するための対物レンズ26は、より微細なグルーブパターンを形成できるようにするために、開口数NAが大きい方が好ましく、具体的には、開口数NAが0.9程度の対物レンズが好適である。
レーザカッティング装置20は、移動光学テーブル27の位置を位置センサ30によって検出し、ディスク上の半径方向の各領域ごとに各々対応したトラックピッチで露光を行うことが可能とされている。レーザスケール31により検知される波長を基準として、送りサーボ33およびエアスライダー32の動作を制御して、移動光学テーブル27の送りピッチを瞬時に変更することが可能である。
内周から外周までのウォブリンググルーブであるグルーブトラックが1つの渦巻き状に連なるパターンとしてガラス原盤28上のフォトレジスト34に形成される。一実施形態におけるレーザカッティング装置20は、トラックの長手方向の線速度が一定になるようにターンテーブル17の回転数を制御しつつ、移動光学テーブル27の送りピッチを外周に向かって徐々に大きくして露光を行う。送りピッチの変化に応じて下記の例に示すように、トラックピッチを変化させる。
内周部(半径r=21.9mm〜39.9mm)のトラックピッチを735nm
中周部(半径r=39.9mm〜49.9mm)のトラックピッチを737nm
外周部(半径r=49.9mm〜51.9mm)のトラックピッチを740nm
(半径r=51.9mm〜52.9mm)のトラックピッチを744nm
(半径r=52.9mm〜53.9mm)のトラックピッチを748nm
(半径r=53.9mm〜54.9mm)のトラックピッチを752nm
(半径r=54.9mm〜55.9mm)のトラックピッチを756nm
(半径r=55.9mm〜56.9mm)のトラックピッチを760nm
(半径r=56.9mm〜57.9mm)のトラックピッチを764nm
(半径r=57.9mm〜58.6mm)のトラックピッチを768nm
と変化させる。
フォトレジスト34に潜像を形成した後、フォトレジスト34が塗布されている面が上面となるように、ガラス原盤28を現像機のターンテーブル上に載置する。そして、当該ターンテーブルを回転させることによりガラス原盤28を回転させながら、フォトレジスト34上に現像液を滴下して現像処理を施して、1つの渦巻き状を形成するウォブリンググルーブに対応する凹凸パターンを形成する。
原盤工程では、次に、ガラス原盤28の凹凸パターン上に無電界メッキ法によりニッケル等からなる導電化膜を形成し、その後、導電化膜が形成されたガラス原盤28を電鋳装置に取り付け、電気メッキ法により導電化膜上に300±5[μm] 程度の厚さになるよ
うにニッケルメッキ層を形成する。その後、このメッキ層をカッター等で剥離し、剥離したニッケルメッキ層をアセトン等を用いて洗浄し、凹凸パターンが転写された信号形成面に残存しているフォトレジスト34を除去する。
以上の工程により、ガラス原盤上に形成されていた凹凸パターンが転写されたメッキからなる光ディスク用原盤(いわゆるスタンパ)が完成する。
凹凸パターンが形成された光記録媒体製造用原盤を用いてポリカーボネートの透明樹脂で射出成型によってディスク基板を作製する。ディスク基板の材料としてポリメチルメタクリレート等の透明樹脂を用いても良い。射出成型以外に、フォトポリマー法(photo polymerization法、いわゆる2P法)を用いて、ディスク基板を作製しても良い。
DVD+RWディスクの場合、成膜工程として、光ディスク用原盤の表面形状が転写されてなるディスク基板にスパッタリング装置等を用いて、誘電体層、記録層および保護層を形成する。具体的には、先ず、ディスク基板の凹凸パターンが形成された面上に、硫化亜鉛と窒化シリコン(ZnS・SiN)の混合からなる第1の誘電体層を成膜し、次に、ゲルマニウム・アンチモン・テルル合金(GeSbTe)等からなる相変化記録層を成膜し、次に、硫化亜鉛と窒化シリコン(SiN)の混合からなる第2の誘電体層を成膜し、最後に銀合金(AgNdCu)等からなる光反射膜を成膜する。
その結果、第1の誘電体層、相変化記録層、第2の誘電体層および光反射膜からなる記録層が形成される。その後、記録層上に基板の全体をほぼ覆うように、紫外線硬化樹脂がスピンコート法等により平滑に塗布され、紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射し硬化させることにより、保護層が形成される。以上の工程により、相変化型のDVD+RWディスクが完成する。
上述したカッティング装置および製造方法を用いて、評価用のDVD+RW光ディスクA、B、C、Dを作製し、それらの評価を行った結果について説明する。評価作業は、評価機(レーザ波長λ;655nm、対物レンズの開口数NA;0.65の光ピックアップ)を用いてなされる。
評価作業では、上述した例のように、外周部に向かって大きくなるように、トラックピッチを徐々に変化させた評価用光ディスクAと、トラックピッチが一定例えば740nmとされた評価用光ディスクBについて、プッシュプル信号量、トラッキングサーボの記録再生特性およびウォブル信号の再生特性を評価する。光ディスクAおよび光ディスクBのグルーブの深さはともに23nmとされる。評価結果を下記の表1に示す。
Figure 2005203051
光ディスクAおよび光ディスクBのすべての領域において、ウォブル信号特性を満たし、ウォブル信号を安定再生することができる。さらに、ウォブルグルーブのジッターは、光ディスクAが7.5−7.8%、光ディスクBが7.6−8.1%となり、良好な記録再生特性を得ることができる。
しかしながら、プッシュプル信号量について、光ディスクBでは、成形の転写性や複屈折、記録膜成膜などの影響で外周部のプッシュプル信号量が減少し、半径55.0mmより外周ではプッシュプル信号量が0.28以下と規格外になる。これに対して、トラックピッチを外周部に向かって大きくなるようにした光ディスクAでは、内周部から外周部の全領域において、プッシュプル信号量は0.301−0.294とほぼ一定で充分に規格を満たしている。
次に、フォトレジストの厚さを変えて、グルーブの深さが21nmの光ディスクCと、グルーブの深さが26nmの光ディスクDを作成した。これらの光ディスクCおよびDについて、プッシュプル信号量、トラッキングサーボの記録再生特性およびウォブル信号の再生特性を評価した結果を下記の表2に示す。光ディスクCのトラックピッチは、下記の例に示すように、変化させる。
(半径r=21.9mm〜29.9mm)のトラックピッチを734nm
(半径r=29.9mm〜36.9mm)のトラックピッチを736nm
(半径r=36.9mm〜42.9mm)のトラックピッチを738nm
(半径r=42.9mm〜46.9mm)のトラックピッチを740nm
(半径r=46.9mm〜49.9mm)のトラックピッチを742nm
(半径r=49.9mm〜51.9mm)のトラックピッチを744nm
(半径r=51.9mm〜52.4mm)のトラックピッチを746nm
(半径r=52.4mm〜53.4mm)のトラックピッチを748nm
(半径r=53.4mm〜54.2mm)のトラックピッチを750nm
(半径r=54.2mm〜54.7mm)のトラックピッチを752nm
(半径r=54.7mm〜55.3mm)のトラックピッチを754nm
(半径r=55.3mm〜55.8mm)のトラックピッチを756nm
(半径r=55.8mm〜56.3mm)のトラックピッチを758nm
(半径r=56.3mm〜56.7mm)のトラックピッチを760nm
(半径r=56.7mm〜57.1mm)のトラックピッチを762nm
(半径r=57.1mm〜57.5mm)のトラックピッチを764nm
(半径r=57.5mm〜57.9mm)のトラックピッチを766nm
(半径r=57.9mm〜58.3mm)のトラックピッチを768nm
(半径r=58.3mm〜58.6mm)のトラックピッチを770nm
と変化させる。
光ディスクDのトラックピッチは、下記の例に示すように、変化させる。
(半径r=21.9mm〜37.9mm)のトラックピッチを732nm
(半径r=37.9mm〜49.9mm)のトラックピッチを736nm
(半径r=49.9mm〜51.9mm)のトラックピッチを740nm
(半径r=51.9mm〜52.9mm)のトラックピッチを744nm
(半径r=52.9mm〜54.4mm)のトラックピッチを748nm
(半径r=54.4mm〜55.9mm)のトラックピッチを752nm
(半径r=55.9mm〜57.4mm)のトラックピッチを756nm
(半径r=57.4mm〜58.6mm)のトラックピッチを760nm
と変化させる。
Figure 2005203051
表2から分かるように、光ディスクCおよび光ディスクDのすべての領域において、ウォブル信号特性を満たし、ウォブル信号を安定再生することができる。さらに、ウォブルグルーブのジッターは、光ディスクCが6.8−7.2%、光ディスクDが8.2−8.6%となり、良好な記録再生特性を得ることができた。
光ディスクCおよびDは、トラックピッチが適切に変化されているので、内周部から外周部の全領域において、光ディスクCのプッシュプル信号量は0.285−0.280、光ディスクDのプッシュプル信号量は0.315−0.301とほぼ一定で充分に規格を満たしている。
上述したように、グルーブの深さ21nmから26nmであり、トラックピッチを732nmから770nmまで徐々に変化させた光ディスクは、プッシュプル信号量およびジッター等のDVD+RWの規格を満たすものである。
ここでトラックピッチ732nmは、平均のトラックピッチ740nmの98.92%((732/740)*100=98.92)であり、トラックピッチ770nmは、平均のトラックピッチ740nmの104.05%((770/740)*100=104.05)である。
次に、DVD−R規格に対してこの発明を適用した例について説明する。DVD−Rディスクの場合、製造方法における成膜工程として、光記録媒体製造用原盤の表面形状が転写されてなるディスク基板上に記録層および保護層を形成する。具体的には例えば、先ず、ディスク基板の凹凸パターンが形成された面上に、アゾ、フタロシアニン、シアニン等の色素をスピンコート法により塗布することにより色素記録膜を成膜し、色素記録膜上に銀合金(AgNdCu)等からなる光反射膜を成膜することにより銀合金(AgNdCu)光反射膜を形成する。
その結果、銀(Ag)色素記録膜と光反射膜とからなる記録層が形成される。銀(Ag)光反射膜に紫外線硬化樹脂をスピンコート法により塗布し、当該紫外線硬化樹脂に対して紫外線を照射し硬化させることにより、保護層が形成される。以上の工程により、有機色素型のDVD−Rディスクが完成する。
かかる製造方法を用いて、評価用のDVD−R光ディスクE、Fを作製し、それらの評価を行った結果について説明する。評価作業は、評価機(レーザ波長λ;655nm、対物レンズの開口数NA;0.60の光ピックアップ)を用いてなされる。
トラックピッチを徐々に変化させた光ディスクEとトラックピッチが一定(例えば740nm)の光ディスクFについて、プッシュプル信号量、トラッキングサーボの記録再生特性およびウォブル信号の再生特性を評価し、評価結果を下記の表3に示す。
光ディスクEのトラックピッチを、下記に示すように変化させる。
(半径r=21.9mm〜39.9mm)のトラックピッチを735nm
(半径r=39.9mm〜49.9mm)のトラックピッチを737nm
(半径r=49.9mm〜51.9mm)のトラックピッチを740nm
(半径r=51.9mm〜52.9mm)のトラックピッチを744nm
(半径r=52.9mm〜53.9mm)のトラックピッチを748nm
(半径r=53.9mm〜54.9mm)のトラックピッチを752nm
(半径r=54.9mm〜55.9mm)のトラックピッチを756nm
(半径r=55.9mm〜56.9mm)のトラックピッチを760nm
(半径r=56.9mm〜57.9mm)のトラックピッチを764nm
(半径r=57.9mm〜58.5mm)のトラックピッチを769nm
と変化させる。
Figure 2005203051
光ディスクEおよび光ディスクFのすべての領域において、ウォブル信号特性を満たし、ウォブル信号を安定再生することができる。さらに、ウォブルグルーブのジッターは、光ディスクEが7.4−7.9%、光ディスクFが7.5−7.9%となり、良好な記録再生特性を得ることができた。
ディスクの内周部から外周部の全領域において、光ディスクEのプッシュプル信号量は0.295−0.258となり、光ディスクFのプッシュプル信号量は0.305−0.241となり、両ディスクとも規格を満たしている。しかしながら、光ディスクFは、成形の転写性や複屈折、記録膜成膜などの影響で外周方向に進むにつれ、プッシュプル信号量の減少の割合が光ディスクEの減少の割合に較べて大きい。
以上より、DVD−Rの場合においても、トラックピッチを735nmから769nmまで徐々に変化させることにより、外周部のプッシュプル信号量の減少を抑えるようになされる。
上述したように、光ディスクA、C、D、Eのトラックピッチの変化量はいずれも5nm以下とされる。具体的には光ディスクAのトラックピッチの変化量は2nm、3nm、4nm、光ディスクCのトラックピッチの変化量は2nm、光ディスクDのトラックピッチの変化量は4nm、光ディスクEのトラックピッチの変化量は2nm、3nm、4nm、5nmとされる。また、トラックピッチの変化量を1nmにすることも可能である。トラックピッチは732nmから770nmまで徐々に変化している。
ここでトラックピッチの変化量が5nmでは、平均のトラックピッチ740nmの0.68%((5/7400)*100=0.68)であり、同様にトラックピッチの変化量が2nm、3nm、4nmでは、それぞれ0.27%、0.41%、0.54%である。
次に、この発明をCD−Rに適用した例について説明する。評価用のCD−R光ディスクGおよびHを作製し、それらの評価を行った結果について説明する。ここで光ディスクG、Hの色素記録膜として、フタロシアニン色素が用いられる。光ディスクGのトラックピッチは、一定(例えば1600nm)とする。光ディスクHのトラックピッチを、下記に示すように変化させる。
(半径r=23mm〜33mm)のトラックピッチを1560nm
(半径r=33mm〜38mm)のトラックピッチを1570nm
(半径r=38mm〜42mm)のトラックピッチを1585nm
(半径r=42mm〜45mm)のトラックピッチを1600nm
(半径r=45mm〜48mm)のトラックピッチを1615nm
(半径r=48mm〜51mm)のトラックピッチを1630nm
(半径r=51mm〜53.5mm)のトラックピッチを1645nm
(半径r=53.5mm〜55.5mm)のトラックピッチを1660nm
(半径r=55.5mm〜57mm)のトラックピッチを1675nm
(半径r=57mm〜58.5mm)のトラックピッチを1690nm
と変化させる。
この例では、トラックピッチの変化の比は、(1690/1560=1.083)以内である。トラックピッチの変化のステップは、平均トラックピッチ1600nmに対して15nm以下であり、(15/1600)*100=0.94%である。トラックピッチの0.94%以下が好ましい。
Figure 2005203051
ディスクの内周部から外周部の全領域において、光ディスクGのプッシュプル信号量は0.112−0.091、光ディスクHのプッシュプル信号量は0.105−0.099と規格を満たしている。しかしながら、光ディスクGは、成形の転写性や複屈折、記録膜成膜などの影響で外周方向に進むにつれ、プッシュプル信号量の減少の割合が光ディスクHの減少の割合に較べて大きい。
以上より、CD−Rの場合、トラックピッチを1560nmから1690nmまで変化量15nm以下で徐々に変化させることにより、外周部のプッシュプル信号量の減少を抑えるようになされる。
ここでトラックピッチ1560nmは、平均のトラックピッチ1600nmの97.5%((1560/1600)*100=97.5)であり、トラックピッチ1690nmは、平均のトラックピッチ1600nmの105.6%((1690/1600)*100=105.6)である。
この発明により、成形の転写性や複屈折、記録膜成膜などの影響による外周部のプッシュプル信号量の減少を抑制し、プッシュプル信号量が均一で安定したトラッキングサーボが得られるフォーマットを実現できる。
この発明は、上述したこの発明の一実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばこの発明は、CD−ROMに対しても適用可能であり、CD−ROMにおいて、プッシュプル信号量が均一で安定したトラッキングサーボが得られるフォーマットを実現できる。
DVD+RWディスクのフォーマットを模式的に示す略線図である。 DVD+RWディスクのプッシュプル信号量半径依存性のグラフである。 この発明に係る記録媒体および記録媒体製造用原盤を作製する際に使用されるレーザカッティング装置の一例について、その光学系の概要を示す略線図である。
符号の説明
Gv グルーブ
Tp トラックピッチ
20 レーザカッティング装置
22 レーザ光
25 ドライバー
26 対物レンズ
27 移動光学テーブル
M1、M2、M3 ミラー
17 ターンテーブル
18 スピンドルサーボ
28 ガラス原盤
24 音響光学偏向器(AOD)
29 電圧周波数制御器
30 ポジションセンサー
31 レーザスケール
32 エアスライダー
33 送りサーボ

Claims (14)

  1. 1つの渦巻きをなすようにトラックが形成された光ディスクにおいて、
    上記トラックのトラックピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化された光ディスク。
  2. 請求項1において、
    上記トラックピッチが平均トラックピッチの97.5%から105.6%まで変化する光ディスク。
  3. 請求項1において、
    上記トラックピッチが外周に向かって大きくされた光ディスク。
  4. 請求項1において、
    上記トラックピッチの変化率が平均トラックピッチの0.68%以下とされた光ディスク。
  5. 請求項1において、
    上記トラックピッチが平均トラックピッチの97.5%から105.6%まで変化する光ディスク。
  6. 請求項1において、
    上記トラックピッチが平均トラックピッチの98.92%から104.05%まで変化する光ディスク。
  7. 請求項4において、
    上記グルーブの深さが21nmから26nmとされた光ディスク。
  8. 1つの渦巻きをなすようにトラックが形成され、所定の波長λの光が照射されて記録および/または再生がなされる光ディスクを製造する際に使用される光ディスク用原盤であって、
    上記トラックのトッラクピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化された光ディスク用原盤。
  9. 請求項8において、
    上記トラックピッチが平均トラックピッチの97.5%から105.6%まで変化する光ディスク用原盤。
  10. 請求項8において、
    上記トラックピッチが外周に向かって大きくされた光ディスク用原盤。
  11. 請求項8において、
    上記トラックピッチの変化率を平均トラックピッチの0.68%以下とされた光ディスク用原盤。
  12. 請求項11において、
    上記トラックピッチが、平均のトラックピッチの98.92%から104.05%まで変化する光ディスク用原盤。
  13. 請求項11において、
    上記グルーブの深さが21nmから26nmである光ディスク用原盤。
  14. 1つの渦巻きをなすようにトラックが形成され、所定の波長λの光が照射されて記録および/または再生がなされる光ディスクを製造する際に使用される光ディスク用原盤の記録方法であって、
    上記トラックのトッラクピッチが平均トラックピッチの0.94%変化量以下で徐々に変化するように、記録を行う記録方法。
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