JP2005202973A - Icカード - Google Patents

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    • H01L2924/19041Component type being a capacitor

Abstract

【課題】 曲げに強く、信頼性が高く、かつ低コストの半導体装置を提供する。
【解決手段】上側カバーシート117とカバーシート118の間に、コンデンサ114、印刷コイル115および薄型集積回路312が設けられ、これらの間の空隙は、接着剤によって充填されて通信用カードが形成されている。基板310の厚さと薄いコンデンサ114の厚さは、所定の関係を有している。信頼性が高く、低コストの各種カードが作成できる。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置に関し、詳しくは、極めて薄型で曲げに強く、信頼性が高く、かつコストが低い、ICカード、無線マルチチップモジュールまたは移動通信端末などに特に好適な半導体装置に関する。
ICカードに関しては、例えば「データキャリア〔II〕」(日本工業新聞社、平成3年3月15日発行)137〜194頁には、図20に示す断面構造を有するカードが記載されている。
このカードは、図20から明らかなように、基板410に搭載された厚いコンデンサチップ411が、ボンディングワイヤ416によってプリント基板412と接続され、樹脂415によってモールドされており、さらにセンタコア413の中に組み込まれて、2枚のオーバシート409、414によって上下が覆われている。
また、特開平3−87299には、薄いチップを用いたICカードが提案されている。
特開平3−87299号公報 「データキャリア〔II〕」(日本工業新聞社、平成3年3月15日発行)137〜194頁
しかし、図20に示した構造を有する上記従来のカードでは、コンデンサ412などの部品ガ厚いので、これらに加わる曲げ応力に対して弱く、破損しやすいという問題があった。
また、上記特開平3−87299に提案されているカードの場合は、図8に示したように、厚い基板42が曲がった際に、この厚い基板42に接着されたコンデンサチップ41は、表面と裏面に引っ張りまたは圧縮の応力が働き、大きな応力がコンデンサチップ41(厚さ200μm)に加わるため、メタライズパターン層43とこれに接着されたコンデンサ41の接続が不良となったり、薄いために機械的強度が弱いコンデンサチップ41は、上記応力によって容易に破壊されてしまうなど、信頼性は著しく低かった。
このような従来構造のコンデンサチップ41を用いたカードでは、コンデンサチップ41を曲げやすい薄いカード42に貼り付け、ワイヤボンディングによって形成されるので、コンデンサチップ41が割れやすくて信頼性が低く、また、実装工数が多いため、コストを低くするのは困難であった。
本発明の目的は、上記従来技術の有する問題を解決し、曲げに強く、信頼性が高く、かつ、低コストな半導体装置、特にICカード、マルチチップモジュールまたは移動通信端末としての機能を有する薄型の半導体装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、コンデンサなどからなる薄い素子や集積回路を、カードと同じ大きさの可撓性のカード基板に装着し、かつ、上記コンデンサ、集積回路若しくはコイルの厚さ、およびこれらコンデンサ、集積回路若しくはコイルを具備するカードの厚さを、それぞれ所定の厚さにするものである。
すなわち、完成したカードの厚さが760μm以下、500μm以下および150μm以下のときのコンデンサの厚さを、それぞれ110μm以下、10μm以下および4μm以下とするもので、カードおよびコンデンサの厚さの最小限はそれぞれ50μmおよび0.1μmである。
〔作用〕
コンデンサの厚さを上記のように薄くすることにより、コンデンサは曲げに強くなり、ICカードのような薄い基板に、可撓性の接着剤によって接続すると、曲げに強く、信頼性が高いICカードを得ることができる。
カードに貼り付けられた薄型コンデンサは、薄いため、基板とコンデンサとの間を導電性ペーストによって配線することが可能になり、従来行われた、金線を利用したワイヤボンディングと比べ、大量生産向きで材料費が安く、平坦で薄いICカードを作成することが可能になる。
薄いコンデンサを用いたこの構造は、ICカードのみではなく、同様な形状を有する他の装置の形成にも適用でき、マルチチップ実装にも適用できる。
曲げられたカードの断面では、わん曲した基板の表面では伸びが発生し、裏面では縮みが発生している。このとき、カードの断面の中心部では収縮がなく、応力も小さいので、この部分に薄いコンデンサチップを存在させれば、このコンデンサチップに加わる応力を小さくすることができる。
この際、当該コンデンサチップが薄ければよいことはいうまでもないが、カードが厚い場合は、カードの有する剛性のために、限界曲率が大きくなって、曲げ難くなるので、コンデンサチップはある程度厚くても良い。
これとは逆に、カードの厚さが薄い場合は、曲がりやすくなるので、コンデンサチップの応力を緩和するには、コンデンサチップの厚さも薄くしなくてはならない。コンデンサを薄くするにあたって、薄くなるほど、コンデンサの形成に精密な装置が必要になるから、どの程度まで薄くするかは、経済性および信頼度の確保の両面から考慮する必要がある。
このように、カードとコンデンサチップの厚さの間には、一定の相関関係が存在し、上記のように、完成したカードの厚さが760μm以下、500μm以下および150μm以下のときのコンデンサの厚さを、それぞれ110μm以下、10μm以下および4μm以下とすることによって、曲げに強く、信頼性の高い各種カードを、低いコストで得ることができる。これは、コンデンサのみではなく、カード内に配置されるコイルや集積回路の厚さについても同様であることはいうまでもない。
なお、上記完成したカードおよびコンデンサの厚さの最小限は、それぞれ50μmおよび0.1μmであり、カードの厚さが50μmより小さいと、カードの可撓性が著しく低下して実用が難しくなり、厚さが0.1μmのコンデンサを形成するのは困難である。
上記説明から明らかなように、本発明によれば下記の効果が得られる。
(1)曲げに対して破損の恐れが少なく、信頼性が高い。
(2)構造が簡単で製造が容易であり、価格も低い。
(3)コンデンサが極めて薄いため、基板とコンデンサを導電性ペーストによって配線することができ、コストが低いばかりでなく、表面を平坦にできる。
(4)SOIウエハを用いることにより、厚さが5〜10μmという極度に薄いコンデンサを形成でき、曲げによる破損の恐れをさらに少なくできる。
〈実施例1〉
図1は本発明の第1の実施例を示す断面図である。
図1に示したように、薄型コンデンサ303およびコイル305は、導電性材料(アニソルム;商品名、日立化成株式会社製)膜302によって、カード基板301の表面上に接着されている。
上記薄型コンデンサ303の厚さは、1から10μm程度まで薄くされているので、基板301に接着された後における基板301との段差は小さく、上記導電性材料膜301として、ペーストまたはインク状の液体状のものを用いて、容易に接続することができる。
そのため、高さが極めて低く、かつ平坦な接続が可能になり、カードに最適な形状が得られる。また、導電性ペースト層は厚さが10μm程度と薄く、しかも可撓性に富んでいるで、曲げや熱膨張差に強いという特長を有している。
上記薄型コンデンサチップ303は下記のようにして形成した。
まず、図2に示したように、シリコン基板311およびその上に形成された酸化物膜と単結晶シリコン膜からなる積層膜310によって、SOI(シリコンオンインシュレータ:Silicon On Insulator)ウエハを形成した。
次に、このSOIウエハの主面側に、下部電極307、絶縁物膜308および上部電極309からなるコンデンサ303を、周知の半導体プロセスによって形成した。下部電極307としては、耐熱性がすぐれたチタンや白金などを使用し、絶縁物膜308としてはPZT(ジルコン酸鉛とチタン酸鉛の固溶体)のような誘電率の大きな材料からなる膜を使用した。
次に、水酸化カリウム(KOH)の40%水溶液をエッチング液として用いた選択的にエッチングを行って、上記シリコン基板311を除去し、図3に示す構造を形成した。この際、シリコン基板311上に形成されてあった上記酸化物膜は、エッチング対するストッパとして作用するので、シリコン基板311を選択的に除去してシリコン膜都酸化物膜からなる積層膜310を残すことができ、その結果、電極307、絶縁膜308および電極309からなるコンデンサ303が、薄い積層膜310上に形成された構造が得られた。
さらに、薄型集積回路312および導電性パターンとして印刷によるコイル115を周知の方法によって形成して、図4に示す平面構造を有するカード113を形成した。導電性パターンとして、本実施例では印刷によるコイル115を用いたが、印刷によるコイル以外のものを使用することもできる。
コイル115は、外部からの電磁波を受けて、誘導起電力を発生し、薄型コンデンサ114にエネルギーを供給する。このコイル115と薄型コンデンサ114は、導電性ペーストまたは異方導電性接着剤によって、上記集積回路310に高密度に固着され、互いに電気的に接続されている。また、このコイル115はカード113の外部からの情報データを受けて、薄型コンデンサ114にデータを渡したり、カード112の外部へ薄型コンデンサ114からのデータを、電磁波にして送り出す作用を有している。カード112をこのように構成することによって、非接触で信頼性の高い通信用カードが得られた。
従来のカードのうち、接触型と呼ばれるカードは、電極がカードの表面上に配置されているため、コンタクト不良が発生したり、静電気に弱いという欠点があったが、本発明を従来の接触型のカードに適用することも可能である。
次に、上記薄型コンデンサ114、集積回路312および印刷コイル115の間の空隙を、例えばシリコーンのような可撓性の接着剤119によって充填するとともに、この接着剤119によって上側カバーシート117と下側カバーシート118を固定して、図5に示した断面構造を有するカードを作成した。
上記接着剤119は、接着と充填の両作用を有して、薄膜コンデンサ114などは、軟らかいゴム状の材料によって包囲および保持されているので、コンデンサ114などの表面にストレスが印加され難く、しかも、曲げに強いカードが得られた。
また、局部的な力が衝撃的に加わってカードが変形しても、上記接着剤層119によって外部からの力が緩和されて、薄型コンデンサ114へのストレス印加が防止されることが認められた。
〈実施例2〉
極めて薄いコンデンサを、カードの中立面にはさむことによって、曲げ強度を確保した本発明の他の実施例を、図6に示した。
本実施例では、図6から明らかなように、例えばコンデンサチップやコイルなど薄型部品315が、接着剤314によって上側のカード基板317と下側のカード基板318の間に固定され、さらに、これらカード基板317、318より固い材料からなる薄板313、316をカード基板317、318にそれぞれ設けて補強されている。
上記薄型部品315の厚さは1乃至110μmで、従来の部品よりはるかに薄いため、薄型部品315を中立面に配置して、上記薄板313、316によって補強することができ、さらにカード表面を平坦にすることも可能となった。
〈実施例3〉
従来よりも曲げ強度の優れたカードを形成できる本発明の他の実施例を、平面配置を示した図7を用いて説明する。
図7から明らかなように、本実施例においては、例えばコンデンサチップやコイルなど薄型部品315は、カード319の中心を中心とし、直径をカードの短辺距離とする円321内に配置される。これによって、曲げに対する耐性が向上し、従来よりはるかに簡便に使用できる。
図9に、上記薄型部品315として薄型コンデンサを用い、この薄型コンデンサ315を、カード基板36の中心の位置37に埋め込んだ例を示した。
カード基板36が曲がった場合には、引っ張りまたは圧縮の応力が表面と裏面に働くが、薄型コンデンサ315がカード基板36の中心37に配置されているので、このような力が薄型コンデンサ315に働くことなく、曲げに強く、高い信頼度性を有するカードが得られた。
図9に示した構造のカードを形成するには、図10に示したように、まずカード基板39の表面上に薄型コンデンサ315を貼り付け、次に、このカード基板39と同じ厚さを有する第2のカード基板36を貼り合わせれば、図9に示した構造が容易に形成される。この薄型コンデンサ315は、基板39の中心部のみではなく、図7の示した円321内の所望の位置に配置できることはいうまでもない。
〈実施例4〉
図11は本発明の一実施例を説明するための図であり、曲げ応力によってカードがわん曲されている状態を示している。
薄型コンデンサチップ104は、カードの断面の中心線102aに配置されているため、曲げによる影響を最も受け難く、薄型コンデンサチップ104に応力は印加されない。カードが曲ると、薄膜コンデンサチップ104も曲がるが、薄型コンデンサチップ104が極めて薄いために、応力は極めて小さい。
コンデンサチップ104が曲っている場合を図12に示したが、コンデンサチップ104が曲がっているときは、ナビエの定理より、コンデンサチップ104表面の応力σは、σ=E×t/Rで示される。ここで、図12にも示したように、Eはコンデンサのヤング率、Rは極率半径、tはコンデンサチップ104の厚さの1/2を、それぞれ表わす。
また、コンデンサチップ104の表面はシリコン酸化物からなっているため、Eは等価的にシリコン酸化物のヤング率に等しい。上記式から、コンデンサチップ104の表面の応力は、コンデンサチップ104の厚さに比例し、曲率半径Rに反比例することがわかる。コンデンサチップ104が曲げによって破壊されるのは、表面の応力がコンデンサチップ104の機械的強度より大きくなった場合である。曲げがないときは曲率半径Rは無限大であるから、表面の応力σはゼロであり、曲げが進んでRが小さくなると応力σは大きくなり、遂にはコンデンサチップ104が破壊される。
しかし、コンデンサチップ104が薄いと、同じ曲率半径の曲げに対して表面の応力は低下するので、機械的破壊の限界に達しない範囲でコンデンサチップ104を薄くすれば、曲げに対して十分に強くすることができる。
しかし、コンデンサチップ104がこのように薄くなると、取扱いが困難になってしまう。そのため、図11に示したように、プラスチックや金属などからなる2枚のカード基板102、103の間に、薄型コンデンサチップ104を挟み込めば、取扱いが容易になるとともに強度を増大できる。このとき、薄型コンデンサチップ104を中立面102aに配置することが最も好ましい。このように配置すれば、曲げた場合でも応力がゼロであるカード101の中立面102aに、コンデンサ104の中立面が一致して、カード101を曲げても、上記薄型コンデンサチップ104を単独で曲げた場合と同様に、上記薄型コンデンサチップ104が破壊される恐れはない。
図13は、LSIの表面の応力のLSIの厚さとカードの厚さの比依存性を、カードの厚さをパラメータとして測定した結果を示す。薄型コンデンサをカード基板の中立面に置き、コンデンサの厚さとカードの厚さの比をとって、その薄型コンデンサ表面の応力を求めた。
LSI表面の応力は、カードの曲がりの程度と大きく関係し、カードの曲がりの程度は、カードの厚さや材料、印加された力およびカードの位置などによって大きく異なるが、カードの平面の中央位置にコンLSを置き、カードの材料としては、一般の磁気カードやクレジットカードで使用されている塩化ビニールを用いた。PET材は、演歌ビニールよりも固く曲げにくい性質を持っているので、塩化ビニールを用いて得られた結果は、他の材料を用いた場合にも広く適用できる。
曲がりの程度を定める曲率半径は、カードに印加される曲げモーメントに依存するが、カードが折曲がる限界まで印加した。塩化ビニールのカードの厚さが0.76mmのときのカ−ド中央での曲率半径は50mmであった。この場合、コンデンサチップの厚さがカードの厚さと同じであれば、上記応力の式から、コンデンサの表面の応力は8E12×0.38/50(Pa)となり、これを計算すると600MPaであった。なお、ヤング率は、理科年表からガラスの値を利用した。コンデンサチップの表面は、シリコン酸化膜層が主体であるから、ガラスと同じ物性を有していると見做すことができる。
曲率半径とカードの厚さの関係には、カードの慣性モメントが関係する。曲率半径RはE×I/Mで与えられ、ここでEはカードのヤング率、Iは慣性モーメント、Mは曲げモーメントを、それぞれ示す。カードの慣性モーメントはカードの厚さの3乗に比例するので、図15に示す曲率半径の特性曲線が得られた。図15から、コンデンサの厚さとカードの厚さがの比が1.0のときの、コンデンサ表面の応力を求めると、カードの厚さが0.5mmのときは2.4GPa、カードの厚さが0.25mmの時は5.4GPaであった。この状態ではコンデンサは簡単に破壊されてしまうが、本発明では、コンデンサを薄くしてカードの中立面に挟んで配置しているので、このような破壊が防止される。
すなわち、コンデンサの厚さとカードの厚さの比をパラメータとし、薄くされたコンデンサ表面の応力を測定した結果をに示しのが図13であり、図13の一部を拡大してコンデンサの厚さとカードの厚さの比が、0から0.16までの部分を図14に示した。
図14において、コンデンサが曲げに耐え得る応力は90MPaであるが、この値は、コンデンサの破壊強度がガラスの破壊強度と同じであると見做して、理科年表からとった値である。従って、カードの厚さを変えたときの薄型コンデンサの必要な厚さおよびコンデンサを薄くする限度を、図14から求めることができる。すなわち、カードの厚さが0.76mmのときのコンデンサの厚さが110μm以下、カードの厚さが0.5mmのときのコンデンサの厚さが19μm以下、カードの厚さが0.25mmのときはのコンデンサの厚さが4μm以下であれば、カードの曲げによってコンデンサが破壊されることはない。
コンデンサを極限まで薄くした方が、信頼性は極めて大きく向上することはいうまでもないが、形成可能な厚さの限界はほぼ0.1μmであり、これより薄いコンデンサを形成するのは、困難である。。
薄型コンデンサの中立面がカードの中立面と一致するのが最も好ましいが、薄型コンデンサの上面または下面が、カードの厚さによって定まる限界の厚さを有するコンデンサを、カードの中立面に置いたときの範囲内にあれば良い。
すなわち、薄型集積回路、薄型コンデンサまたはコイルなどの上面または下面の位置が、完成したカードの厚さが760μm以上のときは、このカードの中立面から上または下55μm内、完成したカードの厚さが500μm以上のときは、このカードの中立面から上または下9.5μm内、完成したカードの厚さが250μm以上のときは、このカードの中立面から上または下2μm内に、それぞれなるようにすればよい。
〈実施例5〉
図16に本発明の他の実施例を示した。
薄型コンデンサ322には、各種の制御機能をもたせることが可能である。すなわち、先に説明したように、SOIウエハと周知の半導体プロセスを用いることによって、薄型コンデンサ322の中に、回路素子部323とコンデンサ部324を互いに隣接して作成することも可能であり、このようにすると、各種の制御をワンチップに納めることができ、高性能化と低コスト化を実現することができる。例えば、無線カードでは、この回路素子部323をデータの保持に利用できる。
〈実施例6〉
図17に本発明の他の実施例を示した。本発明によれば、薄い部品をカード基板の中に挟んでカードが形成されるので、カードの表面は極めて平坦であるが、従来の厚い部品を使用すると、曲げに弱いのみではなく、表面に150μmにも達する段差が形成されてしまい、感圧型印刷方式に要求される段差30μmまで平坦化することが困難になる。また、表面を平坦化するために構造が高精密化して、コストが上昇してしまう。
本実施例では、図17に示したように、写真327の下に薄型部品326を置くことが可能となって、印刷の自由度が向上した。
〈実施例7〉
図18は、表面に印刷が行われるカードの断面構造を示したものであり、印刷材料328は薄型部品332の上にかかるように配置されている。この構造では薄型部品322が薄く、接着剤331によってカバーシート329とカバーシート330が接着されているので表面は平坦になる。従って、印刷のロールが薄型部品332のエッジにきても圧力が分散されて、薄型部品332が割れることはない。表面に印刷すべきものとしては、例えばカード所有者の顔写真でもよく、この場合、写真部分は丁寧に扱われれるので、使用法を考慮した望ましい部分に薄型部品332を置くことができる。
図19は図18の平面構造を示す図であり、カード333に設けられた薄型部品332の上方を印刷材料332が通過するように配置されている。このような構造の場合は、従来は薄型部品332が破壊されることが多かったが、本実施例では、部品薄型部品332が破壊される恐れなしに、印刷することができた。
また、構造が複雑になることもなく、簡単な構造で、高い信頼性を有するカードが得られた。
本発明の第1の実施例を説明するための図、 本発明の第1の実施例を説明するための図、 本発明の第1の実施例を説明するための図、 本発明の第1の実施例を説明するための図、 本発明の第1の実施例を説明するための図、 本発明の第2の実施例を示す図、 本発明の第3の実施例を説明するための図、 従来のカードの問題点を説明するための図、 本発明の第3の実施例を説明するための図、 本発明の第3の実施例を説明するための図、 本発明の第4の実施例を説明するための図、 本発明の第4の実施例を説明するための図、 本発明の第4の実施例を説明するための図、 本発明の第4の実施例を説明するための図、 本発明の第4の実施例を説明するための図、 本発明の第5の実施例を説明するための図、 本発明の第6の実施例を説明するための図、 本発明の第7の実施例を説明するための図、 本発明の第7の実施例を説明するための図、 従来のカードの一例を示す図、 従来のカードの一例を示す図。
符号の説明
36…カード基板、 37…カード基板の中心、 39…カード基板、
41…コンデンサ、 42…厚い基板、 43…メタライズパターン層、
101…カード、 102…上側のカード基板、 102a…カードの中心線、
103…下側のカード基板、 104…コンデンサチップ、 106…中心線、
107…曲率の中心、 113…カード、 117…上側カバーシート、 11
8…カバーシート、119…接着剤、 301…カード基板、 302…導電性
材料、303…コンデンサ、 305…コイル、307…電極、 308…絶縁
物、309…電極、 310…SOI膜、 311…シリコン基板、
312…薄型集積回路、 313…固い材料膜、 314…接着剤、
315…薄型部品、 316…固い材料膜、 317…カード基板、
318…カード基板、 319…カード、321…直径がカードの短辺距離とする円、 322…コンデンサ、323…回路素子部、 324…コンデンサ部、
325…カード、326…薄型部品、 327…写真、 328…印刷材料、
329…カバーシート、 330…カバーシート、 331…接着剤、
332…薄型部品、 333…カード、 409…オーバシート、410…基板、
411…コンデンサチップ、 412…プリント基板、413…センタコア、
414…オーバシート、 415…樹脂、416…ボンディングワイヤ。

Claims (15)

  1. 互いに対向して配置された可撓性を有する第1および第2のカード基板と、当該第1および第2のカード基板に形成された集積回路、コンデンサ若しくははコイルを少なくとも具備した半導体装置において、当該半導体装置の厚さが7603μm以下、500μm以下および250μm以下のときの上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルの厚さが、それぞれ110μm以下、19μm以下および4μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  2. 上記半導体装置の厚さは50μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルの厚さは0.1μm以上であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載の半導体装置。
  4. 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記第1および第2のコイル基板の中立面に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の半導体装置。
  5. 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記半導体装置の厚さが750μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下55μm以内の位置、上記半導体装置の厚さが500μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下9.5μm以内の位置、上記半導体装置の厚さが250μm以下のときは、上記第1および第2のコイル基板の中立面から上下2μm以内の位置に、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の半導体装置。
  6. 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、導電性物質によって互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一に記載の半導体装置。
  7. 上記導電性物質は、導電性ペースト若しくは異方導電性接着剤であることを特徴とする特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 上記第1および第2のカード基板は、接着剤層によって互いに接着され、上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記接着剤層によってそれぞれ所定の位置に固定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の半導体装置。
  9. 上記第1および第2のカード基板には、当該第1および第2のカード基板より硬質の材料からなる膜が、それぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一に記載の半導体装置。
  10. 上記硬質の材料からなる膜の表面と上記第1および第2のカード基板の表面の間には、段差が実質的にないことを特徴とする請求項1から9のいずれか一に記載の半導体装置。
  11. 上記コイルは、外部からの電磁波によって誘導起電力を発生し、上記コンデンサにエネルギを供給する機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
  12. 上記コイルは、外部からの情報を上記コンデンサに伝達する機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
  13. 上記コイルは、外部からの情報を上記コンデンサからの電磁波として外部ヘ送る機能を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載の半導体装置。
  14. 上記集積回路、コンデンサ若しくはコイルは、上記第1および第2のカード基板の平面中心点を中心とし、上記第1および第2のカード基板の短辺を直径とする円内に配置されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一に記載の半導体装置。
  15. 上記カード基板の表面には、所望の像が印刷されていることを特徴とする請求項1から14のいずれか一に記載の半導体装置。
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