JP2005202973A - Icカード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上側カバーシート117とカバーシート118の間に、コンデンサ114、印刷コイル115および薄型集積回路312が設けられ、これらの間の空隙は、接着剤によって充填されて通信用カードが形成されている。基板310の厚さと薄いコンデンサ114の厚さは、所定の関係を有している。信頼性が高く、低コストの各種カードが作成できる。
【選択図】図5
Description
また、特開平3−87299には、薄いチップを用いたICカードが提案されている。
コンデンサの厚さを上記のように薄くすることにより、コンデンサは曲げに強くなり、ICカードのような薄い基板に、可撓性の接着剤によって接続すると、曲げに強く、信頼性が高いICカードを得ることができる。
(1)曲げに対して破損の恐れが少なく、信頼性が高い。
(2)構造が簡単で製造が容易であり、価格も低い。
(3)コンデンサが極めて薄いため、基板とコンデンサを導電性ペーストによって配線することができ、コストが低いばかりでなく、表面を平坦にできる。
(4)SOIウエハを用いることにより、厚さが5〜10μmという極度に薄いコンデンサを形成でき、曲げによる破損の恐れをさらに少なくできる。
図1は本発明の第1の実施例を示す断面図である。
図1に示したように、薄型コンデンサ303およびコイル305は、導電性材料(アニソルム;商品名、日立化成株式会社製)膜302によって、カード基板301の表面上に接着されている。
まず、図2に示したように、シリコン基板311およびその上に形成された酸化物膜と単結晶シリコン膜からなる積層膜310によって、SOI(シリコンオンインシュレータ:Silicon On Insulator)ウエハを形成した。
極めて薄いコンデンサを、カードの中立面にはさむことによって、曲げ強度を確保した本発明の他の実施例を、図6に示した。
本実施例では、図6から明らかなように、例えばコンデンサチップやコイルなど薄型部品315が、接着剤314によって上側のカード基板317と下側のカード基板318の間に固定され、さらに、これらカード基板317、318より固い材料からなる薄板313、316をカード基板317、318にそれぞれ設けて補強されている。
従来よりも曲げ強度の優れたカードを形成できる本発明の他の実施例を、平面配置を示した図7を用いて説明する。
図7から明らかなように、本実施例においては、例えばコンデンサチップやコイルなど薄型部品315は、カード319の中心を中心とし、直径をカードの短辺距離とする円321内に配置される。これによって、曲げに対する耐性が向上し、従来よりはるかに簡便に使用できる。
カード基板36が曲がった場合には、引っ張りまたは圧縮の応力が表面と裏面に働くが、薄型コンデンサ315がカード基板36の中心37に配置されているので、このような力が薄型コンデンサ315に働くことなく、曲げに強く、高い信頼度性を有するカードが得られた。
図11は本発明の一実施例を説明するための図であり、曲げ応力によってカードがわん曲されている状態を示している。
薄型コンデンサチップ104は、カードの断面の中心線102aに配置されているため、曲げによる影響を最も受け難く、薄型コンデンサチップ104に応力は印加されない。カードが曲ると、薄膜コンデンサチップ104も曲がるが、薄型コンデンサチップ104が極めて薄いために、応力は極めて小さい。
図16に本発明の他の実施例を示した。
薄型コンデンサ322には、各種の制御機能をもたせることが可能である。すなわち、先に説明したように、SOIウエハと周知の半導体プロセスを用いることによって、薄型コンデンサ322の中に、回路素子部323とコンデンサ部324を互いに隣接して作成することも可能であり、このようにすると、各種の制御をワンチップに納めることができ、高性能化と低コスト化を実現することができる。例えば、無線カードでは、この回路素子部323をデータの保持に利用できる。
図17に本発明の他の実施例を示した。本発明によれば、薄い部品をカード基板の中に挟んでカードが形成されるので、カードの表面は極めて平坦であるが、従来の厚い部品を使用すると、曲げに弱いのみではなく、表面に150μmにも達する段差が形成されてしまい、感圧型印刷方式に要求される段差30μmまで平坦化することが困難になる。また、表面を平坦化するために構造が高精密化して、コストが上昇してしまう。
図18は、表面に印刷が行われるカードの断面構造を示したものであり、印刷材料328は薄型部品332の上にかかるように配置されている。この構造では薄型部品322が薄く、接着剤331によってカバーシート329とカバーシート330が接着されているので表面は平坦になる。従って、印刷のロールが薄型部品332のエッジにきても圧力が分散されて、薄型部品332が割れることはない。表面に印刷すべきものとしては、例えばカード所有者の顔写真でもよく、この場合、写真部分は丁寧に扱われれるので、使用法を考慮した望ましい部分に薄型部品332を置くことができる。
また、構造が複雑になることもなく、簡単な構造で、高い信頼性を有するカードが得られた。
41…コンデンサ、 42…厚い基板、 43…メタライズパターン層、
101…カード、 102…上側のカード基板、 102a…カードの中心線、
103…下側のカード基板、 104…コンデンサチップ、 106…中心線、
107…曲率の中心、 113…カード、 117…上側カバーシート、 11
8…カバーシート、119…接着剤、 301…カード基板、 302…導電性
材料、303…コンデンサ、 305…コイル、307…電極、 308…絶縁
物、309…電極、 310…SOI膜、 311…シリコン基板、
312…薄型集積回路、 313…固い材料膜、 314…接着剤、
315…薄型部品、 316…固い材料膜、 317…カード基板、
318…カード基板、 319…カード、321…直径がカードの短辺距離とする円、 322…コンデンサ、323…回路素子部、 324…コンデンサ部、
325…カード、326…薄型部品、 327…写真、 328…印刷材料、
329…カバーシート、 330…カバーシート、 331…接着剤、
332…薄型部品、 333…カード、 409…オーバシート、410…基板、
411…コンデンサチップ、 412…プリント基板、413…センタコア、
414…オーバシート、 415…樹脂、416…ボンディングワイヤ。
Claims (15)
- 互いに対向して配置された可撓性を有する第1および第2のカード基板と、当該第1および第2のカード基板に形成された集積回路、コンデンサ若しくははコイルを少なくとも具備した半導体装置において、当該半導体装置の厚さが7603μm以下、500μm以下および250μm以下のときの上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルの厚さが、それぞれ110μm以下、19μm以下および4μm以下であることを特徴とする半導体装置。
- 上記半導体装置の厚さは50μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルの厚さは0.1μm以上であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載の半導体装置。
- 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記第1および第2のコイル基板の中立面に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記半導体装置の厚さが750μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下55μm以内の位置、上記半導体装置の厚さが500μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下9.5μm以内の位置、上記半導体装置の厚さが250μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下2μm以内の位置に、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、導電性物質によって互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記導電性物質は、導電性ペースト若しくは異方導電性接着剤であることを特徴とする特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
- 上記第1および第2のカード基板は、接着剤層によって互いに接着され、上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記接着剤層によってそれぞれ所定の位置に固定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記第1および第2のカード基板には、当該第1および第2のカード基板より硬質の材料からなる膜が、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記硬質の材料からなる膜の表面と上記第1および第2のカード基板の表面の間には、段差が実質的にないことを特徴とする請求項1から9のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記コイルは、外部からの電磁波によって誘導起電力を発生し、上記コンデンサにエネルギを供給する機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記コイルは、外部からの情報を上記コンデンサに伝達する機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記コイルは、外部からの情報を上記コンデンサからの電磁波として外部ヘ送る機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記第1および第2のカード基板の平面中心点を中心とし、上記第1および第2のカード基板の短辺を直径とする円内に配置されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一に記載の半導体装置。
- 上記カード基板の表面には、所望の像が印刷されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか一に記載の半導体装置。
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JP2005012932A JP2005202973A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | Icカード |
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Related Parent Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP2005012932A Pending JP2005202973A (ja) | 2005-01-20 | 2005-01-20 | Icカード |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010532504A (ja) * | 2007-02-09 | 2010-10-07 | ナグラアイディー エス.エイ. | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
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2005
- 2005-01-20 JP JP2005012932A patent/JP2005202973A/ja active Pending
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JP2010532504A (ja) * | 2007-02-09 | 2010-10-07 | ナグラアイディー エス.エイ. | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
JP2013211014A (ja) * | 2007-02-09 | 2013-10-10 | Nagraid Sa | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
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