JP2005202475A - 情報記録装置及び商品履歴照会システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品に関して、材料個体のトレーサビリティの確立に寄与し得る、情報記録装置及び商品履歴照会システムを得る。
【解決手段】個体情報管理データベース402には、生牛個体ごとの部分肉6に至るまでの生産履歴情報HInと、精肉8への加工の際に生成された商品データDGnとが、個体識別番号によって関連付けられつつ記憶されている。各商品ごとに生成される商品データDGは、商品CDと、商品識別番号と、複数の生牛に関する複数の個体識別番号との関連付けデータである。精肉商品11を購入した消費者が、精肉商品11についての生産履歴を照会する場合、所定の照会先URLアドレスにアクセスして、商品識別番号を所定のフォームに入力すると、個体情報管理データベース402がこれに応答して、条件に合致する複数の生牛に関する生産履歴情報をコンピュータ401に返信する。
【選択図】図16

Description

本発明は、情報記録装置及び商品履歴照会システムに関し、特に、精肉への加工に供される生牛の個体識別情報を商品付票に印字する印字装置に関する。
日本国内にて、BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)に感染した牛が発見されて以来、BSEに感染した牛の、流通および生産加工過程からの完全なる排除が求められている。そのための方策として、日本国内の牛全頭に対してBSEの検査を行い、陽性の場合は、焼却処分がなされることとなっている。
そうした対応にもかかわらず、万一、BSEに感染した牛が発見された場合には、他に感染した食肉牛が存在するかしないかを早急に突き止める必要がある。その場合、感染した牛と同一の環境および条件にて飼育され、加工された牛は、BSEに感染している蓋然性が高いと考えられることから、該当する牛がどの牧場で飼育された牛であるのか、あるいはどのような経路で加工に供されたのか、について把握する必要がある。そのための方策として、生牛個体のそれぞれに、固有の個体識別番号を与え、この番号を基に、生牛が解体され食肉へと加工された過程を追跡可能とするトレーサビリティの確立が提唱されている。
なお、BSEに関連した生牛個体のトレーサビリティに関する従来の技術は、例えば下記特許文献1〜3に開示されている。
特開2003−178235号公報 特開2003−196743号公報 特開2003−242222号公報
ところで、精肉商品には、一頭の生牛個体のみから得られた肉から成る商品のみならず、複数の生牛個体に由来する複数の肉が混在された商品も存在する。例えば、ブロック肉がスライスされてパック詰めされる商品においては、ある生牛から得られたブロック肉の残りから切り出されたスライス肉と、他の生牛から得られた新たなブロック肉から切り出されたスライス肉とが混合されて、一つのパック詰め商品として生産される場合がある。また、ミンチ肉のパック詰め商品においては、上記のスライス肉のように2頭の生牛の肉が混合される場合のほか、3頭以上の生牛から得られたミンチ肉が混合されて、一つのパック詰め商品として生産される場合がある。さらに、弁当等の商品においては、ある生牛から得られた肉を材料に用いた食品(例えばハンバーグ)と、他の生牛から得られた肉を材料に用いた食品(例えば照り焼き肉)とが、一つの弁当の中に含まれる場合がある。
安全性の観点からは、こうした場合であっても、消費者が全ての生牛個体についての情報を取得できることが必要である。しかしながら、上記特許文献1〜3に開示された従来の技術では、複数の生牛個体に由来する複数の肉が一つの精肉商品内に混在されている場合の対応について、全く考慮されていないという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するために成されたものであり、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品に関して、材料個体のトレーサビリティの確立に寄与し得る、情報記録装置及び商品履歴照会システムを得ることを目的とするものである。
第1の発明に係る情報記録装置は、情報記録媒体に商品の情報を記録する情報記録装置であって、商品は、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品であり、複数の材料個体に関する複数の個体識別情報を取得する取得手段と、商品ごとに個別の商品識別子と、取得手段によって取得された複数の個体識別情報とを関連付ける関連付け手段と、商品識別子を情報記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴とするものである。
第2の発明に係る情報記録装置は、第1の発明に係る情報記録装置において特に、情報記録媒体は、商品に貼付される商品付票であり、記録手段は、商品識別子を商品付票に印字する印字手段であることを特徴とするものである。
第3の発明に係る商品履歴照会システムは、商品の生産履歴を照会するシステムであって、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品につき、商品ごとに個別の商品識別子と、複数の材料個体に関する複数の個体識別情報とを関連付ける第1の関連付けデータと、複数の材料個体のそれぞれの、個体識別情報と生産履歴情報とを関連付ける第2の関連付けデータとを保持する個体情報管理サーバと、個体情報管理サーバにアクセス可能なコンピュータとを備え、個体情報管理サーバは、商品識別子に基づくコンピュータからの生産履歴照会要求に応答して、商品識別子と第1の関連付けデータにおいて関連付けられている複数の個体識別情報に対して、第2の関連付けデータにおいて関連付けられている複数の生産履歴情報を抽出し、コンピュータに返信する、ことを特徴とするものである。
第4の発明に係る商品履歴照会システムは、第3の発明に係る商品履歴照会システムにおいて特に、商品は材料個体から中間加工品を経て生産され、商品識別子に基づく照会要求に応じて、中間加工品の管理情報を提供可能であることを特徴とするものである。
第1及び第2の発明によれば、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品に関して、複数の材料個体に関する複数の個体識別情報に関連付けられた一つの商品識別子が、記録手段によって情報記録媒体に記録される。従って、商品の購入者は、情報記録媒体に記録されている一つの商品識別子に基づいて、複数の材料個体の生産履歴を照会することが可能となる。
特に第2の発明によれば、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品に関して、複数の材料個体に関する複数の個体識別情報に関連付けられた一つの商品識別子が、印字手段によって商品付票に記録される。従って、商品の購入者は、商品付票に印字されている一つの商品識別子に基づいて、複数の材料個体の生産履歴を照会することが可能となる。
第3及び第4の発明によれば、個体情報管理サーバは、商品識別子と複数の個体識別情報とを関連付ける第1の関連付けデータと、個体識別情報と生産履歴情報とを関連付ける第2の関連付けデータとを保持している。従って、商品の購入者は、一つの商品識別子に基づいて生産履歴を照会することにより、複数の材料個体に関する複数の生産履歴を取得することができる。よって、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品に関して、その安全性を確認することが可能となる。
特に第4の発明によれば、出発材料である材料個体に関する生産履歴情報のみならず、中間加工品に関する管理情報をも提供可能であるため、利用者は、中間加工段階での安全性をも確認することができる。
<生牛から精肉に至るまでの処理の概要>
図1は、食肉用の生牛が、精肉に加工されるに至るまでの処理の流れを模式的に示す図である。生牛1は、食肉として供することが可能となるまで、牧場において生産・飼育される(ステップS1)。生牛1には、生後すぐ、各個体ごとに固有の番号である個体識別番号などを、例えばバーコード形式にて記した耳標2が、生牛1の耳に付される。個体識別番号は、例えば、生牛1の生産地(牧場)に固有の番号と個体ごとのシリアル値とを組み合わせた10桁の番号として全国で重複がないように与えられる。牧場の生産者は、この個体識別番号にて、個々の生牛1の生年月日あるいは購入日付、その他種々の飼育履歴などを管理する。また、本発明においては、この個体識別番号が、後述する加工や販売の各段階において加工元となる生牛を特定する手がかり(個体識別情報)の中核情報となることになる。
生後ある程度の時期を経ると、生牛1は出荷され、屠場にて屠殺・解体されて(ステップS2)、左右の半身に相当する枝肉3へと加工される。その際、生牛1の耳に付されていた耳標2に備わる個体識別番号は、バーコードリーダなどで読み取られ、例えば公知のRF−IDタグ4に記憶される。一般に枝肉3への加工はいくつかの加工段階を経るが、個体識別番号は、その各段階において、それぞれの処理済肉に付されたRF−IDタグ4に順次受け渡され、最終的に枝肉3のRF−IDタグ4に付与される。
なお、屠殺・解体時には、全ての生牛1に対してBSE検査がなされ(ステップS3)、検査にて陽性となったものは全て消却処分される。検査にて陰性の枝肉3だけが、食肉処理工場にて、さらなる加工に供されることになる。
食肉処理工場においては、枝肉3から、カタ、ヒレ等の生牛の各部位に相当する部分肉5への加工が行われる(ステップS4)。部分肉5は、生牛個体から精肉商品に至るまでの中間加工品に相当する。枝肉3から部分肉5への加工の際、各部分肉5ごとに個別の部分肉識別番号が付与される。部分肉識別番号は、個体識別番号と関連付けられており、例えば、カタ、ヒレ等の部位名ごとに割り当てられた部位コードと、その部分肉5の元となった生牛1の個体識別番号とを組み合わせた数字列として得られる。一例として、個体識別番号が「1234567895」であり、部位コードが「1」である場合、部分肉識別番号は「12345678951」となる。食肉処理工場においては、部分肉識別番号を用いて、枝肉3から部分肉5への加工年月日や、部分肉5の保存温度等の各種管理情報が、部分肉管理テーブルとして作成される。当該部分肉管理テーブルは食肉処理工場内のデータベース51に蓄積されており、データベース51は後述するネットワークN2に接続されている。従って、データベース51にアクセスすることにより、個体識別番号に基づいて、その個体識別番号が付与された生牛1から得られた部分肉5の管理情報を検索することができる。
切り出された部分肉5は、フィルムにて包装され、真空パックされる(ステップS5)。真空パックされた部分肉6は、後述する部分肉計量装置により計量され、併せて所定の情報を印字した部分肉用ラベル7が包装上に貼付される(ステップS6)。その際、部分肉用ラベル7には、枝肉3に付されていたRF−IDタグ4から読み取られた個体識別番号を含むバーコードが印字される。これらの処理については後述する。
真空パックされた部分肉6は、スーパー・小売店等に卸売され、挽肉や薄切り肉や角切り肉など、種々の形態の精肉8に加工される(ステップS7)。精肉8は、トレーに載せられ、後述する計量値付装置にて計量された後、ラップフィルムにて包装され、さらに、計量値や価格等を印字した値付ラベル9が包装上に貼付されることにより精肉商品11として販売に供される(ステップS8)。
このように加工された精肉商品11がスーパー・小売店などの店頭にて顧客への販売に供されることになる。
<部分肉への加工に係る処理>
部分肉計量装置100は、枝肉3の各部位ごとに切り出され、真空パックされた部分肉6を計量し、計量した部分肉6に関する所定の情報を印字したラベルを発行するための装置である。図2は、部分肉計量装置100の全体構成を表す図である。また、図3は、部分肉計量装置100によるRF−IDタグ4からのデータの読み取りを模式的に示す図である。以下、これらに基づいて、部分肉計量装置100における、部分肉への加工に係る処理について説明する。
図2および図3に示すように、この部分肉計量装置100は、計量部110と、入力表示部120と、印字ヘッド130とラベル搬送部140とを含むプリント機構部PMと、読取部150と、制御部160とを主として備えている。
計量部110は、部分肉6を載置するに十分な大きさを有する載置面111を備える。部分肉6が載置面111の上に載置されると、図示を省略する計量機構によって部分肉6の重量値がデータとして取得される。なお、載置面111は必ずしも水平である必要はなく、例えば、水平面内に平行に保持された複数のローラーにより構成される態様であってもよい。
入力表示部120は、部分肉計量装置100の動作メニューや、登録データ、動作状況などを表示する表示パネル121と、テンキーその他のキーからなる入力キー122とを備えている。入力表示部120においては、所定のキー操作によって表示画面を適宜切り替えることにより、種々のデータ登録や、計量、あるいは印字の実行指示等を行うことができる。
プリント機構部PMは、印字ヘッド130と、ラベル搬送部140とを備えている。印字ヘッド130は、計量対象となった部分肉6の部位名、計量部110による計量結果、加工日、さらには部分肉6の加工元となった生牛を識別するための個体識別番号、およびそれらに基づき生成されたバーコード等を、部分肉6に貼付される部分肉用ラベル7に対して印字する。ラベル搬送部140は、印字ヘッド130が配置された搬送経路において、各ラベルを搬送する。
読取部150は、枝肉3に付されたRF−IDタグ4に記憶された情報を読み取る機能を備える。読取部150には、所定の周波数の電波を送受信するアンテナ151が付随している。読取部150によるRF−IDタグ4からの情報の取得については後述する。
制御部160は、CPU161と、ROM162と、RAM163と、例えば不揮発性メモリから構成される記憶部164と、タイマ167とを主として備える。これらは、バスライン169を介して互いに接続されている。なお、入力表示部120、計量部110などもそれぞれ、バスライン169に電気的に接続されている。タイマ167は、加工日を設定するなど、種々の処理に対して、時刻情報を与えるためのものである。記憶部164は、部分肉計量装置100の各種処理を実行するプログラム165と、枝肉3の入荷元や部分肉6の出荷先、部分肉6の部位名などが登録される登録マスタ166とを主として記憶している。
図4は、制御部160における部分肉用ラベル7への印字処理に関連する機能についてのブロック図である。制御部160は、CPU161、ROM162、RAM163、記憶部164などの機能として実現される、計量結果受信部171と、印字内容生成部172と、印字処理制御部173と、警告処理制御部174と、読取処理制御部175とを備える。計量結果受信部171は、計量部110からの計量結果(計量値)のデータを受信する。印字内容生成部172は、その計量結果(計量値)や登録マスタ166の登録内容などに基づいて、部分肉用ラベル7に印字する印字内容を生成する。また、印字内容生成部172には、バーコード処理部176が備わっており、所定の印字内容は、バーコード処理部176にてバーコード形式に変換される。印字処理制御部173は、部分肉用ラベル7への印字動作を制御する。警告処理制御部174は、部分肉6が連続して処理される際、部分肉6の部位やロットナンバーなどが新たに指定入力されて切り替わったことによって新たな枝肉3から加工された部分肉6の計量に移行したと判定した場合に、作業の継続についての警告・確認処理を行う。
次に、部分肉計量装置100におけるRF−IDタグ4からの情報の取得と、その後の印字処理について説明する。例えば図3に示すように、枝肉3は部分肉への加工に際して、読取部150が設置されたゲート152を、ベルトコンベヤなどで搬送されつつ通過する。このとき、読取処理制御部175による制御に従って所定の周波数の電波がアンテナ151から発せられる。これに対する応答結果から、読取部150にRF−IDタグ4に記憶された情報が読み取られる。読み取られた個体識別番号は、印字内容生成部172に送られる。
印字内容生成部172は、個体識別番号と、計量部110から計量結果受信部171に与えられた部分肉6の計量値、登録マスタ166の登録内容に基づいて、部分肉用ラベル7への印字内容を定めるほか、個体識別番号をはじめ、所定の内容については、バーコード処理部176にてバーコード形式への変換を行う。バーコードを含めた印字内容は、印字処理制御部173による制御を受けつつ、プリント機構部PMにて部分肉用ラベル7へと印字される。図5は、このようにして得られた部分肉用ラベル7の印字例である。図5の部分肉用ラベル7の場合、下段のバーコードBC1には、材料コード(品種+品名)、重量単価、計量結果、加工日、部分肉の部位ごとの部位コードなどが、上段のバーコードBC2には個体識別番号がそれぞれ数字情報として含まれている(これらを、「部分肉データ」と称する)。プリント機構部PMにて印字された部分肉用ラベル7は最終的にラベル搬送部140にてラベル発行口141(図3)まで搬送され、作業者によって部分肉6の包装へと貼付される。
処理された部分肉6は、食肉処理工場等からスーパー、小売店、あるいはパックセンターなどと称される加工工場等に対し出荷されるが、BSE検査にて陽性となった生牛については、全て焼却処分されることから、すでに部分肉6となっていた場合も焼却処分の対象となるので、原則的には、BSE検査にて陽性の生牛を加工した部分肉6は出荷されない。
<部分肉から精肉への加工処理>
部分肉6は、スーパー、小売店、パックセンター等において、店頭にて販売される大きさや重さごとに切り出されて、かたまり肉や薄切り肉あるいは挽肉等の精肉8に加工され、あるいはさらに味付処理等を施されるなどして、精肉商品11として販売に供されることになる。例えばパックセンターなど、大量の商品を加工するところでは、所定の生産管理システムによって、商品の生産や加工などが管理されるのが一般的である。
図10は、例えばパックセンターにおいて実現される、精肉商品11の生産管理システム300を模式的に示す図である。生産管理システム300は、読取装置310と、データベースサーバ320と、ホストコンピュータ330と、計量値付装置200とを主たる構成要素として、それぞれがネットワークN1に接続されたシステムである。もちろん、同様のシステムが、スーパーマーケット等において構築される態様もあり得る。
読取装置310は、食肉処理工場等からパックセンターに納入された部分肉6に付されている部分肉用ラベル7のバーコードBC1およびBC2の情報を読み取るための装置であり、例えば原料出庫部門に配置される。読取装置310は、例えば公知のバーコードリーダを備える。あるいは、部分肉用ラベル7の印字内容を作業者が入力することができる装置であってもよい。読取装置310によって、部分肉用ラベル7に記録されている、部分肉6の元になった生牛の個体識別番号や、部分肉6の部位、重量などのデータ(部分肉データ)が取得される。
読取装置310にはさらに、公知の印字機能、例えばラベルプリンタが備わっていてもよい。この場合には、部分肉データの一部ないし全部が、必要に応じて所定の印字対象に、例えば図12に示すような継承ラベルLB1〜LB3などに印字される。継承ラベルLBiは各部分肉に対応して印字されるものであり、図12に示す例では、継承ラベルLB1〜LB3はそれぞれ部分肉6a〜6cに対応する。また、図12を参照して、継承ラベルLB1〜LB3には、部分肉6の部位名(「和牛カタロース」)、重量、個体識別番号、および個体識別番号を表す個体識別バーコードBCcがそれぞれ示されている。これらの継承ラベルLBiは、後段の加工工程に受け渡されて、あるいはさらに後段の値付工程において、加工に供された部分肉がどの部分肉であるのかを照合、登録等するために用いられる。
データベースサーバ320およびホストコンピュータ330は、例えば管理部門に配置されるものである。ホストコンピュータ330は、汎用のパーソナルコンピュータで実現され、精肉商品11の生産、販売計画の設定や、該設定に従った加工・値付指示の発行、さらには、生産実績の集計処理等を行うためのものである。データベースサーバ320は、読取装置310にて読み取られた部分肉データや、生産、販売計画に係るデータが蓄積されるサーバである。
計量値付装置200は、加工・値付部門に配置されるものであり、後述する商品識別番号の生成処理と、管理部門からの加工指示に従って所定の加工を施され、トレーTに載せられた精肉8の計量処理と、ラップフィルムによる包装処理と、計量結果やそれに基づき定まる販売価格、さらには精肉8の元になった生牛について、消費者が生産履歴を照会する際に用いる問合せ情報等をラベルに印字して包装上に貼付する値付処理と、を行うための装置である。計量値付装置200の詳細については後述する。
図11は、上述の生産管理システム300を備えるパックセンターにおける、部分肉6から精肉商品11を加工する処理の流れを示す図である。また、図12は、係る処理において用いられる確認票CFについて説明する図である。
まず、食肉処理工場等から部分肉6が受け入れられると(ステップS11)、原料出庫部門において、読取装置310により部分肉用ラベル7に記された部分肉データが読み取られる(ステップS12)。読み取られた部分肉データは、データベースサーバ320に所定の形式にて蓄積される(ステップS13)。これにより、該部分肉6が精肉商品11の生産計画の対象となる。受け入れられた部分肉6は、実際に生産の対象となるまで原料出庫部門で保管される。
一方、管理部門の担当者は、ホストコンピュータ330により、生産を行おうとする精肉商品11の商品種別、生産数量、販売価格などについての計画(生産計画)を作成し、該生産計画に基づいて、図12に例示する加工・値付指示書ODを、各商品ごとに発行する(ステップS14)。なお、商品種別や重量単価などは、図14に示す複数の値付情報PInとしてホストコンピュータ330にて作成され、データベースサーバ320(好ましくはリレーショナル型のデータベース)にて保持される。図12の加工・値付指示書ODは、商品コード(商品CD)が「123456」と定められた「和牛ミンチ」なる商品についてのものであり、該商品を全部で300パック生産することが指示されている。加工・値付指示書ODには、商品CDが、商品CDバーコードBCaとして記されている。
発行された加工・値付指示書ODは、加工・値付部門へと受け渡される。あるいは、加工・値付部門に図示しないクライアントコンピュータが備わり、加工・値付指示書ODのデータをこのクライアントコンピュータによって受け取り、加工・値付指示書ODを発行する態様でもよい。
加工・値付部門では、発行された加工・値付指示書ODに示された商品の加工を行うべく、加工に供する部分肉6を原料出庫部門から受け取る。以下の説明では、互いに異なる複数の生牛個体から得られた複数の部分肉6a〜6cが、原料出庫部門から出庫される場合を想定する。加工・値付部門が部分肉6a〜6cを受け取った時点で、精肉商品11の加工に使用される部分肉6が確定することになる(ステップS15)。これに伴い、例えば図12に示す確認票CFが作成される。確認票CFは、加工・値付指示書ODと、加工に使用する全ての部分肉6a〜6cにそれぞれ対応する継承ラベルLB1〜LB3とが貼付された帳票である。確認票CFは、部分肉6から精肉8への加工処理を行う作業者が、誤った部分肉6を使用することを回避するために作成される。作業者は、確認票CFの継承ラベルLB1〜LB3に表示されている個体識別番号と、部分肉6の表面に貼付された部分肉用ラベル7に表示されている個体識別番号とを比較照合することによって、正しい部分肉6を加工に供することができる(ステップS16)。
加工により得られた精肉8は、所定のトレーT上に載せられて、計量値付装置200における計量・値付処理に付されることになる。
<計量値付装置における処理>
図6は、計量値付装置200の正面図である。図7は、計量値付装置200の断面図である。また図8は、計量値付装置200の全体構成を示す図である。以下、これらに基づいて、計量値付装置200における処理について説明する。
図6から図8に示すように、この計量値付装置200は、商品識別番号生成部270と、計量部210と、入力表示部220と、印字ヘッド230とラベル搬送部240とを含むプリント機構部PM1と、読取部250と、通信部255と、制御部260と、包装部290と、貼付部280とを主として備えている。
商品識別番号生成部270は、商品ごとに個別の商品識別番号を生成する。商品識別番号は、商品ごとに異なる値が設定されており、各商品を識別する商品識別子に相当する。つまり、商品識別番号生成部270は、商品ごとに個別の商品識別子を生成する商品識別子生成手段として機能する。商品識別番号の設定方法については後述する。
計量部210は、その上部に載置される商品の計量を行う。精肉8を載せたトレーTが計量部210上に載置されると、図示を省略する計量機構によってその重量値がデータとして取得される。
入力表示部220は、計量値付装置200の動作メニューや、登録データ、動作状況などを表示する表示パネル221と、テンキーその他のキーからなる入力キー222とを備えている。入力表示部120においては、所定のキー操作によって表示画面を適宜切り替えることにより、種々のデータ登録や、データベースサーバ320あるいはホストコンピュータ330との間のデータ転送、商品の計量、あるいはラベル印字の実行指示等を行うことができる。
プリント機構部PM1は、値付ラベル9への印字を担うためのものであり、印字ヘッド230とラベル搬送部240とを有している。印字ヘッド230は、計量対象となった精肉8の部位名、計量部210による計量結果、単価、計量結果と単価より定まる販売価格、加工日、消費期限、保存方法、さらには、精肉8のもとになった生牛について、個体識別番号などの履歴情報を得るために用いられる後述する履歴照会表示等を、商品のラップフィルムFに貼付される値付ラベル9に対して印字する。ラベル搬送部240は、印字ヘッド230が配置された搬送経路において、各ラベルを搬送する。つまり、プリント機構部PM1は、履歴照会表示などの情報を値付ラベル9(商品付票)へ記録する記録手段として機能する。なお、以上の説明では、情報記録媒体としての値付ラベル9に、記録手段としてのプリント機構部PM1が印字する態様について述べたが、情報記録媒体としてのRF−IDタグに、記録手段としての専用のリーダ・ライタが記録する態様であってもよい。
読取部250は、確認票CFに貼付された加工・値付指示書ODおよび継承ラベルLBiに印字された各バーコードを読み取るためのバーコードリーダとしての機能を備える。すなわち、読取部250は、個体識別番号などの情報を確認票CFから取得する取得手段として機能する。なお、確認票CFを用いる代わりに、加工・値付指示書OD、および継承ラベルLBiあるいは部分肉6に付されている部分肉用ラベル7に印字されたバーコードを直接に読み取る態様であってもよい。読取部250は、計量値付装置200の本体と電気的に接続され、データの受け渡しが可能であれば、本体に付随して備わる態様であってもよいし、計量値付処理と離れた場所にて読取処理が行えるよう、本体と分離して使用可能な態様であってもよい。
通信部255は、生産管理システム300の他の構成要素であるデータベースサーバ320やホストコンピュータ330との間でデータの授受等を行う際に用いるインタフェースである。
制御部260は、CPU261と、ROM262と、RAM263と、例えば不揮発性メモリから構成される記憶部264と、タイマ267とを主として備える。これらは、バスライン269を介して互いに接続されている。なお、入力表示部220、計量部210などもそれぞれ、バスライン269に電気的に接続されている。タイマ267は、加工日を設定するなど、種々の処理に対して、時刻情報を与えるためのものである。記憶部264は、計量値付装置200の各種処理を実行するプログラム265と、データベースサーバ320やホストコンピュータ330からダウンロードされる、値付処理に際し必要な情報等が登録される登録マスタ266とを主として記憶している。
包装部290は、精肉8を載せたトレーTを、各種の包装用のラップフィルムを用いて包装する包装機能を有している。図7に示すように、包装部290は、移送機構291と、一対の左右折込板292と、後折込板293と、プッシャ294と、熱溶着コンベヤ295とを有している。計量部210にて計量されたトレーTは、図7において右側に移動されてリフタLF上に載置された後、そのリフタLFによって上方へ移動される。また、この上昇動作に先立って、移送機構291によって、ラップフィルムFがトレーTの上方においてあらかじめ張設状態とされて供給されている。そして、このリフタLFによる上昇動作の結果、トレーT上に載置された商品の上面やトレーTの辺縁部にラップフィルムFが密着する。さらに、トレーTの上面をラップフィルムFが覆った状態で、左右折込板292、後折込板293、およびプッシャ294などを用いて、ラップフィルムFの四辺をトレーTの底面(下面)側に折り込んだ後、熱溶着コンベヤ295によってトレーTの底面側に折り込まれたラップフィルムFの各辺縁部を互いに溶着することにより、包装処理を実現することができる。
貼付部280は、各商品ごとの情報が印字された値付ラベル9を、各商品に貼付するためのものである。貼付部280は、印字が完了した各値付ラベル9を台紙から剥離して、商品(より具体的にはラップフィルムF)に貼付する。
図9は、制御部260における値付ラベル9への印字処理に関連する機能についてのブロック図である。制御部260は、CPU261、ROM262、RAM263、記憶部264などの機能として実現される、計量結果受信部271と、印字内容生成部272と、印字処理制御部273と、警告処理制御部274と、読取処理制御部275と、通信制御部277とを備える。
計量結果受信部271は、計量部210からの計量結果(計量値)のデータを受信する。印字内容生成部272は、その計量結果(計量値)や登録マスタ266の登録内容などに基づいて、値付ラベル9に印字する印字内容を生成する。印字処理制御部273は、値付ラベル9への印字動作を制御する。警告処理制御部274は、精肉商品11が連続して処理される際、精肉8の部位や、一のロットについて加工・値付指示書ODに記載された所定のパック数の分だけ処理を終え、新たなロットの処理に移行する場合などに、作業の継続についての警告・確認処理を行う。読取処理制御部275は、読取部250によるバーコードの読み取りと、その情報の復元を行う。通信制御部277は、通信部255を介したデータベースサーバ320およびホストコンピュータ330との通信を制御する。
次に、精肉商品11への値付に係る処理について説明する。以下では、図12に示したように、加工・値付部門に受け入れられた部分肉6a〜6cを混合して和牛ミンチ肉の精肉商品11を生産する例について説明する。複数の生牛個体に由来する複数の部分肉が精肉商品に含まれることとなる場合としては、この例のほかに、ブロック肉がスライスされてパック詰めされる商品において、ある生牛から得られたブロック肉の残りから切り出されたスライス肉と、他の生牛から得られた新たなブロック肉から切り出されたスライス肉とが混合されて、一つのパック詰め商品として生産される場合や、弁当等の商品において、ある生牛から得られた肉を材料に用いた食品(例えばハンバーグ)と、他の生牛から得られた肉を材料に用いた食品(例えば照り焼き肉)とが、一つの弁当の中に含まれる場合などがある。
図13は、計量値付装置200における値付に係る処理の流れについて示す図である。また図14は、値付に係るデータの関係を説明するための図である。
まず、精肉8への加工処理を行う際に、あるいは加工処理を終えて計量・値付処理に付される際に、確認票CFに従って、商品CDを示す商品CDバーコードBCaと、加工対象である部分肉6a〜6cの各個体識別番号を示す複数の個体識別バーコードBCcとが、読取部250によって読み取られる(ステップS17)。商品CDバーコードBCa及び個体識別バーコードBCcの内容は、読取処理制御部275によって復元される。
次に、商品識別番号生成部270によって、商品ごとに個別の商品識別番号が生成される(ステップS18)。商品識別番号としては、日付6桁、商品番号4桁、機物番号2桁、シリアル番号4桁からなる合計16桁の数字列を採用することができる。一例として、2003年11月20日に、商品番号0003番の「和牛ミンチ肉」を、機物番号02番の計量値付装置によって処理する場合は、例えば1個目の商品については「0211200003020001」なる商品識別番号が設定され、例えば20個目の商品については「0211200003020020」なる商品識別番号が設定される。他の例として、2003年11月20日に、商品番号0600番の「牛弁当」を、機物番号07番の計量値付装置によって処理する場合は、例えば1個目の商品については「0211200600070001」なる商品識別番号が設定され、例えば53個目の商品については「0211200600070053」なる商品識別番号が設定される。
また、1桁のチェックデジットを含む合計13桁のJANコードへの適用を考慮する場合には、上記の例で、年2桁、機物番号1桁、及びシリアル番号1桁の、合計4桁を削除すればよい。一例として、2003年11月20日に、商品番号0003番の「和牛ミンチ肉」を、機物番号02番の計量値付装置によって処理する場合は、例えば1個目の商品については、「112000302001」なる数字列に1桁のチェックデジットを付加したものが、商品識別番号として設定される。
次に、印字内容生成部272の作用によって、商品CD、商品識別番号、及び複数の個体識別番号が関連付けられた商品データDGが、各商品ごとに生成される(ステップS19)。すなわち、各商品ごとに生成される商品データDGは、商品CDと、商品識別番号と、部分肉6a〜6cの由来となった複数の生牛に関する複数の個体識別番号との関連付けデータである。この商品データDGは、登録マスタ266に格納される。データDGは、好ましくは、リレーショナル型のデータベースに保持される。
引き続いて、通信制御部277の作用により、データベースサーバ320に保持されている精肉商品11の値付情報PInの中から、商品データDGを構成する商品CDおよび商品識別番号に対応する値付情報PI1が、商品CDおよび商品識別番号をキーとして、通信部255を介して取得される(ステップS20)。取得された値付情報PI1は、印字内容生成部272の作用によって、商品データDGと関連付けられて登録マスタ266に保持される。なお、ステップS20の値付情報の取得を、ステップS17のバーコードの読み取りに先立って行ってもよい。この場合、計量値付装置200において処理対象となる複数の精肉商品11についての値付情報を、例えば値付情報リストのような形式であらかじめ取得し、確認票CFに記載された商品CDに対応する値付情報PI1を選択して、データDG及び商品識別番号と関連付けられる態様がより好適である。これにより、値付作業における作業性と関連付けの正確性とを確保することができる。
次に、精肉商品11が順次に計量部210における計量に供される。印字内容生成部272は、計量結果受信部271から入力された個々の精肉商品11についての計量結果と、登録マスタ266から読み出した値付情報PI1内に含まれる重量単価とから、各精肉商品11の販売価格を算出する。これにより、それぞれの精肉商品11における値付ラベル9の印字内容(印字データDP)が確定する(ステップS21)。図14に示すように、印字データDPには商品識別番号が含まれている。包装処理後、プリント機構部PM1によって、確定された印字内容にて値付ラベル9への印字が行われる(ステップS22)。
このように本実施の形態によれば、複数の生牛個体に由来する複数の部分肉6a〜6cを材料として生産された精肉商品11に関して、複数の生牛個体に関する複数の個体識別番号に関連付けられた一つの商品識別番号が、値付ラベル9に印字される。従って、後述するように商品の購入者は、値付ラベル9に印字されている商品識別番号に基づいて、複数の生牛個体の生産履歴を照会することが可能となる。
値付ラベル9を貼付された精肉商品11は、スーパー等の店頭にて販売に供されることになる。また、計量値付装置200における処理実績のデータは、データベースサーバ320に送られ、生産実績データとして蓄積される。
なお、計量値付装置200の態様は上記の例に限定されず、包装機能を有さず、すでに包装済みの商品に対し計量および値付処理を行う態様であってもよい。また、商品をベルトコンベアで搬送しつつ計量および値付処理を行う態様であってもよい。いずれの場合であっても、印字データDPの生成は、上述の場合と同様に実現される。
<生産履歴の照会>
図15は、値付ラベル9を例示的に示す図である。値付ラベル9には、商品名、販売価格等に加えて、履歴照会表示LHが印字されている。精肉商品11を購入した消費者は、この履歴照会表示LHに基づいて、購入した商品の内容物たる精肉8が、どのような生産履歴を経て販売に至ったのかを照会することが可能となる。図15に示した例の場合、履歴照会表示LHとして、「牛肉履歴お問合せNo」という表示の下に、「0211200003020001」なる数字列が印字されている。この数字列は、その値付ラベル9が貼付される精肉商品11に関する商品識別番号そのものである。
図16は、生産履歴の照会システム400による生産履歴照会について示す図である。照会システム400は、消費者が家庭にて保有するコンピュータ401と、個体情報管理データベース402とを含み、両者がインターネットN2を介して接続可能な状態となったシステムである。
コンピュータ401は、図示を省略する制御部、入力部、表示部、記憶部などを備える一般消費者向けに市販されている汎用のパーソナルコンピュータである。
個体情報管理データベース402は、個体識別番号にて管理される個々の生牛個体ごとの部分肉6に至るまでの生産履歴情報HInと、精肉8への加工の際に生成された商品データDGnとが、個体識別番号によって関連付けられつつ記憶されているデータベースである。個体情報管理データベース402は、生産管理システム300のデータベースサーバ320がその機能を兼ねる態様であってもよいし、データベースサーバ320その他から、生産履歴表示に必要な情報を抽出して、新たなサーバとして構築されたものであってもよい。
精肉商品11を購入した消費者が、家庭にてコンピュータ401を用いて該精肉商品11についての生産履歴を照会する場合、所定の照会先URLアドレスにインターネットN2を通じてアクセスして、履歴照会表示LHに記載された内容と、その他必要な入力事項とを照会条件として所定のフォームに入力すると、個体情報管理データベース402がこれに応答して、条件に合致する生産履歴情報をコンピュータ401に返信する。これにより、消費者は、購入した精肉商品11についての生産履歴情報を得ることができる。なお、値付ラベル9に照会先URLアドレスが付記されていてもよい。
本実施の形態の場合、履歴照会表示LHとして印字されている例えば「0211200003020001」なる数字列(図15)は、当該値付ラベル9が付された精肉商品11についての商品識別番号をそのまま印字したものである。上述したように、各精肉商品11ごとの商品識別番号と、当該精肉商品11の生産に使用された部分肉6a〜6cに付されていた複数の個体識別番号とが、商品データDGとしてすでに関連付けられているので、履歴照会表示LHに問合せNoとして与えられた商品識別番号に基づいて生産履歴を照会しさえすれば、消費者が購入した精肉商品11の材料となった全ての生牛個体についての生産履歴情報が抽出されて、問合せ結果データDRとして返信されることになる。すなわち、履歴照会表示LHに記載された問合せNoつまりは商品識別番号は、生産履歴についての照会指標となる指標情報に相当する。これにより、消費者は、当該精肉商品11にその肉が含まれる全ての生牛について、それぞれの個体識別番号を知らなくても、全ての生牛についての生産履歴情報を取得することが可能となる。
すなわち、本実施の形態によれば、複数の生牛個体に由来する複数の部分肉6a〜6cを材料として生産された精肉商品11についても、一の問合せNoにより照会を実行するだけで、精肉商品11の材料となった全ての生牛個体に関する生産履歴を一度に得ることができる。また、精肉商品11の材料となった複数の生牛個体に関する複数の個体識別番号を値付ラベル9に印字する必要がないので、値付ラベルの印字面積が増大することもなく、印字コストの増加や、あるいはラベルサイズの増加に伴う商品の視認性の低下も生じない。
また、上記の通り商品識別番号から関連する個体識別番号を割り出すことができるので、個体情報管理データベース402は、ネットワークN2を介して食肉処理工場のデータベース51(図1参照)にアクセスし、割り出した個体識別番号に基づいて、より具体的には部分肉管理テーブルによって個体識別番号に関連付けられている部分肉識別番号に基づいて、部分肉5の管理情報(加工年月日や保存温度等)を取得することも可能である。この場合、部分肉5の管理情報をも問合せ結果データDRに含めてコンピュータ401に返信することにより、消費者は、中間加工段階での安全性をも確認することができる。なお、商品識別番号と部分肉識別番号とが個体識別情を介して関連付けられている例について述べたが、商品識別番号と部分肉識別番号とを直接関連付けるテーブルを作成して、該テーブルを個体情報管理データベース402に保持させてもよい。
<変形例>
以上の説明では、計量値付装置200が商品識別番号を自動的に生成する例について述べたが、同様の商品識別番号を予め作成しておいて、加工・値付指示書OD(図12参照)に商品識別番号バーコードを付与してもよい。この場合、図8に示した商品識別番号生成部27及び図13に示した商品識別番号生成ステップS18は不要であり、図8に示した読取部250が、図13に示したバーコード読取ステップS17において、商品CDバーコードBCa及び個体識別バーコードBCcとともに商品識別番号バーコードを読み取ることとなる。この方法によると商品の生産個数と同数の商品識別番号バーコードを準備する必要があるため、コスト面からは少量生産の商品の場合に有効な方策である。
また、以上では、牛肉の精肉商品を対象として説明したが、生産履歴の紹介対象となる商品は、これに限定されない。例えば、牛肉と同様の畜産製品たる豚肉や鶏肉などについても、その加工元たる生豚や生鶏に個体識別を行うことで本発明を同様に実施可能である。あるいは、個体がある程度の大きさを有し、通常、個体そのものではなく切り身等を単位として販売されることが多い水産物(マグロなど)においても、本発明は適用可能であると考えられる。
食肉用の生牛が、精肉に加工されるに至るまでの処理の流れを模式的に示す図である。 部分肉計量装置100の全体構成を表す図である。 部分肉計量装置100によるRF−IDタグ4からのデータの読み取りを模式的に示す図である。 部分肉用ラベル7への印字処理に関連する機能についてのブロック図である。 部分肉用ラベル7の印字例を示す図である。 計量値付装置200の正面図である。 計量値付装置200の断面図である。 計量値付装置200全体構成を示す図である。 値付ラベル9への印字処理に関連する機能についてのブロック図である。 生産管理システム300の構成を示す図である。 部分肉から精肉商品を加工するまでの流れを示す図である。 加工・値付指示と部分肉の個体識別番号とを関連づける確認票CFを説明する図である。 精肉商品に値付処理する際の流れを示す図である。 値付に係るデータの関係を説明するための図である。 値付ラベル9を例示的に示す図である。 生産履歴の照会システム500の構成例について示す図である。
符号の説明
1 生牛
5,6,6a〜6c 部分肉
9 値付ラベル
11 精肉商品
272 印字内容生成部
200 計量値付装置
250 読取部
400 照会システム
401 コンピュータ
402 個体情報管理データベース
LH 履歴照会表示
PM1 プリント機構部

Claims (4)

  1. 情報記録媒体に商品の情報を記録する情報記録装置であって、
    前記商品は、複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品であり、
    前記複数の材料個体に関する複数の個体識別情報を取得する取得手段と、
    前記商品ごとに個別の商品識別子と、前記取得手段によって取得された前記複数の個体識別情報とを関連付ける関連付け手段と、
    前記商品識別子を前記情報記録媒体に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする、情報記録装置。
  2. 前記情報記録媒体は、前記商品に貼付される商品付票であり、
    前記記録手段は、前記商品識別子を前記商品付票に印字する印字手段である、請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 商品の生産履歴を照会するシステムであって、
    複数の材料個体に由来する複数の材料を含む商品につき、前記商品ごとに個別の商品識別子と、前記複数の材料個体に関する複数の個体識別情報とを関連付ける第1の関連付けデータと、
    前記複数の材料個体のそれぞれの、前記個体識別情報と生産履歴情報とを関連付ける第2の関連付けデータと
    を保持する個体情報管理サーバと、
    前記個体情報管理サーバにアクセス可能なコンピュータと
    を備え、
    前記個体情報管理サーバは、前記商品識別子に基づく前記コンピュータからの生産履歴照会要求に応答して、前記商品識別子と前記第1の関連付けデータにおいて関連付けられている複数の前記個体識別情報に対して、前記第2の関連付けデータにおいて関連付けられている複数の前記生産履歴情報を抽出し、前記コンピュータに返信する、ことを特徴とする商品履歴照会システム。
  4. 前記商品は前記材料個体から中間加工品を経て生産され、
    前記商品識別子に基づく照会要求に応じて、前記中間加工品の管理情報を提供可能であること特徴とする、請求項3に記載の商品履歴照会システム。
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